06/12/22 NODA MAP ロープ@シアターコクーン
2006年12月22日(金) 19:00
NODA MAP ロープ
1階F列9番 @ シアターコクーン
久々の NODA MAP。事前に先輩のプチネタばれブログを
読んでしまったものの、すっかりその内容を忘れ
(大丈夫か私の記憶力)、事前知識ほぼ0状態で観てきました。
楽しいとか面白いとかいう表現ではなくて、
うーん、うまくいえませんが「いい舞台でした」。
変化球じゃなくて、ストレートでしたねー。でもこの構成はさすがですねぇ。。
以下、ネタばれ含みます。ご注意下さい。
プロレスのリングを中心に舞台は展開しますが、
八百長、暴力、視聴率、戦争、集団心理、史実、
やらせ、DV、引きこもり、偽装結婚、不法滞在
といったいろんなテーマが盛り込まれ、うまーく
結び付けられて伝わってきます。
休憩なしの2時間。とてもみごたえのある舞台でした。
前半は、笑いも多くて私も楽しみながらみてましたが、じょじょに
エスカレートしていって笑えなくなり、そしてミライというのが
未来ではなく、ベトナムのソンミ村ミライ地区で起きた米軍による
村民虐殺事件のミライであることがわかり、宮沢りえさんによる
虐殺の実況シーンは、直接的な演技はなくてほぼ言葉だけによる表現
なんだけど、すごく胸につきささってきました。
観客席も緊張感に包まれた静けさでした。
その後の暗転の時、私はここで終わりなのかなっと一瞬思ったんだけど、
ふっとプロレスリングのシーンに戻ってきて、
少し余韻をやわらげつつ、観客に投げかけるような形で幕は降り、
カーテンコール4回。最後に野田さんが舞台隅でちょこっと表情で
ご挨拶をされたのがとっても印象的でございました。
長い台詞ががががっと続くシーンも結構多いですが、難解ではなく
聞き取りやすくて、頭にもすっと入ってくる感じ。言葉遊び的な
要素も盛り込まれてたりして面白いですが、
NODAMAP-!って感じではないのかもですね。
藤原くんと橋本じゅんさんの、前半と後半の切り替えもお見事。
藤原くんは動きが綺麗ですねー。みてて気持ちいい。演技もさすが。
橋本じゅんさんは、いくつか舞台をみてますが、森の石松の時に
いいっこの人!って思ったんだけど、今日もナイス助演!
宇梶さんのレスラー、いやー、ほんとレスラーって感じでした。
身のこなしもなかなか。今日の舞台、役者さんがリングにのぼる時、
みんなロープを軽々とこえてリングにあがるので、みんな身の
こなしが軽いなーとそんなところに感心しておりました。
そして宮沢りえさん!いい!
透き通った存在で、役柄にもほんとあってて、綺麗!
想像してた声と違ったんだけど、カツゼツもよくて、
長い台詞とかも聞き取りやすくて声が通るのでぐっと伝わってきました。
1回 観たらもういいかなと観終わった直後は
思ったんだけど、今になってじわじわと
きいてまして、もう一度観たいかも。
月に1回くらい、こういう舞台を観たいです。