07/02/25 フールフォアラブ@パルコ劇場
2007年2月25日(日) 14:00
フールフォアラブ
M列4番@パルコ劇場
最初のシーン、夕暮れ時のアメリカの西部の砂漠が、セットの背景に
ぼぉーっと浮かび上がってきて、モーテルやガソリンスタンドの電光が
ばちばちってつきはじめて、で、背景が再び暗くなってモーテルの
一室が明るくなるという美術、これは綺麗でした。
前半は、最近みた舞台の中ではかなりゆったりとした展開。
眠くないのに途中目つむっても、あけたらまだ同じシーンみたいな。
また、役者さんの動作とかも間が長く、上演時間が1時間25分なのに
結構長く感じました。あまりにもシーンとしてる時間が長く、
客席の前の前の方で飴の包み紙をあける音や、右の後方で
おなかが減ってます音みたいなのが聞こえてくる位。
寺島しのぶさんのきびっとした演技は印象的でした。
香川照之さんは、私、香川さんって最初気づかなくて、
この男の人は誰だろうと思いながら観てました。
で最初の方はセリフの言い方にちょっと違和感があったんだけど、
途中床に転がりだすあたりから、面白くなりはじめて。。。
その後、おっとりキャラの甲本雅裕さんが登場してからはストーリーにも
変化がでてきます。でもこの甲本雅裕さんのキャラというか演出が、
テーマを必要以上に軽く茶化してしまってる気がしてしまいました。
大谷亮介さんは役柄からすると若すぎるのでは。。最後のシーンも
必要以上に頑張ってまくしたててる感じにみえて、入り込めず。
キャストの皆さんはみな熱演。だけどなんか伝わってこない。そんな感じ。
どうも演出が苦手なのかもしれません。
ドアが鉄砲でぶちぬかれるシーンは迫力ありましたが、
ドアが閉まる時の爆音はビクっとする位で心臓に悪いし。
この爆音がする時しない時の意図も伝わってこない。
少し重いテーマなのに舞台に入り込めず軽い印象でした。
あと、パルコ劇場、開演前のあのエレベータの混雑なんとかしてー。
せめてあの横の階段でいけるようにしてほしい。