07/03/21 神奈川フィルハーモニー管弦楽団@神奈川県立音楽堂
2007年3月21日(水・祝) 15:00
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
シュナイト音楽堂シリーズVol.10
9列33番@神奈川県立音楽堂
指揮:ハンス=マルティン・シュナイト
レスピーギ/リュートのための古風な舞曲とアリア
ラヴェル/クープランの墓
ベートーヴェン/交響曲第2番 ニ長調作品36
久々のクラシックコンサート鑑賞。
ミュージカルと一緒で、コンサートも、最初の音の出だしで、
その日の印象ってかなり決まるなぁと実感。
今日一曲目のレスピーギ。最初の出だしが実に気持ちよかった。
弦による美しい和音の旋律。
その中でもひときわ音が伝わってくるのが、
コンマスの石田泰尚さんと、コントラバスの一番手前で弾いてた方!
私の座席が上手側前方だったからもあるかもしれませんが、
このお二人は、弾き方もみていて気持ちいい。
茶髪ピアスで自分にプレッシャーをかけてるとおっしゃってた石田さんは、
その見た目以上に、繊細で美しいメロディー。いや、ほんとに。
弾いてない時のヴァイオリンの持ち方とか、うぉ、そう持つのー
みたいな感じにみえるんだけど、そこからさっと弾きはじめるのが自然で、
しかも動きがみていてとても気持ちいい。一方のコントラバスの方は、
それに呼応するように、低弦の響きをたっぷりと歌われていて、うーん、いい。
クラシックコンサートなんだけど、ビジュアル的にも楽しいってのはすごい。
そしてこの2人、弾き終わり方がまた気持ちいいんですよね。
最後まで音を大事にするってのが伝わってきます。
そしてラストのベートーヴェン!これはすごかった。
1楽章が終わった時、楽章間だけど拍手したくなった。
誰も手たたかなかったので恥ずかしがりの私は手たたけなかったけど、
欧米人だったら拍手してたんちゃうかな。
一楽章の最後の石田さんの盛り上がりはすごかった。じーんって鳥肌たっちゃいましたから。
ベートーヴェンでは、石田さんの隣で弾いている女性が、
これまた弾き方がしおらかでみてて気持ちいい。
直接的な音ははっきりときこえてくるわけではないんだけど、
優しい音色を感じました。
ベートーヴェンは、最初から最後まで睡魔がこなくて、
最後まで堪能~。最終楽章は終わって欲しくないなーって
おもっちゃったくらい。決して有名な曲じゃないし、
ベートーヴェンって個人的にはあまり好きな方じゃないんだけど、
ここまで聴きごたえある交響曲の演奏って久々かも。
指揮者のシュナイトさんも、座りながら振ってはるんですが、
時々ふっと立ち上がったり、表情がこれまた豊かで、
指先で振ってる感じ。カーテンコールでも、コンマスの隣の女性を
ちょっと前に出そうとしたり、ちょっとおちゃめさがみえたりして
ファンになりました♪
ベートーヴェンは弦も管もすっごくよかった。リピートしたいくらい。
こういう素晴らしいコンサートってアンコールは不要ですね。
ほんとにいい演奏会でした!
クラシックコンサートって、ストーリーを追わなくていいから、
美しいBGMとして聞きながら、考え事などをしながら楽しんだり、
美しい旋律ではメロディーを楽しみ、静かなシーンでは、子守唄として
眠っちゃってもいいわけだし、贅沢な時間が過ごせるので好きです。
もちろん、演奏が心地よいことが大前提なんですけどね♪