07/06/06 三人吉三@シアターコクーン
2007年6月6日(水) 18:30
コクーン歌舞伎「三人吉三」通し稽古
ひょんなところから開幕前日の通し稽古を拝見する機会をいただきまして、
観てきました。客席から舞台セット、照明、衣装にいたるまで本番同様。
休憩二回の三幕3時間超、一足お先に大堪能してまいりました!
面白くわかりやすくて水面が美しい一幕、
楽しい幕開けから次々に話がつながり展開する緊迫の二幕、
これでもかという大迫力の三幕!
一幕は、片岡亀蔵さんと
中村勘三郎さんとの客席での絡み
からはじまって、もうここから気持ちはどんどん高ぶっていきます。
二幕は、中村七之助さんと
中村勘太郎さんの二人の関係を楽しんでいたと
思ったら、今回の舞台では終始真面目系を演じられている笹野高史さんのあの語り。
そして三人の吉三、
中村勘三郎さん、
中村橋之助さん、
中村福助さんは、
もう三人が三人ともそれぞれに素晴らしいキャラをお持ちなので、
誰をみていても楽しいし、それこそ三つの目で三人をずっと追っていたい感じです。
三者三様の魅力、ひとことではあらわせない魅力が満載でした。
そして毎回これでもかと繰り広げてくれるコクーン歌舞伎のラスト三幕。
今回も三幕は、白白白白白白白白! 客席も白!でした。
白い衣装の方達との立ちまわりや宙返り、はしご技など次々に繰り広げられる
展開に目は釘付け。塔の上の雪の演出など、ほんとーに見事。
特に桟敷席のお客さん、三幕は大興奮間違いなしです。
最後、二人の上に羽織をかける和尚吉三、その後の演出も余韻があっていい!
役代わりも楽しめるので、もう一度一幕をみて、またパンフレットを
買ってストーリーや演出を確認してみたくなりました。それにしても
歌舞伎って型がほんとに綺麗。見得を切るあの動作、
なんともいえない美しい立ち姿、ふるまい、動きの美しさ、
そしてセリフも聞いてて心地いい♪
普段あまり歌舞伎をみてない人にはまさに導入にもってこいです!