おけぴ管理人の観劇感激レポ

ミュージカル「ZANNA ザナ」公開稽古レポ ミュージカル「オリバー」ゲネレポ
ミュージカル「アンナ・カレーニナ」囲み&公開リハーサルレポ 「4Stars」制作発表レポ
Google
 


おけぴ管理人が管理している"おけぴ"はこちら。観劇速報は管理人ツイッターから

07/11/22 欲望という名の電車@グローブ座

2007年11月22日(木) 19:00
欲望という名の電車
2階B列11番@グローブ座

久々のグローブ座
相変わらず、新大久保の駅からの行きかたが
よくわからず、若い女性達の流れについていったら着きました。

作品に対する予備知識なしで観劇。
出だし、見知らぬ男(永島克さん)
な、なぬ、フ、フランス語?、となにやら不思議な雰囲気。
この不思議な雰囲気を持つ見知らぬ男、見えない存在みたいな感じ
のようだったので、トートみたいなものなのだろうかと思いながら観劇スタート。

ブランチ(女装です)役の篠井英介さん、気品があり、まさにお上品なご婦人!
途中から女性にしかみえなくなってました。。。

そしてその妹役の小島聖さん、目力がすごい~!
目や動きから放たれる力が私の席までがんがん飛んできて、
感情もびしびし伝わってきて涙出そうになったり。。
ブランチへの想いとスタンリーへの想いの間で生きる様子がお見事。

そして北村有起哉さん!!うぉぉぉぉ!!!
ひとつひとつの挙動から、あの狂ってなぐるシーン、目がいっちゃってて、
ポーカーシーンとかも、ほんとにはまってる感出てるし、
”迫真の演技”みたいな言葉では表現できないくらい、ひきつけられました。
そして、なんというか透通った感じで魅せられるんですよね。
ステラが惚れたのがわかる、みたいな。
また彼が出てると場が締まって、まったく見飽きない。
ドアの外で、中の様子をうかがってる時の表情とかも、いい~
(特に車の下にもぐって汚れた作業着で聞き耳たててる時がいい!)

感情をストレートに出すスタンリーは、ブランチに対しては
ひどいことしてるようにみえるんだけど、その感情をじゃぁ
押し殺したらどう展開するのだろうとか、いろいろなことを考えながら観てました。

上の階に住む星真由美さん、いい味出してますねぇ。。雰囲気完璧。

ブランチの相手役ミッチ(伊達暁さん)は、あの素朴感や挙動、
へりくだったように首を前にひょこひょこする動きとか、
雰囲気が他の人といい意味で違っててあってたなぁと。
ただ、二幕ラストで、ブランチが連れて行かれる時、ブランチがドアの
ところまできた時、カードゲームに興じてるテーブルで、うつむいてたミッチが
一瞬目線をスタンリーに向けたんだけど、それがやたら気になってしまい。。
あの一瞬の目線はなんだったんでしょう。。。

このラストシーンですが、スタンリーがブランチを舞台上手で
ベッドに押し倒した後の暗転後。。

ステラの服、ん、喪服。。。?
あれ、ブランチ死んだ?
と思ったらブランチ真っ白い衣装で登場
(めっちゃ綺麗。ほんと女性にしかみえない)
そのブランチにお迎えの一行登場。
と、そのお迎えの中にあの冒頭の男(見知らぬ男)。。。
ん?ブランチにこの男が見えてるということは?
ステラ喪服?ということは、ブランチ死んだってこと?
それってスタンリーが殺したってこと???
お迎えを拒絶したのは、死の拒絶?
でも受け入れた?

と思って帰ってネットで検索して wikipedia 見たら、
精神病院に連れてかれたとか書いてある。なんと。
確かに、そういう流れがそういえばあったようななかったような。
ということは、あのシーンはあの男性陣には
やっぱり見えていたということか。。
ってなことをあれこれ考えたりしてました。

キャストから伝わってくるものがすごいので、それらの感情や気を
3時間、全身で受け続けるのでかなり重いけど、満足度はとても高い舞台。
最後のカーテンコールの篠山さんの笑顔に少し救われた気がしますが、
観終わった後、思ったことを言い合えるような人と観るといいなぁと。
すると、なんというか、3時間受け止め続けた何かを少し開放できた感じがしました。

このグローブ座の大きさもちょうどいいですね。
(ただ今回の2階下手側席だと、ちょうど舞台下手のドアの下の部分が全く見えなくて、
そこでやりとりされる様子が完全に視界外だのがちょっと残念でございました)
ライブのよさってのがすごく実感できるし、
セットの転換なども一切ないのに、とても引き込まれます。

ちなみに、今日は、篠井さんと小島さん、(あまり気にならない程度に)
ちょこちょこ台詞咬んでましたが、台詞咬むのって伝染するんだなぁって
なんとなく思ってたら一緒に観た友人も、同じこと思ってたようです


皆様からのコメント



確かに、カーテンコールの篠井さんの笑顔に救われますね。
私もホッとして、めいっぱい拍手して帰ってきました。
友人と一緒に行ったのですが、
後日、篠井さんに魅せられた友人が、
再び舞台へ足を運んでおりました。
妖艶だわ~、篠井さん。



kaorukoさん、コメントありがとー。
妖艶、たしかに、ほんと妖艶ですよねぇ篠井さん。

私、カーテンコールは、舞台の印象をなんとなく
ひきずりたい人なんだけど、この舞台に関しては、
篠井さんや北村有起哉さんの素の笑顔がとても
よかったです♪



篠井さんのブランチ私は初演を見ました!
青山円形劇場でした。場面転換がないから小劇場向きですよね。
これで篠井さんとこの演目にはまり、以後「欲望という名の電車」
が舞台になると何度か足を運びました。今回は時間が取れなくて
あきらめましたけど、管理人さんのレポートを読んでやっぱり無理
してでも見ればよかった、と後悔しています。

重たいし見ているのがつらいのに、なぜかはまるという不思議な作品です。
大竹しのぶブランチ、寺島しのぶステラ、堤真一スタンもすごかったですよ。

余談ですが、初演観劇後に食事をして夜中に家に帰ったら、ワールド
トレードセンターに飛行機が突っ込んでいるニュースをやっていて、
別の意味でも二度と忘れられない日になりました。
このお芝居を見た後に読むと最高に面白い本が恩田陸の
「チョコレートコスモス」です。お勧めしまーす。



こんばんは。chawanさんコメントありがとうございます。
篠井ブランチ初演は青山円形でしたかー、なるほど
あの劇場もいいかも。今回の演目の二階部分とかは
どう表現したんだろう。。
堤真一スタン、それはみたかった。。
ちょうど一昨日、三丁目の夕日見てきたのですが、
堤真一さん、いいですよねー。

初演観劇の日があの事件の日でしたか。。
私は会社帰り、友人達と車の中でラジオのニュースで聞いていて、
一瞬あまりにも現実離れしていて、
ラジオドラマではないかと皆が思ったのを鮮明に覚えてます。

チョコレートコスモス、早速チェックしてみます♪

コメントを書き込む

お名前:
ホームページ: (なければ空欄で構いません)
コメント:

コメントの掲載について

コメントは内容を確認した上で反映されますので多少お時間がかかります。内容によっては、通知することなくコメントを受け付けないことがあります。ご了承ください。なお、もしエラーになるようでしたら直接 cs@okepi.jp にコメントをメールいただけると嬉しいです。










最近の観劇レポ

観劇レポ全一覧

おけぴ管理人プロフィール
名前:山野上 寛
mail:cs@okepi.jp
出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

おけぴはこちら

RSS

送料
早見表