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07/12/01 花組芝居 KANADEHON 忠臣蔵@世田谷パブリックシアター

2007年12月1日(土) 18:00
花組芝居 KANADEHON 忠臣蔵
1階L列20番@世田谷パブリックシアター

忠臣蔵全11段を2時間半で一気に上演というすごい舞台。

以下、すこーしネタばれあるかもですが、忠臣蔵ですからね。
もし観劇前の方でも、読んでいただいても大丈夫かなと。

ラストシーンのテンポ感は、それまでとは一転、
ぽんぽん進んで気持ちいいです。
襖(フスマ)シーンは、もっともっと長くみてたい。

このラストシーンの入り、
全員で襖蹴飛ばして飛び出てくるところは、稽古場で見た時
蹴飛ばした直後に力弥が飛び出てきて、うぉーーー!かっちょえー!
って思ったのですが
今日は蹴飛ばして襖が倒れてほんの少ししてから力弥が走ってきたので、
もしかして力弥、その直前シーンで舞台上手にはけるのですが、
襖の後ろ側にまわりこむのに時間がちょっとかかっちゃったのかなぁ
なんてことを思ったり。でもこのラストシーンは見ごたえありです!!

個別の役者さんでは、まずは顔世役の嶋倉雷象さん!美しい!
高師直が惚れるのがわかります。

大星由良助役の桂憲一さん、よかった!!
きりっとしたとこ、抜けたとこ、お化粧といい声といい、素敵!
好きなのは後半の、由良助と、その息子、大星力弥(大井靖彦さん)とのシーン。
このシーンでの力弥の、刀シャキーンってところ楽しい~。
大井靖彦のあのお顔、なんともいえず伝わってくる~。
最初のシャキーンはほんとに痛そう・・・(笑

おかる役の植本潤さん!やっぱり楽しいー、声がまた素敵。かわいー。
前半登場シーンのおかる「一緒に呼んでみるべ」(でしたっけ)、
客席への呼びかけがあるので、ぜひ客席の皆さんも一緒に勘平さんを呼びましょう~♪
ハシゴ降りの際の「こーわーいー」。。。この抑揚がたまりませんです。

水下きよしさん、後半めちゃめちゃ決めはりますが、
イノシシ役やお馬さん役でも登場したはります♪
(カーテンコールはお馬さんのままでしたね)

通し稽古で一度観てるので、人物関係はすっと
入ってくるかなと思いきや、公演プログラムの人物関係図、これ必須かも。

休憩時間にこの関係図でチェックしてかなり頭の中すっきりしました。
これからご観劇の方、いくつかややこしいポイントがあるのですが、
そのあたりをざっと頭にいれておくと、かなり違うかも。。
休憩時間に、友人に説明したところを中心に少し書いておきますと。。

高師直(もろのお。原川浩明さん)、いわゆる吉良上野介ですね。
高師直は、桃井若狭助(北沢洋さん)にも塩冶判官(小林大介絵さん)にも嫌味な行動をとる、
まーいってみれば悪者です。

で、一幕前半で、両者(桃井若狭助と塩冶判官)とも、別々のシーンで高師直に切りかかろうとしますが、
桃井若狭助は、家臣の加古川本蔵(溝口健二さん)が高師直に
賄賂を贈って謝らせたために殿中で刀を抜くということは避けられました。
一方、塩冶判官は、高師直の言動に対して、殿中で刀を抜いてしまい。。
という流れ。この賄賂を贈った加古川本蔵のポジション把握がまずポイントかなと。
(私の知識不足か、高師直がフナフナといってからかった部分の意味が少しわからなかったのが残念)

でこの加古川本蔵さんの奥さんが戸無瀬(加納幸和さん)で、
その子(正確には先妻の子)が小波(堀越涼さん、かわいいー!)。
この小波が大星由良助の子、力弥(大井靖彦さんと結ばれるのですね。

あとは、おかる(植本潤さん)をめぐる人間関係。
おかるの逢引相手の早野勘平(各務立基さん)が
誤って殺したのは斧定九郎で、斧定九郎が金目当てで殺したのが
おかるの父親与市兵衛(磯村智彦さん)。
これを、早野勘平は、斧定九郎を誤って撃った際、
斧定九郎を与市兵衛と思い込んでしまい、自決してしまうわけですね。。

この顔にあざがある斧定九郎は、桃井若狭助役と同じ北沢洋さん。
先日の通し稽古では、私はこの部分で混乱しました。。。)
また、おかるのにーちゃんの足軽が寺岡平右衛門で後半登場
しますが、この平右衛門役の方は、塩冶判官役と同じ小林大介さん。
全然違うイメージの役なので、多分意識しなければ一致しないですねー。
その他、顔世役の嶋倉雷象が、男役として別役で出ていたり、
ほかにもいろいろ一人二役があるので、その演じ分けの違い
とかをわかって見れば面白いです♪

花組芝居の役者さんをはじめてみる場合、
多分、最初少し混乱してしまうと思います(一緒に観劇した友人がそうでした)。
でも、一幕、二幕と進むうちに、少しづつ、わかりはじめて。。。
終わった後、いろいろと友達と確認しあいたい感想いいあいたい、
そんな舞台だと思います。

先日の通し稽古の時とは、もう衣装、そしてお化粧が全然違って、
すごかった! 特にお化粧入ると、もう全然、別人になりますね!
私はもうその点に最初からびっくりしまくりでした。

最後、カーテンコールで、加納さんが私服に戻ってるーと思ってたら、
アフタートークがありました♪

幕の前で、加納さんから今日は第三段についての解説。
これ、面白いー。かなり急ぎ足での説明でしたが、
質問時間削っていいからもっとゆっくり聞かせてほしかったくらい。
特におかるが文持っていって・・・って部分が少し意味がわからなくて残念で。。

他の段の解説もぜひ聞きたい。。。そのためには全部観ないとかぁー(笑



皆様からのコメント



惜しい!今度は日にち違いのニアミス?
この日私は、ウーマンインホワイトのマチネを観劇。そして、管理人様がウーマンインホワイトをご覧になっている時、私はKANADEHON忠臣蔵を観劇していました。

加納さん、植本さんは文句なく花丸ですが、今回、私も小波ちゃんに釘付けでした。かわいいですね~。
そして、演技ではないのですが、「凄い!!」と感嘆符がいくつもついてしまう、最後の襖開けのシーン。舞台の奥行きがあるのなら、そして人手があるのなら、もっと何重にもしてもらって観ていたかったです。

さて、私の聞いたアフタートークは、第四段についての説明でしたが、あまり良く覚えていません。覚えていたと思っているものも間違っているかも。ごめんなさい。
12段も通しであると、最初から最後まで観る人はほとんどなく、西洋風にいかにも「観なさい」と言う感じで椅子が舞台に向かって並んでいるわけでもないので、みな思い思いに座って、食べたり、飲んだり、話をしたり、けんかしたりして観ていたが、「ここだけは観なさい」と離席不可の場があった。それが第四段とのこと。
昔は、塩冶切腹のシーンで介錯人役の人は、開演前、塩冶役の人のところに刀を持って行き「よろしくお願いします」みたいなことをしていたとおっしゃっていたような・・・。お客さんのいないところから、幕はあがっていたんですね。
そして、今回の舞台では省略されている焼香のシーンですが、昔は抹香は役者持ちだったのだそうです。実際に焚いていたので客席にも抹香の香りが漂って、役者さんも安いのを使うと「ケチったな」といわれるので、それなりのものを用意していたとか。
また、塩冶の役をやっている人は劇場に籠を手配しておき、切腹した後すぐに、それに乗って帰ってしまっていたそうです。死んだ人が、裏でうろうろしているのはおかしいとのことからだそうで、役に徹していたのですね。
他にももっとお話くださったと思うのですが鶏頭なもので。

帰る時に、物販コーナーで、仮名手本忠臣蔵他幾種類か置いてあった歌舞伎の絵本、心惹かれたのですが、サイズが変形のため、用意してきた手提げ袋(プログラム入れ)に入らないので購入を見送ってしまいました。残念。



ふうたさんこんばんはー!
いやー、すごいですねー。
この週末、入れ違いだったんですねー。

小波ちゃん、かわいーですよね~。
しぐさや首のひねりがこれまたかわいー。

襖開けをもっと何重にもというの、賛成!
あれ、めっちゃ気持ちいいですよねー!
ずーっと続いてほしいくらい。
あのピシャーッっていう襖のはけ方がまた気持ちいい。
これでもかこれでもかってくらいやってほしいなー・・

第四段解説レポ、ありがとうございました!!!
お、おもしろい!!こういうお話大好きです。
やっぱりこの解説だけでも全部まとめて聞きたい位!!

そして物販コーナーに売ってた絵本、
私も手にとってみてましたー。

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おけぴ管理人プロフィール
名前:山野上 寛
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出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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