07/12/16 劇団、本谷有希子 偏路@紀伊国屋ホール
2007年12月16日(日) 19:00
劇団、本谷有希子 第 13 回公演
偏路
C列13番@紀伊国屋ホール
本谷有希子さんは、NHKのトップランナーで観て、
彼女が作る舞台観たいなぁと思っていたんですが、
そのまま観る機会がなく今日まできておりました。
そして先日、なにげなく公式HPを観ておりましたら、前売完売。
今回も観れないかなぁなんて思いながら、
ふと我がおけぴを観ると、
日曜日の夜公演デジポケにて譲りますの掲示。
しかもC列13番!おぉぉぉぉ。我ながらいい仕組みですこと(自画自賛)
即ネットで振込をすませてデジポケ転送していただき、
無事ファミマで紙発券をすませ、
ついにみてきました!!
まず劇場入ってのお花の数がすごかった。これだけでも見ごたえあります。
次に客席入って、舞台の方に目にやると、これまたセットがすごい。
まるでモデルルーム!ちゃーんと作りつけてある感じで、
今からテレビドラマの撮影がスタートするのではというくらい。
そして本編!すごかった!!
正直、最初の20分くらいは、濃~いキャラの登場人物達に
少々戸惑ったのですが、台詞の面白さや、各キャラクターのスポットの
当て方がうまく、スポットがあたるたびにその役者さんのファンになってしまう
というくらい魅せられました。
主演の馬渕英俚可さん、熱演なんて言葉では表現できないくらい、
目からあふれでる感情が伝わってきました。
お父さんが金銭貸与について書いた紙を奪い取って独白してしまい、
思っていたこととは違ったことに気づいた時の、あのさぁーって血の気が引く
感じがとっても伝わってきました。
犬小屋をたたきながらの「グロテスク~」。耳に残りますね~この曲は(笑
近藤芳正さん、ぼぉーっとテレビ眺めてるシーンから、
お遍路さんの衣装、最後こたつで雨乞いのカラクリを語るシーン、
キレるシーン、さすがでございました。
吉本菜穂子さん、いいっ今日のマイ助演女優賞!
途中彼女の登場から、展開や面白さに幅が出た気がしました。
嫌味がない天然な感じがとっても好きです。
池谷のぶえさん、前半のあのはっちゃけた感じから、
後半吉本菜穂子さんに本音を語るシーン、
お、おもい。。。。
あのシーン、その後に引きずらないで展開してたように思えますが、
私の心の中ではちょっと引きづったりしてました。。
軽い話題のようで、あぁいうのってなんか重いです。。。
加藤啓さん、拙者ムニエルの方ですねー。
前歯、ほんとーにないようにみえました。
ほんとーにあの役そのものに見えてしまうところがさすが。
ほんとにいい役者さんですね。。。。
江口のりこさん、さめた目の感じと、でも400万が
兄に盗まれた時のあの行動、喧嘩の感じ、よかったです~。
ハートフルな雰囲気苦手でしょっていう台詞、ツボにはまりました。
田舎と東京、夢と現実、本音と建前、私自身もこう思い当たるような
ことが、自然と描かれていて、でもそこまで我に帰ることなく
後半の展開にのめりこみ、最後のこたつシーンで、おぉぉぉぉぉぉ。。。
最後エンディングの直前に救急車のサイレンが鳴っていましたが、
あれは。。。お隣のお家なのでしょうか。。よーく考えると、
あの兄ちゃんの行動はひどすぎだし(900万のリムジン一瞬で買うかー!
しかも塗装早過ぎ~)、その先輩もめちゃめちゃな行動しよるし、
500万貸す貸さないはどうなったんだとかあるけど、
こういうのこそ観劇し終わった後、観た人同士でほじくりだして
楽しめるポイントなのかもですね。
家のセットの上側に、映像が投影されるシーンがいくつか
あるのですが、それが全てがいい!映像ってこうやって使うと
効果的だなぁって素直に思ってしまいました。
あっという間の2時間10分(休憩無し)。
おけぴにまだ何枚か定価で出てます。おすすめです!