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08/03/13 関東アクトリーグ第2戦@北沢タウンホール

2008年3月13日 19:00
関東アクトリーグ第2戦
北沢タウンホール

面白いステージがあるよと誘っていただいて、いってきました。

アクトリーグってようは何かというと、
1チーム5人くらいで、その場で与えられたテーマで、
起・承・転・結を、それぞれ3分で即興で表現して、
そのできを審査員が採点して競うというもの。

これがですね、いやー、ほんと、びっくりした。
ストーリーが出来上がっていく過程のドキドキ感を
まさに客席も共有できる感じ!

テーマ(お題)は、司会者が、その場で客席から募集。
そのテーマを元に、まずは起承転結の「起」が演じられます。
この時、チームに一人いる監督役の人が、チームメンバーのうち
誰をステージに立たせるかを指示するんです。
起承転結の「起」の3分間が終わると、次の「承」に登場する
メンバーを監督が指示して、この「承」のテーマを今度は
監督が与えます。このテーマの出し方と誰をステージに出すか
(つまりそのシーンを誰が演じるか)というのが非常に
ポイントとなるわけです!そして、「転」「結」と童謡に進み、
3分x4の合計12分間の舞台が作り上げられていきます。

醍醐味はまさにライブ感!
コントではなくて、演技のライブ感。
しかもステージ上にいる役者さん達それぞれが、
自分のキャラやポジションを作り出していく過程がすごく新鮮!

1チーム目のミラクルアクトスターズは、お題が「ひな祭り」。
いきなり冒頭、木戸美穂さんのポーズや行動に対しての
後藤公太さんのつっこみがうまい!
ひな祭りをしようと集まった3人、うち男二人が過去にタイムスリップ、
そこで、あるお城の姫が消えてしまい、実はその姫が現代にいってしまったことが判明。
次第に姫が現代に行ってしまった理由が明かされ。。というストーリー。
これが即興で作られたストーリー!なわけです。
しかも、起承転結は各3分ごとで、その3分の終わり方が、
ドラマでいう次へ続くみたいな感じで、
続きがみたくなるような終わり方なんですよね。
「起」で姫が演じてた桜と梅の話を
「承」で、ちゃーんとネタで使って笑いをとったり、
タイムスリップの方法や、姫が過去から逃げた理由とか、
そういうのが全部即興で作られていってると思うとすごく興奮して、
各3分間が終わるごとにもう心から拍手しておりました。

続いては、ソニックテイルチーム。ここは監督さんの指示がうまかった。
誰をどうキャスティングさせて、テーマをどう与えるか、それをメンバーが
どうとらえるか。肥後あかねさん、いい演技でした!

そして関西アクトリーグ(関西にもある!)から遠征してきていた
ビッグエンジェルズ。「起」で、彼女(松葉奈津子さん)が
彼氏(アミジロウさん)に、ある人と旅行に行きたいのと切り出して彼氏は落ち込み。。
「承」でそのある人が、余命一週間というおじーちゃん(原敏一さん)だと観客にわかる。
で、そのおじーちゃんの介護をしてる人(川面千晶さん)が
そのおじーちゃんを実は好きで、余命一週間というのは嘘で・・と展開して、
最終的に「結」で、彼氏とこの介護師さんが空港で出会って恋に落ちちゃう(笑)
このチームは、とにかく設定が楽しすぎでした。

そしてラストのデビルドリーム。お題は「卒業」だったかな。
最初の「起」シーンは、小川輝晃さんと岩本淳さんと菊池早希子さんの3人。
同窓の小川さんと岩本さんが久々に会って会話してるシーンからはじまるんだけど、
菊池さんの存在を完全に無視したような展開。。。と思ってたら、
なんと、菊池早希子さんは、ユキという亡くなった同級生という展開!
次の「承」シーンに監督が出したテーマが「20年前」。うまい。。なるほど!
で、20年前の学園祭のシーンなどが再現されて。
ここでタイソン大屋さんの歌が入り(笑)。
「転」では、ユキが死んだシーンからスタート、
そこに本郷小次郎さんが「ユキの弟」として登場!
うぉっ、弟ときたよ! この設定はすごい。しかも、ユキが音楽をやめないでくれ
といっていた。。とか、すごくストーリー的につながる展開。おもしろすぎです。
「結」では、一度はあきらめていた音楽を再びやろうという結び。うまい。。

でこの4チームを、審査員が採点。一番高得点だったのが
このデビルドリームチーム!さらにこの一番のチームは、起承転結の後に
さらに3分間というシーンを演じることになるんだけど、これがまた面白かった。
かなりぐっとくる感じでもあり、最後はふっと持ち上げる感じで終わり。。
これが筋書き無しで演技されてたなんて信じられないです!

終演後、ロビーに出演者の方たちがいらっしゃったので少し話を聞いたり
したのですが、今日のレベルはまだまだとのこと。えー、私は今日ので
かなり満足したのですが、いつもはもっとすごいのでしょうか。
また、3分間というのは、客席にいると電光掲示板がカウントダウンされていて
いつでも見えるようになってるんですが、ステージ上からはこれが見えない
らしいんですね。つまり、役者さんたちは体感的にやってるわけです。
これもすごい!さらに、そこに音楽がつくんですが、この音楽の入れ方が
また絶妙!(これはスタッフさんがそのシーンにあいそうなのをその場で
選んで挿入してるんですよねきっと)。

開催は一ヶ月に一回のペースでやっているとのこと(詳しくはこちら)。
出ている役者さんは、大中小いろんな劇団の方たち。
今日出てた役者さんは合計20名くらい。
その役者さんたち全員が、それはもう体当たりで挑む演技バトル。
台本もなし、演出もなし、あるのは自分の演技スキル。
そしてその個人個人がチームの中で他のメンバーと自分の
立ち位置やキャラクターを即興で作り出していく、
なんというか、ダイナミックさというんですかね、
躍動感みたいなのをとても感じた公演(!?)でした!

 アクトリーグの公式HP公演情報
 北沢タウンホールの行き方 携帯版


皆様からのコメント



初めまして。いつもこちらを利用させていただいております。
私はアクトリーグ関西に毎月観劇に行っているのですが、
私が舞台を観ることにハマったきっかけがこのアクトリーグなんです。
普通の舞台とは違う、即興というアウトローな魅力にとりつかれてしまい、
演劇に興味を持ち、他の舞台も見に行くようになりました。
一人のたったひとつの発言でどう転がっていくかわからない
ドキドキ感を味わえる舞台ですよね…!
また、チーム対抗で1年通して闘っていくスタイルも面白いですよね。
チーム戦のアクトリーグだけでなく、個人戦のアクトラッシュもありますので、
お時間があれば、ぜひアクトラッシュも感激してみてください。
1対1の演技のガチンコ対決。普段とは違うアクトリーガーを見ることができますよ。

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おけぴ管理人プロフィール
名前:山野上 寛
mail:cs@okepi.jp
出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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