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08/03/16 身毒丸復活@彩の国さいたま芸術劇場

2008年3月16日(日) 13:30
身毒丸 復活
1階LA列12番@彩の国さいたま芸術劇場

はじめての彩の国さいたま芸術劇場。
埼京線北与野駅から徒歩7分。そこそこありますね。
客層は若い女性が多めとはいうものの、老若男女幅広い!

終演後の客席、パラパラと人が立ちはじめて、
3回目くらいのカテコで1階は80%位スタンディングオベーション。
その熱気についていけない私。
決してあわないわけじゃなくて、
私もいい作品だったーって思ってるんですけどね。
(実際公演プログラム買いたいって思ったし)

藤原竜也さんはすごかった。
動きの綺麗さ、なんともいえない魅力、いろんな感情の顔、
藁人形シーンで目があぁなってしまう前と後の変化、
全裸シーンの落ち着き(こっちがドキドキする)、
カテコでのやさしいお顔。
藤原竜也さんは、15歳でこの作品でデビューしたそうですね。
それから約10年、私は初めての身毒丸でしたが、15歳の時のを観たかった!

白石加代子さんは、ナイス助演。変化する形相がすごい!
一番印象的だったのは藁人形シーンの直前、あの大切にしてた小箱が
パカっとなるシーン。あのシーンはほんとーに印象的でした。
想いを語る彼女のセリフは、ぐさぐさ伝わってきました。
そしてなにげに一番の驚きは、彼女の実年齢!!

お父さん(品川徹さん)がセリフをかなりたんたんと話すのは、
家の長という役割を演じているということなんでしょうね。

人身売買(お母さんを買うんです)、屈折、殺人、発狂、折檻、藁人形、禁断の愛。。
そのようなキーワードがうずまいてるんだけど
そこまでどよーんという重い感じでもない演出や音楽やセット。
なんというか、あの芸術劇場の、かしこまった椅子で観るよりは
小劇場の舞台で観てみたい感じ。時間も1時間40分だし。

セットは、新しい母と一緒に家に帰ってくるシーンで、
まず玄関セットができて、
次に仏壇セットができて、居間ができて、
っというのはなかなか気持ちよかったんだけど、
また、家セットにしてもランプにしてもカミキリムシのセットにしても、
つかみがうまいのに、私の中ではそのまま印象がフェードアウトしちゃった。
なんというか、雰囲気の違ういろんな世界のセットが次々に出てくると、
前の世界のセットが、なんかちょっと陳腐に思えてしまったりするんです。。
あ、穴に飛び込むシーンの表現はうまい!ほんとに飛び込んだように見えた!
(飛び込んだ後の世界は、オペラ座の地下みたいなロウソク舟たちが!)

また、ホールが結構響くのか、特に後ろを向いた時のセリフが
かなり聞き取りにくかったです。(せんさくの最後のセリフは全然聞き取れず)

アンサンブルの方たちは、なんとなくバラバラ感があって、
ハンコ(家の権威の象徴だそうです)の踊りシーンとか、え・・・と思うくらい。
ラストの皆さん登場シーンで、スローモーションで動いてた人が、
目の前に落ちてた着物を足でばっと蹴飛ばされてましたが、
あの動きは私的にはかなりさめてしまいましたですよ・・・

作品には興味出たので公演プログラム買おうと思ったんだけど、1800円・・・
色付バッグとか、写真とかそんなにいらないし、サンプルも置いてないっぽいし、
買ってもし中身が写真集みたいな感じだったら嫌だなと思って結局買わず。
単に解説みたいなのだけでいいので、1000円以下で売って欲しいなぁ。
ここに書いてあるようなこと(とてもよくわかる!) が知りたかったんです。。はい。

カテコのノリにはついていけなかったけど、
また将来、もう一度観て、見比べてみたいなと思える作品でした。

上演時間: 約1時間40分(休憩無し)
作: 寺山修司岸田理生
演出: 蜷川幸雄

 おけぴで身毒丸を探してみる
 公式HP公演情報
 彩の国さいたま芸術劇場の行き方 携帯版


皆様からのコメント



ここでお譲りいただいたチケットで観劇しました。
初めての「藤原竜也」、初めての「身毒丸」、初めての「さいたま芸術劇場」で高鳴る胸の鼓動にワクワクしながら出かけました。

藤原竜也、ホントすごい役者さんですね!
その表情、動き・・・一瞬の瞬きもしたくないくらい惹き付けられ、どんなおどろおどろしい場面でも怖いくらいの美しさが感じられました。

白石加代子さんの怪演ぶりは言うに及ばずでした。母を売る店の枠から一人抜け出すときのヌルリとした動きにまずヤラれました。

身毒丸と継母が惹きつけ合うようになる伏線が、もっとほしかったかも。最初の母を売る店での二人の視線と行水のシーンだけでは弱いような気もしました。あとは観る者の脳内で想像、変換するということなのかもしれませんが。

≫アンサンブルの方たちは、なんとなくバラバラ感があって、
≫ハンコ(家の権威の象徴だそうです)の踊りシーンとか、え・・・と思うくらい。

私も、これは演出上なのかと思うくらい踊りのキレが悪いように感じました。全体的に重くてバラバラで。
ハンコとは関係無いですが、おっぱい(あえて胸ではなく)の露出や股間の鏡餅はどんな意図があったのか未だにわかりません。

≫ラストの皆さん登場シーンで、スローモーションで動いてた人が、目の前に落ちてた着物を足でばっと蹴飛ばされてましたが、あの動きは私的にはかなりさめてしまいましたですよ・・・

見ました、見ました(笑) 観客に目立たないように素早く足で蹴って隠したのかもと良いように解釈しましたが、それまでの動きと比べると唐突過ぎてかえって目立ってましたね。

プログラムは見本が出ていなかったので、青と赤のどっちを買うかかなり迷いました。一冊ずつ、見本を出しておいて欲しかったです。価格はどうなんでしょ? 薄くて小さいのでもう少し安くても良かったような気がします。



3月8、9、11日と見ました。
「身毒丸」は10年前の藤原竜也さんのデビュー作ですが、偶然見た舞台でした。藤原竜也という役者が脳裏に焼きついた舞台でした。
それ以来藤原竜也さんの舞台はかかさず見ています。今では役者の中では一番好きかな(加藤健一さんも大好きで私の中の一番を争っています)。
今回の舞台で心配だったのは、はたしてシントクの15歳という年齢の役が自然に見えるのか、ということでした。初舞台から10年の月日が流れているわけですから。でも心配は無用でした。改めて藤原竜也のすごさを見せ付けてくれました。
そして以前より台詞の一言、一言を大切にしていると感じた舞台でした。
母と子の憎しみ・愛・屈折した心、白石さん、藤原さんの迫真の演技がすごすぎます。
他の出演者の姿も、異様な世の中という感が蜷川さんらしい独特の演出だと思います。
毎回1時間30分が違う世界に引き込まれた気分になります。
これからあと2回見る予定です。



本日(29日)、観劇してきました。
初めてのさいたま芸術劇場、与野本町という街自体が
新鮮で軽く街探検などもして楽しかったです。

観劇の感想は、まず白石さんと藤原さんが上手い!!
白石さんは一挙一動がまさに「芸」です。

藤原さんについては、彼の演技の幅を堪能するには
これはまさにうってつけの作品ではないでしょうか。
これだけ演じられるんだったらDeath Noteなんて
お茶の子さいさいだったのだろーなーと余計なことが
頭を過ぎるほど、彼の引き出しの深さを実感しました。 
特に管理人さんも書いておいでの「目」の演技は圧巻! 
同じ顔のはずなのに目だけであれほど違って見えるん
ですね、驚きです。

ただ内容に関してですが、観劇後友人と「このお芝居の
テーマって一体?」と二人とも分からず仕舞。
母恋しなのか、継母いじめなのか、人間の業なのか・・・
・・で、最後に突然禁断の愛ですか?!と二人がかりでも
解決出来ぬままでした。
そこで管理人さんがご紹介くださっていた「ここに
書いて・・」のページを拝見して初めて内容を理解。
でも弥生さんも書いておいでのように、私も売る店での
視線と行水以外に伏線を発見出来なかったので、
やはり観劇前にあのページを読ませて頂くべきだったか
・・とちょっと後悔です。

でも藤原さん、演技は素晴らしかったのですが、高校生と
思い込むには少し努力が必要でした・・・
(友人に「歌舞伎だと思うのよ!」と言われましたが)
初演の頃に1度観てみたかったです。

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おけぴ管理人プロフィール
名前:山野上 寛
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出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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