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08/03/30 情熱のパソドブレ パーティレポ@ハイアット大阪

2008年3月30日(日) 14:00
ミュージカル 情熱のパソドブレ パーティ
@ハイアット大阪 BB'S Cafe

★東京公演 2008/11/19-20 詳細はこちら。チケットはこちら

4/16稽古場映像が届きました!

元宝塚歌劇団宙組の(椿火呂花(つばきひろか)さん。当レポ最後にメッセージあり!)と
元OSK日本歌劇団のOG(寿依千(ことぶきいち)さん)
が共演されるミュージカル「情熱のパソドブレ」の記念パーティに大阪までいってきました♪

関西発のオリジナルミュージカル「情熱のパソドブレ」。脚本・演出は吉峯暁子さん
(マツケンサンバIIの作詞をされた方!)。
今回のパーティには吉峯さんは残念ながらいらっしゃれなかったのですが、
音楽(曲は全曲オリジナル!)を担当(作曲)された鞍富真一(くらとみしんいち)さん
(宝塚やOSKの音楽も多数作曲されている先生!)
がいらっしゃるということで、お話を少しお伺いしてもいいですかと
ダメもとでお願いしてみたところ、だったらパーティの壇上で
公開インタビューにしましょうという流れとなり、あらま・・・・と
驚いてしまったものの、はいっとこれまた即答でお返事させていただきまして、
当日とあいなりました。

今回のパーティは、出演者の5名の方全員がご出席。
椿火呂花さんは、宝塚退団後初の舞台。
寿依千さんはミスサイゴンなどで園田弥生というお名前で
女優としてもご活躍の方ですが、今回は再び男役としてのご出演となります。
その他、歌手でダンサーのチャーリー西尾(チャーリーニーシオ)さん、
アクサル所属で関西期待の若手田渕法明さん、
そして昨年末アデューマルセイユで宝塚をご退団されてから初の舞台で、
今回の舞台では振付もご担当される立ともみ(りつともみ)さん。

今回のお話は、孤児院で兄弟のように育ったエミリオ(椿さん)とラファエル(寿さん)
を中心とした愛と友情のスパニッシュロマン
(悲しくも美しいボーイズラブ by 椿さん動画コメントより)。
吉峯暁子さんが携帯小説として書いた作品の舞台化。
出演者は女性3名、男性2名ですが、役的には男性しか登場しません。
しかも椿火呂花さんは、13-19歳、寿依千さんは10-16歳の少年役を演じられます。

今回のパーティでは、「星よ(椿さんと寿さん)」と「情熱のパソドブレ(全員)」を
披露してくださいました。

この曲がですね、すごい!曲がほんとにいいのです!
寿依千さん、とっても綺麗で、ふわっとやさしく心に届く感じのお声♪
そーしーてー椿火呂花さんの歌唱力すごすぎです。
声の伸びが気持ちいい!聴いてて心臓が共鳴する感じ。
そしてお姿もめちゃめちゃかっこいい&美しい!
このお二人のハーモニーがこれまた本当に素晴らしいです。
記録用(お見せできないのが非常に残念)の動画をリピート再生しまくっております。

その「星よ」という曲を聴かせていただいた直後に
公開インタビューコーナーという形で鞍富真一先生にインタビューさせていただきました。
その様子をテキストではございますが、少しご紹介しますね。

おけぴ管理人による鞍富真一先生インタビューです♪
(と椿火呂花さん自らご紹介いただきました)

管理人:この「星よ」という曲はどのようにして生まれたのでしょうか?

普通曲は必ずしも頭から作るわけじゃないんですけど、
この曲の場合は、ストレートに頭から順番に浮かんできたんですね。
こういうことは珍しいんですけど、出だしをいきなり思いついたので、
そのままだーっと書いてしまったんです。

管理人:曲を作られる時は楽器を弾きながら?

このごろは、コンピュータを使って楽譜を書いてるものですから、
作曲のプロセスで楽器をさわるというのはないんですね。
楽器をさわるとすると確認のためにさわるくらいです。
後は編曲の段階になっても、どの楽器とどの楽器が組み合わさって
どういう音になるというのは長年やってると頭の中に入ってますので、
楽器触るということはほとんどないですね。

管理人:今回、関西発のオリジナルミュージカルということですが、
最初にお話きた時のお気持ちを

吉峯先生とはOSK時代を含め、
随分古いおつきあいさせていただいてるんですけど、
昔から、すごくストレートな歌詞をいただいて曲を作ってましたので、
私、大好きなんですね。
今回、一緒にさせていただけるのは光栄ですし、嬉しかったですね。
まだ全然具体化する前のお話を最初に伺ったんですけど、
その時点でこれはぜひ実現させたいと思いました。

管理人:どのようにして曲を作っていくのでしょうか?

台本いただいて、歌詞をいただいて。
情景を思い浮かべたり、この曲調はどういう曲調で、
主人公はどういう情景でということを思い浮かべて、
関係のある資料を何回も繰り返し読んで、
自分の中でなにがしかのイメージを作り上げていって、
それができたら仕事の半分以上終わった感じですね。

フラメンコは、本来もっともっと難しい、
ほんとの曲はこういうものってのがあるんですけど、
それをそのまま使っても、本物ではあるけど聴いてる方には理解しがたい、
難しいものがあったりするんですね。
そういうものを使うのでなく、聴いて耳あたりのいいものを、
偏った中からどういうふうなものにするかを工夫していくんです。

そのための選択の範囲を、例えばいろいろなジャンル、
それこそ打楽器の曲や呪文みたいな曲も含めて
CDを5,6枚立て続けに聞いていってイメージしていったりしています。

あと、これは僕も最近知ったんですけど、
フラメンコは踊りがメインって思っていたんですけど、
カンテという歌がありまして、そのカンテを歌う人が
フラメンコではスーパースターなんですよね。
踊りがなく、カンテとギターリストだけの場合もあるんですが、
フラメンコの原点は、カンテ、歌なんですね。

管理人:舞台のイメージを頭の中で思い浮かべたりしますか?

それはしますね。
実際の打ち合わせ段階で、例えば照明の先生とか装置の方とか
いろんな方と打ち合わせをする時、
台本というのはあくまでもあらーくしか書いてないんですが、
”ここでこの曲が終わったら当然照明がカットアウトするだろう”
”カットアウトだったら、エンディングはこのくらいの長さになるだろう”
”そのかわりカットアウトしてしまうと、
次のシーンが唐突にはじまると変なのでどうはじめるかという工夫が必要なはず”
といったことをそれぞれみな思い描くわけです。
そういうことが読み取れる程度には台本に目を通しておかないと作れないですね。

管理人:今回、先に歌詞があったとのことですが、
歌詞を受け取った時の印象はいかがでしたか?

吉峯先生は、いっつも、すごく流れのいい詩なんで、
はっきりとしていて中途半端なところがないんですね。
すっと一本筋通った詩なのでそういう意味ではすごく作りやすいですね。
これはちょっと曲が違うといわれたことはありますけど(笑

管理人:今回お作りなられた曲でここはこうしたほしいといわれたことは?

主題歌(情熱のパソドブレ)のテンポをあげてほしいと言われましたね。
それはちょっと僕がうっかりしてたというか、
主題歌というのはわりとリズミックで、テンポ感がある方がいいんですね。
ただ、ちょっと曲の空気を大事にしすぎで、ちょっとテンポを遅く設定したんですけど、
それを指摘されました。

劇中に全部で主題歌3回出てくるんですけど、
2回目に出てくるときは、振付の先生の希望でテンポを少し落としてるんですけど、
そっちの方が僕のイメージには近いですね(笑)。
でも確かに主題歌のリズミックなところ、テンポ感は大事だと思います。
まぁ。。すこ~しせわしないかなという気はしますが(笑

管理人:宝塚のような大きな舞台で作られる場合と
今回のような小さな舞台で曲作りで意識される点などあれば

特にダンスなんですけど、例えば舞台の上に男役が20人出てきて、
20人全員踊っていて、
スターさんとか誰かをたたせようとするときに、
音楽がそれとなく特徴なく流れてると、
もし目立たせたい方以外がストップモーションしても、
あまり目立たないんですね。
客席からみてても、誰が何をしてるのかが目移りしてしまうというか止まらないんです。

それを、音楽で強いアクセント、例えばダンッという感じで
音楽をとめてしまうことによって、
そこで当然ストップモーションもしやすいですよね。

そのようなことを仕掛けとよんでるんですけど、
人数が多い場合はそのようなことを考えたりしてます。

ちょっと今思い出したことんですけど、
九州の博多座のこけらおとしの公演の時に、
ゲストが鳳蘭(おおとりらん)さんだったんです。
後ろが、博多の地元の踊りやモダンダンスの方が100人くらいいらっしゃったんです。
つまり、舞台の上が人でいっぱいなんですね。
そんな中鳳さんでてくるんですけどね、
最初リハーサルの時、鳳さんがいらっしゃらなくて
代役の方が出てくるんですけど、何回やってもどこにいるかわからない。
わからなくなってしまうんです。
出てきたらすぐに消えてしまう。。。
本番鳳さんだったら多分大丈夫とは思うけど、
それでも一応整理して、ちょっとすきまをあけるようにして、
見通せるようにはしたんですね。

で、実際にリハーサルをやって鳳さんが来られてやった時は、びっくりしましたね。
鳳さん、どこにいようが絶対目立つんです。
それは本当に素晴らしかった。
なんにも工夫する必要なにもなかったんです。

ただ、これはむしろ特殊な例で、
普段は何らかのことをしないとそこまでは目立たないですね

管理人:今回の舞台の魅力を鞍富先生のお言葉でぜひ

出演者の人数は少ないんですけど、それぞれの方が、
役をかなりどんどんどんどん作り上げて、いい芝居されると思います。
台本読んでてもすごくカラーがはっきりしてますし、
演じる場合、おそらく歌詞に筋が通ってるのと同じで、
セリフも一人一人のキャラクターがはっきりしてるんですね。
そういう意味では、演じわけるということが自然とできて
すごくいい舞台になると思います。

ありがとうございました。

パーティは、この後、ケーキバイキングの休憩タイムをはさみ、
第2部は質問コーナーを中心に、出演者の方達とパーティに
参加した人たちで、とても和やかで楽しい雰囲気で進行、
あっという間の2時間でした。

そして最後に、なんとなんとなんとなんと、
椿火呂花さんから、動画でメッセージいただきました♪
ありがとうございます!本番楽しみにしております!


4/16 稽古場映像が届きました♪
マイクをつけてないのと音源位置とのバランスで歌声が聞こえづらくてすみません(by撮影者)


■ 公演情報

情熱のパソドブレ
2008年4月18日(金) 18:30
2008年4月19日(土) 15:00 / 18:00
2008年4月20日(日) 13:00 / 16:00

価格:全席座席指定 6,000円
そごう劇場(大阪心斎橋そごう本店)

チケットのお申込み:チケットぴあで購入(Pコード 384-502)
→もし買えない場合は、おけぴ管理人までご相談下さい

上演時間:約1時間45分(途中休憩なし)

脚本・作詞・演出/吉峯暁子
作・編曲/鞍富真一
プロデュース/野住智恵子
出演:椿火呂花寿依千田渕法明チャーリー西尾立ともみ
バイオリン演奏賛助出演:金関環
主催/情熱のパソドブレ大阪公演実行委員会

★ 関連サイト

情熱のパソドブレ公式HP
情熱のパソドブレ公式ブログ
椿火呂花さんのブログ「Camellia // ゆったり。まったり。」
寿依千さんのブログ「依千のひとりごと」
チャーリー西尾さんのHP
田渕法明さんのブログ「田渕法明のブログ~ただいま発進準備中~」
産経ENAKの3月28日の記事
パーティ参加者のパーティレポページ「茶々吉の着物生活」
【動画映像】情熱のパソドブレ大阪公演リハーサル見学記
★プチ情報

4月14日(月)23:00~のスカイステージ「OGエンターテイメントTV NAVI」で、
椿火呂花さん、立ともみさん、吉峯暁子さん(脚本演出)の三人でのトークと
「情熱のパソドブレ」のお稽古風景が放映される予定とのことです。

※この文章および写真・動画の掲載にあたり、関係者の許可をいただいていますので、
無断引用・転載はご遠慮くださいね。


(パーティ会場の写真。photo by Chieko Nozumi)


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名前:山野上 寛
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出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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