09/03/10 劇団名古屋さん。彩られたモノ・クローン@恵比寿エコー劇場
2009年3月10日(火) 19:00
劇団名古屋さん。#1
彩られたモノ・クローン
G列6番@恵比寿・エコー劇場
物語が展開するにつれて、ぐいぐい、
そしてじーんと入り込んでいく、そんな舞台でした。
最初は一人一人にSPOTがあたっていく形で展開
するのですが、中でも福田転球さんの
熱いしゃべりとテンションは見所です。面白いっ!
アドリブや実話なのではないかと思ってしまうくらいです。
そして後半の展開。お兄さん(福田転球さんの役所)の
独白シーン、このシーンとっても好き!
この舞台、藤川ジン(高橋優太さん)と瀬尾千尋(岩田さゆりさん)
のカップルが中心となって展開するんですが、
この二人の関係、これが一番の見所です。
初日ということもあり、最初は立ち姿とか、ちょっとかたいかな
という感じだったのですが、展開するにつれて、ぐいぐいぐいと
役柄に入り込んでいき、高橋優太さんは次第に熱く、
岩田さゆりさんはしぐさ、表情、声がどんどんいい感じに♪
(岩田さん、初舞台とは思えなかったです)
神崎役の佐藤雄一さん(PureBOYS)の
後半のジンへの絡みもよかった。
そして瀬尾教授役の山崎直樹さん(解散したカクスコの方ですね)。
何か心を押し殺したような冷たい役柄を好演。
最後はジンの**が**されるんですが、
この経緯をいろいろと帰り道、想像してました。
どうしてそう**するに至ったのかなぁと。
設定は2022年。ということが最初の映像でわかります。
今から13年後、こういう時代が果たしてくるのだろうか、
観劇後、そんな思いがジーンとわき上がってくる舞台でした。
上演時間:約2時間(休憩なし)
笑いあり、涙ありでとても良かったです。
『クローン』というともすれば重くなりがちなテーマがわかり易く、でも考えさせられる内容になっていました。
主役の二人を初め、他の出演者も役柄とキャラクターがあっていました。
長さも丁度良かったし、最近見た劇の中でもヒットでした。
福田天球さん、凄い存在感でした。
コミカルな演技ではお腹がよじれる程笑い、シリアスな演技には引き込まれました。
主演の二人もラブラブな時は微笑ましく、ストーリーが展開してからはせつなかったです。
男同士の友情もあり、相手を思いやるからこその行動には表面的ではない深い愛情を感じました。
とても良いお芝居でした。
抽選で主演の方からプレゼントまで頂いてしまいました。
はじめのコミカルなテンポで進むのかと思いきや、
転球さんの心情吐露あたりから、シリアスな彩(いろ)を帯びて・・・ 展開・結末にやられました。
福田さんの泣き声がとても切なかった。
アフタートークのぐだんぐだん感も楽しかったです~(^^)