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09/08/05 六月燈の三姉妹@赤坂レッドシアター

2009年8月5日(水) 14:00
六月燈の三姉妹
J列14番@赤坂レッドシアター

いいお芝居でした!
冒頭から鹿児島弁ばりばりですが(なんと全編鹿児島弁!)、
鹿児島弁がわからない私でも、その面白さがわかるといううまい仕組み!
この舞台、鹿児島弁がわかる人にはさらにスーパー面白いはず!
その証拠に私の後ろにいた鹿児島の方っぽいお客さんは
冒頭のセリフから受けまくってました。

さらに、途中三姉妹が歌う地元の歌(フレーズにはなんとなく私も聞き覚えあるのですが)には
客席のあちこちで、一緒に口ずさまれる方多数。す、すごい認知度!!

出演者六名全員が印象的で好演だったのですが、
私的にツボにはまったのがお母さん!重田千穂子さん、最高です!!
声、ノリ、キャンディーズ、ぞうり(スリッパ?)、つっこみ、ビンタ、母親、愛情。。。
このキーワードが全て私のツボでした。しかもみててとても気持ちいい!!
舞台が展開するにつれてどんどんこのお母さんの魅力にはまっていきました。
「人愛天敬」ネタには、タイミングがこれまた面白くて笑いすぎて涙(笑)

このお母さんをはじめ、一人一人の魅力がとーってもよくでてるんです。
離婚調停中の次女役は辺見えみりさん。”素”な感じが好印象!
髪を上で束ねながら出てくるシーンのあのしぐさが好き(男性的ツボかな!?)。
その夫役を井之上隆志さん。真面目なあたふた具合が面白いっ。
三女、栄役の檜山明子さん。自由奔放!扇風機には驚き、ラストはジーーン!
出戻りの長女静江役ははしのえみさん。浴衣姿がとーってもキュート。
くりっとした目の表情と、優しくみまもるお姉さんの演技、素晴らしい!ずっと観てたい!
こんなおうちの大黒柱、否、居候のお父さん役を西田聖志郎さん。
このお父さんの存在感がまた楽しいのです。

鹿児島の和菓子屋さん「つる屋」。
そこに東京から離婚調停中の夫が妻(次女)をたずねてやってくる、
その数日間を描いた舞台。

約1時間半の舞台なんですが、あっという間には感じず、
時間の経過はまったく気にならず、
たっぷりと、テンポ良く、虫の音も聞こえながら、心地よく、面白いひととき。
そしてかつ、セットから、田舎のなつかしい感じが思い起こされて、
まさにお盆前、ちょっと実家の居間が恋しくなりますよ。
と同時に、結婚のあり方なんてのも考えながらみてました。

一点だけ私がわかってない点が、当初次の日の飛行機で帰るといっていた次女の夫が
結局数日間滞在してたように思うんですが、いつ飛行機を延期したのかな???と。
(セリフを聞き逃した??)

今回、出演者全員、鹿児島もしくは宮崎出身か縁のある役者さんたち。
公演プログラムには、劇中で使われる鹿児島の方言なども載ってます。

おじゃったもんせー!
あいがともしゃげもす<(_ _)>

この三姉妹のキャンディーズみたかったなー(笑)
でもお母さんのがみれたから満足!!

鹿児島ローカルネタ満載ですが、鹿児島をよくしらなくても
めちゃめちゃ楽しめます!このお芝居、いろんな地方版でやってほしいなぁ。

作・演出は水谷龍二さん。
公演は8月11日まで、赤坂レッドシアターにて。
17日と18日は鹿児島公演も!!(めちゃ盛り上がりそう 笑)

p.s. つる屋のかるきゃん、食べたい!


皆様からのコメント



私も初日を観てきました。
六月燈(ろくがつどう)とは鹿児島の各地で行われる夏祭りのことだそうです。
舞台は、その祭りへの出店準備に大わらわの和菓子屋へ、
次女と離婚予定の中年の夫が東京から尋ねて来る所からはじまります。

以下少しネタバレします。

舞台上には大きな座卓が置かれ、色あせたカバーのかかった薄い座布団を使ってます。
仏壇に掛け軸、ぶたの蚊取り線香、踏んで足の裏のツボを押すヤツ、
コードの付いた電話、クーラーじゃなくて扇風機・・・。
田舎のおばあちゃんちってこんなだったなあ、と思わせる、
なんとなく懐かしい小道具が並んでいます。

はじめはなんとなく、他人の家の茶の間を隣りの部屋から覗いているような、
妙な居心地の悪さを感じました。
でも次第に、まるで台詞とは思えない自然な家族のやり取りに親近感を覚え、
最後はこの一家をまるで親戚かなにかのように感じてしまいした。
そして標準語で話す次女の方に違和感を感じる程、どっぷりと鹿児島弁にひたれます。
たぶん、この公演、客席に鹿児島の人の多さで反応が違って来るんじゃないかと思います。
今日も、姉妹が歌う地元の歌をお客さんが口ずさんでいましたが、
出演者の耳に入ったかしら・・・。
これが鹿児島公演ともなるときっと大変でしょうね。
ついて行きたい、鹿児島まで。

和菓子屋を訪れるのに「虎や」をおみやげにする、ちょっとはずれた夫。
この夫に次女(辺見えみりさん、きれい!)は勿体ない、
と思っていた観客も、彼がラサール出身と聞いて
「おお!。」と大きな感嘆の声が上がりました。
鹿児島県人にとって、東大出身と聞くよりインパクトあり。

鹿児島に住む、平凡な一家。
でも、この家族には、ちょっと平凡じゃ無い所がありました。
でもこういう家族のあり方も、人の営みとして、”あり”です。
ささやかな幸せだって、やっぱりお互いの努力が欠かせませんよね。

赤坂RED/THEATER、女性用トイレが二つしかありませんので
どこか別の所で済ませておく方がいいかもしれません。



飛行機の延期については「六月燈が見たかったのよね」という台詞があったと思います。仕事に支障がないのかには言及されてませんが。



いゃあ、おもしろかった!
全編鹿児島弁でわかるのかしら??と一抹の不安を抱きつつも
始まってしまえばそれなりにわかるもので(笑)
その流れるような会話のおもしろいこと!
私は東京生まれの東京育ちなものでその土地の人にしか
わからない言葉ってなんか憧れというか不思議な感覚です。
わかるわかる、と思ってると何言ってるんだか全然分からなかったり。
更におもしろいのは東京弁じゃないのは分かっても
方言の地域の境目がわからないということ。
東国原知事が「どげんかせんといかん」というのは厳密にいえば
鹿児島弁で本来なら「どんげかせんといかん」だ…って意見が一致
してるのが妙に納得というかうらやましい感覚というか。
方言での上演ってもっとあってもいいなぁと素直に思いました。
直球のセリフも土地の言葉で気取らず言い放ち、でもその心には裏がない。
そのテンポに巻き込まれつつ思わず泣かされるツボもあり。
キャラクターがそれぞれきっちり描かれていて
(井之上さんおもしろい!いや、みんなおもしろい!)、
上演時間一時間半にきちんとドラマがありました。
鹿児島公演、盛り上がるだろうなあ~、鹿児島で観たいな!
…ひとりアウェイ(笑)
それにしても東京10公演だけでは勿体ない!と思える作品でした。



素敵なレポをありがとうございます。
関係者ではありませんが、鹿児島県人としてはとっても嬉しいです。
鹿児島弁も分るものなのですね。
ドラマやインタビュー等では必ず字幕が付くので、東京でも鹿児島弁と聞いた時には本当に大丈夫なの?と心配しましたが(余計なお世話ですけど…)
私は現在も鹿児島在住なので鹿児島公演を観に行きます。
レポを読ませていただいて更に楽しみになりました。

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おけぴ管理人プロフィール
名前:山野上 寛
mail:cs@okepi.jp
出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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