おけぴ管理人の観劇感激レポ

ミュージカル「ZANNA」稽古場レポ 「3150万秒と、少し」稽古場レポ
ミュージカル「アンナ・カレーニナ」囲み&公開リハーサルレポ 13/02/10 DIAMOND☆DOGS「MOON LIGHT」@博品館劇場
Google
 


おけぴ管理人が管理している"おけぴ"はこちら。観劇速報は管理人ツイッターから

12/06/27 ウィーン版「エリザベート」マテ・カマラス独占インタビュー

ウィーン版ミュージカル『エリザベート20周年記念コンサート~日本スペシャルヴァージョン~』マテ・カマラスさんおけぴ独占インタビュー
2012年6月27日14:00


現在は日本のエリザベートカンパニーの一人としてトート役を
演じているマテ・カマラスさん。
秋にはウィーン版のトートとして登場です。
日本への思い、トートという役について、夢を実現するということなど
お話を伺いました。

この日は秋のコンサートの会場となるシアターオーブに立ち寄ってから
インタビュー会場へいらっしゃいました。
新しい劇場、大変気に入られたようです!!

おけぴ)
まず、日本でトート役を演じていることを率直にどう感じていますか。

マテさん)
とても幸せです。

おけぴ)
千穐楽の日本語のスピーチも印象的で、すっかり日本カンパニーの一員ですが、
マテさんにとって日本はどんな存在ですか。


マテさん)
日本に来たことで今まで探していたものを見つけた気がします。
新しい文化、新しい言語に出会い、新しい挑戦が始まりました。
日本の文化に触れ、恋に落ちたような感じです(笑)
日本を愛しています。

おけぴ)
その日本に導いてくれた、その前にはウィーンへも導いてくれたのが
“トート”という役ですよね。

マテさん)
“トート”役は私にとってハンガリーでも最初にいただいた大きな役です。
その後、ウィーンで演じることになったのは役者として
大きなステップアップでしたし、
こうして日本に来ることができたのもトートの役者としてです。
人生の中でもっとも大切な役ですね。

おけぴ)
母国ハンガリー、ウィーン、そして日本とトートを演じてこられて
何かご自身の中で変化はありますか。


マテさん)
まず、それぞれ演じた年齢が異なります。
ハンガリーで、21歳のころに演じた映像も残っていますが・・・
“とても若者!!”(日本語)
そして多くの方がご覧になっているウィーン版のDVDの中にいるのは
28歳の私が演じているトートです。
私は年齢を重ねてもシワを整形するタイプじゃないんです(笑)
秋にウィーン版で再びトートを演じますが、7年前とは絶対に違う感じで
演じることになると思います。

また、私はウィーン版10周年のときも公演に参加し、
それからちょうど10年が経った今年は日本のキャストとして演じています。
さらにその後で10年前に一緒に舞台に立った仲間たちとも演じる。
私自身もとても楽しみです。

おけぴ)
この公演でエリザベート役のマヤ・ハクフォートさんは同役を卒業される、
特別な公演でもありますしね。

マテさん)
はい。マヤさんとは500回以上一緒に演じてきました。
今回も特別なものになると思いますし、その特別な感じを
楽しんでいただきたいですね。

今年は古い(これまで歩んできた)道と新しい道が重なり合うような、
マヤさんのエリザベートに“Good Bye”、さよならを告げ、
日本語でのトート役に“Hello”始まりという本当に特別な一年です。
こうして同じ役を三ヶ国語で演じることができてアーティストとして
素晴らしい経験をさせていただいています。
シンジラレナイクライ!!

おけぴ)
日本版、ウィーン版それぞれのトート像についてお話を伺います。
日本版のトートを演じていかがですか。

マテさん)
ウィーン版とは基本的に全部違います。コスチュームも違いますし、
あっ!鬘はうれしいです(笑)

舞台上での表現、立ち位置やアクションなども異なります。
ヨーロッパの舞台だったらもっと触ったり(ボディコンタクト)
ということもありますよね。

おけぴ)
戸惑いはありませんでしたか。

マテさん)
最初からオープンな気持ちで参加し、日本人の考え方、
小池さんが描き出すトートを具現化することを第一に考えています。

だって、ウィーン版と日本版が同じだったらその方が問題ですよね。
演じるということ、それぞれの場合に合わせるのが役者ですからね。

おけぴ)
私たちが両者を見ていても、様々な場面で解釈や役割の違いがわかります。
個人的にルキーニとトートの関係の違いが興味深いのですが、
実際に演じていていかがですか。

マテさん)
ルキーニの役割が違いますね。
ウィーン版では亡くなっているルキーニはトートの下にいるような感じですが、
日本版ではもっと独立した存在で、トートとの繋がりは薄くなっています。

そこに限らず、日本版にあってウィーン版にないもの、
その逆もあるのでその辺も楽しんでいただきたいですね。

おけぴ)
日本語での歌唱についてはいかがですか。

マテさん)
日本語で歌うのは大好きです!
「愛と死の輪舞」は大好きですし、「私が踊るとき」はとても早口な
ところがあったり掛け合いなど難しいけれど楽しいですね。

医者の場面も、そうそう少年ルドルフの場面も可愛いですよね、大好きです。
えるくん(山田瑛瑠くん)、ともくん(鈴木知憲くん)、
わくくん(坂口湧久くん)とせいしろうくん(加藤清史郎くん)、
それぞれ違って、それぞれ可愛いですね。

清史郎とは公開稽古でも一緒に歌いましたが、その時に出来は
何点か聞かれたとき、彼はとても真剣に考えて

「83,4点」と答えたんです。

私は「なぜ?!?!」とてもビックリしました!
彼はアーティスト、プロフェッショナルですね!!

おけぴ)
我々もその場におりましたが、本当に素晴らしい出来でしたよね。
まさにプロ中のプロです。本当に愛おしそうにお話しされていますが、
お子さんお好きなんですね。

その時の様子はこちらの管理人レポをどうぞ!
おけぴ管理人のエリザベート公開稽古レポ

マテさん)
この後の彼らの人生もすごく楽しみです。
幼いころから舞台の上で育てられるのは素晴らしいチャンスですよね。
なのでそこからどう成長するか楽しみなんです。

おけぴ)
では、少し作品を離れてマテさんご自身についてお話を聞かせてください。
日本で日本語で演じることなど、大きな努力があってこそ実現したと
思いますが、その原動力はなんですか。

マテさん)
初めはみんな冗談と思っていたようですが、国境を超えるのは不可能じゃないんです。
新しい目標・目的ができると自然に新しい挑戦へのモチベーションになります。

おけぴ)
いろんな立場の人が勇気づけられる素敵な言葉ですね。
ではとりわけ世の関心が高い“語学習得”についてうかがいますが、
マテさんが最初に触れた外国語はなんですか。

マテさん)
スロバキア語です。私のおじいちゃん、おばあちゃんの影響ですね。

【マテさんの解説】
スロバキア語というのはスラヴィック(Slavic/スラブ語派)に属し、
母国語であるハンガリー語(マジャール語)はフィンヌ(finne/フィンランド語系)
なんですよ。

そして、小学校でロシア語を勉強しました。

おけぴ)
すごいですね!元々語学センスが良かったんですね。

マテさん)
(ちょっと照れながら)親に言わせると、子供のころから、
どうやらそうらしいです(笑)

おけぴ)
そうなると、日本語というのはマテさんにとっていくつ目の外国語なのでしょう。

マテさん)
ロシア語やスロバキア語はもう忘れてしまっているので、
ハンガリー語を含めなければ3つ目ですよ。(ドイツ語、英語、日本語ですね)

おけぴ)
ずばり、習得の秘訣は?

マテさん)
それは僕も知りたいですよ!!笑
ただ、何か一つというなら、あきらめないことですね。

本当に欲しいものがあってそれに向けて頑張れば得られるんです。
欲しいもの(目的)と頑張る方向が違ってしまって
上手くいかない人が多いのは残念ですよね。

心からやりたかった気持ちがあったからこそ、
今こうして日本語でトートを演じることができていると思っています。

実はウィーンで演じた時も同じだったのですよ。
当時、東ヨーロッパ出身でミュージカル俳優として成功した人は初めてでした。
ベルリンの壁は崩壊していましたが、ヨーロッパの東と西で頭の中、
考え方の壁はまだ残っていました。

“ウィーンでトートを演じたい!という思い”こそが夢を実現させてくれる力でした。

おけぴ)
語学だけに限らず、人生の教訓にもなるようなお話ですね。
日本語での挑戦が注目されますが、マテさんにとってはウィーンで
ドイツ語でのトート役も大きな挑戦、夢だったのですね。
そんな思いを伺うと、秋の公演がますます楽しみになります。

マテさん)
コンサート形式ですが、舞台と同じように演じます。
といってもまだお稽古は始まっておらず「ここを見て欲しい」
ということは言えないんですけどね(笑)。

大阪公演を終えてヨーロッパに一度戻りお稽古して戻ってきます!

【おまけ】
おけぴ)
最後に、好きな日本食は?

マテさん)
アジアの料理が大好きなんです。
寿司、韓国料理、しゃぶしゃぶ、蕎麦、とくに冷たい蕎麦!
ヨーロッパには冷たい麺はないんですよ。
ユッケ、レバ刺し、うに、くじらがとても美味しかったですね。
あ、フグも!

おけぴ)
生もの、お好きなんですね。

マテさん)
生もの、大好きです!日本食大好きです!
でもちょっと危ない。。。太くなる(笑)

舞台でのワイルドでセクシーなトートとは全く異なる、
とても紳士的でキュートなマテさん。
東宝版「エリザベート」でのトートを経て、
ウィーン版コンサートで再来日するマテさんのドイツ語でのトートが
ますます楽しみになりました!

そして、大阪、東京両公演にて観劇がさらに思い出深いものになる
スペシャルイベントが開催されます!!

☆初日特別カーテンコール! 10月15日18:30 / 26日18:30公演終了後
☆スペシャルフィナーレ! 10月19日13:30 / 29日13:30公演終了後
☆千秋楽特別カーテンコール! 10月22日13:30 / 31日13:30公演終了後

また東京公演10月30日13:30開演にご来場者の方全員に
マヤ・ハクフォート、マテ・カマラス、ルカス・ペルマン
サイン(プリント)入り特製オリジナル
写真プレゼント(非売品)も発表されました!

<公演概要>
2012年10月15日~10月22日 梅田芸術劇場メインホール
2012年10月26日~10月31日 東急シアターオーブ

<キャスト>
Der Tod:マテ・カマラス Máté Kamarás
Elisabeth:マヤ・ハクフォート Maya Hakvoort
Luigi Lucheni:ブルーノ・グラッシーニ Bruno Grassini
Kaiser Franz Josef:アンドレ・バウアー André Bauer
Erzherzog Rudolf:ルカス・ペルマン Lukas Perman
Erzherzogin Sophie:ガブリエレ・ラム Gabriele Ramm
Herzog Max in Bayern:トルステン・ティンネ Thorsten Tinney
Herzogin Ludovika/Frau Wolf:マイケ・カトリン・メルケルMaike Katrin Merkel

<公式HP>
ウィーン版ミュージカルエリザベート20周年記念コンサートHP/



おけぴレポ隊:chiaki,おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人


コメントを書き込む

お名前:
ホームページ: (なければ空欄で構いません)
コメント:

コメントの掲載について

コメントは内容を確認した上で反映されますので多少お時間がかかります。内容によっては、通知することなくコメントを受け付けないことがあります。ご了承ください。なお、もしエラーになるようでしたら直接 cs@okepi.jp にコメントをメールいただけると嬉しいです。










最近の観劇レポ

観劇レポ全一覧

おけぴ管理人プロフィール
名前:山野上 寛
mail:cs@okepi.jp
出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

おけぴはこちら

RSS

送料
早見表