07/10/13 十月大歌舞伎昼の部@新橋演舞場
2007年10月13日(土) 11:00(遅刻のため12:45から)
錦秋演舞場祭り 中村勘三郎奮闘
十月大歌舞伎 昼の部
素晴らしかった!!!
急遽どうしても外せない用事が入り、1幕の「俊寛」を
観劇できなかったのですが(悔やまれます)、
2幕「連獅子」には無事間に合いました!
ほんとーに間に合ってよかった。
終わってみて、心からそう実感しました。
連獅子、素晴らしいです!!
歌舞伎最高と叫びたくなる感じ!
かっちょい!気持ちいい!何度でも観たい!
歌舞伎観たことない人も、これはぜひ観てほしいなと思います。
うーん、ボキャブラリーが貧困でうまく感動を伝えられなくてもどかしい・・・
親獅子が中村勘三郎さん、仔獅子が中村勘太郎さんと中村七之助さん。
そう、実の親子。実の親子でこの演目がみれるってすごいなぁと。
勘太郎さんと七之助さんの動き、二人それぞれにキレ、繊細さ、
ダイナミックさなどの特徴がいろいろ観れて、とっても楽しめました。
どっちもいい!
親獅子が仔獅子を突き落とす場面、突き落とした後の花道での
仔獅子の動き、親の大役を果たせて安心して蝶と戯れる親獅子、
三人揃ってのあの長い毛振り!タイミングもあって、
ほんとに見事というしかありません。
足で床を打つ音の心地よさ、飛び上がった後に片膝を曲げ片足を伸ばして着地
するあの時のあのかっこよさ、みとれます。ぽーっとします。
あの着地の瞬間だけでも、何度も何度もみていたい感じ。
また、三味線をはじめ、太鼓などの音の表現方法がこれまた面白い。
この演目、イヤホンガイドは、ぼそっぼそっ感じで時々解説してくれる感じ
ですが、その解説のおかげで、なーるほどぉーってポイントも多く、
とても楽しめました。ほんっとによかった。この演目を観終わった瞬間、
今日の満足度100%!って実感したくらいです。
そして休憩後の第3幕「人情噺文七元結」
これが!ちょっと私、最後、嬉しくてうるっときてしまいましたですよ。
帰り道の気分がほんっとにうきうきするような、ほんっとに素敵すぎる演目。
それを見事に演じきってる主人公が、これまた中村勘三郎さん!
す、すごい、勘三郎さん、昼の部のこの三つの演目で主役ですよ、
で夜の部でこれまたばりばりでまくりの主役ですよ。すごすぎる!
錦秋演舞場祭り、”中村勘三郎奮闘”という副題がついてますが、
中村勘三郎大奮闘!ですよ。すごすぎる。。
しかも、どれもまた勘三郎さんの違った魅力が見える!
人情噺文七元結は、ほんとに、もう、なんといいますか、
最初勘三郎さん演じる長兵衛が勘太郎さん演じる文七に
あの行動に出た時は、”まじっすか!”と驚き、まわりの観客席からも
”えーー!”というような驚きの声がきかれましたが、
その後の展開で、おぉぉぉぉ、なんとーーー、うわーー、じーん、
みたいな、ほんと、なんというか、感動しました。はい。
台詞は基本的に口語調なので、イヤホンガイドの解説もほとんどなく、
この作品はイヤホンガイド無しできいてもいいと思います。
中村扇雀さん、寝坊な豆腐屋の時とは全然違った女房役。
ふすまを外した後の行動、めっちゃおもろい。。
お久、中村芝のぶさん!声も含めて女性と思ってしまうくらい!
前に新版歌祭文でお染を演じられてた時も
そのしぐさ声容姿にみとれましたが、今日はまた違った魅力を堪能できました。
赤くいたいたしい手でぼろぼろの着物でのあの吉原のシーン、
ほんと、女性にしかみえませんでした。
見所満載な、ほんとーに素敵なひとときを過ごせました。
一本目の「俊寛」も、観た友人によると、
とっても素敵で心に残る演目だったとのこと、帰り道、
その友人から感想を交えてストーリーを聞いたのですが、
そのストーリーと見所を聞いただけで、妄想感動してしまった位です。
でも、ほんと、2本目の中村勘三郎親子の連獅子、これはぜひ時間がある方は
観とかはるといいと思います!!