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07/11/13 The Light in the Piazza稽古場レポ

2007年11月13日(火)
ミュージカル「The Light in the Piazza」
マスコミ向け公開稽古@都内某所稽古場

NYから帰国した管理人は、帰国翌日、都内某所で行われた
そのミュージカルのマスコミ向け公開稽古に潜入して参りました♪

先日の島田歌穂さんのコンサートの時、最後に歌穂さんが歌ってくれた曲
「The Light in the Piazza」。そう、このミュージカルの曲なんですね。
(実際の舞台では新妻聖子さんが歌います)

まずは最初、演出・翻訳のG2さんとメインキャストの5名(島田歌穂さん、新妻聖子さん、シルビア・グラブさん、小西遼生さん、鈴木綜馬さん)が
前に並んでのフォトセッション&インタビュー。まずはインタビュー内容からお届け!

G2さん(演出・訳詞)
僕はこの稽古場が楽しくて仕方ないです。楽曲は、クラシックだけでなくジャズも取り入れたような響きの難しい曲なんですが、歌いこなしてくれる実力派キャストが集まってくれています。
また、この作品はストーリー重視だとキャストの皆さんにはネチネチ言ってるんですが、ものすごくいいものが出来上がると思っています。ミュージカルを食わず嫌いの人も楽しんでいただけると思いますし、ミュージカルファンはコレを観ずしてミュージカルファンを名乗ってはいけないんじゃないかというくらいです(笑)。
笑えるし、作品世界の中にスーッと入っていけるミュージカルだと思っています。


島田歌穂さん(マーガレット役)
ここでちょっとストーリーを…(笑)←と言って歌穂さん自らストーリーの説明
舞台は1953年のフィレンツェです。アメリカ人の母娘の母を演じますが、娘と旅行にやってきて、その娘がイタリア人の青年と恋に落ちるんですね。でも、この母親が執拗に阻もうとします。それは、娘は幼い頃に頭に負った怪我が元で心が成長できないからなんです。その娘が恋をしたことで、母はこの子の幸せのためにどうしたらいいのかという、とても難しく深い作品です。
作品との出会いにはきっと意味があって、壁があっても乗り越えると力になるよって思っているんですね。今回も手ごわい壁だけれど、乗り越えれば何かがあるよと思って頑張っているところです。


新妻聖子さん(クララ役)
知的障害のある娘クララを演じます。実は私、クララと同じ場所に傷があるので、勝手に運命だと思っています。まだ、クララについてはどう出すのか悩んでいるところです。G2さんが先ほどネチネチ言ってるとお話されましたが、こちらの方がネチネチついていっています。
この作品、私にとっては歌が最大のチャレンジになると思っています。今までの「レ・ミゼラブル」のエポニーヌ、「ミス・サイゴン」のキムといった役とは違ってクラシカルなものが要求されますが、きちんと形にしていきたいと思っています。
それから、クララのかわいらしさや素直さを大切にして出していければ、(恋の相手のファブリツィオ役の)小西さんもやりやすくなるのでは?なんて思っています(笑)。ケータリングも充実しているし(笑)、楽しいいい稽古場です。
11000円でこれが観られるというのは安いです。観ないと損します!ぜひぜひ劇場に足をお運びください。


シルビア・グラブさん(ファブリツィオの兄嫁・フランカ役)
正直、こんなに苦労したミュージカルは初めてです。でも、本番までに間に合わせます!本番まで苦しんでキャラクターを掘り下げていかなくては…課題もいっぱいです。ミュージカルというよりもお芝居をやっている感覚でそれがとても楽しいです。
華やかなショーなどのあるミュージカルとは違う、人間模様を見せなくてはならない作品だと思っています。観ていて楽しいと思えるミュージカルだと思いますが、まだ自信がありません。でも、自分は1人じゃないとも思っていて、この与えられたチャレンジをどうにか素晴らしいものにしたいと。苦労したからこそ素晴らしいものになると思っています。


小西遼生さん(ファブリツィオ役)
イタリア人で、純粋で一途な恋をする青年を演じます。1人の人を愛し続ける役をやれて幸せです。僕にとって3度目のミュージカルなんですが、やるたびにどんどん歌が難しくなってると感じて…。でも、作品やキャストの素晴らしさに感激して、その歌の難しさを感じる暇がないくらいです。


鈴木綜馬さん(ファブリツィオの父・ナッカレリ役)
個性豊かなファブリツィオの家庭の家長を演じます。1953年のイタリアが舞台ということで、厳格な父にしてくださいとG2さんから言われています。この作品は、イタリア(ファブリツィオたち)とアメリカ(クララたち)の化学反応を起こしていくんですね。話としては「Boy meets girl」でもあり、またマーガレットの再生の話でもあるんです。この共通意識を持っていますね。
また、歌詞も一言一句、綿密に突き詰めて、G2さんとキャストとで選んで練り上げていくというスタイルでした。1つの作品を作り上げていく過程においていいきっかけだったと思っています。
なんかねぇ…毎日、もっともっとって感じで、ロッククライミング状態なんですよ(笑)。「お前、落ちるなよ」みたいなね(笑)。
また、作曲がリチャード・ロジャースのお孫さんの曲で、それを歌えてみんな幸せいっぱいですね。なんだか稽古場がワサワサしてなくてほっこりしてるんですよ。このチームワークのよさと作品のよさを(記者の皆さんには)ぜひ伝えていただけたらと。本当に1人でも多くの方に、この演劇を体験してほしい、そう思っています。




続けて質疑応答コーナー。「The Light in the Piazza」の音楽性についての質問に対して・・・

島田:本当に音楽がすごいんですよ。きちんとしていて王道的な部分もありつつ、新しいという。でも、「聴いて天国、歌って地獄」、本当に愕然とするくらいのハイクオリティなんですよね。
新妻:リフレインが多用されていますよね。実はクララとマーガレットで同じメロディ同じ歌詞を歌うところがあるんですが、全く同じなのにそこにこめられる気持ちが違うので、同じだということに気づかなかったくらいなんですよ。
また、歌穂さんと最初2人で歌うナンバーに「♪ほらここに」っていうのがあるんですが、それだけでもう飛行機なんてすっかり飛ばしちゃって、もうイタリアに着いた!そんな風に私、なれちゃうんですよ!
島田:や~めなさい(笑)。それってプレッシャー(笑)。
鈴木:もうこんな風にみんなで褒めあってやってます(笑)。この作品では、スキャットあるよね。
全員:そうそう。
鈴木:そういう話、しなさいよ~(笑)。作詞と作曲が同じ人だから、歌詞はないのに「♪あ~あ~」とかって歌うんだよね。聖子ちゃんと小西君、歌穂ちゃんと僕とでそういうのがあります。その中にも、言葉に表せない心の動きっていうのが表されているんですよ。
G2:僕もいいですか?この作品って話がわかってから曲をあらためて聞くと(難しい曲だけれど)スッと入ってくるんですよ。1曲の中に起承転結があるというより、曲の中で心情が大きく揺れるんですね。だから、歌っていて深い芝居を要求されると思っています。

予定では1時間だったインタビューも、時間が押して質疑応答はこの1問のみで終了~。
でも、キャストさん同士の仲のよさ、G2さんへの信頼感が垣間見えた気がしました。
あ、鈴木綜馬さんの指にきらきら光る緑色の指輪発見。おおおお、これはもしやMAの時にされていた指輪!?

そしてお次はいよいよお稽古風景の見学!
インタビューが終わってから、お稽古が始まるまでの間、取材陣は、稽古場の隅の方に案内されたのですが、その間、
アンサンブルさんも加わって、役者さんの方達の軽いストレッチや、発声練習、誰からともなく出演シーンの動線の確認や、
歌のあわせなど、スタッフの方達との打ち合わせなどなど、こういうシーンをみてると、
一つの作品を作り上げられていくって、ほんとにいろいろな方が携わっていて、大変だけど素敵だなぁって思ったりしてみてました。

さぁそしていよいよ公開稽古スタート。

まずは冒頭の「Statues and Stories」。
母娘が旅行にフィレンツェを訪れ、喜びに目を輝かせるクララ(新妻聖子さん)と、少しだけ物憂げな表情を浮かべつつ、クララから目を離さず愛を注ぐマーガレット(島田歌穂さん)。2人の仲のよさが伝わる微笑ましいシーンであり、とても美しいナンバーが披露されるシーンでもあります。
地声を張るのではなく、クラシカルな発声で美しい響きを聞かせるナンバー。
抜群の歌唱力と美しい声を持つ、歌穂さんと聖子さんのハーモニーは物語の世界へグッと観る側を引き込みます。
演じ終わるとすぐにG2さんから動きや立ち位置のチェックなどが入ります。G2さんは片時もじっとしていません。常に演じている役者さんのそばに行き、細かく打ち合わせをしていくのです。

各シーンのお稽古の間、出演されていない方たちはどうしているかというと、各自で台本を見ながら個別のお稽古を進めているようです。その様子を見ながら、G2さんが飛んで行き、都度、問題点を解消しているように見えました。

次は、お芝居がメインのシーンへ。クララとマーガレット、ファブリツィオ(小西遼生さん)とナッカレリ(鈴木綜馬さん)が出会った後。クララとファブリツィオは2人で楽しげに歩き回っていますが、マーガレットはそんなクララが気にかかってしかたのない様子。
しかし、ナッカレリはマーガレットのそんな様子は気にも留めておらず、マイペースに自分の話を続けます。ちょっとアメリカ人であるマーガレットとイタリア人のナッカレリの気質の違いが見えるシーンではないでしょうか。G2さんも2人の会話の中で、あくまでもナッカレリが会話の主導権をもっていってしまうという、そのバランスをとても気にかけているようです。
マーガレットが一旦口を挟むことに成功し、やっとナッカレリのペースを落ち着かせたのに、「英語、お上手なんですね」と言ったことから、またナッカレリのペースに持っていかれてしまう…G2さんの細かい演出が入り、歌穂さんと綜馬さんの間でもそれに基づいた細かい調整がされ、よりリアルなお芝居になっていきました。

このシーンのラストには、ナッカレリがマーガレットに「アクセントがチャーミング」とか「あの子はとても愛くるしい。母親に似て。」と手を取りはけるシーンがあります。そこで、マーガレットのナッカレリに対する警戒心が解けるという流れなんですが、綜馬さんの本来のお茶目さも手伝ってか、ちょっとやりすぎ?な演技があったようで、歌穂さんが思わず吹き出してしまう一幕も。G2さんも笑いながら「ちょっと…」と調整に入るようなことも。綜馬さんは微笑みながら「え~、そうなの~?」とまたまたお茶目に返し、笑いを誘っていました。
ベテランのお2人は、オンとオフ(といっても芝居から離れG2さんの声に耳を傾けるという意味でのオフ)の切替が自由自在で、余裕さえ感じられるほど。でも、オンに入った時の気持ちの流れは、ほんのわずかの動きでも観客に届く…さすがですね。

そして、今度はちょっとコミカルなシーン。ブロードウェイでは、CDを聞いてみるとお分かりのとおり、イタリア語あり、イタリア語なまりの英語あり…そこが、意思疎通の難しさやちょっとしたおかしさを生み、またそれを超えて愛し合うクララとファブリツィオの純粋さにつながるわけですが、さて、日本版ではどう演出するのか。気になるところでした。
ここは…イタリア語あり、イタリア語なまりの日本語で演じられるのです!これがなかなか面白いです、よくできています!
ファブリツィオが、兄嫁のフランカ(シルビア・グラブさん)から英語(=劇中では英語部分が日本語になっているという感じです)を教えてもらうという場面ですが、クララと呼ぶ時ですら少し巻き舌で「クラ~ラ!」となるわけです。文字で表現は難しいですが(笑)、そんなちょっぴり怪しい言葉で、クララと話すために努力するファブリツィオ。「No」「Si」とかイタリア語の台詞もありますが大丈夫です。大事なところはちゃんと日本語です。

ここでフランカから教わったことを生かした台詞が、クララとの会話にあるのですが、ちゃんとチェックしておくと、クララを目の前にしたファブリツィオのドキドキ具合がわかって面白いですよ。「素敵だよ、そのブラウス。」って教えてもらったのに、「素敵だよ、その○○ー○」になっていたりしますから(笑)。

この後、クララが現れてファブリツィオが「クラ~ラ!」とドギマギしてしまうところでアクシデントが!テーブル上にはグラスが二つ小道具として置かれていたのですが、ファブリツィオのあまりの驚き具合に、ガッシャーン!!!テーブルから落として割ってしまったのです。
しばし、皆さん驚きのあまり、呆然とした後、笑いが漏れました。近くに寄っていたクララの新妻聖子さんは、相当ビックリした様子で、「あははは~!これ(グラスが落ちて割れたのが)が一番ビックリした~!」と大ウケしていました。

稽古場の空気が緩んで、すぐにスタッフさん、アンサンブルの方が、ほうきにちりとり、ガムテープで、怪我をしないように破片をかき集め、きれいにしていきました。小西さんは「すみません…」と恐縮(笑)。
でも、掃除が終わるとすぐにまたお稽古場はキュッとしまった雰囲気に。

そして、再度、クララとファブリツィオ、2人のシーンへ。
会話のかみ合わなさ、そしてその中でもお互いの言葉を理解しようと歩み寄る様子は、なんとも純粋で微笑ましいです。ファブリツィオはクララのことをどれだけ素敵だと思っているかを伝えようと一生懸命。クララはクララで、そんなファブリツィオに惹かれ、彼の言葉に耳を傾けます。
そして、自分の耳の後ろにある傷をファブリツィオに見せるクララ。でも、ファブリツィオには、当然それを見ても「傷」としかわからないのです。

このように断片的に稽古をした後、もう一度流してみます。
マーガレットとナッカレリのシーンからクララとファブリツィオのシーン、それぞれの想いが交錯して見えるようなつくりになっています。決して長くはないシーンなのですが、視点が親と子とで行ったり来たりすることで、立場と想いが浮き上がってくるようです。
そして、同じ親同士であっても、クララの秘密を知るマーガレット、アメリカ人のマーガレットと、何も知らないナッカレリ、イタリア人のナッカレリとでは、明らかに壁が存在します。とても、細やかな描写でありながら、観る側が自然に受け止めることのできる表現がなされていると感じました。

ん?この稽古の様子、文章で読むよりも動画で観たいって?
了解です。
そんな皆さんのために、はい、どうぞ!

今日のお稽古は、歌稽古から稽古場を移し、立ち稽古に入って間もない時期のもの。
このように丁寧にお稽古を重ねた約3週間後、
「The Light in the Piazza」の初日の幕があきます。
この作品は、ショー要素が多い作品とも、大河ドラマのようなダイナミックな作品とも異なると思いますが、
きっと、母、娘、父、息子、それぞれの想いに、誰もがどこかしらに共感し、非常に身近に感じることができる、
そしてやがて心にしみるような感動がじんわりと訪れる、そんな作品…ではないかなぁと思いました。
音楽も、今日のお稽古では稽古ピアノでしたが(本番は生オケ)、
クラシカルな楽曲で全編が綴られていることもあり、
ピアノで聴くだけでも心地よかったです。
わずか10公演の「The Light in the Piazza」。この機会をぜひお見逃しなく。
(チケットの取り方を知りたい方は、一度 管理人宛にメールにてご連絡下さい)

最後に、今回の稽古場訪問は、抽選でおけぴのユーザさんも一緒にお伺いしました。
その方達からいただいた感想も少しご紹介しておきますね。

お稽古なので、本番のように全力を出し切って歌っている訳ではなく、少し抑え気味なのですが、 それでも、歌穂さん・聖子さんのデュエットは本当に響きがきれい! 特に聖子さんは、楽曲の高音部、それから普通に台詞を話しているだけで (レミの某プリンシパルさんがおっしゃっていた表現ですが:笑) 文字通り、「鈴を振るような声」。 今まで、NARUTOや、エポニーヌで拝見した時にはさほど思わなかったのですが、 今回改めてそう感じました。 ベガーズ・オペラで歌穂さん・笹本玲奈さんのデュエットに感動したように、 このお二人のデュエットが聞けるだけでも贅沢な幸せでした。
また歌穂さんと綜馬さんのやり取りが絶品! 最近「タイタニック」の通信士ブライド、「マリー・アントワネット」 のオルレアン公というちょっと個性的な役柄、 あるいは「エリザベート」の皇太子(皇帝)の貴族的な印象が強い綜馬さんですが、 色男を演じたら、本物のイタリア男性に勝るのでは…と思うほど、 ファンにとっては「はまり役」が期待できそうです! ごく短いシーンなのに、歌穂さんへのアピールが余りにも 力強く伝わってきて、G2さんに、「ここはまだ出会って間もなくだから、 感情が芽生えたばかりの感じで、もう少し抑え目に…」とチェックが入るくらい(笑)。 「つい、自分に引き寄せちゃって…」というチャーミングな綜馬さんでした。 聖子さんもそうですが、綜馬さんも、歌ではなく、台詞を話しているだけで 美声にうっとりしてしまいます。
続いて、フランカから習い立ての英語で一生懸命、クララに 気持ちを伝えようとするファブリツィオ。 「曲が難しい」とお話ししていた小西さんでしたが、 サビの高音の部分も甘い声が活きていて、聖子さんとのデュエットが これもまた聞き所だと思います。 もっと長くこの作品を見ていたい!!と名残を惜しみながら 見学時間は終了しましたが、本番がいっそう待ち遠しく、 わくわくさせられた稽古場見学でした。
  (Kさん)
高校や大学で演劇をしていたので、純粋に芝居を作り上げていく工程を久しぶりに見て肌で感じて、すごくわくわくしました。 なにかをみんなが総力あげて作り上げていくって本当に素晴らしいですね。 役者さんがそれぞれ面白くて、でも稽古ではどこまでも真剣で、ついつい見入ってしまいました。 特に、本人が話しているときじゃなくてツッコミいれているのが楽しかったです(笑)
12月にはなんとしても見に行かなければ!と心に決めました。 や、2回は行きますが、あと1回くらい行きたいなぁ、と。
  (Yさん)
BW版CDを何度も聴きこんでいたので、 オーバーチュアからはじまり実際に歌穂さんと聖子さんの デュエットを日本語詞で聴けたときには感動の嵐でした。 ほんの少しのシーンを観ただけでもう本公演を観なきゃ!という 気にさせられました。 (実際に何度も観るためチケット購入済みですが(笑)) BW版では英語とイタリア語で演じられていた部分を 日本語ではどう表現するのか疑問に思っていました。 が、この公開稽古を通してその謎も解けました。 1つのシーンだけでも役者同士で話しあったり 都度G2さんから指示が入ったりと進めるためには 相当な時間がかかるのだなと 今まで出来上がったものしか観た事のない お客側専門の私は初めて知りました。 そして一つのチケットも無駄にはできないなと 改めてそう思いました。 貴重な体験の場を与えてくださり、ありがとうございました。   (Mさん)
今はキャスト・スタッフともに生みの苦しみの真っ只中といった印象を受けました。でも、明らかに素晴らしい到達点が全員に見えていて、それをさらに高い位置に押し上げようとするが故の苦しさという感じです。
インタビューで歌穂さんが、作品の難しさ、深さに触れた時、少し目がうるみ赤くなったように感じたのは私だけでしょうか。そして、隣に座っていた娘役の聖子さんもそれに同調してちょっと瞬きを多くしていたような。
キャストの方たちが、この作品の持つドラマに魅せられ、難曲ぞろいという歌だけに限らず、その歌を通して表現しなければならない、心情の部分と格闘している様子がうかがえました。 歌と芝居が融合してこそのミュージカル。実力派キャストの思い入れをうかがい知ることのできるご挨拶でした。
  (おけぴスタッフ akki)


今回の取材のフォトギャラリーもどうぞ(おけぴスタッフakkiのサイトに飛びます)


公演情報:

The Light in the Piazza
2005年トニー賞6部門受賞作
2007年12月7日(金)~16日(日)
@ル・テアトル銀座
チケット:全席指定 11,000円
※ 12/10-14 の公演はアフタートークイベント有
出演:
島田歌穂 新妻聖子 シルビア・グラブ 小西遼生 鈴木綜馬
寿ひずる 大高洋夫 久保酎吉 佐山陽規 平澤由美
篠原正志 横山敬 右田隆 染谷妃波 中川菜緒子 一井優希 大貫杏里

supported by タマホーム
主催・企画・製作:フジテレビジョン

公式HPはこちら


構成・レポート:akki、映像:吉田大紀、監修:山野上寛


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おけぴ管理人プロフィール
名前:山野上 寛
mail:cs@okepi.jp
出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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