監督: アンドレイ・コンチャロフスキー
製作: ヨーラン・グローバス/メナハム・ゴーラン
製作総指揮: ロバート・A・ゴールドストン/ヘンリー・ウェインスタイン/ロバート・ホイットモア
原案: 黒澤明/菊島隆三
脚本: ジョルジェ・ミリチェヴィク/ポール・ジンデル/エドワード・バンカー
撮影: アラン・ヒューム
音楽: トレヴァー・ジョーンズ
出演:
ジョン・ヴォイト
エリック・ロバーツ
レベッカ・デモーネイ
カイル・T・ヘフナー
ジョン・P・ライアン
T・K・カーター
ケネス・マクミラン
ステイシー・ピックレン
ウォルター・ワイアット
エドワード・バンカー
ダニー・トレホ
【おはなし】
二人の脱獄囚は追ってを振り切って貨物列車に乗り込んだ。
ところが機関車の運転手が心臓発作だかなんだか、ぶっ倒れて死んでしまう。
制御の利かなくなった機関車は、どんどんとスピードを上げて行く。
【コメントー黒い機関車と黒い本ー】
今、世間は夏休み。 たまの盆休みに大変だなぁと、お父さんに同情していたのだが、親子揃ってピカチュウの紙製サンバイザーを被っていたりもしていたので、わりと大人たちも楽しんでいたのかもしれない。 ホームに入って来た電車に向かって、男の子二人が手を振っていた。 映画が初めてスクリーンに映写されたのは、1895年のこと。 電車の躍動感は人々を魅了し、そして多分映画との相性が良いのだ。 「暴走機関車」は、そのタイトルの通り、ブレーキが利かなくなった機関車を描いたノンストップアクション映画である。 中学生の頃(88年~91年)、この映画の存在を知り僕は本屋へ駆け付けた。 シナリオを読んだ後、ビデオ屋で借りてコンチャロフスキー版を観賞したのだが、僕には甚だ消化不良な作品だった。 黒澤明監督の作品はビデオで完全制覇していたし、気に入ったものは何度も繰り返し鑑賞していた。 今思えば、この映画がそこまでの駄作だったとは思えない。 ある時、うちの父親が「全集 黒澤明」を全巻買ってやろうと言ったことがあった。 僕は、スタンプラリーに興じている親子を見て思った。 ※黒澤明監督作品との出会いについての記事は「用心棒」で触れています。→こちら(07年6月13日の記事です) |