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08/04/28 ルドルフ オケ練習見学レポ

2008年4月28日(月) 16:00(-20:00)
ルドルフ オーケストラ稽古場潜入レポ

帝国劇場でラ・マンチャの男が終わった塩田明弘さんと合流して、
5月6日から帝国劇場で上演される「ルドルフ」のオーケストラ練習の
稽古場を訪問してきました。

15時過ぎにラ・マンチャの公演が終了して、我々おけぴ取材班は
指揮者の塩田明弘さんと合流。とっても早足の塩田さん、
帝劇地下のローソンで好物の照り焼きエッグチキンサンドを買われて
そこからすぐにタクシーで都内某稽古場へ。
(せっかく買ったサンドイッチをタクシーに忘れてきてしまうハプニングも・・)
なんと、ラ・マンチャの終演後から30分後の15時40分には稽古場の指揮台に立っていました。

「ルドルフ」のみの演奏者の方達は、既にこの日13時から稽古されていますが、
「ラ・マンチャの男」と「ルドルフ」をかけもちされてる奏者の方は、
塩田さん同様、この時点で合流。皆さん、大変ですね…。
本番終了後、1時間もしないうちに、別の作品のお稽古…この事実に驚きました。

そして稽古場入ってびっくりしたのがその人数。めちゃめちゃ多い。
クラシックコンサートのオーケストラ編成かと思ってしまうくらい多い!
オーケストラのリハーサルでは、レギュラーの演奏者に加えて
エキストラの演奏者も参加するので、
例えば2名で演奏する楽器のパートがあるとすると、
リハーサルでは3~4名という倍に近い人数で演奏をしているのです。
「ルドルフ」のオーケストラは24人編成ですが、
お稽古場は人と楽器と機材(音響さんなど
スタッフの方たちも複数入られてます)でギッシリ!!!
実際、何人の人が稽古場にいるんでしょう!
オーケストラ関係だけでこれだけの人数が関わってるんだなぁと驚きました。

この日は、歌合わせ(役者さんとオーケストラの合わせ稽古)前の
オーケストラ練習最終日ということで、一気に集中力を高め、
次々と楽曲のチェックを進めていく塩田さん。
学生時代は一応オーケストラに所属していた私管理人、
ミュージカルのオーケストラ練習の見学というのははじめてだったのですが、
今日の稽古は、緊張感とスピード感が半端じゃなかったです!

塩田さんは、頭の回転がすごく速い!
あと、見てて聴いてて思ったのが、無駄な時間というのがない感じ。
決断が早いのです。気持ちいいくらい。
限られた時間の中で確実に音楽を作り上げていく指揮者の塩田さん、
そしてそのスピードにちゃんとついていく演奏者の方達に、
プロの凄さを垣間みました。

指揮者として緊張感を出しビシッとしめるところはしめ、
それでいて、ユーモアもあって、雰囲気作りもうまい。
塩田さんに笑顔が出ると、なんというか場が和む感じがします。
ノリノリの曲の時は塩田さんもノリノリだし、曲中ここぞという
決めどころは表情も指揮棒もピッタリと決まっていてかっちょいい。

また、塩田さんは指揮しながら台詞を言ったり歌ったりもします。
1人で何役もこなす塩田さん(笑)、まるで劇中の登場人物が
憑依したかのような迫真の演技!!
歌や台詞のタイミングがぴたーっと気持ちよくあうのも
ミュージカルの、生オケならではの醍醐味ですもんね。
オケの演奏と共に塩田さんの台詞や歌を聴いて、
この作品の世界にすこーし触れた気がしてワクワクしてしまいました。

さてこのルドルフの楽曲達、各パートのソロフレーズも聞かせどころがたくさん!
しかも旋律がすごくかっこいい!
オーボエソロ、フルートソロ、ヴァイオリンソロが
語り継いでいく感じだったり、またある曲はエレキギターが
もうギュインギュインに聴かせてくれたりします。

私が今回聴いててすごく気にいったのが「Only Love」と「The Steps To Tomorrow」♪
「Only Love」は一幕ラストの曲でしょうか。
普通、私ミュージカルの曲は、観劇前に聴いてもあまり曲自身を
好きになることって少ないんですが、この「Only Love」は
一回通しを聴いて気になり、二回目聴いてもうとーっても大好きになりました。

2幕も本当に素敵な曲がたくさん。
特にドラムとパーカッション、そしてギターがめちゃめちゃかっこいい
「The Steps To Tomorrow」。鳥肌級!
ドラム(小出じろうさん)がフィルインする部分を塩田さんが細かに指示して、
その後の演奏を聞くと、もうスーパーかっちょよくなってたりして
やっぱりプロの方の演奏ってすごいなーと感心してしまいました。

そしてパーカッションの長谷川友紀さん。
「The Steps To Tomorrow」では
鐘とティンパニの演奏をふんだんに聴かせてくれます。

長谷川さんは、昔、四季の壁抜け男を観た時、なんて気持ちいいパーカッション!
なんて幸せそうで楽しそうな叩き方をされるんだーっ!!
て思って印象に残ってたんですが、その後もいろいろな舞台で拝見しております。
で、今回おけぴ取材班の見学位置がそのパーカッションエリアの隣だったのですが、
長谷川さん、本当に気持ちいい叩き方をされます。
ティンパニを叩く時のスティックと腕の動きや叩き終わった後の体の動きがかっこいいのです。
休憩中、長谷川さんの後ろから塩田さんを撮影してた時、
こっち向かれて笑顔で背伸びしてカメラの視界に入ろうとされるあたりも
なんともいえずチャーミングな方でございます。

オケの方達、今回はオーケストラピットの中に入っちゃうんでしょうか。
ぜひとも叩いているところを見て目でも味わいたいって思ってしまいます♪

この興奮を動画でお伝えできないのが残念ですが、
ぜひ本番で堪能してくださいませ。
という私もオケだけの演奏でしか聴いてないのですが、
今日聴いた曲に井上芳雄さんや笹本玲奈さんの歌声が入ると思うと
初日がとーっても待ち遠しくて楽しみです!!

さて、ここで一緒に取材したおけぴスタッフ akki の感想もご紹介♪
(彼女の記憶力には本当に脱帽します。そして彼女は見方が深い!私は浅い・・・なぁと)


オケ練というのは、きっと塩田さんとオーケストラの方との
方向合わせの場でもあるんでしょうね。
塩田さんが、
「ここはプロイセンと敵対することを表しているから、
アクセントとスラーをより明確に弾き分けて」
「ベタッと演奏するんじゃなくて歌うように」
「緊迫感を保ちながら少しずつボルテージを高めて」
というような要求が出ると、次の演奏では素人の私でも分かるくらいの大きな変化が!
こうしてよりシーンや登場人物の心情にあった音楽が作り出されていくんですねぇ。
役者さんの演技や演出家の要望がさらに加わって、初日の幕が上がった時には、
このお稽古場で聞いたものから、より一層進化しているのでしょうね。
音だけに集中して聞くことのできるオケ練では、いかにひとつひとつの音の奏で方が
メロディの印象を変えるかを体感できました。

トータルで40曲近くあるそうですが、この日のオケ練でさらったのは20曲弱でしょうか。
それぞれの楽器に聞かせどころがあり、曲調も様々、そしてドラマティック!
休憩時間も入れてですがのべ5時間にわたる練習中に、塩田さんがオーケストラの方たちに
出された指示が、「もっと重厚な感じで」「もっとワイルドでエロティックな表現がほしいんだよね」
「グルーヴ感を出したい」etc.…1つの作品?って思ってしまうくらい。
とても優雅な曲(ワルツなど)もありますし、ギターがギュインギュインいっちゃうような
かなり激しい曲もありますし、ノリのいい曲も。
特に私が興奮したのは「A Better Life」…だったでしょうか。
オケのテンションがMAXって感じで、ギターが効いていて、
ドラムやパーカッションもかっこよく、しびれましたっ!
あとは、2幕の楽曲で、ファーストヴァイオリン、セカンドヴァイオリン、
ヴィオラ…が語り合うように音を重ねる曲があるのですが、これまた素敵でしたね?!

「ルドルフ」の音楽、バラエティに富んでいて、劇場で生で聞くのが本当に楽しみ。
そこに、歌詞がついて、実力派のキャストの皆さんが演じ、歌う…。
開幕が楽しみです!
さてさて…何回観ようかしら?♪と既に複数観劇、決定です!!!

★参考リンク

5/27 おけぴ管理人 ルドルフ観劇レポ(2階G列センター)
5/17 おけぴ管理人 ルドルフ観劇レポ(2階E列サブセンター)
5/7 おけぴ管理人 ルドルフ観劇レポ(1階N列端)
 ・ミュージカル ルドルフ公式HP
 ・おけぴ管理人の塩田明弘さんインタビュー
 ・塩田明弘さんのメールマガジン「シオタクター」

※写真掲載は関係者の許可をいただいていますので、無断引用・転載はご遠慮ください

劇場近辺のオススメ情報♪



皆様からのコメント



この方、ウェディング・シンガーの時も
指揮をされてたと思うのですが
なんてノリのイイ明るい方で、こんな指揮者を見たことがなく
非常に印象に強く残っています。
書き込みを読んでいると、素顔もそんなお人柄のよう。
ルドルフ、観劇に行く予定ですので
この塩田さんの指揮者ぶりも楽しみです。



初めまして、25日観にいきます。
音楽には全く素人ですが、観たり聴いたりは大好きです。
こちらのブログを拝見して、25日がものすごく楽しみになりました。ありがとうございました。

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おけぴ管理人プロフィール
名前:山野上 寛
mail:cs@okepi.jp
出身:大阪府茨木市
現住所:東京都中央区
もともとミュージカルには拒否反応があったんです。「なんで歌うねん」と。が、2000年、松たか子 ファンの後輩に誘われてみにいったオケピ!でミュージカルの拒否反応が消え、強引に連れていかれたライオンキングでスイッチが転換、夢から醒めた夢で初のリピート (6回)そして差し入れ・ファンレター初体験。 キャッツで初の名古屋遠征、 レミゼに感動。翌2001年、四季ハムレットで初のマチソワジーザス出待ち初体験、2002年モーツァルト!に興奮。2003年からは観劇に幅が出て、 2004年はラスベガス、ニューヨーク、ウィーンへと年3回も観劇ツアーに出かけてしまう。その勢いで2005年、会社を辞めて独立。現在2日1本ペースで感激中♪

役者さんにはまるポイント:声
感激ポイント:1幕最初の衝撃
好きなシーン:群舞、小芝居
大好きな演目:ルドルフ、星組ロミジュリ

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