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2007年12月 アーカイブ

2007年12月01日

07/12/01 ハウ・トゥー・サクシード@東京芸術劇場

2007年12月1日(土) 12:00
ハウ・トゥー・サクシード
- 努力しないで出世する方法 -
1階T列41番@東京芸術劇場中ホール

初演時に観れなくて、今回の再演の追加公演、
観てまいりましたー♪

スミティの入絵加奈子さん!いいですねー!
今回のマイヒットさんです。声、演技、動き、
彼女の玉の輿もぜひサクシードさせてあげたかったー(笑)

三浦理恵子さん、「ゥンッ」「ゥンッ」って相槌がとってもキュート。
TV番組シーンで聖書に誓うシーン、あの正直さもよかった!

大塚ちひろさん、ローズマリー役、かわいーですねぇ。
お歌も素敵。ただ、あの一気一目ぼれのシーンがどうも
唐突に覚えて・・・そこまで惚れた理由を知りたかったですー。
(いや、別にいいんですけどね、感情移入したかったもので)

西川貴教さん、そう、T.M.Revolutionです!
お歌は、ちょっとかすれ気味な感じなのが惜しいって感じですが、
それ以上に愛されるキャラクターという感じが伝わってきました!
背、通常のシーンではあまり感じないんだけど
藤本隆宏さんと並んだ時にその差にびっくりしてしまう位でした。
(その低さがまた愛されキャラクターがでてていいっ)
そして西川さんのカーテンコールの挨拶が、とってもいい感じ!
トークがまたうまいですねぇー。ぐっと心をつかまれた感じでした。

社長役の団時郎さん、いいキャラクターなんだけど、
最初、台詞をしゃべりはじめる前に「チッ」っていう口を開ける時の音
(舌打ちっぽい)がかなり入るのがとーてーもー気になってたんだけど、
その後は、特に何もなかったので、うーん、あれはわざと?

演出は、携帯メルマガを読みながら窓拭きからトップにのしあがっていく
という部分からしても、今風にアレンジされていて入り込みやすかったんだけど、
プレゼンの資料が全部英語だったり、一部の美術セットが少し古~い感じに
思えたのが少し違和感あり(ブロードウェイ上演はなんと1960年代!)
(でもオフィスはちゃんとパソコンになってた)

この演目、ドタバタコメディ系で、キャストもなかなか揃ってて
アメリカ的ハッピーエンドで楽しいんだけど、
曲やフレーズがあまり印象に残らないのが残念だ~。

07/12/01 花組芝居 KANADEHON 忠臣蔵@世田谷パブリックシアター

2007年12月1日(土) 18:00
花組芝居 KANADEHON 忠臣蔵
1階L列20番@世田谷パブリックシアター

忠臣蔵全11段を2時間半で一気に上演というすごい舞台。

以下、すこーしネタばれあるかもですが、忠臣蔵ですからね。
もし観劇前の方でも、読んでいただいても大丈夫かなと。

ラストシーンのテンポ感は、それまでとは一転、
ぽんぽん進んで気持ちいいです。
襖(フスマ)シーンは、もっともっと長くみてたい。

このラストシーンの入り、
全員で襖蹴飛ばして飛び出てくるところは、稽古場で見た時
蹴飛ばした直後に力弥が飛び出てきて、うぉーーー!かっちょえー!
って思ったのですが
今日は蹴飛ばして襖が倒れてほんの少ししてから力弥が走ってきたので、
もしかして力弥、その直前シーンで舞台上手にはけるのですが、
襖の後ろ側にまわりこむのに時間がちょっとかかっちゃったのかなぁ
なんてことを思ったり。でもこのラストシーンは見ごたえありです!!

個別の役者さんでは、まずは顔世役の嶋倉雷象さん!美しい!
高師直が惚れるのがわかります。

大星由良助役の桂憲一さん、よかった!!
きりっとしたとこ、抜けたとこ、お化粧といい声といい、素敵!
好きなのは後半の、由良助と、その息子、大星力弥(大井靖彦さん)とのシーン。
このシーンでの力弥の、刀シャキーンってところ楽しい~。
大井靖彦のあのお顔、なんともいえず伝わってくる~。
最初のシャキーンはほんとに痛そう・・・(笑

おかる役の植本潤さん!やっぱり楽しいー、声がまた素敵。かわいー。
前半登場シーンのおかる「一緒に呼んでみるべ」(でしたっけ)、
客席への呼びかけがあるので、ぜひ客席の皆さんも一緒に勘平さんを呼びましょう~♪
ハシゴ降りの際の「こーわーいー」。。。この抑揚がたまりませんです。

水下きよしさん、後半めちゃめちゃ決めはりますが、
イノシシ役やお馬さん役でも登場したはります♪
(カーテンコールはお馬さんのままでしたね)

通し稽古で一度観てるので、人物関係はすっと
入ってくるかなと思いきや、公演プログラムの人物関係図、これ必須かも。

休憩時間にこの関係図でチェックしてかなり頭の中すっきりしました。
これからご観劇の方、いくつかややこしいポイントがあるのですが、
そのあたりをざっと頭にいれておくと、かなり違うかも。。
休憩時間に、友人に説明したところを中心に少し書いておきますと。。

高師直(もろのお。原川浩明さん)、いわゆる吉良上野介ですね。
高師直は、桃井若狭助(北沢洋さん)にも塩冶判官(小林大介絵さん)にも嫌味な行動をとる、
まーいってみれば悪者です。

で、一幕前半で、両者(桃井若狭助と塩冶判官)とも、別々のシーンで高師直に切りかかろうとしますが、
桃井若狭助は、家臣の加古川本蔵(溝口健二さん)が高師直に
賄賂を贈って謝らせたために殿中で刀を抜くということは避けられました。
一方、塩冶判官は、高師直の言動に対して、殿中で刀を抜いてしまい。。
という流れ。この賄賂を贈った加古川本蔵のポジション把握がまずポイントかなと。
(私の知識不足か、高師直がフナフナといってからかった部分の意味が少しわからなかったのが残念)

でこの加古川本蔵さんの奥さんが戸無瀬(加納幸和さん)で、
その子(正確には先妻の子)が小波(堀越涼さん、かわいいー!)。
この小波が大星由良助の子、力弥(大井靖彦さんと結ばれるのですね。

あとは、おかる(植本潤さん)をめぐる人間関係。
おかるの逢引相手の早野勘平(各務立基さん)が
誤って殺したのは斧定九郎で、斧定九郎が金目当てで殺したのが
おかるの父親与市兵衛(磯村智彦さん)。
これを、早野勘平は、斧定九郎を誤って撃った際、
斧定九郎を与市兵衛と思い込んでしまい、自決してしまうわけですね。。

この顔にあざがある斧定九郎は、桃井若狭助役と同じ北沢洋さん。
先日の通し稽古では、私はこの部分で混乱しました。。。)
また、おかるのにーちゃんの足軽が寺岡平右衛門で後半登場
しますが、この平右衛門役の方は、塩冶判官役と同じ小林大介さん。
全然違うイメージの役なので、多分意識しなければ一致しないですねー。
その他、顔世役の嶋倉雷象が、男役として別役で出ていたり、
ほかにもいろいろ一人二役があるので、その演じ分けの違い
とかをわかって見れば面白いです♪

花組芝居の役者さんをはじめてみる場合、
多分、最初少し混乱してしまうと思います(一緒に観劇した友人がそうでした)。
でも、一幕、二幕と進むうちに、少しづつ、わかりはじめて。。。
終わった後、いろいろと友達と確認しあいたい感想いいあいたい、
そんな舞台だと思います。

先日の通し稽古の時とは、もう衣装、そしてお化粧が全然違って、
すごかった! 特にお化粧入ると、もう全然、別人になりますね!
私はもうその点に最初からびっくりしまくりでした。

最後、カーテンコールで、加納さんが私服に戻ってるーと思ってたら、
アフタートークがありました♪

幕の前で、加納さんから今日は第三段についての解説。
これ、面白いー。かなり急ぎ足での説明でしたが、
質問時間削っていいからもっとゆっくり聞かせてほしかったくらい。
特におかるが文持っていって・・・って部分が少し意味がわからなくて残念で。。

他の段の解説もぜひ聞きたい。。。そのためには全部観ないとかぁー(笑


2007年12月02日

07/12/02 ウーマンインホワイト@青山劇場

2007年12月2日(日) 13:00
ウーマンインホワイト 千秋楽
1階F列23番@青山劇場

この作品、しかも千秋楽に、少し傾斜がかかりはじめたF列
センターで観れて、ほんとによかった!

最初、別所哲也さん登場で、
お、おお、別所さん声素敵~って思いながらシーンが転換して、
ステージ上手側から、
すらっとした背の高い若奥様っぽい役者さん登場。
歌い始めて、おぉぉぉ、声綺麗ー、
しかも顔も演技もきりっとしてて、
この人初めて観た、なんていう人なんだろう、お気に入りかもー
って思ってると・・・・
彼女から「妹が」という台詞が。。。。
ん? 妹がいるということはお姉さん?
それって主役の姉妹ってこと!?
ということは、おおおおおおおおおおおおおおおおお!
笹本玲奈さんじゃありませんかー。
全然わからんかったー!!
よくよくオペラで拝見すると、確かに面影が。
すっごく姿勢がよくて、すらっとしてて、
まるでメリーポピンズ先生のよう!
MAのマルグリットやレミゼのエポニーヌとは全然違う、
堂々たる大人役にびっくりいたしました。
笹本玲奈さん、素晴らしかったです。
表情、歌声、演技、しぐさ、動き、シルエット。。。全部いい。
途中、ソロの歌の後で、客席拍手がずーっと続く時もしばしば。
いや、ほんとーに素敵。
最後のシーンのあの振り返りも、ぐっときますね。
ってか切ない・・・・あぁマリアン。。。
精神病院で、ローラが生きてるとわかった時。。おぅ。。。

そして別所哲也さん、カテコで、自分より20歳も若い姉妹に
恋されて。。。最後の青年役と思って頑張りました、なんて
おっしゃってましたが、いえいえ、お若い!
カテコの最後、メインキャストの方達がお一人づつ挨拶された後、
最後の最後、別所さんがなんと笹本さんを抱きかかえ。。。
おぉぉぉぉぉ、その後笹本さん万歳してやったーと。
ここにまたなんかぐっときてしまいまして。。
別所さん、素敵な役者さんだなぁ。。
ただ、あの二幕の別所さんの仕草は、
面白いんだけどちょっと過剰に感じてしまって。。
ハートライト(別所さんの役ね)ってそんなにお調子者だっけって思ってしまいました。。

そして石川禅さん!とってもひどい悪者役を、ほんとに好演。
判子強要シーン、手をあげるシーン、カジノシーンとか、
みてるこっちがドキドキしちゃうくらい。爪噛むしぐさも怖い・・
最後は意外にあっけないですね。

光枝明彦さん、70歳って・・・すごいー!
ローラの神田沙也加さんとアンの山本カナコさんの演技もよかった!

ロンドンで観てたんですが、
ロンドン版は、美術セットがほとんどスクリーン投影だったし、
白いドレスの女と妹がほんとに似てて途中こんがらがったりとか、
ロンドン版では、正直音楽どうなのよーって思ったんだけど、
日本版では、繰り返し流れるあの旋律は、なかなか心地よくもあり。。
舞台上方のオケピで振ってる塩田明弘さんが時々ステージの方を向いて
振ったりしてたりするのも楽しかったです。

2007年12月04日

07/12/04 アデューマルセイユ@東京宝塚劇場

2007年12月4日(火) 13:30
宝塚歌劇団 花組
アデューマルセイユ / ラヴ・シンフォニー
2階3列56番@東京宝塚劇場

時は12月4日午後1時5分。
本郷三丁目の自宅で、
そろそろ出かけようかなぁと
なにげなく"今夜の"公演チケットを確認したところ・・

1:30 PM

ん?
マチネ!?
ソワレと思い込んでた公演がマチネ!?
思い込みとは実に恐ろしいものです。

即効で家を飛び出し、すぐにタクシーGET。
電車かタクシーか微妙と思ったんだけど、
タクシーにかけてみました。
というのも、午後のスケジュールが全変更になるため、
タクシーだったら乗りながら午後のスケジュールが全部
携帯電話で調整できるんですよね。これが大きかった。
結果的にも、大正解!
なんと1時25分に劇場前着!
1610円のタクシー代、2000円渡したら、
さっと400円渡されて、はやくいってくださいーと
気持ちよく送ってくれた運転手さん、ありがとー♪
この貴重な公演、マチネ公演後に気づいてたらと思うと
ぞっとします。皆様も気をつけてくださいー。

さてさて、そんなハプニングがあったものの、
無事開演前に席につくことができました。

春野寿美礼さん、実にいい役だー!
味があってめっちゃかっこいー。
ぴたっとはまってるというか、声や振る舞いがもうぴったし!
「封筒だけもらっておくよ」といって(かっちょい~!)
中の小切手を、実にさりげなく、テーブルにひらっと置くあのしぐさ、
かっちょいー!その後の銀橋での歌がまた太く優しく甘い歌声で陶酔♪
この曲や歌詞がまたいいんですよね~。素敵です♪
役柄の過去を背負った感みたいなのが背中から出てて、
それが退団公演の寂しさともちょっとつながり、切なくもありました。

マリアンヌ(桜乃彩音さん)とのデュエットもまた美しい~。
ラスト、階段の中央にいたマリアンヌが旅支度っぽくみえたのは、
あれは一緒にアメリカに行くわって思っていい?

シモン役の真飛聖さんが面白かった!
酔った時のあのしゃべり方、今も思い出し笑いしてしまうくらい。
そしてラストの方で、ジャンヌ(愛音羽麗さん)に
「別の出口を探しましょ(だっけ)」と言われて、
「オゥッ」っていったあの時の表情と言い方にほれました。
シモン、いいやつだー。ちなみにあのシモンが彫ってて
ジャンヌに雪だるまみたいと言われていたあの彫刻は何になったんでしょう!?

ショーは、綺麗でかっちょよかった!
前半の森の中のピンク色の花の妖精シーンはぞくぞくっとしました。
すっごくステージが広く見えたんですよね。
そして最初に出てきた濃いピンク色の妖精さんの動きがほんとに美しくて。。
ただ、ジャジーな演奏がかっちょよかったりするんですが、全体的に
こうなんというか、美しくて綺麗なんだけど、ノリや演出がおとなしめな気もしました

エトワールの桜一花さんの歌声、綺麗でした。

というわけで今回はお芝居が好きです!
音楽もいいし、舞台セットもいいし(大階段が劇中に出てくる!最初の大階段シーン、
ほんとに階段上の人たちがお人形さんかのように綺麗に止まってたのも印象的♪)
お芝居ラストの、春野寿美礼さんの”アデュ~”って一言、
役柄と実際の退団とが重なって、ぐっとくるものがありました。

アデュ~

p.s. お芝居ラストの春野さんの心地よい歌シーンで、二個席隣の方が
ずっとごほごほごぼごぼ。最後までごほごほ。まわりの人も振り返ってしまう位で。
うーん、ある程度仕方ないとは思うんだけど、
あのタイミングでそうなるとねぇ。。残念だったなぁ。。。
あと、2階後方席で、これまたお芝居後半、
ずっと紙袋のかしゃかしゃ音っぽい音が鳴り響いてました。。
かなり後ろの方から聞こえたように思うんですが、あれは何だったんでしょう。。。

2007年12月06日

07/12/06 ハレルヤ!@銀河劇場

2007年12月6日(木) 13:00
ハレルヤ!
1階C列27番@銀河劇場

川平慈英さん、山路和弘さん、山崎育三郎さん、
面白い!この3人の組み合わせはとても面白かったです。
そして見終わった後、あったかい気持ちになれる、
内容もまさに師走のこの時期にあってて、いい作品だなーと思いました。

川平慈英さんの濃い~感じがまたいいよくてノリが楽しくていい人ぶり満点な牧師さん。
山路和弘さん、かっちょよくて、ダンディーで、トランペット吹いちゃって素敵すぎ。
山崎育三郎さん、男性と女性の両方の魅力が一緒になった人!美しい~。

1幕、山路和弘さんが最初ホームレスっぽい風貌で登場するんだけど、
(山路さんの登場で舞台がきゅっと一気に締まった気がしました)
これまたその動き、姿勢、仕草、挙動ひとつひとつが、面白い!
教会の十字架の前で、お焼香のマネしてる仕草、最高でした。
そしてその後のあの変わりよう、渋い!!!さらにラストのトランペット!
山路さん自ら吹かれるのですが、これがめちゃめちゃうまいのです。
(私中学校の時ブラスバンド部でトランペット吹いてたのでより実感しました)
音色やノリが素晴らしい!役柄の設定とぜんっぜん違和感なかったです。
もっともっと吹いてほしかったー。

川平慈英さん、いいですー、オケピ!の時も楽しかったですが、
台詞の声もいいし、動きが好き!で、いい人オーラを体全体で
表現されてる感じで、気持ちがいい!楽しいくどさ(笑)、そんな感じ。

そーしーてー、山崎育三郎さん!
先日のTANAGALAで初めて拝見して、彼のマリウスを観なかったことを
とっても後悔してたのですが、今日舞台ではじめて拝見しまして。。。
な、なんと、二幕で、なぜか目があいまして。。。0.5秒ほど。。。
はい、めーちゃーめーちゃードキドキしてしまいました。。
歌声も、低音域から高音域まで気持ちよくて、癒されますねぇ。

ただ、んー、東北弁がちょっとしっくりこない感を感じたり。。
1幕は山路さんが登場してないシーンはちょっと間延び感を感じたり・・
4匹の馬は、や、やりすぎなんちゃいますか(笑。。おもしろいけど。

いや、でも、最後の競馬の大勝負は、どうするんだろう、
勝つわけにもいかないだろうし、負けると大変なことになるし・・・
って思ってたら、なーるーほーどー、そうきましたかと。
舞台後方に登場するハレルヤコーラス隊の皆さんも楽しそう~♪

年末のこの寒い時期に、こうなんというか気分がほっこり温かくなる、
そんな舞台でした♪

07/12/06 ライトインザピアッツァゲネ@ルテアトル銀座

2007年12月6日 19:00
The Light in the Piazza ライトインザピアッツァ ゲネプロ
@ル テアトル銀座

先日、稽古場レポでお伝えしたライトインザピアッツァの
ゲネプロを拝見してきましたー♪
(すこーしネタばれといえなくもないところもあるので
ネタばれが嫌な人は観てきてから読んでくださいー)

とにかく音楽が綺麗!美しい~。
なんとステージ中央奥にオーケストラピット。
この時点でまず驚きです!
指揮者がステージのど真ん中の穴の中にいる感じ。
しかもこの穴から出演者が登場したりと、舞台機構的にも面白い。
(こういう場合、出演者はどうやって指揮者をみるんだろぅって
思ってみてみたら、ステージの客席側の端にモニターが3台
埋め込んでありました。なるほど、こうやって指揮棒みてるわけですねぇー)

そして、私もう最初、クララ役新妻聖子さんの登場でドキュン♪
茶髪でこのお衣装、かわいい!!!!歌声も素敵~。
デートへの道に迷ってる時の歌がほんとに愛らしい感じで、
道順を書いた地図をくちゃって丸めて捨てちゃう場面がまた印象的。
またその後一気にこう感情が高ぶるシーンは目が離せなくて。。。

っと、観劇中ずっと新妻聖子さんを観てたいなと思っていたら、
お母さんマーガレット役、島田歌穂さんの魅力がこれまた炸裂!!
歌はもちろん、表情(特に目!)、間、姿勢、雰囲気、声のトーン、
ほんとーに素晴らしい、ひきこまれまくりでした。
娘のためを思っていろいろと動く母親の気持ち、とっても温かく伝わってきて、
アメリカの夫に電話するシーンの後の歌!や、
クララにそれを聞かれてしまった時のあの表情、クララに対する想い。。
いいっ。。。最後の歌もとってもいいです。

また、クララ(新妻聖子さん)の飛んでった帽子を
ファブリツィオ役小西遼生さんが拾って二人が出会うんだけど、
帽子が飛んでくシーン、あっという間なんだけど、ふわっあっ感じで素敵です。
1幕最後のクララとファヴリツィオのシーンは、どきっとしますよ。うん。

ファブリツィオの真面目で純な感じと、少女のまま大人になったクララの
純な感じがとってもよくでてました。
(出会いからプロポーズまで、ん?何日!?は、はやくないー?笑)

ファブリツィオのお父さん役の鈴木綜馬さん、
最初の式の時のお父さんの行動には私も驚きましたが(この部分
親族一同の会話が(あえて)全部イタリア語なので、
なぜあの行動をとったのか、その時は全然わからなかった・・・)
その後のお父さんのあのマーガレットとの展開は・・・あのキスは一体!?

ファヴリツィオの義姉フランカ役のシルビア・グラブさんの歌、
とーっても難しそうーなんだけど、さすがの歌唱力。
役柄は少しきつめなお姉役なんだけど、魅力的なのです。
あ、ひとつ、最初ファブリツィオ一家を訪れたクララ、
フランカの部屋に案内されて出てきた後、
かなり驚いて動揺してる表情をされてますが、
この理由は、フランカの歌の歌詞からわかるので、
歌詞にも注目してみて下さいね。

キャストの衣装替えも結構あって、そのたびに、かわいー、素敵~、かっこいー
って感想を持っちゃう私。ほんと、新妻聖子さん、かわいぃ。。
遺跡を靴でコツコツ叩いてお母さんに怒られるシーンとかもなんともいえず愛らしい。。。

あと、ファブリツィオのお母さん役が寿ひずるさんなのですが、歌声素敵~♪
また、舞台あちこちにいろんな役で登場するアンサンブルさん達の表情見てるのも楽しい♪

音楽はほんとーに素敵に綴られていくのですが、照明も素敵で、
光と影をうまく使って、全然違うシーンになったり、雰囲気ががらっと変わったりするんです。
また、衣装がほんとにキャストさんにどれもあってて、
特に新妻聖子さんはもう登場とともに、目がうばわれてしまうくらい
かわいらしかったり、シーンにあってたりで、今でも衣装が目に焼きついてます。

でも、今回は、もうなんといっても島田歌穂さん。
この方の魅力は、うーん、文章でかけない。
あえてかくなら、島田歌穂さんのお芝居と歌を見れるなら通いたいなこの舞台、
そんな感想をもっちゃうゲネプロレポでした♪

7日~16日、ルテアトル銀座にて。
チケットを取り逃した人は、よろしければ一度管理人までご一報下さい。

おけぴスタッフakki のブログに今回撮影した写真がたくさん掲載されてます

※写真の掲載にあたり、関係者の許可をいただいていますので、無断引用・転載はご遠慮ください。

2007年12月07日

07/12/07 慶應夕学五十講 市川亀治郎さん@丸ビルホール

2007年12月7日(金) 18:30
慶應夕学五十講 市川亀治郎さん
@丸ビルホール

前にミュージカル指揮者の塩田明弘さんの講演を慶應夕学五十講
聞いて、すっごく面白かったのでその後夕学五十講の講師の方を
チェックしていたら、市川亀治郎さんの名前を発見。
これは聴いてみたい!と思いいってまいりました!

会場はもう超満員。さらに全国に衛星中継されているとのこと。
すごーい。

18時半スタートで講演自体は20時まで。
素晴らしい講演でした!!最後20時に幕が降りるまで、
もうぐんぐん引き込まれていくお話で、最後も見事な幕!
さらに20時から20時半までの質問タイム、
この間に出た質問の内容もよかったのですが、
そのお応えがこれまた素晴らしかった!

講演自体は、「これからの生き方」というテーマだったのですが、
ご自身の生き方・考え方を、歌舞伎界・先祖代々のお家のしきたり、
ご自身の新たな試み、大河ドラマへの出演など、いろいろなことを
通して語ってくださったのですが、とにかく話がうまい。

論理的でわかりやすい。こうだからこうというのがすっと入ってくる。
若い人も、学生も、サラリーマンも、主婦も、OLも、おじーちゃんおばーちゃんも、
きっと話を聞いていろいろ感じた人、多かったと思います。

私も、亀治郎さんがスーパー歌舞伎をやめて自主公演を立ち上げた時のお話は、
前の会社をやめて今の会社を立ち上げた時の話とかなりだぶって自分を
振り返りながら聞いてました。そして思いはまさに共感。

また、これは今回の講演に限らず、いろんな諸先輩達や多くの書籍にも
書かれてあることですが、「やりたいことを、自分はできる、そうなるっと
強くイメージする」ってことは大事だなと改めて再認識。

今日亀治郎さんがおっしゃってたのは、例えば大河ドラマ。
自分は出れる!とまず強く思うことが大事で、その時その出るための
プロセス等までは強く思い描かないことが大切だと。
そう、目標地点は明確にしても、それまでの道のりはいろんな方法が
ありますもんね。そして次にすべきは目の前のことを一生懸命こなすと。
確かに、やりたい!って強く思ってたことは、自然とそういう方向に
向いていったり、ひょんなきっかけや縁で実現できたりしたりという
ことってありますよね。

また、「感動」というキーワードがよくでてきました。
この感動の話も共感するところがほんとに多かったです。
人は、感動した時に素直な心になりますよねと。
亀治郎さんはどんなものに感動しますかという会場からの
質問には「自然、風景、花、空など、何ものにもなろうとしていない物や、
仲のいい人たちとの会話、また美術館に絵をみにいったり」
と答えてられたのも印象的でした。そう、感動って、ほんとに
身近なところに散りばめられているんですよねぇ。
それに気づくか気づかないか。。
そういう身近な感動に気づけるよう常に心にゆとりを
もっておきたいなと思いながら聞いてました。

私も観劇が好きなのは「感動」するからだなぁと。
楽しい舞台、泣ける舞台、いいっと思う舞台は心が動きます。
何かが舞台から伝わってくるんですよね。亀治郎さんは感動も”波”だと思う
とおっしゃってましたが、確かに”気”のようなものかもしれません。
舞台は、客席同士でこの感動が連鎖したりするのも(例えば拍手とか涙とか)
気持ちよかったりしますしね。

また、”迷ったら世の仲のためになることかならないことか”で決めると
おっしゃってたのもなるほどなぁと。
正しい生き方をしてると全てがうまくいくと。私もそう信じてます♪

そして最後、今後どのようなことをしたいと思ってますかとの質問には、
今演劇でホットな場所はラスベガスだと。つまり、お金をかけた豪華なセット。
これからはそうしたすごいセットと歌舞伎のような繊細なものの融合に
チャレンジしたいきたいといったようなことを言ったはりました。

ラスベガス、2004年に行った時から、きっとかなり変わってるんでしょうね。
よし、来年はラスベガス観劇三昧だ!
もう一度ミステアが観たい、そしてカーがみたい!

そんなことを思いながら帰った、とっても素敵な講演会でした♪

2007年12月08日

07/12/08 丹波屋物語@六行会ホール

2007年12月8日 14:00
丹波屋物語
C列15番@六行会ホール

この週末の観劇本数はですね、
なんと、5本。
この丹波屋物語からはじまり、
日曜夜:ブルーマン、
日曜昼1:つゆ男
日曜昼2:バンドワゴン
日曜夜:関ヶ原ブギウギ
と続きます♪いやーまさに観劇三昧ウィークエンド。
ただ、マチソワ、マチマチソワの場合、
上演時間が非常にキーになってくるんですが、
この上演時間ってチラシやホームページにあんまり
書いてないんですよね。ぜひとも公式HPには
UPするようにしてほしいですー!!

さて、その土日5本一発目のこの丹波屋物語、
場所は京急新馬場駅から徒歩数分のところにある六行会ホール。
時間ぎりぎりで駅員に道を聞いたにも関わらず、
通り(走り)過ぎてしまう私。。。
なんとか開演直前に無事到着。
こんなところに(地下)、秘密の劇場がー
みたいな感じで、綺麗な劇場でした。

1幕は、濃ゆ~いキャラクター達のドタバタ喜劇と駄洒落~な印象。
(ターゲットの年齢層がちょっと高めですかね。。)
2幕は、家族愛あふれる感じの展開で、
出演者の方達からもアットホームな舞台というのが伝わってきたり、
季節がらなシーンもあってよかったです。

1幕、2幕の乱闘シーンは、うぉー舞台汚しまくりだー
ってくらい蕎麦なげたり、箸投げたりの乱闘~。
乱闘の間というかテンポ感がちょっとゆったり目だったので
ドキドキした乱闘というよりは、落ち着いてドタバタ乱闘を楽しむ感じ。

うーん、ただ、あまり笑えなかった。。
亀田兄弟ネタ。。とかもどうなんですかね。

渕真弥子さんの娘役さんぶり、
多賀啓史さんのさめたアルバイター(~っすか)
夜の森あかねさんのバーのママが客に啖呵きるシーンがいい感じでした。

終演後はそのまま六本木、インボイス劇場へ。
週末5観劇の2本目へ続きます~。

07/12/08 BLUE MAN GROUP@インボイス劇場

2007年12月8日(土) 17:30
BLUE MAN GROUP IN TOKYO
1列35番@インボイス劇場

NYに3回行っているにも関わらず結局まで一回も
観ていないBLUE MAN。まず日本で観てきました。
以下、ネタばれ含んでますので、ご注意あれ。

開演前に、客席パフォーマンスがあります。
これ、BLUE MAN 達は出てこずに、字幕だけで
客席を盛り上げるパフォーマンス。演出うまい。

例えば、今日ハッピーバースデーの浅野さん、
みんなでハッピーバースデーを歌いましょうーとか
今日はボクシングチャンピオンの○○さんがいらしてます、
みんなでおめでとうをいいましょうっとか(これはほんとに来てた?)、
どこまでほんとかわからないパフォーマンス、いや、でも面白いです。

そして一番うけたのが、ラスト、
「本日(確か)国家を独唱してくださるのは3列目のこの方です!」
といってスポットライトがぴかーんとある男性にあたって、おぉって
思ってたら字幕で「冗談です」と。。。この男性あせっただろうなぁ(笑

で、今回1列目の右端だった私ですが、
ポンチョシートと書いてありまして、
開演前にポンチョを着ておくようにいわれ、
全身を覆うことに。。。

結果からいいますと、水、こなかったです。
センターブロックの一部は、とあるものが飛んできたり
しますが、サイドブロックには一滴もこなかったです。
これもびびらせるための演出!?
それとも日によって実際に水とかが飛んでくる!?

さてさて、このBLUE MAN 休憩なしの1時間40分。
パフォーマンス自体は、体を使ったものが中心で、
あとは、演出がもう全てという感じ。
ストーリーは、ないです。
ただ、間が異様に長いものや、ん?これで終わり?的なものも
結構あり、途中少し時間の経過も感じましたが、
新しさ的には、そんなにすごい!めっちゃ新しい!ってことでは
ないんだけど、パフォーマンスとしては面白いと思かったです。

最後後ろからすごい紙の束が押し寄せてきて、
最前列の私の席はすごいことになっとりました。
(この紙の束、どうしていいかよくわからないんですよねー)

BLUE MAN のこの3人、これ、頭どういうものをかぶってるんでしょう。
耳のところだけみると、上からマスクみたいなのを被ってる
っぽいんだけど、目のところはちゃんと実際の目になってるし。

舞台上手から下手になげたボールを口で見事にキャッチして、
それを画板に吹き付けて回転させるのは綺麗でした。

でですね、今回、私一人でいったのですが
私の目の前で、ビー玉がどばどばあふれでてくるパイプに
おぉぉぉ近いーって思ってたら、BLUE MAN が私の目の前に。。
え?もしかしてPICKUP?いやだー、他の人選んでーという暇もなく、
全身ポンチョのまま立たされ、パイプの口をふさげといわれ。。。

いわれるままにふさいだら、そのまま、そのままという
アナウンスとともに BLUE MAN 3人は袖にはけ。。。。
舞台中央のスクリーンに、楽屋を出てタクシーにのる BLUE MAN。
えー、これって放置プレイ!? まーじーでー。。。。


で、会場から「押さえて!押さえて!」みたいなアナウンスが
流れてるんだけど、このアナウンスが、ビー玉のすさまじい音と
顔の部分もポンチョかぶってるので、全然音が聴こえないんですよね。。
そして「下げて、下げて」に聴こえたりもするんですよ。。
これもどうなんだ。。。

で、もういいのかなと思って手を離したら、ビー玉がまた
どばどば出てきて、押さえて押さえてみたいなアナウンス。。

この放置プレイはねぇ、誰かと一緒に来てたらまだいいんだけど、
一人だと楽しいけどつらかったっす。
しかも私のすぐ真横に小さなCCDカメラが設置されていて、
オロオロする様子がスクリーンに投影される。。。。


BLUE MAN、
シルクドソレイユの豪華さと、STOMPのパフォーマンスを
足して2で割ったみたいな感じでしょうか。

演劇好きとか関係なく、気軽にいけます。
ただ、上記のように舞台につれてかれる可能性もあります♪あはは。。。
多分これは男性と思いますが、PICKUPされて、
楽屋に連れて行かれる(多分別の人にすりかわってると思う)人や、
ステージ上にあげられて、BLUE MAN と一緒に食事をする人(多分女性)とか。。
いつも思うんですが、舞台に連れてかれて面白い人と面白くない人が
いると思うんですよね。そこらへんは、選ぶブルーマンのセンス次第と
思うんだけど、私は選んでほしくなかった。。正直苦手なので。。
でもねー、これ、指名されたらなかなか断れない雰囲気なんすよねー。

いい記念にはなったんですが、一人で行く皆さん、
会場から3人ほどPICKUPされるので覚悟しましょうねぇ。


(終わったら、ロビーや外に BLUE MAN がいて一緒に写真とれるよ♪)

2007年12月09日

07/12/09 つゆ男@THEATER/TOPS

2007年12月9日(日) 13:00
つゆ男
D列7番@THEATER/TOPS

めっちゃ面白かった!
もう引き込まれまくりであっという間の1時間40分(休憩無)。

いや、正直ね、最初の出だしは、どうなることやらと
思ったんです。全部その場のアドリブでいくんだろうか的な。
が、そこから一気に入り込んでいきました。

海女の夫婦の物語で
福田転球さんと平田敦子さんの二人芝居。
なんだけど、劇中では平田敦子さんが一人何役もするわけです。

やくざな兄き役から、お弁当屋さんの同僚、弁護士(?)などなど。
これがまた全部キャラクター違って、袖にはけた一瞬で
よくここまで違うキャラクターを演じ分けるなーとびっくり。

途中、ラブレターのシーン、お互いに手紙をやりとりするシーンは、
それぞれ書いてある内容を読み上げるのですが、
これ、全部アドリブですよね? 織田裕二でpoemを読んでとか、
西城秀樹の歌とか、平田さんがいろいろ手紙で要求すると、
それに対してちゃんと答える福田さんの応答がめっちゃ面白かった。
平田さんもその応答に素でうけてる感じでした♪

そして圧巻は後半の福田転球さんの一人芝居(!?)。
二人の出会いを説明するシーンですが、
この場面に出てきた中国人アシスタントが胡弓を演奏するシーン
(この中国人アシスタントも福田転球さんが演じるわけです)
笑った。。。おもろい。。おもろすぎる。。。
ソフトボールのマネも面白かった。。。

なにしろ転換がうまくて(転換の時福田転球さんが踊る)
テンポ感があるんですよね。
その福田転球さんの動きも気持ちよくって体も絞り込んであるし、
椅子を使った倒立とかも、おぉぉぉぉっと。。

ラストの「トヨコー!」の絶叫シーンは、ちょっとぐっときましたですよ。

でもその後の、食堂のねーさんと風来坊に兄さんのあのシーンの意味は!!?

最初、客席後方から登場して、客席いじりもありーの、
アドリブも満載で(アドリブですよね?DVDでいろんなバージョンが
っておっしゃってたし)、このお二人の魅力に引き込まれまくりでした。
面白かった!

07/12/09 バンドワゴン@サンモールスタジオ

2007年12月9日(日) 15:00
ひらり、空中分解。Vol.14
「バンドワゴン」
D列8番@サンモールスタジオ

面白かった!脚本・演出・キャストがいい!
笑い、そして涙きちゃいましたです。

最初のシーン、秘書猿渡役の大波誠さんが電話しながら、
パソコン打ってる穴山友里役の山口景子さんにちょこちょこ
しぐさで何やら指示するシーンからスタート。このやりとりの
感じがとってもいい。動きにめりはりがあるというか、なんか楽しい♪
出だしが気持ちいい作品ってやっぱりいいです!

ストーリーは、同窓会に集まった相撲部仲間の一人が
衆議院選挙に立候補することになるという選挙ものストーリー。

ストーリーテラーの役割もするのが冒頭シーンにも出てきた
山口景子さん。この方、チラシの写真とあまりにも違って驚いた。
声がいいっ!台詞の声でノックアウトされるタイプのマイ好みの声です♪
そして表情、語りかけ方、仕草、うーん、いいっ!
扉座の女優さんなんですねぇ。他の舞台もぜひ観てみたいです!

ひらり、空中分解。の方は皆それぞれ持ち味があって、
声の感じやイメージも全然違って、キャラがたっていて面白い!

立候補した真田役の八幡トモアキさん、
ラスト、ぐっときました!
そしてカテコのあのつっこみ、最高っす。「(お店今日は閉まってるけど)開けます!」
にはめっちゃうけました(笑)

大波誠さん、熱い!いいっ!このキャラクター好き!

筧泰蔵役の若山慎さん、最初のちょっとこわい系イケイケキャラから、
最後のふんどしキャラ、そしてあの絶叫。まわりの空気を一気に
引き込んでいきます。

とそこに坂本充広さんのつっこみ。いいっこの根津役の存在って
すっごい描き方が面白い。。。
また坂本さん、どぎまぎ具合とかがうまい。。。うますぎる。。

だんご屋さんの松川貴弘さんのいい人ぶり!
そして荻窪えきさんのあのラストの穴山友里(山口景子さん)とのシーン!
ここでもぐっときちゃいましたです。

この5人のバランスが互いにいろいろ絡み合い、
バランスを崩しそうになっては、また持ち直したり、

選挙の結果はどうなるのか、そこはあえて出さないのかなって
思ってましたが、ちゃんとそこまで描かれていて、ある意味ほっとしたような、
そこは想像したかったような。。(ダルマさんもちゃんと変わってましたね)

セットは基本的に変わらないんだけど、
黒板の表裏で時間の違いを表現したりしていて、
その転換時に山口景子さんが私好みの声で舞台上手や下手で
語ってくれるので、まったく飽きず、ずっと続いて欲しい、そんな幸せの2時間(休憩無)。

なかなか綺麗ごとのようにはいかないけれど、
私もそうありたい、そう生きたいなと思い、感動させられた舞台でした。

07/12/09 関ヶ原ブギウギ@シアターVアカサカ

2007年12月9日(日) 18:00
関ヶ原ブギウギ
自由席@シアターVアカサカ

週末マチソワマチマチソワの5本観劇のラストを飾るのは
劇団ブギ★ウギの関ヶ原ブギウギ。

満席のためもしかしたら立見かも・・・と入り口で
言われて立見待ちラインにならんでいたら、
少し余裕があったようで無事客席に座れました♪

開演前からステージが、布陣のようになってて楽しい。
(ただ、開演時間が遅れるとこのドキドキが少しづつ醒めて行くので
開演時間はやっぱり守ってほしいなぁ)

今回のマイヒットは脇坂安治役の高瀬郁子さん!
衣装がとってもお似合いなのと、声もいいし、
動きもきびきびしてて気持ちいい!若!って感じ。
男性陣との絡みも面白い!
昔はこうしてほんとは女性なのに、
男装させていた武将とかもいたんでしょうね。

古満役の上田郁代さん、劇中で「上田正樹の娘」というつっこみが
ありましたが、ほんとにそうなんですね~。古満を好演。

その古満の忍の者の役のお二人の声が、癒し系の声で、
なかなか気持ちいい(笑)。ここだけ雰囲気が違って、
でもそれが忍の非日常な感じとも思えて、ナイスキャスティング。

後半、メインステージ下で合戦の時に活躍する侍さんたちが
みなかっちょよかった。

佐藤秀樹さん、この方のアドリブシーンは、きっとこれ毎回
いろいろ違うんでしょうねー。はずされても、楽しいです。
その他、千秋楽ということもあってか、かなりアドリブっぽい
シーンもいろいろありましたが、そういうノリだと思って
観ると楽しいですが、こうストーリーに陶酔したい人や、
役者のキャラクターをいまいちわかってない人では
温度差が出てしまうのは、しょうがないですよね。。
あと、素に戻るアドリブが多すぎて、
ちょっと興ざめな部分も多々あったのが残念でございました。

でもこうして歴史ものをみると、ふと、歴史というものにも
また興味がでてきますね。
語り部の弁士役の小川大二郎さんもいい感じで、わかりやすくてよかった!

週末マチソワマチマチソワの5本観劇、これにて終了~。
昨日の演目がとーい昔のように思えます。

2007年12月10日

07/12/10 モーツァルト!@帝国劇場

2007年12月10日 17:45
モーツァルト!
2階J列38番@帝国劇場

モーツァルト!初の2階席からの観劇♪
舞台の床に五線譜が描かれてたんですねー、
一階席だと気づきませんでした。

井上ヴォルフガング、苦悩しているのが伝わってきますね。
やっぱり中川ヴォルフガングとは、ほんと全然イメージが
違ってどちらにも良さがあって、面白いです。

涼風真世さんは、語りかける感じで歌わはりますねぇ。
あいうえおの「う行」の口をすぼめた発音が涼風さんっぽくて
なんというかかわいらしい感じで、私は好きです。

高橋由美子さんと市村正親さんのデュオ、
いい、いいわーやっぱりこのシーン。

hiroさんの”ダンスはやめられない”、いい感じでした!
でもヴォルフガングとの相性は、中川君との時の方が好きかも。
カテコの拍手はもうちょっとあってもいいと思うんだけどなぁ。。

ウェーバー四姉妹の徳垣友子さん、みてるとほんとに楽しい~。
アンサンブル全体シーンでも、動きも綺麗だし、とにかく楽しいのです。

子役アマデは、残る一人、真嶋優さんをみたかったんですが、
今日も野本ほたるちゃん。二幕のヴァルトシュテッテン男爵夫人を
手あげて登場させるシーン、なんだか姿勢がだれっとしていて、
そのぴりっとした姿勢が好きな私は残念でしたぞー。

山口祐一郎さんはB席から観てもすごい存在感でした。

最後オケの演奏後のカーテンコールは、井上君がアマデと手つないで
登場して、イヤッホーみたいに叫びながら客席上手下手などにご挨拶。
このカテコ再登場、毎回違うっぽいですね♪この時のアマデの笑顔が好き!

そうそう、2幕ラスト、B席のまわりをみわたすと、
全員オペラグラス状態、
客席からの愛の視線を感じました♪

2007年12月11日

07/12/11 ALL SHOOK UP@青山劇場

2007年12月11日 12:30
ALL SHOOK UP オールシュックアップ
1階Q列@青山劇場

楽しかったー!
全員がいい人ミュージカル♪
こういう楽しい作品、大好き~。
しかも途中、これ、どういうカップルができるんだろう
みたいなワクワクもあって、展開が楽しみなあっという間の3時間でした。

湖月わたるさん、いいっいいですー。
最初美術館のカツカツしたちょっとお高くとまった
学芸員(?)かと思いきや、チャドを本でばしっとひったたいた
あたりから、私のツボにはまり、その後のエドへの恋、
そしてピンクドレス、最後の純白!いい女優さんだー。
上手でかぶりつくしぐさで「がぶっ」って言ったあの場面、
ずっと頭に残ってます♪

岡田浩暉さん、もうあのキャラクターめっちゃいい!
しかも、歌声がとっても素敵。抜群!!

花影アリスさん、一幕ラストの歌声はぽーんと響いてきて気持ちいい。
また男装役、かわいいルキーニみたいな感じ♪

坂本昌行さん、実は私舞台でははじめてだったんでが、
チャドのキャラクターにいい感じではまってはりました。

そして休憩時間パンフレットみてびっくり。
アール保安官、青山明さんじゃないですかー。
最後、素敵な歌声も披露してくださいました。
アンサンブルの質も高い!

女性ダンサーは、レミでファクトリーガールでいいなーって
思った浅野実奈子さんの高音の歌声や綺麗なダンスがみれて、
またミュージカル座の桑原麻希さん、席は結構後ろだったんだけど
桑原さんの表情は遠くからも読み取れるんですよね、で、動きが気持ちいい~。

最後、どうなっていくんだろうと思っていたら、
ぐいぐいぐい、ぴたぴたぴたっと展開、いやーほんとHAPPYなミュージカルだ!
エルヴィス・プレスリーの曲で展開するんだけど、
正直私はあまりプレスリーの曲は頭に残らず、ストーリーと演技に夢中でございました♪
いろんなキャストさんにスポットライトあたりまくりだし、見どころも満載、
カーテンコールも、本編の一部みたいなノリでとっても楽しいし、
リピートしたいなって思える作品でした!

07/12/11 チャングムの誓い@日生劇場

2007年12月11日 16:30
チャングムの誓い
1階D列12番@日生劇場

冬ソナ、オールインの頃は全部DVDで観てたんですが、
その後は観劇にどっぷりはまり、
韓国ドラマからはちょっとご無沙汰してたので
チャングムの誓いはみてなかったんですが、
いやー、まさに、韓国ドラマみたいな舞台でした。

陰湿ないじめが次々と。
でも、ドラマだと、そのいじめが結構数話にまたがって
展開するんだけど、舞台はそのいじめがシーン中に
うまく解決したりして、そこまでうゎーッとはならなかったです。

チャングム役の菊川怜さん、最初は、なかなか感情が入り込めなかったんだけど、
特に後半の医女になってからは、強くまっすぐ生きていく様を好演♪

育ての親の佐藤輝さんと角替和枝さんのコンビがいい味♪
特に角替和枝さん(カン・ドックの妻)の演技、好きだなぁ。。

前田美波里さん、チョン最高尚宮、綺麗!素敵すぎ!
退官してほしくなかった。。。。

女官役イ・ヨンセン役の有坂来瞳さんがとってもかわいらしく、
舞台映えする表情だなぁと思いながらみとれてました。

そしてチェ・グミョン役の貴城けいさん、
ほんとはいいもんなのかわるもんなのかが最後までわからず。。。
時々ぐさっとひどいこというし、かといって気遣ってるような仕草や表情もみせるし、
このチェ・グミョンはずっと葛藤してたのかなぁ。
そして最後彼女を殺したのは誰? 元部下?
これは、予定外でミンジョンホをかばって殺された!?
一瞬でちょっと見逃してしまいました。。。なにしろ展開がはやくて。。
ミンジョンホの腕の中シーン、うるっとする貴城けいさんに、
男の腕の中に眠るトップスター的な絵がちらりと見えたり~♪

そのミンジョンホ役が山口馬木也さん。信頼できるいい男って感じ。
目に、優しさと強さが同居してる感じです。

多岐川裕美さん、いじわるな役なんだけど、なんというか、一族の定めのため。。
という設定もあるのか、悪者になりきれてない感が出て。。最後。。なんと。。。
悲しいです。
(私は、頭の上のあの飾りが、もうリンゴに見えてしまって。。。)

王様役の外山誠二さんもいい感じー。
最初の酒屋での登場で、これは誰だ?って思って、おおお、そうきたかーと。

ラスト、兵士が刀を振り上げた時は「待った!」と入るのかと思いきや、
そのまま刀を降り下げ、、「まーじーでー!あっちゃー」
と思ってたらあの展開。ちょっとぐっときてしまいましたですよ。
それにしてもあのまま二人で船出して大丈夫なんだろうか。。と余計な心配。

セットがよくできてました。なんというかこれぞ大型セット!
でーーーん!って感じで、宮中のイメージとかいい感じです。
ただ、暗転中のセット移動、それを移動させる人が丸見えなのは
ちょっと興ざめだなぁ。。
(しかも暗転中なのに結構明るい。時にはちょっとスポット
あたってる中にTシャツの人が入ってしまってたりする・・)
暗転数の多さは、
壮大なストーリーを凝縮するのも大変だったんだろうなーと。
ほんと、3時間の舞台にまとめたなぁと思います。
ストーリー自体はしっかり把握できました(と思います)。

次はぜひ冬ソナ舞台版作って欲しい!
(あ、オールインも)

2007年12月12日

07/12/12 冬のひまわり@新橋演舞場

2007年12月12日 16:00
冬のひまわり
1階14列9番@新橋演舞場

藤山直美さん、実は舞台で拝見するのははじめてだったんですが、
めっちゃファンになりました~!!
1幕最初の「ちんじゃおろーすー」という挨拶でツボにはまってしまいまして。。
そのまた言い方と頭の傾げ方がよくて。。。このちょっとおとぼけたようでいて
でも芯がしっかりしてる女性役、見事!気持ちよく笑え泣けます。
特に表情!一瞬でふっと変わるその表情の醸し出す雰囲気がすごい。
観客席も、その表情の変化ですぐに笑いが起きたり、切ないモードになったり。
魅せるってこういうことなんだなぁって思いながら堪能♪

まわりのおばちゃん達の会話聞いてると、直美ちゃん直美ちゃんという
声があちこちから聞こえてきましたが、いやー、ほんと、直美ちゃんは
すごいです。会場、おじちゃん(おじーちゃん)おばちゃん(おばーちゃん)
ばっかりでしたが、これは若い人も楽しめますですよ!

ストーリーとしては、サウンドオブミュージック日本版みたいな感じ♪
そう、もちろん先生が藤山直美さんですね。実際歌もあったりします。

以下ちょっとネタばれ含むかもです。

この演目、藤山直美さんはもうめちゃめちゃいいですが、
子役もよかった!6人の子役!背の高さも、綺麗に右肩あがり♪
子役好きの私ですが、1幕の子役達登場シーンからヒット!
まず登場のさせ方がうまい。他の大人のアンサンブルの間から、
一人、一人とぴょこぴょこ登場していって、合計6人の子供たち。
皆また演技がよくて、ここぞ!という時の声がいい!
話せなかった三男がはじめて声を発する時のあの絶妙な声の感じ。
長女役の方は美形で綺麗だし、最初やんちゃな感じだった次女、
決して台詞が多いわけじゃないんだけど、動きや表情がいいっ!
特に三幕では次女に可憐な雰囲気がでていて、
花道で見上げて拝見した時にはおぉぉって思ってしまいました。
そして末っ子のさくらちゃんが、歩き方がかわらしくてかわいらしくて。
なんと英語も話しちゃいます♪
次男もやんちゃ具合が出ていてGoo!中華まんじゅう・・(笑
長男もナイス助演!
1幕のまくらなげシーンなどでは、ほんとに藤山直美さんが子供達のお尻をペチペチ
叩いたりするのですが、これがまた愛の鞭みたいで愛らしくいい感じなのです。
子役達、ぜひ写真をチラシに載せてあげて欲しかった!

一幕は、ほんと、一瞬で終わった感じ。もう幕?みたいな。
二幕は、涙腺うるっと、でも直後にふっと笑いで持ち上げたりと、
入り込んでる間にまた幕。花道を去る藤山直美さんの仕草がまたいいっ!
三幕、旦那さんに向って「わたるー」、そうきたか(笑)。これまたツボ♪
そう、これ全部藤山直美さんの魅力に惹きつけられたからだと思います。

あとね、婚約者(国広富之さん)が私としてはやっぱりかわいそうでかわいそうで。。
とっても人がよさそうなサラリーマン、どこか悲しげな雰囲気を感じる笑顔、
お土産もって早く帰ってくるシーンなんてほんとに嬉しそうに帰ってきて、
でもそこに婚約者(藤山直美さんね)と旦那さん(西郷輝彦さん)が家の中にるのをわかると、
ちょっと遠慮して裏にまわるあの場面、あの表情がまた切ない気分にさせます。。
そして、身をひいてしまう。おぅぅぅぅ、客席の拍手でちょっと救われましたが不憫です~

また、外国人キャストの方が数名いらっしゃったのにもびっくり。
横浜の港のシーンや、化粧品を買いにくるシーンで登場するのですが、
特に子供たちが英語を話すシーンは印象的でした。だけど、その前のシーンで
なぜ番頭は店番のあの方を強引にお使いにやってしまったんでしょう??

そしてこの舞台、美術が綺麗で、セットも細かな作りこみとかもしてあって見ごたえあります。
さらに、転換ごとにセットがどかっと丸ごと変わっちゃうんだけど、
転換の間は、綺麗な音楽に少しうっとりできるので、
小さなブレイクみたいな感じで次どんなセットかわくわく迎えられます。
余談ですが、音楽のワンフレーズがどうしてもキャッツのアスパラガスの部分の
フレーズを思い起こさせてしまい、
時々頭の中にグリドルボーンの木村さんが出てきてしまいました。

ラストシーン、舞台で子役が「ひまわりが見える?」みたいに問いかけると、
客席の子供が「見えない」ってつっこんで少し客席に笑いがおきたんだけど、
その後、舞台にはその見えないひまわりが。。。。圧巻。
タイトルの「冬のひまわり」が、ほんとにステージ上で見事に表現されます!綺麗~。
観てるこっちも幸せのお裾分けをもらえるようなエンディング。
カテコが一切ないのも、これはこれで余韻を味わいながら帰れてありなのかもと思ったり。

藤山直美さんの今後の舞台全部観たくなりました♪

2007年12月13日

07/12/13 Mr.PINSTRIPE2007@東京芸術劇場

2007年12月13日(木) 15:00
Mr.PINSTRIPE 2007
ミスターピンストライプ
1階R列27番@東京芸術劇場中ホール

2幕最高~!
2幕最初、ジャズバー風な舞台セットに少しストーリー仕立て!
玉野和紀さんがマスター。
っと、ジャズピアノにあわせて玉野和紀さんのTAPソロが!
おおおお、布でグラス拭きながらのTAP!
かっちょいー! ジャズピアノの演奏もとってもかっちょいい!
ジャズの生演奏にあわせたタップのリズム、
これがまた気持ちいいくらいぴたっとあって、
それでいて自由な感じで、ずーっとみてたい。。。

その後のいろいろなジャンルのダンスナンバー、
これもアンサンブルのダンサーさん達もいいっ!

紫吹淳さんもセクシーな衣装で魅せてくれます!

そして後半ヴァイオリンソロにあわせた玉野和紀さんのTAP、
気持ちよすぎです!
先日みた THE TAP GUY のあの Mr ボージャングルが
スーパーパワーアップ。かっちょいー。
ヴァイオリンもこれまたうまい。

ラストの手前の、ドラム vs ボンゴ(?) の対決もかっこいいし、
そこにさらに玉野和紀さんのTAP,いやーもう気持ちよすぎ。
拍手したいけど拍手したらTAPの音が聴こえにくくなる、
これは悩ましい~。

ちなみに、1幕はもう今井清隆さんの歌唱力がダントツで素晴らしかったです。
しかも2幕では今井清隆さん、ダンスのステップも軽やか~。
素敵すぎるおじさまでございます。
そしてあんな衣装まで着ちゃうなんて!?

とにかく2幕!
1幕のもう帽子のダンスはとっても面白かったんだけど、
1幕の幕が降りた時、実は少しう~んという感じの気分だったんですが、
2幕終わった後はかなりハッピーでした!

p.s. 前売10000円、当日券12000円はちょっと高いと思う。。

2007年12月14日

07/12/14 音楽座ミュージカル メトロに乗って 稽古場レポ

2007年12月14日(金) 18:00
音楽座ミュージカル 「メトロに乗って」通し稽古
@神奈川県内某所

今日の稽古場レポは
2000年に初演され、好評を博した音楽座ミュージカル「メトロに乗って」。
原作の浅田次郎氏が「200%満足!」と絶賛した作品が、キャストを一新して帰ってきます!
(今月21日から東京芸術劇場で上演)

この公演の通し稽古レポを、おけぴネットから一足お先にお届けします!
今回のレポは、おけぴスタッフの akki のレポでお届けします。
私管理人も初日に観劇予定でーす♪


劇場で衣装もセットもありでのお稽古ということで、おけぴが今までお邪魔した初日直前に行われるゲネプロと同じ感じかしらと思いつつ出かけました。劇場で関係者の方にご挨拶、本日のお稽古についてお話を伺うことができました。

お話によると、この通し稽古は、照明、音響、衣装、そして役者の演技など、今まで各自がイメージし作り上げてきたものを、いっせいに舞台に乗せて、現時点での作品の見え方を把握するためのお稽古なのだそうです。
舞台には多くの人の手がかけられています。たくさんの打ち合わせを重ねてもそれぞれの感性をもとに作り上げたものと、お互いのイメージしていたものとのズレが生じることは少なくありません。それは、例えば光の量だったり、光の色合いだったり、舞台上での動きのタイミングだったり…細かいところにおよびます。
このお稽古は、作品の世界観をまとめあげるために必要な大事なステップなのですね。

実は私、7年前の初演(2000年)を観ているんです!その頃は舞台ファンになる前で、浅田次郎さんのファンの友人と一緒の観劇でした。
当然、まったくの予習なしで観たのですが、覚えているのはとにかくラストが衝撃的でボロ泣きをしたこと。でも、さすがに7年前に1度観ただけの舞台。ストーリーもおぼろげにしか記憶になく、原作も読んでいなかったので、今回のお稽古はほとんど初めて観る感覚でした。

【ストーリー】

「メトロに乗って」の主人公・真次(広田勇二さん)は、父・佐吉と絶縁中。一代で財をなしたものの独裁的な父に反発して家出したのだ。兄・昭一(関川慶一さん)が亡くなった時のいきさつも含め、父を憎みこそすれ愛など感じていない。母(野田久美子さん)と妻(浜崎真美さん)、2人の子供の家庭があるが、同じ会社のみち子(秋本みな子さん)とは不倫関係にあった。
その真次がある日、地下鉄で不思議な経験をする。タイムスリップしてしまったのだ。それも、兄が自殺した時間の数時間前。そして、生きている兄・昭一を目の前に自殺させないよう手を打つのだった。
自分の生きる現代と過去へのタイムスリップをした真次だが、不思議な力に導かれるかのようにみち子も共に過去へ飛ぶ。そこは、戦後の混乱のさなか。そして、ひょんなことから出会った男は、若き日の小沼佐吉(吉田朋弘さん)、アムールというあだ名で呼ばれる、真次の父その人だった・・・。

地下鉄がこの作品で重要な部分を占めますが、地下鉄のセットは出てきません。大きなセットが出入りするわけではないのですが、この作品のファンタジックな雰囲気を、盆やその上に組んだ円形のセット、照明を巧みに使うことでうまく出しています。
かつタイムスリップする時代が昭和。地下鉄というモチーフが陰影を与えるとともに、小沼佐吉の生きてきた人生がどことなくセピア色に描き出されていきます。でも、この作品の魅力はノスタルジーだけではありません。
戦後の混乱した世の中で、生き抜こうと湧き上がる力!そんな彼らを束ねるアムールの求心力。街娼のお時(井田安寿さん)の凛とした強さ。「何が何でも生きてやる!」という持たぬ者のエネルギーと、その心のうちに秘めた悲しさ・怒り。
アムールやお時が生きる時代のシーンが眩しく感じるのは、生きる力に満ちているから?そして、平成に生きる私にそのバイタリティが失われているから?

真次は、タイムスリップを通して父の生き様を知らされます。父が語らなかった多くの真実。自分の知らない父親の真の姿。
「他人も家族もたいして違わない、冷たい男」…そんな父の像が揺らいでいきます。戦前・戦中・戦後と過酷な運命をたどった父。かつての父に会うほどに、憎しみとは違った感情が湧いてきて、葛藤するのです。
真次は、父を受け入れられるのでしょうか。許すことができるのでしょうか。

劇場を使用しての通し稽古ということで、最初はお芝居や歌に硬さが見られましたが、舞台が進むにつれて役者さんたちがのめりこんでいっているように感じました。
特に印象的だったのは、みち子役の秋本みな子さん。丁寧な歌唱と演技で、みち子の孤独、満たされない気持ち、溢れる愛情を表現。みち子の判断、今ならわかる気がします。そう思えたのは、もしかすると、私が女性であること、そして初演から7年、年を重ねてきたというのもあるのかもしれません。
観る人の性別、年代によって、様々な感情が湧き起こるのではないでしょうか。

「メトロに乗って」は映画化もされていますね。私は映画は観ていないのですが、このお稽古場への行き帰りで原作本を読みました。そして、この舞台版「メトロに乗って」はなんてうまく構成されているのだろうとあらためて驚かされました!
原作の中で使われる台詞、シチュエーションなど、もちろん舞台化にあたり一部は変えられていたり、省略されたりしていますが、「エッセンスが詰まっている!」そう思ったんです。原作で心に残った言葉は舞台版でも多く出てきますし、ダンスなどエンターテイメントの要素を盛り込みつつ、その時代の雰囲気をうまく表現しています。
ファンタジーでありながらリアルなのです。だからこそ、観終わった後、おとぎ話を見たのではなく、真次やみち子と共にタイムスリップし、同じ経験をした感覚になり、心が揺さぶられる想いがするのだと思います。

「メトロに乗って」のチケットですが、既に完売日も多く、他の日程も残席数が非常に少なくなっています。完売日も、当日券が出るかもしれませんので、ご興味のある方はぜひお問合せしてみてくださいね。

★ 音楽座ミュージカル「メトロに乗って」
12/21(金)~12/30(日) 東京芸術劇場 中ホール
出演:広田勇二秋本みな子吉田朋弘井田安寿 他

ぜひこちら↓もご覧ください。さらに、「メトロに乗って」について知ることができますよ。
音楽座ミュージカルホームページ 「メトロに乗って」公演概要
チケット購入は?こちら(無料会員登録要)
TEL: 0120-503-404 (音楽座ミュージカルチケットセンター)

■電子チケットぴあ 「メトロに乗って」特集ページ
稽古場レポ&あらすじ
浅田次郎氏&キャスト座談会
キャストコメント/コラム

p.s.音楽座ミュージカルホームページの公演概要にもあるように、赤いバラが描かれています。作品を観終わって、このバラの意味合いの大きさに感動しました。

※この文章および写真・動画の掲載にあたり、関係者の許可をいただいていますので、無断引用・転載はご遠慮ください。

07/12/14 社会人のための文楽鑑賞教室@国立劇場

2007年12月14日(金) 19:00
社会人のための文楽鑑賞教室
寿柱立万歳/伊賀越道中双六 沼津の段
@国立劇場小劇場

今回はmixiで散歩中に足跡をたどってご連絡いただいたKさん
(実は数年前にも一度やりとりしたことがあってびっくり!)
からお声がけいただいて、文楽鑑賞教室、観てきました!!

開演前に、バックステージツアーを企画してくださいまして、
裏側を見せていただいたり、人形を持たせていただいたのですが、
この人形、これがですね、実際持たせていただくと、
とても愛着がわくんですよ。なんというか、愛らしいというかかわいいというか。
お人形の背中側から左手を中に入れて、中の木の棒を操作して、
かしら(首の部分)を操ります。そして右手でお人形の右手を
操るんですね。これを角度を変えたり、タイミングを変えたりすると
なんともいえない動きになって、そこに教えてくださっている人形遣いの方が
左手を操ってくださったりしたりなんかすると、いやーほんとに
なんというか不思議な気持ちです。とっても楽しい体験でした!

こうして鑑賞前にお人形にすっかり夢中になった私ですが、
今回の鑑賞教室。初めて文楽をご覧になる方にということで、
解説が入るんですが、この解説がとーっても面白かった!

例えば男性の人形の動きと女性の人形の動きの違い。
男性の人形さんは直線の動きで、
女性の人形さんは角がない動きでやわらかさや優しさがあるそうです。
で、女性の人形さんは足がないんですって説明される時に、実際人形の着物を
がばって捲し上げて「はしたないですが・・」などと説明されて会場爆笑!
また、女性の人形が足を曲げておしとやかなポーズをとってる時も、
これまた着物を捲し上げると、中では、足を操作する足遣いの方が拳を
握り締めて着物の中に手をつっこんでることで
そういうポーズが出来上がっていると知ったり。。

印象に残ってたのは、合図。
そう、メインの人形さんって、三人の人形遣いさんによって操られるんですが、
仕草などの合図の決まりごとがたくさんあるそうなんです。
例えばカシラ(首)をこう捻ったら、左手遣いさんが左手をこう動かして。。みたいな、
そういう合図によって、その日その時の気持ちなどで、振りもかわったり
していくとのことです。まさに”ライブ”ですね。
実際その場で何の打ち合わせもなく、三人で操られたその仕草をみて、すごいっっと実感しました。

でその後は、本日のメインの演目「伊賀越道中双六 沼津の段」の解説。
踊る大捜査線MOVIEに対する、交渉人真下正義のようにスピンオフの段なんですが
沢井股五郎の居所がわかる重要なお話なんです、というようなわかりやすい感じで
解説が進み、人物関係図を使って、登場人物を一人一人説明してくださったので、
その後の本編では、冒頭から、もうとっても入り込むことができました。

毎回、作品についての理解をこうしてどんどん深めていくと、
どんどん文楽の深みにのめりこんでいくんでしょうねぇ。

今回の沼津の段、呉服屋十兵衛が綺麗!!!
もう登場シーンから、何しろ人形なんですが、その立ち姿が綺麗。
一服するシーンのその落ち着き具合や、着物から袖を出す仕草、
筆で一筆したためる仕草、ひとつひとつが綺麗でかっこいい!

最初は、操っている人形遣いさんの顔も視界に入るんですが、
すぐに人形だけが目に入るようになるんですよね。そしてさらに、
太夫さんが語る声が、ほんとに人形から発せられているように聞こえるんです。
そしてその声がまた心に響いてくるんですよね。
これ、きっと観てる私達の脳でこうなんというか想像して捉えてることで、
より感情移入とかしてしまうんでしょうね。

涙をぬぐう仕草や、鼻をすする仕草、腰の曲がり具合、絶妙な首の動き、
本当に一つ一つの動きが、人形ごとに個性があって、見どころ満載!

平作が腹を切る(この行動にはめっちゃめちゃびっくりした)時の
あの時の目!この人形の目自体は、
最初の登場の時から変わってないですよね?
とってもうつろな目に見えたのです。

十兵衛が、物陰のお米に聞こえるように股五郎の場所をつぶやくシーンは、
胸にこうぐっとくるものがあり、目があつくなりました。薬の渡し方といい、
このシーンといい、荷物を持ってあげる場面といい、
十兵衛ファンになってしまいましたよ私。この段だけでももう一度観たいくらい。

鑑賞教室じゃなくても、イヤホンガイドがあればかなり初心者向けに解説してくれますので
文楽、観たことのない方は、ぜひ、一度国立劇場に足を運んでみて下さい!

2007年12月15日

07/12/15 黒テント 上海ブギウギ1945@シアターイワト

2007年12月15日(土) 19:30
黒テント第64回公演
上海ブギウギ1945
自由席@theatre iwato

12月はかなりのペースで観劇してますが、
この週末も、何か観ようかなぁと思ってたところに
とある飲み会で「黒テント」をおすすめされたことを思い出し、
公演スケジュールを観たら日曜日が千秋楽。
劇団サイトへ行ったら前売完売。当日券のみ。

というわけで当日券狙いで開演の1時間前に劇場へ。
整理券番号4番!多分大丈夫だろうという思いで、19:15に
戻ってくると、ちょうど開場したところでした。
19:30開演で15分前に開場というのもすごい!
で19:20に、当日券を無事購入していざ入場~。

おぉぉぉぉぉ、バンドスペースがある。
細長いステージを取り囲むような客席。
どこに座ろうか迷いながら奥の方へふらふらと
歩いていって、背もたれのある席をGET。
これ、結果的にとってもいい席でした!
バンドの目の前だったし、何しろ背もたれがあったのはよかった。

上海に滞在してブギウギを生んだ服部良一さんを題材にした、
終戦前後の上海の場末のナイトクラブとラジオ放送局が舞台なんだけど、
公演新聞(プログラム)読んでびっくりというか納得。
主演の服部吉次さん、服部良一さんの次男なんですね。
さらに!ダンサーの服部有吉さんのお父さん。おおおおおおお!
あたりまえといえばあたりまえですが、やっぱりとっても似てる!!

最初はそんな印象からスタートしたのですが、
服部吉次さんの魅力と、曲の楽しさ、当時の上海の雰囲気に
のみ込まれていきました。
私の席の真ん前がキーボードスペースで、
そこが服部吉次さんの定位置で、彼のきっとした目線をなんども
受けました♪ とっても鋭い目線。でまたすっごい雰囲気があって、
演奏がまたまたすごくて、服部吉次さんのサックスの音色にうっとり。
さらに!彼の口笛には酔いましたね。口笛がここまで耳に響いてくるとは。。
また、ピアノを弾き始める時に、椅子にぼんやりと座りながら、
少しうつろな感じで、鍵盤の上をツツツツっと指をはわせて、
ぽんっと弾き始めるあのピアノ演奏。。。なんともいえない居心地の良さでした。

1幕終了後の休憩後半では、プチトークつきミニライブ。
これもよかった。

そしておだやかな感じだった1幕とは一転、2幕はすごかった。
まず服部吉次さんと斉藤晴彦さんにより、いろんなブギウギの紹介トーク!
すごいこれ、全部頭の中に入っててぽんぽん出てくる服部吉次さんは
いうまでもなくすごいし、それに絶妙な合いの手をいれる斉藤晴彦さんもすごい!
こうしたトークやバンド演奏が劇中にふんだんに入るんですが、
そうした背景が”ストーリー”になってるみたいな感じで、
私にとってはとっても新鮮でした。

客席には、若い女性からサラリーマンのおじさんくらい
までの層が中心だったんだけど、
この時代を知ってる人たちが観たら、きっともっと深く
いろいろ感じるんじゃないかなーって思いました。

あ、キャストさんの中で、一人、燕燕役をやっていた
本木幸世さん、衣装の着こなし、髪型、雰囲気、声と仕草が
劇中の雰囲気にぴったりで、いいなぁと思っていたら。。。
ふとどこかで観たかもと。。
あっ先日サニーサイドウォーカーの籠釣瓶花街酔醒に出てはった!

細長いステージをうまく使った舞台の構造、天井からたくさん吊り下がって
当時に感じをとってもよく表現してる照明、昔風のマイクを使った雰囲気満点のライブ演奏、
とにかくすごい臨場感。
普段の大劇場系とは違う魅力を感じたひとときでした。

2007年12月16日

07/12/16 劇団、本谷有希子 偏路@紀伊国屋ホール

2007年12月16日(日) 19:00
劇団、本谷有希子 第 13 回公演
偏路
C列13番@紀伊国屋ホール

本谷有希子さんは、NHKのトップランナーで観て、
彼女が作る舞台観たいなぁと思っていたんですが、
そのまま観る機会がなく今日まできておりました。
そして先日、なにげなく公式HPを観ておりましたら、前売完売。
今回も観れないかなぁなんて思いながら、
ふと我がおけぴを観ると、
日曜日の夜公演デジポケにて譲りますの掲示。
しかもC列13番!おぉぉぉぉ。我ながらいい仕組みですこと(自画自賛)

即ネットで振込をすませてデジポケ転送していただき、
無事ファミマで紙発券をすませ、
ついにみてきました!!

まず劇場入ってのお花の数がすごかった。これだけでも見ごたえあります。
次に客席入って、舞台の方に目にやると、これまたセットがすごい。
まるでモデルルーム!ちゃーんと作りつけてある感じで、
今からテレビドラマの撮影がスタートするのではというくらい。

そして本編!すごかった!!
正直、最初の20分くらいは、濃~いキャラの登場人物達に
少々戸惑ったのですが、台詞の面白さや、各キャラクターのスポットの
当て方がうまく、スポットがあたるたびにその役者さんのファンになってしまう
というくらい魅せられました。

主演の馬渕英俚可さん、熱演なんて言葉では表現できないくらい、
目からあふれでる感情が伝わってきました。
お父さんが金銭貸与について書いた紙を奪い取って独白してしまい、
思っていたこととは違ったことに気づいた時の、あのさぁーって血の気が引く
感じがとっても伝わってきました。
犬小屋をたたきながらの「グロテスク~」。耳に残りますね~この曲は(笑

近藤芳正さん、ぼぉーっとテレビ眺めてるシーンから、
お遍路さんの衣装、最後こたつで雨乞いのカラクリを語るシーン、
キレるシーン、さすがでございました。

吉本菜穂子さん、いいっ今日のマイ助演女優賞!
途中彼女の登場から、展開や面白さに幅が出た気がしました。
嫌味がない天然な感じがとっても好きです。

池谷のぶえさん、前半のあのはっちゃけた感じから、
後半吉本菜穂子さんに本音を語るシーン、
お、おもい。。。。
あのシーン、その後に引きずらないで展開してたように思えますが、
私の心の中ではちょっと引きづったりしてました。。
軽い話題のようで、あぁいうのってなんか重いです。。。

加藤啓さん、拙者ムニエルの方ですねー。
前歯、ほんとーにないようにみえました。
ほんとーにあの役そのものに見えてしまうところがさすが。
ほんとにいい役者さんですね。。。。

江口のりこさん、さめた目の感じと、でも400万が
兄に盗まれた時のあの行動、喧嘩の感じ、よかったです~。
ハートフルな雰囲気苦手でしょっていう台詞、ツボにはまりました。

田舎と東京、夢と現実、本音と建前、私自身もこう思い当たるような
ことが、自然と描かれていて、でもそこまで我に帰ることなく
後半の展開にのめりこみ、最後のこたつシーンで、おぉぉぉぉぉぉ。。。

最後エンディングの直前に救急車のサイレンが鳴っていましたが、
あれは。。。お隣のお家なのでしょうか。。よーく考えると、
あの兄ちゃんの行動はひどすぎだし(900万のリムジン一瞬で買うかー!
しかも塗装早過ぎ~)、その先輩もめちゃめちゃな行動しよるし、
500万貸す貸さないはどうなったんだとかあるけど、
こういうのこそ観劇し終わった後、観た人同士でほじくりだして
楽しめるポイントなのかもですね。

家のセットの上側に、映像が投影されるシーンがいくつか
あるのですが、それが全てがいい!映像ってこうやって使うと
効果的だなぁって素直に思ってしまいました。

あっという間の2時間10分(休憩無し)。
おけぴにまだ何枚か定価で出てます。おすすめです!

2007年12月21日

07/12/21 音楽座ミュージカル メトロに乗って@東京芸術劇場

2007年12月21日(金) 19:00
音楽座ミュージカル メトロに乗って 初日
1階U列14番@東京芸術劇場中ホール

いいっいい作品でしたー!

まずびっくりしたのが1階U列14番なのに、
芸術劇場中ホールなのに、舞台が近く感じる。。
お・・・よくみたら、オーケストラピットがある!
そう、生オケなんです!この劇場で生オケは初めて観るかも。
前5列がとっぱわれて、オケピになってるわけですね~。おおお。

最初の幕開きからして雰囲気たっぷり。
じょじょに半透明になっていくバラの幕、上からひらひらと落ちてくるバラの花びら・・・
そう、この舞台、盆の上のセットが回転していろいろなシーンを描写
するのですが、その見せかたが実にうまい!!雰囲気があって綺麗で美しい!
盆のスピードによって、また受ける印象も変わったり、照明の当て方一つで
全然違うシーンになったり、階段、スロープ、高台、これらのセットが
もういろいろなシーンに見事にぴたーっとはまるんです。

私的な見どころは2幕!

その2幕を堪能するには、1幕がなくてはならない感じ。
1幕はちょっとたんたんと展開する感じにも思えるんだけど、
要所要所で出てくる登場人物や、キーワード、ん?とひっかかった
言葉やパーツなどを頭の中に留めておきましょう。

そうすると、もう2幕は、パズルが組み合わさっていくように展開。
時空を越え、疑問に思ってたことなどがどんどんと
解き明かされていくのですが、これを言葉で説明しろといわれれば
うまく説明できる自信がまったくない私ですが、
これが舞台で観るとですね、すっと入ってくるんですよ。
まさに”舞台は語る”って感じです。

この2幕、一つ一つのシーンがどこかにつながる感じなので、
例えば2幕冒頭を見逃したり、途中で睡魔に襲われると、終わった後、
え?あれはどうしてあぁだったの?ということになってしまうので注意♪

ちなみに私が一番好きなシーンは、2幕、お時さんのお店のシーン。
真次(広田勇二さん)、みち子(秋本みな子さん)、
アムール(吉田朋弘さん)、お時(井田安寿さん)
の4人が揃う場面。そして最後あの出来事。。。
その後、二人が階段昇って、右折したと思ったら、コートの中は・・・
なんと。。。。

あ、このシーン↓も大好き。。とっても綺麗~。
オペラグラス使って一人一人の方をみて楽しむか、使わずに全体の雰囲気を味わうか
とっても迷いましたが、全体の雰囲気があまりにも綺麗だったのでノーオペラで堪能しました♪

エピローグも綺麗。ちゃんとそうつながってるんですね。
観終わった後、いろいろ劇中の話について、あれこれと話し合いたい、
そんな、とっても印象に残る、心に残る作品でした。

あ、今回の私的ヒットキャラクターはですね、おばーちゃん!(野田久美子さん)

1幕の冒頭で舞台上手のスロープのところで歌われた時から、
声がいいっナイスおばーちゃん!とロックオンしてしまったのですが、
その後は、しばらく登場ご無沙汰と思いきや
(実は1幕ラストでも舞台下手におばーちゃんがいたとのこと
を後で聞いたのですが、私、前の席の方がとっても背が高い方で、
その方の頭と右肩の間から舞台を観てた感じなので、舞台下手側を
ほとんど観れなくて。。残念でした)、2幕では女学生に!
おおおおおお、やっぱり、とっても若い方だ!
ますますファンになりました!

今回の観劇、おばーちゃんは別として、特にどの方が、どういいっとかいうのではなく、
全体的なストーリー、内容に引き込まれました。心に響いてきます。

客席に男性客が多いのも印象的でした。
公演プログラムが無料で入り口で配られるのもびっくり。
さらにびっくりしたのが、終演後にキャストさんが衣装そのままでロビーでお出迎えで、
ファンの方達と交流されてること! これがまたとっても素敵な雰囲気で、
おばーちゃん(野田さん)と少し会話できました!幸せ~♪

来年2月のリトルプリンセス、8月に新作「七つの人形の恋物語」、そして
マドモアゼル・モーツァルトと続くようで、どれもとっても楽しみ!
そういえばモーツァルトは、2005年に関内でプレビュー公演を観たなぁ
なんてことを思い出しました。ちょうど私が今の会社を作る一週間前に
てくてくと横浜まで観にいったんですよねぇ。。懐かしい思い出です。

公演は12/30まで東京芸術劇場中ホールにて。

p.s. おけぴスタッフakkiの通し稽古レポゲネプロレポもぜひご覧下さい(写真も豊富!)

※上記写真は、ゲネプロ時に撮影させていただいたもので、関係者の許可を得て掲載しています。無断引用・転載はご遠慮下さい。

2007年12月22日

07/12/22 MATT DUSK & his band@モーションブルーヨコハマ

2007年12月22日(土) 17:00
MATT DUSK & his band
モーション・ブルー・ヨコハマ

ブルーノート系列のお店。
ブルーノート大阪、そしてこの横浜に今回
行ったわけですが、いまだにブルーノート東京は
行ったことがない私。前通ったことは何回もあるんですけどね。

モーション・ブルー・ヨコハマは横浜赤レンガ倉庫の3階。
自由席なので、ピアノの近くの席を確保。
このピアニストの方が、私の昔の上司を丸くした感じの方で、
ピアノをほんと撫でるように弾く感じがみれてよかったです。
ただ、ビッグバンドなジャズ演奏だったので、
ピアノの音が生きた曲が少なかったのがちょっと残念。

MATT DUSKさん(28歳には見えない~!)、
皆さんも知ってる曲を途中でやりますよって
アナウンスしてはったみたいですが、MY WAY がそうだったのかなやはり。。
とっても真面目な感じの歌い方なのにビッグバンドでノリがいい曲を多めに
歌ってはったので、もう少しバラード系も歌って欲しかったなぁと。
でもこの方の曲、何度か聴くと好きになるのかなとも思いました。

ただ、終わってみての一番の印象は、
音や声に浸った・・・というよりは、
MATT DUSK さんの目線を浴びた・・
(いや、ほんとウインクに近い目線を客席に飛ばしまくりなのです)
そんな印象が強かったライブでした。

2007年12月23日

07/12/23 十二月大歌舞伎@歌舞伎座

2007年12月23日(日) 16:30
十二月大歌舞伎
菅原伝授手習鑑 寺子屋/粟餅/ふるあめりかに袖はぬらさじ
1階3列17番@歌舞伎座

なんと1階3列センター!
舞台がとーっても近い!

寺子屋は、なんとも。。。悲しい。。。
でもこの演目、いろんな人のバージョンでもっと観てみたいなと思いました。

今回はなんといっても"ふるあめりか"の坂東玉三郎さん!
最後のお園自決語りの段!(イヤホンガイドうまい!)
素晴らしい~。
そしてその後のあのラスト。
魅せられまくりです。
後姿も雰囲気満点。

最初、お園(玉三郎さん)が登場した後、
ばたっとついたてがとられて、中村七之助さんの登場、
う、美しい~。陰を背負った花魁の感じが
とってもよくでてて、いまにも消えてしまいそうな
はかなくか弱い女性がそこにいました!

中村勘三郎さんもさすが。
寺子屋の松王丸の時とはがらりと違っていて、
勘三郎さんの存在自体で舞台の空気が引き締まる感じ。

そして市川海老蔵の浪人客がこれまたかっちょいい。
寺子屋の主人役の時もいい感じだったけど、
髭づらの浪人ははまりすぎ!めっちゃかっちょいい。
声も太くて素敵です!

藤吉役の中村獅童さん、日本人英語の通訳ぶり、
いいですねー。最後また藤吉でてきてほしかったなぁ。

中村福助、マリア、すごい、はじけまくり、
ぼよんぼよんしてる(笑

イルウスの坂東彌十郎さん、外人の役者さんか
と思うほど発音もうい!
中村橋之助さんも、粟餅の舞い、そしてこの
ふるあめりかの浪人シーン、決まってますねぇ。

どかっとくるような舞台ではないけど、
七之助さんの綺麗さ、玉三郎さんの美しさ
が堪能できる、舞台でした。

2007年12月25日

07/12/25 恐れを知らぬ川上音二郎一座@シアタークリエ

2007年12月25日(月) 13:30
恐れを知らぬ川上音二郎一座
15列23番@シアタークリエ

シアタークリエ。新しくできた劇場。
てっきりビルの上にあると思いこんでいたのですが、
地下2階。エレベータでもぐるわけですね。
傾斜が結構ついていたので結構観やすい。
んだけど、全てが狭い。ロビーが狭い、客席も狭い、
休憩時間にロビーでくつろぐ・・なんてことはできません。。
某巨大掲示板に”大江戸線のような劇場”と書かれてあるのをみて、
うまい、なんてうまい表現なんだと思いました。
あ、シャンテの地下とつながってるのは面白いです。

さてさて、この作品、三谷幸喜さんの作品で、
結構楽しみにいってきました。

堀内敬子さん!いいっ!
最初、だ、だれなんだろうぽちゃっとした娘さんは!って一瞬思ったんだけど、
すぐに堀内敬子さんだとわかり、津軽弁でまくしたてる勢いや、
ぽーっとした雰囲気、そして三味線!(実際に弾いてる!?)、
素敵すぎる女優さんです。

そして戸田恵子さん。
この方の顔のあの表情!観客席にストレートに伝わってくる感情、それがまた
みていてとても面白い。15列オペラグラスなしでも、すっごく伝わってきました。
ただ、音二郎一座における、彼女の位置づけが、いまいちよくわからず。。
後半で、音二郎との関係が少し語られるけど、そこから特に深く展開するわけでもなく。。
もったいない。。。もっともっと魅せて欲しい戸田さんの魅力。。

そしてこの舞台で表現されている”音二郎のボストン公演”
が実話というのは実に興味深いなーと思いました。

あとは、うーん、うーーーーーん。
以下、期待値が大きかっただけに少し残念辛口モード。。
あくまでも私自身の受け止めた印象ですので、どうかご理解を。

そこそこ面白くて、笑ったりもするんだけど、爆笑まではいかず、
ネタもながーくひっぱる感じだし、先が予測できてしまうし、
笑いネタも、もういいよというくらいの繰り返し。。
なんというか笑いにつながる動きが遅いというか、
とーってもわかりやすく表現してるというか。。。
笑いのレベルをあえて下げているというか。。
一人一人の役者さんは見どころもあって面白いんだけど、
観終わった後に振り返ると見どころという見どころもあまりなくて、
バカ笑いしてうけまくってる観客の人たちと自分との温度差に、
なんでなんだろーという思いが。。
一緒になって笑いたい~という姿勢で最後まで観てたんですけどね。。。
舞台というより、テレビを観ている感じに思えたり。。

あとは、川上音二郎がアメリカに乗り込んでいったというよりは、
(テレビより)真面目なユースケ・サンタマリアがアメリカに乗り込んでいった・・・
そこに常盤貴子がついていった・・・ように見えてしまったり。。

また、最初の堺正章さんの語りはいい感じだったんだけど、
舞台に入ると、堺正章さんの声のかすれがかなり気になりました。
でも早替えは面白かった!

客席には、ファミリーで来ている人や、演劇好きな奥さんが
普段あんまり演劇をみない旦那さんを誘ってきましたというような感じの
ペアが多かったように思います。いいですねー。観劇人口どんどん増やしましょう。
ただ、飲み物を持って客席に向われる方が多いことが意外で。。
上演中飲食OK!?なのでしょうか。。

ちなみにバルコニー席、ほんとに金髪の袋あるんでしょうか?
ほんとにあったら面白いなぁ。。

悪役が悪役になりきってなくて、恋愛や人間関係も中途半端で煮え切らないし
いや、でもこういうドタバタ喜劇こそ大衆演劇なのかもなのかも。。
と思ってはみたものの、12000円は・・・高いです。

2007年12月29日

07/12/29 Studio Life アドルフに告ぐ@天王洲銀河劇場

2007年12月29日(土) 12:00
Studio Life
アドルフに告ぐ
1階G列16番@天王洲銀河劇場

濃密な1幕、そしてなんともいえない思いの2幕。
少ーしふっと持ち上げた笑いもあったりするけど、
全体的にはずしーんと重く、つらい、
だけど、観てよかったなって思える、そんな舞台でした。。

ナチス、ユダヤ人、虐殺、子供が・・・・
そして裏切り、自殺。。。人を撃ち殺すシーン、
女性をめぐる二人のアドルフのやりとり
そしてあのラスト。。
手塚治原作の、日本が舞台の3人の「アドルフ」の物語。
私は原作を読まずに観劇したのですが、
約3時間の大作にも関わらず、時間の経過は感じないんですね。
最後まで引き込まれてました。

シンプルなセットなのに、雰囲気にあっていて、
照明とかでうまく効果を出していて、
中央部のスロープの使い方がうまい。

今日観たキャストは、Mut(ムート)チームで、
アドルフ・カウフマンは荒木健太朗さん、前半の純な青年ぶりがえがった。
アドルフ・カミルは松本慎也さん、
ルックスと関西弁と演技がマッチしていてよかった!!

そして峠草平役の曽世海司さん、
キビキビした役とストーリーテラーぶりがいいっ。
そして由季江役の三上俊さんがめーちゃーめーちゃー綺麗!
いや、まじで、ほんとにですね、後姿とかもほれぼれしてしまう。
そしてふくらはぎ!美しいー!!!!
最後、峠に背負われた時のあのか弱い感じもよかった。。。
せめて子供が無事に産まれていればと・・(ストーリー的に)

ヒットラーの甲斐政彦、うまい。。
この方、前みた時とは全然印象違う役どころ。さすがだー。。

本多大佐の石飛幸治さん。
息子を手にかける場面はすごく伝わってきました。

全体を通して、男性が女性を演じてることを全く意識せずにみれました。
考えてみれば、出演者全員男性だったんだなぁと終わってから思った位。

そして、小説や漫画や映画とは違った、生の舞台ならではの表現の
素晴らしさを感じた舞台でもありました。
ぜひこういう作品、多くの人にみてほしい。です。

2007年12月30日

07/12/30 NYLON100℃ わが闇@本多劇場

2007年12月30日(日) 18:00
NYLON100℃ 31st SESSION
わが闇 千秋楽
O列11番@本多劇場

笑って泣けて、さらに最後の終わり方もいい感じで、
まさに観劇納めにふさわしい舞台でした!

見せかた、表現の仕方がうまい~。
映像っぽくありかつライブ感もある!
最初のプロローグの後、スクリーン仕立てで登場人物を紹介していくのは、
あぁこの人がこの役者さんなのねってのがわかっていいですね。
ながーいプロローグは、とても印象的だったんだけど、
岡田義徳さんの語り部としてのしゃべり方にどこか違和感を
覚えてしまう私でした。語尾か。抑揚か。。なんだろう。。
その後の演技はよかったです♪

大倉孝二さん、ばかっぽい役やらせたら最高ですね。
一つ一つの動きとか、じっとしてる時も、
とにかく面白い。場の雰囲気をこわさずに面白い。
あー、またでてきてーと思ってしまう。
最初っから最後まで笑いどころを全部担当してる感じで、
全体の重さを彼が軽くしてる感じで重要なポジションだなぁと思いましたです。
このシーン、思い出し笑いしてしまう。DVDで再度みたい。。
確かに、ソフトバンクは、やわらかい銀行ですね・・

坂井真紀さんの着替えシーンにはかなりドキっとしました。
そ、そこまで下着姿になられるとは。。。
観てる観客側も目のやり場に困るくらいでございました。

プロローグの精神病シーンはみててつらかったし、
寅夫(みのすけさん)の嫌すぎる男ぶりも。。。ひ、ひどすぎる。。。

立子(犬山イヌコさん)最後、目が・・・というところで、
あぁほんとに闇が。。。。と。。。

舞台がばきばきとひび割れていく感じとか、光、照明の使い方が
すごかったです!
ただ、ラスト近く、家のセットがぎしっと持ち上がって
大きくずれてましたが、こ、この意味は!?

生きるってことを考えさせられて、特にこの後どうなったかは
いわないけどって最後いわれても、
うん、わかったってうなずきたくなる感じ。

観劇納めとしては最高の作品でした!

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