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2008年03月 アーカイブ

2008年03月01日

08/03/01 GENERATIONS vol4@東京厚生年金会館

2008年3月1日(土) 17:00
NEW STYLE ROCK MUSICAL LIVE
ジェネレーションズ Vol.4 GENERATIONS
1階12列37番@東京厚生年金会館

中山眞美さん!
素晴らしい。前回もとっても感動した私ですが、
今回は前回以上に、中山眞美さんの魅力に打たれました。
One Night Only、本当にいい。スコーンと響いてきます。
まさに歌力。
そして衣装も素敵でしたが、歌い方やふるまいも素敵♪
彼女のライブとかあったらぜひ行きたいです。
ブログも発見したので、早速ブックマーク♪
(このブログの写真に写ってる他の出演者の顔がいい顔!)

今回の GENERATIONS、私、プログラム的にも
出演者的にも、とっても楽しかった!
少々グダグダ感のあるトークも好きです。

本間憲一さんのタップと、
寺田テツオさんのミニピアノの演出も楽しいし、
日本版RENTでエンジェルやってたKOHJIROさんの声も素敵!
藤岡正明さんは、多彩だなぁー。声もいいし、ノリもいい!
アカペラのスタンドバイミーは陶酔してしまいました。

TSUKASA さんの The Rose は、ラストにかけてがすごかった。。

カテコ一曲目のRENT Seasons of Love、最高!
一列にキャストさん達勢ぞろいしてあの曲歌われると、
鳥肌たってしまいました。。。全員にソロしてほしかった。。

カテコラストの、ジーザスクライストスーパースターは、
客席も総立ちで、ステージ後方の、ソウルガールズ3人組が、
中山眞美さん、平澤由美さん、TSUKASAさんという
めちゃめちゃ豪華な3人でそれだけで幸せ。
なんだけど、あまり声が聞こえてこなくて残念でした。。
あと、山形ユキオさん、前回以上に声がガラガラだった気が
するのですが。。。山形さんは前回の山形さんがよかったなぁ。。

2008年03月02日

08/03/02 みつわ会 暮れがた・蛍 稽古場見学

2008年3月2日(日) 15:00
みつわ会 暮れがた・蛍 稽古場見学
@都内某所

とあるご縁で、こういう舞台も観ておくといいよと聞いて、
稽古場見に行ってもいいですかといってみたところ、
いいよと快いお返事をいただきまして、行ってまいりました♪

みつわ会という、久保田万太郎(明治・浅草生まれの劇作家)
の作品の上演を行っている劇団で、
演劇集団円文学座新派の役者さんたちが
中心となって、年1回公演されてます。
(平成17年度松尾芸能賞を受賞されてます)

今回上演されるのは「蛍」と「暮れがた」。

まず最初に観たのは「蛍」。
仏壇から線香がもくもく。。舞台上は畳。。
台本を見せていただいたのですが、表記が古くて
すっと読めない。んだけど、台詞として聴くと、
当時(昭和十年)の脚本とは思えないくらいすっと入ってきます。
一つ一つの台詞をとっても大切にした感じの印象を受ける台詞劇。
台詞の語りに引き込まれます。

そしてラストの蛍、おぅぅぅ。。
男は(別れた女を)引きずるんですかねぇ。
あぁ。。。よしこ、かわいそう。
上演時間は45分ほどといい感じ。

次に観たのが「暮れがた」。明治45年の作品。
当時のなにげない夕暮れ時を描いたものと聞いてたんですが、
人情味あふれる、祭りの日の夕暮れ時のいろいろなやりとりが、
なんというか、田舎の懐かしさを思い出させる感じ。
近所付き合いとかほとんどない今の自分の生活を思いつつ、
人と人との触れ合いっていいもんだよなぁと。。
ネットにはまりがちな生活をちょっと思いなおしたり。。。

近所の友達んちいって、お酒を飲んで将棋をさして楽しく話して
雨がきそうだなぁとかいう会話をしつつ、ご飯食べていくかい?
と声をかけられたり、ちょっくら湯に入ってくると、ふらっと
銭湯にいく。。。マネしたくなるくらい心地よい感じでした。

そして、今回稽古場で、演出の大場正昭さんの隣に
座らせていただいたんですが、大場さんの一言一言が、
もうとっても興味深くて、脚本中の台詞や人間関係をとっても
大切にした感じの演出。横で聞いてると、ほんと今の現代の
日本語の会話がいかに崩れているか、いかにいい加減な表現に
なってしまっているかというのを感じてしまいました。
(そういうこの観劇レポ自体、かなり崩れた表現満載なのですが・・・)

抑揚、言い方、言葉に込める気持ち、語尾、立ち位置、振る舞い、しぐさ、
などの一つ一つの指摘に、なるほどーの連続。
言葉って、自分の思いだけじゃなくて、相手に伝わった時
どう聞こえるか、そういったことを改めて考えさせられました。

一言一言の台詞が大切に語られ演出されているので、
観てる方は安心してゆったりと当時のある1日の夕暮れ時の時間を
一緒に過ごせる感じです。といっても上演時間は35分くらい。
あっという間です。

また、舞台監督の藤森條次さんから、舞台平面図を見せていただいたり
一つ一つの小道具(蛍を入れる虫かごとか提灯とか煙草の箱とか)を
教えていただいて、明治・昭和の時代背景をそのまま表現するために、
細かなところまでとっても気を配られているんだなぁと実感。
さらに、美術が中島八郎さん。
中島八郎さんの美術が観れる機会は今はこの舞台くらいではないかとのこと。
今日の舞台に、美術や音、そして衣装などが加わると、どうなるのか。
とても楽しみです。

稽古場の休憩時間等に感じたことですが、役者さんの
稽古をされている時と、稽古終わって私服に着替えられた時の印象が全然違う!!
年齢や表情、キャラクターとか、さ、さすが役者さんだなぁと。
稽古場の雰囲気もとてもよくて、また観にいきたくなる、そんな稽古場でした♪

片岡静香さんに動画コメントをいただきました。
演劇集団円の女優さんで、15代目片岡仁左衛門さんの妹さまです)

公演は、3月13日から19日まで。新馬場の六行会ホールにて。
作 久保田万太郎 演出 大場正昭
出演 片岡静香 伊和井康介 蔵一彦 松原美穂 中平良夫 田村勝彦
袴塚真実 大根田良樹 吉岡健二 浅川麗心 榊原悠祐 佐堂克実
大原真理子 世古陽丸 菅野菜保之 佐藤麻衣子 前田真里衣
日時:平成20年3月13日(木)~19日(水)
チケットなどのご予約はhabaneraの予約フォームからどうぞ。


2008年03月03日

08/03/03 こまつ座人間合格@紀伊國屋サザンシアター

2008年3月3日(月) 13:30
こまつ座 人間合格
8列2番@紀伊國屋サザンシアター

キャスト一人一人が本当に素敵で見ごたえのある舞台でした。
太宰治の半生を、彼の作品を織り交ぜながら展開していく舞台ですが、
私のように読んだことがなくても(読んでても内容を完全に忘れてたりする)、
楽しめるっていうか、逆に興味出て読んでみたくなる感じです。
そして多分読んだ後、この舞台もう一度観たくなる感じ。

とにかくまず出演者がいい!
最初、写真の紹介シーンは、みなさんの活舌に、ん?ってすこーし
ひっかかったんだけど、その後は、もう全然。
とにかくキャラクター表現が見事で、

馬渕英俚可さん!
いろいろな役柄(下女、看護婦、潜伏員などなんと七役!)を
演じられるんですが、とにかく光ってる。んだけど、時には
その華を消したキャラクターになってたりもするのがさすが。
七役がほんと全然違うキャラクターなんですよね。
しかもどれも衣装本当によく似合う。特に、2幕で、
サングラスかけて外国人を一瞬演じた時に、
先日観た宝塚宙組の黎明の風大和悠河さんのマッカーサを
みた時にに感じた美しさがよみがえってきました!
看護婦シーンの1幕ラストの、舞台上手の津島修治を見つめる目も
とっても素敵。あぁいうちょっとした視線の動きとかずーっと
脳裏に残ったりするんですよね。。

そして田根楽子さん。
田根さんも、七役演じられてるんですが、田根さんは登場のたびに、
もう全然違うキャラクターになりきってるところがすごい。
普通、七役とかすると、一瞬、同じ役柄で違うシーンに登場してるのか
新しい役柄なのかが混同したりする時も多いですが、田根さんは
全然違って、あっ違う役だなと。ってか、誰が演じてるのかなって思っちゃう位。
めがねとか衣装とか腰の曲がり具合とか台詞の感じとか、うまいですよねぇ。

辻萬長さん、中北役もよかったけど、最後の若松屋のおやじがめっちゃ
はまってました。偏屈親父かと思いきや、なるほどなぁと。
あのラストシーン、いいシーンだったなぁ。。。

そしてメインキャスト3名!この方達がこれまた本当に多彩。
ってか、若い!学生時代にも普通に陶酔できました。

津島修治太宰治の本名だそうです)役の岡本健一さん。
たんたんとした感じなのかなと最初思ってたら、
いやいや、2幕、引き込まれました。特に後半のあの叫び。。。
なんかですね、自然にちょっと目がうるっときてしまいました。。
病院シーンとかの魂が半分抜けた雰囲気もよかった。。。
1幕冒頭、客席下手側を観て「あれ、梅ですね」みたいなことを
いってしばらく客席を眺めてるんですが、まさに私の座ってた
席あたりに視線が飛んできてたので、梅になった気分でした。

佐藤浩蔵役の山西惇さんと山田定一役の甲本雅裕さん。
この二人の描かれ方が、とっても響いてくる。
自分の信念をつらぬく佐藤、時代の流れに流されてしまう山田。。
そしてこの二人と津島の三人の絆。
それゆえにラストの津島の背中を観てると。。。。

2幕の旅館シーンの山西惇さんの挙動がとてもツボに
はまってしまいまして。。。あのシーンおもしろすぎ。。
甲本雅裕さんは、表情がほんとに、なんというか、
台詞以上に伝わってきます。2幕の後半部分とか。。

脚本、演出、照明、衣装、ほんとどれも素晴らしかった。
そしてセット!雰囲気がとてもいいのです。

3時間という長さを全然感じさせない、とっても素晴らしい舞台でした。

2008年03月04日

08/03/04 赤坂ACTシアター内覧会@赤坂BLITZ

2008年3月4日(火) 13:30
赤坂ACTシアター内覧会
@赤坂BLITZ赤坂ACTシアター

赤坂ACTシアターのオープニングイベントに行ってきました。
場所は赤坂BLITZ。ライブハウスです。
スタンディングで1400名入るとのこと、
今日は2階最後列に座ったのですが、全然ステージ近いです。

オープニングパフォーマンスは林英哲さんの和太鼓。
7台の和太鼓演奏ですが、中央の林英哲さんの太鼓は
めっちゃめちゃでかい。そして林英哲さん、
後ろからみてても筋肉の動きがすごい。
56歳とはとても見えないでございます。

ドゥオーーーーンという感じで2階席まで
響き渡ってきました。すごい体力だなぁと。

ただ、実は私、和太鼓に合わせて踊るとか、和太鼓が音頭をとる祭りとか、
なんかそういうパフォーマンスを観るのは好きなんだけど、和太鼓単体で
鑑賞するというのは、これは学生時代から今までずーっと苦手なんです。
自分で叩くと気持ちいいってのはわかるんですが、それを「聴く」という
モードにはどうしても変換できなくて。。。

でも、面白いなと思ったのは、演奏中、私の隣の人が寝てはったんですね。
かなり熟睡モードくらいに。この爆音の中。と思ってたら、演奏後、
林英哲さんが、和太鼓って母体の体内の胎児の周波数だかなんかに似てて、
で、小学校低学年の子とかが和太鼓聴くと、たいてい寝ちゃうそうです。
で、大人でも、寝ちゃう人も多いんですよとおっしゃってて、なるほどなーと。

その後は赤坂BLITZ赤坂ACTシアター、などなど赤坂サカス の施設説明。
説明中、へぇーって思ったのは、この赤坂BLITZ赤坂ACTシアター
併設してて赤坂BLITZでライブをやってる時に赤坂ACTシアターで静かな演劇とかいう
ケースなども想定できるわけで、その際のライブの爆音をどう遮断しているかという話。
なんと、この赤坂BLITZ自体、ゴムの上に建っているとのことで、音は
そこで吸収されて外部には漏れ伝わらないようになってるんですって。へぇぇ。
また、この赤坂サカス、11種類の桜が植えられているようで、3月中旬から
4月中旬までずっと桜がみれるようになってるとのこと。
いろいろ考えはりますねぇ。

さて、でその後は、お待ちかね、赤坂ACTシアターの内覧会に行ってまいりました。
おおおおお、新しい劇場!

最初1階O列(HIJKLMNOPQのO。上の写真はO列上手端からのショット)
に座って観たけど、ステージまで結構近く感じます!
しかも1階席もそこそこの傾斜があるので観やすい。
次にI列に座ったのですが、かーなーりー近い。
そして最前列にも座ってみました。ステージ、ち、近すぎ。
すごい迫力だろうなーこの最前列は。
(下の写真は最前列から眺めたステージと、ガランとしたオケピの様子)


2階席は、さらに傾斜がすさまじいです。
ってか、2階最後列から舞台はほんと見下ろす感じ。高い。
前の人がかなり背高くても多分気にならないんだろうなぁと。
あ、2階G列は、手すりがちょっと邪魔な気がします(下の写真)。

こちらは2階最前列からの眺め↓ 細いバーがちょいと邪魔。

座ってみた感じ、なんとなく椅子の幅は狭いかなぁと感じました。
客席数はほぼ日生と同じとのことなので(日生劇場:1330席、ACTシアター:1324席)
多少ぎちっと作ってあるのかもですね。

2階席にいくエレベータもあって、コインロッカーも160個くらい
あるようです(300円のと500円の)。
ただ、男性トイレはちいちゃかったです。。

オープニングは熊川哲也さんのK-BALLET COMPANYのベートーヴェン第九。
その後はトゥーランドット
トゥーランドットは今のところ千秋楽のチケットはとってますが、
最初の方も観てみたくなりました♪

2008年03月07日

08/03/07 DREAM BOYS@帝国劇場

2008年3月7日(金) 13:00
DREAM BOYS
2階L列7番@帝国劇場

とーてーもー楽しかったです。
とにかくフライングがすごい。
飛びまくり、浮かびまくり、二階席に迫りまくりです。
しかも、結構スピードをつけていたり、
時には命綱無し(!?)であの2階席以上の高さでの
パフォーマンス、見ごたえありまくりでした。

私、ありきたりのフライングって、ほぉあぁ浮いたねー
って感じで少し醒めてみてしまう時が多いのですが、
今回のフライングは、演出がうまいというか、単に飛ぶだけじゃなくて
魅せるフライングパフォーマンス!

そして帝国劇場の舞台機構すげー!と思うようなことの連発。
2階建てのどでんとした舞台セットがそのままステージ下の奈落に
沈んでいく様は圧巻!すごい、最後のてっぺんが沈みきる
ところまで思わず注視してしまいました。また、次から次へと
変わるセットの数々。この転換が実にうまい。はやい。

開演前から客席に出演者がうろうろしていて、いろいろ
お客さんに絡んだりしている様子をみるのも楽しいです。
(2階から第三者的に眺めるのがいいのです)
開演後も、一階客席の通路は結構使ったりするので、
そういう時は二階からはみれなかったりというシーンもあるんだけど、
このフライングに関しては2階席堪能できまくりです。
フライングは、舞台上方じゃなくて、客席上方を飛びまくるので、
一階席前方の人はフライングあんま堪能できないのではないかな。

特に二階席最前列中央の人って、あの1幕ラスト、
ステージから亀梨和也さんが飛んでくるフライングはめちゃめちゃ
迫って見えるのではないでしょうか。私、2階席に
そのまま飛び込むんではないかと思ったくらいですから。

2幕最初、白い幕が出てきて、なんだろうと思ってたら映写、
そしてワイヤーアクション、なるほど、そうきたか!と。
しかもタイミングがあって気持ちいい!いろいろ考えますねぇ。
1幕冒頭での、あのオーケストラピットを使ったアクションジャンプも
楽しかった!劇団SETのタイツマン達を思い出しちゃいました。

アクションと曲、照明がぴたっとあってそれがまた気持ちいいんですよね。
あ、ただですね、1幕で、曲中、定期的に入るシャッシャッシャッシャッ
って音がとても気になりました。曲とタイミングがあってなかったので
多分曲の中の音じゃなくて、音響的なトラブルか問題のようには思うのですが。

出演者は、メインキャスト3名が、
KAT-TUN亀梨和也さん、田中聖さん、
Hey!Say!JUMP藪宏太さん。
最初は、普段テレビを観ない私にとっては、どの人がどの人か
全然わからなかったんだけど、終演時にはほぼわかってました。
ダンス&フライングパフォーマンスがよかった!すごい。

ジャニーズJr.の子たちは、台詞がたどたどしかったりするんだけど、
それをまたうまくアドリブでフォローやつっこみいれたりして
盛り上げるあたりがうまい。また、舞台中で、宣伝やらしちゃうのも、
これはこれで楽しいかもと思いながら聞いとりました。ってか、
そういう部分を入れるタイミングがうまいんですよね。

今回は、鳳蘭さんと真琴つばささんがご出演。
鳳蘭さんは、立ち姿が綺麗~。声も美しい~。
真琴つばささん、ラストの男役衣装かっちょいー。声はずっと男役~♪

びっくりしたのが、キャストを把握しようと思ってチラシを
探したら、チラシ自体ないんですね! 徹底してる。
プログラムを買わないと何もわからないってことですよね。。
でもそこで2000円のプログラムはちょいと高い。
できればチラシを300円くらいででも販売してくれればいいのに。。

今回ダンサーとして出られてた男性女性のダンサー陣、
男性陣のアクロバットダンスも気持ちよかったけど、
女性陣のダンスが美しかったんですよね。どちらの方達なのでしょう。
また、あのヴァイオリンを生演奏してた子も、ジャニーズの方?

お芝居が終わった後の、SHOWTIMEも楽しい!
ローラースケートも出てきた♪
客席総立ちでノリノリになったらどうしようという私の変な不安も、
余計な心配で、意外に客席は皆着席で、私的には快適に観れました。

とにかく盛り上げる雰囲気作りがとてもうまくて非常に楽しめました!!
男性が見ても全然楽しめる演目ですが、本当に好きな子たちだけで
チケットがうまってしまうんでしょうね。
全公演が宝塚の人気演目状態って感じでしょうか。

そうそう、客席マナーはめっちゃいいんですよね。携帯も全く鳴らない。
携帯を見る子もまわりには皆無。さらに、上演中、私の前の子が
前かがみになったのですが、ささっと係員がよってきて、注意をしてる!
な、なんて素早い対応。。このあたり、ジャニーズさんが厳しいのですかね。

今回、初帝劇ジャニーズだったのですが、
劇場入り口、受付、ロビー、客席、男性ほぼ皆無。
トイレにいたっては、開演前、休憩中、二度
行きましたが、一人も出会いませんでした。。

08/03/07 四人は姉妹@シアター1010

2008年3月7日(金) 18:30
四人は姉妹
1階9列9番@シアター1010

昼間に観てた帝国劇場DREAM BOYSの出演陣の平均年齢を
考えると、その2倍、いや、3倍近い方達では
なかろうかという舞台。客席の年齢層も、そんな感じ。
だったんですが、さすがの存在感と演技力、
歳なんて感じさせません。そして衣装が皆さんまたよく似合う。
今回の衣装は鳥居ユキさん
(パリコレなどでも活躍されているファッションデザイナー)。
トークショーでTAKAさんによると、舞台の芝生で映えるような
色使いとか、そういうことも考えられたお衣装のようです。
久世星佳さんのピンク色の衣装もほんと娘さんって感じ。
モーツァルトでヴァルトシュテッテン男爵夫人だった久世星佳さんが
ナンネールになっちゃった!みたいな感じでした。

そしてTAKAさん、この方何歳なんでしょう。
若いって思うんですが、役柄の設定上は40歳なんですよね?
それにしてもチラシと全然ちゃいました!
髪型から雰囲気からしてまったく違うし。

安奈淳さんの立ち姿が美しかった!ラストの衣装も綺麗!

宝田明さん、74歳!なんて思えないこのダンディーさ、
登場と共に舞台が引き締まり、そしてなんといっても声がいい!
今回の舞台、久世星佳さんと宝田明さんの声が
とにかく気持ちよかったです(声フェチとしては特に)。

1幕は比較的説明的で正直ちょっと退屈モードでしたが、
2幕にそれが生きてきてがんがん展開する感じ。
2幕は、出演者全員、一人一人にこううまくスポットが
あたって、魅力的に表現されていくあたりがとてもよかった。

舞台セットは基本同じで、転換もないんだけど、
蔦の葉みたいな幕は、なかなかいいですね。
ただ、家のセットは結構作りこんであるようにもみえたんだけど、
2階部分とか、中から見てる様子とか、
あまりそれが演出にいかされていないようにもみえたり。。
(私としては、家に入る時のあのドアの開け閉めの間が気になった)

一緒に観劇したIさんいわく、こういう作品は、
人生をいろいろ経験した世代の人たちが観ると
いろいろ共感したりするものなのよということをおっしゃってて
なるほどなぁと。

終演後のトークショーは、TAKAさんと久世星佳さんだったのですが、
TAKAさんよくしゃべる方ですねぇ。劇中、TAKAさんが久世さ
んを
エスコートするシーンがあるのですが、久世さんが私の方が
エスコートがうまくてっておっしゃってたことをうけて、
客席から、ぜひ久世さんがTAKAさんをエスコートしてみせて!
という要望が出て、それに答えてくださったのが楽しかった!

2008年03月08日

08/03/08 レディマクベス@恵比寿ザガーデンルーム

2008年3月8日(土) 16:00
レディ・マクベス
自由席@恵比寿ザ・ガーデンルーム

東京芸術見本市2008に行ってきまして、
当初観る予定ではなかったんですが、プログラムを観たら
ちょうど16時から舞台が観れるということで、観てきました。

ソウル舞台芸術見本市のショーケース作品とのこと。
主演は、ソ・ジュヒさん。
で、メインキャストの一人がチョン・ドンファンさん。
そう!冬のソナタサンヒョクのお父さん!大学教授!
この方、舞台でもなかなか映えますね。
彼の演技にはひきつけられました。主演の方も迫真。
そして女性の声を使った音楽表現がなかなか興味深かったです。
ただ、あの金属をひっかく音はめちゃめちゃ苦手で私の耳は嫌々状態。

1場、マクベス夫人の夢の中。。粉で絵を描いたり、粉を使って
戯れたり(チョンドンファンさんが、きばった股の間から粉の塊が出てきて
それを侍従の口に掘り込むというのは・・・うーむ)

2場は泥を使い、3場は土を使った演出。4場は、粉を使って
蛇を表現してたんだけど、どういうふうな粉でできてるのか
とても興味津々。最初は粉のかたまりだったのが、どんどん
伸ばしていって、叩いたり投げたりしても全然切れない紐
みたいになっていて、うーん、どうなってるんでしょう。
で、ラスト5場は、水を使った表現。

40分ほどの上演でしたが、途中マクベス夫人と同じく私も
夢の中に入ってしまったんだけど、
夢の中で自分で勝手に続きのストーリーを日本語で創り上げて
いたのが自分でも興味深くて(上演は韓国語。字幕無し)、
なかなか新鮮な体験でした。

今回のはオリジナル版からショーケース用にカットしてあるようで、
オリジナル版では、5場でマクベス夫人が水の中に入ったりするようですね。

08/03/08 深夜寄席@新宿末広亭

2008年3月8日(土) 21:30
末廣深夜寄席
自由席@末広亭

殺陣幕間寄席
私が最初勘違いして読みを覚えてしまった観劇用語BEST3です。
皆さんはちゃんと読めますかー?

さつじんまくまきせき

じゃないですよー。

たてまくあいよせ

です。はい。

今日はそんな寄席に行ってまいりました。
木戸銭(入場料)はなんと500円!
しかも時間は21時半から!
場所は新宿三丁目にある寄席「末広亭

20:30に並びにいくと、なんと先頭!
だったのですが、そこからどんどん行列が
できていって、21:30の開演時には、なんと
350席の劇場が満員でしかも立見まで!
す、すごい人気ですね寄席。

で今日は先頭に座ったから!ということで
最前列センターに座ってしまったんですが、
この位置、確かに舞台にめちゃめちゃ近いんですが、
舞台上方の蛍光灯が非常にまぶしく、また
演劇じゃないので、そんなに舞台に近くなくても
いいんですよね。なので、多分前から数列目あたりが
いいかなと。もしくはあのサイドの畳席とかって
どうなんでしょうね。畳の上なので座りにくかったりするのかな。

今回のこの寄席は、二ツ目の方達四人による寄席。
二ツ目というのは、落語界でいう階級みたいなもの。
見習い前座二ツ目真打ち
で、この深夜寄席は、その二ツ目の方達が、興行中の土曜日夜に、
二ツ目の方達が全て受付からチケット販売まで自主運営で
行ってるというものみたいです。
勉強会ということで、木戸銭(入場料)も500円!

今日は落語と講談。
若さがあって。テンポ感や間はこれからもっとよくなっていくんだろうなぁ
というところも多々あったけど、お客さんの笑おうという姿勢など、
客席の応援的雰囲気もよくて、楽しい1時間半でした。

私としては、それぞれの人がネタに入る前のトークが一番面白くて
聞き入ってました。でも落語家としては、やはりネタの部分で
いかにひきつけられるか、なんでしょうね。

ちょいと興味深かったのは、「飲酒禁止」って書いてあったこと。
客席にドリンク置き場があったってことは、
ドリンクOKなんですよねきっと。
でしかも食べながら観てもいいってこと?

2008年03月11日

08/03/11 TPTある結婚の風景@ベニサンピット

2008年3月11日(火) 19:00
TPT ある結婚の風景
109番@ベニサン・ピット

初めてベニサン・ピットにいってきました。
倉庫のような建物を入っていくと、
倉庫のような空間の中に、
傾斜のついたステージの上に板張りの台。
この空間がなんかとても気持ちよくて綺麗。
客席も段になっててとてもみやすかったです。

イングマール・ベルイマンというスウェーデンの映画・演劇の巨匠の作品。
この作品が1973年にTVシリーズで公開された時には、あまりにも強烈なインパクトで
スウェーデンで離婚が急増したそうです。なんと。。

最初、開演アナウンスをしていた女性が、おっ客席に座らはった。。。と
思っていたら、インタビュアー役(鬼頭典子さん)の方でした。
このインタビュアー役、少し舞台を傍観的にみてるストーリーテラー的な
役割を担ってるんですが、暗転の時の説明的台詞といい、かなり傍観的で
第三者的な演出といい、このインタビュアーの存在、好きです。
(ストーリーテラーがいいと舞台が引き締まりますよね。李香蘭川島芳子とか大好き)

今回の舞台、開演後、舞台後方のスペースがささーっと開けて、
そこに大道具などがいい感じで積んであり(奥行きがかなりある!)、
その大道具を舞台転換時に、スタッフさんが出し入れするのですが、
この時にピアノの音楽が流れ(客席からはみえないんだけど、なんと生演奏!!)、
いい感じのタイミングで登場するインタビュアー役の鬼頭典子さんの表情やしぐさや
台詞の間が気持ちよくて、暗転自体も楽しみに観てました。
そしてこの暗転から次のシーンに切り替わる時の
カシャって音が、こう気持ちの切り替え音って感じでスイッチが入る感じで
観てて気持ちいい。

前半は、ヨハン(天宮良さん)ひで~なんてやつだーと思ってたんですが、
後半は、ヨハンだらしないーマリアンヌ(村岡希美さん)しっかりしてるーと思いきや、
そこには感情や憎悪やらがいろいろ絡み合い、ラストのあの展開。
ううむ、独身の人、結婚してる人によって、感じ方いろいろ違いそう。
ヨハンの天宮良さんとマリアンヌの村岡希美さん、
優勢時劣勢時、理性で話してる時本心が出てしまう時などで、
見え方や表情がまったく別人くらい変わってしまうのがとっても印象的でした。
かっこいい、美しいと思っていたら、
わずか数分後のシーンではめちゃめちゃ弱くなさけなく見えたり。。
また、髪型や衣装も短時間でがらっと変わったりして、暗転のテンポ感と
あいまってこのあたりも気持ちよくみれて、上演時間2時間50分が
まったく気になりませんでした。

ラストの背景の砂漠的なセット、ステージの照明、浮かび上がる二人。
マリアンヌがみたという悪夢にも少しつながるようにも思えたりして、
印象的なラストです。

そうそう、後半の絨毯の上で二人が関係するシーン、
ティッシュの演出がやたらとリアルでびっくりしました。
しかもゴミ箱を探して持ってきたりするあたりまでやたらと細かい!
また、前半途中で、マリアンヌ(NYLON100℃村岡希美さん)が
母親に電話するシーンがあるんですが、
この電話相手の声が微妙にかすかに客席に聞こえるんですよね。
しかもタイミングがあってて、なんかごちゃごちゃといろいろ聞こえてくる。
この演出、面白い!あとで聞いた話によると、電話相手の母親の声、
なんと舞台裏側で、インタビュアー役の鬼頭典子さんが生で話しているとのことでした!
こ、こまかい!こういう細かな演出好き♪

30年以上前の原作ってことは全然感じなくて、今の作品って
いわれても全然不思議じゃない感じ。また、翻訳物という感じも
全然しません。だからかもしれませんが、旅行先を選ぶ場面で、
日本へ旅行!とか出てくると、一瞬ん?って思ってしまうのかも。
マリアンヌとかヨナンとかいう名前はすっと受け入れられるんですけどね。
なんでなんだろうなぁ。。

ちなみに、一点だけ悔やまれるのが、昨夜の睡眠不足がたたり、
前半で一回だけ睡魔にやられてしまった点。
ふっと気づいたら、「ポーラ」という女性が台詞に登場していて、
その後の台詞からすぐ復帰できたのですが、ポーラとヨハンの
出会いの部分だけが私の記憶から抜け落ちていて、うーん、気になる。
そして、ポーラ、どんな女性なのか。
マリアンヌがベッド脇で見ていたポーラの写真、私も見たい。
マリアンヌがまず最初に容姿のことをコメントしなかったところ
をみると(最後にコメントしていたけど)、容姿はそんなでもないのだろうか。

演出は宝塚BOYSや、ハレルヤの演出もされた
自転車キンクリート鈴木裕美さん。
台本は広田敦郎さん。パンフが700円ってのはいい!
で、このパンフにのってるイングマール・ベルイマンの恋愛歴がすごい!
彼もヨハンのように、別れた後もラストシーンのようなことしてたんですかねぇ。。

上演時間:2時間50分(途中15分休憩)

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2008年03月12日

08/03/12 WILDe BEAUTY ゲネプロ【舞台写真付】@博品館劇場

2008年3月12日(水) 13:30
WILDe BEAUTY ゲネプロ
博品館劇場

幕があがってしばらくは、この舞台の世界に入り込むまでに、
すこーし時間がかかりました。なんというか、こう、
少しづつステージに吸い込まれていく感じ。
そして、数多くの登場人物が絡み合っていくうちに、
深くはまっていき、観終わったらリピートしたいと思っておりました。

1幕は、歌がある台詞劇という印象。
2幕は、歌が多くなり、特に2幕後半の歌はいいっ!
台詞を歌でつなぐというよりは、心情部分を歌にして表現してる感じです。

この舞台、セットは最初から最後まで基本変わらないんだけど、
照明によって、シーンが様々に変化します。しかも綺麗。
一瞬でぱっと変わったり、ぼーっとうつしだされたり、
ステージの色が真っ赤に染まったり。。

そして音楽!音楽は斉藤恒芳さん、そう、
クライズラー&カンパニーの方!学生時代はまりました♪
今宝塚やこうした舞台の音楽でもご活躍なんですね!
この音楽、いいんですよね。特に二幕、とっても美しい。

ところで、何度も何度も出てくる
クワーシー、クワーシーソーフィー(何語?)
ってあれどういう意味なのでしょう?とても心地よいフレーズです。

この舞台の演出は、宝塚の舞台を演出されている方で、
観劇ファンからはオギーという愛称で親しまれている荻田浩一さん。
どうやってこういう作品作りあげはるんだろうととっても興味
持ってしまいました。ぜひ荻田さん自身によるこの舞台の解説本が欲しい!!

観てて、考えようとすると、もうすぐ次のシーンに展開
してしまって、さらに台詞量もかなりの量で、浦井健治さんなんて
もうほとんどでずっぱりなので、表情や演技にみとれてると
相手役の人が別の役になっていたり、シーンが変わってたり。
そう、この舞台、浦井健治さん自身も含めて、
一人の役者さんが複数役の演じ分けしてるんですね。
いや、ほんと、もっとたくさんいるようにみえるんですよ。
登場人物、合計で何人いるんでしょう。

公演プログラムの浦井さんコメントによると、演じる役が
各役者によって「共通した性格」を持ってるとのこと。
それを聞くと、さらにんーって考え込んでしまいますね。。

例えば朝澄けいさんは、最初フローレンス役、次が娼婦シヴィル役、
このシヴィル役として登場した時、「フローレンスと似ている・・」みたいなオスカーの台詞があって、
それで、あっ違う役なのねとわかったのですが、最後は結婚相手のコンスタンス役で登場。
台詞を聞いてないと、全員黒系のシックな衣装なので混乱するかも。

その衣装ですが、これがまた皆さん似合う!
特に池田有希子さんの赤はすごく似合ってる。
そして赤い洋服の時は姿勢が綺麗~。

晩年のオスカー(宮川浩さん)と若かりし頃のオスカー(浦井健治さん)が
同時に舞台上に存在して、時には自分自身、時には記憶のような形で
進行して、オスカーワイルドの人生を描いていくのですが、
浦井健治さんのワイルド、なんというか、すごく感覚的な感想ですが、
若々しくて、ソフトで、かつ頭の回転もはやくて、そして純粋!素敵♪
(公演プログラムの写真の印象と全然違う!)

出演者一人一人に、それぞれに見せ場があって、見所・感じ所満載です!
リピートしたくなりますよきっと。

音楽はステージ上手側のセットの中で、ヴァイオリンとアコーディオンが生演奏です♪

オスカーワイルドの作品を知ってなくても、なんとなく陶酔できるとは思いますが、
彼の作品「サロメ」「ドリアン・グレイの肖像」「幸福の王子」の内容が結構
絡んでくるので、少しでも知ってるとより入り込めると思います。
特に幸福の王子は、あっという間に読めるので、これは読んでおいてもいいかも。

p.s. 公演プログラムの各キャストさんの紹介ページのコメントがとても興味深くて面白いです。
ぜひどの役柄を演じてたかも載せてほしかったなー。

出演:浦井健治池田有希子森新吾小野妃香里良知真次
朝澄けい上野真未戸井勝海宮川浩。23日まで博品館劇場にて。

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08/03/12 中野ブロンディーズ@全労災ホール/スペースゼロ

2008年3月12日(水) 19:00
中野ブロンディーズ 初日
14列12番@全労災ホール/スペースゼロ

協調性のないオタクな女の子たちが、
チアリーディングに挑戦!というミュージカル。

舞台は、中野ブロードウェイ(実際の中野ブロードウエイ
何かしらからんでるのだろうか。。)のとある漫画屋さん。

そこに通っていたある女の子(女子大生)が、
店をつぶしてほしくない一心で、漫画屋のおばちゃんから
提示された店をつぶさない条件「チアリーディング大会で入賞する」
を満たすために、ネットで書き込みをして仲間を募るというオープニング。

チアリーディングへの持っていき方がちょいと強引な感じでは
ありましたが(一応その理由も後で明らかになるんだけど)、
このネットの書き込みをみて集まる仲間が面白い♪

一番印象に残ったのがギャルの黒木マリナさん!
イーストウィックの魔女たちで、ジェニファーやってた方だ!
しゃべり方が、ツボにはまりました。キャラクターもいいっ!
今日は結構セリフ咬んではりましたが、そんなこと全然気に
ならないくらいキャラクターが面白かったです。

そして田舎から出てきた子役の中島愛子さん。
おいしい役ですが、間がうまいので、かなりうけました!
途中事故にあった後、え?もっと出てきてーと思っちゃった位ですから。

RPG好きの分析少女さん(どなたでしょう?)も、好演!

ストーリーに対して、展開がちょっとゆっくり目な感じでしたが、
でもあのラストのチアリーディング大会のパフォーマンスが見れて満足!!
すごい!あれ、かなり特訓されたんではないでしょうか。
劇中自体の特訓のようなことを実際したのかな。。
とにかく、気持ちよかったです。バックで盛り上げてるダンサーの方の
お力がもちろんあってとは思いますが、とはいえ、中でも黒木マリナ
さんとか、実際リフトとか、足前後開脚とか、綺麗にきまっちゃってますからね。
パフォーマンス後には、会場から自然と拍手がぶわーっておきてたのも
気持ちよかったです。

一応ミュージカルということなんだけど、ミュージカルにしなくても
よかったんちゃうかなぁと。。途中の歌とかは、なかば強引な感じで、
その子に歌わせなくても。。という場面もちらほら。。
ただ、歌い終わった後、客席から拍手が皆無だったのは、多分初日だから
というのもあるのかも。

セットは非常にシンプル(シンプルすぎる位)。
箱がいっぱい置いてあるーみたいな感じ。
上手から漫画屋さんのセットが登場してくる出方、
あの出方がちょっと妙に興醒めしてしまう私でございました。

客席は、結構男性は多めな印象を受けましたが、別に一人で観にいっても
楽しめる舞台と思います。劇中のセリフに、かなりマニアックなアニメネタ
とか出てきますが、知らなくてもなんとなく楽しめるし、知ってたら
もっと楽しめるんだろうなー(実際笑ってる人結構多かったです)。

上演時間:約1時間50分(休憩なし)。3月20日まで。

2008年03月13日

08/03/13 スーパー歌舞伎ヤマトタケル@新橋演舞場

2008年3月13日(木) 11:00
スーパー歌舞伎 ヤマトタケル
1階5列1番@新橋演舞場

スーパー楽しい!!

私がはじめて”歌舞伎”というものに接したのも、
実はスーパー歌舞伎だったんですよね。
2001年10月8日 新・三国志II 孔明篇
大阪松竹座で、当初あんまり興味なかったんですが、
祖母と一緒に観にいったら、これがもう感動して大興奮。

今日はあの時の興奮がよみがえってきました!

とにかく、演じてる方たちの「観客を楽しませよう!」というのが
もうどんどんこれでもかこれでもかと出てきます。

1幕、2幕、3幕とあるのですが、私、もう1幕観終わった時点で
大満足感におちいりまして、2幕はさらにヒートアップ、
3幕は涙とラストのあのフライング!
ヤマトタケル、飛び立っていきましたねー。
花道脇から後姿をずっとみてましたが、羽豪華~。
あのフライング、三階からみるとどう見えるんだろうー。

ぜひ歌舞伎を一度も観にいったことない方、
このスーパー歌舞伎を観にいってみてください!
(お値段的には、3階B席とか3150円でお得です♪)

1幕、最初、もうあの壮大な音楽が流れる中、
(音楽は加藤和彦さん)
後ろから舞台上の盆が回転して、どでーんと
正面向いた瞬間に、うぉーーーっと興奮。
スケールがでかいです。セットもしっかりしててかつ豪快で気持ちいい。
音楽が入るタイミングがまた気持ちいいんですよね。
そこに太鼓、三味線などがまたうまくあうんです。
オーボエ(ですよね多分)の音色もまたいいっ。

ストーリーもわかりやすく、女形の方は皆綺麗だし、
衣装はめちゃめちゃ豪華だし、踊りは美しいし、
飾りつけなんてとっても華やか。頭の上にいろんな
ものが乗りまくってます。一幕の熊襲(くまそ)の兄弟の
衣装の背中に注目。カニとタコ!!

そして立ち廻りがすごいのなんのって。
1幕ラストで、セットの2階をうまく使った演出はすごい迫力。
小碓命(市川段治郎さん)と熊襲弟タケル(市川喜猿さん)が、
がんがんに壊していきます(熊襲弟タケルの死に際めちゃかっちょいい!)。
そして兵士たちが、アクロバティックな宙返りとか
連続の高速バク転などで、これでもかという位、魅せてくれます。
こういうの大好き!!
もうね、瞬きの瞬間ももったいないくらい楽しい。
スピード感、タイミング、迫力、必見です!
1幕だけではなく、2幕でも火の精の立ち廻りはど迫力。
もっと知りたくて公演プログラムも買ったのですが(1300円。これはお得)、
あの連続のバク転は中国人の方なんですね。

各役者さん達も皆魅力的♪

今日はヤマトタケルが市川段治郎さんで、
タケヒコが市川右近さん。

一幕では、ヤマトタケルと名乗る前の、小碓命(弟)を市川段治郎さんで、
大碓命(兄)を、これ、誰がやってるんだろうって思ってたら、
市川右近さん!?えー、あんなに特徴あるお顔なので
すぐにわかると思っていて私はてっきり二幕から登場されてるものと
ばかり思っていたのですが、公演プログラム見てびっくり。気づきませんでした。
(追記:これ、両方とも段治郎さんが演じてる早替りとのご指摘をいただきました。
 ってか、速過ぎ!!!驚きのはやさです!)

市川段治郎さんのヤマトタケル、これはすごくはまってる!
とっても素敵。女装して舞うシーンも美しかった。
また、あのグルグルまわり(なんていうんでしょうこれ)、
すごい、はやい、綺麗!
1幕の立ち廻りでは、樽を軽々とジャンプ。身軽ですよねー。

市川右近さんと市川段治郎さんの二人の
”見え”がもうそれはそれはかっこよくて頭にこびりついてます。

弟橘姫の市川春猿さん!めーっちゃ綺麗。恋しちゃうくらい。
赤いお着物が似合う!なんて愛くるしい。。
二幕の展開は、えーーーー!あの時代は占いが絶対なんですねぇ。。
ちなみに海の上で下手側に去っていく際、何かつぶやいてらっしゃいますよね。
なんていったはったのか。。気になる。。

みやず姫と兄橘姫が両方とも市川笑也さんで、
私的には、ちょっと混乱してしまいました。
それにしても、ヤマトタケル、妻にするの、なんてスピーディな!
妻を何人も持てると、「あー、いいよいいよ」的になっちゃうんだろうか。。

子役も結構たくさん出てます。
カテコでは、ん?こんなにいた?というくらい出てきます。
ちなみに私のお気に入りは、最初の1幕のシーンで、
舞台中央からひとつ下手側に座ってた子。
ぽかーんという表情がなんともいえずよかった。
そして三幕のワカタケル役の子役さん。
このシーン、雰囲気がとてもあるシーンなので表情とか
難しいと思うんだけど、よかった!いいよその表情!!

今このレポを書きながらこの舞台もう一度観たい衝動にかられてます。
幕見席がもしあれば(ないけど)、1幕だけでも観たい。2幕だけでも観たい。

ちなみに今日は、後ろのおっちゃんにちょっと参った。。
癖なのかなんなのかわからないんだけど、何か食べてるわけではないのに
口をぺちゃくちゃくっちゃくっちゃ音たてはります。
それがダイレクトに私の右耳に入ってきて。。。泣。
しかも前傾姿勢で私の背後すぐ後ろに控えてるし。。
昔、入れ歯をカポカポカポカポ音させてたおばーちゃん
にもかなり参ったことがありますが、
こういう仕方ないのかも系にあたっちゃうとつらいです。。。

写真は、入り口入って左手のコーナーで売ってる
モナカアイス(\300)、おいしいです。
演舞場で観劇する時はだいたい食べてます♪
ちょっと写真アップで撮りすぎたかな・・

上演時間:4時間半(途中30分休憩と25分休憩)
新橋演舞場で、3月25日まで。
詳細はこちらからどうぞ

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08/03/13 関東アクトリーグ第2戦@北沢タウンホール

2008年3月13日 19:00
関東アクトリーグ第2戦
北沢タウンホール

面白いステージがあるよと誘っていただいて、いってきました。

アクトリーグってようは何かというと、
1チーム5人くらいで、その場で与えられたテーマで、
起・承・転・結を、それぞれ3分で即興で表現して、
そのできを審査員が採点して競うというもの。

これがですね、いやー、ほんと、びっくりした。
ストーリーが出来上がっていく過程のドキドキ感を
まさに客席も共有できる感じ!

テーマ(お題)は、司会者が、その場で客席から募集。
そのテーマを元に、まずは起承転結の「起」が演じられます。
この時、チームに一人いる監督役の人が、チームメンバーのうち
誰をステージに立たせるかを指示するんです。
起承転結の「起」の3分間が終わると、次の「承」に登場する
メンバーを監督が指示して、この「承」のテーマを今度は
監督が与えます。このテーマの出し方と誰をステージに出すか
(つまりそのシーンを誰が演じるか)というのが非常に
ポイントとなるわけです!そして、「転」「結」と童謡に進み、
3分x4の合計12分間の舞台が作り上げられていきます。

醍醐味はまさにライブ感!
コントではなくて、演技のライブ感。
しかもステージ上にいる役者さん達それぞれが、
自分のキャラやポジションを作り出していく過程がすごく新鮮!

1チーム目のミラクルアクトスターズは、お題が「ひな祭り」。
いきなり冒頭、木戸美穂さんのポーズや行動に対しての
後藤公太さんのつっこみがうまい!
ひな祭りをしようと集まった3人、うち男二人が過去にタイムスリップ、
そこで、あるお城の姫が消えてしまい、実はその姫が現代にいってしまったことが判明。
次第に姫が現代に行ってしまった理由が明かされ。。というストーリー。
これが即興で作られたストーリー!なわけです。
しかも、起承転結は各3分ごとで、その3分の終わり方が、
ドラマでいう次へ続くみたいな感じで、
続きがみたくなるような終わり方なんですよね。
「起」で姫が演じてた桜と梅の話を
「承」で、ちゃーんとネタで使って笑いをとったり、
タイムスリップの方法や、姫が過去から逃げた理由とか、
そういうのが全部即興で作られていってると思うとすごく興奮して、
各3分間が終わるごとにもう心から拍手しておりました。

続いては、ソニックテイルチーム。ここは監督さんの指示がうまかった。
誰をどうキャスティングさせて、テーマをどう与えるか、それをメンバーが
どうとらえるか。肥後あかねさん、いい演技でした!

そして関西アクトリーグ(関西にもある!)から遠征してきていた
ビッグエンジェルズ。「起」で、彼女(松葉奈津子さん)が
彼氏(アミジロウさん)に、ある人と旅行に行きたいのと切り出して彼氏は落ち込み。。
「承」でそのある人が、余命一週間というおじーちゃん(原敏一さん)だと観客にわかる。
で、そのおじーちゃんの介護をしてる人(川面千晶さん)が
そのおじーちゃんを実は好きで、余命一週間というのは嘘で・・と展開して、
最終的に「結」で、彼氏とこの介護師さんが空港で出会って恋に落ちちゃう(笑)
このチームは、とにかく設定が楽しすぎでした。

そしてラストのデビルドリーム。お題は「卒業」だったかな。
最初の「起」シーンは、小川輝晃さんと岩本淳さんと菊池早希子さんの3人。
同窓の小川さんと岩本さんが久々に会って会話してるシーンからはじまるんだけど、
菊池さんの存在を完全に無視したような展開。。。と思ってたら、
なんと、菊池早希子さんは、ユキという亡くなった同級生という展開!
次の「承」シーンに監督が出したテーマが「20年前」。うまい。。なるほど!
で、20年前の学園祭のシーンなどが再現されて。
ここでタイソン大屋さんの歌が入り(笑)。
「転」では、ユキが死んだシーンからスタート、
そこに本郷小次郎さんが「ユキの弟」として登場!
うぉっ、弟ときたよ! この設定はすごい。しかも、ユキが音楽をやめないでくれ
といっていた。。とか、すごくストーリー的につながる展開。おもしろすぎです。
「結」では、一度はあきらめていた音楽を再びやろうという結び。うまい。。

でこの4チームを、審査員が採点。一番高得点だったのが
このデビルドリームチーム!さらにこの一番のチームは、起承転結の後に
さらに3分間というシーンを演じることになるんだけど、これがまた面白かった。
かなりぐっとくる感じでもあり、最後はふっと持ち上げる感じで終わり。。
これが筋書き無しで演技されてたなんて信じられないです!

終演後、ロビーに出演者の方たちがいらっしゃったので少し話を聞いたり
したのですが、今日のレベルはまだまだとのこと。えー、私は今日ので
かなり満足したのですが、いつもはもっとすごいのでしょうか。
また、3分間というのは、客席にいると電光掲示板がカウントダウンされていて
いつでも見えるようになってるんですが、ステージ上からはこれが見えない
らしいんですね。つまり、役者さんたちは体感的にやってるわけです。
これもすごい!さらに、そこに音楽がつくんですが、この音楽の入れ方が
また絶妙!(これはスタッフさんがそのシーンにあいそうなのをその場で
選んで挿入してるんですよねきっと)。

開催は一ヶ月に一回のペースでやっているとのこと(詳しくはこちら)。
出ている役者さんは、大中小いろんな劇団の方たち。
今日出てた役者さんは合計20名くらい。
その役者さんたち全員が、それはもう体当たりで挑む演技バトル。
台本もなし、演出もなし、あるのは自分の演技スキル。
そしてその個人個人がチームの中で他のメンバーと自分の
立ち位置やキャラクターを即興で作り出していく、
なんというか、ダイナミックさというんですかね、
躍動感みたいなのをとても感じた公演(!?)でした!

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2008年03月14日

08/03/14 宝塚花組舞姫@日本青年館

2008年3月14日(金) 15:00
宝塚歌劇団 花組 東京特別公演 初日
MUSICAL 舞姫 MAIHIME ~森鴎外原作「舞姫」より~
1階H列22番@日本青年館大ホール

美しい。。そして切ない。。二幕ラストは目に涙・・
い、いいっ!リピートしたいです。
音楽(甲斐正人さん)がこれまたいい!
旋律が美しい。
帰り道、あのホール横の駐車場みたいなところで
自然と鼻歌出てしまいました。

エリス役の、野々すみ花さん、美しい~。
一幕で、豊太郎に扇を教えてもらった後ひとりで踊り始めるシーン、
手先から足先まで全ての動きに魅せられました。
あのシーンだけでももう一度観たい。
ほんと、舞ってます。舞うってこういうことだなーと。
まさに踊り子、舞い姫♪
声もいい、歌も素敵、表情の変化もすごく伝わってくる。
二幕で、再び豊太郎が手にとって、エリスが扇を舞うシーンは
ジーンと感動。。
看護師さん、そこで声かけちゃいますかと(もちろん演出ですけどね)

プログラム(600円はいいっ!)を幕間にみてて、
1幕第2場、神楽面の女達が踊るシーンで兎を野々すみ花さんが
演じられてたんですねー!このシーン、いいなーと思って4名を
見てたんだけど、しまった、リピートして兎をたっぷりみてみたいです。

とよ!
太田豊太郎、愛音羽麗(あいねはれい)さん。
とってもりりしい。真っ白な軍服姿がすごく似合う!
敬礼がなんとなく初々しい♪(そういう敬礼方法なのかな)
台詞の声、いいですねー。
歌は、スポっと音程がはまった時が気持ちいい!

二幕でとっても印象に残ったのが豊太郎の友人相沢役の未涼亜希さん。
エリスにお金渡すシーン。。声・トーンがもうあのシーンでは
あれ以上はないってくらいぴたーっとはまって感じました。歌声もいいっ!

細菌を研究している岩井直孝君、キャラおいしい!
そのキャラを見事に好演されてたのが日向燦(ひなたさん)さん。
日向さんが、他の舞台でどういう役を演じられてるのかぜひ見たいです。

また、専科の3人が舞台をぎゅっと引き締めておられました。
エリスの母の光あけみさん、叩くのひどいけど見守ってたのね。
「責任」という言葉が重く響いてきました。
天方伯爵の星原美紗緒さん、すばらしき貫禄!首相!
そして豊太郎の母の梨花ますみさん。1幕ラスト、白装束。。あぁぁ。。

原芳次郎(華形ひかるさん)、100年後の日本、こうなってますよ。
芳次郎のあの無念が、とよのその後の気持ちの変化へとつながるのでしょうか。。
日本へ。。「はい」。。。と、あぁ。。。おぅ、エリス~・・・

二幕ラスト、一度幕降りた後、もう一度あがって、
エリスと豊太郎のあの絵。
うん、ちょっと救われました。

セットの使い方、うまいですよねー。
あのボードみたいなセット、何かが出てきたと思ったら
外套が各ボードの横に出てきて一瞬で路地に。
と思ったらその後は、襖絵みたいな感じで和風にもなったり、
こういうところをみてても面白いです。

最後、カーテンコールで1階客席スタンディングだったのにびっくり。
いや、スタンディングオベーションしたくなるくらい確かに素晴らしかったのですが
宝塚でスタンディングオベーションってちょっと新鮮だったので。

公演時間約2時間35分。途中休憩25分。
演出は植田景子さん。日本青年館で3月20日まで。

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2008年03月16日

08/03/16 身毒丸復活@彩の国さいたま芸術劇場

2008年3月16日(日) 13:30
身毒丸 復活
1階LA列12番@彩の国さいたま芸術劇場

はじめての彩の国さいたま芸術劇場。
埼京線北与野駅から徒歩7分。そこそこありますね。
客層は若い女性が多めとはいうものの、老若男女幅広い!

終演後の客席、パラパラと人が立ちはじめて、
3回目くらいのカテコで1階は80%位スタンディングオベーション。
その熱気についていけない私。
決してあわないわけじゃなくて、
私もいい作品だったーって思ってるんですけどね。
(実際公演プログラム買いたいって思ったし)

藤原竜也さんはすごかった。
動きの綺麗さ、なんともいえない魅力、いろんな感情の顔、
藁人形シーンで目があぁなってしまう前と後の変化、
全裸シーンの落ち着き(こっちがドキドキする)、
カテコでのやさしいお顔。
藤原竜也さんは、15歳でこの作品でデビューしたそうですね。
それから約10年、私は初めての身毒丸でしたが、15歳の時のを観たかった!

白石加代子さんは、ナイス助演。変化する形相がすごい!
一番印象的だったのは藁人形シーンの直前、あの大切にしてた小箱が
パカっとなるシーン。あのシーンはほんとーに印象的でした。
想いを語る彼女のセリフは、ぐさぐさ伝わってきました。
そしてなにげに一番の驚きは、彼女の実年齢!!

お父さん(品川徹さん)がセリフをかなりたんたんと話すのは、
家の長という役割を演じているということなんでしょうね。

人身売買(お母さんを買うんです)、屈折、殺人、発狂、折檻、藁人形、禁断の愛。。
そのようなキーワードがうずまいてるんだけど
そこまでどよーんという重い感じでもない演出や音楽やセット。
なんというか、あの芸術劇場の、かしこまった椅子で観るよりは
小劇場の舞台で観てみたい感じ。時間も1時間40分だし。

セットは、新しい母と一緒に家に帰ってくるシーンで、
まず玄関セットができて、
次に仏壇セットができて、居間ができて、
っというのはなかなか気持ちよかったんだけど、
また、家セットにしてもランプにしてもカミキリムシのセットにしても、
つかみがうまいのに、私の中ではそのまま印象がフェードアウトしちゃった。
なんというか、雰囲気の違ういろんな世界のセットが次々に出てくると、
前の世界のセットが、なんかちょっと陳腐に思えてしまったりするんです。。
あ、穴に飛び込むシーンの表現はうまい!ほんとに飛び込んだように見えた!
(飛び込んだ後の世界は、オペラ座の地下みたいなロウソク舟たちが!)

また、ホールが結構響くのか、特に後ろを向いた時のセリフが
かなり聞き取りにくかったです。(せんさくの最後のセリフは全然聞き取れず)

アンサンブルの方たちは、なんとなくバラバラ感があって、
ハンコ(家の権威の象徴だそうです)の踊りシーンとか、え・・・と思うくらい。
ラストの皆さん登場シーンで、スローモーションで動いてた人が、
目の前に落ちてた着物を足でばっと蹴飛ばされてましたが、
あの動きは私的にはかなりさめてしまいましたですよ・・・

作品には興味出たので公演プログラム買おうと思ったんだけど、1800円・・・
色付バッグとか、写真とかそんなにいらないし、サンプルも置いてないっぽいし、
買ってもし中身が写真集みたいな感じだったら嫌だなと思って結局買わず。
単に解説みたいなのだけでいいので、1000円以下で売って欲しいなぁ。
ここに書いてあるようなこと(とてもよくわかる!) が知りたかったんです。。はい。

カテコのノリにはついていけなかったけど、
また将来、もう一度観て、見比べてみたいなと思える作品でした。

上演時間: 約1時間40分(休憩無し)
作: 寺山修司岸田理生
演出: 蜷川幸雄

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2008年03月17日

08/03/17 みつわ会暮れがた・蛍@六行会ホール

2008年3月17日(月) 14:00
みつわ会 暮れがた・蛍
自由席@六行会ホール

先日稽古場にお邪魔したみつわ会さんの公演を
観にいってきました。

開演5分前に到着したこともあるのですが、
客席ほとんどすでに着席。普通、結構開演5分前
とかって駆け込んでくる人とか結構いると思うのですが、
おそらく、場所(新馬場駅という少しマイナーな駅)と
あと客層がおじーちゃんおばーちゃんが多いということもあり、
おそらく開場時間あたりからいらっしゃってたりするのかなぁと思ったり。

今日は久保田万太郎作品の2本上演。
まずは暮れがた。

舞台は明治45年5月18日、おわっ自分の誕生日と
こういう舞台設定がだぶるとなんとなく特別感♪
この日を選んでくれた久保田万太郎になんとなく感謝(笑)

作品は、三社祭の2日目の夕暮れ時を描いたもの。
なんだけど、そこにはいろいろなご近所さん同士の
コミュニケーションが描かれてます。

ちょっとした伝達も、こうして人と人がフェイストゥーフェイスで
伝え合う時代。今は携帯やメールでちゃちゃっとできちゃうけど
こうした人同士のあったかい関係ってのもいいもんだよなぁ
なんてことを思いながら観てました。

キャラクター的に好きなのが善さん(田村勝彦さん)。
私もこういう近所のおっちゃんになりたいなと思ってしまった。

メインキャストのおりゑ(片岡静香さん)がいう台詞、
なんでも待っているうちが花、
そうそう悪いことばかりありゃしません、
といったなにげない言葉が、うん、そうだよねーと伝わってきます。

ちなみにこの作品、明治45年に、当時の様子を描いたもんなんですよね。
今私は平成20年にこの明治45年の作品を見てるわけですが、
当時の人は明治45年にこの明治45年の作品を見てたわけで、
当時この上演を観た人は観劇後、どういう感想を持ったのか、
当時のアンケート用紙(ないだろうけど・・)とかあったら見てみたい。
(6時にならないと電灯がつけられないってのも当時は当たり前ですもんね)

そうそう、稽古場で拝見した男性陣の髪型が
かーなーりーCUTされて角刈り位になってました!

客席にはご年配の方が多く、いいポイントで笑いがおきてました。
(三社様はきっと1日は降らなきゃ承知しない。。という部分とか)
こういう明治時代(暮れがた)や昭和初期(蛍)、その当時に上演
されていた作品を、こうして今の役者さんと演出で、また観れるというのも、
時代を超えて、なんか昔の観客と一緒に感じてる気持ちになれますね。

休憩後、蛍。

泣きじゃくりよし子(前田真里衣さん)、やっぱりかわいそー!
稽古場で拝見した時に比べて、(当然ですが)衣装・セット・音・美術
などが加わると、本当により入り込みやすくなります。

セットも味がある旧家って感じで、あの窓の外の手すりとか、
ちょっとゆがんだ感じの字で書かれた船木の表札とか、
あぁいうの、好きなんですよね。
そしてラスト、セットが動きます!
その後、虫かごの蛍を持った近所の娘さん(佐藤麻衣子さん)が、今のは。。。と。
あぁぁぁぁ。。。別れた女性を引きずって・・・あぁぁぁ。
やっぱりよし子、かわいそう。。がんばれよし子。

長編作品のあるシーンだけを抜き出したような、
続きがありそうで、でもこれだけでも成立する、そんな作品。

ラスト二役を好演されていた大原真理子さんと、終演後、少しお話できました。
みつわ会という名前の由来をお聞きしてみたところ、
”人の和”、”和事(わごと)”、”和み”の三つの和とのこと。
まさにこの3つの和を感じたひとときでした♪

上演時間:約1時間45分(15分休憩含)

2008年03月18日

08/03/18 赤坂RED/REVOLUTION東京@赤坂RED/THEATER

2008年3月18日(火) 19:30
赤坂RED/REVOLUTION 第一弾
東京
G列22番@赤坂RED/THEATER

赤坂RED/THEATER さんが「いい芝居を創る」という考えで
脚本に拘り、演出に拘り、有名無名を超えて全キャスト
オーディションをして作り上げたという作品とのこと。

ふむ。。

舞台セットや照明はシンプルな感じ(あの窓好き)、
登場人物15人でそれぞれに小さな見せ場があって絡みも多い。
それぞれの役者さんの見せ場は、結構、おっ
次どうなるんだろうって思うんだけど、
その「次」がない印象なのです。
つまり、んー、その小さな見せ場が
ぽこぽこと連続して、最後まで流れていく感じ。
軸としてあるのは、最初と最後を締める主人公の学(清水優さん)
と思うんだけど、それ以外のキャストは、
彼らに何か見せ場を一つ作るために脚本書かれてる感じだなぁ。。。。
と思って終演後パンフ見たら、
演ぶゼミナールの卒業公演用教材として書き下ろされた作品とのこと。
なるほど、ちょっと納得。

でもこうしてまず戯曲ありきで、オーディションして出演者
選んで上演というのは面白いし、いい試みだと思いました。

舞台は、最初のシーンが、全員関西弁なんだけど、
うーん、多分、関西人でも、大きな声で台詞として関西弁話すとあのように
なってしまうのではないかなと思ったり。
普通のテンションで話してほしかったなぁと関西人の私は思いました。
ま、普通関西人は、大きな声出そうとしなくても声大きい人が多いですけどね・・

そう、この舞台、若い頃のシーンで、若さのエネルギーというか、
役者さんがセリフを大声で叫ぶ感じなんですよね。バックの音楽もがんがん鳴る系。
劇場がまた小さいので、それがかなりダイレクトに伝わってきて、
これは好みの問題というのもあるかもとは思いますが、私はこうした
ただ大きく叫ぶ系は少々苦手でございまして。。特に大きな声出す直前の
あの一瞬の間とか、一生懸命叫んでます感を感じた途端、さめてしまうのです・・・
あと、私がこの舞台でんーと違和感を感じたのが、みんなで笑ったりするシーン。
そこそこ笑い続けるシーンが何箇所かあったんだけど、アハハハハアハハハハ
と口で笑いながら、目が笑ってなかったりして、やはりさめてしまうのです。

でもキャストそれぞれの方達は、さすがオーディションで選ばれただけあって
皆さんキャラクターとしては魅力的な方ばかり。

特に主役の学役の清水優さんは、挙動不審感もじもじ感がうまくて、
キャラクターにぴたーっとはまってたんですね。
つぶやく系の台詞とかは、すっと響いてきました。
ただ、若い頃のシーンで、ストーリーテラー的な存在で
叫ぶ感じで読み上げてた台詞は、やっぱり普通に読んでほしかったなぁ。

あ、オーディションシーン、このシーンは面白かった。
このシーンから私はこの作品の世界に入り込めた感じがします。
海老原礼子さんのあの緊張して紙出して読むシーン、
井筒大介さんの絶妙な猫背、今思い出しても笑える♪
劇団シーンは、小林愛さんと野本光一郎さんが、
舞台上の空気をびしっと引き締められてました。
間が長くても、その間が楽しい。そういう役者さんって素敵です。

観終って、なんとなく、ノリ的には、NYで観た Spring Awakening が思い浮かびました。
(あちらはロックミュージカルですけどね)
Spring Awakening のような作品を、
ぜひ日本でも全メンバーオーディションして選んで、
ワークショップやったりして、作品作り上げて上演してほしいです。

2008年03月20日

08/03/20 プリズンホテル@三越劇場

2008年3月20日(木) 13:00
プリズンホテル あじさいホテルへようこそ
1階15列12番@三越劇場

日本橋の三越デパートの6階にある劇場、三越劇場。
はじめて行ってまいりました!2階もある劇場なんですね。
後ろから2列目でしたが、オペラグラスなしでもなんとか
表情がわかるって感じでした。

舞台は、ヤクザホテルが舞台の人情物語。
原作(浅田次郎)読まずに観劇。
なんでプリズンホテル(監獄ホテル)っていうんだろう。。
ヤクザが経営してるから?

舞台は2幕後半からの展開、いいっ!
エピソードとか、べたべたな感じだけどいい!

チラシの出演順は多分有名な人順みたいな感じだけど、
観終わっての感想は、主役は野沢聡さんですね!
野沢那智さんの息子さん。であり野沢直子さんはいとこ!)
最初登場シーンで、うぉっ声たかーって思ったんだけど、
そのキャラクターがじょじょに明らかにされていって、
下戸なのに酔っ払って歌うたったり、表情や仕草や台詞が、
精神年齢7歳のまま大人になってしまったという人気極道小説家役を好演!
背も高くてハンサムで多彩な演技、魅せられました!
そして2幕ラスト、3段階の涙腺ポイント!はまっちゃいましたです。

おとみ役の山口果林さん、チラシと全然ちがって驚いた!
いや、すばらしい、役に入り込みまくってますね。
ラストのあのご挨拶。。涙腺きちゃいました。

秘書役の渡辺志保さん、野沢聡さんと、いいペアでした!
少し過去を背負った感じと、強い心、そして衣装が似合ってキュート♪

そして、多岐川裕美さん。チラシ的には主役ですが、
舞台的には、なんというか縁の下の「花」。うん、そんな感じ。
ストーリー上の存在的には、後ろから支えてるおかみ。
一幕は終始うつむき加減だし。。。少し重い役ですからね。
でもそのわりには、あの宿題できなかったねって台詞、
なんでここでそんなふざけた台詞を・・と思ってしまったんですが。。
ちょっとクールな印象でございました。

ボスのあのガンのシーンは、うーん、私的にはなくても。。
ってか、病気ネタって笑えないし好きになれないです。
また、山口果林さんが2幕あぁなったシーンで、
えらいノリが軽い雰囲気になるのも、うーん、なんか抵抗あり。。
医師と看護師の存在もいまいちよくわからず。。
看護師役の方の語尾がとても耳について。。
そして、野沢さんがDVな性格役なんだけど、暴力をふるう
シーンはうーんやっぱりちょっと抵抗持ってみてしまうなぁ。。
暴力シーンに入るあの効果音が変に軽い感じにしてるのもちょっと・・・

あ、どなたかわからないのですが私は支配人役の方がよかった!
この方と息子の話とかもうちょっと観たかったです。

見所は2幕ラスト!!ハンカチ用意!

ちなみに舞台中に、「三越デパートへ探しにいったけど」みたいな
台詞もあったりします(笑)

そして、さすがにお客さんの年齢層は高め。
私の後ろの人たちもしゃべりまくりですが、
まーそれも劇場の雰囲気みたいになっちゃってて特に気にはならず。
それ以上に、劇場外の(多分)デパート内のアナウンスが聞こえてきて、
そっちの方が気になりました。

ちなみに三越劇場と同じ6階には、いろいろな展示即売会
みたいなのが開催されてます。
25分もある休憩時間にこうしたところを
ふらふらってのも楽しいですよ。
(そういう効果を狙ってるんでしょうねー)
例えば箸置きみたいなのに200万とか300万とかの
値札がついてたりして、値段を見るのもなかなか楽しいです♪

08/03/20 燐光群だるまさんがころんだ@笹塚ファクトリー

2008年3月20日(木) 19:00
燐光群 だるまさんがころんだ
F列14番@笹塚ファクトリー

2004年に数多くの賞を受賞した作品の再演初日。
観てきました。
作・演出は坂手洋二さん。

すばらしい舞台でした!
笹塚ファクトリーというキャパも小さめの劇場なんですが、
観終わった後の気持ちは、もっともっと大きなものを観た感じたって印象です。

最初開演前、ちょっと目つむってうとっとしていたんですが、
開演の瞬間のあの音!この音でびくっとなりまして、
その意味がその直後のシーンで理解できて、
より現実的に実感できた感じの幕開きでした。

セットはシンプルなんだけど雰囲気が実にうまく表現されてるんですね。

最初の戦場シーンから、
(以下記憶順に)
税関シーン、茶の間シーン、現地民シーン、組長宅シーン、
セントラルパークシーン、喫茶店シーン、戦場シーン、工場シーン。。。
などなど、ほんとにいろいろなシーンが次から次へと
テンポよく展開するんです。そしてこれらのシーンが
また代わる代わる登場、そのうち別々のシーンと思われていたのが
リンクしたり重なり合ったりしはじめます。

最初税関シーンでほんとのジャーナリストっぽい英語を
がんがん話す記者(伊勢谷能宣さん)に私はすごいなって思ったんだけど、
セントラルパークシーンはなんと全部英語!字幕が出てくるのです!

これらのシーンの間の、カチカチと刻まれる暗転が、
またドキドキするんです。
ぱっと明るくなると、そこはもう全然別シーンだったりで。

印象に残ったシーンはと言われると、全部。
いや、ほんと全部なんですよね。
通常、こういくつもシーンがあると、一つくらい、このシーンは
あまり好きじゃないんだよなぁというのがあったりするもんですが、
この作品では、それがなかっったんです。

強いて言えば、繊維工場に勤めるお父さん(鴨川てんしさん)一家の茶の間シーン。
今日会社で事件があってな。。
ストーリーテラー役の妹(江口敦子さん)がまたよかった。
心地よくすっと響いてきます。

そして喫茶店シーン。男(大西孝洋さん)と女(宮島千栄さん)さんのシーン。
このシーンはとてもよかった。間、テンポ、しぐさ、表情、雰囲気、流れ、
この二人のやりとりをずっとみていたい。宮島さんの声もいいっ。

役者さん、魅力的な人が多いんです。

全てのシーンにつながるテーマは「地雷」。
そのテーマの持って行きかたがうまくて、説明系の台詞とかもかなり多いんだけど
押し付けという印象は受けず、自然に受け入れられる感じでした。
間とか声の大きさとか語り手の表情とかテンポがいいんでしょうね。

観終わって、地雷についてもう少し知りたいなと思ってたら
パンフに地雷関連用語集があって、帰りの電車でこれずっと読んでました。
舞台を観てたのでかなり知識的に受け入れやすい状況になっていたので、
すっと入ってきましたが、クラスター爆弾や、ボンシング・ベティの説明文を
読んでいると胸が締め付けられる思いです。。
全米ライフル協会が家庭用地雷を売ってたってのは創作だったんですね。。

ラストのだるまさんがころんだの全員揃うシーン。
だるまさんがころんだ、これいろんな地方版があるんですね。
「だるまさんがころんだ」と「ぼんさんがへをこいた」しか
知らなかったですが、いろいろな地方版、いわれてみると
これ全部10文字なんですね。アメリカも10カウント。
確かに。。ラストのこのシーンは、日本語からはじまり、
日本語プラスアルファや、韓国語、英語、フランス語、
などなどいろいろな言葉で展開。この展開も好き。

この舞台、この春にドイツ語で翻訳出版され、5月からは
ソウルで韓国語版が上演予定、英訳出版も予定されてるとのこと。
うん、こういう作品はどんどん広がっていってほしいなと思います。

いい舞台です。値段も当日券3600円です。
31日(月)まで笹塚ファクトリーで。
上演時間:約2時間20分(休憩なし)

2008年03月21日

08/03/21 宝塚雪組君を愛してる/ミロワール@東京宝塚劇場

2008年3月21日(金) 13:30
宝塚歌劇団 雪組
『君を愛してる-Je t'aime-』
『ミロワール』-鏡のエンドレス・ドリームズ-
SS席2階1列35番@東京宝塚劇場

アクア最高!

今回一番よかったのがショー「ミロワール」後半のAquaシーン!
まずは出だしの彩吹真央さんの銀橋ソロ!
これでスコーンと気持ちが盛り上がり、
そこからはセットも照明もダンスも流れるようで気持ちいい!
あの手首をくねっとさせた振り付けいいっ!
みんなに囲まれて舞う水夏希さんは、水の精、いや水の女神のよう。
ただ、音楽が録音なのはなんでー。
しかも音かなり篭って聞こえるし。。ここはぜひ生で聞きたかったです。

ショーのロケット(並んで足あげるやつね)は
真っ赤な衣装でかわいい振り付け、
フォーメーションの変化も楽しいっ!
なんと曲はゴスペラーズの提供!

そうそう、今回はじめての2階SS席♪
舞台が近い!観やすい!
オペラグラスなしのときに、銀橋から上見上げた視線がくると
めちゃめちゃドキっとします!!!!
フォーメーションの変化とか、おおお、この短時間で
あぁなってこうなってすごいーと感心の連続でした。
ただ、一点だけ、銀橋での足元が見えない!
(前のめりになるわけにもならないですしね)

ショーのラスト、白羽ゆりさんが、大階段をゆっくり
降りてくるシーンがまた美しい。水夏希さんと白羽ゆりさんの
デュエットはもうほんとに綺麗で。。うっとりです。

ショーは、一人ひとりに注目というよりは、
全体的なダンス・フォーメーション!が見てて楽しいって感じでした。
ちなみに客席降りもあります!(一階楽しそう)

一方、お芝居の方はというと、ハッピーハッピーなストーリー。
フランスが舞台で、サーカス団の団員に恋する貴族のお話。
(隣の隣にフランス人っぽいお客さんがいましたが、「ジャポネー」
 というセリフに反応したはりました)

で、えーっと、歌詞がかなりベタベタな感じで、
ある意味新鮮でした。「けっこんけっこんー」「僕はもてもてー」
とかそういう歌詞を水夏希さんが歌わはるのですが、
ビジュアルとなんか一致しない!!

ストーリーはわかりやすいです。
ハッピーハッピーストーリー。
一人ひとりに結構スポットがあたって楽しい。
親友フィラント役の音月桂さん、太い声が素敵!
あの鼻をきゅっと締めた感じの笑い方が好き!
内気な親友アルセスト役の鳳稀かなめさんもいいキャラクター。
アルガン(彩吹真央さん)、マルキーズをひきずってたんですよねぇ。好演!

レオン神父の未来優希さんの歌シーン、いいですねー。
下手で何やら会話してる3人(ジョルジュ・フィラント・アルセスト)
も親友同士って感じでなんかキャラクターがちょうどいい感じの3人で
こういう仲間っていいだろうなぁなんて変に陶酔してみてました。

キャラクター的にはリュシール役の山科愛さんがいいっ!
小さくちょこまか走る感じがいいっ!少しだけ歌われた時の声もよかった!

お芝居最初のシーンで、故・アンリドシャット(だったかな)と発声された方の
この「故・コ」の発音がめちゃめちゃスコーンと響いてきて、
いやー妙なところで私の耳は喜びよるなーと思ってしまいました。

お芝居ラストでは、ステージ上部の箱の中で踊ってる人たちも観てて楽しい!
(四つあるBOXの右から二番目の娘役さんの踊りがいい感じ!)

あ、一点だけ少しん?って思ったのが、セリメーヌ(大月さゆさん)の衣装。
ジョルジュがサーカスの土地のことでフランソワさんにお伺いをたてにいったシーン、
セリメーヌはジョルジュがきたと知ってウキウキしてるとのことだったので
どんな衣装で来るのかなと期待していたのですが、あれ、最初のシーンと同じ衣装?

ところで今回、お芝居もショーも観客手拍子シーン、多いですよね。
トップさん登場の時の拍手とかは一緒にぱちぱちーって(小さくではありますが)
してるのですが、手拍子シーンは、正直オペラを観ていたい気持ちも強く、
でもやはりノリ的には手拍子した方がまわりの観客的にもいいんだろうなぁと。。
どうなんですかねぇ。特にSS席とかの場合は、
オペラより手拍子優先って考えといた方がいいのでしょうか。

今日は2階下手S席がかなりどかっとあいてました。
団体さんキャンセルとかなんですかねぇ。それとも単に空席?

08/03/21 きみがいた時間 ぼくのいく時間@サンシャイン劇場

2008年3月21日(金) 19:00
キャラメルボックス
きみがいた時間 ぼくのいく時間
1階23列8番@サンシャイン劇場

愛。

愛する人を助けたい、
そのために全てを捨てて39年間待ち続けられるか。。
39年間ですよ39年間。。。

スパイラルが1年、いやせめて5年くらいだったらよかったのに。。
と思ったりもしたけど、そうすると、その後ほぼ同年齢の秋沢里志自体が
二人存在することになってしまう。。ううむ。だから39年位がいいのだろうか。

というようなことを考えながら劇場を後にする私でございましたが、
とってもいい芝居でした!
上川隆也さん、私の中ではまじめキャラな印象だったのですが
この舞台、特に前半では、はじけた感じの演技や
個性的なダンスみせてくれたり、オーバーリアクション連発だったりで、
上川隆也さんってこんな役者さんだーと思うシーンの連続です♪楽しい。
でありながら、後半では、魅せられました。
若い里志と老いた里志、舞台上に二人同時に存在するような印象なのです。
上川隆也さんの見所満載って感じです。

タイムマシンあり、ダンスあり、笑い少々、涙ぽろぽろ、アドリブも(笑)、
音楽もいい、雰囲気がいい!

1幕のいろんなキャストさん達のオーバーリアクションは、
全部その後の展開につながっていくんですねぇ。
ストーリーテラーの妹役の岡内美喜子さんのつっこみがまたいい。
より脳裏に刻まれて、あとにつながっていくんですよね。

今回、キャラメルボックス公演史上はじめて休憩(15分)があるとのこと。
なんと!その休憩時間に、新聞を売ってるのです。1幕の概要をまとめた
という新聞。これが100円。はい、買いました。いいですこれ。
幕間に前半の復習ができて、暇つぶしにもってこい!
リピーターとしては、これが毎回変わったりしたらなお楽しいでしょうね!

そして2幕。2幕後半は、泣けます。。
会場入り口に積んであるポケットティッシュは受け取っておきましょう。

私は最後の最後のあの瞬間が好き。ほんとにそうなったかに見えました。

岡田達也さん、先日手話の舞台ですごく印象に
残る演技をされていたのですが、
今日も柿沼浩二を好演。マックブックとホテルの交渉シーンは迫真の演技でした。
確かに里志にしてみればホテルをつぶしてしまうので排除したい。
でも浩二にとってみれば、そこまで育ってきた環境を考えると、
あそこでホテルも純子も一度になくしたに近いわけで。。おぅぅ。
あぁマックブックがー。

ヒロイン紘未役の西山繭子さん、不思議な魅力の雰囲気を持った方ですね。
この舞台、上川隆也さんがいろんなシーンで発する「ひろみ」という言葉に
ほんと気持ちが入っていて。。あぁ。。。出産、入学式、そして。。あぁ。。

また、よき理解者である純子(坂口理恵さん)。
ラストで台詞であぁは言ったはりましたが、うーん。。。。やっぱりちょっと切ない。

余談。上川隆也さんの台詞にあった、かぼちゃの語源、はじめて知りました。

今日は最後列でしたが、オペラグラスなしでもぜんぜん表情がわかります。
ただ、座席が前後かなりつまってる感じなので、一度入ると
とっても出にくいですね。

2時間半(カテコが10分くらいあるので合計2時間40分くらい)
の舞台でしたが、もっともっと長くいたように感じました(いい意味で)。

チケットもパンフついて6300円。おすすめ!

p.s. 開演前にこれでもかというくらいの携帯切ってねアナウンス(笑)
 その効果で上演中、携帯・バイブ、一回も聞こえず。すばらしい。

2008年03月22日

08/03/22 三月大歌舞伎@歌舞伎座

2008年3月22日(土) 16:30
三月大歌舞伎 夜の部
2階3列43番@歌舞伎座

久々の歌舞伎座(といっても1月以来ですが)。
やっぱり歌舞伎座は雰囲気がいいですね。
歌舞伎座の前のあの大きな看板の前で、
ぼぉーっとしてるだけでウキウキします。
今日は幕見席の行列にたくさん外人さん。
そう、イヤホンガイドの英語版借りれば
素晴らしい観光と思うんですよね。

今日の1幕目は鈴ヶ森(すずがもり)。
中村芝翫(しかん)さんと中村富十郎さん、二人の人間国宝の共演!!
権八(中村芝翫)と雲助たちの
いろんなバージョンの立ち廻りが楽しい。
顔をそぎ落としたり、鼻切り落としたり、
背中から血が出たり、足切られたり、
首が・・とリアルに想像するとかなりえぐいですが、
あのゆっくりとしたテンポと少しふざけた感じの
雲助たちの動きで、笑いがおきたりします。

幡随院長兵衛(中村富十郎さん)、かっちょいい。
まさに、宵越しの金は持たねぇって感じのタイプ。
紙燃やしちゃうし。
権八(中村芝翫)と二人のシーンのあのラストの背景!
うぁって思ったら一瞬で幕。気持ちいい~。

2幕目は
京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)
~道行より押戻しまで~

今日一番楽しかった演目!
これはもう一度観たい!!
すごかった!美しかった!楽しかった!笑った!そしてかわいかった!

まず、寺の小僧さんたちが面白い!
坂田藤十郎(花子役)さんが、白拍子として登場した時のあの反応。
例えるなら、男子高校の教室に見知らぬかわいい女子が突然やってきた、そんな感じ。

坂田藤十郎さんの女形は、もうなんてつぶらな瞳なんだろうっと。
雰囲気満点。そして舞いが美しい!ほんとに見とれます。
イヤホンガイドの解説で
「この動きは体力がいるんですよね。77歳とは思えません」みたいな
解説があって、それ聞いてびっくり!77歳!そういえばこの演目副題が
「坂田藤十郎喜寿記念」。ひゃー。すごい。
その後もいろんな舞いを披露してくださるのですが、もっともっと観てたい!
また、衣装が一瞬で変わったり、袖にひっこむたびに衣装が
がらりと変わってきたりして、視覚的にも楽しめます!
またそのひっこんでる間の三味線や、小僧さんたちの踊りも楽しい!

客席サービスも盛りだくさん!一階前方には、
手ぬぐい(でしたかね)がたくさん飛んできます!
いいなーいいなー。

そしてめっちゃかわいかったのが中村虎之介君。
坂田藤十郎さんのお孫さんで中村扇雀さんの息子さん)
まいまいずくし。舞い解説からはじまり、浅田姉妹、浅田舞、
まで出てきた(笑)。そのかわいくきりりとした声と、
とても気持ちいい抑揚、そして後ろの坊主たちの「まいっ」の相槌!
この相槌が楽しい~。ちょっと身を乗り出す感じの相槌♪
なんて楽しい台詞なんだ。。。たまりませぬ。
結構な長台詞で、終わった時には客席から割れんばかりの大拍手!!
もちろん私も!楽しかったー。

2幕ラストは市川團十郎さん登場。おおおお、すごいメンバーだ。
東の團十郎さんと西の藤十郎さんのお二人の見得、
しかと目に焼き付けさせていただきました!

見ごたえありまくりの京鹿子娘道成寺でした。

三幕目は江戸育お祭佐七。
最初の劇中劇「忠臣蔵」でおかる役が中村芝のぶさん!
美しい~。観れてうれしい~。
最初、客席も一緒になっての三三七の手拍子は気持ちよかった!

佐七(尾上菊五郎さん)と小糸(中村時蔵さん)、
あぁすれ違い、ラスト切ない。。。そこで幕なのーというところで幕。
セット的な見所はステージ上の盆の回転。
場の転換ごとにぐるーっと回転してぜんぜん違うシーンに。
展開とテンポがちょっとゆっくり目なので途中少し睡魔におそわれました
(鈴ヶ森と京鹿子娘道成寺はぜんぜん眠くならなかったのに)

この三月大歌舞伎、外人さんも結構観に来てましたが、
ナイスチョイス!これは見ごたえ満点でございましたですよ。

上演時間:約4時間10分(途中30分休憩と15分休憩)
公演HP:http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2008/03/post_23.html

2008年03月23日

08/03/23 イブラヒムおじさんとコーランの花たち@県民共済みらいホール

2008年3月23日(日) 14:00
みなと横濱演劇祭2008
イブラヒムおじさんとコーランの花たち
14列6番@かながわ県民共済みらいホール

久々の朗読鑑賞。
生演奏付の一人芝居。
語りは麻実れいさん。
生演奏はパーカッション演奏で、演奏は萱谷亮一さん。

出だしがなかなかインパクトのある内容。
少年モモの声、イブラヒムおじさんの声、モモの心情を語る声など
いろんな声が登場しますが、私が一番いいなって思ったのは
イブラヒムおじさんの老いた声♪ イブラヒムおじさんの顔が浮かんでくるようです。
麻実れいさんが、表情(泣いたと思ったら一瞬で切り替わったり)、身振り手振り、
時には足も使って表現されるのですが、
目線も客席の方を見たり、演奏してる萱谷さんを見たり、
優しく目でも語られてる感じでした。


(画像使用の許可をいただいてます。無断転載はご遠慮下さい)

パーカッション演奏はビブラホーンが綺麗。マリンバのメロディーも素敵♪
またこのメロディーと麻実れいさんの語りのタイミングも気持ちよかった。
ただ、あれだけ楽器が揃っているのであれば、
海の音や列車の音も録音でなく、何かしら楽器で表現してほしかったなぁと。。
あと、いくつかの楽器のBGMはちょっと唐突に感じましたです。

ラストの終わり方、ふっと消えていく感じで、
イブラヒムおじさんに見守られつつ、
私たち観客もモモの成長を見守りつつフェードアウト。。
綺麗な終わり方でした。

そして終演後、すくっと立たれた麻実れいさんのお姿が
めちゃめちゃ綺麗。すばらしいプロポーション。
カテコの後、麻実れいさんから手を差し出し、
パーカッションの萱谷さんと手をつないで袖にはけられてましたが、
身長差がかなりあって、麻実さんとっても堂々としてられて、
さすがだなぁと見とれておりました。

上演時間:1時間45分
3月28日19時と29日14時に博品館劇場にて上演

2008年03月25日

08/03/25 五木ひろし日本歌謡史100年昭和編@国立劇場

2008年3月25日(火) 12:00
五木ひろし 日本歌謡史100年!~昭和編~ 千秋楽
3階9列42番@国立劇場

お誘いを受けて行ってまいりました♪
五木ひろしさんコンサート。

あたりまえですが、歌がめちゃめちゃうまい。
MY耳は、とても喜んでおりました。

マイクをぐいーんと離して戻す歌い方や、
細い目で少し笑った感じでの歌い方、拳、
そういうところも楽しいです♪

曲は、第一部が昭和の名曲で、第二部が伝統・古典とのコラボ。

第一部は、とにかくセットと衣装がどんどん変わります。
いやー、お金かかってるって感じ。
もちろん生バンド、バンドのレベルも高い!
2曲ごとくらいに、場面転換がおきて、ダンサーが出てきたり、
盆がぐるりとまわって全然違うセットになったり、
(バンドのセットの盆がぐるりと回転すると、
 五木さんの故郷をイメージしたという柿の木の風景のセットがあらわれる)
照明やせり上がりでいろいろな効果を出したり、
五木ひろしさんの衣装もどんどん替わって(よくあの短時間でまぁ!)
それはそれはもう見てる人を飽きさせない工夫がたくさんありました。

曲は、(昭和の曲を昔から順に歌ってく感じなので)
私が生まれた年以降になると、さすがにメロディーも
知ってる曲が増えてきて、より楽しめました♪
今聞いてもほんと、あぁいいメロディーだなぁという曲がたくさん!

第二部は、いきなりフルオーケストラ&コーラス隊登場!
(神奈川フィルとのこと!コンマス石田泰尚さんじゃなかったけど、
 コンミスの女性、美しく&いい音色でした!)
そしてオーケストラの台がつつつーっと後ろにさがり、
尺八や鼓、琴、笛にあわせて歌ったり、花道使って日舞、連獅子が出てきたり。。
桜が舞い、星が振り、目でも耳でも楽しい、第2部でした。

一番印象に残ってる曲は、「よこはま・たそがれ」と「乾杯」。
よこはま・たそがれは、ボブ佐久間さんのオーケストレーションに注目と
五木さんがおっしゃってた、まさにその通りで、これはiPodに欲しい。
そして乾杯。これはよかった。とても気持ちのこもった乾杯でした。
その後川の流れのようにを歌われてこれは私も大好きな曲ですが、
ちょっと歌詞が聞き取りにくくてなんとなく残念。

ところで、今回なんといっても新鮮だったのがお客さんの反応。
いつも観劇してる客席とは全然違いました。箇条書きで書いてみますと。。

・五木さんがステージ下手に動くと、1階前方客席下手側前5列位の人が拍手、
 上手側に動くと同じく上手側前5列位の人が拍手。しかも拍手の勢いがかなり速い!
 一部の方は身を乗り出して拍手拍手!あれは、こっち見て見て!っていうアピールなのかなぁ。
 他の方が全く拍手とか手拍子してないところで、1人だけ、2人だけ拍手し続けてるのはすごい。
 もうまわりが見えなくなってるのかなぁ。。と3階席からみておりました。
・かけごえの声が高い。ひーろしー!という声が、ライオンキングの雌ライオン達が
 目から白い涙流す時のような感じのトーンでひーろしー!って叫ぶ感じ。
・3階席私の少し離れたところで一部の方だけペンライト。そこだけやたら目立ってるような。。
・フラッシュをぱしゃぱしゃ撮ってたおばちゃんがスタッフに注意されて一言「だめなの?」。だめでしょう。
・基本的にテレビ鑑賞モードなお客さんが多く、よくしゃべらはります。
 あと、よく歌わはります。小さい声でも前の列の人にはよく聴こえてるんですよ~
・3階席、前のめりで見る人多数。スタッフも注意しないし。。。
・休憩時間、男性トイレに堂々とおばちゃん達がぞろぞろ。おい・・・・

3時間、五木ひろしさん、歌いっぱなし。すごい!
曲は川の流れのようにで、「知らずー知らずー」という最初の入りを
はやめに入られたようで、「遅れることはまずないんですけどね」と
後でおっしゃってました(笑)。こういうハプニングも楽しいです♪

トークもとてもお上手で、ひきこまれます。
今年60歳だそうです。これから紅白とか見る時にもちょっと愛着でそうです。

国立劇場3階席、オペラなしでも全然楽しめました。いい劇場だ♪
劇場前のさくらまつりも綺麗っ♪

08/03/25 ベガーズオペラ@日生劇場

2008年3月25日(火) 18:00
ベガーズオペラ
GC階A列63番@日生劇場

よかった!
前観た時と印象が変わりました!
これはリピートしたい(もうほとんど終わりだけど)

とにかくキャストがいいっ!

内野聖陽さんマクヒース、かっちょいい!
そして歌がうまい!!
前エリザベートのトートで聴いてた時から
すごく味と深みが出た気がします!
そして、よっ!プレイボーイ!(笑)
客席の絡みシーンとかも見てて楽しい♪

ピーチャム(どうしてもピーちゃんに聞こえる)の橋本さとしさん。
おおおお、トムとピーチャム役、両方とも橋本さとしさん(1人2役)と
わからないくらい、全然違う! そのギャップがまた楽しいです。

ルーシーは島田歌穂さん。
前回観劇した時は、歌穂さんあんまり歌がないのか~って印象だったんですが、
今回は2幕以降の歌唱シーンを堪能!台詞や仕草のちょこっとした演技
にも魅せられました(ちょっとオーバー気味のところがまたいいっ)。

そしてポリー・ピーチャム役の笹本玲奈さん。歌声大好き♪
前回のウーマンインホワイトの時(あのお姉さんもよかった!)とは全然違う娘さんを好演!!
歌声大好きです!心地よすぎです。いや、ほんと。スコーンと届いてきます。

森久美子さんは、もうこの方ほんといるだけで、すごい存在感ですが、
あの後半のメイク。。強烈なメイクですよね。。あの頭部分とか。。
それでいて歌声にあの安定感。。実に貴重な方だ。。

ちなみに1幕前半で素敵な歌声を聴かせてくれた男性はどなたでしょう?

そう、この舞台、アンサンブルの人たちもいいっ。
勢いがありますね。舞台が進むにつれて、あ、あの人、
あの作品にも出てた人だってのがわかったりして、
そう思った時点でもう一度最初から観てみたくなってしまいます。

唯一、この舞台、私的ちょっと苦手シーンは、
マクヒースが次々と娼婦を呼んでくるシーンの後の娼婦の人たちの
衣装やメイクや演出やノリが私的にはちょっと。。苦手で。。。

あと、観てる時は、音楽にのりながら見入ってるんですが、
見終わった後、例えば今この文章書きながら音楽を思い出そうと
しても出てこないんですよね。。。歌も結構あったんだけどなぁ。。

でも、3時間半、少しお尻の位置を調整したりしながらではありましたが、
堪能! ステージ席や1階最前列、かなり絡まれますよね。これをGC階
から見てるのは楽しかったです。私は絡まれたくない人なので・・・(笑

開演5分前からのパフォーマンスや、休憩中のパフォーマンスも楽しく、
20分休憩&10分休憩(3幕構成)はあっという間でした。

2008年03月28日

08/03/28 トゥーランドット@赤坂ACTシアター

2008年3月28日(金) 19:00
トゥーランドット
1階K列31番@赤坂ACTシアター

赤坂ACTシアター、こけら落しシリーズ。

さて、観おわっての私の感想。

「あのラスト十数分で、終わりよければなんとかやら」

という印象でございました。
上からひらひらとたくさん振ってきました。

昨日が初日で、劇場もオープンしたての劇場で、
おそらくあまりこの劇場のステージ上での通しとかもできてない中での
上演だったんだろうなぁと思いましたが、とはいえプレビュー公演ではなく
本公演ですし、チケットも13500円と結構お高いので、
以下、率直に個人的な感想書いてみました。

芸達者な役者さんが揃ってるので、演技はさすがでした!
見ごたえあります。話題の劇場ですし、一度行ってみてもいいと思います。

観てみて、受ける印象は人それぞれと思いますし、
(幕間や終演後、まわりの感想聞いてると、皆さんそれぞれで面白いです)
また少々ネタバレもあるかもしれませんので、
観てない人は観てから読んでいただけるといいかも。

さて、トゥーランドット1幕出だし。
北村有起哉さん。最初のつかみ。
この冒頭で歌を入れるのであれば、歌える人で聴かせてほしかったなぁと。
オープニングはもっとどかーんとくるかなと思ったのですがスロースタート。

そしてですね、最初とにかく気になったのが、
オーケストラピットの音(生オケです)や、役者の台詞が全て、
ステージ上手袖の右側スピーカーから聴こえてくること。
二胡の音はダイレクトに響いてきました)
私の席、K列31番で、上手ブロックとはいえ、
センターブロックよりの通路の2つ中に入った席なので、
そんなに端っこでもないのですが
それでもそう聴こえるということは、
もっと端っこだったらよりそれが顕著なんだろうなぁと。
(ちなみに舞台袖の声っぽいのも結構漏れて聞こえてました。
 最初はこれ演出なのかなと思ったんですが。。多分違いますよね)
そしてこのスピーカーから流れるオケの音量が大きくて、
特にアンサンブルの歌の台詞が全然聴き取れない。。。
そのアンサンブルの歌も、久石譲さんが音楽なんですが、
あのハウルの動く城とかもののけ姫とかの戦いのシーンの前みたいな感じの音楽
(ずっとそんな感じ。全然メロディーも頭に入ってこない)
に乗せて歌うオペラチックな曲ばかりなんですが、
アンサンブルにミュージカルで歌える人が揃っているのに、
彼らの歌唱力が活かされきれてない感じでとても歯がゆくみてました。

ソロパートは、基本的にメインキャストの人たち。
なんですが、メインキャストは基本「歌」系ではない人たち。
特に1幕の中村獅童さんには、歌わせなくてもよかったのではと。。
2幕の獅童さんはすごい迫力ございました。
こういう部分はほんと見ごたえあるんです。
お得意でないことをさせるところに、違和感を持ってしまうわけでして。。

歌でよかったのが安倍なつみさん。高音部が綺麗!
客席での歌もよかった。堂々とされてますね。また、とてもかわいい。
ただ、かわいすぎる。。見た目が現代っ子ぽい感じでなかなか感情移入できず。
現代からタイムスリップしてティムールがかくまってるみたいに思えてしまうのです。。

そして早乙女太一さん。立ち姿が美しい。絶妙な角度!!
しなやか。綺麗。宦官(去勢された官吏)ミンを好演。
動きや視線、着こなしがいいっ!16歳!?若いっ。
安倍なつみさんとのペアシーンもよかった!
この二人をもっと前面に持ってきてもよかったんちゃうかなと思ってしまうくらいでした。
衣装もとっても似合ってた(唯一鞭シーンの肌着のしわしわが残念)。

岸谷五朗さんは、動きが俊敏ですね。殺陣シーンの動きも気持ちいい。
台詞もしっかりと届き、歌も低音部はぐっと聴かせてくれはります。
ただ、観てて受けた印象としては、この皇太子カラフ役としては
ちょっとお歳を召してしまってる感も・・どうなんでしょ。

トゥーランドット役のアーメイさん。
この役、なぜ外国の方にしたのだろう。
日本語、かなりがんばっておられましたが、やはりというか、台詞としてはとても不自然。
歌でも、特に”た”行と”か”行の発音がすごくきつく出るので耳にも心地よくない。
また、もっとパンチのある伸びやかな感じの歌声かと期待してたんだけど、
かなり抑え気味というか控えめな印象。
二幕ラストで、人の名前を中国語で呼ぶシーンがあるのですが、
その発音が(当然ですが)とっても綺麗で、
あぁそのまま歌も中国語で歌ってほしい~と思ってしまいました。
また、予想していたほど歌も多くなかったです。

側近ティムール役の小林勝也さん。たんたんとした台詞まわしは演出でしょうか。

また、兵士役の方達の台詞が、がなる・叫ぶ感じの言い方が多くで、うーん。
これも演出ですかね。

セットは、階段セットがどーん。ステージのほとんどを占領です。
しかも階段の間の隙間から後ろの光がもれたり、セットの左右の端から
舞台袖のスタッフの人たちが見えたり、セットの後ろにスタッフの足が見えたり
(あの足の人はいつ出てくるのかとドキドキして待ってたのに結局出てこなかった!)
暗転で暗くなりきれてなくてスタッフさん丸見えだったり。。。

この階段セット上で基本演技されるのですが、結構な速度で駆け上ったり
転げ落ちたりされてるんだけど、そのダイナミックさが伝わってこないんですよね。
なんでだろう。また、二幕の殺陣シーン、結構長い間続くのですが、こちらも
スピード感が感じられなくて、「あ、今型間違ったんだ」とか気づいちゃうくらい。。
今まで殺陣シーンであんまりそういうこと感じたことなかったのですが。
殺陣、音楽、振付、衣装、照明、演出、そのあたりの組み合わせのせいかなぁと。

巻物に書かれた”光”とか”夢”とかいう字、めっちゃ読みやすいのですが
見ててその字ってどーよみたいに感じてしまい。。
また、質問が書かれた巻物も、オペラグラスでみると
印刷しましたみたいなフォントで、こちらもちょっと拍子抜け。

あ、客席降りすごくあります。そして客席後方からの登場もたっくさん。
ステージは階段セットに占領されてるので、アンサンブルの人たちは
客席に降りまくりなのです(メインキャストもよく降りる。カラフなんて、
登場と退場は全部客席からではないかと思っちゃうくらい)。
(逆に全員がステージにあがる時は、それぞれが立ち位置を調整して
たりするのが観てて伝わってきちゃう時も・・)
センターブロック左右の通路はもう何回通られたことか。
また、客席で立ち止まって歌う時もあるのですが、
おおおおお、アンサンブルの人歌うまいーとかいう小さな感動も味わえます。
そういう意味でもこの作品、観るなら2階より後ろでも1階が楽しいように思います。

ストーリー的には、途中いろいろ伏線っぽいのがあったんですが、
二幕、あのラストのシーンで、全部それらを忘れて盛り上がろう的にもっていかれた感じ。
副題が”祝祭音楽劇”だから、まーそれでいいのか。。うーん、でもなぁ。。
この舞台全部が、ベガーズオペラみたいな劇中劇だったらと思ってしまったくらい。

時代設定も見えにくくて、時々、特にアンサンブルさんたちが
くだけた今風なしゃべり調で、脇にいる時や去り際に話してるのが
聴こえるたびに(これも演出なんですかね)、さめたりしてました。
特に1幕は、異分野から集結したメインキャストの方たちが、そのまま
異分野のまま存在するような違和感を感じたまま終了。。
ミン以外のキャスティングに疑問を持ってしまったくらいで。。
2幕は、先ほども書きましたが、あのラストシーンで、それまでのストーリー
関係なく、音楽祭~!みたいな感じで盛り上がろうーみたいなノリで
見終わった後の印象を全部かっさらっちゃう感じでした。

トゥーランドット、カラフ、ワン、リュー、ミン、ティムール、物売り、
これらメインキャスト、キャラクター設定的には面白いはずなのに、
彼らの心情部分や行動背景とかをもっと深く描いてほしかったです。

でもこうしていいたいこといっぱいあるってことは、
いい意味でも悪い意味でも
観終わった後の、観劇トークが盛り上がる舞台であることは間違いなし!

さてこの赤坂ACTシアターは、千代田線の赤坂駅からほぼ直結。
千代田線、乗り換え入るけどなにげに便利。
客席自体は、千鳥配列で交差してるんだけど、真正面方向はとても
観やすいけど、前方左右60度くらいは、前列の二席の人の頭で
視界がもろブロックされて、結構観にくかったです
(客席からステージを見上げる感じじゃなくて結構目線がフラットな感じなんですよね)。

プログラムは、2500円。うーん、高い。
衣装の切れ端が入ってるみたいですが、
チケット代とあわせると16000円。高いっす。

ロビーの花の数はすごかったです。花花花花。
そしてトイレがどこかわからない!
今自分が何階にいるかわからない。
階段もどこかわからない。。導線が悪いです。。ご注意あれ。
でも劇場の外に出ると、いろいろお店あったり
食べれるスペースあったりして、観劇前とかマチネの観劇後とかは
楽しそうだなと思いました。

上演時間は約2時間40分(カテコいれたりするともちょっと)で
20分休憩が1回あります(あっという間に休憩終わります)。

有名な人たちが出ていて、有名な人が演出していて、話題の劇場。
でも、笑えるわけでもなく、泣けるわけでもなく、感動できるわけでもなく(私的にね)、
上演中客席からは拍手もおきず(ミュージカルじゃないんですよね)、
音楽やストーリーや世界観に入り込めず(私はね)、
カテコの後のオケピの演奏終了後、キャストの人達が再度出てきた時に
ぱらぱらと客席スタンディングオベーションに。
スタンディングオベーションって、終わった瞬間どばって立ち上がりたくなれば
素晴らしい行為と思うんだけど、後からばらばらってどうなのよーと思うんですけどねぇ。。
(ちなみにここ1年で終わった瞬間、私が自然にどばって
立ち上がってしまったのは、TEAM NACS の HONOR!あれはすごかった)

まだ初日あけて2日目なので、これからぐんっと変わっていくのかも。
今の時点ではリピートはないな。チケット高いし。

今まで私的に少々苦手だった宮本亜門さんでしたが、
今回もやはりちょっと相性があわなかったようです。
次の5月帝劇ルドルフでどう感じるかを個人的に楽しみにしてます♪

2008年03月29日

08/03/29 宝塚月組 ME AND MY GIRL@宝塚大劇場

2008年3月29日(土) 15:00
宝塚歌劇団月組
ME AND MY GIRL ( ミーアンドマイガール)
1階20列69番@宝塚大劇場

ミーアンドマイガ~♪
と頭の中でぐるぐるまわってます。

たーのーしーーー!
おすすめです。とぉっても楽しいです。
手拍子したくなります♪

出だしは、少し入り込むまでに時間がかかったのですが、
まず最初にぐぐぐぐっと気持ちが吸いつけられたのが、
1幕、ウイリアム(瀬奈じゅんさん)と、
公爵夫人(出雲綾さん)と、弁護士(未沙のえるさん)のシーン。
この3人の絡みがとっても楽しい♪

出雲綾さんのあの落ち着き具合(と思ったら犬よけるシーンかわいいっ!)
未沙のえるさんの、ノリのいい不思議な雰囲気を持った紳士弁護士!
そして瀬奈じゅんさんの、駄洒落満載で軽いノリなんだけど愛されるキャラウイリアム!

瀬奈じゅんさん、コメディシーンやおどけるシーン、安心して楽しめます。
そしてサリーへの愛一直線なウイリアム。みてて気持ちいいです
書架コーナーで、サリー(彩乃かなみさん)におどけてからむマントシーン、。
うるさい(笑)マリア公爵夫人に対して、あーらおくさま・・・という電話シーン、
帽子の扱い(ハットトリック)ちょっと丁寧にしてる感がまた逆に好印象!

彩乃かなみさん、声が綺麗~。
ランベス育ちという言い回し等は、最初から、結構上品なイメージに感じて
しまったけど、そこはもう観てる私の気持ちが設定の世界に入り込んでるので全然OK。
かわいー、そして歌声が響く♪(響きすぎるくらい)
彩乃かなみさんの見所も満載。
1幕でパーティにランベスの皆とやって来たシーン、
ウイリアムがすぐにその意図に気づく。。このシーンの
彩乃かなみさんの表情と声で
私の目はうるっとしてしまいました。。
2幕ラストはとーっても綺麗です。
今回でご退団なんですね。。そうきくとますますぐっときます。

霧矢大夢さん、ジョン、しぶい!
なにげにいいキャラクターというか、重要人物ですよね。
おとぎの国のゴッドファーザー!!おもろいっ!
ヒギンズ教授に!?のセリフで結構笑いが起きてました。
マイフェアレディーのイライザと同じ先生!?(笑

未沙のえるさん、この方の超安定した存在感と
絶妙な表情と間と声と姿勢、後ろ姿でも背中で語ったはります。
フィナーレの客席拍手もひときわ大きかったです。

そうそう、フィナーレの皆さんの衣装がとても美しかった。。
ひらひら系大好きなもので。
フィナーレでは、瀬奈じゅんさんと彩乃かなみさんのデュエットダンスにみとれておりました。
そして大階段で初舞台生たちに囲まれた出雲さんのお美しいお声。
声にパンチありまくりです。

一番の盛り上がりは、1幕最後のランベスウォーク♪
客席に瀬奈じゅんさんと、彩乃かなみさんが降りてきて、
1階S席とA席の間までいらっしゃって、間近で拝見できました!お美しい~。

今回、初舞台生が出演されていて、お芝居の前に
ずらっと勢ぞろいされて、うち3名が口上(ご挨拶)され、その後は全員で歌。
1幕ラストのランベスウォークは、2階に彼女たちが登場するってどこかで
読んだ記憶がありますが、そこは確認できず。。2階の客席も楽しそうですね。
そして2幕ラストの初舞台生のロケット!楽しい!
赤と白で刺繍されたような衣装もかわいい。手拍子したくなります。
最後に銀橋渡っていく彼女達には自然と手拍子で応援の気持ちを伝えたくなりますよ。
(ME AND MY GIRL は舞台の中で、銀橋はほとんど使わないんですね)

そうそう、今日は客席に男性が多かったように思います。
初舞台生のお知り合いやお友達の方というのもあるのでしょうか。
パンフ買った時、私の前二人、後ろ一人が全員男性だったのにもびっくり。
そして男性トイレにもなんと列が。。

フィナーレ終わって、最後オケピの演奏を最後まで
聴いてる人が多く、終わった時に、スタンディングオベーションで
オーケストラピットに拍手送ってる姿は観てて気持ちよかったです。

宝塚大劇場は中にコンビニっぽいところがあるのも手軽でいいですね。
今日は小腹がすいたので草もち食べてみました。

今回、実は前日の夜、開演前手渡しでおけぴで譲ってもらえることになり、
当日、東京から新幹線のぞみで新大阪まで行き、
そのまま宝塚行の電車に乗車。意外にはやく着きました。
(10:10発ののぞみで宝塚に着いたのは13:30くらい)

ちなみにちょっと心配してたのが”ガラガラ”。
えーっとなんていうんでしたっけ。あの大きな旅行用のハマコロついてるカバン。
あれをどこに預けるかという問題。
宝塚駅の巨大なロッカーは既に全て使用中。
大劇場前のロッカーコーナーは14時の時点で
大きいロッカー(小だと入らない)は全て使用中。
そこで係の人に相談したら、2時半の開演後、
大劇場入って左手に10個程大型ロッカーあるので
そちらをご利用いただければっておっしゃってくださったんだけど、
それでもし預けられなかったら。。と思い、時間もあったので、
宝塚南口駅まで散歩がてらいってみました。
(ここに行く途中の橋から見る宝塚大劇場がこちら↓)

宝塚南口駅は、駅の中にロッカーコーナーがあるんだけど、
駅員さん、どうぞどうぞといれてくれたまではよかった。
しかもほとんど空の状態。が、小さいロッカーしかなくてカバン入らず。
とぼとぼと大劇場に戻ったら先ほど全て使用中だった
入り口のロッカーがごそっとあいてたのでそちらに入れよう。。
と思ったら400円分の小銭がない。。。
チケット売り場で相談したら、さくっと両替してくれました。ほっ。

ちなみにその後、大劇場で幕間に大型ロッカー(500円)
見にいったら、全然使われてなかったです。
なーんだ、だったら最初からここに預ければよかったなぁと。
でももし、旅行の団体さんたちがいて、この大型ロッカーも
全部使われていたら。。。ってことはあまりないのかなぁ。。

ってなことはありましたが、大満足な宝塚大劇場遠征でした!

花のみちは、桜咲き始めって感じでした♪

2008年03月30日

08/03/30 情熱のパソドブレ パーティレポ@ハイアット大阪

2008年3月30日(日) 14:00
ミュージカル 情熱のパソドブレ パーティ
@ハイアット大阪 BB'S Cafe

★東京公演 2008/11/19-20 詳細はこちら。チケットはこちら

4/16稽古場映像が届きました!

元宝塚歌劇団宙組の(椿火呂花(つばきひろか)さん。当レポ最後にメッセージあり!)と
元OSK日本歌劇団のOG(寿依千(ことぶきいち)さん)
が共演されるミュージカル「情熱のパソドブレ」の記念パーティに大阪までいってきました♪

関西発のオリジナルミュージカル「情熱のパソドブレ」。脚本・演出は吉峯暁子さん
(マツケンサンバIIの作詞をされた方!)。
今回のパーティには吉峯さんは残念ながらいらっしゃれなかったのですが、
音楽(曲は全曲オリジナル!)を担当(作曲)された鞍富真一(くらとみしんいち)さん
(宝塚やOSKの音楽も多数作曲されている先生!)
がいらっしゃるということで、お話を少しお伺いしてもいいですかと
ダメもとでお願いしてみたところ、だったらパーティの壇上で
公開インタビューにしましょうという流れとなり、あらま・・・・と
驚いてしまったものの、はいっとこれまた即答でお返事させていただきまして、
当日とあいなりました。

今回のパーティは、出演者の5名の方全員がご出席。
椿火呂花さんは、宝塚退団後初の舞台。
寿依千さんはミスサイゴンなどで園田弥生というお名前で
女優としてもご活躍の方ですが、今回は再び男役としてのご出演となります。
その他、歌手でダンサーのチャーリー西尾(チャーリーニーシオ)さん、
アクサル所属で関西期待の若手田渕法明さん、
そして昨年末アデューマルセイユで宝塚をご退団されてから初の舞台で、
今回の舞台では振付もご担当される立ともみ(りつともみ)さん。

今回のお話は、孤児院で兄弟のように育ったエミリオ(椿さん)とラファエル(寿さん)
を中心とした愛と友情のスパニッシュロマン
(悲しくも美しいボーイズラブ by 椿さん動画コメントより)。
吉峯暁子さんが携帯小説として書いた作品の舞台化。
出演者は女性3名、男性2名ですが、役的には男性しか登場しません。
しかも椿火呂花さんは、13-19歳、寿依千さんは10-16歳の少年役を演じられます。

今回のパーティでは、「星よ(椿さんと寿さん)」と「情熱のパソドブレ(全員)」を
披露してくださいました。

この曲がですね、すごい!曲がほんとにいいのです!
寿依千さん、とっても綺麗で、ふわっとやさしく心に届く感じのお声♪
そーしーてー椿火呂花さんの歌唱力すごすぎです。
声の伸びが気持ちいい!聴いてて心臓が共鳴する感じ。
そしてお姿もめちゃめちゃかっこいい&美しい!
このお二人のハーモニーがこれまた本当に素晴らしいです。
記録用(お見せできないのが非常に残念)の動画をリピート再生しまくっております。

その「星よ」という曲を聴かせていただいた直後に
公開インタビューコーナーという形で鞍富真一先生にインタビューさせていただきました。
その様子をテキストではございますが、少しご紹介しますね。

おけぴ管理人による鞍富真一先生インタビューです♪
(と椿火呂花さん自らご紹介いただきました)

管理人:この「星よ」という曲はどのようにして生まれたのでしょうか?

普通曲は必ずしも頭から作るわけじゃないんですけど、
この曲の場合は、ストレートに頭から順番に浮かんできたんですね。
こういうことは珍しいんですけど、出だしをいきなり思いついたので、
そのままだーっと書いてしまったんです。

管理人:曲を作られる時は楽器を弾きながら?

このごろは、コンピュータを使って楽譜を書いてるものですから、
作曲のプロセスで楽器をさわるというのはないんですね。
楽器をさわるとすると確認のためにさわるくらいです。
後は編曲の段階になっても、どの楽器とどの楽器が組み合わさって
どういう音になるというのは長年やってると頭の中に入ってますので、
楽器触るということはほとんどないですね。

管理人:今回、関西発のオリジナルミュージカルということですが、
最初にお話きた時のお気持ちを

吉峯先生とはOSK時代を含め、
随分古いおつきあいさせていただいてるんですけど、
昔から、すごくストレートな歌詞をいただいて曲を作ってましたので、
私、大好きなんですね。
今回、一緒にさせていただけるのは光栄ですし、嬉しかったですね。
まだ全然具体化する前のお話を最初に伺ったんですけど、
その時点でこれはぜひ実現させたいと思いました。

管理人:どのようにして曲を作っていくのでしょうか?

台本いただいて、歌詞をいただいて。
情景を思い浮かべたり、この曲調はどういう曲調で、
主人公はどういう情景でということを思い浮かべて、
関係のある資料を何回も繰り返し読んで、
自分の中でなにがしかのイメージを作り上げていって、
それができたら仕事の半分以上終わった感じですね。

フラメンコは、本来もっともっと難しい、
ほんとの曲はこういうものってのがあるんですけど、
それをそのまま使っても、本物ではあるけど聴いてる方には理解しがたい、
難しいものがあったりするんですね。
そういうものを使うのでなく、聴いて耳あたりのいいものを、
偏った中からどういうふうなものにするかを工夫していくんです。

そのための選択の範囲を、例えばいろいろなジャンル、
それこそ打楽器の曲や呪文みたいな曲も含めて
CDを5,6枚立て続けに聞いていってイメージしていったりしています。

あと、これは僕も最近知ったんですけど、
フラメンコは踊りがメインって思っていたんですけど、
カンテという歌がありまして、そのカンテを歌う人が
フラメンコではスーパースターなんですよね。
踊りがなく、カンテとギターリストだけの場合もあるんですが、
フラメンコの原点は、カンテ、歌なんですね。

管理人:舞台のイメージを頭の中で思い浮かべたりしますか?

それはしますね。
実際の打ち合わせ段階で、例えば照明の先生とか装置の方とか
いろんな方と打ち合わせをする時、
台本というのはあくまでもあらーくしか書いてないんですが、
”ここでこの曲が終わったら当然照明がカットアウトするだろう”
”カットアウトだったら、エンディングはこのくらいの長さになるだろう”
”そのかわりカットアウトしてしまうと、
次のシーンが唐突にはじまると変なのでどうはじめるかという工夫が必要なはず”
といったことをそれぞれみな思い描くわけです。
そういうことが読み取れる程度には台本に目を通しておかないと作れないですね。

管理人:今回、先に歌詞があったとのことですが、
歌詞を受け取った時の印象はいかがでしたか?

吉峯先生は、いっつも、すごく流れのいい詩なんで、
はっきりとしていて中途半端なところがないんですね。
すっと一本筋通った詩なのでそういう意味ではすごく作りやすいですね。
これはちょっと曲が違うといわれたことはありますけど(笑

管理人:今回お作りなられた曲でここはこうしたほしいといわれたことは?

主題歌(情熱のパソドブレ)のテンポをあげてほしいと言われましたね。
それはちょっと僕がうっかりしてたというか、
主題歌というのはわりとリズミックで、テンポ感がある方がいいんですね。
ただ、ちょっと曲の空気を大事にしすぎで、ちょっとテンポを遅く設定したんですけど、
それを指摘されました。

劇中に全部で主題歌3回出てくるんですけど、
2回目に出てくるときは、振付の先生の希望でテンポを少し落としてるんですけど、
そっちの方が僕のイメージには近いですね(笑)。
でも確かに主題歌のリズミックなところ、テンポ感は大事だと思います。
まぁ。。すこ~しせわしないかなという気はしますが(笑

管理人:宝塚のような大きな舞台で作られる場合と
今回のような小さな舞台で曲作りで意識される点などあれば

特にダンスなんですけど、例えば舞台の上に男役が20人出てきて、
20人全員踊っていて、
スターさんとか誰かをたたせようとするときに、
音楽がそれとなく特徴なく流れてると、
もし目立たせたい方以外がストップモーションしても、
あまり目立たないんですね。
客席からみてても、誰が何をしてるのかが目移りしてしまうというか止まらないんです。

それを、音楽で強いアクセント、例えばダンッという感じで
音楽をとめてしまうことによって、
そこで当然ストップモーションもしやすいですよね。

そのようなことを仕掛けとよんでるんですけど、
人数が多い場合はそのようなことを考えたりしてます。

ちょっと今思い出したことんですけど、
九州の博多座のこけらおとしの公演の時に、
ゲストが鳳蘭(おおとりらん)さんだったんです。
後ろが、博多の地元の踊りやモダンダンスの方が100人くらいいらっしゃったんです。
つまり、舞台の上が人でいっぱいなんですね。
そんな中鳳さんでてくるんですけどね、
最初リハーサルの時、鳳さんがいらっしゃらなくて
代役の方が出てくるんですけど、何回やってもどこにいるかわからない。
わからなくなってしまうんです。
出てきたらすぐに消えてしまう。。。
本番鳳さんだったら多分大丈夫とは思うけど、
それでも一応整理して、ちょっとすきまをあけるようにして、
見通せるようにはしたんですね。

で、実際にリハーサルをやって鳳さんが来られてやった時は、びっくりしましたね。
鳳さん、どこにいようが絶対目立つんです。
それは本当に素晴らしかった。
なんにも工夫する必要なにもなかったんです。

ただ、これはむしろ特殊な例で、
普段は何らかのことをしないとそこまでは目立たないですね

管理人:今回の舞台の魅力を鞍富先生のお言葉でぜひ

出演者の人数は少ないんですけど、それぞれの方が、
役をかなりどんどんどんどん作り上げて、いい芝居されると思います。
台本読んでてもすごくカラーがはっきりしてますし、
演じる場合、おそらく歌詞に筋が通ってるのと同じで、
セリフも一人一人のキャラクターがはっきりしてるんですね。
そういう意味では、演じわけるということが自然とできて
すごくいい舞台になると思います。

ありがとうございました。

パーティは、この後、ケーキバイキングの休憩タイムをはさみ、
第2部は質問コーナーを中心に、出演者の方達とパーティに
参加した人たちで、とても和やかで楽しい雰囲気で進行、
あっという間の2時間でした。

そして最後に、なんとなんとなんとなんと、
椿火呂花さんから、動画でメッセージいただきました♪
ありがとうございます!本番楽しみにしております!


4/16 稽古場映像が届きました♪
マイクをつけてないのと音源位置とのバランスで歌声が聞こえづらくてすみません(by撮影者)


■ 公演情報

情熱のパソドブレ
2008年4月18日(金) 18:30
2008年4月19日(土) 15:00 / 18:00
2008年4月20日(日) 13:00 / 16:00

価格:全席座席指定 6,000円
そごう劇場(大阪心斎橋そごう本店)

チケットのお申込み:チケットぴあで購入(Pコード 384-502)
→もし買えない場合は、おけぴ管理人までご相談下さい

上演時間:約1時間45分(途中休憩なし)

脚本・作詞・演出/吉峯暁子
作・編曲/鞍富真一
プロデュース/野住智恵子
出演:椿火呂花寿依千田渕法明チャーリー西尾立ともみ
バイオリン演奏賛助出演:金関環
主催/情熱のパソドブレ大阪公演実行委員会

★ 関連サイト

情熱のパソドブレ公式HP
情熱のパソドブレ公式ブログ
椿火呂花さんのブログ「Camellia // ゆったり。まったり。」
寿依千さんのブログ「依千のひとりごと」
チャーリー西尾さんのHP
田渕法明さんのブログ「田渕法明のブログ~ただいま発進準備中~」
産経ENAKの3月28日の記事
パーティ参加者のパーティレポページ「茶々吉の着物生活」
【動画映像】情熱のパソドブレ大阪公演リハーサル見学記
★プチ情報

4月14日(月)23:00~のスカイステージ「OGエンターテイメントTV NAVI」で、
椿火呂花さん、立ともみさん、吉峯暁子さん(脚本演出)の三人でのトークと
「情熱のパソドブレ」のお稽古風景が放映される予定とのことです。

※この文章および写真・動画の掲載にあたり、関係者の許可をいただいていますので、
無断引用・転載はご遠慮くださいね。


(パーティ会場の写真。photo by Chieko Nozumi)

About 2008年03月

2008年03月にブログ「おけぴ管理人の観劇感激レポ」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

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