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00/10/09 オペラ座の怪人@ロンドン Her Majestyt Theatre

2000年10月9日(月)ソワレ
オペラ座の怪人
STALLS P列19番@ロンドン Her Majestyt Theatre

初めて観たのですがこのロンドンでの英語版なんですが、あまり抵抗なく、最初から感激の嵐。ふるえましたね。メグジリーがもー最高。また、マダムジリーがまたこれいい味を出している。歌がみんなうまい。みせられました。曲もいいし、マスカレードのシーンは圧巻。タイミングもばっちしでした。ストーリーも奥深そうで、これは何回でも観たい作品ですね。日本に帰って仙台まで四季の公演をみにいってみようかな。


00/10/10 ライオンキング@ロンドン Lyceum Theatre

2000年10月10日(火)ソワレ
ライオンキング
GRAND CIRCLE F列31番@ロンドン Lyceum Theatre

はっきりいって日本の方がよかった。迫力という点でも日本の方がこう迫ってくる感じと一体感が強い気がしました。ムファサのキャラクターはとーてもいいです。声が太くていい味出してます。最後カーテンコールの時もブーブーいわれる感じがまたいいです。プンバとティモンのコンビはロンドンでも最高だったし、黒人の人々の踊りはさすがって感じでとってもよかったです。ナラ、シンバはまー全部無難なところでしょうか。。。メスライオンの踊りは難しいのでしょうか、バラバラです。あと、英語的な巻き舌の発音って、抑揚と伸びがあって、なんかノリがあってとってもいい感じだなと思いました。


00/10/10 CATS@ロンドン New London Theatre

2000年10月10日(火)マチネ
CATS
MOVING B列35番@ロンドン New London Theatre

これもロンドンで初めてみたのですが、終始心が躍ってました。席は回転席で、正面からはずれていましたが、とにかくもう楽しい楽しい。次から次へと猫の紹介といえばそれだけですが、もー楽しいのなんのって。しぐさはまさに猫だし、みんな踊りはうまいし歌には聞き惚れるし、猫一匹一匹に個性があるし。ただ一匹だけじっとしている静かなところで素人っぽい猫がいたけど。ラムタムタガーはめっちゃかっこよかった。グリドルボーンも最高でした。メモリーを歌う猫は、あんな感じなのかなー。ちょっとがらがら声で想像と違いました。


00/10/13 オペラ座の怪人@コペンハーゲン Det Ny Teater

2000年10月13日(金)ソワレ
オペラ座の怪人
5列9番@コペンハーゲン Det Ny Teater

デンマークのコペンハーゲンで、キャンセル待(私だけだったけど)でゲット (一日1~3席のキャンセルがあるそうです)。 433クローネの席で、2階バルコニーのちょっと奥まったところ。でも舞台はよく見えました。役者さん、ファントムとクリスティーヌは最高です。ラウルやメグジリーはいまいちというか全然だめ。マダムジリーももなんかがっくり。。。しかし、カルロッタとムッシューコンビのキャラクターがとーってもよかった。特にカルロッタは全てのシーンで魅了されてしまいました。歌唱力も最高だし、表情も豊か。主役を奪うクリスティーヌが逆に憎く思えてしまった位です。カーテンコールは5回くらいありました。こっちの人の拍手って一定間隔でなんか形式的な感じがします。終わった後に、オケが演奏をはじめると皆帰ってしまったのですが、私を含め10人くらいは最後まで残っていて、この最後の曲がまたおいしいところを全部含んでいる感じでとってもよかったです。なんでみんな帰っちゃうんだろう。


02/06/20 ライオンキング@パンテージ・シアター

2002年6月20日(木)ソワレ
ライオンキング
一階I列111番@パンテージ・シアター

仕事でロサンゼルスに出張したのですが、新聞を読んでいてなんと今ライオンキングをロスでやっていると知り、これは行かねばと強引に時間を作り観てきました。ホテルのコンシェルジェに聞くと(当日の朝)、175ドルといわれ、なにーそれは高すぎるぞと思い仕方なく直接劇場に(昼1時)。すると3人ほど Box Office に並んでました。で、すぐに順番がきて、今日見れる?と聞くと、なんと今日も明日も満員だとのこと。なにーっと思ってすごく悲しそうな顔をすると「何人だ?」と聞いてきたので、「一人だけ」というと、今日1つあいているという(なんだそりゃ)。結局一番高いクラス(127ドル)だけど結構いい席だったので、即決。さて、当日夜8時がやってきて(はじまるのがとても遅い)、観劇開始。ラフィキは素晴らしい。声も演技も。この日一番よかったかも。だ、だが、子役シンバが超ウルトラ級に最低でした。小学生のおゆうぎ会の主役にも負けるくらいの演技力。モーニングレポートはみてられないし、ハイエナ達とのシーンでは、まったく戦う気力がない、力の抜けきった感じで、見ていても気分が悪かったです。子役ナラは、子役シンバまでとはいかないまでも、やっぱり素人って感じ。後半は、子役シンバが抜けたこともあり、でも無難な感じで終わり、結局終わってみて、んー、四季の方が面白いというのが率直な感想。ナラのシャドーランドも、声が少しがらがら声って感じで感動できず、ハイエナダンスも雌ライオン達の踊りもばらばら。あ、あと日本と違って面白かったのは、「草」や「草原」のアンサンブルの男の人達がやったら筋肉質で面白かったです(笑)。ちなみに、終わったのは夜11時。ホテルが空港の近くまでだったんだけど、とりあえず地下鉄にのってダウンタウンへ行き、そこからタクシーを拾いました。ただ、終わってから地下鉄乗る人ってほんとーに少ない。数人って感じ。やっぱ危険だったかな。。


02/08/02 京劇@中国北京市 老舎茶館

2002年8月2日
京劇
中国北京市 老舎茶館

今年の夏休みの旅行で訪れた北京。京劇は一度見てみたかったので、中国人の友達にお願いしてみたところ、向こうの若い人ってほとんど京劇ってみないそうですね。観光客や年上の方がよく観られるとか。で、よさそうなものを予約してもらったんだけど、それは雑技やら手品やら漫才やら、京劇入門編みたいな感じでいろいろ寄せ集めた感じの舞台で、導入編としてとても面白かったです(実はいまだに私は京劇とは何かってのはわかってないのです)。中でも特によかったのは、中国の楽器で奏でられるテンポ感ある音楽にのって、どんどんお面がすりかわっていく踊り。とっても楽しめました。ただ、全体的に出演者側もお歳をめした方が多く、ぴちぴちのレオタードを来たおばちゃんも頑張っていたりと、そこらへんをみていると、んー、人材があまりいないのかなーといった感想ももっちゃったり。。でも楽しかったー。今度はちゃんとした京劇もみてみたいです。


04/02/26 MAMMA MIA!@MANDALAY BAY in ラスベガス

2004年2月26日(木)
MANDALAY BAY 1階A列119番 113.5US$
in ラスベガス(Las Vegas,US)
MAMMA MIA!

すごい!この席、ほぼ最前列。しかもセンターブロック右端。
手数料無で席を確保してくれたUCデスクに大感謝。
前に特設アリーナ席が2列あるけど、座りごこちはこっちの方がよさそう。
こっちの劇場にはカップホルダーがついてるのがいいですね。
入り口で、飲み物をもってる人は、カップに移しかえられます。これもいい。
例えばビールを持ってる人は、カップをスタッフがくれるので、
それに移し変えるわけです。日本でもこれやってほしい。

さて、舞台の方はというと、最高!
特にソフィー(Suzie Jacobsen Balser) が素晴らしい。
見た目も声も振る舞いも最高です。
ドナ(Tina Walsh)もよかった。
ってか、ソフィーとドナ達女性3人組、歌上手すぎ。
アンサンブルの女性陣の質もすこぶる高い。
踊りのシーンなどは圧巻です。
いろんな人種の人が混ざってるのがさらに質を高めてる感じも。
一方男性陣はいまいち。
ソフィーの父上候補役の3人の男性は、
見た目はいいんだけど歌が全員いまいち。上手い素人って感じ。
前半は特に声も小さくソフィーとのはもりのシーンでは
完全にドナに負けてたんだけど、後半はマイクの音量を上げたみたい。。
そんな男性陣の中で光ってたのはアンサンブル。
恋人の友人役の2人をはじめ、ダンスや演技などとても楽しめました。
あと、オケピの指揮者が金髪の綺麗な女性で、のりのりで指揮してるんですよね。
これがまた観ていてすごくかっこよかった。

というわけで、結局全体的な満足度でいうとめちゃめちゃ高く、
明日も観たいと思い、BoxOfficeで聞いたらなんと金曜はお休み。
土曜は「O」を観るので観れず、とっても残念。次きた時またやっててほしいー。

おすすめ度(1-10)→ 9.5
もう一度観にいきたいか→ すぐにでももう一回観たい。


04/02/27 Mystere@Treasure Island in ラスベガス

2004年2月27日(金)
Treasure Island 1階F列19番 95US$
in ラスベガス(Las Vegas,US)
Mystere

当初見る予定になかったんだけど、
たまたまトレジャーアイランドホテルを夜通りがかったたら
夜10時半からの部があるとの表示。
聞くと、10:15にきたらいい席がGETできるかもしれないよといわれたので、
まー無理してそこそこの席をとるより、いちかばちかでいい席を狙おうと思い、
10:10にいったら、F列目のかなりいい席がGETできました。

このショー、開演15分くらい前から、
市村正親似のおじさんが会場案内の係として登場し、会場を沸かせてくれます。
しかもその振る舞いがめちゃめちゃ。ぜんぜん違う方向に案内したり、
お客さんのチケットを破りすてたり(結局偽物だったみたい)、
果ては他の客のポップコーンを取り上げてまわりのお客にぶちまけたり、
客席案内といいつつ、ステージ上に案内したり
既に座ってるお客さんを立ちのかせたりとやりたい放題。
でもこうしたパフォーマンスのおかげで、
ショーがはじまるまでの間の時間をとても楽しめました。
うまいですねこういうところは。
(ショーの途中でもこのおじさん登場するのですがさらにエスカレート。
シャンパンを抜いてまわりの客席にぶっかけたり
(スタッフが後でタオルをもってきてましたが・・・)、
スキンヘッドの男性にかつらをかぶせたり、
ターゲットにした男性客の顔をテープでぐるぐる巻きにしたり・・・
でもやられた人たちも楽しんでるところがいい感じ)。
客席案内でステージ上と通らされた女性二人は
客席に向かって丁寧にお辞儀をしてわかせてくれるし、
お客さんののりもとてもよかったです
(ただ私の右隣の男性は貧乏揺すりと姿勢がひどくてマナーが悪かった)。
パフォーマンスの方は、とーってもレベルが高く
驚きの連続という感じのアクロバットショーで、
鉄棒、シーソー、トランポリン、空中バレエ、などが次から次へと繰り広げられます
(和太鼓も登場する。私はこういう舞台でも和太鼓あんま好きじゃないんだけど)。
うーん、例えていうならアミノサプリのコマーシャルの連続といった感じのショーです。
一番びっくりしたのは筋肉むきむき男性二人のショーで、
一人の男性がもう一人の男性をいろいろな方法で持ち上げるんだけど、
下になってる男性がうつぶせになって、膝を床に垂直に90度に曲げ、
上になる男性がその足の裏の上に手を置いて逆立ちするんですね。
これでもおおって感じなんですが、すごいのは、
そのまま下の男性が膝を90度から180度まで
ゆっくり伸ばしていくではないですか!
その間上の男性はずっと逆立ちのまま。
下の男性のアキレス腱はどうなってるんだ?って感じ。
で、180度まで完全に伸ばしたと思ったら、また90度まで曲げるんです。
これにはめちゃめちゃ驚きました。
あと、いたずら好き赤ちゃん役の人がいるんだけど、
この人がタレントの千秋にめっちゃ似てて、しぐさがとってもかわいかった。
かわいいだけでなく、超高速バク転を披露してこれにはびっくりしました。
また、客席で最初ボールをひろってくれた人を「パパ」と呼ぶんですが、
ショー全体にわたって、この「パパ」になった人はいろんなところで登場します。
これがまた面白かったりして。。

休憩なしの90分はあっという間でしたが中身も濃かったです。
ただ、終わり方がいまいち。
え?終わり?カーテンコールはない?という感じで、
お客さんも唖然とした感じの終わり方でした。

おすすめ度(1-10)→ 8.0
もう一度観にいきたいか→ 次ラスベガスにきたらまた行ってみたい。


04/02/28 O@Bellagio in ラスベガス

2004年2月28日(土)
@Bellagio 19:30の部 1階4列19番 125 US$
in ラスベガス(Las Vegas,US)
O

これまた4列目19番。
めっちゃいい席。ありがとうUCカード。
このショー、ラスベガスにいく前に、いろんな本やWEBで
「ラスベガスで一押しのショー」と紹介されていたので
とっても楽しみにしていたのですが。。。。

2人のピエロが開演前に登場し、
この2人のピエロが舞台途中でも随所に登場するのですが、
まずピエロ二人のやりとりの「間」が長い。
ネタがしつこい。つまらない。笑えない。面白くない。
しかも登場時間も長い
(舞台装置転換のための時間稼ぎなのかと思ってしまうくらい長い。
しかもそのピエロの存在意義にそれほど意味を感じられなかった)。
面白ければいいんだけど。。
演技的にもとても一流とはいえないと思いました(辛口です)。

ただ、ピエロ以外は、シンクロをはじめ、
アクロバティックなパフォーマンスのレベルはとっても高い。
でも思っていたほどシンクロの比率が高くなくて残念。
あれだけすごい技術があるのだから、
もっとシンクロをアピールしてもいいと思うんだけど。。
シンクロがアンサンブル的な、脇役的な存在になってた気がします。
あと、客席の客が舞台に参加するシーンが二回ほどあって、
最初はオープニングスピーチをさせられるんです。
その後、宙吊りにされてプールに落とされるんですが、
このプールに落とされる人は役者なんですよね。
でも服と帽子は一緒!?
ということは、事前にしこんだのか観客の服と帽子を借りたのか。
2回目は、これまた客席から強引に一人ひっぱってきて
高飛び込み台に上らせるんですが、この高飛び込み台から落ちる人は役者。
でも見た目同じ服と背格好。どうなってるんだろう。。。

ともあれ、すっごくお金のかかっている舞台(90億!?)と聞いてたんだけれども、
そのすごさを最大限に活用してるようには残念ながらみえなかったです。。
でも最後スタンディングオペレーションだったから、
そう思ったのは私だけなのかもしれない。。。
ちなみに事前に人に聞いた時は「ミステア」と「O」は
同じシルクドソレイユがやってるサーカス的なアクロバティックショーだから
同じようなもんだよっと聞いていましたが、全然違いました。
私的にはミステアが断然おすすめです。 (Oも休憩無の90分間ショーです)

おすすめ度(1-10)→ 4.0
もう一度観にいきたいか→ ピエロ役が変わったらいってもいいかな


04/02/28 Jubilee! @BALLY'S in ラスベガス

2004年2月28日(土)
BALLY'S 22:30の部 1階UU列10番 64US$
in ラスベガス(Las Vegas,US)
Jubilee!

「O」を観終わって、せっかくなので観光本で見て
夜10:30からやってるというジュビリーも観てみようということで
ベラッジオの向かいの BALLY'S へ。
ここ、シアターとボックスオフィスが離れていてちょっとわかりにくい
(それでなくてもラスベガスはスロットマシンだらけで場所がわかりにくい)。
最初、一番後ろの方の席なら確保できると言われたんだけど、
一人だと伝えると、前のテーブル席があいてるとのこと
(なんと10$位しか差がない)。
ラッキーっと思い、いざ劇場へ入ると。。ん、なんか見覚えがある。
しかもこのテーブル席にもなんか見覚えが。。デジャブか。。。
っと思いきや、そうだ、10年くらい前に学生の時旅行に来て、
一つだけショーを見たことを思い出しました。
内容は全然記憶にないのですが、登場する女性がTOPレスで、
それにびびっていた記憶があります。

さて、ショーの方はよくいえば「昔から変わらないって感じの内容」、
悪く言えば「つまらん」。
役者の衣装も昔風だし、演出も時代を感じる。
歌と踊りと、あとはペアの演技が中心だが、
はっきりいってしまえば場末の劇場でやってる、
観客がまばらな演目といった感がある
(実際お客さんで満席なんだけど、内容的に)。
主役級の人達にオーラを感じないし、脇役の人も一人一人に注目すると、
踊りのうまさもいまいちだし舞台慣れしてなさそうな人もいた。
歌はうまいんだけど、曲目が古いせいか、どうしてもふるくさい歌に聴こえてしまう。
ただ、これはこれでいいのかもしれない。
古きよきアメリカを知る意味では客受けもいいのだろうか。
でもタイタニックの沈没のシーンを
舞台上で派手に演出する意味は私にはよくわからないなー。。。
あ、あとこの舞台、最初から最後まで、
TOPレスのダンサー達がたくさん登場しますが、エッチな感じはしないです。

おすすめ度(1-10)→ 1.0
もう一度観にいきたいか→ 遠慮します


04/11/01 エリザベート@アンデアウィーン劇場

2004年11月1日(月) 19:30開演
平土間前部 1列5-6番@アンデアウィーン劇場
72€
「エリザベート」

美術がすごいらしいのと本場は違うということで
事前ネット調査では絶賛されていたウィーンのエリザベート、
ついに今日観て来ました。

三ヶ月前に予約したのでなんと中央ブロック最前列。

出だし、最高です! 
これはすごいぞという迫力と歌と演技に
じーんと鳥肌がたつような感じでした。
ルキーニもキャラが見事にマッチ。
この時点では10点満点!

そして真っ白い衣装のトート登場。
おおお、かっこいい。でもちょっと背小さいか。
で、トートの歌声。。。うーん、。。。
なんかちょっと軽薄な感じ。。
しかもトート見た目若すぎるような気が。。
日本では内野さんと山口さんだったけど、
彼らより一回りくらい若い感じで、
ちょっとヤンキーあがりみたいな感じのトート。
この時点で9.5点にダウン。

シシィ。。。
うーん、ちょっとお年を召されている感じだけど、
アリアの歌声はとってもいい。
伸びがあって透き通っている感じで。
ただ、ニ幕は一幕ほど伸びがなかったような気がしました。

そして話題の美術。ってか、私的には全然だめ。。。
まずシシィがブランコから落ちるシーン、
なんかおもちゃがたくさんぶらさがった
カラフルな木にシシィが登っていって上から落ちる
という感じなんだけど、
何あの派手な木っていう感じでした。
また、カートの車みたいなものにのって登場する
シーンや鉄筋の橋げたの写真が舞台全面に
背景として登場するなど、時代設定とミスマッチに
感じるものが多くてなんだか??って感じ。
あと、やたら平面的な絵の背景も多かったし。
二幕は動くクレーンみたいなのを効果的に
使ってたけど、あれは何を意味していたのだろう。。。

子供ルドルフは、近所の子供レベルの歌唱力演技力
でかなりショックだったし、大人ルドルフは、
結構歳いってる感じで、声に伸びがなくトートとの
はもりもいまいちでした。

あと、ストーリー的に日本版にあってウィーン版にない
シーンが多く、ハンガリー国王のシーンは一切なく、
またルドルフがクーデターをたくらむシーンや逮捕される
シーンもなく、観客の拍手もほとんどないナチスのシーンが
唐突に登場したり(日本版でも感じたけどこのナチスの
シーン必要かな。。ウィーン版はこのナチスのシーンは
とても長かった)。。

あと感じた点を箇条書きにすると
・ミルクのアンサンブルのダンスシーンは、日本の
 ダンスとは違ってたけど(日本の方が好き)、かなり
 迫力があった。
・女性版トートダンサーも登場してその中にトートが
 紛れ込んでいたりして新鮮だった
・精神病院のシーンは短めでよかった(東宝版長すぎ)
・2幕で、オケピのトランペットの人が舞台上にでてきて、
 パラパラと難しそうなフレーズをうまく演奏してめっちゃ
 盛り上げていた
・1幕で後ろの女の子がずっと椅子をぼんぼんけってきて
 とても気になった。休憩時間に注意したら親が謝ってきて
 二幕は全然気にならなかった。やっぱいった方がいいですね。
・カーテンコールはフラッシュたきまくり写真とりまくり。
 事前にスタッフにカーテンコール写真OK?と聞いたらNO
 といってたんだけど、事実上黙認って感じなんですかね。
・ソフィーの召使の中で一番えらい人がめっちゃ
 美形で綺麗だった

なんか全体的なストーリーの構成よりも、そのシーンそのシーン
で盛り上がればいいやん的な感じに受け取れた気もします。
会場の1割くらいは日本人でそれもびっくりでした。


04/11/02 フィデリオ@ウィーン国立歌劇場

2004年11月2日 (火) 19:30開演
平土間前部 右側3列1-2番@ウィーン国立劇場
178€
「フィデリオ」

小澤征爾のフィデリオです。

服装は、黒めのスーツの男性が多く、タキシードは見かけなかったです。女性は、日本人女性はやたら派手目の方を多くお見受けしましたが、普通に綺麗な格好だったらいいかと思います。男性でも4階席の方にはかなりラフなジーンズ姿の人もいましたが、入り口ではかなり浮きますので、それなりにジャケットなりを羽織っていった方がいいかと。ってか、そういう格好をしていった方が雰囲気や休憩時間楽しめますしね。

さて、肝心の舞台の方は、まず最初に舞台上に男性が出てきて何やらアナウンス。英語でもアナウンスしてくれるのかと思いきや、ドイツ語のみのアナウンス! なんじゃそりゃ!キャスト変更なのか何らかの注意なのか、何のことか全くわからずいきなり消化不良。

そして舞台は始まり、まずウィーンフィル&小澤征爾によるレオノーレ序曲。
最初で出だしがそろってなかったような気もしましたが、うーん、うまいなーという感じでした。
途中の2幕途中の幕切り替えの間に演奏していた曲は、最後の盛り上がりはこうこみ上げてくるものを感じました。やっぱり音楽って素晴らしいーって感じ。
席が1階前から3列目最右側で、ティンパニや管の音がかなり
大きかったけど、小澤征爾も見えて舞台もくっきり見えてとても満足。
ちなみにオケピの人結構リラックスして弾いてるんですよね。。演奏中にひそひそ話したり舞台観たり笑ったりしてる人もいました。

オペラ歌手の方は最初出てくる洗濯おばちゃん(看守長ロッコの娘マルツェリーネ)の声と二幕で登場する太ったおっちゃん(フィデリオの夫フロレスタン)の声が太くてすっごく伝わってくる感じ。
一方主役のフィデリオ(フロレスタンの妻で、政治犯として収容されている夫を助けるために男装してる女性)は見た目細めで綺麗なんだけど、やっぱり洗濯おばちゃんや太ったおっちゃんと一緒に歌うシーンでは、なんか弱い。ピンで聞けばすごいと思うんだけど、どうしてもこう比較してしまうんですよね。
ストーリー的には比較的わかりやすいんだけど、英語の字幕がぜんっぜん表示されないのはちょっとどうかなと。はしょりすぎやろうという感じです。これ、人がどこかでタイミング操作してるんでしょうか。。そうそう、この字幕ボード、各席の前についてるんだけど、これを観て舞台を観てという動作を繰り返すとめっちゃ眠くなるんですね。つかれちゃって。

幕間は日本から一人来ていたOLっぽい人とミュンヘン情報などを情報交換しながら、ミュンヘンも全然寒くないことを知ってショック。。。

二幕の最後は、めっちゃめちゃ人が出てきます。あんなに必要ないでしょうという位。この舞台、観るのは一回でいいな。でもその一回をここウィーン国立オペラ座で小澤征爾指揮で見れたのはとても幸せ♪

プチ情報としては、こっちはクロークが有料なんですね。あとパンフレットは3.5ユーロと安い。が全部ドイツ語。英語版くらい用意しなさいといいたい。あと、開演前とカーテンコールはみんな写真パシャパシャ撮ってます。舞台中にも撮ってる奴がいたみたいだけどあれは最低ですね。。でもこのオペラ座、ほんとに豪華だしグッズ売場なんてないし、スタッフもみんな正装って感じだし、今後ウィーンにいったら一回はここに足を運びたいなと思った夜でした。

終演後、劇場内が暑かったので、ステファンスプラッツ駅近辺までちょっと散歩してまた国立オペラ座の横を通り過ぎようとしたら、出口付近に日本人が十数人。ん?と思って近づいてみると、あっ小澤征爾が出てきた。。おおおっと思ってみてると、なんかみんなサインをもらったり写真を一緒にとったりしていて。。。。
少し遠めにぼぉーっとみてたら、うぉっ、小澤征爾さんがこっちに来てくれた!目があって思わず手を差し出して握手させていただきましたです。そのままスタッフの方数人に見送られるようにタクシーで颯爽と帰られていきました。

なんか余韻の残る幸せなウィーンの夜でございました。


04/11/03 白鳥の湖@ウィーン国立歌劇場

2004年11月3日 (水) 19:30開演
8番ボックス席 2-3番@ウィーン国立歌劇場
127€
「白鳥の湖」

初日ミュージカル、2日目オペラ、3日目バレエ
という素晴らしい内容です。しかもこの日は
BOX席。BOX席初体験です。

ボックス席はその名の通り本当にBOX状態で
区切られていて、パーソナルスペースという
感じ。コートをかけるところもあるし、荷物
もおける。ただ、1人とか2人とかでBOX席
を予約すると、他のグループの人達と共有する
ことになります。私達も、ご夫人一人、フランス
からの観光客2人、日本人観光客一人と一緒
のBOXでした。でこのBOX、1列目と2列目
では値段の差もあるのですが、もう見え方は
雲泥の差。もちろんとるなら断然1列目!
ただ、舞台に近くなればなるほど首を舞台側
に傾けることになるので、めっちゃくちゃ首
とか肩がこります。バンテリン持って来ればよかった。

この日はボックス席から会場のあちこちを観察
してたんだけど(すごい見晴らしがいい)、
超ネクタイはあまりいない。もちろん貴族
みたいな人やゴージャスに着飾った人も結構
います。ボックス席では明らかに観光客と思える
服で入ると、逆に他のお客さんに迷惑だと思う
のでご注意を。また、最高席のミッテルロージュ
は、ボックス席からもよく見えて、ついつい
その位置を見てしまうので、やっぱりお洒落
していかれた方がよいかと。

舞台の内容はといえば、素晴らしいー。
特に白鳥!白鳥ですあれは。見とれてました。
プリンシパルの方が、ちょっとジャンプ力や
ダンスにきれがみれなかったのが残念。
また、これ、2回休憩があったんですね。
あと、パンフレットの最後のページに日本語
であらすじが書いてあってそれが実によく
まとめられていました。白鳥の湖って演出
によってストーリーが違ってくるんですね。

今回の白鳥の湖は、湖の白鳥は、魔法使いによって
白鳥にされてしまい、自分を本当に愛する人に出会えば
人間に戻ることができる。で、狩で湖を訪れた王子が
白鳥を好きになるのですが、魔法使いが自分の娘を
舞踏会に送り込みます(最初この娘と白鳥が一緒の人
なのかと思った。ストーリー上は別人だと知った
のは終演後。演じてるのは同じ人ですよね??)。
王子はこの娘に惚れてしまい、母親に紹介してしまいます。
が、その時魔法がとけてこの娘は消えてしまい。。
湖を訪れた王子はそのことを悔やみますが、
そんな王子を白鳥は許してあげ。。でも王子
はもだえながら身を投げ。。という感じだったかと
思います(記憶がちょっと定かではないのですが)

でもボックス席を大満喫、バレエにも陶酔できた
ウィーン最後の夜でした。

その後はホテルに帰って倒れるように寝てしまいました。


04/11/04 椿姫@バイエルン州立歌劇場

2004年11月4日 (木) 19:00開演
平土間前部 4列 125, 127番@バイエルン州立歌劇場
130.5€
「椿姫」

ミュンヘン観劇第1弾はバイエルン州立歌劇場。
ラ・トラビアータ。直訳は「道を踏み外した女」。
日本でいう「椿姫」。指揮はズービンメータ。

ウィーン国立歌劇場と違うなって思ったのは以下の点

・場内、ロビーで記念写真をとってる人は皆無
・上演中はもちろん、カーテンコールでも
 写真撮影をしてる人は皆無。マナーが非常によい。
・服装に関しては、ウィーン国立歌劇場よりも
 ドレスアップしてる人が多い。特に女性は、
 目をひくような人がかなりたくさん。休憩時間
 にそういう人たちをみてるだけでもいく価値あるかも。
 ジーンズの客はほとんどいません。今回思ったのは、
 もし旅行中にいきたくなったら、男女限らず、上下服&靴
 を黒を貴重にした服でいくと多少溶け込めるかなと。
 目立つのは、色つきのよれっとしたシャツやジーンズ、
 スニーカーだとちょっと場違い感が強いです。
・ミッテルロージュがすさまじい。これ、普通の人
 は入れないんじゃないかなって感じ。入り口は
 ロープはってあるし。
・1階4列目中央だったんだけど、客席がフラット過ぎ。
 前に人の頭が大きい場合、見えないシーンがかなりでてきます。
・ウィーン国立歌劇場と違って結構グッズ売り場が
 ありますが、全然売れてませんでした。
・ここのクロークはお金がいらないみたい。変わりに
 チケットが必要
・会場スタッフはかなりお歳をめした方が多く
 例えば英語で休憩時間の長さを聞いてもドイツ語
 でしかかえってきませんでした。。

で、肝心の舞台は、素晴らしい!特にヴィオレッタ!
Stefania Bonfadelliさん。
この主役、病を患った高級娼婦という役柄で、太ったでかい
おばちゃんだったらどうしようと(ミュージカルだとまず
ありえないけど、オペラだと十分ありえる。実際初演は
100kgを超えるかなりのおばちゃんだったらしい)
思っていたのですが、なんとなんと、このヴィオレッタ、
まず見た目がとーっても美しい。そして声がこれまた素敵。
演技も最高。感動とは言語の壁を越えて伝わるもんだなと思いました。
アルフレッドのお父さんジェルモ役の人も表情豊かで声が
太くてこれまためっちゃよい。アルフレードも田舎出のボクトツ
とした感じがよかったです。3幕では結構本格的な手品あり、
また美術は結構モダンでシンプルなセットで、その分役者の
個性が全面にでた感じでよかったかなあと思ったり。

ちなみに字幕は舞台上の方に(あれもみるのは疲れる・・)
出てましたが、ドイツ語・・・まぁ役者が歌ってるのが
イタリア語だけにまぁ字幕はそりゃードイツ語かなと。。

会場の綺麗さや字幕等の設備面という点ではウィーン国立歌劇場に
軍配かなと思うんですが、観客の服装やマナーという点では
バイエルン州立歌劇場が1ランク上という感じがしました。
どちらかといえば、ウィーン国立歌劇場は観光客が多く(日本人も多い)、
バイエルン州立歌劇場は、上流階級の人やお歳をめされた方、
または若者でもちょっと気取ったデートみたいな感じの地元の
方が多いように思いました。

今回はちょっと頭痛がひどかったんですが、
体調がいい時にぜひもう一回観たいって感じでした。


04/11/05 眠れる森の美女@バイエルン州立歌劇場

2004年11月2日 (金) 19:30開演
座席:平土間前部 5列 176, 178番@バイエルン州立歌劇場
68.5€
バレエ「眠れる森の美女」

ディズニー映画にもなってるし、ストーリーが綺麗なので
少し楽しみにしてた演目。まず1幕を終わっての感想から。

10点満点

ってか、最高でした。言わせて下さい。

・小鳥や馬(?)などテーマの違った踊りが次から次へと
 繰り広げられ、また一つ一つのダンスが短くテンポ感が
 よくて全然飽きない。観続けていたい感じ。
・男の子や女の子がちょこちょこでてきてかわいいダンス
 を踊るなど子供を効果的に使ってる。実にかわいい。
・悪い魔法使いのダイナミックさが最高。見た瞬間に
 山口祐一郎だと思いました。ってか、存在感がそっくり。
 また、悪い魔法使いを取り巻くダンサーのアクロバティックな
 ジャンプや動きが非常に素晴らしく、またそれでいて別に
 それが奇抜というわけでもなく雰囲気にもあっていて
 すばらしくよかったです。馬車にのって出てきた時は
 ほんとにもう鳥肌でした。
・プリマの、静止したままゆっくりと回転する動作は
 おぉぉぉぉと感動しました。ほんとにぴたっと静止
 したまま片足でまわるんですよね。また、音楽と
 完全にシンクロしての回転移動、もう惚れ惚れしました。
・ダンサーの表情がこれまた細やかなんですね。

そして1幕の終わり方、これがもう最高の演出でした。
悪い魔法使いの魔法によって糸車が刺さって眠りに
落ちてしまったオーロラ姫。そこに登場する
良い魔法使い。その魔法使いが舞台中央で綺麗に
舞いながら、まず上から半透明な幕が降り、次に
左右から幕が閉まりつつ、ライトが魔法使いに
スポットをあてながらそのスポットがだんだん
せまくなっていくという。。まさにこれぞ幻想的
なお伽の国の世界だという感じでした。

とにかくテンポ感とダンス、そして美術、舞台装置
が素晴らしい。安っぽくなく、それといってそこまで
ゴージャズでもないんだけど、奥行感や立体感や
宮廷の華やかさが出ていてすごく感動しました。

この感動で休憩時間はあっという間に過ぎ、2幕へ。

この2幕なんだけど、この2幕は、1幕の感動の余韻
にひたりつつ、その余韻を楽しむという感じでした。
なので、多分2幕だけみたら、ちょっと物足りないかなと。
でも1幕あっての2幕と考えると、また、2幕あっての
3幕への盛り上がりと考えると、ピアノのソナタ形式の
2楽章みたいなもんで、いいかなと思ったりも。

そして3幕。ここでまた、猫や青い鳥(?)などの
テーマ別の踊りや(猫はちょっと浮いてたかも。
あと、青い衣装はちょっと奇抜すぎな気が)、
その間間に出てくるダンサーの人たちの踊り、
これが結構個々の技をいろいろ披露してくれて
みていて面白かったです。とにかく演出と
振り付けが見事でした。

ただ残念だったのは、オケ。
ダンサーとオケのタイミングはかなりぴたっとあってたんですが、
オケの内部でずれてるんじゃないかと思えるところが多数。
チェロソロはよかったんだけど、バイオリンソロは、うーん、
ちょっと微妙。また、ピッコロと金管(多分ホルン)が
ひどかった気が。。パーカッションもちょっと・・・

でもそのオケの不安定さを跳ね飛ばすダンサー達の踊りに
感動してしまいました。振り返ると、1幕が終わった時
もう一度これを観るためだけにミュンヘンにきてもいいと
思い、2幕が終わった時、あぁ堪能したと思い、3幕が
終わった時、完全消化、大満足という感じで、この演目
は今回で堪能したなという気がしました。そういう意味
ではめっちゃめちゃ満足度の高いいい舞台だと思います。

プリマ、プリンシパル、ともにもう大拍手。
そして悪い魔法使い。ミュンヘン版山口祐一郎には
カーテンコールでもその存在感に惜しみない拍手が
送られていました。

また、この作品に限らずバレエを見る時は一般的な
ストーリーは把握しておいた方がいいなーと思いました。
その方が演出の違いを楽しめます。特にこの作品は
「生まれた女の子に魔法がかけられて」という部分
を全く知らないとちんぷんかんぷんになってしまう
可能性があるし、あと例えば魔女は何人いるんだろうとか、
どうやって糸車で眠ってしまうのか、最後悪い魔女は
どうなるのかとか、王子様とはどうやって出会うのか
などなど、どのように表現されるのか考えるだけでも
わくわくしますしね。私も今思い返すだけでとっても
楽しい気持ちです。

この演出、ぜひDVDにしてほしいっ!

p.s.
 2幕最悪だったのが前のおやじ。このおやじ、
 1幕と2幕の間に彼女と席を入れ替わったらしく、
 2幕はこのおやじの頭にかなり邪魔されました。
 このおやじ、てっぺんは髪がないのに横はやたらとワイド。
 (隣の彼女の2倍はあった)。そして隣の若い女性の手を
 終始握り、やたらと首を彼女の方に傾ける。
 このタイミングが最悪。 王子が姫にキスをするシーンは
 キスするタイミングで首が右にカクン。その瞬間をみたかった
 私は「えー!?」って感じ。さらにこのおやじ、
 首を左右にふったり、彼女にでれでれして彼女がやめてっ
 という感じに動作したりと、ほんと最悪な感じでした。
 二幕みてて、次回見る時は前の2席を借り切って
 安心してみたいと思ってしまったくらいですから。
 また、今日のバレエは昨日のオペラに比べて、客のマナーは
 いまひとつだったと思います(カーテンコールのフラッシュや
 客の服装、舞台中のマナー等。舌打ちしてる人や、椅子をどんどん
 する人、また相方によると飴の音をさせていた人も
 いたらしいです。。)


04/11/06 魔笛@バイエルン州立歌劇場

2004年11月6日(土) 19:30開演
平土間前部 2列 63, 65番@バイエルン州立歌劇場
130.5€
「魔笛」

モーツァルトは天才だ!
観劇後の私の感想第一声でした。
めっちゃめちゃよかったです。

まず1幕最初の出だしが最高。
経験上、出だしがいい舞台はほとんど間違いなくいい舞台だと思います。
ただ、今回は1幕が終わった時は、ほぉぉぉこれが魔笛かぁくらいに思ってたんですが、2幕の途中から魔笛ワールドに引き込まれてました。(いつも1幕で感動したら幕間にパンフレットを買うんだけど、この日は1幕終了時点ではそこまで感動しなかったからパンフレットを買わなかったんです。が、2幕が終わり猛烈にパンフレットが欲しくなり買いに行くと。。。もう売ってませんでした・・・)

特にパパゲーノ。このパパゲーノがめっちゃいいキャラクター。演じている歌手の人も、歌手というよりは役者です。演劇専門の人ちゃうの?という感じ。あのソラシドレ♪という笛も本人が吹いてるんですね。あの音が頭から離れません。

このパパゲーノとパパゲーナのコンビが今日一番のお気に入り。あのパパパパパパパパパパゲーノという曲を200年も前に作ったモーツァルト、本当に天才だと思いました。当時この魔笛が年間200公演という大人気公演になったのもうなづけます。この魔笛自体、オペラというよりはミュージカルといってもいいかもしれません。ほんとにすごい作品です。。。

あと、夜の女王。1幕最初のシーンは、この夜の女王が舞台上方の月の中に立ち、幻想的な雰囲気ではじまるのですが、1幕のアリアのシーンでは、いまいちパンチにかける感じがありました(めっちゃめちゃ歌うの難しそうな曲です)。が、2幕では、ほぼ同じ旋律を歌うんですが、なんかめちゃめちゃ感動して、体中ぞくぞくってきてしまったんですよね。しかもこの方、綺麗なんです。。。)ってか、今回の舞台、パパゲーナも夜の女王もお姫様も全員綺麗。これもびっくりでした。

ただ、王子と姫のペアのシーンは、なんかちょっと曲的にもつまらないかなという感じで少し眠ってしまいました。この演目、王子と姫というよりは、パパゲーノと夜の女王でもっているといっていいかもしれません。

その他感じたことをどんどん書くと。。

・3人の天使(子供)の声が素晴らしい。
 この3人がいろんなところで登場して面白い。
・パパゲーノのコミカルさに会場中が巻き込まれて
 かなり笑いが沸き起こってました。また、演出
 も素晴らしく、パパゲーノがオケピに話しかけたり
 っということを結構自然に演出してました。
・バリトンの低~い声の王がまたいい感じだった
・パパゲーノとパパゲーナの子供が次々でてくるシーンが最高
・牢屋(?)の彫刻だったパパゲーナがいきなり動きはじめる
 シーンや、彫刻だったパパゲーナが綺麗な美女に変身する
 シーン(声も若返る。パパゲーナって声を使い分けてるんですね)
 をもう一回観たい!
・観客のマナーがいまいちでした。上演中にひそひそ話したり
 舌打ちしたり。。。

今回ミュンヘンで出会ったオペラ「魔笛」とバレエ「眠れる森の美女」は、生涯忘れられない作品になりました。できることなら、魔笛の台詞(ドイツ語)がわかるようになりたいです!


05/11/11 プラハ観劇レポ

11月12日より私、オケピ管理人はプラハに
観劇旅行に出かけて参ります。

先月は、オケピのリニューアルもあり、
一本も観れなかったため、プラハでは
毎日観劇!三昧の予定です。

現地から観劇レポをお届けする予定ですので、
よかったら時々のぞいて下さい。

あ、もしプラハいったことある方いらっしゃったら
おすすめのスポットとか教えて下さい。
観光スポット等まったくチェックしてないので・・・


05/11/13 オネーギン@プラハ国民劇場

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やってきました。プラハ。
東京からロンドン経由で14時間!!
飛行機でもよう寝ました。ホテル着いたのが夜23時。
そして一応ドリエル飲んで、ネットの接続を確認して
横になったら熟睡(宿は安いペンションですが、
部屋は綺麗でネットはつなぎ放題。ベッドからは空が見えます)

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そして初日。
まずはホテルでたっぷり朝食を摂って
ミュシャ博物館へ。思ったよりこじんまり。
ミュシャは、オペラ歌手のサラ・ベルナール
を描いたポスター等で有名な人。

mucha.jpg

その後はプラハ中心部をぶらぶらした後、超有名で
予約しといた方がいいというビアホール「ウ・カリハ」へ。

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客。。。いません。。まー日曜の4時ということもあった
かもしれませんが、途中、我々だけという状態に。。。 
全体的に味は薄くボリュームがあるといった感じ。
デザートも頼んでみましたが、みよこのクリームの量。
メインであるはずのクレープは見えません。
満足感はそこそこ!でもまたいくことはないかというのが正直なところ。

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そして夜は本日のメイン、今回の初回を飾る演目は
「オネーギン」。バレエです。場所はプラハ国民劇場。
なかなか雰囲気のある建物です。お客さんも皆結構
ドレスアップしてます。今回は前から5列目に座りましたが、
一人結構ラフなシャツの人がいて浮いてました。
やはり1階やボックスで観劇するならそこそこの服装で
いった方がいいと思います。

少しびっくりしたのは幕間の飲み物。ジュースや駄菓子が
売ってるんですねー。意外でした。コーラやジュースが
30コルナ(約150円)と、安くていいんだけど。
さて、ではじまりましたオネーギン。事前予習0でのぞみました。

national.jpg

1幕。なかなか綺麗な出だし。音楽もなんか聴いた
ことある曲だし心地よい。そしてテンポ感がいい!
スピード感があります。また、感情をしぐさや表情で
実によく表現されていて、なんかバレエっぽくない。
アンサンブルのダンスなんてまるでミュージカル。
そう、このアンサンブルのダンス、特に1幕の男性ダンサーの
ダンスとそれに続く男性と女性のアンサンブルのダンスが
とっても楽しくてよかった。
最後の退場の仕方、あれ、もう一度見たい!
ペアでちょこちょこ走ってぴよーんってジャンプしながら舞台の
端から端まで次々に過ぎ去っていく退場シーン。楽しい!

主人公のオネーギン。いかしてます。
もみあげが長く、最初は彼がオネーギンだとわからないので
頭の中で「黒もみあげ」と呼んでました。

細かなバレエの小技などもかなり楽しめます。
タチアーナが後ろ向きにちょこちょこと走り去る
シーンは見事でした。

2幕も、結構コメディ絡みの演出なども多く、
かなりお気に入りになるかと思いきや。。。

3幕は少し違いました。オネーギンも1,2幕の
独特の雰囲気が消え、普通のおっちゃんになってました。
(設定上、十年後ということらしいので頭も白髪交じりになる)
ソロやペアのバレエが中心で、プリンスもなんか魅力的じゃなく、
1,2幕のテンポ感に比べたら3幕はなんだか間延び感がある。。。
うーん、でもあの睡魔がなければソロやペアのダンスを堪能
できてた気もする。。ダンスの意味や微妙な表情や感情を
堪能すればまた今回の観劇の感想も違ってたのかも。
でもあの3幕の睡魔は尋常じゃなかった。いつみても同じ
シーンに見えてしまった(まだ二人で踊ってるのね・・みたいな)。。

そして最後の終わり方は。。あぁぁぁぁ。びりびりびりびり。。

onegin.jpg

ストーリーは事前にぜんぜん把握してなかったですが、
なんとなくわかります。またみてみたい作品の一つにはなりました。

明日はウィーン日帰りで1年ぶりのエリザベートを観劇してきまーす。


05/11/14 エリザベート@ウィーン

erizabeto.jpg

昨年10月にウィーンで観て感動したミュージカル「エリザベート」。
あの感動をもう一度味わうべく、プラハから日帰りの旅程で
行ってまいりました!

正午にプラハを出発して、とことこと列車でウィーンへ。
ウィーンに4時半着。しばし散策をして、6時半に劇場入り。

めーちゃーめーちゃよかったです!スーパー大満足!
これを観るためだけにウィーンにいってもほんとに後悔しません。

ってか、去年の10月に観た時と演出や美術も(多分)変わっていて、
役者の演技や歌、ノリもかなりパワーアップしてました。

まずルキーニが最高です。日本の高嶋さんもいいですが、
このウィーンのルキーニは、のりがめちゃめちゃいい。
特に2幕最初のエリザベートグッズのやりとりでは、
観客をおどかしたり、カードをばらまいたり、観客との
やりとりが結構あって、面白い。最前列との女の子との
やりとりでは、「カードがさかさまになってるよ」という
観客の女の子の手のジェスチャーが実に決まっていた。
で、ルキーニが逆さにするとその女の子がOKサイン。
まるで打ち合わせているかのような流れでした。
また、フランツヨゼフの登場シーンでは、観客に「彼は誰?」と聞いて、
観客が「ヨゼフ!」と答えるシーン、あれ、去年はなかった気が。

観客ののりもめっちゃよくて、ルキーニ、トート、エリザベートの
歌唱後は、ヒューヒューという歓声と共に大拍手の連発。
終演後は、総立ちのカーテンコールです。
トートは、ほんと、かっこいいんですよね。昨年よりも、
動きがより俊敏でダイナミックになってる気がしました。
また、エリザベートとの見た目の年齢差も、今回は気に
ならなかったです(実年齢は多分エリザベートが相当上かと)。

1幕最後の、エリザベートのあの有名な肖像画に扮するシーン
では、ほんとのエリザベートかと見間違うくらいあの絵にそっくり。
驚きました。また、トート、エリザベート、ソロがめっちゃうまいのです。
聞き惚れます。ずーっと聴いていたい。。トートは声が少しハスキー
な感じで、日本の山口トートや内野トートと全然違ってこれがいいのです。

その他思ったこと。。
 ・トートダンサーに優しそうな女性が2人入っていて少し意外
 ・姉のヘレネ、侍女アンサンブルとして登場します? なんか変な感じ。
 ・エリザベートの顔型の幕や結婚式な赤絨毯は去年なかった気が。
 ・ミルクのシーンは、演出去年と変えたのかな。でもこのミルクのシーンは
  日本の振り付けがいちばん好きです。
 ・エリザベートとフランツの食事のシーンの奥行き感のある美術効果など、
  大道具を実に効果的に使ってる
 ・精神病院のシーン、去年に比べてかなり短くなった気がする。この方がいい。
 ・ルドルフの青年役の人が。。。どうみても30才位にみえる。。子供ルドルフは
  さらさらヘアなのに、青年ルドルフがちりちりヘアになるのはやはり違和感あり。
  トートにすがる青年ルドルフが登場した時、一瞬フランツヨゼフ(お父さんの方)かと思った。
 ・ルドルフが仲間と革命を企てるシーンはカット。これ、日本版だけ?
 ・ソフィーの死のシーンがなかった気がする。これも日本版だけ?
 ・舞台上でのトランペットソロ、かっちょえー。

前回は1階の平土間でしたが、今回は2階のBOX1列目。
席の値段は72ユーロ(1万円くらい)。この席、めっちゃいいです。
平土間だと下から見上げる形になるけど、BOXだと目線が舞台と
平行なのでまったく疲れません。

boxseki.jpg

ちなみにウィーンのエリザベート、12/4までのようです。
そして、なんとなんと、12月にライブ版DVDが発売される
とのこと。25ユーロ。安い!これは買いです!

で、このエリザベートを観終わったのが22時過ぎ。
急いでバス停に戻り、23時発ブラチスラバ行きのバスに
乗り(片道9ユーロ。安っ)、バスで1時間かけてブラチスラバへ。

途中入国チェックなどがあって、ブラチスラバのバス停に
到着しようとした時、一台のバスが出て行きました。
それをふと眺めていたのですが、まさかあのバスが・・・

バスを降りて、プラハ行のバス停を聞き、そこにバスが
とまっていて乗り継ぎ成功と信じ込んで乗り込もうとすると、
To PRAHA ではなく From PRAHA であることが判明。

がーん・・・

しかも前のバスはたった今出たとのこと。
そう、さっきのバスがプラハいきだったのです。
そんなー。時刻表では乗り継げると思ってたのに。。
待ってくれないなんて・・・

時刻は午前0時半。しかもめちゃ寒です。

bus.jpg

バス停で次のバス(1時間半後)を待とうかとも考えたけど、
待合室は閉鎖されてるし、風邪をひいちゃうと考え、
たまたまとまっていたタクシーに話しかけると。。

ユーロが使えない。。

スロバキアの通貨でないとあかんねんと。。。
またまたがーん。。。仕方がないので、近くの
ホテルまで連れて行ってもらい、そこで両替して支払うことに。
でもこの運転手、親切でした。

というわけで急遽スロバキアで一泊とあいなりました。。
(このホテルの朝食は結構豪華だった。
 ビジネスマンっぽい人ばかりでした。ちなみに一部屋約7000円)
明日はウィーンに戻って、オペラ「魔笛」です。


06/11/15 魔笛@エステート劇場

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昨日ブラチスラバで一泊してしまったので、午前中は
ブラチスラバで少し観光。ドナウ川でたたずんだり、
オペラ劇場をみにいったりしてました(ちとしょぼい。
でも演目はすさまじい。有名演目をことごとくやってる)。

12時40分のEuroCity でプラハに戻り(17:20着)、
着替えて、エステート劇場へ。演目は「魔笛」。
1階平土間5列目2番。値段は
昨年バイエルン国立歌劇場で初めて観て大感動したオペラです。
観客の人は、地元の人がちょっとおしゃれをしてきてる感じでした。

まずびっくりしたのが、開演前に幕がおりてない。
幕はあがったまま。で出演者とみられる人が舞台上で
ストレッチをしている。宮廷の服装をした人も舞台上を
うろうろ。しかもダンサーとみられる出演者が、客席の
知り合い(?)に手をふったりしている。なんなのだー
と少しだけ不安になる。

で、そのままの勢いで舞台ははじまりました。
ストレッチをしていた人はほぼそのままの姿勢で
バックダンサーのような形で、最初の序曲にあわせて
踊ってはりました。もしかして最後までダンスのみ?と
不安になりましたがちゃんと侍女3人組が登場して安心。
でもタミーノが襲われるモンスターの登場に私は気づかず。。
布で蛇を表現していたみたいなんですが。。

さて、で今日の魔笛、まず美術装置が基本的に大きな「布」のみ。

nuno.jpg

この布を山に見立てたり、宮廷に見立てたりします。
これはよくできてるんだけど、2幕も同じような感じの
演出が続いたので、ちょっとあきるというか最後の方は
新鮮味が消えてたかなー。

そして実は今日の魔笛、「チェコ語」だったんです。
そう、このエステート劇場ってチェコ人のための劇場らしいんですよね。
なので、チェコ語なのか。。でもなんか歌曲にぴったりと
はまってる感じがしました。あれが日本語だったらあわないんだろうなー。

ではもろもろの感想を
 ・主人公のタミーノが見た目もろザラストロ!
  おなかがでっぷりとした悪役系の顔付きなので(笑)、最初夜の女王の侍女に
  発見されるシーンや、パミーナと出会うシーンでは少し違和感が。。
  でも声はいいテノールでした!
 ・開演前、白いドレスをきた、やたら落ち着いた綺麗な女性が私の右後方に座ってるなー
  と思ってたら、開演後、いきなりそこにスポットライトがあたり、パミーナとして舞台上
  にでていかはりました。このパミーナ、めっちゃセクシーで美人でした。
 ・ザラストロがちょっと普通すぎて。。声もあまり低くない。
 ・舞台上方にドイツ語と英語の字幕がついてたのはちょっと嬉しかった。
  日本で日本語のオペラを上演する時ってまず英語字幕はないんだろうなー。
 ・夜の女王のアリアは・・・やっぱりこれ難しい曲ですよね。。厳しい
  でも彼女の台詞の声は好き♪
 ・私が大好きな天使3人組は・・・ なんか振り付けやせりふをちゃんと
  覚えてないっぽいのでは? 横をちらちらみたり、オケピのある一点をずっと
  見続けてる(そこに台詞が書いてるのかーもしかして!?)
 ・オケもいまいちな気が。。低弦と管が・・・
  あまり音が揃ってないと思うんですよね。。
 ・パパゲーノとパパゲーナが出会う私が大好きなシーンがすごくあっさりと
  流されていた。うーん、時間的にカットしたんだろうか。でもここはカット
  してほしくなかったなー。

今回の舞台、確かに少し新鮮ではあったんだけど、
満足度的には低い。。でも軽めという意味では庶民的でいいのかも。

明日はプラハ国立歌劇場にて、ミッテルロージュから
オペラ「ナブッコ」を観劇します。

下の写真はスロバキアのホテル「KYJEV」からの部屋からの一枚。
bura.jpg


05/11/16 NABUCCO@プラハ国立歌劇場

kokuritukageki.jpg

今日はプラハ国立歌劇場(国立オペラ劇場)で
「ナブッコ( NABUCCO)」を観劇。
席はなんとミッテルロージュ最前列ど真ん中。
ちょっと席が狭く、お尻も痛い。
でも、目の前になんの邪魔もない!
す、素晴らしい。ちなみにここです↓

mitteru.jpg

結構まわりは普段着の人多かった気が。。
ただ、やはりオペラ劇場はそこそこお洒落して
いった方が楽しめると思います。でもこのオペラ劇場、
ホール自体はすごくいい感じだけど、なんか劇場自体に
格式の高さがあまり感じられない。。そういう意味では
去年行ったミュンヘンのバイエルン国立歌劇場が群を
抜いてすごかったです。また行きたいなー。。

で、今日のこのベルディのオペラ、ナブッコ、演目が
あまり有名じゃないせいか、かーなーりーガラガラ。
BOXは3分の1しか人が入ってないし、一階席も
端の方は空きまくりでした。

kokuritu.jpg

さてこのナブッコ。一応少し事前にざっとストーリーを
把握してはいたものの、わかりにくい!
まず1幕でフェネーナとアビガイッレが、どっちがどっちか
わからなくなりました。。また、ナブッコとザッカリア、
イズマエーレとフェーナ、ベルの祭司長?など、
わからなくなる要素が満載・・・
しかも、歌はイタリア語で字幕はチェコ語。
昨日のエステート劇場は英語字幕があったので期待したんだけど
さすがにチェコ語ではまったくわからず。

でも、序曲のあの曲調はいいメロディーだし、出演者皆
歌がうまい。オケもいい感じ。なので、普通に楽しめました。
でも個人的にいちばん気にいったのは、フェネーナの声でも
アビガイッレの声でもなく、ザッカリアの姉アンナの人の
高くて綺麗な歌声。覚えている限り二箇所でしか聴け
なかったんだけど、私の好きな非常に綺麗な歌声でした。

今日は午前中はオケピのサポート。午後は、ビアホール
(めちゃ安い!やまもり食べてビール飲んで一人700円!)
で昼ごはんを食べてカレル橋へ。カレル橋をのぞむこの
景色が絶景(写真では伝えるの難しいですね。とても綺麗でした)↓

karerubasi.jpg

でもカレル橋自体は、4時という遅い時間と寒さもあった
せいか、露店やストリートパフォーマンスの人はほとんど
おらず、絵をうってる人達がちょこちょこいた程度でした。
というわけで一応一往復だけして観光終了。
(途中キリストの像は皆が犬とマリア?さんを触って
 たので私も触っておきました)

明日は同じくプラハ国立歌劇場の最前列でカルメンです!


05/11/17 カルメン@プラハ国立歌劇場

carmen.jpg

初カルメンです。昔ピアノ伴奏をしたことはあったけど、
オペラとして生で観るのははじめて。今回はストーリーを
じっくり予習してみました。

そこで注目したのが「ミカエラ」。
三つ編の純情な女の子。
ホセの幼馴染でホセを慕って田舎から出てきて、
山奥までホセを追いかけていく一途な女の子。
もともとのオペラの原作にはなかったのに、
カルメン、エスカミーリョ、ホセの3人だと皆悪人
だらけになるということで急遽追加された登場人物。
衛兵達の会話では「綺麗な子がきてたぞ」との台詞。
三つ編で、綺麗で、純情な女の子。おおおお!
しかもプラハ、美人が多い。これは楽しみー!

っとかなりの期待をいただいて観てまいりました。

1幕。ホセの母親からの手紙を握り締めてホセを
探しているおばーちゃんが登場。

おばーちゃん?

えーーー? 

も、もしかして、ミカエラ???

でした。。。ショーーっク!
確かに、三つ編です。でも・・・でも・・・目が・・・・皺が・・・
ホセの母親そのものがきてしまったのではないかと。。
ソプラノの歌声もいまいちはりがなく。。これだと、ホセも
田舎に戻りたくないのは当然と思ってしまう。。
カルメンにほれてしまうのもわかる。こんなおばーちゃんに
山奥まで追ってこられても・・・ って思ってしまう。。

オペラってミュージカルと違って見た目より歌というのは
わかります。でも。。。やっぱり年齢は考慮してほしい。
カルメン、ホセ、エスカミーリョにベテランを起用したのなら、
せめてミカエラは若手を起用してほしかった。。

gekijoyosu.jpg

そのカルメンは、木の実ナナって感じでよかった!
声はめっちゃ大きくて澄んでて通る!オーラも
あって頼りがいもあって、うまいなって思いました。

そのカルメンと同じくらいよかったのが、カルメンに
付き添う二人の女性役のうちソプラノの方。
結構若めなんだけど、しぐさもかわいいし、
歌声がめっちゃ澄んでて綺麗。特に高音は聞きほれます。
この人いいなー!って人ができると観劇もとても楽しく
なります。彼女にミカエラやってほしい・・・

今日のカルメンは、こうした女性アンサンブルの歌声
がとてもよかったです。

一方。。ホセですが。うーん、ずんぐりむっくり小柄なホセ。
声にもいまいちパンチがありません。でも声ののびはよくて、
最後のストーカーと化すホセの演技はなかなかの熱演でした。

一幕最初の子供たちは、なんだかカチコチ。
ダンサーも、なんだかリズムにのりきれてない。
オケは、結構ずれるしはずすし。。

そして、指揮者の背が高い!
昨日ミッテルロージュ最前列でしたが、今日は1階最前列
センターだったんです。つまり指揮者の真後ろ。席に座った時は、
おおお、すごい、邪魔者が何もないと思っていたんだけど
甘かった。。指揮者の背が高くて、オケピから肩がでてるんです。
もう頭が邪魔で邪魔で。。。最前列だと、センターじゃなくて左右
をとった方がいいですね。。

でもカルメンって楽しい!序曲からいきなりあの有名な曲だし、
間奏曲もなかなか切なくていいし、4幕のにぎやかな出だしも最高。

ホテルに帰ってから、メトロポリタンのカルメンの映像を観たんですが、
ミカエラ最高・・・でした。うーん、今日のカルメンは、ミカエラのイメージ
ダウンが影響したためか、いまいちな感じでした。残念。

purahamati.jpg

今日は、土産屋さんめぐり。ボヘミアグラスやウッドクラフト、
スーパーなどでいろいろ物色。お昼ごはんは昨日もいったテスコの横
にあるビアホール「ウ・メドヴィク」。安い、美味い、最高ですここ。

ちなみにチェコにきて覚えた言葉は2つ。
「イーペーパブロバ I.P.Pavlova」。ホテルがある駅の名前です。
この言葉はかなり流暢にいえるようになりました。で、トラムで
降りる時いっつも「ナメトロ」っていってるので、ナメトロってどういう
意味かなって地球の歩き方で調べたりしてものってなくて???
って感じだったんですが、今日判明ナメトロじゃなくて、ナ・メトロ
でした。つまり、メトロに乗り換えができるということだったんですねー。

というわけで、チェコ語のこんにちはもありがとうも覚えず、
イーペーパブロバ ナメトロ しか覚えずにチェコを発つことになりそう。


05/11/18 人形劇ドンジョバンニ@王の道マリオネット劇場

donjo.jpg

人形劇は当初まったく興味なかったんだけど、
(私が人形嫌いというのもあるけど)
結構おすすめということで観てきました。
オペラが7時からなので、
8時からの国立マリオネット劇場のはみれず、
その近くにある小さい小屋みたいなところで
やっていた人形劇「ドンジョバンニ」のチケットを買う。

490コルナ(約2500円)。
いざはじまり・・・・

人形の動きはなかなかすばやくて、うまい。
だけど、正直、つまらない。ドタバタした動きや
低レベルの下ネタでひっぱりつつ(会場は結構うけてたけど)
の1時間15分はかなり苦痛。さらに椅子がすっごく
座りにくい。最前列に座ったことを後悔。
オペラの音楽も録音だし。。

40~50人くらい入る小屋でしたが、観光客で満席。
日本人の人も多かったです。これで2500円は高い。
一回の公演で10万円でしょ、で1日2回で20万、
月600万ですよ。おいしいなー・・・

国立マリオネット劇場の方だったらまた違う感想だったのかなぁ。。

ちなみにそのままオペラ鑑賞にいく予定だったので
スーツ姿で鑑賞したのですが、結構浮いてたかも・・

今日のお昼ご飯は、またまた違うビアホール「ウ・フレク」。
ちょっと交通の便的には不便なところにあるけど、入口はいい感じ。

ufure2.jpg

小さなビールを注文しようとすると、400mlの黒しかないというので
それを注文。これはとっても飲みやすくて美味しかった。すると、
アペリティフをがんっと店員が置いていった。いらんよっといった
んだけど、まわりはみんな飲んでるし、いいから飲めよといわれ、
まいっかと思って飲んでみたらすごくきつい。さらにこれ、500円
もする(チェコ的には高い)。というわけで今回のお会計二人で
1100コルナ。うー、ウ・メドヴィクに3回いけるぞ・・・

ufure.jpg

しかもこの店、注文しようとした品が結構「今日はもう売り切れ」
と言われてしまったんだけど、午後3時で売り切れってなんやねん
って感じでした。ちなみにこのお店で隣に座ったイタリア人と
少し交流。昔半年間だけ習ったイタリア語が少しだけ活きた感じ。
イタリア、またいきたいなー。


05/11/18 トスカ@プラハ国立歌劇場

okepichan.jpg

ついに今回のプラハ観劇旅行の最後の演目「トスカ」。
人形劇が終わって、ちょっと道に迷ったので、ぼられる
と評判のタクシーに乗る。350コルナ(1500円)は
プラハにしてはめちゃ高だが、この際仕方がない。
無事10分もかからずに劇場到着。

到着すると、いつもプログラムを買うんだけど、
この3日間、いつも同じおばちゃんから買っていた。
このおばちゃんがまた艶美というか、あまーくゆったり
した声で案内してくれるおばちゃんでいい感じなんだけど、
いつも若い女の子と一緒にいるので、聞いてみたら、
なんと娘さんだという。オペラを勉強しているの?と
聞いてみたら、そうではなく、単にお母さんを待ってる
だけだと。いやーそれにしても、こう毎日、オペラを堪能
できるっていいなーと思いながら、我々の席へ。
(ちなみにプログラムの価格は日によって変動するけど
 だいたい50~70コルナ。300円前後。安い)

初日がミッテルロージュ最前列センターで、
2日目が1階平土間最前列センター、
そして今日3日目が5番のBOX席。
5番。そう、オペラ座の怪人でファントムの
指定席。5番のBOX。とっちゃいました:)

5ban.jpg

3人のBOXなんだけど、今日もガラガラの
(多分半分くらいしか入ってない)国立オペラ劇場、
もう一人は当然入ってこないため、この快適な
BOXが堪能できました。

5番BOX、かなりおすすめです。
まずオケピの全貌が見えます。
舞台は左端がみきれますが、役者の顔もくっきり。
そして右を向けば、どんなお客さんがきてるか、
どんな服装の人がいるかもひとめでわかります。

ちなみに、開演前に、例のプログラム売りの娘さんが
こっちを双眼鏡でみてたので、小さく手をふったら、にこって
笑って手を振り替えしてくれたので、楽しくて何度か
やりとりしてましたが、BOX席の人が手をふってたら
平土間の人には結構注目されてしまってた気もします(笑)

さて、そんな感じではじまった「トスカ」でしたが、よかった!
最後にふさわしいオペラでした。まず役者が素晴らしい。
トスカ、そしてマリオ、いいです。いいコンビでした。
悪代官も、悪キャラの顔をした歌手の人で(笑)、
なかなかのはまり役。今日はオケも結構パンチがきいてて
いい感じで、2度目の休憩後の4幕は、最高の盛り上がりで
終わりました。結構スタンディングオペレーションしてる人も
いました。

そう、今日オケピみて思ったんですが、弦楽器に日本人の
女性の方がいらっしゃいました。しかも幕間も一生懸命
さらってらして、好印象でした。

というわけで、トスカでいよいよ今回の観劇旅行も終わり。
帰り道、なんと雪が降ってました。明日積もるといいなー。

↓ って書いて寝て朝起きたら ↓

yukihuru.jpg

積もってました。おおおおお。
部屋の天窓からの写真です。

昨日雪降ってたら買い物つらかったなーと思いつつ、
雪のプラハとお別れです。7泊で7本観劇。うん、満足♪


06/11/11 RENT@Nederlander Theatre

2006年11月11日(土)20:00
1階C列18番 @ Nederlander Theatre
RENT

rent20061111.jpg

本来、NY初日の今日は何も観ない予定でした。が、
16:00NY到着。17:00ホテル到着。18:00劇場のBOX OFFICE到着。
間に合ってしまいまして。しかも、前から3列目の一番端っこの
見切れ席を55ドルで売ってくれるというので、観てきました。

席は確かに、舞台中央から右半分がかなり隠れます。とはいえ
右前方に役者さんがきた時なんて目があいます。予想外
だったのは、スピーカーの大きさですかね。時々ドカーンときます。
ただ、2幕の舞台右前方でのダンスシーン(Ando さんと
黒人男性2人が踊るシーン)は、すごい迫力でした。

RENTは、今まで、日本→シカゴ→NY→NYと観てきて今回これで4回目
なんですが、いい!何度みてもいい。やっぱ曲がいいんでしょうね。
頭に残りますもん。これ書きながら、口づさんでます。

また、ミミ役の人、上の方の声がちょっとかすれぎみだったみたいですが
感じはとてもいい! 二幕で最後あっちから戻ってくるシーンがちょっと
あっけなさすぎで私としては拍子抜けだったんだけど、あぁいう演出になっちゃったのかなぁ。

マークは、熱い感じでよかったです。

RENTはオケピのあの指揮者さんもなにげに好きなんです。
自分自身でメロディーや旋律を刻みながら、指揮するって素敵。。

今回は、普段のモウリーンがなんかかわいかったです。
モウリーンのコンサートシーンは、東京で初めてみた時は、
このシーンいらんのんちゃうのーって思ったけど、
今日は客席のノリもすごくて、かなり楽しめました。
ムーっと叫ぶシーンはかなり圧巻。カモーンっていう前に客席が叫んでましたからね。
お客さん、リピータもかなり多いはず。でも年齢層は結構高め。
おばちゃんが多いです。近くにいた40位のビジネスマンが、
手を前でにぎりしめてうるうるしながらみてたのが印象的でした。

それにしてもやっぱり2幕最初の歌のシーン。いいわー。
1列に並んで Seasons of Love。
黒人のおばちゃんもとってもいいけど、
その次に歌う一番右側の黒人のお兄さんの声にうっとり。

ロジャー、最後のお母さんからの電話( Just Kidding がある電話)で
受話器受け取った後の暗転直後、電話機がちゃって落としたりしてたっけ・・
おおって思うくらいの音でした。
演出や台詞や衣装や振り付けも、2年前に観た時から結構変わってる気がします。
エンジェルの台詞やニ幕の衣装も違った気がするし、
モーリーンのパーティの後の宴会の配置が前回と逆だったのでは。。などなど、
2年のうちにいろいろ変わったのか、私の記憶が飛んでしまってたのか。。

今日のお気に入りは、電話でお母さんの声とかやってた方。チャーミングな方です。
ちょっと小西真奈美に似てはります。
あそこまで早口でしゃべれるのってすごい。

舞台終了後、歌のうまい黒人のおばちゃんから、チャリティーオークションの説明
があったりして、そのノリもちょっと楽しめました。10周年記念だそうで、
RENTに「出演できる権」とかもあるようです。

明日はスパマロットとオルターボーイズです。


06/11/12 ALTAR BOYZ@NEW WORLD STAGES

2006年11月12日(日) 15:00
1階A列102番 @ NEW WORLD STAGES
ALTAR BOYZ

altarboyz2006.jpg

初のオフブロードウェイ観劇。
しかも最前列センター。

劇場に入ると。。おおお、小劇場って感じの空間。
が、舞台が異様に狭く、舞台の奥にオケピがある。
ん?もしかして・・・とちょっと嫌な予感。

カウントダウンのアナウンスの後、5人の若者登場。
ラフな格好で2曲ほど熱唱。この振り付けが。。超ベタベタ。。。
でもやたらうける観客達。ヒューヒューとか、振り付けに
笑ったりする声が響き渡り、最前列の私はちょっと氷付け状態・・

3曲目からは、ストーリーに突入するんだけど、肝心な部分の
英語が全然わからなくて、あの機械はなんなのか、何をカウント
ダウンしてるのか、なぜスパニッシュは悲しんでるのか、がわからず。。
でも英語がわかっても面白かったかどうかは微妙・・・

休憩なしで1時間20分。最前列は役者さんと目あいまくりですが、
こうした小劇場だと、舞台全体を観るにはもう少し後ろの方がいいのかもなーと。

ヒッピー系やスペイン系やユダヤ系などもいて、ちょっと個性的な感じの
5人の役者さんでしたが、声はいいし、動きもいいと思うんだけど、
なにかどこか学芸会的な雰囲気を感じてしまうのはなぜなんだろう。
お金も全然かかってないし、それがオフブロードウェイというもの
かもしれないですが、とても軽い舞台だったなぁというのが
観終わった後の印象です。それにしては高すぎる。80ドル。
オフブロードウェイで賞も受賞してるみたいですが、曲はいいと思うけど・・

あ、でも、アリーマイラブのフィッシュに似た男の子はダンスも演技も◎でした!
(ただ、男の子っていっても、皆20後半か、30くらいな気はするのですが・・)

p.s. 昨日のRENTに続き、強面だけど素敵に弾いてる指揮者さんもまいお気にいりです

[NY観光メモ]
結構人が並んでたダイナに昼食を食べにいってバーガーを
頼んでみたものに、ボリュームもすごかったけど、肉はぱさぱさ、味もない・・・



06/11/12 SPAMALOT@SCHUBERT THEATRE

2006年11月12日(日) 19:00
1階A列3番 @ SCHUBERT THEATRE
SPAMALOT

spamalot2006.jpg

素晴らしい! 
顔がゆるみっぱなしであっという間の2時間!

実は、事前に映画版で予習をしたのですが、
映画、見はじめてすぐ、チケットをとったことを後悔したのです。
ドタバタ喜劇みたいな感じで最後まで展開するんですが、
とにかく、なんかホームビデオで撮ったような映画で、
今日の公演は全く期待してませんでした。

が!今日、最初のシーンで、これは面白いぞってピーンときました!
出だしがいい舞台は最後までいいという法則、この作品でもまさにそう!
最初、イングランドをフィンランドと聞き間違えて
おおいに盛り上がるフィンランドのお祭りのシーンからはじまるんですが、
その後は基本的には映画と同じ展開なんだけど、映画より脚色や演出が
とてもうまいんです。随所で登場するアンサンブルの人たちの
好演が支えているというのも大きいかも。

Lady of the lake という映画にない女性も登場しますが、この方が
また歌がうまくて、それでいてコミカルな演技もこなせて、なかなか
いい助演ぶりでした。

そして今日もっともいいって思ったのは、最初瀕死の役で登場して、後半で
ゲイのひ弱な王子として登場した方。この方、多才だー。
とてもひきつけられます。そしてこのゲイのひ弱な王子を、王女からの
助けと思って助けにいく騎士が、ゲイになっていくシーン、ここの
演出とダンスがかなり面白くて、うーん、リピートしたい。

観客席もほぼ常時大爆笑。言葉遊びもかなり多く取り入れられてて、
例えば台詞の中でシンボルと発音したら、オケピのシンバルが
ジャーンといって(間違えて)応えたり、そういう簡単なのは
わかるんですが、あぁここ何いってるのか知りたいっていうシーンのオンパレード。

観客の参加もあったりして、例えば、聖杯のありかが、「D101」
って表示されて、それは何の数字だーみたいな謎解きになり、
座席番号ではないかということで、Dー101に座ってる人を
どけたらその下に聖杯があって、その座ってたお客さんをステージ上
につれてきて記念撮影パチリとか、最後の結婚式のシーンで花嫁が
ブーケを客席にポーンと投げて若い女性がそれをキャッチとか、
楽しむということにとことんこだわってできた素晴らしい作品。
さすがトニー賞受賞作!
終わった後も、舞台上部に歌詞がでてきて、みんなで熱唱でした。

原作とかよりも、やはりそれをどう舞台化するかってとこがポイント
なんだなーと改めて思いました。


06/11/13 セビリアの理髪師@メトロポリタンオペラハウス

2006年11月13日(月)19:30
Dress Circle B列23番 @ メトロポリタンオペラハウス
IL BARBIERE DI SIVIGLIA 「セビリアの理髪師」

metro2006.jpg

初のメトロポリタン歌劇場。
劇場についたら、あたり一面パトカーの嵐。
すごかったです。車線の左側どこも全部パトカーが
つらなってました。なんだったんだろう。。

今日観たのはオペラ「セビリアの理髪師」。
たまたまやってたからチケットをとったという感じだったのですが、
いえいえ、とんでもないです、めっちゃすごかった!

まず開演前に、下に降りてたシャンデリアが一斉に上がって
いくんですよ。これがもうすぐ始まるよーみたいな合図に
なっていて、とても洒落てます(休憩時間にまた降りてくる)。

もうどれをとっても最高レベルという感じ。
まず、伯爵とRosinaの歌唱力に圧倒されて、役者全員のキャラクターが
とてもぴったりあっていて、みーんなうまかった。
さすがメトロポリタン。大興奮の3時間。
美術セットも、豪華そうじゃないんだけど、どれも凝ってて抜かりない感じ。
1幕最後のシーンでは、ハンマーで台車がつぶされたり、
また実際にロバがでてきたのにもびっくり。そして意外だったのが銀橋(?)。
オケピの前に宝塚風の舞台が出てるんです。で、そこに頻繁に
役者さんが出てきて歌ったり演技したりするんですよねー。びっくり。

理髪師役は、体格も声もいいフィガロ。そして今回特にお気に入りは伯爵。
2幕最初で、伯爵がピアノの先生に扮するところでは、
伯爵だと気づかなかったくらい。彼のコミカルな演技がまた面白い。
ピアノを弾いてるところは、観てるだけで楽しくて笑っちゃいました。
ドクターバルトロも、2幕最初のシーンでは、客席に話しかけたりして
客席からかなり受けてました。で、バルトロがオケピの指揮者に
話しかけたところで、指揮者がチェンバロを指差し、チェンバロが
弾き始めてバルトロが歌いだすという素晴らしい流れ。いい♪

今回、ちゃんとストーリーとキャストを把握してなかったため
客席前にある英語字幕に結構目を奪われてしまったんですが、
この字幕と舞台の目の往復運動ってかなり疲れて眠くなってしまう。
しかも字幕、かなりタイミングがずれたりして、2幕の最初は
字幕すら表示されないまま10数分たってました。それなのに
お客さんは結構笑ったりしてたのは、イタリア語で内容をもう
わかってるってことなんでしょうねー。

ちょっとなぁと思ったのは劇場のクローク。
地下の目立たないところに小さな受付があって
そこにスタッフが二人。これで全部まかなえるのかと心配に
なってたら、案の定終演後、長蛇の列。手際はかなりよかったけど。。
でも確かに考えてみたら、地下鉄からつながってる入り口からは
とても近い位置にあるし、人の流れ的には、この位置にある方が
いいのかなとも。ちなみに1個につき2ドルとられます。
傘とコートを預けると4ドル。スーツケース1つでも2ドル。

あとは観客のマナーがどうなのかなぁというのはありました。
私の横の人は、ニ幕で何かを食べ初めてとてもにおってきたし、
私の前に座っためっちゃでかい女性はマナーがひどくて、
頻繁に身を乗り出すわ、頭のカールが放射線状になって飛び出していて
私の視線に入ってくるわ、落ち着きが全くないわ、隣の人と話すわで。。
また、私の隣の席の人が休憩で席をはずしてたら、おばさんがやってきて、
「ここ、空いてるの? YES?NO?」と強引に聞いてきて、
いるといってるのに、強引に座ったり(後でもちろん本人に注意されてました)。

お客さんの服装は、そこまでドレスアップしてる人は少なかったですが、
ラフな格好のお客さんも少なかったです(ちなみに今までのドレスアップ度の
最高はミュンヘンのバイエルン州立歌劇場。あそこは劇場からスタッフから
お客さんまでもうびしっときまってました。一方でウィーン国立歌劇場は
観光客が多くて劇場内でカメラもとりまくり)。でちょっと思ったのが
休憩時間の少なさ。短いです。平日で開演7時半で終演11時近くだから
まーあまり休憩時間とれないということなんですかねー。でも、そんな中
でも劇場内のおしゃれなレストランでフルーツとティーを嗜んでる人達も
いて、豊かにいきてるなぁと思ったりしておりました。

カーテンコールは意外なまでにあっさりしてました。
2回くらいやって終わりで、あのカーテンをちょこんとつまんで
とかいうカーテンコールもなかったです。ちょっとさびしい。

でもとにかく大満足のメトロポリタン初日。この後は蝶々夫人とトスカ、
両方とも1階最前列♪ 楽しみです。その前に明日はメリーポピンズ♪

おまけ:
知り合った日本人の子が フィガロ役の Peter Mattei の大ファンで、
出待ちしてサインをもらったらしく、めちゃめちゃ喜んでたので記念に撮影。
この彼女、8日間でオペラ8本。オールスタンディング!すごい。
METのオペラって毎日スタンディングシートが20ドルで売り出される
らしく、並べばまず手に入るそうです。
Mattei、確かにいいフィガロでした。きりっとした表情、伸びのある歌声、
堂々とした存在感と背の高さとまじめで頼もしい感じ。来日したら要チェック♪
ちなみに楽屋口は劇場の地下から地下鉄に向かう途中ちょっとドアを外に
出たところにあって、毎日セビリアの時で5,6人が出待ちしてたそうです。
一緒に撮影したり、パンフレットやCDにサインしてくれたそうで、それがこちら↓
signs2006.jpg

[NY観光メモ]
お昼は、同じホテルで知り合った方に、ジャクソンハイツにあるという
美味しいカレー屋さんに連れてってもらいました。めちゃうま!
ナンはほとんど食べず、細長いパサパサライス、これがカレーと
めっちゃ合う。6種類位のビュッフェで一人8ドル位。おすすめ。だけど名前忘却・・
午後はWTC跡地~自由の女神という王道コース。でも自由の女神のある島
まで船でいったにも関わらず、寒いということで、上陸せずに退散。
ま、今どうせ冠まではのぼれないみたいですしね。荷物チェックかなり厳しかったです。


06/11/14 MARY POPPINS@NEW AMSTERDAM THEATRE

2006年11月14日(火) 20:00
バルコニー3階B列102番 @ NEW AMSTERDAM THEATRE
MARY POPPINS

marypoppins2006.jpg

昨年、上演開始直後のロンドンで観て大興奮した「メリーポピンズ」。
アメリカでも上演開始ということで、どんなメンバーなのか、
またどんな演出なのかとても興味があって観てきました♪

席はバルコニー席。3階の前から2列目。
この劇場、すごい急勾配なんですが、3階席でも舞台が結構近くて
ほとんど双眼鏡なしで楽しめます。

感想ですが、1幕が終わった時点では「あれ、子供向けアレンジ?」
とちょっと落胆してたんですが、2幕終了後は、絶賛! すーばーらーしーーい!

キャストは、バートはなんとロンドンと同じ人!(多分)
メリーポピンズは、違う人でしたが、歌はとてもよくて
ロンドンの彼女にかなり近い(ロンドンの彼女の方がもう少し高かったと思う)
ただ、うーん、ロンドンの彼女のイメージが強すぎて、
ブロードウェイのこの方は、ちょっとぱっと見た目が
おばさま風(失礼。多分年齢は若いと思う)で、少ーしどたどたした印象
なんですよね。ロンドンのメリーは、姿勢がよくて、顔も体系も
オードリーヘップバーン並みで、階段を上半身が上下動せずに
ススーって感じでのぼっていったのがめちゃめちゃ気持ちよかったんだけど、
アメリカのメリーは、上半身が普通に上下動するので、普通な感じでした
(逆にそこでちょっと滑稽なしぐさをして観客の笑いを誘ってましたが)。
スプーンを子供になめさせるシーンやバートの頬にキスするシーンでは、
ロンドンの時は、ふわぁぁって思ってたんですが、アメリカのメリーは
そういう感情はうまれず。。
でも最後3階席の目の前に現れた時、ウィンクしてたのをみて、このメリーも
好きになってしまったんですけどね。でもほんとこの演目、印象の中にメリーの
占める割合はめちゃめちゃ大きいです当たり前ですが。先日のスパマロットなんて
かなり分散型でしたから対照的だなと。

演出は、ロンドンと結構変わってたと思います。
最後の台詞とかも、ロンドン版よりも、ストレートによりわかりやすく
台詞が加えられてたような気がするんだけど、衣装や演出も、よりオーバーに、
よりストレートに、よりわかりやすくなってたと思います(だから子供向け
かと思ってしまったというのもあるかも)。
セットのベースは一緒と思うけど、細かな、例えばバートの描く絵とか
(ロンドンでは地面にも描いてた)、大きな大きな傘とか、最後の旅立ち方とか。
最後は圧巻です。あのシーンのために、あの劇場の天井にあのセットを作ったのかーと。
美術セット(奥行き感とか、凧やスカイウォークの演出)、
照明の使い方(これもほんとにうまい。客席にぱーって光が
飛び散っていく様とか。星がきらめく感じとか)、雪の降る感じとかほんとにうまい。
メリーがいろいろなものを出していく手品みたいな演出や、
箱に入れた人形が人になるシーンとか、どうなってるの!?というシーンの連続。

ただ、今回、ロンドンに比べて、キャストの全体的なレベルはどうだったのかなぁ
というのが少し残念。すごくよかったのはバートとお手伝いのおばさん。
お母さんは歌はちょっときついし(伸ばす部分が聴いててつらかった)。
男の子もちょっと不安定、そしてアンサンブルの歌がちょっと残念なレベルで、
ダンスにもきれがなく、バラバラ感もあり。。

また、私の後ろを陣取っていたガキ共が最悪で、ばりばりお菓子は
食べるわ、ビニールをがさがさするわ、あれやこれや話すわ、
舌打ちをしまくるわ・・・ 私の隣のおじさまが「シャラップ!」
といってくれたんだけど、まったく効果なく。。そのくせ最後のシーン
では「メアリーポピンズ カミング バァーーック、キャー、ヒューッ」
と叫びまくってました。まぁ最後は私もそう叫ぶ気持ちはわかったけれども・・
子供の反応はみてると面白いです。興奮すると叫びまくりです。
キスシーンで、ヒーヤーァみたいな声で恥ずかしいわ的な高い声を
あげてたのは笑えました。大人も、かなり大声で笑ったり、いいと思った
シーンでは、かなり長い拍手。これはみてて気持ちいい。

最後は本当におお盛り上がりで、ほとんどオールスタンディング状態でした。
ただ、個人的には、ロンドンのメリーをリピートでもう一度観たい。

[NY観光メモ]
今回もまた3日目から不眠症状態。うーん、観劇の刺激のせいか・・
ホテルのロビーでぐだーっとしていたら、昨日ついたばかりという
日本人の方とお知り合いになり、タイムズスクエア探索。
レッドロブスターのお店で海老。普通に美味しかったです。


06/11/15 JERSEY BOYZ@August Wilson Theatre

2006年11月15日(水) 14:00
Z列9番 @ August Wilson Theatre
JERSEY BOYZ

jerjey2006.jpg

2006年トニー賞BEST MUSICAL賞受賞作。観てきました。

ミュージカルじゃなかったです。

会場前の列に並んだ時からちょっと嫌な予感してたんですよね。
なにしろ客がおばちゃんおじさん、いえ、おばあさんおじいさんが大多数。
若者なんてほとんどいません。若いカップルもいない。日本人は皆無。

で、会場入って席に座ると、Z列だったんですが、
価格は111ドルのくせに、舞台の上半分が見切れてる!
ありえないですよこれ。ひどすぎる・・・最前列でも111ドルって。

で、1幕。そして2幕。はやく終わらないかなぁと思い続けた舞台でした・・・
もうBoyz ものは見ないぞと思ったくらい(先日の ALTAR BOYZ も orz だったので)

ストーリーは、Four Seasons というアメリカのバンドの実話を
ベースにした話なんですが、曲は、有名な曲も多くて、普段ノリが悪い私でも
ちょっとのりたくなる感じの曲ばかりだったのでそれはそれで楽しかったんですが、
これって、コンサート、というか、コピーバンドのライブなんちゃうのかと。。

マンマミーアみたいに曲とストーリーがかみ合っているわけでもなく、
ダンスはないし、台詞も歌わない。これって、ミュージカルなのー?
2006年トニー賞 BEST MUSICALって・・選考基準は何なのでしょう。。

正直、誰かにとてもおすすめはできないなーと。。
舞台装置もめちゃめちゃシンプルだし。
また、トニー賞 LIGHTING 賞って書いてあったけど、LIGHTINGって照明でしょうか?
えー、この舞台のどこの照明がよかったのーって感じです。

だとすると、役者の人の個性がよかったんですかねー。
と思っていたら、実は今日の主役がなんとキャスト変更。
この主役の人がトニー賞でいくつか賞とった人なのに、
この人じゃない舞台ってなんなんだーと。代役の方(アンサンブルでキャスティング
されてた人)も、いい裏声出してなかなかでしたが、ニ幕はちょっとお疲れ感もみえ。。

ストーリー的にも単調な感じだし、これといった魅力もない気が。。
ただ、異様に観客ののりはいいです。私のまわりの人達、一緒に
歌いまくってました。特に私の後ろのおっちゃんは、歌詞のはもりの部分を
やたらダミ声で歌いまくるので、もうやめてよーって感じでした。
楽しいってのは伝わってくるけどね。子供は一人いたけど、
かなりつまらなさそうでした。わかるよ、君の気持ち。
お菓子の箱をパコパコやって訴えたい気持ち・・・

ちなみにこの観客の方々もまた昨日と同じくマナーがひどかった。
携帯電話は鳴りまくり、メールは見るわ、上演中にフラッシュたくわ、
お菓子を食べるわ、上演中にどんどん立ち上がってお手洗いいくわ、
二幕はじまっても全然席に座らず立ち話してるわ・・・

トニー賞をとったら、興行にもすごく影響がでるので、多分裏でいろいろ
あるとは思いますが、確かにフォーシーズンズファンの人は全米各地から
これを観に来るだろうし、興行的には成功なのかも。
でも、それだったら「トニー賞 熟年部門賞」みたいなのにしてほしい。。。

[NY観光メモ]
今日は毎日オペラを観にいってるという方とメリディアンホテルの中に
あるというバーガー屋さんに。かなりの行列ですねここ。来たことあるような
ないような、そんな記憶。確かに、美味しかった。また食べたくなる味。


06/11/15 MADAMA BUTTERFLY@メトロポリタンオペラハウス

2006年11月15日 19:30
1階A列14番 @ THE METROPOLITAN OPERA HOUSE
MADAMA BUTERFLY 「蝶々夫人」

madama2006.jpg

最前列! しかも指揮者はレヴァイン!

セビリアの理髪師の時ほどの感激はなかったですが、
いい舞台でした。演出がちょっとモダンだったから、
場所によっては好き嫌いが出たせいかなーと思ったりもします。

例えば、蝶々夫人の子供や、侍女の一部に、浄瑠璃人形を
使ったりしてるんですが、黒子があやつるこの人形の動きは
素晴らしい! 特に蝶々夫人の子供の動きにはびっくりしました。
(ただ、3幕最初の、人形と日本人っぽい人の踊りは意味がわからなかった)

舞台装置はかなりモダンな感じで、舞台上面が全面鏡になってて
ステージがうつし出されてるという構造。で登場する着物姿の
女性達が、なんというか、どぎつい着物と化粧で、さらに髪結いが
紙(!?)なんですよね。最初一列で着物姿の人がステージに
奥からあらわれてきた時は、こわすぎてどきっとしました。
PLAYBILL みたらコスチュームデザイナー
は中国の方。日本人にやってほしいなぁ。

蝶々夫人は、表情とか演技がすごく伝わってくるものがあって、
声もとてもきれいで、この方はすごいなと。
スズキも、いいキャラでした。目線とか。声もすごくいい。
男性陣は安定してていい感じだったけど、声があまり聞こえない
人もいたり・・

また、新体操の紐みたいなのを使った演出とか、提灯をいろいろ
アレンジしてみたりとか、モダンな演出をいろいろしてたみたい
ですが、うーん、オーソドックスなのが観たかったかも。

最前列右ブロック。でも舞台との距離はちょっとある感じ。
双眼鏡もってきてもいいなと思ったりする位でしたから。

ただ、客のマナーはここでもいまいち。がさごそやるし、
携帯はなるし。。ちなみに服装も最前列でもラフな人はラフでした。

蝶々夫人、はじめて観ましたが、蝶々夫人めちゃめちゃ
でずっぱりですね。ほとんど最初から最後まで。こりゃー
大変な役どころだなーと。しかも設定が15歳だなんて。
今日の方は、15歳といわれると確かにちょっと無理が
あるけど、でもそれ以上に魅力的な演技と声でとても魅了
されました。うん、満足♪


06/11/16 WICKED @ GERSHWIN THEATRE

2006年11月16日 20:00
1階A列106番 @ GERSHWIN THEATRE
WICKED

wicked2006.jpg

観てきました。聞く人みんなが「WICKEDはいいよ」と
いっていたこの演目。事前にストーリーを読むと、

独特の世界観、そしていい音楽、これはきっと面白いぞ、
なんでAvenueQ に負けてトニー賞とれなかったんだろう
というかなりの期待感を持っていってきました。

結果的にいうと、うん、なかなかいい。でもちょっと消化不良。
1幕はよかった!でも2幕は1幕ほど盛り上がらず。。
出演者もいい、曲も音楽もいい、衣装や美術もいい!
だけど、アンサンブルのダンスのシーンは、なんかいつも
中途半端なところで終わるし、数多く埋めこめられた
サイドストーリーもなんか伏線になりきってないし。。

また、めちゃめちゃひいたのが、最初の出だしのシーンで、
舞台の上部に大きなドラゴン(鳥?)がいるんですが、これを操作する
Tシャツのおっちゃんが、舞台下手側セットの上の方にいて丸見えなんです。
そのおっちゃんのいる位置ってあれ、舞台セットの一部と思うんですよね。
だって、彼の下の段には、猿が動き回ってたわけで。
2幕にもこのおっちゃんがでてくるんですが、うーん、なんであの位置に。。
でもこのおっちゃんを除くと、出だしはいい!
やっぱ WICKED すごいかもと思いましたこの時は。

グリンダは、最初の登場シーンから、声も容姿も演技もよくて、◎!
多分ちょっと年齢はいってると思うんだけど(Playbillの写真若すぎ)、
でもそんなことを感じさせないとってもかわいくてにくめないグリンダ。
エルファバ役の人は、声がいいですねー。最初ちょっと声が?って思ったのは
演出でわざとだったのかなぁと思います。今日の人はちょっと体が大きめで
イメージとは違ったんですが、エルファバの思いはとても伝わってきました。
(私的には写真集にのってたキャストの方で観たかったんですが)

1幕の最後の DEFYING GRAVITY の歌は、いいっ! うん、いい歌だー。
2幕は、博士の歌や踊りのシーンとかっていらないんちゃうのかなぁと。
特にうまいわけでもないのに、なぜこんなに長くやるのかなぁと。
(その後の伏線を印象づけるため?)これでペースが崩れて、
エルファバの妹とボクの長いシーンでまたどよーんとなったり・・・
で、エルファバと博士の関係がわかるシーンでは感情的に何も感じず
(なんか伏線をいろいろひっぱってた割にはあまりにもあっさり)
そして最後は、あれ、生きてた? へぇぇみたいな感じの終わり方。
全体的にとても面白い要素が多いのに、深みがなくてもったいないー。

休憩時間に買おうと決めていた50ドルの特集本も買わず、
キーホルダーも買わずに帰ってまいりました。

AvenueQ を観てないのでなんともいえないけど、トニー賞を受賞するには、
いま一つ何かが足らなかったんだろうなーと思える舞台でした。惜しい・・

とちょっと辛口になりましたが、事前に聞いた周りの人たちの評判が
あまりにもよかったので、自分の中で期待がでかすぎたというのがあるかも。
作品自体は、決して悪かったわけではないです。メリーポピンズに感激レベル
の基準が上がってるのでってのも大きかった気がします。メリーポピンズの
いろんなマジックやスカイウォークがやたら完璧だったので、Wicked の
エルファバの魔法シーン(妹の椅子が回転したり動物実験等のシーン)が
ちゃちくみえてしまったというのもあるのかも。。
でも昨日観たジャージーボーイズに比べたらもう全然いいです!
それに、Wicked には独特の世界観があってこれはいいなぁと思う。
「はまりたい」「もう一度いろんなところを観てみたい」そんな気持ちに
させてくれるんですよね。そういう意味でも、もう一歩踏み込んだ演出
だったらなぁと残念でなりませぬ。

[NY観光メモ]
昨夜は4時間くらい寝れたかな。でも結構元気。
センチュリー21というディスカウントストアに行ったら
結構いろいろ買い物をしてしまう。靴やら服やらネクタイやら。
お昼は、大陸をこれから縦断予定という方と、チャイナタウンの
中華料理屋さんへ。店員の態度がめちゃ悪いも、味は美味しいー。
シェア用のお皿を追加で頼もうとすると1ドルといいやがる。
でも2人で麺2個、ご飯物1個、野菜系1皿、4皿。
やっぱりちょっと多かった。帰りはバス。ってか、バスもいいね。景色みえるし。


06/11/17 TOSCA @ メトロポリタンオペラハウス

2006年11月17日(金) 20:00
1階A列9番 @ メトロポリタンオペラハウス
TOSCA 「トスカ」

tosca2006.jpg

最終日の今日はオペラ「トスカ」。
一階最前列左ブロックセンター寄り。
今回のオペラで最も高額なお座席。220ドル。

まず最初のオーバチュアと同時に開いた幕の後ろは・・

お、おおおおお! すごい舞台セット。すごい奥行き感。
観客席からどよめきが。。よくもまーこんなのを組んだものだと。

マリオ・カヴァラドッシ登場。見た目はぼくとつとしていて
ずんぐりむっくりな感じだけど、声はナイステノール。
彼の歌とあいまって、今日はオケが素晴らしい!
耳がめちゃめちゃ喜んでるのがつたわってきます。
指揮者がこれまた感情豊かにふる若い方で、すごく
表情も豊かなんですよねー。この方の指揮はまたみてみたい。

と思っていたところに、トスカ登場!

トスカ登場・・・

orz

オペラなので、見た目よりも歌、そう、歌がよければ
OKなのです!が、歌も・・・・ なんかですね、
心地よくないソプラノなのです。カヴァラドッシと一緒
に歌う部分でもほんとにかみ合ってない感じ。

で、ぱっとみためそこまで太ってはないように見える
のですが、二の腕あたりはかなりぶるんぶるんで、
歩くたびに肩をつりあげ、のっしのっしと歩いて、
表情もかなり堅い。気の強い女役とはわかっていても、
どこかに女性的な魅力が欲しいのですが、うーん。

最後の自殺シーンでは、どしどしとあがっていて、
よっこらせっと飛び降りた感じで。。。なんか歌とか
台詞とかに全然感情移入ができなかったです。。

一方で、スカルピア男爵は、なかなかいい感じでした。
ただ、この方、ニ幕で死んじゃうのですが、三幕の
カーテンコールには出てこない。こういう場合ニ幕で
帰っちゃうのでしょうか。

それにしてもこのトスカ、1幕最後や2幕で、必要以上に
人がでてきますよね。しかもあんま歌わないし。

セットはめちゃめちゃ豪華。2幕もあの分厚い本は
一冊一冊作ってるのだろうか。3幕の処刑場のシーンは
これまたすごい奥行き感。驚きました。でも、このセット
を組むためか、休憩が異常に長い。それもどうかと・・

今回は、舞台の歌い手さんは私的にかなりいまいち
だったのですが、オケがすさまじくよかった。指揮者。
Nicola Luisotti という方。ファンになりましたー。
カーテンコールの拍手もこの方のは特に大きかった気がします。
トスカは曲もとってもいいので、今日はこのオケの演奏が
聞けただけで満足♪

最後は、悲劇で終わりましたが、NY、また来年来たい!

[NY観劇メモ]
今日は大学の友人とランチ。買い物にもつきあってくれて、
お茶したりこっちの事情などをいろいろ聞けたりして
楽しいひとときでした。郊外にすごいおうちを建築中との
ことで、スケールの違いをじーんと感じました。

ちなみに今回滞在したこの場所、NYで一人で観劇しに
きたい人にはとてもおすすめです。

SPACE46 という場所で、立地が最高。6ave と 46st の近く。
劇場街まで全て徒歩圏内。隣は吉野家、一階は寿司屋、反対は99セントショップ。
シングルだと一泊70ドル、ダブルx2だと一泊100ドル。
ドミトリーは女性限定で35ドル(?)。
共有スペースではパソコンも2台あって無線LANも完備
(でも部屋には電波が入らなかった)。目的もってきてる人が多くて、
毎日ダンスに通ってる人や、ミュージカル三昧の人、
オペラ三昧の人、クラブ通いの人、サルサ通いの人、
大陸縦断する人、出張の帰りにふらっとよった人、
ゴルフに通う人などほんとに個性的で楽しい人が多く、
情報交換できたり一緒に観光や観劇したりと楽しい
時間がすごせました。次回もここ、使いたいかも。
space46.jpg


06/11/18 NewYork観劇ツアー2006総括

今、NYのホテルのロビーで総括を書いております。
(18日朝3:30。日本時間18日17:30)

■ミュージカル編

今回は、到着初日から、RENT を観て、以後

2006/11/11 20:00 RENT
2006/11/12 15:00 ALTAR BOYZ (オフブロードウェイ)
2006/11/12 19:00 SPAMALOT
2006/11/13 19:30 セビリアの理髪師 (MET)
2006/11/14 20:00 MARY POPPINS
2006/11/15 14:00 JERSEY BOYZ
2006/11/15 19:30 蝶々夫人 (MET)
2006/11/16 20:00 WICKED
2006/11/17 20:00 トスカ (MET)

ミュージカルで、ぜひ観て欲しいおすすめ順に書くと
MARY POPPINS, RENT, WICKED, SPAMALOT
ちょっとコア層がターゲットなのでおすすめできないのは BOZ系(笑)

また、今回観れなくて、次回ぜひ観たいのは
 ・アベニューQ (人形劇らしいけど WICKED をおさえたトニー賞の実力を見たい)
 ・ドラウジー・チャペロン(今年のトニー賞で六部門受賞。広告もあちこちで見かけた)
 ・ヘアースプレー(前回観劇から主役が変わってるはず。初めて見る人には超お勧め)
 ・レ・ミゼラブル(六ヶ月限定上演ではじまったばかり。ロンドンのミミがファンテーヌ?)
 ・コーラスライン(本場のコーラスラインはみてみたいかも)
 ・ターザン(観た人が結構面白かったといってた)
 ・マンマミーア(ラスベガスで観てすごく感動したんだけど過去3回観てるだけに後回しに)

ちなみに、はじめて来る人におすすめかなと思うのは
 ・シカゴ(日本人の観光客でシカゴ観て感動してる子が多かったです)
 ・美女と野獣、オペラ座の怪人、ライオンキング
  (NYで初めて観るなら確かにこの3つが無難かも)
 ・ブルーマン(オフブロードウェイ。なんか私はずっと避けてきた演目)
 ・ネイキッド・ボーイズ・シンギング(全裸の男性ダンサーのショー。観客は女性ばっからしい)
 ・ストンプ(オフブロードウェイ。よく日本にも来日してますね)

あとは。。
 ・プロデューサーズ(映画が好きならいいかも。私は映画観てないけど、舞台はちょっとだめでした)
 ・カラーパープル(黒人観客が80%くらいで、観た人の話を聞いてる限りではどうなのかなと)
 ・カンパニー(これから開幕? どんな作品だろう)
 ・ウエディングシンガー(今回候補からはずしちゃった演目)

[服装について]
観客の人みんな結構ラフな人が多いです。
また、クロークがない場合とかもあるのでご注意を。
劇場によっては結構冷える場合もあり(Wickedは寒かった)、
軽くはおれるものをもっていくといいと思います。

[TKTSについて]
TKTS(チケッツ)の場所、今一時的に移動してるんですね。
一瞬、あれ、なくなった?って思ってしまいました。
タイムズスクエアのマリオットホテルの奥の角にあります。
(一瞬見つけづらい)。美女と野獣、AVENUE Q, CHICAGO,
HAIRSPRAY, レミゼ, マンマミーア,ターザン,RENT など
そうそうたるチケットが半額で買えます。詳しくはこちら

[その他]
チケットは、チケットマスターやら劇場やらTKTSやら
いろいろな所で売っていますが、全てバーコードがついていて、
劇場の入り口で、そのバーコードをぴぴっとスキャンされて入場します。
(2年前はこうじゃなかったと思う)。確かにこれだと半券での管理より
かなり効率的。日本もそうすればいいのにな。

■オペラ編

今回は、日本からチケットをおさえていきましたが、METのホームページ
で空状況がいつでも確認できます。また、当日は20ドルの立ち見席も
発売されるので、雰囲気を味わいたい人は、立ち見というのもありでしょう。

[食事]
開演は19時半とか20時で、終演はたいてい23時。
休憩時間は演目によっても異なりますが、もし完璧に堪能
したい場合は、劇場内のレストランを事前に予約しておくと、
開演の2時間前あたりから終演後まで、席をキープできて、
休憩時間、いつでも食事を堪能できるようです。
あとは、近隣のレストランで「プレシアターメニュー」という
のを出しているレストランも多く、こうしたところでは、通常より
少しお安く、しかも待たされることなく食べることができてお得です。

[服装]
服装は、私は黒系のスーツでいきましたが、男性は上着なしの方も
そこそこいました。ただ、ボックス席や貴賓席、高い席の場合は、周りに
座る方がドレスアップしている場合も多いので、いかにも観光客です
みたいな服装はNGと考えておいた方がいいと思います。女性だったら
上下黒系とかだったら問題ないと思います。あとは、クロークが地下に
あるのですが、非常に狭く、帰りは行列になるので、できれば座席で
もてるのであれば預けない方がいいと思います(ボックス席は中に
ハンガーとかがあるようです)。

[その他]
開演ぎりぎりでなく、ぜひ開演30分位前に劇場にいって、
劇場内の雰囲気を堪能しましょう。特に開演直前に、シャンデリアが
上に一斉にあがっていく様子はなかなか圧巻です。
字幕は、各座席に一つづつついてますが、ボタンを一度押さないと
OFFのままなので注意(特に2幕の時に押すのを忘れることが多い)。

来年早々にまたきたいなー


07/11/02 The PHANTOM of the OPERA@MAJESTIC THEATRE

2007年11月2日(金) 20:00
The PHANTOM of the OPERA
1階オーケストラ席 ORCH15 BB15
66.5ドル
@ MAJESTIC THEATRE ( NEW YORK )

管理人NYレポ2007でーす。
11月2日(金)の18時にニューヨークのラガーディア国際空港
着いてタクシーで市内までぴゅーっと。
10番街の宿についたのが19時半。
ふむ、一本観れるなと思い、近所の劇場へ。
初日に観ちゃうと、夜興奮して寝れなくなってしまう
危険性を知りながら、観劇してしまいました。

ただ、あらすじを知らない作品だと脳に負担が
かかるだろうと思い、知ってる作品を観ることに。

ちょうどオペラ座の怪人が20時からやってたので
当日券窓口に行くと、115ドルの席があると。
どこの席かと聞いたら2階の下手だと。うーん。
それで115ドルは嫌だといってもっと安い席といったら
1階前方で66.5ドルの席があるのでこれでどうだと言われる。
するとなんと前から二列目。
端でそこそこ見切れますが、作品を知ってるだけに堪能できて、
しかもとにかく役者さんがめっちゃ近くて興奮♪

今日一番の印象はカルロッタ!
いい雰囲気をもってはります。声もいいし、例の蛙の声のシーンは
どこから声出てるのと思う感じであの声だけで笑える感じ。
衣装も雰囲気も声も表情も、ナイスカルロッタでした。

そして次に印象に残ったのが、バレリーナの中のお一人。
クリスティーヌでもメグジリーでもなくバレリーナの中のお一人。
一番最後カーテンコールで下手端に立つ方。
マスカレードではシンバルをたたく猿を演じてられて、
この猿がまたキュート!&チャーミング!
2列目でよかったーと堪能。

メインキャストの方達は、うん、声とかも綺麗だしお顔も整ってはると
思うのですが、それ以上の何かこう伝わってくるものがあまりなくて少し物足りない感じ。

クリスティーヌは、歌声もお姿も綺麗なんだけど、そこまで印象に残らず。
ラウルは、ちょっと奥手でボクトツとした青年の印象。最後の首に縄つけて
自分で上にひっぱってるシーンは少し間抜けな印象を持ってしまうくらい。
ファントムは、少し醒めてしまうくらいのオーバーアクション連発。
フィルマンとアンドレはかなりのお歳でした。

客席はほぼ、満席。
ただ、リピートより初めての人や観光客が多い印象でした。

終わった後、これは昨年もあったけど、ファントム役の方から
ブロードなんとか組合からの寄付のお願い。
この、カーテンコール直後の、ファントムの営業トークは、
うーん、ちょっと醒めてしまいますです。ファントムじゃなくて
カルロッタさんとかにしゃべってほしかったなぁと。

ちなみにこちらはB1のトイレ付近の写真。素敵ですよね。
ただ、休憩時間が異様に短くあわただしかったです。

【NY旅行番外トラブル編】

観劇に非常にお金がかかるため、宿はNYにしては
少し安めのところに泊まってます。今年は隠れ家という
日本人経営の宿。10番街のとある建物最上階の
ペントハウスの一室をシェアできるようになっていて、
3部屋でキッチンとバストイレをシェア。泊まってる人は
社員旅行の人たちや、NY市民マラソンに参加中の夫婦、
私と同じ観劇三昧のOLさんなどなど。

管理人NY観劇三昧2007観劇演目一覧はこちら


07/11/03 The Color Purple@BROADWAY THEATRE

2007年11月3日(土) 14:00
The Color Purple
オーケストラ席(1階) J列110番
116.5ドル
BROADWAY THEATRE

この日のマチネ公演は何を観るか決めてなかったのですが
飛行機の中でiPodで COLOR PURPLE を聴いてるうちに無性に
観たくなり、カラーパープルにすることに。

で、時間もあるので移転準備のためマリオットホテル横にある
TKTSに行ってみたところ、すさまじい行列。係の人に聞いたら
1時間くらいは並ばないとと言われる。なんと。。

じゃぁとりあえずは劇場に行ってみるかということで
劇場の Box Office で聞くと、116.5 ドルの席しかないと。
そんなに人気なんだ。。と思い、こちらで購入。

そして開演20分前に劇場につくとこの行列。

すごいです。チケット持ってる人の行列で、1ブロック以上
行列ができちゃってます。ほとんどは黒人の方達ですが、
中に白人の方もちらほら。日本人は、うん、いませんね。

で、観終わって。。

めちゃめちゃよかったです!!!!
CDのあらすじを読んで抱いていた予想(真面目な物語)とは
全然違って、笑いあり、ほろっという部分あり、そして
めちゃめちゃ心に響いてくる歌声、超かっこいいダンス、
また美術がとっても情景をうまく描写していて素敵で、
そしてなによりも、素晴らしいというしかない演出。
最後はカーテンコールと同時に私も迷わずスタンディング。
客席も総立ち状態で、手拍子で盛り上がりました。

オープニングから、もうこれは楽しいの間違いないぞと
思わせるのりで、なにしろ曲がいい上にノリがいい、
全身で表現してるのが伝わってくる。そして表情も豊か。

主役のセリー役の Fantasia さんは、アメリカンアイドル
という新人歌手オーディション番組の優勝者の方らしく、
舞台登場と共に客席から割れんばかりの拍手。
この方、最初台詞の声を聞いて、少し独特の話し方で
しゃがれた感じなので歌声はどうなんだろうと思ってたのですが、
いやー、これが素晴らしい。他のどのキャストとの絡みも
ばっちしハーモニー。特に高音が気持ちよかった。
しかも演技がまたこれが迫真の演技。見事です。

そしてこの舞台を支えている欠かせない存在が、
コーラスレディの3人。これ、原作や映画には登場しないのですが、
いろいろな役で3人組で登場して、ストーリーの補足やつっこみを
してくれます。この3人の中でも特に Darlene 役の TERESA STANLEYさん、
いい、いいわーこの方。3人組の中では真ん中の位置にいることが
多いけど、カーテンコールの表情も素敵でした。

また脇役の方達のレベルが非常に高いです。
歌はもちろん、ダンスのレベルも素晴らしいのですが、
演出というかタイミングがほんとにうまい。
これはこの舞台全体にわたってそうなんですが、
構成というか演出がほんとに巧で、飽きないし、
やりすぎ感もないし、それでいて最高の満足感。
二幕アフリカのシーンはアクロバティックなシーンと
ボディスーツ(?の女性達のきびっとした
ダンスを堪能。高速バク転の魅せ方も、すごくうまかった。
そして衣装も楽しくて、後半セリーの作ったパンツを
みんなが履くシーンは、みんな似合う似合う。

また、オケピの手前に宝塚でいう銀橋があって、
しかもその銀橋の真ん中と舞台がつながっていて、
役者さんと客席がより近く感じられて、何から何まで
うまいなぁと実感しました。

悔やまれるのはほんとに私の英語力。
まわりの方達は頻繁に大笑い。してはったんですが、
ほんとに一言、二言、あの部分の台詞を聞き取りたい。。

客席は満席でほんとに黒人だらけ。このお客さん達の
のりがとてもいい。歌が素晴らしかったら上演中でも
立ち上がって拍手。中でも一番感動した拍手は「温かい拍手」。
2幕後半の Celie と Shug のいいシーンが終わった時だったのですが、
とてもぬくもりを感じる拍手が客席から沸き起こって観劇しました。
また、カーテンコールでは客席後方からはもりが聞こえたり
(コアなリピーター!?)、台詞をいっちゃってる観客など、
リピーターが多そう。

ストーリーを把握するための事前予習として、
CD についてたリーフレットのあらすじを元に人物相関図
なるものを手帳に書いたのがこちら。このあたりを
最低限把握しとくと楽しめると思います。

ちなみにこのカラーパープル、プロデューサは
アメリカでは超有名な司会者オプラウィンフリーさん。

【番外トラブル編】

昨夜初日いきなり観劇して、夜寝れるかなぁと少し
心配してましたが、案の定寝れず。4時半くらいまで
ずーっと目が覚めた状態。ツボ押しとかしたけど効果なし。
そこで、ふと、何か食べてみようと。ダイエットなんて関係なし、
スーパーで買っていたシリアルと牛乳を口を食べたら、
満腹感で眠たくなり、3時間ほど寝れました。
牛乳、あっためたらもっとよかったかもですね。

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07/11/03 THE LITTLE MERMAID PREVIEW@LUNT-FONTANNE THEATRE

2007年11月3日(土) 20:00
THE LITTLE MERMAID プレビュー初日
2階上手 MMEZZ A列4番
81.5ドル
LUNT-FONTANNE THEATRE

今回の観劇ツアー最初の目玉、ディズニーの最新作
THE LITTLE MERMAID のプレビュー公演初日。
(この日の朝劇場を訪れた時には、まだ劇場前で
カンカンやってました)

さすがにディズニーものとあって、客席には子供も多く、
開演前にプロデューサらしき人の、テンションの高い
挨拶とかもあって熱気が高まります。

どんな演出で来るのか、人魚・嵐・シーウィッチウルスラはどう表現するのか。。

リトルマーメイドという私の大好きな作品と
ディズニーの新しい大作というかなりの期待感をもって観劇した感想なので、
ちょっと見方がかたよってる点も多いですが、ご了承下さいまし。

以下、かなりネタばれですのでご注意下さい。

幕があき。。。中央に主人公の人魚アリエル。SIERRA BOGGESS さん。
なるほど、人間の足の部分はヒレの衣装にして、お尻に
ふりふりゆれる人魚の尾をつけることで、普通に歩いてても人魚にみれる工夫。
もしかして水使ったり、空中に浮くのかなと期待していましたが、そうきましたかと。

で、そのまま何もしゃべらず舞台上手で消え・・・
おっと、動きがすごくなめらか。
うぉ!ロ、ローラースケート?

そうなんです、今回の舞台、海の中の遊泳を、
あのスポーツシューズの後ろ側がローラーになってる靴
ありますよね、あれを使っているんです。

しかもフランダー役の子がはいてるのはまさにスポーツシューズ。
ここまでくると、シューズメーカーと提携してるのではと思ってしまったくらい。

セットは上下の動きをうまく使っていて、人魚の世界から
海面へ浮き出る様とかは、セットの上下動とワイヤーで
ほんとに上昇してるようにみえる。この動きはとっても綺麗。

なんですが、全体的なセットがプラスチック風というか、しょぼくみえて。。
舞台上に何層かレールが走っていてそこにセットが出てくるんですが、
奥行き感がないというか、厚さの薄いはりぼてが出てきてるイメージで。。
床も既製品の床使いましたみたいなイメージで、とてもとてもシンプルにみえて。。
このあたりは本公演ではがらっと変わるのかなぁ。

ただ、これは2階席でみたせいというのが大きいかも。
(でも2階席だからといってそう感じちゃうのはよくないですよね)
一階だとこのサイトのように観えるらしい。
すすすーってほんとに泳いでるようにみえるのかも。
ということは、この演目、次みるときは、何がなんでも1階。
2階の最良席より1階の最安席の方がいいと思います。

アリエルは、25歳の役者さんなんですが、声はとても綺麗。
なんだけど、ちょっとふけ顔メイクで、私の中でそこがどうも。。

セバスチャンは、黒人の方で、なかなか器用にこなしていたけど、
どことなく遠慮がちに演じてる印象。コックから逃げ回るシーンは
アニメだととっても楽しいけど、舞台版は単に追われて逃げ回ってるだけのような。

シーウィッチのウルスラ、この方はもっとガタイのいい大きな人を
イメージしてたんですが、綺麗でスタイルのいい方だったので、
悪女というイメージがなく、全然こわくない。
ヘアスプレーのトレイシーの母親みたいな感じだとあうと思うんだけどなぁ。
部下も二人だけで、部下の背中の電光装飾は。。。

王様トリトンは、腹筋も割れてて、肉体的に絞り込んでます的イメージで、
逆に舞台上だと貧相に見えてしまい、王様という感じがしなかったです。

王子エリックはとってもかっこいい人で、一番今回のキャスティングではあってました。

フランダーは子供が演じてるんだけど、ただそこにいるだけ
という感じで、動きも普通にローラースケートやってます的で
うーん、なんだろうかと。。

多分1階席でかつ舞台の近くで観たらすごく印象違ってくると思うようなセットや
衣装、メイクのように思いました。

さて、で、観る前にとても期待してた以下のシーンはというと。。。

最初の嵐のシーンの描写は非常にシンプル。
アニメのように、愛犬を助けにいった王子が炎につつまれてといった描写ではなく
舞台上方で嵐がおきて舟がおそわれて、
そこから王子が舞台下方の海の底に落ちていってそれをアリエルが助ける流れ。
なので炎も犬も出てこない。ちなみに鮫も出てこない。

アニメ版で、王子とアリエルの最初のキスのチャンスは
ミュージカルっぽく、すっごく遊び心があるので、これは
ミュージカルシーンにしたら楽しいだろうなぁと思っていたら、
これが。。。えーってくらいあっさりに感じました。
舟のまわりでアンサンブルさん達が揺れてる程度。
しかも最後はキスの直前に舟が揺らされて終わり。うーん。

アニメでアリエルの声を持つ女性に変身したウルスラに
王子が恋をするシーンは、全然違う演出に。シンデレラの靴のように、
アリエルの声を持つ女性を探すというよくわからない演出。
しかもその女性達がみんな歌うまいから、その女性でいいやんって思ってしまう位。

最後王子がシーウィッチをやっつけるシーン、
おおっと、上から何か降りてきた、ウルスラ大変身なのかと思いきや、
普通に王子の舟が下りてきただけ。。アニメでは巨大化した
ウルスラに、王子が舟でやっつける流れだけど、舞台版は
アリエルが、声が入ってた貝殻をなげつけて、あっけなく、ウルスラTHE END。
(ウルスラは、貝殻のパワーを利用してたってこと?)

下手側の遊園地みたいなセットは楽しかったですが(実はこういうの大好き!)、
全体的には、小さなプラスチックパーツがぽこぽこという印象で
なんとなく少しさびしく感じました。これも2階だったからかなぁ。。うーむ。

出演する役者さんの数も、なんだか少なめな印象。

とにかく今回は私の事前の期待感がでかすぎたように思います。
でも曲はとーてーもーいいので見終わった後頭に残ります。
映画にない曲も何曲かあります。なので曲的にはほんとにいい。
ただ、曲だけが残ってシーンがあまり残らない。。というか。。

ターゲットは子供のいるファミリーとは思いますが、
去年みたメリーポピンズの客席の子供達の盛り上がりと
比べると、客席の雰囲気はさびしく冷めた感じでした。
カーテンコールのスタンディングも普通に着席しての拍手から、
ようやくぱらぱらと立つ人が出てという感じ。

全体的に総括すると、アニメ版をかなりはしょって、ちゃちくしちゃったイメージ。
ちょこちょことした見せ場シーンはあるけど、どかんとした、ここが一番の
見せ場なんです!というのがないように思いました。
このままだとロングラン難しいんちゃいますかねぇ。

ただ、まだプレビューなので、これから本公演初日に向けて、
変わっていってほしいです。

最初にも少し書きましたが、ほんと事前の期待感が大きすぎて。。
もし、NYでふらっとこの演目をみてたとしたら、
曲もいいし、歌声もいいし、セットも楽しいし(遊園地セットはとても好き)、
印象も違ってた気がします。

次はぜひ一階席でみたいー!

【NY旅行番外トラブル編】

リトルマーメイド前に、同じくリトルマーメイドを観劇予定という方
と一緒にお茶をしたのですが、そのお店で、さぁ劇場に向おうと
席をたったところ、カバンがない。。ん?ありゃ?
もしかしてやられちゃった?
頭の中で被害金額を計算(デジカメと手帳が痛い・・・)して、
念のためスタッフに、カバンがなくなったと伝えると、
なにやらわらわらとスタッフが集まってきて、
お前のいってるカバンをみたと言ってるスタッフがいると。
ん?と思い、少し待ってると、じーちゃんスタッフがやってきて、
これかと見せられたのがまさに私のカバン。
見つけたのでとっておいたっぽいようなことをいってた気が
しますが、なぜそうなったかは謎。中身は何もとられてなく。。
なんとなく疑問も残りましたが、チップで10ドルあげときました。
やっぱりここは海外。気をつけないといけないですね。

写真はタイムズスクエア近くの M&M's のお店の中で。
中は M&M's グッズだらけ。これがなんかとっても楽しいです♪

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07/11/04 LEGALLY BLONDE@THE PALACE THEATRE

2007年11月4日(日) 14:00
LEGALLY BLONDE
1階B列120番
111.5ドル
THE PALACE THEATRE

素晴らしいー!楽しすぎます。
1幕が終わった時点で、今回の滞在中のリピートを決意。
2幕が終わった時点で、台本の購入を決めてました。
終演後にはバッグ付のプログラムを購入。
(プログラムだけでよかったんだけど)

映画のキューティーブロンドを観てストーリーは頭に
入っていたんだけど、映画の舞台化の大成功例じゃないでしょうか。
演出がとにかくうますぎます!

主人公のエルが、事前にチェックしてた人とは違ったので、
ん?と思ってたらキャスト変更。だったのですが、
この Becky Gulsvig さんの声が素晴らしく気持ちいい。
そして雰囲気をもってはるので、すっごく伝わってくる。

この方、オリジナルではデルタヌーの女性チームの一人で
エルのアンダースタディに入っていた方のようですが、
とてもとてもよかった!

とにかくキャスティングがめっちゃめちゃいいです。

まず声で圧倒されたのがヘアサロンのポーレット役の Orfeh さん。
歌声が、これまた低くて太くてすっごく素敵。
歌力がどんっと伝わってきて観客皆魅了されて、観客席も大興奮。
(こっちの客席は、かっこいいシーンだとヒューヒューいったり、
キャストがいい台詞をいうと拍手したり声あげたり、感情がストレートで面白いです)

そして苦学生エメット役の Christian Borleさんが、
これまた雰囲気あって、声がまた素敵な優しい声で、ほんと、ぴったし。

デルタヌーチームの女性達は皆個性的だし、
中でもいつも登場する3人は、ダンスシーンでの動きや、
台詞・声、どれも素晴らしい!
Margot役のHAVEN BURTON さんの舌の動き、
Pilar役の ASMERET GHEBREMICHAELさんのダンス、
そしてSerena役の Tracy Jai Edowards さんのパフォーマンス!
この3人の組み合わせも最高!
また、LEGALLY の発音がめっちゃ気持ちいい!

舞台転換も非常にテンポよく切り替わり、
デパートのシーンなんて箱が一瞬でデパートに!
また、シンプルなドアのセットで実にうまく空間を区切ったり、
2幕最初の縄跳びシーンの切り絵っぽい背景なんて、すごい奥行き感。
エルやエメットの着替えスピードも見所の一つです。

また、アンサンブルさんもとってもいい。
一人2役以上してる方も多いのだけど、
どの人もとっても魅力的で、あ、さっきの人
ここで出てきた♪とか嬉しくなります。
特にKate Wetherheadさんは、
最後裁判シーンでのしゃべり方はまた違う魅力がみれて嬉しい。

1幕でワーナーとエルのレストランでのシーンは、
後ろで二組のカップルが食事してますが、上手側カップルの
目線の動きが、自然というか面白い。とってもお上品にしゃべりながら、
食べながら、飲みながら、エル達を気にしてる感じがほんと自然。
さらに!最後セットと共に下手側にはける際、下手幕の内側に入った時に
手をあわせておいしかったわご馳走様みたいな感じでにこっとしていたのが
すごくよかった!(多分 GAELEN GILLILANDさん。
私の席は上手端だったので舞台袖の内側まで見れたのですね)

男性アンサンブル陣も非常に個性的で、それぞれの人を
ずっとみてたい人ばっかりです。

私の大好きなアンサンブルのダンスシーンも多く、
1幕だとバンドの行進シーン、2幕だと刑務所シーン、
最後のラインダンスシーンとかはとっても楽しい!

そう、だからリピートしたくなるんですよね。

唯一一人、女性デルタヌーチームの中のお一人が、
動きが、ちょっとどうなのかなって思ってた人が
いたのですが、どうやら Becky Gulsvig さんが
エル役になったことで、新たにキャスティングされた方だったように思います。

あ、あと、犬が!めちゃかわいい。
ほえるタイミングとかどうやって指示してるんだろう。
あと、ちょこちょこっと歩いていってかばんの中に入った時は
会場からどよめきが。。ポーレットのブルドッグも会場が沸いてました。
(ただ、この劇場、舞台の位置がなんかやたら高くて、
1階の前数列は、舞台の床が見えません。ってか舞台の奥が見えない。
なので、犬が走るシーンとか、犬の頭だけしかみえなかったりするんですよね。
次回観る際はもう少し後方から観てみたいなと思いました)

一幕最初のオープニングは正直そこまで期待を抱かせるものでは
なかったんですが、そこからの観てる気持ちの高騰はまさにうなぎ上り。
まったく飽きず、一瞬たりともだるいと感じるシーンはなく、
最後のラストシーンまでずっとクレッシェンド状態。
最後のラストシーンで、エルが演説する中、
ポーレットが笑いを交えて歌い、エルに戻して、
エメットに○○して、って展開がほんとにポンッポンッと
最高のテンポ感で切り替わり進行する感じ。

カーテンコール後のオケピの演奏も、すっごく気持ちよくて
最後の最後まで堪能してました。

会場には、10代20代のブロンドの髪の子達をはじめ、
若い女性客がやはり多かったです。配達員の Andy Karlさんの
登場でキャーキャーいってたのも楽しかった。

最後はスタンディングオベーション!
終わりの幕の降り方も、最初透明な幕が降りて、
じょじょに薄くなっていく感じで、素敵な終わり方でした。

英語の発音も比較的聞きやすく、
映画「キューティーブロンド」を見てると倍楽しめると思います。
この映画が好きな人には、ぜひぜひみてほしい作品!

来日してほしいなぁ。。


07/11/04 MAMMA MIA!@WINTER GARDEN THEATRE

2007年11月4日(日) 19:00
MAMMA MIA!
1階3列102番
@WINTER GARDEN THEATRE

久々のマンマミーア。
四季で観て、ラスベガスで観て、そしてNYでマンマミーア!



アナウンス終了とほぼ同時にどかーーんという音量でのスタート。
めっちゃ気持ちいい。
オケピの指揮者、あ、金髪のこの女性、もしかしてラスベガスで
観た時の指揮者と同じ方でしょうか。。Wendy Bobbitt Cavettさん。
とても綺麗な方で、今日もいい感じのノリで演奏されてました♪

ソフィ役の Carey Anderson さん、今まで観てきたソフィとは
ちょっとイメージが違うソフィ。少しふっくらされた感じで、
あどけなさが残るキュートな女の子といった印象。声はとっても素敵。

そしてドナ、ターニャ、ロージィのおばちゃん3人組もとってもいい感じ。
せまってくるものがあります。特にロージィはすごみがあった。
ベッドにダイブした時はほんとにドナとターニャがはねあがってしまうのが
実感できたし、後半 TAKE A CHANCE ON ME でロージィがビルを誘う場面
も逃れられない感がありました(笑

ところで、ブロードウェイは、基本的に歌唱力のレベルや演技レベルは
ほんとにめっちゃめちゃ高いです。
なのでそこで外れることはないので、あとは作品との相性と
特にお気に入りのキャストさんがみつかるかというのがポイントかなと思ってます。

そういう意味では、今日は特にお気に入りのキャストさんもみつからず、
演目的にも、盛り上がりという盛り上がりがそんなにあるわけではないから、
”普通によかった”っという感想が正直なところ。

お客さんのノリも、そこそこといった感じ。
反応をみてるとリピータより、初見の人が多いように思いました。
最後はぱらぱらとスタンディング。
1階最前列のスタンディング率は50%以下というところ。
空席もパラパラ。

こうして連続していろんな演目をみてると、
マンマミーアの最大の魅了は「曲」だよなぁと。
セットはシンプルだし、華があるようなミュージカルでもない。
だけどストーリーに見事にABBAの曲を埋め込んだのはほんとにお見事。

映画化は結局されるんでしたっけ。

【NY旅行番外トラブル編】

今日は特にトラブルはなかったのですが、夏時間の変更を
あやうく忘れてあぶないところでした。そう、こっちは
サマータイムってのがあるんですよね。その終了が今日で、
1時間時計の針を戻す形になります。なんだか1時間増えて
得した気分でした。


07/11/05 CHICAGO@AMBASSADOR THEATRE

2007年11月5日(月) 20:00
CHICAGO
1階A列107番
111.25ドル
@ AMBASSADOR THEATRE

日本で2003年に赤坂ACTシアターで来日公演を観て以来のCHICAGO。
その時はほぼ最後列でしかも双眼鏡を忘れるという失態をしたけど
今日は3列目どセンター。まさにかぶりつき。

すごい迫力でした!
そして視線がびんびん飛んできます。
一度ロックオンされるとしばらく見続けられます。
これがすごい眼力。ドキっとします。

そして最前列の人はびしっと指さされたりウィンクされたり、
ロックオンされる人続出。前方席、たまりません。

最後ロキシーの投げたバラの一つが私の真上に!
が隣のおばちゃんに飛びつかれて、
しかもその反動でバラは後ろに飛んでいきました。おぅ。。

今回最も魅せられたのは、メインでない、まわりの人たち。
刑務所の女性陣はスタイル超いいし、ダンスはきれがあるし、
横の椅子に座ってる姿勢や視線やアクションが全部綺麗。。
男性陣は、そんな女性陣を見事にサポート。
傍聴席にいた、いろいろな役をする男性の動きもいいっ!

そしてかなりお気に入りが、ロキシーのだんな役エイモス。
Rob Bartlettさん。
あのもじもじ具合、話し方、帰り際の背中、
ふわふわした感じ、MISTER CELLOPHANE の声と揺れさいこー♪

で前観た時のことを忘れてもっともびっくりしたのが、
新聞記者メアリーサンシャイン役の R.LOWE さん。
1幕では、おぉぉぉ、多少メイクは濃いけど
このおばさま(女性ね)、聴かせてくれるなぁと思っていたら、
2幕で舞台下手でカツラがぱっととられ、え?男性?と。
さらに、服をたくしあげて胸がないことをアピール、
すごーい、すごかった。美しかったっす。

ロキシーの Michelle Dejeanさんは、うーんいい声ですね~。
他の出演者に比べて足の太さが少し目についたけど、
魅力はびしびし伝わってきました。新聞に掲載されて喜んでるシーンは
ちょっとおとなしめに感じました。会場も終始静かな感じだったし。
(カーテンコールの後指揮者が盛り上げようとしてるのに帰る人続出。
これはちょっとさびしいなぁ)
ちなみにこのロキシー、今年の来日公演でロキシーされてた方のようです♪

ただ、ママ役が今日は急遽変更になったようで、
普段アンサンブルをされてる方がママ役に。。なので、ママ若いし。。
ママっぽくない。最初の登場はママという紹介みたいなのが
あるのでわかるんだけど、それ以降はぱっとみてママとわからず。
衣装もあれ、ママの衣装なのかなぁ。

ヴェルマはなんと黒人の方で、イメージしてたヴェルマと全然違って
ちょっと衝撃でした。短髪・小柄で、ヴェルマの魅力みたいなものが
なかなか伝わってこない。ダンスもそんなにきれのあるふうには感じなかったし
ロキシーとヴェルマが並ぶシーンでは、それをより感じてしまいました。
うーん、個人的にはこの PlayBill の表紙の方のが観たかった。
ただ、眼力はすごかったです。私と一番視線があった
(と私が勝手に感じてるのですが)のもヴェルマでした。

で一番違和感を感じたのが、弁護士ビリーフリン。
有名なR&Bの歌手ブライアン・マックナイトさんが期間限定出演
とのことらしいのですが、非常に優しい目をしていて、
プレイボーイにみえなくて。。新聞記者を眼で殺すシーンが
あるのですが、うーん、あれではなぁと。
声はもちろん素晴らしかったんですけどね。演技がうーん、
なんとなく棒立ち感というか(まわりがうまいので余計目立つ)、
最初の女性陣に囲まれたシーンでも少し違和感を感じてました。

バンドは、めーちゃーめーちゃーうまい!
舞台ほぼ全部とってバンドスペースが置かれているので
まさに生バンドを体感。結構ソロとかもあったりして、
聴き応え充分。これだけでも楽しい。指揮者の女性も
途中舞台と結構絡みがあって、いい感じでした。
ヴァイオリンの女性、いい音色だったなぁ。

他の演目だと、少し後ろから離れてみた方がとかありますが、
CHICAGO を観るならほんと可能な限り前方席がめちゃめちゃおすすめ!
ちなみに今日観たのは E-TICKET というもので、自宅でプリントアウトして
劇場に持参する仕組み。受付でバーコードでぴぴっとされて入るので
シンプルなんですが、これコピーされて複数出回ったらどうするんでしょうね。

【番外編】

ブロードウェイは月曜日が休演日のところが多くて、
一部の公演しかソワレ(夜)公演をやってません。
(聞いた情報によると月曜日にメインキャストの人が休み
とって代役になるケースも多いらしい。今日のママ役変更もそういうこと?)

なのでマチネ(昼)公演はないので、今日は映画館にいってきました。
AMC Empire 25 というタイムズスクエア近くの映画館。
ビル全体がシネコンになっていて、なんと25個もスクリーンがある。
すごい。。今日観たのは The Nightmare Before Christmas という
10年以上前のディズニーのティムバートン作品を3D化したというもの。

1階の受付でチケットを購入し(3Dはちょっと高くて13ドル)、
3階で3D眼鏡を受け取って4階の映画館へ。すごい、広い。
全然人いない。まー平日昼だからかなぁ。でシアターもかなり広め。
観客はというと、んー、10人くらい。めっちゃ少ない。

映画の方は、かなり眼が疲れました。3Dといっても飛び出てくる3Dではなく
奥行き感のある3D(つまりスクリーンの後方に押し出されるイメージ)なので
そこまで迫力もなく、でも、3次元化されたクレイアニメのキャラクターは
不思議な魅力がありました。


07/11/06 SPRING AWAKENING@EUGENE O'NEILL THEATRE

2007年11月6日(火) 19:00
SPRING AWAKENING
1階A列111番
111.5ドル
EUGENE O'NEILL THEATRE

す、素晴らしかった!!!
観終わった今、ずーっと iPod で音楽聴き続けてます。
今回のNY観劇ツアー、現時点でもう一度観たい演目ランキングNO1。

正直、観る前までは、「春の目覚め」→「性の目覚め」といった印象や
性交シーンや自慰シーン、自殺や死別といった暗くて重いストーリーという
勝手なイメージ、そして音楽もCDを聴いてはいたけど、どことなくはじけきれない
暗さみたいなものを感じていたんですが、
観終って、いや、すごい、舞台から感じるものが多すぎるくらい。
ロックミュージカル!ってこうダイレクトに伝わってくるものなんだなーって
心から思いました。観終わった後にCDを聴き直すと全ての曲がいい!
あの感動がよみがえってくる感じ(でもやっぱりCD版はなんか
綺麗すぎる感じで、ぜひともライブ録音版が欲しいです)

まずは1幕前半の The Bitch Of Living、Moritzが歌うこの曲で一気に
吸い込まれました。男性陣が床をがんがん。すごいパワー。
(男性陣が制服の下からハンドマイクを取り出して歌うのも新鮮!
でも違和感なかったです。この熱狂歌唱ぶりがまたよかった!
顔にもマイクが埋め込まれてるようだったので多分ハンドマイクは演出効果ですよね。
その他にもマイクスタンドを使ったりするシーンもあってライブ感強いです)

この作品、男性の同級生メンバー達と、女性の友人メンバーの
個性がめちゃめちゃ光っていて、しかも皆ほんとに魅力的&声がいい!

Moritz役の JOHN GALLAGHER,JR さん。
演技の時と歌ってる時のギャップがまた心の叫びみたいな感じでいいです。
女性の誘いを断り、自殺へとつながる流れも、Moritzの心が伝わってくるよう。

このMoritzの頭が逆立っててとても印象的ですが、
Georg役の SKYLAR ASTINさんのクルクル二つ頭もインパクト大。
そしてこの方、めーちゃーめーちゃー声が素敵。さらに途中自らも
ピアノで演奏に参加したりして、おぉぉぉぉ、ほんとに多彩。
(オケピはなくて、舞台上の後方がバンドスペースになっているんですが
この下手に置かれたピアノを使って演技が行われたり実際にキャストが
演奏したりするんです)

また、ステージの上手側と下手側にステージ席が用意されてあって、
ぽこぽこ空席があるなと思ってたらそこにキャストが上演中に
座るんです。でそこで歌ったり、またステージに戻ったりする。。
そんな時のキャストの動きや目線をみてるとこれまたいろいろ感じます。

ちなみに舞台装置はシンプルなんだけど、広がりがあるシンプルさ。
一幕最後のSEXシーンでは、
舞台中央が紐で競りあがり、幻想的な感じに。また照明も効果的に
使われ、舞台後方の壁も躍動的に利用されたりしてて、うまい。。。
(ちなみにこのSEXシーン、Wendlaの乳房があらわになりますが、
エロティックさよりも熱い思いが伝わってきました。Hanschenの自慰シーンも
演出の仕方がうまくて笑いがおきる感じでした。男性同士のキスシーンは
みてるこっちがドキドキ・・・)

そして今回私は最前列だったのですが、最前列の前に階段が数段
あって、開演前に最前列の人に「足を乗せないで下さい」とのアナウンス。
それでも私の隣の人は階段に足を乗せていて、
「あなたの素敵な靴を見せたいのはわかるけど」みたいな注意を受けてました(笑
そう、この階段にキャストが座って歌ったりするのです。。。ほんとに近い。
SPRING AWAKENING かぶりつき席、最高でございます。
ステージ席も魅力的だけど、逆に緊張しそう。。。

Wendlaの LEA MICHELE さん。すごい!
とても魅力的で綺麗で美しく、しかもめちゃめちゃ美声で私好みの声。
二幕後半、上手から浮き上がってくるシーンでの歌声は鳥肌が立ちました。

大人役(Adult Women,Adult Men)は男性、女性それぞれ一人で複数の役を
演じられてます。これがまたうまい。特に男性の STEPHEN SPINELLAさんの
演じ分けが見事で。。1幕でモリッツのお墓に花束を入れるお父さんの
あの表情。。。それまでのあのビンタをしたシーンとかが思い起こされたり
父親の愛なども感じて、私の中でもかなりこみ上げてくるものがありました。

で、です。ただ一点。主役の Melchior。
この方だけがどうも違和感があって。。特に最初の All That's Known の歌の
シーンで手が震えてて歌もちょっと不安感がぬぐえない。。うーん、これも
心が不安定という演技なのかといろいろ考えましたが、
幕間にPLAYBILL(無料で配られるプログラムみたいなもの)の間に衝撃の紙を発見。
↓↓↓

なんと!主役変更!まじですかー、オリジナルキャストでなくて、
アンダースタディだった方がこの日 Melchior役に。orz...

後半は、じょじょに気にならなくなってきましたが、でもところどころで
なんとなく気になったりするんですよね。。台詞を吐き出してる感じに思える部分とか。
お墓のシーンの絶叫も、うーん、ちょっと間長すぎない~とか。
あと例えばMoritzやWendlaと並んだ時に、どうしてもなんというか、
うまくいえない何かの差を感じてしまうんです。綺麗さというか、美しさというか、
オーラというか、雰囲気というか、うーん、うまくいえませんが。歌のインパクトも。

というわけで、もし今回の主役変更が一時的なものなのであれば、
今回の滞在中にSPRING AWAKENING、もう一度観てみたいです。

ストーリー展開よりも、その中で若者が悩む苦悩や思いとかが
伝わってきて、でも決して重過ぎず、かといって軽すぎず、
そんな心の叫びが、台詞や歌、そして床を足でたたく音とか、
跳ねる感じとかで伝わってくるのです。
壁に上って飛び降りたり、舞台を縦横無尽に走り回ったり。。
一番観てて印象的だったのは二幕の "Tottaly Fucked"。
この曲は、観る前に聞いてた印象と観た後に再び聞いた印象がほんとに違った!
ブラーブラーブラーブラブラブラ~♪

ほんとにキャストの人たちのパワーがすごいです。
表情や目線の真剣さ、女性陣は、目からほんとに涙が零れ落ちてます。。
台詞を歌うという感じではなく、お芝居 - 歌 - お芝居 - 歌 という感じで
展開して、感情が歌になってるという感じ。そのテンポ感が非常によくて、
一瞬たりとも、眠い・だるいとか思わなかったです。かといって、
あー今の時間をもっと長くみていたい~とかもあまり感じなくて、
もうずっと引き込まれまくりで、最後まで魅了された感じ。

LEGALLY BLONDE に続いて、今回の観劇ツアーで
公演プログラムを購入した2つめの演目になりました。

ぜひとも来日してほしいけど、できれば比較的小さめの劇場でみたい。。
そしてぜひともDVD化、映画化してほしい。オリジナルキャストで!



07/11/07 ドロウジー・シャペロン@MARQUIS THEATRE

2007年11月7日(水) 14:00
THE DROWSY CHAPERONE
ドロウジー・シャペロン
1階B列108番
@MARQUIS THEATRE

なんて読むか。ドロウジー・シャペロン。ですかね。

休憩なしの1時間45分、今回のNY観劇ツアーの中で
新鮮な印象になりました。なんというか、おくちなおしみたいな。
気軽に観れて、笑いも多く、気分も軽くなる、そんな演目です。

この作品、基本的に全部劇中劇なんです。
一人の男性(Man in Chair。この方の語り方、引き込まれるんですよね。うまい。。)が
部屋で DROWSY CHAPERONE というミュージカルのレコードをかけて
そのミュージカルの世界を空想し、解説を交えながら展開という流れ。。

劇中劇の1幕と2幕の間に、劇中劇インターミッションがあるのですが
(舞台自体は休憩無しなんだけど劇中劇に休憩がある。面白い!)、
2幕に入る際、この語り手の男性がレコードを間違えて全然違う演目になったり、
レコードの調子が悪くて、同じシーンが連続して再現されたり
(役者が同じ動きを繰り返すので観てるだけでも楽しい)
音が聴こえなくなったり、一番笑ったのは、ライヴ録音のレコードのためか、
Aldolphoが杖を落としてしまった音が録音されていて肝心の台詞が
聞き取れないシーン。。。停電。。。。そして最後のカーテンコール。
その後のグラスの飲み物を飲み干して幕。うまい、とっても気持ちいい。

役者さんは、かーなーりー濃いです。濃すぎるくらい。
年齢も高め(アンド、お客の年齢もかなり高めでした。平日マチネだからかな)。
そんな中、Janet Van De Graaff 役の MARA DAVIさん。
綺麗~。そして声素敵~。彼女が登場するとぱっと輝く感じ。

NYで一本観たいんだけどどれがいい?と言われたらおすすめはしないけど、
もしNYで10本くらい観る予定があるならば、
間にこの演目を入れとくと面白いよ、とおすすめできる、そんな作品。

【NY旅行番外編】

観劇三昧の管理人NY旅行ですが、午前中は基本的に時間が
あるのですが、こんな感じの1日です。

6:30 起床
7:00 朝ごはん。シリアルだったり簡単に自炊したり

この後しばらくメールチェックやらお仕事など
11:00 昼ごはん。ちなみに今日は三番街のベーグルのお店エッサベーグルへ。
昨年NYいった時にお気に入りになったお店。このお店のベーグル最高~。

12:00 射撃場へ。ここで射撃体験ができます。
20分の講習を受ければ22口径のリムファイヤーが撃てます。
オーストラリア人の若い女性二人組も一緒に講習を受けたのですが、
おおはしゃぎで帰っていかはりました。写真も撮り放題でフレンドリーなお店です。
お値段は講習料50ドル、後は50発で5ドル。350発ほど撃ちました♪

14:00 マチネ公演観劇
その後ソワレ公演まで観劇レポ書いたり仕事したり寝たりしてます

20:00 ソワレ公演観劇
23:30 かるーく夜食(おなかに何か入れるとすっと寝れる。海外ではダイエット無視)
24:30 就寝

だいたいこんな感じ。


07/11/07 WICKED@GERSHWIN THEATRE

2007年11月7日 20:00
WICKED
1階EE列7番
111.25ドル
@GERSHWIN THEATRE

去年NYで観て、日本で2回観て、そして今日またここで WICKED
1幕最高~。これは去年の感想と全く同じ。
POPULAR は前回観た時からかなり遊びが加わってる感じ。
楽しい~。グリンダ、ANNALEIGH ASHFORDさん、とってもチャーミング。
部屋割りシーンの登場では、もうお嬢様ぶりを如何なく発揮。

エルファバ。去年観た人と同じような気がする。
歌唱力は文句なし。芯が強くて優しい子なんですよね。。
ただ、ただですよ、終演後のエルファバの寄付トークはどうなんでしょう。。
(今ブロードウェイは終演後に寄付をお願いしますというトークが入るのです)
せっかく陶酔した気持ちが一気にさめます。寄付をまくしたてる営業トーク
(失礼な表現だけど)は、エルファバにはしてほしくなかった。。
ネッサローズあたりがいいと思うんですけどね。。
それかグリンダとか。。。

1幕最後の DEFYING GRAVITY はほんと、すさまじい。
感動の嵐。天からエルファバが私を見下ろしているよう。
これに比べると、2幕は、エピローグみたいに感じてしまうくらい。
For Good のシーンとかは、日本ではぐっときたんだけど、
こちらでは、歌う前に笑いとかが入る感じなので、あまり
この二人の気持ちにひたれず、ハーモニーを楽しんでました。

2幕はグリンダのキュート的演出も一気に減るのと、
オズの魔法使いとのシーンが多いので、ちょっと観てて
おとなしく感じたり、進行が遅く感じたりするんですよね。
個人的にはこのオズの魔法使いとの絡みシーンが退屈で。。。
エルファバとの関係もあるので大事とは思うのですが。。

今回、フィエロが白人になってました!
去年観た時は、黒人のお兄ちゃんだったんですが、
いい意味で異国風で、キャラがたっていたんですね。
で今日のフィエロは、ギリシャ彫刻みたいでかっこいいんだけど、
文学青年チックで、キャラがちょっと埋もれてしまってる気がしました。
そして最後のカカシ。。あれはピエロにしかみえないよー。

ガリンダからグリンダの名前変更、なんで日本版にはいれなかったんでしょうね。

あと私がいまいちなのが、1幕の3匹の大きな人形と、その上に
オズの魔法使いの気球が降りてくるシーン。この三匹の巨大人形は
オズの魔法使いへとつながる上で意味があるのでしょうか?

エルファバ復活の後のエルファバとグリンダ、この時は鳥肌きました。
美しい~、綺麗~。
ただ、このシーンの際、私の右後方で、今まで聞いたことのない位
気持ち悪い音たてて何かを食べながらくっちゃべってたおばちゃん、
うーん、マナー最悪。
あと、今日は前から4列目の下手側だったのですが、
スピーカーの音が大きすぎて、エルファバの声とか、舞台から
聴こえずスピーカーから聴こえる感じ。これ、多分劇場が大きいせいでしょうね。
ブロードウェイのほかの劇場に比べてかなりキャパが大きい気もします。

ステージも、四季劇場の海よりもひとまわりくらい大きいのではないでしょうか。
上のドラゴンも大きく感じました。

Wicked、やっぱりいい作品ですね。特に1幕、ほんと最高ー。

最後に一点。
こっちの劇場って、ほんと音響環境がいいというか、
例えば端っこに座ってても、スピーカーからじゃなくて、
舞台でしゃべってる人から声や歌声が聞こえてくるんですよね。
舞台に近い席だからかなぁと思ってたんですが、なんなんでしょ、
スピーカーがいいのでしょうか。

が!このウィキッドはスピーカーがひどかった。
下手側のセンターよりの席だったのですが、
エルファバの声が全て左側のスピーカーから
聴こえてくる。。。なんでだろう。。この劇場、他の劇場より
ひとまわりくらい大きいから仕組みも違うんですかね。


07/11/08 GREASE@BROOKS ATKINSON THEATRE

2007年11月8日 20:00
GREASE
1階AA列7番
111.5ドル
@BROOKS ATKINSON THEATRE

ポスターから受ける印象がいまいち面白くなさそうに思った
んだけど、ミュージカル好きというからにはこれは観とこうと
思って観てきました。1972から8年間ロングランした作品のリバイバル公演。

さらに、今回は、全米の視聴者参加型のテレビ番組で
選ばれた二人が主役。すごい、ブロードウェイの主役を
テレビ番組で選んでしまうとは。

でもテレビ効果もあってか、今日も劇場は満員。
しかも客層は大変幅広くいい感じ。そして主役の男性、女性が
登場するやいなや会場からの大拍手。登場とともに拍手を聞くのは宝塚以来かも。

さてその GREASE、楽しかったです!
かなりPOPで軽い感じで、舞台装置も結構こってて、のりも楽しい♪
ストーリー的に、なんで最後サンディが不良になっちゃうのかが
わからないのですが(気をひきたかったから。。?)
一緒にノリたい、そんなミュージカルでした。

舞台上方にバンドスペースがあったのですが、指揮者は
後ろ向いてるわけですね。この場合、この指揮者はどうやって
舞台上の役者さんをチェックしているんだろう。モニター?

Sandy Dumbrowski 役の LAURA OSNESさん、いい感じー。
雰囲気が素敵です。それにしても最後の大変身。。すごい。。

Danny Zuko役の MAX CRUMM さんもいい感じ。
ただ少しおとなしめでリーダーになりきれてない感も少々。
いやーでもブロードウエイで主役やれちゃうところがすごいけど。

主役二人がテレビ番組選抜のためか、
まわりのアンサンブルとメインキャスト、
設定は同じ高校生なんだけど、年齢差が結構あったと思います。
(特に席が近かったこともあるとは思うのですが。。)

それにしてもこのポスターはどうなのでしょう。。
主役の子、もっともっとかわいいですよ~。

アンサンブルも素敵な人が多くて楽しかったです。
ブロードウェイの作品観て思うのが、ほんと皆さん
お辞儀が綺麗。しかもすっごく身体が柔らかい。

ちなみに途中、舞台から役者が手にもっていたパンが
転がって落ちてきました。テープで半分だけパンが
でるように固定されていて、中にハンバーグなどは
入ってませんでした。

明日明後日は夢の1日3本観劇に突入です♪


07/11/09 RADIO CITY CHRISTMAS SPECTACULAR@Radio City Music Hall

2007年11月9日(木) 11:00
RADIO CITY CHRISTMAS SPECTACULAR
40ドル
3階E列707番
@Radio City Music Hall

地下鉄に乗った時、ふと壁のポスターが目にとまり、
お、レビューショー?と思い、よくみてみたら
11月9日からラジオシティのレビューショー、
それも75周年のショウが始まるということで、
早速ネットでチェック。すると手数料を結構とられる。
それならばということでラジオシティの窓口に行って
チケットが欲しいといったところ、3階席しかもうないと。
なに、そんなに人気なのーと思い、3階席をGET。
というわけで今日はこの11時のレビューショーに
はじまり、14時の Wintuk、20時の AvenueQ
1日三本観劇になりました♪

このラジオシティホール、めちゃめちゃでかいです。
入り口からして結構豪華で、クリスマスツリーがどーん。
客層の雰囲気や振る舞いも、お上品な感じ。

ショーは、サンタクロースが進行役で進む感じだけど、
見所はロケット、ロケット、ロケット(一列にならんでの足上げね)。
その合間に歌や映像(3D。プログラムに眼鏡がついてます)を
楽しむ感じ。休憩無しの1時間半。

3階席だとさすがに遠いけど、これ1階席だったら
あのフォーメーション見れないんちゃうかなーと思ったり。
いろんなフォーメーションでのロケット。
ロケットの時、つい「ヤッ」って声を期待してしまうのは宝塚の影響だなぁ。
あまり見たことのない円形のロケットは綺麗でした。
ただそこまでびしっと揃ってる感じではなく、
うん、揃ってるね、あ、あそこ少しずれてるね、という感じ。

縦一列になって全員で倒れていくのは、
ゆっくりゆっくり倒れて倒れて。確かにこれ、あぶないよね

今回のショー、レビューショーとしてみると、
なんというか真面目な感じでテンポ感もいまいちで
まわりの子供たちみてても少しつまらなさそうでした。
(宝塚のレビューの方が全然楽しい)
子供達は、3次元映像の時が一番興奮してたんちゃうかな。

あと、子役のお兄ちゃんの方が歌う場面があるのですが、
これが結構音痴で。。。おい・・・という感じでした。

セットは豪華で、生きたらくだやロバ、ヤギが
出てきたりします。ヤギは偽物と思ったら本物でした。
僅かなスペースを利用したスケートシーンもあったり。。

入り口で小さなライトを渡されて、これ、客席みんなで
振るのかなととても楽しみにしてたら、最後の JOY TO THE WORLD
で私を含め少し振る人がいたものの、盛り上がりきる前にあっさりと幕。
ん?これで終わり?と思った人も多かったようで
しばらく客席に皆さん座ったはりまして、スタッフの人が
お帰りはあちらみたいに誘導してはじめて立つ感じ。

まー1日4公演ですからね。大変だ。
最後の JOY TO THE WORLD、盛り上がりたかったなー。


07/11/09 Wintuk @Madion Square Garden WAMU THEATRE

2007年11月9日(木) 14:00
Wintuk (CIRQUE DU SOLEIL)
302ブロック J列18番
40ドル
@Madion Square Garden WAMU THEATRE

旅行直前に、シルクドソレイユの舞台を
ちょうどマジソンスクエアガーデンでやっていると
聞いて、それは観たいと思いチケット急遽GET、
いってきました♪

シルクドソレイユは、日本でもアレグリアとか
観ましたが、今までで最高によかったのが
ラスベガスで観た「ミステア」
あれはぜひとももう一度観たい。

でこの Wintuk(ウインタック)は果たしてどんな
公演なんだろうとワクワクドキドキして行ってきました。

さて、まずこの劇場、席が観難い。
私の前の席のおばちゃんの頭が爆発型で、
通常の髪の場合に比べて、くるくるカールした髪の毛が
数センチ、四方八方に飛び出しておりました。
これがですね、私の視線にかぶってかぶって。。。
客席にあまり傾斜がないのと、客席が前後で交差
してないのもあって、ほんとに観にくかったです。

で舞台の方は、この大きな劇場のキャパにしては
少しこじんまりした演出。舞台後方にローラー用の
すべり台が配置されたり、巨大な犬の演出用の溝が
仕組んであったりで考えられているとは思うのですが、
期待していたアクロバティックな演出はほんの一部。

どちらかというとストーリーに重きを置いたのか、
男の子(特にこの子が何をするわけでもない)が
雪が降らないのを案じて”雪”を探す旅を表現。
その旅の途中で、いろいろなものに出会っていく
のですが、その出会う”物”や”人”が私には余計。
巨大な犬や、雪の巨人やら、そういう「人間操作系」
の演出が結構多かったのが私には退屈でした。

最初のオープニングがまず地味。
アクロバティックなMTB(自転車)を使った
どろぼうの追いかけっこなんですが、確かに技は
すごいんだけど、動きがあまりなくて。。
ただ、自転車の操作技術はほんとすごかった。
見事。あのように扱えたら気持ちいいだろうなぁと。

その後は、ジャグリングや、玉乗り(バランスとるやつ)、
など、比較的地味というか、近くで観ないと面白く
感じないような出し物が多かったです。
そう、つまり迫力や躍動感がなくて。。

ただ面白い!と思ったのは、1幕のバネ人間。
これはすごい。ちっちゃい箱の中から人形が
出てきたと思ったらその中に人間が入っていたの
ですが、ほんとにバネ人間のような動きをするのです。
あの足の動きは、ちょっと考えられない。。。すごかった。
しかもまた中に入っていた女性が綺麗で。。

そして2幕のバランスボールを使った二人の男女による
アクロバット演技。こういうのは観てて気持ちいい。

男の子、女の子、この二人にある程度重きを置いていたのに
この二人がほとんど何もできなかったのが(女の子はもう
少しいろいろやってくれると思ったんだけどなぁ)残念。

ミステアがもう一度観たいです。


07/11/09 Avenue Q@GOLDEN THEATRE

2007年11月9日 20:00
Avenue Q
1階A列101番
@GOLDEN THEATRE

今回のNY観劇三昧旅行で、一番事前の期待度が
高かった演目。それがアベニューQ。AvenueQ

(事前の予習段階では曲、ストーリー位しかわからないのだけど)
なにしろ、その曲達がいい!
Purpose,Mix Tape,There's a Fine,Fine Line...
このあたりはほんと非常にフレーズが気持ちいい。
Mix Tape なんて、ほんとに聞いてて楽しくなる。
そしてそれらにほとんど関わってるのが Kate Monster
今日の Kate Monster は Mary Faber さん。
めっちゃよかった。まさにイメージしてた通り、
いやそれ以上のKate Monster!
Princeton からMix Tape をプレゼントされてときめくKate♪
There's a Fine, Fine Line を歌ってる時の
Kate Monster そして Mary Faber さんの表情、とっても切ない。。
さらに Lucy役 の時の声との違いがまた楽しい!
(自分が持っていないパペットの声も担当したりするんだけど、
その時に、その声がパペットの方向から聞こえる。これ、すごいっす)

そして Trekkie Monster, Nicky 他いろいろの Christian Andersonさん!
特に Trekkie Monster の時の声がすっごくいい!

Princeton の Howie Michael Smith さん、いい味出されてます。

The Internet Is for Porn。この曲、いや、ほんと面白い。
Trekkie Monster のつっこみが最高。それを嫌がる Kate Monster がまたキュート。

2幕で、Princeton が Kate のためにお金を集める際、なんと
客席に降りてきて、帽子の中に募金を募るのです! これ、ほんとに皆お金
入れてて、私のところにもまわってきて、客席中に帽子がまわってました。
(ちなみにこのお金は戻ってきません♪)

パペット(人形)の使い方、表情、ほんと演出がうますぎです。
パペットを扱う人形の表情がこれまたいいんですよね。
同じパペットを複数の人が受渡しもするんだけど、
その受渡しも非常にスムーズ。テンポ感が最高で、
最初から最後まで飽きる瞬間が一切ありません。
1日3本の連続観劇にも関わらず、この3本目の演目で
まったく眠くならなかったのはすごいと。
今までのミュージカルのイメージを一新してくれる作品です!!

最後の終わり方もうまいなぁと。
途中、Princeton と Kate の裸シーン(パペットの裸です)とかも、
かなりきわどいことやってるんだけど、笑えるのです。魅せ方がうまい。
客席も笑いが飛びまくり。劇場がとってもこじんまりしてるので、
最後列でもそんなに舞台まで遠くない。いいなぁこの劇場♪

皆がそれぞれ悩みを持っているテーマも実によく表現されていて、
例えば、彼氏ができない、ゲイをカミングアウトできない、
自分のやりたいことが見つからない、失業してしまったなどなど。
また、なかなか普段あえて口にしない・できない表現や感情が
ストレートに軽快に表現されていて、しかもそれが自然と伝わってきます。
(悪のささやきをする二匹のBearの使い方もうまいんですよね)

ほんと期待以上でした!!
さすがトニー賞!
(あらすじは事前に予習しなくてもわかると思いますが)
事前にある程度曲を聴いておくといいと思います。

ちなみにバンドスペースはど、どこなのでしょう?

人生初の1日3観劇でしたが、
1本目がレビュー、2本目がサーカス系だったということもあると思いますが、
意外と体力的にOKでした。

ちなみに今日はこんな感じで観劇3連荘でした。

7:00 起床
7:30 朝食
9:00 お土産屋巡り
11:00-12:30 Radio City Christmas Specutaclar 観劇
13:00 昼食
14:00-15:30 Wintuk 観劇
17:00 スターバックスでお仕事
20:00-22:30 AvenueQ 観劇
23:00 夜食
25:00 就寝

明日最終日も Grinch,ヤングフランケンシュタイン、そして夜何か一演目の観劇三連荘。
そしてこの明日最終日の最後のソワレ、何を観るか、うーん、めっちゃ迷います。
現時点での候補BEST3は、

1位:Curtains:劇場の前通ると年齢層高いんだけど、さっき聞いた情報では面白いらしい
2位:Legally Blonde :主役がオリジナルに戻ってるのでぜひとも観たい
3位:Avenue Q:もう一度 Kate と Trikkie Monster に会いたい
3位:Spring Awakening:やはりあのパワーを再度体感したい


07/11/10 GRINCH(公演中止)@St.James Theatre

2007年11月10日 11:00
DR. SEUSS HOW THE GRINCH STOLE CHRISTMAS! THE MUSICAL
G列22番(のはずでした)
@St. James Theatre
10:30 頃劇場の前にいったら、テレビカメラがいっぱい。
プラカードを持った人もいっぱい。
ほぅ、デモ行進かぁと思い劇場に入ろうとしたら、閉まっている。

あれ?

もしかして劇場のストライキ?

これがいただいたチラシ
↓↓

ビンゴでした。

がーん。。。

ブロードウェイのほぼ全劇場でストライキ。
GRINCH はまぁ仕方ないと思うんだけど、
今日の昼のヤングフランケンシュタインは痛すぎる・・

と思ってヤングフランケンシュタインの劇場にいったら
ヤングフランケンシュタインは上演するとのこと。

ザナドュや、ヤングフランケンシュタイン、メリーポピンズなど
一部の公演はストライキ無しなのだそうです。
が、昨日私が観たい候補にあげた作品は全てストライキにより中止。

いつ再開されるかもわからないとのことで、今夜再開される可能性を
聞いたところ、豆粒くらいみたいな表現されまして。。

うーん、残念。でもヤングフランケンシュタインが観れるようでよかった。。



07/11/10 YOUNG FRANKENSTEIN @ HILTON THEATRE

2007年11月10日(土) 14:00
YOUNG FRANKENSTEIN
1階N列26番
121.5ドル
@ HILTON THEATRE

NY観劇三昧最終日のメイン観劇。
ほとんどの公演がストライキで公演休止の中、
数少ない上演演目としてこれが観れたのはほんとによかった。
これがストライキで中止だったらかなりへこんでました。

さてこの「ヤングフランケンシュタイン」、
THE PRODUCERS を作った MEL BROOKSさんのプロデュース作品。
主役の Roger Bart さんも THE PRODUCERS のオリジナルキャストの方。

プレビュー公演を終え、本公演がはじまったばかりで、
チケットは完売状態。劇場には、男性客(上品なおじさん)
が多いのが目につきます。そして年齢層は少し高め。

感想を一言でいうと、
「王道コメディミュージカル豪華絢爛エンターテイメントショウ」
といったところでしょうか。

セットや衣装やキャストがやたらと(無駄に!?)豪華です。
船出のシーンとか、セットもすごいですが、客役の女性の方の
身のこなしのスーパー上品なこと(目をうばわれます)、
またアンサンブルの人たちの美しいこと美しいこと。。

照明や美術を使った効果も楽しくて、
おぉぉぉって思ったのは、建物が揺れ震えるシーンの表現。
多分、実際のセットに映像を重ねて揺れを表現してるんですが、
これはなかなかすごかったです。

あとは、馬車でお城へいくシーンの演出は、正面以外から見ても
美しく走ってるようにみえるように工夫されてたり(お城への到着で
映像が消える時の消え方もふわって感じでいい)
照明を使って連続撮影のような視覚効果にみえる演出はとても面白かったです。

そして人造人間モンスターのタップシーン。
影と思っていたら、その影が途中から勝手にタップを
踏み始めるんですが、最初、動きが完璧に同期してるので
ほんとの影かと思っていてびっくり。

ストーリーはわかりやすく、映画にかなり忠実のようです。
(これから観る人は映画のあらすじをサイトで予習しとくといいです)
モンスターと目の見えないおじいさんのやりとりのところなどは、
なかなか面白い(ここのやりとりは映画そのままのようです)
最後フランケンシュタイン博士がインガにささやいたシーン、
これがつまり脳の交換によりモンスターからもらった性欲ということだったのでしょうか。

アンサンブルに焦点があたることはあまりないし、
主役にスポットライトがあたったまま進む王道ミュージカル
といった感じ。アンサンブルのダンスシーンもそんなに数なくてしかもおとなしめ。
歌声も、鳥肌がたつまでいくことはなく。。
全体的なテンポ感もゆったりめで、キーとなるキャラクター、
(フラウブルッチャー役という屋敷の女主人や、
目が見えないおじいさん役の方とか、エリザベス役の人とか)
の年齢が皆高め。でも登場と共に拍手が起きたりするので
多分みな有名な人達なんでしょうね。
また、アイゴールというせむし男が笑いのキーになることが多いんだけど、
この方が私的にはちょっとインパクトや印象が薄くて。。。

どかんどかんと笑いどころも結構あるんだけど、
途中ちょっと退屈なシーンもちらほら。
客席のまわりでも寝てたりあくびをしてる方もちらほら。。

音楽は、ダンスオブヴァンパイアがちょっと頭をよぎりましたが、
ワンフレーズだけ頭に残るけど、それ以外は特に印象的でもなく。。

演出なども含めて、少し大人向けな気がします。
プロデューサーズ好きな人はこれも好きかも。

いやでも人造人間モンスターは、いいキャラでした。
PLAYBILL みて、素顔と印象があまり違わないのもまたびっくり。

カーテンコールでは、ぱらぱらとスタンディングオベーション。
最終的には1階はそこそこ立ってましたが、ドバッウォオオオ!
という感じでは全然なかったです。

「面白い」「金かけてるなぁ」「チケット代出して見る価値はあるね」
という感想ではあるんだけど、一度は観ときたいけど、
一度観たら、もういいかなというのが正直なところです。



07/11/10 The Glorious Ones@MITZI E.NEWHOUSE THEATER AT LINCOLN CENTER

2007年11月10日(土) 20:00
The Glorious Ones
F列10番
75ドル
@ MITZI E.NEWHOUSE THEATER AT LINCOLN CENTER

ストライキの影響で、観たかった演目はことごとく公演中止。
じゃぁ観てないもので上演してるもの、XANADU、
SPELLING BEE でもと思って劇場のBOX OFFICE いったら「SOLD OUT」。
立見でもだめ?といったら「NO STANDING SHEET SORRY」と。
XANADU なんて普段入場率50%くらいらしいので、
こういう時に、観たい人に立見でもいいのでいれたらいいのにねと思ったり。

で、最後の夜はおとなしくしてるかなぁと思って宿に戻ると、
隣の部屋の子が、リンカーンセンターでやってる The Glorious Ones
という舞台が、ミュージカル仕立てでとてもおすすめだと教えてくれました。
この方、年3~4回ブロードウェイに観劇しにきてるようで、
ミュージカル以外にもストレートプレイまで幅広く見てて、
しかも出待ちとかで役者さんと仲良くなっておられる。すごい。。
Spring Awakening や AvenueQ の出待ち
すればよかったのにーと後からこの方から聞いてちょっと後悔。
Spring Awakening の役者さんたちとかはとてもフレンドリーだそうです。
(そうした出待ちの時の会話で、例えば翌日もみる予定があるとしたら、
席の位置を教えておくとそっちみるようにするよといってくれたり、
来日の予定とかが聞けることもあるそうです。通はすごい。。。)
あぁ Kate Monster 役の Mary Faber さんの出待ちしたかった。。
最終日、出待ちだけでもと思ったんだけど、公演中止でできず。。

さて、そんなこんなで公演2時間前に、宿からPCでネット予約して
(ネットで予約して劇場チケット受取ができる。これ便利。
劇場では予約の際使ったクレジットカードを見せるだけでOK)
リンカーンセンターいってきました。円形劇場っぽい感じで、
すごく急勾配。そして偶然にも横の席が日本人の方。話してみると、
昨日着いたばかりのようで、観劇三昧の予定がストライキでショックです。。と。
確かに、このストライキ、いつまで続くんだろう。。
3日くらい続くのではないかという見方もあるようで。。

と、前置きが随分長くなりましたが、この The Glorious Ones、
”コメディア・デラルテ”という、17世紀のイタリアの
即興演劇の一種なんだけど、その旅芝居一座の物語。
このコメディア・デラルテには、ストックキャラクターと呼ぶ
お決まりのキャラクター設定があるようで、そういうことを
事前に知っていたらもっと楽しめたかなと思いました。

マイク無しの地声。で舞台上方に生バンド。マイク無し、つまり
音響効果無しでミュージカルというのは、なかなか役者さんとの
距離感が縮んで、それこそこの一座の芝居を観てる感じで新鮮。
(であると同時に、生声ってそこらへんの街中で演じてる感じ
にもとれるので、実力が如実に反映されてこわいなとも思いました)

この時代の芝居に対する思いや、新しいことを求めようとする熱意、
といったことを感じましたが、途中かなりうとうとしてしまい、
劇中劇との頭の切り替えがうまく働かなくなり、ストーリー把握的に挫折。
自分の英語力のなさをなげきます。。次回くる時までにちょっと
英語がんばるぞと決意。

ちなみにパントマイムは、このコメディア・デラルテが発祥らしくて、
今回の作品中でも楽しいパントマイムをいくつか観れました。

主役の方、Marc Kudischさんは、素敵でかっこいい方でした。
(私の中のイメージでは松本幸四郎さんとだぶりました)
Natalie Venetia Belconさん、ゲイリーコールマンに似てるなぁと思ってたら
なんと AvenueQ のゲイリーコールマンのオリジナルの方でした!ちょと嬉しい。

最後は、ぱっと世界が開けて、綺麗な終わり方。
もし観た方いらっしゃったら最後、ステージ前方のゴミ箱の小道具を
片付けていたスタッフという役者さんの意味、教えてほしい。


07/11/11 NY観劇三昧旅行総括

2007年11月NY観劇三昧旅行総括

今回の旅行で観た中でBEST1は3本!
どれが一番って選べなかった・・全部いい。全部リピートしたい・・
公演プログラムを買ったのも Legally Blonde と Spring Awakening のみ。
(AvenueQ は興奮しすぎてそのまま劇場を出てしまって買い忘れた。。後悔。。)


Legally Blonde the musical
映画「キューティーブロンド」の舞台版。映画に忠実で、映画の良さを120%表現!曲も最高
先日全米でMTVでこの舞台丸ごと放送されたらしく、ぜひとも入手して堪能したい!


Spring Awakening
話題のロックミュージカル。舞台を観る前と観た後の印象が全然違った!曲もノリも最高。


AvenueQ
事前の期待以上!Kate Monster と Trikkie Monster に惚れた。曲の使い方がうますぎ。


帰りの飛行機では、iPod でこの3作品を順繰りにずーーーっと聞いてました。
今のところ、何度も聞いてしまうのが、
Legally Blonde の Serious(はもり最高),Take it like a man (Emmettもいい味~。ナイスカップル♪)
AvenueQ の Mix Tape,There's a fine fine line (Kate Monster かわいすぎ。Mary Faber版が欲しい!)
Spring Awakening の The Bitch of Living.Totally Fucked (あのジャンプが目に焼きついて・・)


ある程度ミュージカルが好きという人におすすめなのが、Color Purple
歌唱力やアフリカシーンのダンスがさすがに半端ないです。演出もうますぎ。
観客の90%以上が黒人だけど、観て損は絶対ないのでぜひみてきてほしいです。
(ただ、事前に人物関係図とおおざっぱなストーリーは把握しとくといいと思います)
多分来日はしないだろうと思うのでぜひ観て欲しい作品です。


Lion King, Mamma Mia!, The Phantom of the opera などの作品は
日本で劇団四季がほぼ同一演出で観れるので、比較といった意味では
観ておくといいと思いますが、例えばアンサンブルのダンスとかだと
日本の方が揃ってるなぁと思ったりすることもあります。
(NYはアンサンブルでも一人一人の個性が前に出る形が強い感じがします)
あ、今日本でも四季で話題の Wicked は演出の違いもあるので、ぜひ
見比べると楽しいと思います。Defyin Gravity 最高~(2幕は四季の方がいいな♪)


Little Mermaid は正直期待が高すぎました。演出・美術面と、あとキャストに
ぴた!っとはまる人が個人的にみつからなかったです。
ただ、まだプレビュー初日だったので、本公演でどう変わるかにも要注目ですね。


YOUNG FRANKENSTEIN はチケットの人気が今非常に高いですが、
無理してとるほどではないかなと。お金のかかったミュージカル
という意味ではこれが一番と思うけど。。。


CHICAGO は、その時のキャスト次第と思うけど、今のヴェルマと
フリンの組み合わせはちょっと個人的には微妙。。


今回観れなくて悔やまれるものは THE CURTAINS。
オリジナルキャストのうちに観ておきたかったです。
こっちにきてから、主役の方がとってもいいということで
最後の日の夜に観劇を予定してたんだけどストで公演中止。
(舞台の裏側でおこる殺人事件。バックステージものです、楽しそう~)


XANADUは観た人によるといまいちとのこと。。
Les Miserables は今回余裕があれば見たかったんですが
余裕がありませんでした・・・


あ、あと、今回はじめて1日3本観劇をしてみましたが、
3本はなかなか体力的にもきつい・・・んですが、
間に「昼寝」をはさめば全然OK。
今回の旅行も、14時のマチネと20時のソワレの間は
宿に戻って昼寝をしたりしてました。
そういう意味でも劇場に近い宿は便利。


その宿ですが、今回使った隠れ家、個室+共同キッチンバスなので、
情報交換もできたり、また劇場街からも結構近くておすすめです。
女性の場合女性専用館もあります。


今回は行き帰りで North West を利用。
ノースウェストは、機内映画はもう完全にあきらめるべきですね。
(スクリーンまでめっちゃ遠くてまず見えない)
機内食も、味付けになじめず。
ちなみに無線LANですが、デトロイトは有料ですが
ラガーディアは無料で無線LANが使えました。なんだこの違いは。。


行きの便は気流でゆれまくったものの、最後到着後に、
機長のアレンの引退飛行でしたということで客席から拍手。
帰りの便は、デトロイトでデッキを離れた後、2時間はやく着きます
というアナウンスの直後、エンジンかけたら整備不良でデッキに
戻りますというアナウンス。おい・・結局かなり遅れて到着。。。


そして帰宅後、荷物を置いて、そのまま銀座の飲み会に直行した管理人でした♪


あぁまた行きたい~。


13/01/07 The Bodyguard Musical @ Adelphi Theatre

祝おけぴロンドン観劇コーナー誕生!
このコーナーでは、英国ロンドンの最新観劇事情を
おけぴ特派員“マスギ”レポーターに報告していただきます!
まずはマスギレポーターからのご挨拶と一本目のご報告をご紹介!


初め まして、おけぴロンドン支部特派員のマスギです!
日々名作・新作の舞台が上演されるここロンドンから、
この一覧表にあるミュージカルを実際に観劇しながら
ご紹介していきたいと思います。目指すはロンドン全劇場制覇!

演目劇場開演時間上演時間
(休憩含)
金額
Billy Eliot-The MusicalVictoria Palace Theatre木&土:14:30〜、月〜土:19:30〜 約3時間£19.50〜£65
The Bodyguard MusicalAdelphi Theatre 水&土:15:00〜、月〜土:19:30〜約2時間20分£20〜£67.50
CabaretSavoy Theatre水&土:14:30〜、月〜土:19:30〜約2時間30分£35〜£85
Dreamboats And PetticoatsWyndham's Theatre木&土:16:00〜、月〜土:19:30〜 約2時間30分£10〜£55
Jersey BoysPrince Edward Theatre火&土:14:30〜、日:17:00〜、火〜土:19:30〜 約2時間30分£20〜£67.50
Kiss Me, KateOld Vic Theatre水&土:14:30〜、月〜土:19:30〜約2時間45分£11〜£58
Disney's The Lion KingLyceum Theatre水&土&日:14:30〜、火〜土:19:30〜約2時間30分£25〜£65
Mamma Mia!Novello Theatre木&土:15:00〜、月〜土:19:45〜約2時間35分£15〜£67.50
Matilda The MusicalCambridge Theatre水&土:14:30〜、日:15:00〜、火:19:00,水〜土:19:30〜約2時間35分£20〜£62.50
Les MisérablesQueen's Theatre水&土:14:30〜、月〜土:19:30〜約2時間50分£20〜£65
Monty Python's SpamalotPlayhouse Theatre水&土:14:30〜、月〜土:20:00〜約2時間£15〜£59.50
The Phantom Of The OperaHer Majesty's Theatre木&土:14:30〜、月〜土:19:30〜約2時間30分£21〜£65
Rock Of AgesShaftesbury Theatre土:16:00&20:00〜、日:15:30&19:00〜、火〜金:19:30〜約2時間30分 £20
Shrek The MusicalDrury Lane Theatre木&土&日:15:00〜、木〜土:19:30〜約2時間30分£20〜£65
Singin' In The RainPalace Theatre水&土:15:00〜、月〜土:19:30〜約2時間30分£15〜£65
Thriller Live Lyric Theatre土:16:00&20:00〜、日:15:30&19:30〜、火〜金:19:30〜約2時間20分£27.50〜£59.50
Top HatAldwych Theatre火&木&土:14:30〜、火〜土:19:30〜約2時間35分£20〜£65
Viva ForeverPiccadilly Theatre土:15:00〜、金:17:00&20:30〜、月〜木、土:19:30〜約2時間30分£20〜£67.50
We Will Rock YouDominion Theatre土:14:30〜、月〜土:19:30〜約2時間45分£32〜£64
WickedApollo Victoria Theatre水&土:14:30〜、月〜土:19:30〜約2時間45分£15〜£65

今シーズン特に注目なのは映画「ボディガード」のミュージカル化!
昨年11/6からプレビュー公演が始まりしたが、プレビュー初日と年明け1月7日の
公演を観て参りましたので、早速レポートしたいと思います。

やってまいりました。Adelphi劇場!

この劇場は「オペラ座の怪人」の続編「ラブ・ネバー・ダイズ」を上演していた事でも有名です。
プレビューの時は下の写真のように看板もシンプルでしたが、

2013年1月現在は舞台写真も入って↓このようになっています。

プレビューの時は最初に演出家のThea Sharrockが挨拶の為舞台に上がって
「これが本当に初日の初日なので、とても緊張しています。
何か気づいた事があれば終演後ロビーにいるので何でも教えて下さい。」
とコメントしていました。
しかし、そんな演出家の緊張を吹き飛ばすかのごとく、
舞台は2発の銃声とRachelのガガ様ばりのド派手なコンサートで幕を開け、
その後は怒濤の展開に客席全てが引き込まれていきます。

このミュージカルの最大のみどころは
何と言っても物語の随所にちりばめられたホイットニー・ヒューストンの楽曲です!
特に二幕ラスト「I will always love you」では客席からすすり泣きも聞こえました。
ホイットニーの偉大さを再確認しつつ、
この歌が現代の歌姫によって歌い継がれる事に感謝しつつ、
RachelとFrankの別れによって舞台は幕を閉じます。

全体の構成としては台詞のシーンは若干少なめで、
かなりの割合で歌とダンスがテンポよく入ります。
台詞が聞き取れなくても何となく流れは掴めるし、
歌も劇中のコンサート形式で披露される事が多いので、
ノリノリのライブ感覚で楽しめるミュージカルだと思います。
特にカーテンコールの最後のショーでは、
劇中では台詞だけで全く歌っていなかった出演者たちも
激ウマな美声とダンスパフォーマンスを披露、
客席は総立ち状態に!

物語のみどころはRachelとFrank、
そしてRachelの妹で事務所のマネージャーでもあるNickiの三角関係。
自らも歌手を志しつつ、姉の才能に夢を打ち砕かれ、
そのマネージャーに甘んじるNicki、
自分に優しくしてくれたFrankに心惹かれるも
彼の気持ちはRachelに向けられていた...
そんな彼女のジレンマは物語の一つの軸になります。

そして影のMVPはRachelを付け狙うストーカー(役名もそのまんまストーカー!)!
コンサート会場でRachelに接触しようと試み、
時には警備員に化け、そして狂気がつのりにつのって
Rachelたちの隠れ家にまで現れる姿は、
何と言うか良い意味で凄くキモチワルイ!
彼が現れる度にお客さんが悲鳴をあげてしまうという...
そんな彼にはカーテンコールの際、
彼の演技への賞賛と親しみもこめて客席からブーイングが飛んでいました。

映画「ボディガード」は未見で、
ホイットニーの曲も殆ど知らずに観劇したのですが、
構成が奇をてらわずに王道だったのと、
楽曲も何となく聴き覚えのあるものばかりだったので、
物語に入り込みやすかったです。

チケットはプレビューの時は前日に、1月は平日夜の部で、
当日開演3時間前くらいに劇場で購入しました。
(一階席は後ろの方は割と空いていました)
当日券を割引で販売するTKTSではまだチケットの取り扱いはないようです。
一階席後ろは多少上の方が見切れますが、
それでも劇場全体が小さめなので、
演者を観るにも全体を見渡すにも充分よく見えます。
前の方であれば、舞台中央がRachelやダンサーのパフォーマンススペースとして
前につき出てているので、かなり臨場感を楽しめます。
二階からは未見ですが、演者がゴンドラやせりを使うシーンや
所々に挟まれるストーカーの独白シーンは、
かなり高い場所で演じられるので、そういった意味では楽しめると思いますよ。

それでは今回はこの辺で、Have a nice time at theatre!

<<あらすじ>>
NEVER LET HER OUT OF YOUR SIGHT
NEVER LET YOUR GUARD DOWN
NEVER FALL IN LOVE

アメリカの有名歌手、Rachel Marronの事務所は近頃執拗に届く彼女のストーカーからの脅迫状に頭を悩まされていた。そこで雇われたのがボディガードのFrank Farmerだった。
四六時中側にいるFrankに最初は反発するRachelだが、彼の身を挺した仕事と献身的な態度に心を開き、Frankもまた己の孤独を見抜いたRachelに惹かれるようになる。やがて二人はボディガードとクライアントという立場の違いを超えて愛し合うようになった。しかし、ストーカーの魔の手は着実にRachelに忍び寄り、とうとう最愛の息子と妹まで危害が及んでしまった。緊迫した状況の中、命を賭してアカデミー賞の授賞式で歌う事を決意したRachel。彼女のステージが始まると同時に銃口は確実に彼女に向けられていた。Frankは最後までRachelを守り抜けるのか...!



おけぴロンドン特派員:マスギ


13/02/01 Matilda The Musical@Cambridge Theatre

こんにちは、おけぴロンドン支部特派員のマスギです!
さて、今回は昨年9月と今年2月に観劇した「Matilda The Musical」
のレポートをお届けさせていただきます。
原作は「チャーリーとチョコレート工場」でもお馴染みの
Roald Dahl、映画化もされた作品です。

劇場はCambridge Theatreで最寄り駅はCovent Garden、Leicester Squareも割と近いですね。

外装は至って普通なのですが、中に入るといかにも小学校が舞台らしく、
ショップや壁が教室のようになっています。

写真では伝えきれない細かい部分にもこだわりが見えるので、
是非実際にご自身で見つけてみて下さい。

客席に入ると極彩色のアルファベットのブロックと
無数の本で組み立てられた幻想的な舞台美術が目に入ります。
この光景に客席は子供も大人も歓声をあげて
皆パシャパシャ写真を撮っています。
ええ、私もつられて一枚パチリ。

肝心の舞台の内容ですが、
メインの筋立は小学校での校長とMatilda率いるクラスの対決、
そこに中古車ディーラーである父親の違法取引、
そして図書館で語られるMatildaの空想の物語が
ラストへの伏線として合間に挟まれます。
正直、この空想物語に関しては英語をあまり聞き取れなかったのですが、
影絵・パントマイムなどもあり、
最後には「ああ、そういう意味だったのね」と腑に落ちた感じです。
他のシーンに関してはそもそも子供向けミュージカルという事もあり、
ボディランゲージやダンスの振付などでかなり視覚的に分かりやすく作られた作品だと思います。

全体の見所としては、もうとにかく子役達が素晴らしいの一言です!
今回のMatilda役のChloe Hawthornは御年10歳、
にもかかわらず見事な演技力で舞台を終始引っ張っていきます。
子供のドヤ顔がこんなに可愛いなんて知りませんでした。
他の子役達も、それぞれに個性あふれ、
規律ばかりの学校生活をそのパワーでひっかき回し、校長に反撃します。
大人チームは、ある時は保護者、ある時は病院の先生、ある時は小学校の上級生、
など各々が複数の役を早替えしながら目まぐるしく演じています。
出てくる度に「今度はそう来たか!」と唸りたくなる演じ分けっぷりです。
Trunchbull校長役は女性の役を男性が演じているのですが、
子供達に勝るとも劣らぬはじけっぷりとコミカルさがかなりステキです。
子供達をジャイアントスイングでぶん投げたり、
耳をサイズが変わるまで引っ張ったり、
やっている事は無体なのにどこか憎めない彼の演技は舞台全体に興を添えています。

また、アルファベットボックス、跳び箱やマット、等の
道具を使った舞台が小学校ならではのトリッキーな演出も見物です。
特に二幕冒頭のブランコを使った
アクロバティックな「WHEN I GROW UP」はお見逃しなく!

さて、舞台の最後の曲中で子供達が紙飛行機を飛ばすのですが、
幸運にも一つゲットしました。
開いてみると、劇中の子供の名前と表裏にびっしり書かれた成績表でした。
こういう所にも演出のこだわりが見られますね。

チケットは、昨年9月土曜の昼に観劇した際は前日に、
今年2月金曜夜に観た際は2日前に、一階席を劇場で直接購入しました。
今の所tkts等の割引価格で販売されているのは見た事がありません。
また、客席もかなり混雑していました。
この劇場の二階三階は、舞台に向かってあまりせり出していないのと、
かなり高い印象があるので、
出来れば一階席で小さな子供達の一挙手一投足をつぶさにご覧下さい。
更に更に欲を言うならば、客席の中央通路を出演者がかなり頻繁に使用するので、
中央通路側を予約していただきたいところです。
個人的には客席前方の端よりは、後方で中央通路側の方が面白いと思います。

最後に、フィクションには恋愛要素がつきものですが、
恋愛要素が一つもなくても面白い作品は作れる、
という事をこの作品は証明してくれたと思っています。
日本では他のメジャー作品に比べていまいち知られていない作品ではありますが、
ロンドンに来たら絶対に観ていただきたい作品の一つです。
ちびっ子と大人の本気がぶつかり合うMatilda The Musical、是非ご覧下さい!

それでは今回はこの辺で、Have a nice time at theatre!


<あらすじ>
TV中毒で破天荒なWormwood一家に生まれたMatildaは
正義感が強くとても読書好きな5歳の女の子。
しかもちょっとした超能力まで使えてしまう天才児。
教育に無関心な両親の「本なんか読まずにテレビを観ろ!」
という言葉をよそに、毎日図書館へ通い、
司書のPhelpsに自分の創作した物語を語り聴かせる日々を送っていた。
そんな彼女にも小学校へ入学する日がやってくる。
けれども小学校のTrunchbull校長は
「人生の勝者になりたければルールを守れ!」と
学校を厳しすぎる規則でがんじ絡めに支配して、
生徒達に理不尽な罰を与えていた。
Matildaの天才ぶりに気づいたクラスの担任Honey先生は、
Matildaの為の特別カリキュラムを提案するが、
校長は「飛び抜けた才能も個性もこの学校には不要」と切り捨てる。
Matildaの知識に対する好奇心と
それを満たせない彼女の境遇に同情を寄せたHoney先生は
個人的なサポートを始め、
やがて二人は本当の親子のように親密になった。
ある日、ふとした事からMatildaは
Honey先生の父親が早くに謎の死を遂げた事、
そして彼女の父親の死後、
Trunchbull校長が後見人となり全ての家財を奪った事を知る。
先生は校長に巨額の借金を返す為にとても貧しい生活を強いられていたのだ。
彼女のそれまでの不遇な人生は、
奇妙な事に図書館でMatildaが語っていた物語と一致していた。
そこから、先生の父親の死の原因が
校長にあると睨んだMatildaの行動とは・・・!?

そして最新のミュージカル一覧表も更新♪

演目劇場開演時間上演時間
(休憩含)
金額
Billy Eliot-The MusicalVictoria Palace Theatre木&土:14:30~、月~土:19:30~ 約3時間£19.50~£65
The Bodyguard MusicalAdelphi Theatre 水&土:15:00~、月~土:19:30~約2時間20分£20~£67.50
A Chorus LineLondon Palladium Theatre水&土:15:00~、月~土:19:45~約2時間£19.50~£65
Jersey BoysPrince Edward Theatre火&土:14:30~、日:17:00~、火~土:19:30~ 約2時間30分£20~£67.50
Kiss Me, KateOld Vic Theatre水&土:14:30~、月~土:19:30~約2時間45分£11~£58
Disney's The Lion KingLyceum Theatre水&土&日:14:30~、火~土:19:30~約2時間30分£25~£65
Mamma Mia!Novello Theatre木&土:15:00~、月~土:19:45~約2時間35分£15~£67.50
Matilda The MusicalCambridge Theatre水&土:14:30~、日:15:00~、火:19:00,水~土:19:30~約2時間35分£20~£62.50
Les MisérablesQueen's Theatre水&土:14:30~、月~土:19:30~約2時間50分£20~£65
Monty Python's SpamalotPlayhouse Theatre水&土:14:30~、月~土:20:00~約2時間£15~£59.50
The Phantom Of The OperaHer Majesty's Theatre木&土:14:30~、月~土:19:30~約2時間30分£21~£65
Rock Of AgesShaftesbury Theatre土:16:00&20:00~、日:15:30&19:00~、火~金:19:30~約2時間30分 £20
Shrek The MusicalDrury Lane Theatre木&土&日:15:00~、木~土:19:30~約2時間30分£20~£65
Singin' In The RainPalace Theatre水&土:15:00~、月~土:19:30~約2時間30分£15~£65
Thriller Live Lyric Theatre土:16:00&20:00~、日:15:30&19:30~、火~金:19:30~約2時間20分£27.50~£59.50
Top HatAldwych Theatre火&木&土:14:30~、火~土:19:30~約2時間35分£20~£65
Viva ForeverPiccadilly Theatre土:15:00~、金:17:00&20:30~、月~木、土:19:30~約2時間30分£20~£67.50
We Will Rock YouDominion Theatre土:14:30~、月~土:19:30~約2時間45分£32~£64
WickedApollo Victoria Theatre水&土:14:30~、月~土:19:30~約2時間45分£15~£65

おけぴロンドン特派員:マスギ

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