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演劇 アーカイブ


02/09/08 ペーター・シュタイン演出 ハムレット@新国立劇場

2002年9月8日マチネ
ペーター・シュタイン演出 ハムレット
1階18列59番@新国立劇場

新国立劇場から歩いて1分のところに住んでいながら、ここで観るのは2回目なのです。。んー、ここに住んでいるうちにもっと観ておくことにしよう!っと思ったのが今回のまず感想第一声。このハムレットはサックスを吹いたり、途中にダンスシーンがあると聞いて楽しみにしていたんですが、サックスは確かにあまり違和感なくいい感じだったと思います。ただ、音色やリズムを楽しむとうよりは、ハムレットがふいているからすごい的な感じで、サックスをもっと効果的に利用できたんじゃないかなーとは思うのですが。。で、ダンスシーンは個人的には、これなくてもいいのではと。。いきなり速いビートの音楽で派手な女性のダンサーがでてきたと思ったら上半身裸になって、客席の横をかけおりていって、ハムレットとちょっとからんだりして、うーむ、日本でこの手のはあまりよくないのではと思いました。ハムレット自体は、素晴らしいー。躍動感と台詞が言葉の壁をこえて伝わってきました。ちなみにホレイショーがかっこいい。背が高くて、ハンサムで。最後のシーンは、毒殺された王の亡霊が剣の毒で死んでしまったハムレットに布をかけるところで終わるんだけど、その前のホレイショーがハムレットを抱きかかえるシーンで終わった方がいいんちゃうのと個人的には思ったり。。ま、今回で3回目のハムレットなので、だいぶストーリーが頭の中に根付きました。ちなみにイヤホンの日本語解説機は、台詞棒よみなんだけど、意外にすんなり入ってきました。でも3時間長い。次観るのはつらいかも。


03/05/03 ALONE AGAIN@シアタードラマシティ

2003年5月3日(土)14:00
ALONE AGAIN
1階3列37番@シアタードラマシティ

一週間前に予約した時は19列だったんだけど、引き換えにいったらなんと3列目にキャンセルがでたところで超ラッキー。まえまえからキャラメルボックスの舞台をみてみたいと思っていたんだけど、おもしろーーーーい! 開演前の前節にも役者さんとかがでてきたりして携帯の電源を切るためのBGMとか流れたりして、かなり笑えました。そして舞台の方も、休憩なしの2時間ぶっとおしですが、内容も詰まっているし、コミカルな部分も多いし、笑いあり涙ありって感じですごく満足度が高かったです。またすぐにでも行きたい。最後の台詞がよかったなぁ。


03/06/05 海の上のピアニスト@ルテアトル銀座

2003年6月5日(木)初日
海の上のピアニスト
1階2列3番@ルテアトル銀座

市村正親
稲本響(piano)

前々から興味あるなーっと思っていて、でも一人芝居ってどうなんだろうとか思ってたんだけど、ふと急に観たくなって、なんと2日前にヤフオクで5000円で出品されていたチケットを譲っていただきました! しかも初日2列目ピアノの前。最高の席でした。海の上のピアニストは映画も大好きなので、それをどういうふうに演じるのかなーっと思っていたら、いっけんシンプルそうに見える舞台装置が、いい感じの効果を醸し出していてシーンが目に浮かぶような展開。市村さんの語り、絶妙です。笑いもあり、深いシーンもあり、休憩無しで一気に二時間、とても満足感の高い舞台でした。この舞台、一人芝居とはいえ、ピアノの稲本さんはなくてはならない存在ですね。技術もそうですが、曲もいい(自作!)し、音色もいい。タイミングもいいし、本人もかっこいい。ピアノ対決のシーンでの、市村さんとの絡みも面白いし、素敵です。ただ、服装も白でぴしっと決めているかと思えば、靴がなんか、え?って感じに見えたのですが。。観終わってからCD買ってしまいました。うん、いい舞台だった。おすすめ。


04/01/11 おはつ@新橋演舞場

2004年1月11日(日) マチネ
おはつ
2階4列10番@新橋演舞場

おはつ   松たか子
直助    佐々木蔵之助
正太郎   小市慢太朗
沖田総司  北村有起哉
深雪    佐藤江梨子
近藤勇   渡辺いっけい
おれん   江波杏子

ミュージカルではなく、演劇ですが、めちゃめちゃいい! すっごくよかった。松たか子、素晴らしい演技力。この人はすごいですねほんとに。また、この演目、配役と脚本がとってもよくできていると思いました。面白いんです。古典を現代の日常の話言葉で演じてるのがすごくうまく生きてます。特に沖田総司役の北村さんなんてめちゃめちゃ面白い。決めるところはびしっと決めるし、なんかかっこいいです。あと、深雪役で佐藤江梨子がでてましたが、これもぴったりでした。笑いも誘い、涙も誘い、観客をとってもひきこんでくれます。上演時間も結構長いんですが(3幕構成で途中30分休憩が1回、20分休憩が1回ある。12時開演で4時前終了)、あれだけ生の声が出てて、1日2回公演ってすごい。。

おすすめ度(1-10)→ 9.0
もう一度観にいきたいか→ すぐにでも観にいきたい


04/03/21 「さよなら×こんばんわ」 千秋楽@下北沢「劇」小劇場

2004年3月21日(日)
下北沢「劇」小劇場 自由席 3500円
劇団 I-CHI-MI 第11回公演
「さよなら×こんばんわ」 千秋楽

沢木:是永克也
佃 :イジリー岡田
森本:小浦一優
岩尾:ヒロシ
津田沼:門田一雄
葉山:深見恭子
藤村:山野はるみ

前に東京笑い者カーニバルで GO-JAP を見た時に、なんて面白いんだ!って
すっごく気にいった記憶がずーっと頭の中にあって、
そんなある日、その時一緒にいった友達に
「GO-JAPの舞台があるんだって!」と声をかけられ、
それは観たい!っと即決し、行ってきました。

「さよなら×こんばんわ」。
このタイトルで、いったいどんな内容なんだろうと思ってたら、
これがいい内容なんですよ。
昔から温められていた脚本というだけあって、最後の展開にはびっくりしましたね。
いやーよくできてます。笑いどころもめっちゃ多いし、また演技や表情がとてもいい!
個人的には今回の舞台はイジリー岡田が最高によかった。
彼のおかげで他の役者や主人公がはえるんですねー。しかも面白い。
GO-JAPの是永さん、小浦さんの演技とあの「校歌」も最高~。
あ、藤村役の山野はるみさんのあぁいうキャラも大好き。
次の公演も是非いきたいです!

おすすめ度(1-10)→ 9.0
もう一度観にいきたいか→ 次の公演は絶対いきたい!


04/04/24 新・三国志III 完結編@新橋演舞場

2004年4月24日(土)
新橋演舞場 1階4列2番
新・三国志III 完結編

素晴らしい!
めっちゃめちゃ見ごたえのある舞台でした。
猿之助の急病によって主役になった市川段治郎、いいです、よすぎです!
また、今回京劇の人が参加してるとは思ってなかったのも嬉しい誤算。
超高速回転アクロバットなどのパフォーマンスが、
各幕の見せ場で見せてくれました。
この京劇のアクロバットをうまく取り入れて、要所要所でびしっと決め、
花びらの演出もスーパーサービスって感じ(笑)。
この演目、3幕構成で、
11時開始で終わりが3時過ぎでなんと4時間以上の長さ。。。
途中30分&25分の休憩があります。
でも長いというよりも、これでもかこれでもかというくらい魅せてくれるという感じです。
出しおしみをせず、あーもうめっちゃ満足というまで満足させてくれる感じ。
コクーン歌舞伎の時もそうだったなぁ。
市川段治朗はオーラがただよってるような魅力とその格の違いを感じました。
市川右近にも惚れますね男として。
また、女方の美しさ、ほんとに綺麗です。。それにしてもみんな鼻高いなー。。。
あ、あと私の席は4列目の左端だったんですが、
段治朗が船で出立するシーンで、
私の席の後方で男性がひそひそと携帯をかけてるように聞こえ
けしからんっと思っていたら、どうやらその人が、
舞台上の船の進行方向をトランシーバで指示していたようです。
しかも船が花道を進んでいくではありませんか。なかなか凝った演出でした。
あと、馬もよかったなー(笑)。
ただ、レーザー光線、あれはいけません私的には。
あれがなかったら10点満点。
ちなみに5月の空席を確認したら、
5月は土日でも桟敷席や最前列が空いてるとのこと。
これは観にいくしかないですね。
しゅったつじゃぁー。

おすすめ度(1-10)→ 9.6
もう一度観にいきたいか→ 5月にもう一回観にいきたい


04/06/12 INTO THE WOODS@新国立劇場

2004年6月12日(土)
1階18列67番 新国立劇場(中) 6300円(S)
INTO THE WOODS

うーん、宮本亜門の演出、個人的にはあまりあわないのかもしれない。。
今回を含め2回観ただけなんだけど
「はやく終わらないかな」と思ってしまう何かがあるのです。。。
そう思った舞台ってこの宮本亜門のだけなんですよね・・・
うーん、役者は面白いし内容もいいと思うんです。
でもなぜか一幕が終わった時「これで終わりでいいやん」って思ってしまった。。。
なんなんでしょう。。演出とその雰囲気かなー。。

でてる役者さんもいい感じなんです。
パン屋主人の小堺一機とその夫人役高畑さんの演技は◎
(小堺さん歌はいまいちだけど・・)。
そして個人的には若くて元気なSAYAKAや
ジャック役の上山竜司さんが印象的でした。
シンデレラ役のシルビアさんも綺麗だった。。
でも舞台全体になんか深みがないんですよねー。。。
うーむ。。。あと間が長い。。
踊りがまったくない分台詞と歌中心なんだけど、ちょっとくどい箇所も多く。。。
ううむ、やはり演出家との相性かなぁ。。

おすすめ度(1-10)→ 3.5
もう一度観にいきたいか→ オリジナルを観てみたい


04/07/10 PLAY WITHOUT WORDS@シアターコクーン

2004年7月10日(土)
1階A列12番 シアターコクーン 15000円
PLAY WITHOUT WORDS

結構前になにげなくとったチケット。
あまり意味もなくとってたので
「台詞のない舞台」というタイトルの意味さえも深く考えてなかったんですね。
で、幕が上がり、舞台がはじまった時、
「う、このまま最後までいくのか。一言もしゃべらずに?」 と思い、
この舞台を果たして 楽しめるのだろうかという不安を少し感じました。

内容は青年と、召使、お手伝い、フィアンセを めぐる人間関係を
台詞なしで動き(ダンス)や 表情で表現するというもの。
ストーリー上青年は一人なんですが、舞台では その青年を3人の俳優が演じ、
同様に召使 やフィアンセも3人の俳優が演じます。
この3組が演じる三者三様の人間関係も
この演目の魅力の大きなひとつなんでしょう。

この役者さん達が常に踊っているわけなのですが、
あまりにも自然に踊っているので逆にそれが印象に残らず、
私としてはやっぱり
台詞つきでぴしっとしたダンスが入った舞台の方が楽しめるなーと思いました。
そういう意味でもこの演目は、ツウ向けの作品だと思います。
風船もった女の子の「間」や、シャツ姿の男性の意味や、
召使のラジオに貼られたゲイの写真や、
最後の終わり方などいろいろな疑問点も多いし、
あまり伏線みたいなものはなく、
最後の終わり方も、
「休憩後3幕に入ります」とアナウンスされても不思議でない終わり方でした。
席は前から4列目だったので役者の表情も かなりはっきりとわかったのですが、
舞台の床が低く、 しかも床での演技が多いためかなり観づらかったです。

でも一緒に行った舞台好きの友達は 「新鮮で演技がよかった」と気にいってた様子。
私は何も考えずに楽しむ作品が好きなんだなと改めて感じました。
あ、あと結構SEXシーンなどを露骨に表現するのかなとちょっと思っていたのですが、
全然そんなことはなく、そこらへんは結構まともでした。

おすすめ度(1-10)→ 2.5
もう一度観にいきたいか→ 話のネタにはいいかもね


04/10/14 はなびらの骨@下北沢駅前劇場

2004年10月14日 (木)
下北沢駅前劇場 前売3,000円
しずくまちb「はなびらの骨」

一緒にお仕事をしている会社の方が、
役者さんとして下北沢の舞台に出るということを耳にして、
ぜひ観たいと思い、いってきました。

劇場は百数十名くらいの客席の小さめの劇場。
うん、演劇はこのくらいの大きさがいい。
でもこの舞台、なんと舞台上右手にも客席があり、しかも左奥にオケピまである。
オケピもチェンバロ(?)、ピアニカ、ヴァイオリン、チェロ等の生演奏。
休憩無しの1時間45分
(この劇場の椅子、この時間ずっと座り続けは少しつらい。
そういう意味では途中少し休憩があってもよかったかも)。
でもこの劇場のこういう独特の雰囲気、好き。

最初の出だしはぬいぐるみを使って、
しかもちょっと話がややこしそうで、
「ん?もしかして複雑なお話?」と少し構えてしまったんだけど、
物語が展開するに従い、個性豊かな役者さんたちが、
その複雑そうにみえた話をどんどんわかりやすく紐解いていく展開で、
次どうなるんだろう次どうなるんだろうと思いながら、
役者さんの迫真の演技や目の動き、挙動などをとても楽しめました。

しかもこの作品、オリジナルなんですね。すごいです。
先がなかなか予測できない展開で最後まで一息つく暇がありませんでした。
ただ、「ん?あれは結局なんだったんだろう?」という
疑問が残った状態で幕が降りたので、
もしこの舞台、一人で観ていたらちょっと消化不良という印象が残ったかも。
一番思ったのは、なぜお母さんを○○したのかかな。。
最後の暗転の後、まだ続きがあるかなってちょっと期待してしまったくらいなので。
でも、今回私は数人でみてたので、
「あれはあぁなんだよ」「そっか、そうかも。でもこうかも」みたいに謎解きができて、
逆にそういう楽しみ方があるのかもなーと思ったりしました。

こういうまた次回作をみたくなる劇団と出会えるのって嬉しいです。
アンケート書けばよかったなあ。

おすすめ度(1-10)→ 7.0
もう一度観にいきたいか→ はなびらの骨が再演されたら是非観たい


04/12/26 卒塔婆小町@新江戸川公園

2004年12月26日(日) 19時開演
新江戸川公園
しずくまちb「卒塔婆小町」

しずくまちbという劇団の公演にいってきました。
前回の花びらの骨という公演がすごくよく、
出演されている役者さんの個性も好きだったので、お気に入りの劇団の一つです。

今回の公演は、新江戸川公園という職場のすぐ近くなのに
場所がちょっとわかりにくいところで、
最初バイクで椿山荘の方から行こうとして結局行けず、
都電早稲田駅から行ったのですが、
すっごーく暗くて静かなところがあるんですねー。
でその中におっきな旧家みたいなところがあって、
その2階の一室で卒塔婆小町を観てきました。

畳の上にざぶとん。
舞台の後ろには窓の向こうのライトアップされた木々。
いいですねーこういうのも。
中央前から二列目通路側を確保しました(笑)。

さて、この卒塔婆小町、三島由紀夫の作品らしいんですが、
うーん、40分位という非常に短い作品だったんですが、
うーん、なんで?と考えさせられるところが多い作品なんですかね。
いろいろわからないことだらけで、終わった後の消化不良感は否めないのですが、
ハープやピアニカ(うまかったー)、ボンゴなどの演奏陣がやたらにうまく、
また3人の役者さんの個性もよく出てたので楽しめました。
ただ、ちんどん屋みたいな女性の方の台詞の内容はどうも個人的に??でした。
フランスから発展してしゃべりまくるところや、
いちゃいちゃカップルのシーンなど、なんか本筋から浮きまくっていた気がするのですが。

おすすめ度(1-10)→ 3.5
もう一度観にいきたいか→ 正式公演の際にはまた観てみたい


04/12/29 走れメルス@シアターコクーン

2004年12月29日(水) 14時開演
シアターコクーン 2階B列
NODAMAP 「走れメルス」

オケピ.comで譲っていただき、
渋谷シアターコクーンで今年最後の観劇をしてきました。

野田秀樹「走れメルス」 終わってみてのまず感想。
最初は、う・・もしかしてこの変なコメディみたいな乗りで最後までいくんだろうか。。。
活舌悪くてあまり明確に聴こえないし(これは台詞が速すぎるから??)。。。
って思ってたんだけど、
終わってみたら、なんか変な満足感があり、
途中からその展開の速さとテンポ感と独特の雰囲気が気持ちよくもあり、
最後はなんかしらないけど満足してました。

ストーリーは、説明しろといわれれば説明できないくらいなんかよくわからない。
途中でわかったような気になったかと思えば完全に裏切られて
あれ?あれ?って感じでひっくりかえっていったりして。。
でもなんか複雑なんだけどいろいろと話が繋がっていそうで
よくできた脚本なんじゃないかって気にさせられるのが不思議。
演出も、結構自由な感じにみえつつ、いろいろと考えてそうな感じで面白かったです。

で、野田秀樹さん自身も役者で出演してるんですが、お元気ですねー。
いい味出されています。
また、深津絵里さんと小西真奈美さんがとーってもよかった。
あれだけのマシンガン的な台詞と、その抑揚の使い分け、見事でした。
圧倒されてました。
小西真奈美さんの大阪弁指導が濱田マリって書いてあったのはちょっと笑った。
濱田マリさんも出演してはったんだけど、身軽なんですねー。
あまり台詞は多くなくて残念でしたが。。

続けてもう一度観ようとは思わないけど、また次回上演される時はいってみたいです。

おすすめ度(1-10)→ 6.5
もう一度観にいきたいか→ 次回公演の際はまたみてみたい


05/05/20 穴ヲ食ベル@麻布 die pratze

2005年5月20日(金) 19時30分開演
しずくまちb
麻布 die pratze 自由席
「穴ヲ食ベル」

しずくまちb の公演を観にいってきました。
この劇団、もともと先輩の会社の同僚の方が出演されてるので
観にいこうというのがきっかけだったのですが、
独特の雰囲気があって、しかも作や演出、音楽、そして演奏まで
全部自分達でやってしまうというところがすごく、
好きな劇団のひとつになってます。

今回の演目は、争いで「おんな」がいなくなり、
そんな中、潜水艦の中で歳をとらずに生き延びる「おとこ」たちの物語
という感じではじまるのですが、その「おとこ」が「おんな」を作り出し、
その「おんな」をめぐって潜水艦内で争いがおき・・・・

というストーリーなんだけど、「おとこ」役を女性陣が、
「おんな」役を男性陣が演じていて、なかなか面白いです。
この逆転してるところを、台詞や演出でうまく笑に変えたりしていて、
特に私はヒグマさんがピストルを磨くシーンがだいすき♪

何度か同じ劇団の公演をみてると、あ、あの人があの役を・・
みたいな感じで観てる方もなんか嬉しくなったりするんですよね。
今回も、過去何度か観てほとんどの出演者の方を覚えていたので、
とても楽しんで観れました。
水戸さん、この方はほんとすのままなんじゃないかと毎回思わされます。
チビオのナカヤマカズコさんはすごいですね。
最初から、動きとかしぐさがとても面白くて。。と思ったら、
なんと作・演出全部このナカヤマさん。
すごい!すごいわー。
ナカヤマワールドを感じました。
今回のヒロイン?のユリエさん、あー撃たないで~と思いながら、
その感情がなんか伝わってくる感じでとてもよかったです。
その他の出演者の方も皆さん個性的で一度観ると忘れられない感じ。

ちなみにこのしずくまちb の公演って、
毎回終わった後に、「??」の部分が結構あります。
なのでその後の食事タイムでは非常に盛り上がるのですが、今回も盛りだくさん。

 ・なぜダダイは撃たれないのか。
  最後のシーンでダダイはどこへいった?
 ・クラウンも撃たれないー?
 ・そもそも「おとこ」も作られたものだったの?
 ・題名の「穴を食べる」というのはどこにつながる?

大きくはこんな感じです。
あと、いつも最後の終わり方が、もうちょっと続くようなそれでいて、
終わりかもと予感されるような、そんな印象なんですが、これも意図的なのかなぁ。。
あと、このしずくまちb の公演って場面転換があまりないんですよね。
でもそれでいて最後までひっぱれるというのはすごいなと。

今回は終わった後に、客席に役者さんがやってきて、
一緒に川柳を作ったり、歌を歌うという企画があったんですが、
私達のところには、総統役の方がいらして、
隣に座っていただき、ちょっと感激してしまいました。
総統さん、いい人でした♪
でもこういう交流ってなんかいいですね。
できれば次回は「質問タイム」みたいなのもうけてほしいな。
穴を食べるってなんなんだー!

おすすめ度(1-10)→ 6.8
もう一度観にいきたいか→ リピートするにはもうひと押し何かが欲しい


05/06/16 エロチックコメディ「種の起源」

2005年6月16日 (木) 19時開演
THEATER/TOPS 壱組印。最後列
エロチックコメディ「種の起源」

作家の原田宗典さんと一緒にお仕事をされている友人に声をかけていただき、
みてまいりました。
この舞台、その原田さんが演出とかで結構ご協力されているようで、
今日はご本人もいらっしゃるということだったので、
どんな方なんだろう~っと興味しんしんでいってまいりました。

舞台の方は、月曜日から始まって、
火水木金土という展開で物語が進んでいくんだけど、
最初類人猿から、進化して、道具を覚え、立てるようになり、
言葉を覚え、火を覚えという進化の様子が面白く、
しかも脚本も結構練られていて楽しめました。結構笑いました。

桜の木の話、お葬式の話、
うん、なんか小さなオムニバス形式の作品なんだけど
全部が大きなテーマでつながっている感じで面白いです。

ちょっと緩急あって姿勢を正しなおしたり、休憩がないけど、
小さい劇場で、最後列だったけど役者さんの顔もよくみえて、
すごく中身の詰まった2時間でした。
詰まりすぎていただけに、明日もう一度みようという体力はちょっとないかも(笑)

それにしても役者さん一人一人の個性がほんとにすごい。
津軽弁や関西弁もめっちゃ自然。
恋する青年、桜の博士、おばあちゃん役の女性、おちゃめなおじちゃん、
いい、役者さんがとてもよかったです。

その後は編集者さん達と新宿の演劇喫茶で12時までお茶、
あやうくタクシー帰りになるところでした。

おすすめ度(1-10)→ 6.5
もう一度観にいきたいか→ 次回公演みてみたい気もする


05/06/21 下駄とチャペルとフォークギター@下北沢「劇」小劇場

2005年6月21日 (火) 19時開演
下北沢「劇」小劇場
東京アンテナコンテナ 第2回公演初日
「下駄とチャペルとフォークギター」

やっぱりだいすき東京アンテナコンテナ。
劇団ICHIMIの時のさよなら公演ではじめてみて、
なんて楽しい劇団なんだって感激し、
それから新しく東京アンテナコンテナになっての第1回公演では笑い転げる位面白く、
めちゃめちゃ楽しみにしていた第2回公演にいってきました。

まず出演者がほんとに面白い。替え歌とか最高です♪

イジリー岡田だいすきです!面白すぎ!キャラよすぎです。
ただ小浦さん、いいキャラなんだけどちょっと今回は
真面目キャラでそこまで炸裂してなくて、ちょっと物足りなかったり。
下平さん、劇団ICHIMIの時に拝見した印象と全然違っててすごくよかった。
キャラがたってました!
そしてゲストの涼平さん、かっこい~。背が高くて足長くて、演技もよくて、
いやー、うらやましいを通り越して、ほんと素敵でした。
座高のシーンとか、rのシーンとか、なんかちょこっとした演技とか好きです(笑)

そして女性陣。
坂口さんのひよこさん、かわいすぎ。なんてかわいいのだ。
そんなひよこさんの妊娠に対してなぜごまはあんな態度をとったんだろう。。
そうそう、今回のストーリーは、そういうところの謎な部分もなんか曖昧なまま進んでしまって
ちょっと消化不良でした。
喫茶店のママさんもいいキャラでしたねー。好き!

今日は初日ということもあり、結構皆さん噛んだり、アクシデントもあったりしたんだけど、
とっても楽しめました♪

ただ、今回は前回のえびかに三昧みたいな踊りやアクションがいまいち少なかったのと、
小話や小技など小さいネタ系の積み重ねといった感が強く、
前回の公演のように太い一本の筋がたったストーリーではなかったので、
ちょっとそこらへんは物足りなさがのこったかも。

でもだいすき。次回公演とても楽しみにしてまーす!

おすすめ度(1-10)→ 7.8
もう一度観にいきたいか→ 次回公演も必ずいきます!


05/08/20 電車男@パークタワーホール

2005年8月20日 18時開演
パークタワーホール(新宿) O列10番
「舞台 電車男」

ううん、舞台セットは最初から最後まで変わらず、
真ん中のでかいスクリーンに電車のシーンやらエルメスとのデートなどが
映写されるんだけど、こういう舞台もあるんですねって感じ。。
6人の毒男たちの部屋がセットされてるんだけど、
発言するたびに真ん中のスクリーンに各毒男がうつってセリフがタイプされて・・・ 
うーん、なんだか舞台というより映像をみてたって感じ。。
あと、毒男達が全然毒男じゃなくて普通だし・・・

主人公の武田真治さんとか、アドリブもうまくて、また脱ヲタもなかなかだったし、
脇役の毒男も、鈴木一真さんを使ってくるあたりがすげーとか思ったんだけど、
演出がいまいちというか、躍動感はなく・・・ 
かるーく観劇って考えるといいのかも。
2時間10分は長すぎます。30分くらいにまとめられそう・・・

言葉や役者さんは面白いです。あんまり笑えなかったけど。
うーん、ほんと、かるーい舞台でした。
ただ、私のすぐ横まで武田君がきてちょっとびっくりしました。かっこえー。

おすすめ度(1-10)→ 1.8
もう一度観にいきたいか→ うーん、武田君ファンならいいかも


05/12/16 さよなら西湖クン(モダンスイマーズ)@新宿THEATER/TOPS

2005年12月16日 (金) 19時開演
新宿THEATER/TOPS
モダンスイマーズ「さよなら西湖クン」

モダンスイマーズの公演をよくみてるという
元職場の同期に誘われて観劇。場所は前に
種の起源をみた所と一緒。舞台と近くて
いいんだけど、席の間隔がきゅーきゅーで
最終的に通路とかも全部席になるので、一度
座ると出るのは大変。前回も、今回も、
休憩がなかったのはそのせい?

ところでふと思うんですが、今日も前の席の
お兄さんの座高が高かったんだけど、あれって
座席のシートである程度調整できるようになって
ればいいのになーと思うんですよね。そういう劇場
ってないんだろうか。

さて、今日の舞台、草野球の試合を控えた前夜、
高校の野球部の仲間達が当時を振り返りながら
飲み語り遊ぶという感じで進行するんだけど、
(主役!?)の西湖クン(古山憲太郎さん)が
いい味出してます。
この方、私の小学校の時の同級生の浅野君に
そっくりでびっくり。あと、名探偵ホームズ
のホームズに似てる! ぼそぼそっという語り口
がまたなんか魅力を出してますねー。

私があと好きなのはキャプテン。いい!
ノビタ君もMっぽい感じでメガネ飛ばした時はびっくり。

西湖クンがあの部屋に尋ねてきた理由のシーン
ではちょっとうるっときました。でも最後の
シーンでは、もう一押しあると思ったんだけどなー。
ちょっと消化不良かも。

ちなみにこのタイトル、なんでさよなら西湖クンなのー?


06/01/08 新宿梁山泊@下北沢ザスズナリ

2006年1月8日 (日) 19時00分開演
自由席@下北沢ザ・スズナリ
新宿梁山泊
『楽屋2006』

久々の下北沢小劇場。この独特の雰囲気、好きです。
あの席の感じと(ただ、お尻痛くなるけど)。

最初は、男性と女性による伝統的っぽい太鼓の立ち回り
からはじまりました。もともと和太鼓とかの太鼓って音として
というか、音楽的にはあまり好きじゃないんだけど、まじかで
こう見て聞くと迫力や熱気が伝わってきますね。
このショーの後、いよいよ舞台がはじまりました。
(最初はこうしたショーで最後までいくのかと思った)

舞台は、楽屋での女優達のやりとりなんだけど、
この「楽屋」という演目を知らなかった私は、
見てる時はいまいち関係をつかみきれてませんでした。
最初の二人の女優って亡霊なわけですね。。
途中で枕をもった子とこの二人の子のやりとりで
「私達がみえるんだ」みたいなやりとりがあった意味が
わかりました。そういう意味では、はじめて
見る人には、いまいち関係がわかりづらかったかも。。

でも一人一人の役者さんの個性はなかなか面白くて
楽しめました。メイク落としとかのシーンも面白い。
ただ、ストーリー的にあまり盛り上がりがなくて
ちょっと途中でだれっとした感じに思えてしまったのが残念。。。
チェーホフの「かもめ」のニーナ、これはこれでみてみたい。
水に棲む無言の魚も、海に棲むヒトデも・・・でしたっけ。


06/02/11 The Code decoding@池袋芸術劇場

2006年2月11日(土) 14:00開演
H列8番@池袋芸術劇場小ホール
Garden 2006 Winter
「The Code decoding」

ikebukuro.jpg

「コードの復号」というちょっと難しい題名から、
難解な舞台なのかなーっとちょっと思って劇場へ。

最初の出だしは、おおおお、攻殻機動隊の曲だー(ですよね?)。
チャチャチャーチャチャーチャチャーチャーチャー・・・
かっこいいーーー。ただ、ちょっと台詞が聞きづらくて
どうなのかなー、把握できるだろうかと思ってたんだけど、
途中から、ストーリーが楽しくなってきました!

この舞台、男性陣がしっかりしてるところに、女性の役者さん
の存在感がきらりと光っていてひきつけられます。
特にカスパー、そしてバルタザアルが役にぴたっとはまってた!
アビ、阿部寛風のいい役者さんですねー。メルキオーレは
最初つんくっぽい!って思ったんだけど、一番安定感ありました。
天使の人達、魂が抜けた後の表情はさすがです。

ストーリーはなんとなくわかったような、でも説明しろといわれれば
説明できない、そんな感じ。でもキーワードはよくわかりました。
休憩なしの2時間。楽しかったです。

ただ、途中の中途半端なギャグはいらないかなーと・・・
今から550年後の話のはずなのに、サロンパスとか、
セイセイセイ!っとかいう言葉がでてくると、せっかく
陶酔しかけていてたのにひいてしまう。。。

ちなみに「ホタイ」って、補体だったんですね。
歩隊、つまり、歩兵かと思ってました・・・


06/03/16 狂人教育@タイニイ・アリス

2006年3月16日(木) 19:00開演
全席自由@タイニイ・アリス
池の下
寺山修司全作品上演計画『狂人教育』

開演ちょっと前についたらすごい行列。
若い子、やはり女性が多い。中に入ると
舞台の上にあやつり人形の女性が3人。
開演までの30分くらい、ずーーっと操り
人形の動きをされてました。でもこの雰囲気って
とても好き。舞台前がたいくつじゃなくなるし、
どんな舞台なんだろうという期待感が高まります。

で、いざはじまると、おおおお!なんかとても新鮮!
人形使いが人形達をあやつる様は見事。ストーリーも
自然に入ってきた・・と思ってたんだけど、最後に欄が
少女人形をあやつるのはどういう意味だー。。。 

上演時間は1時間。満足度はとても高い。
役者さんもとてもよかった。マユの高音の声だけ
がちょっと耳につらかったけど(席が前だったからかな)、
欄の演技がとってもいい感じで響いてきました。
また、パパがいいですねー。メイクもめっちゃいい!
そして個人的ヒットは猫が大好きな祖母♪

もう一回観にいきたいなと思う作品でした。


06/03/21 月影十番勝負 約束@スペースゼロ

2006年3月21日(火祝)
16列7番全労災スペースゼロ
「月影十番勝負 THE FINAL 約束」

劇団☆新感線の高田聖子さんの企画公演。
高田聖子さん、どこかの舞台で観た気がするんだけど、
思い出せない。。。

最初は結構台詞がはやいので、ついてけるかなぁ
と思ったんだけど、独特のペースで繰り広げられる
舞台、よかったです。特に余計な小道具などを使わず
音としぐさでの表現は見事。また、役者が7人とは
思えない多彩な表現力。

池谷のぶえさん、面白い!男性二人もとってもいい
スパイスで、ほんと役者さん一人一人の個性が
とても楽しい舞台でした。ストーリーはわかったような
わからないような、最後も、ここで終わりかなーみたいな
感じで終わりました。登場人物もどんどん出てくるので
(でもあ、同じ役者さんだってのは全然感じない)
そういう意味ではもう一回観てみたいかも。


06/04/17 ザ・隅田川@草月ホール

2006年4月17日(月) 19:00
1階H列48番@草月ホール
花組芝居「ザ・隅田川」

先日、一回観ているので今日は二回目。
前回に観たのとかなり印象が違って、めっちゃよかった!
見所の多さが前回の比ではなかったです。

アドリブや間など、前回から変わっているところは
結構あったものの、大きかったのは私自身の中で役者さんの
キャラがある程度把握できていたからというのと、おおまかな
ストーリーが頭の中に入っていたからだと思います。

まず登場人物のおおまかな把握。

大きく吉田家と入間家の二つの家。
吉田家の松若と入間家の花子が許婚関係。
花子と桜姫は姉妹。
入間家の局の岩藤は、入間家中老の尾上(花子のお気に入り)が嫌い。
お初は尾上の召使。
(今まだよくわかってないのは、パンフにある清玄阿じゃ梨と桜姫の
 「桜姫の前世、白菊丸と恋仲」ってどういう意味?あれは回顧シーンだったの?)

ここまで事前に頭の中あると全然違うかも。
でも、仮にはじめて見る前にこの相関図を知った
としても、いざはじまったら、???だと思うんですね。

やっぱり、一度観て、クエスチョンマークになって、
再度観ると、うーん、これがなんとなくわかってくるんですね。

この関係がわかると、ストーリーの中の綯い交ぜ
(ないまぜ。歌舞伎などで二つ以上の脚本が交差すること)
の面白さや、一人の役者が男役と女役をやってたり、
ある意味早替りだったり、そういう見所が満載で面白いんです。

私ははじめてみた時、最初横道さんや山下さんの
役柄がちんぷんかんぷんだったのですが、
今日二回目をみたら、結構わかった気になってきました。

しかもそれが男方、女方とあるのに、見た目が
シンプルな紋付袴で皆一緒だから、はじめて
みた時は混乱したんだと思います。二回目に
観たときは、それがじょじょにわかりはじめて、
どんどん楽しくなっていったんですね。

そして、役者さんの個性。
それぞれの役者さんの個性や人柄がわかると、
各シーンの面白さが全然違ってくるんですよね。
前回私がみた時は、前半は皆はじめてみる
役者さんばっかりだったので、正直個性がわからず、
とまどってしまったんですが、後半あたりからじょじょに
面白くなってきたんですね。でも(前回観たので)今回は最初から
個性がわかっていたので、清玄あじゃりや、残月、尾上
といったキャラがとーっても楽しめました。

最後のシーンは、あれは何度観ても気持ちいいです。
また、毎回違うっぽいアドリブもめっちゃ面白いです。
桜姫、36歳には絶対みえません!
内輪ネタまでいかないレベルのプチ役者ネタも楽しめます。

でもやっぱり一番のマイヒットは尾上の植本さんですねー。
素晴らしい! 最後の掛け軸もかっちょえー。

そういう意味でリピートしがいがある作品、
というか、リピートすることでその面白さが
とってもよくわかる作品なんだと思いました。

一回目は「よくわからないけど、終わってみれば
なんとなく面白かった」という感想だったんですが、
二回目の今回は大満足!でした。印象変わるもんですねー。

ちなみに今日は開演前トークもあったんですが、結構
内容は面白かったんだけど、皆声が小さくて
ごにょごにょした感じで、皆の声が結構いりまじってて
あまり聞き取れなくて残念でした。。でもダメだしじゃなくて
「良い出し」をして、そこから役者さんそれぞれに合うように
変えていくという井出茂太さんの姿勢、いいなと思いました。


06/04/27 靴を探して@シアターグリーン

2006年4月27日(木) 19:00
1階C-15 @ 池袋シアターグリーン
「靴を探して」 椿組

オケピのチラシ掲載サービスで、チケットプレゼントで、
当選者に連絡したら、1枚でいいので、もう1枚をどなたかに
ということだったので、わたくしめがいってまいりました。

で、ホールに入ったら、後ろから「ここ、違うと思います」
という当選者の方の声。ん? 舞台をみると、
「第1回  起業講座 ・・・」
と白板に書かれているではないですか。た、確かに。。
起業を目指している人のためのセミナー会場っぽい。
会場間違えたか・・と思い、いったんホールを出る。
でもここ以外ないよなーと思って係員にきくとやっぱここでした(笑)

ストーリーは、舞台上の白板通り、外資系の営業で成功したという
女性による起業塾という形で進行。その生徒や先生、その家族達
がからみながら、それぞれに自分のいきつくべき道を模索するという内容。

まず、役者さんが、すごくいい! うまいっというかどの人も味があって個性的。
いろいろな性格を見事に演技していて、観てて時間の経過を感じさせ
られなかったです。休憩無しなのにお尻も痛くないし。
(この劇場、新しいのか、椅子は座りやすかった。

役者さんがいい人達ばかりだと、いい演技がより引き立つんですよねー。
娘役の人といとこ役の人が、中でもかーなーりーよかった。やりとりも
面白かったし。今風の若者の様子、自然にうまく、こう引き込まれます。

でも、作品中のストーリー、どうやって自分の行きたい道を見つけるか。
それって皆悩む道ですよね。私も2年くらい前はすごく悩んでました。
本読んだり語学学校いったり旅行いったりいろいろ舞台みたり習い事したり、
いろんなものに触れてみたんだけど、自然に熱中してるもの、それが
やりたいものにつながって今にいたってます。それは、まわりの刺激
があったり、人との出会いであったり、ふとした友人との食事の中の
なにげない一言だったり。。。そういうきっかけが積み重なって・・って
感じと思います。って、なんか舞台の感想からずれちゃった。。。。

でもそういうことを考えながら舞台みてました。
ある意味12人の優しい日本人的ないろんなタイプの生徒を
うまく演出しているなと思いました。でもサブストーリーがついてる
のはその中の一部の人。他の人のサブストーリーも観てみたナー
と思わせられます。

衣装の切り替え(毎週土曜の講義ごとに衣装がちゃんと変わる)、
舞台の椅子の切り替えなどによる場面転換、それらがぱぱぱっと
いい感じで演じられてて、袖の椅子に待機してる役者さんもなんか
自然で、うまいなーっと思いました。次回公演もみてみたいです♪

最後、終わり方が、「これで終わりなのかなぁ」というもう一押しを
期待させつつ終わりなのかなと思わせる感じだったんだけど、
それもまー余韻を残すということでいいのかなと思ったり。
もっと観てたい、そんな舞台でした。


06/04/28 草迷宮@こまばエミナース

2006年4月28日(金)
18:30 @ こまばエミナースホール
幻想燈音楽劇 「草迷宮」 2006年版
演劇実験室 万有引力

不思議な世界でしたー。
出だしのインパクトはびっくりしましたねー。
あぁいう出だし、好きです。どかーんとくる感じ。

最初ホールに入って、なんか人形が中央にあって、
怖~って感じの雰囲気だったんだけど、
舞台は、全然怖いという感じではなく、
なんといいますか、独特の世界でした。

ストーリーは、私、ほとんど把握できてません。
途中出てきた操り人形の兄弟の話とか、あの3人組は
何だったのかとか、手鞠の存在とかが
私の頭の中では????。

でも、役者さんの動きとか、好きなんですよね。
奇怪な動きや、操り人形的なダンス、あれとても好きです。

終わり方もめっちゃ不思議でした。
ほとんどのお客さんも終わったってわかってなかったと思います。
非常等がついてもまだ拍手ならなかったですから。。

休憩無しの1時間半。結構長いように感じたけど、楽しめました。
でも、いやー、ほんと不思議な舞台でした。
ただ、なんか好きなんですこういう舞台。
どういったらいいかよくわからないんだけど・・・・


06/06/07 メタルマクベス@青山劇場

2006年6月7日(水)
18:00 @青山劇場
1階F列33番 (12000)
「メタルマクベス」

オケピで譲っていただいた良席♪
(偶然同じ日に同じくオケピでチケットをとった友人と観劇しました)

終わってみて感想。めっちゃ面白かった!!
3時間50分とすごい長いけど、
そんな長さを感じさせないすっごく見所満載の舞台でした。

以下ねたばれ含みます。

まず、最初の電光掲示と音響効果、うまい。
舞台って最初が肝心と思うんですけど、
期待感をかなりあおられました。
基本的にこういう電飾系好きじゃないんだけど、
今回のメタルマクベスは使い方がうまかった。

で、その直後、釜をまぜる3人の女性が登場。
ん? なんか服がださいぞ。なんか普通の
そこらへんの演劇っぽい雰囲気だ・・・

と思ったんだけど、真ん中の人がカレーの林氏・・
とわかって、じょじょに舞台にはまりこんでいき・・・
この3人がマクベスの魔女なのかとわかると、
予言等も含めその存在も自然にすっと入ってきました。
ただ、私もマクベスは前にオペラで一回みただけだけど、
マクベスのストーリーを知ってなくても、十分楽しめます。

この舞台、2206年の現在と1980年のシーンがかなり
交差するんだけど、その流れがかなり自然に入って
くるんですよね。大きなストーリーの流れも登場人物も
かなりわかりやすい。脚本のくどかんってやっぱすごいのかも。
マクベスもライオンキングも、大きいストーリーは親殺されて
追放されて復習で戻ってくるという感じですよね。そこに現在と過去
がうまーく交差して、意味のないシーンもうまく取り入れ、時には
ぐっとあるシーンもあったりして、ほんとお見事でした。

そして音楽もすごい。生のバンドもうまいけど、役者の
歌唱力もいい感じ。特に王専属シンガーの冠君、いい!
彼の報告の歌はも一度聴きたい♪

あと、さっきも書いたけど後ろの巨大電光画面の使い方がうまい。
時にはライブカメラになったり、時にはバイクシーンの見事な演出
で使われたり(背景にあわせてバイクが回転するのはめっちゃ見事)。
バイクもそうですが、各種小道具の使い方も見事でした。

キャスティングも見事でとても面白いんだけど、最高なのは松たか子。
すごい! うまい! キスをチュッチュするシーンから
狂ったシーンやシリアスなシーン、まじめなシーン、演技といい
歌といい存在感といいほんとにお見事でした。魅力的すぎます。
内野さんもとってもよかったんだけど、松たか子さんは
他の出演者とレベルが全然違うぐらいずばぬけてよかったです。

あと印象に残ったのは森山未来。タップ、ダンス、かっこいい。
はやい、やすい、うまいの吉野屋もよかった。
そして4人のダンサーの存在も、各シーンでぴたっとはまってていい♪

ちなみに門番の人とか、大人計画で有名な人らしいんだけど、
1幕ではちょっとついていけなかった。。
二幕でも、あのお尻出したりするのって、うーん、ひいてしまいます。
DVD出てもあのシーンはみたくない。
今回がとくにそうというわけではないけど、その役者のキャラを
知ってることを前提にした演出をされると、はじめて見る人には
つまらないなと思ったりします。

今日はテレビカメラが入っていて、
会場には芸能人も結構いらっしゃってました。
12000円は安いと思いました。
もう一回観たいけど、チケットとるのは難しそうだ。。
今日の録画、DVDになるのかなぁ。。
DVDになったら買いたいなぁ。


06/06/10 夕陽通りにいつもの声が@東京芸術劇場

2006年6月10日(土)
19:00 @ 東京芸術劇場小ホール
東京アンテナコンテ
「夕陽通りにいつもの声が」

私の大好きな劇団東京アンテナコンテナ。
前の劇団 I-CHI-MI の時に観てから
ずっとウォッチしてる劇団です。

ロンドン旅行でみれなかった時を
のぞいて、全て観てるんだけど、今回は
ちょっと久々だっただけにとても楽しみにしてました。

出だしは、いいっ♪ 出だしにスピード感あって
ひきこまれる舞台ってほんと素敵です。
ペットがほしいのくだりもめっちゃ笑いました。
そして坂口真紀さん、この方ほんと綺麗で花がある。

今回も懐かしい系のストーリー展開だったけど、
やぱりイジリー岡田さんさいっこー!
つっこみのタイミング、笑いの安定感、
台詞のわかりやすさ、ぼけ具合、自虐的ネタ、
アドリブ、全てが大好き!!
特に彼の安定感は舞台をしっかり支えてる感じで
どのシーンもにこにこしてみてられます。

そしてゲスト出演の山川恵里佳さんがびっくり。
DHCやテレビでのイメージと違って、すごく透き通った声
としっかりした役柄で、例えるならば広末涼子的な感じで
とても綺麗でした。舞台映えしはる方ですね。

下平さんと小浦さんは(もちろんイジリー岡田さんも含め)
もうどうくるかどうくるかという感じで(おそらく毎日違うであろう)アドリブ
もとても楽しみなんですが、今日は茶の間のシーンで小浦さんが
饅頭を食べてて台詞をいえないシーンでのつっこみが面白かったです。
こういう部分や、台詞でつまったりしたら、すかさずつっこむシーンが
舞台随所に満載なのがこの劇団の面白さでもあるんですよね。
ただ、ちょっと小浦さんにいまいちパワーがないというか、
台詞も聞こえづらかったりつまる場面が多かった気がします。
なんか心配なくらい。。

あと、今回、タップを多様してて、例えばなわとびしながらタップとか、
バスケットボールを持ちながらタップとかのシーンが多いんだけど、
うーん、前の上海トライアングルの時のイメージが強烈すぎるせいか、
タップは確かにいいし面白いんだけど、すごい!というより
「頑張れー!」みたいな目でみてしまったり。。でそのわりには
このタップシーンのウェイトが大きかったんですよね。
でも楽しかったからいいです♪

替え歌はほんとに面白い。でも私の中ではあのエビカニ三昧
を超える曲にはまだ出会えてないので、それにいつ出会えるかが
とっても楽しみです。

あ、あとゲストの萩野崇さん、最初の登場シーンで、結構きりっと
登場するシーンと思うのにずっとはにかんで笑ってる感じだったので、
ちょっとふぬけた印象になってしまいました。。舞台全体を通して
照れがみえてしまって。。。

ジェイソン・ハンコックさん、私の中ではエビカニ三昧の人という
印象なんだけど、彼のダイナミックさ、好きです。今日はよくわからない
間のシーンも多かったけど、彼の歌、また聴きたい。。。

最後に、個人的に好きだったシーンが、ボクシングのシーン。
あのシーン、音と同期してて、すごく面白かった。そしてあの
ギターを弾くよっちゃん。「そうねー」、あの台詞の間と演技、
あれは面白かった。ナイスキャラ♪

次回公演も必ずいきまーす♪


06/06/15 ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?@シアターコクーン

2006年6月15日(木)
18:30 @ シアターコクーン
1階N列8番
ヴァージニア・ウルフなんかこわくない?

劇場に入ってまずびっくり。
青山円形劇場のように、舞台をぐるりと
囲みこむ客席。そして舞台のそばにも客席が。

6時半開演で終演は9時40分頃。
2回の休憩を挟んでの長丁場の舞台でした。

今回もまた全くの事前知識なしで臨んだんだけど、
1幕:いまいちのりについていけず途中うとうと
2幕:演技が白熱してきて、面白くなる
3幕:演技の意味やストーリーに興味が出てきた
という感じで、じょじょに面白くなってきました。

ただ、長かった。冗長的に長い感じではないんだけど、
4人だけの舞台で3時間となると・・・

でも、役者さんはとても素敵でした。
まず大竹しのぶ。さすがです。見事な表情と演技力。
そして段田さん。いい感じです。この夫婦の演技は
ほんとに見事でした。目の動きひとつとってみても
すごかった。

もう二人のともさかりえと稲垣吾郎。
ともさかりえは登場からびっくりした。
言葉と動き、途中の壊れ具合。新鮮でした♪
稲垣吾郎ちゃんは、他の3人に比べると、
ちょっとまともというか、距離を置いてる感が
あったんだけど、それも演出的に考えれば
あってるのかなと思ったり。

それにしてもあの舞台真横の最前列、あれは
すごくいい席だけど緊張するだろうなー。
舞台と段差ないですしね。役者の視線もそうですが、
客席も視線もすごいと思う。

あ、ちょっと残念だったのは音響。
なんかぶーんって音とか(あれはわざと?)とか、
なんか休憩前の曲の入り方とか、音量の調節が
急すぎてとても不自然な感じでした。

あと、私、ほとんどお酒飲めないんだけど、
この舞台みてると、ブランデー飲みたくなります。
いや、ほんとに。。。いいなーって。

気にいったミュージカルみたいに、明日もまた観たいー!
みたいな感じではなかったけれど、たまにはこういう舞台を
みるのもいいな的な舞台でした。
あ、あとキャスティングが変わってそのキャスト次第では
また観たいかも。


06/06/29 純粋人@下北沢駅前劇場

2006年6月29日(木)
F列7番 19:30 @ 下北沢駅前劇場
LEMON LIVE Vol.1
純粋人 ~ Juliet ~

1068_MA.jpg

久々の下北沢。そして久々の演劇。
面白かった!
特に楽しかったのが有馬自由さんのシェークスピア。
面白くて魅力的で自然すぎて面白い♪
ふくろう、かなりうけました(笑)

シェイクスピアの時代の話なのに、ヘリ(?)や
最近の時事ネタなどをうまく絡み合わせてるあたり、
それがとても楽しい。役者さんの演技がうまいんでしょうねー。

ストーリー的には前半の展開に比べて、最後の方の展開が
はやすぎた気がしたけど、でもストーリーよりも役者一人一人
の個性が楽しくて満足の舞台でした♪ しっかりとした役者
さんたちに支えられて有馬さんと西ノ園さんがきらりと光る、
そんな感じの印象でした。

また観たいです。


06/07/02 アンデルセンプロジェクト白井版@世田谷パブリックシアター

2006年7月2日(日) 14:00
2階A列29番 @ 世田谷パブリックシアター
アンデルセンプロジェクト 白井版

flyfly.jpg

一人芝居は今までちょっと敬遠してたんだけど、
今回観て、一人芝居も面白いなって思いました♪

主に演じるのが、モロッコの青年、作詞家、オペラ座ディレクター。
これらに、あとアンデルセンやその童話の登場人物なども
全部一人で演じているのです。すごい台詞量。そして
変身(衣装替え)の早さは見事♪ え?今舞台袖に
ひっこんだばかりなのに、もう違う衣装で舞台センターに登場!?
とか、木をぐるりと回ったら違う人物に・・みたいな感じで
見ごたえありました。

特に、今回は映像装置の使い方が圧巻。去年にロンドンで観た
舞台美術を基本的に全編CGで作った Woman in the white
は、私的にかなり受けつけられなかったんだけど、今日の舞台
は、最初から使い方がめちゃめちゃ見事。最初のシーンは、
いきなり壁にへばりついて、あれ、どうなってるの??みたいな。。
今だにあのスクリーンの構造がよくわかってませんです。

それ以外にも、階段や童話の説明シーンなど、違和感なく
自然と映像を使っていて、見事でした。犬のシーンは面白い
けど、ちょっと使いすぎちゃいますかね。。

白井さんの一人芝居も、なかなかよかったです。
ただ、その違いが、主に髪の色や衣装でわかった感じなので、
このあたりはルパージュ版で、カナダ訛りの英語とか言い回しとか
の違いが入ると、もっと受け止め方も変わるんでしょね。

あと、音楽も効果的に使ってるなーと思いました。
なにしろ開演前に入場したら、いきなりオケピが
音出ししてますからね(笑)。また、音楽と映像と
演技の同期ってのはみていても気持ちよかったです。

ストーリーや作品の内容や背景などに興味や理解が
ある人はもっと楽しめる作品だと思いますが、
ちょっと知ってる人向けのネタや社会的背景などを絡めたネタが苦手
な私には、ちょっと難しいなと思ってしまい、あまり笑えませんでした。
知らない人にはわかんないよね的なのは苦手なのです。
なんとなくみてても楽しめるシンプルなのが好きなもので。。
そのせいかもしれないけど、特に台詞が続くシーン
で三度ほど睡魔に襲われました。私の隣の人も
後半かなり睡魔に襲われてはりました。

でもほんと映像と舞台の融合は素晴らしかった!
これだけでも一見の価値あります!


06/07/08 ウィートーマス@パルコ劇場

2006年7月8日(土)19:00
G列29番@パルコ劇場
ウィートーマス

面白い流れの舞台でした。

最初は木村祐一が関西弁じゃないのにかなり違和感が
ありましたが、途中からそれもあまり気にならなく
なりました。彼、面白いです。動きというか雰囲気
持ってるので、何も話してない時の動きとかみてても面白い。

内容は、猫の首から血だらだら、人間も全身
ばらばらになったり、ピストルで血がびゅーびゅー
でたりとかなりグロい感じですが(首や背骨や内臓とかを
ノコギリでがりがり切ったりするんですよー)、
台詞や演技の軽快さやコミカルさのせいか、
あまり重くないんですよね。これ不思議。

音がちょっとうるさかったけど、舞台の場面転換もスムーズだし、
なかなか面白い2時間休憩無しでした。最後どう締めるのかなぁ
と思っていたら、なーるほどーそうくるのねと。。
ちなみに「ウィートーマス」というのは猫の名前でした。

ところで、一点わからないことが。見逃しただけかも
しれないんだけど、どうしてあの兄貴は、バスタブに
妹が入る前に、あの猫が妹の猫だったと気づいた
んでしょうか?? そういうシーンありましたっけ?
名札を外に投げるシーンがいきなりきて、あれ、
なんでやばいって思ったの?って思ってしまったので。。

会場出る際、「前のキャストの方がよかったねー」
という声なぞが聞こえておりましたが、今回みるのが
はじめての私は、うーん、確かに、全てのキャストが
ぴたっとはまってたかというと微妙な気もするけど、
これはこれで面白いと思いました。前のと比較して観たいな。


06/07/23 GS近松商店@花園神社

2006年7月23日(日) 19:00
花園神社野外劇 自由席
「GS近松商店」 千秋楽

実は、野外での観劇ってはじめてかも。
今回観て、野外の雰囲気っていいなーと思いました。
少し小雨が降ってたんだけど、そのぱらぱらという音
とか虫の音とか、自然の音なのか効果音なのかわからない位です。

出だし、車やトラック、バイクがびびびーっと登場するシーンはびっくり。
やっぱり出だしがインパクトのある舞台っていい!

多数の役者さんが熱演されてましたが、皆さんそれぞれ
個性があって、その個性をうまーく演出されていて、
とっても楽しめました。時間的には結構長かったのですが、
時間の経過がまったく気にならない楽しい舞台でした!

一番のお気にいりは写真館のおやじさんの
若い嫁さん役の吉田麻起子さん、最高!!!
見た目とそのギャップと演技の迫真さとつかみ所が見事。
退場の時拍手起きてました。私もめちゃ拍手しました。

馬淵さんと光君のどろどろの演技も見ごたえあり、
津村君と光の妹の長嶺さんのやりとりも面白かった。ウィリー最高♪

ただ、この作品、ストーリー的には心中ものなんで
悲しくなっていくんですよね。
最後、後ろの天使の世界みたいなところにいた人達が
殺しあってしまうのは、なんでなのかなーと思ってふと
考えてみたんですが、前半町内で一緒に舞台を作って
いた人たちが、ふとしたことから人間関係のもつれや
仲間外れ、分裂みたいなのに発展してしまうという
ようなことをあらわしていたんでしょうかねー。

場面転換の切り替え、舞台セット、さすがでした。
生の舞台の良さがじんじん伝わってきましたです。

ただ、屋外で休憩はつらいかな・・
でも屋外ならではのビール販売とかお菓子なげたりこういう雰囲気って面白い。
あと、ウチワを配ってはったんだけど、私にはまわってこなかったので、
来年行く時は、最初にちゃんとGETするようにしよ。

また来年観にいきたい作品ができました。


06/07/29 脳みそぐちゃぐちゃ人間@本多劇場

2006年7月29日(土) 20:00
N列19番 @ 本多劇場
毛皮族 「脳みそぐちゃぐちゃ人間」

前に知人が「最近注目でおすすめの劇団が毛皮族」
と言っていたこともあり、楽しみにしてました。
どんな劇団でどういうメンバーでどんな作品かは
何も知らずに出かけたんですが、劇場に入るなり、
どでかいミラーボールのような半球と巨大なセットで
ただものではない雰囲気を感じました。

いざはじまると。。舞台後方からお坊さんに扮した
女性達がじゃんじゃん降りてきて、下ネタが入った
コミカルな演技を繰り広げていたと思ったら、いつのまにか
別のストーリーに入ってました。これ、最後にプログラム見て
気づいたんですが、4部構成なんですね。途中までどうつながって
るんだってずっと思ってました。特にアッコちゃんからエモンシュタイン博士
は結構自然につながってたような気がするのですが・・

個人的には、能なし人間アッコちゃんがとても好き。
アッコちゃん役の町田マリーさんの声やしゃべり方が
クレヨンしんちゃんに聞こえてしょうがなかったんだけど、
展開も面白くて、もう一度観たい。ヤバイコさいこー。

ただ、その後の第2部のエモンシュタイン博士のお話は、
ちょっとくどかった・・・ また、歌と踊りが入ってきて
曲や振り付けや歌もとても好きなんだけど、江本さんの
ソロボーカルはちょっと音程が微妙・・・

その後の戦争の話は・・・・うーん、どうなんでしょ。

でも、全員で踊って歌うシーンはとても楽しくて、こういうの好き!
しかも劇場出た後も頭にずっと残ってました♪

役者さんは2人以外みな女性なんだけど、皆さんお綺麗で、
しかも、エロネタやらも歌詞や演技にふんだんに取り入れ
られていて、途中ニップレスのダンスとかもあったりして、
ギャップがあって面白いなと思いました。

また、観客席に男性が多かったのもちょっとびっくり。
ただ、観客の乗りはいまいちというか、拍手もまばらな感じ。
感じ的には、立ち上がってのりのりになる人がいてもおかしくない
舞台に思えたんだけど(でも個人的には皆座ってる方が好きだけど)。

最後、カーテンコールの後、舞台上でグッズ紹介やクイズタイム
があったりして楽しかったです。
DVDを買うまではいかないけど、次の公演もいってみたいです。


06/08/06 ドアをあけると@シアターVアカサカ

2006年8月6日(日) 14:00
F列2番 @ シアターVアカサカ
プレタポルテ
「ドアをあけると・・・」

休日の赤坂って全然人がいないですねー。
で、おおお、こんなところに劇場が。
地下、しかも綺麗で、さらに観易い。おおお。

舞台がはじまる前に、ドアボーイ役の郷本さんが
ステージ上で、コミカルに掃除とかをしてるのですが、
こういうのは開演前、飽きなくて面白くて好きです。

で、開演。SMの女王というプーペイとジュリアンとの
シーンからはじまるんだけど、果たしてどういう展開に
なるのとちょっと不安を感じていたんですが、
2026年、2006年、1986年という三つの時代を
ドアをつかってうまくタイムスリップする感じ、
とてもうまく表現されていて、面白かった。

こういう舞台って、えてして、人物の相関図が混乱したり
わからなくなったりしがちなんですが(というか私が把握
するのが苦手)、今日はとってもよくわかりました。

キャスト6人全員が、皆いい感じで個性的で、どの
組み合わせになってもドキドキハラハラ、楽しく観れました。
特にプーペイ役の岡本麻弥さんは、声がいい上に、
雰囲気や表情などがとってもよく伝わってきました。

ジュリアン役の水下さん、冷酷で怖かったー。
2026年に戻らないでーって思っちゃうくらい。

ジェシカ役の森若さん、綺麗な上に面白い。
あの背中パチンは痛そうだ・・・

休憩時間にも、ハロルド(ドアボーイ)がステージ上の部屋
を掃除しにくるんだけど、その掃除が終わるまで席をたたない
お客さんがかなりいたので、リピータもかなり多いとみた。

ストーリー的には、最後は拍子抜けなくらい一気に幸せモードに
突入ですが、それはまーそれでいいのかなと思ったり。
養子にしてというあたり、一瞬うるっときたんだけど、
うるっとさせないくらいあっさりと流れていきました。

今回が第1回公演とのことなので、次回もぜひ観てみたいです。


06/08/06 可憐なるばっきゃろう狂詩曲@神楽坂die pratze

2006年8月6日(日) 18:00
自由席 @ 神楽坂 die pratze
石神井童貞少年団 第四回公演
「可憐なるばっきゃろう狂詩曲」

今日は昼夜の演劇連続観劇♪

神楽坂の閑静な住宅地の中に劇場が・・
おおおお、いいですねーこういう小劇場。
最後列だったけど、舞台が全然近い。
前座があるのも面白い♪

とある郵便局ととある喫茶店の二つを
舞台にして展開される内容。

時々入るアンサンブルのユニゾンや
音楽がなかなかいい感じ♪

そして後半の「面白いことやって」ののり、
あぁいうの好きです。受けなくても全然いい。
楽しい。鷲内さんのがよかった。局長は
ほんとにきれてるのではないかと少々不安に・・

ただ、そのおもしろいことやってのシーンの
途中、客席に水が天井からぼたぼた落ちてきた
ので、それを全く無視した進行だったので、
お客さんの視点的にはちょっと触れてほしかったなーと。
アドリブの場面って感じだったし。。。

こういう舞台って、あ、いいなって思える役者さんに
新たに出会える可能性を秘めてますよね。


06/08/18 小鹿物語@コクーンシアター

2006年8月18日(金) 19:00
1階P列16番@コクーンシアター
小鹿物語 初日

急遽今日観にいくことになって、さんまさんの舞台と聞いて、
どんな舞台なのかなーコメディなのかなーと楽しみにいってきました。
(ちなみにこのポスター、舞台と全然違う衣装なのはなぜ??)

さんまさん、生瀬勝久さん、真矢みきさん、素晴らしい!
面白い! この3人は間といい台詞のいいまわしといいうまい!
さんまさんは、テレビで見てるのりがそのまま舞台にきた感じ。
そして真矢みきさん、綺麗!声がいい!そして間の取りかたがうまい♪

脇役陣も面白くて、温水洋一さん、面白い。髪の毛ネタさいこー。
そしてナイロン100℃の新谷真弓さん、表情がとてもゆたか。

以下ネタばれ少々


もう最初から笑いが多くて、楽しい時間が流れてたのですが、
お話は戦時中の日本が背景で、そこに生きる笑劇場の役者達を
中心としたお話なんだけど、途中、靖国まわりのいいまわしや
朝鮮人のうけた迫害を語るシーンを引き立てて強調しすぎな感じで、
ちょっと違和感を感じるくらい長かったような・・

そしてさんまさんと生瀬さんのやりとりでほろりとさせられたかと思いきや、
中山さん演じる若者と新谷さんとの絡みがいまいち消化不良で、
最後の終わり方も・・・ ううむ。しかもなぜあそこだけ水が・・・

笑いのポイントになる台詞がちょっと聞き取りにくかったりした
場面も多かったけど初日だったからかな。
あ、さんまさん、いろいろな小物に台詞書いてる??
今日の舞台、アドリブってどのくらいあったんだろうか・・・
そのアドリブがこの舞台のひとつの面白さでもある気がします。

終わってみれば、ちょっと複雑な感じが残る舞台ではありましたが、
さんまさん、生瀬さん、真矢みきさんの競演がみれて嬉しかったです。
この3人の舞台、また観たい♪


06/08/22 伝説の女優@鎌倉芸術館

2006年8月22日(火) 14:00
2階2列 @ 鎌倉芸術館大ホール
「伝説の女優」

平日マチネなので、男性少ないだろうなーと
思って観にいってきましたが、男性、ほぼ皆無。
しかも男3人組なんてまずいない。
それにしてもこの大ホール、1500人収容、おっきーい。

観おわっての感想ですが、うん、やっぱ、
ここでやるには劇場大きすぎなんちゃいますかねー。
ここまで大きすぎると、役者さんと同じ空気をすってる感が
薄れるかも。ミュージカルとかだと音楽やアンサンブルのダンス
とかで迫力が伝わってくるんだけど、さすがに少人数のお芝居だと、
この大きさだと客観的感覚がより強くなるなーと観ながら思ってました。

でも、後半のブラウニーを食べる所あたりから、面白くなってきて、
双眼鏡を通してですが、木の実ナナさんと浅丘ルリ子さんの二人の
掛け合いや表情やしぐさ、さすがでした。お二方とも雰囲気をもってるので、
やっぱりそういう意味でもこの舞台はもっと小さな劇場で観たらもっと面白い
と思う。浅丘ルリ子さんは綺麗~。木の実ナナさんは、きっとした表情や
ゆるみ具合とかが観ててほんとに面白い。

メイド役の田中利花さん、役柄的にすごくはまってて声も通るんだけど、
これもホールの音響で声が通り過ぎてこれまた響きすぎてたのが残念。。。。

二幕で太川陽介さんが部屋に入ってきたあたりから、舞台に
躍動感がでてきて俄然面白くなってきました。太川陽介さん、
ブラウニー食べたあたりからののり、面白かった♪ カーテンコール
でのこの方への拍手の量も多かったから、アイドル時代にファン
だった人も多いのかな。

そして最後に、短い三幕(?)があるんですねー。マツケンサンバと
同じようなポジショニングなんだろうか。会場全体がミラーボールのようになって、
大澄賢也さんがリードして盛り上げてはったけど、こういう会場って音楽は響くから、
このレビューショーは、時間的には短かったけど、なんか楽しい気分にさせてくれますね。

余談ですが、ご年配の方って、舞台中に「横の人と話す」人、多いかも。
そういえば私の祖母も四季のアイーダを一緒に観にいった時、横でいろいろ話し
かけてきてたなぁ。

そして、いびきおじさん! 多分私と同じ列か一つ前の列でちょっと離れた
ところっぽかったんだけど、1幕も2幕もグゴゴゴゴ、グゴゴゴゴと思い切りいびきをかきまくり、
2幕の最後で、グゴヴァッ!!っと思い切りでかく息を吸い込まれたのには
かなりびくっとしましたが、その人、最後まで寝てたようです。一人できてたのか、
いや、でもおじさんだからきっと奥さんと一緒だろう。だったらちょっと注意してほしいな。。。


06/09/01 百鬼夜行抄 2@博品館劇場

2006年9月1日(金) 19:00 初日
G列18番@銀座博品館劇場
『百鬼夜行抄 2』

初日♪ 観てきました~。
こういう出だしのお芝居って好き。
やっぱり出だしがいいと、脳のモードが変化して
ちょっとでも面白かったらどんどん吸収して笑ったり感動できる
ようになるんですよね。逆に出だしがいまいちだと、
構えてしまう形になるので、一発大逆転がないと
笑いのポイントも身構えてしまうように思います。

このお話、飯嶋ファミリーを囲む世界観がとても素敵です。
パンフレットも読みこんでしまった。原作も明日早速漫画喫茶で読んでみよ♪

そして今回は女形の人たちがいっぱいでてきてめっちゃ楽しい♪
メイク、服装、しぐさ、髪型、ひとりひとり全然違って面白い。
前回の隅田川の時と同一人物とは思えない。

特に八重子、環、あやのおばちゃん三人組、いいです!
メイクと衣装がこれまたうまいのですよ。
登場のたびに、お、おぉって声あげちゃったくらい。
服装も場面転換で変わってたりして楽しめます。
そして晶、そういう衣装できましたかー。やられた。

司は通し稽古の時のインパクトが強すぎたせいか、
今日は化粧と髪型でちょっと印象が変わりました。でもしぐさが好き!

加納さんはさすがです。キ、キスは・・・(笑)

男性陣は、青嵐がめっちゃいい。ふぬけた時もさいこー。
角生えてる時がすっごくかっこよくて、あの登場シーンもっと観たかった。

で、なにげに今回のマイベストキャストは覚(司の父)でした!

いろいろな場面が楽しめて、音楽の使い方も見事でテンポ感もいいので、
時間があっという間にたっちゃう感じ。
でも1幕の終わりはちょっと突然でびっくりした。。

それにしても今日は観客の笑いのタイミングがはやかった。
初日でコアなファンの方が多かったからか・・
私には聞き取れなかったり、意味が??で何言って笑ったのー?
ってところがちょこちょこありました。こういう時、取り残されてる感が
続くとちょっとひいちゃう時も多いけど、今日のは逆に気になって
なんであの時あの台詞が出てきたのかってのを知りたかった所がたくさん。
また、初日ならではって感じのハプニングもところどころあったりして楽しめましたです。

最後の方のシーンは、いいですねー。うん、いい終わり方だー。
出だしと終わりがいい舞台ってやっぱいい♪


06/09/03 ダム・ショー@シアタートラム

2006年9月3日(日) 14:00
F列6番@シアタートラム
「ダム・ショー DUMB SHOW」

ふむ。。。ちょっとネタばれ含みます。


3人の役者さんはみなさん個性的でとても面白い。
特に前半の浅野和之さんの演技がお見事。目の動き、しぐさ、
そして追い込まれた時と自信を持った時のチェンジ。
特に目の動きがすっごく面白かったです!

バナナのシーンは、あれって演出ですよねー。
きっとそーだ。特に浅野温子さんの時は振ってたし。。
でも演出だなーってわかったとたん、んーって思ってしまった。。

決して面白くなかったわけじゃない。
でも面白かったかといわれればそれまた微妙。

んーなにかどこかこう単調な感じ。。
会話の駆け引きとかも、なんかドキドキしなくて、
んー演じてるなーって感じでさめてみてました。。

休憩無しの1時間45分。しかも前方でいい席。
なのに、途中、後半あたりで舞台の流れがゆるやかになり、
時間が気になりはじめ。。。

場面交代のシーンで、着替えの時間稼ぎのためか、黒服のスタッフの方が
部屋の小物をゆっくり片付けるのが逆に時間の長さを感じてしまい。。。
あの間で、それまで入り込んでいた気持ちがちょっとリセットされた気もします。
あとは、バスルームのドアをあけた時、スタッフの人がしゃがんでるのが
全身でみえちゃったりして。。。(ドアを大きく開けすぎたせいかな)

少人数の演劇だと、結構見るところが限られてるからか、目線を集中させてる分、
ちょっとしたしぐさや台詞の間や、こうした裏方がみえたりすると、
思考が非日常の世界から日常の世界にふっとチェンジされちゃうんですよね・・・

途中後ろの方でばたって音が何度かしたのは、多分寝ててグラって来た人の音じゃないかな。


06/09/17 蒲田行進曲@青山劇場

2006年9月17日(日) 14:00
1階G列27番@青山劇場
「蒲田行進曲」

久々の青山劇場。
はじめてのつかこうへい作品。

以下ネタばれ含んでますので、みてない人はみた後に・・


これまで、宝塚や四季、東宝を中心に観てきましたが、
そののりで観劇してしまったので、観劇直後の感想は
orz だったんですが、その後、つかこうへいの作品を
観てきた友人から話を聞くと、そっか。。あれは主張なのかと。。

かつぜつが悪くて叫んでる感じの役者さんたちや、主役しか
常にみてないような演技、突如はじまる大爆音の歌、露骨
すぎる差別表現、必要あるのと思わせられる下ネタシーン、
すべて意図的な演出だったのかーと今になって思います。
そういう意味で考えると、好みが二分する作品なんでしょうね。

役者さんでは、佐藤アツヒロさんがよかったです。
光GENJIの時の印象からなんか脱皮したような感じで、
コミカルさや表情が面白くて安定感があった感じ。
女方になって、口を開いてキってきめるシーンがよかった♪

でも最後のオチ、あの演出だと気づかないと思うんだけど。。
私も普通にカーテンコールだと思ってしまいました。

観劇後、映画を観てみたら・・・ 面白い映画じゃないですかー!
映画の終わり方、おおお、うまい。そうだったのかーと。
映画をみてよくわかった部分も多くて、例えば、銀ちゃんが小夏と結婚しようという部分、
舞台はそこにヤスがからんでなんかぐちゃぐちゃになっててよくわからんかったんですよね。
しかも舞台版ですっごく長く長く強調してた部分(部落、障害、DV)は映画版では
全然そんな印象を受けず。。。逆に舞台版でいいなって思ったのはファンレターかな。。

途中、風間くん&黒谷さん二人の長い長いシーンで観客のすすり泣きの声も聞こえたけど、
一方で寝てる方も多数。隣のおじさんなんていらいらしてた感じ。あのシーン長すぎ・・・
(風間君のファンだったらあの長いシーンは堪能できたのかもしれない)

この舞台は、つかこうへいってこういう舞台っていう事前知識なしに
みると、苦手意識を持つ人も多いんと違うかな。。私がそうだったので・・・


06/09/26 ランプ@THEATER/TOPS

2006年9月26日(火) 19:00
1階A列7番@新宿 THEATER/TOPS
ちからわざ第8回公演「ランプ」

前から2列目。舞台がとても近い。
小劇場系の醍醐味です!

本間剛さんという役者さんがとっても
よかったです。最初の登場から、とても個性的で
おぉって思い、模擬面接のシーンでは持ち味発揮!
って感じでとても楽しめました。

あと、桑原裕子さんもよかった。
間とか、表情とか、コミカルとシリアスな切り替えとか、ぐっとひきつけられます。

ただ、誰が一番お気に入りになったかというと
しおつかこうへいさんです。パンフの写真と全然ちがってびっくり。
こういうのりができる役者さん、大好きなんですよねー。
なぜか浮き輪屋さんでしたが・・(水で子供を失ったマスターを
救うという意味があったりするのだろうか)。金魚を落とした時は、
あぁ金魚ちゃん大丈夫なの!?っとちょっとどきっとしました。

ストーリー的に、ちょっと終わった後どよーんと
してしまう感じだったけど、見ごたえある舞台でした。

でもあの距離で舞台上で役者さんが叫んだりどなったり
すると、観客としてはびくっとしますね。ちょっとかまえちゃうくらいに。。
逆にいうとすごい迫力だったんですけどね。


06/10/23 夢芝居一座@帝国劇場

2006年10月23日(月) 12:00
2階I列5番@帝国劇場
「夢芝居一座」

どんなお芝居なのかまったく知らずに、
行ってきたのですが、楽しかった♪

浜木綿子さん、この方の声とこのしゃべり方、
以前どこかで観た気がするんですよね。。思い出せない。
このインテンポな中に時々発生するおとぼけ、好きです。

コロッケは、最初のあの歌のシーン、あれ、本人なのかな。
二幕最後の、劇中劇は、なるほど、やっぱそうくるわけね
という感じの流れ。楽しかったです。でも観客の方達、
この劇中劇にカーテンコールの拍手をしてたのにもびっくり。
これはお決まりなのか、いや、多分初見の人が多くて
あれで終わりと思ったからなのではないかなと。。

まわりの脇役に小野真弓さんが出てましたが、なかなか
先生らしい感じで好印象。

で一番びっくりしたのは、アンサンブルに、文京区の集まりで
お会いした役者さんが出られてたこと。くの一ででてきたり、
着物姿で出てきたり、今日は彼女にも注目してたので、
なかなか楽しい3時間になりました。

それにしても、観客のおばちゃん方、結構音たてますよねー。
暗転の時にはかなり大きな声でお話になる。。で、上演中の
移動も多い(これは仕方ないか)。でもビニールがさがさとか
お菓子とか、あぁいうのはちょっといけませんよね。

今日は2階のI列というB席からの観劇だったんだけど、
B席最前列のところにあるついたて、これが高い。
深く座ると舞台前方が見えないくらい。もちょっと考えてほしい。
2階前方は結構空席が見えました。面白い舞台と思うんだけどなー。

マリーアントワネット、はやく観てみたい!


06/11/10 ハナオフ@THEATER BRATS

2006年11月10日(金) 19:00
自由席 @ THEATER BRATS
「ハナオフ 相対的浮世絵」

先日稽古場訪問させてもらった花組芝居さんの
ハナオフ初日、行ってまいりました。

この小劇場の役者さんとの距離感、いいですねー。
桂さんのスコットランド帰りの衣装、登場からすごいインパクト。
また、北沢さんの学ラン姿、すごい、似合ってて怖かった(笑)

会場は、結構コアなファンの方も多かったようで、
笑うタイミングとかがそれぞれ違ったりして、そういうのも
面白かったです。花組芝居の役者さんが客席に散らばってた
のもおおおって感じでした。

最後の二人がさっていくところ、二人残された会話、
前向きに生きよう感が伝わってきました。過去から逃げてるだけ
じゃだめで、向きあって、気持ちに整理つけて新しくスタートきる
勇気も大事だなってことを教えてくれた気がします。

場面転換がないのに、あまりそれを感じさせないのはさすがです。
途中、お?っという間もあったり、
送り出した後の、エピローグもたっぷり楽しめました。

次回のハナオフもぜひいきたいです。

明日からはNY!♪ いまだスーツケースはからっぽです。


06/12/18 おゆき・中村美律子特別公演@明治座

2006年12月18日(月) 11:00
おゆき・中村美律子特別公演
1階20列17番 @ 明治座

初めての明治座。浜町A2出口でたらすぐ。
お、おおおおお、今までの観劇歴の中で
お客さんの平均年齢一番高いかも。

と思っての幕開けだったんですが、舞台、めっちゃ面白かったです。
お見合いのシーンからのはじまりってのがぐいっとひきつけられますねー。
あと、コミカルな演技もうまくて、結構笑いまくっちゃいました。

中村美律子さんは、登場からとてもチャーミング。
いや、ほんと、かわいらしい。雰囲気がとてもありますねー。

登場人物も、中村美律子さん、川野太郎さん、二宮さよ子さん
を中心に、とてもしっかりした脇役の方々が充実してるので、
小芝居みたいなのをみてるのもとても面白い。特におしげさん
(でしたっけ)の演技、好きですー。

ちなみに客席で、私にはよくわからないところで笑いが起きる
のはちょっと不思議でした。例えば「昭和十年・夏」という
文字が舞台に表示されると笑い。な、なんで?
結構年数たっちゃったんだねーってこと?

2幕の、ノブを返してというシーンは、
いやーちょっと、涙ぽろりときてしまいましたですよ。
(私の前に座ってた大学生っぽい子はそのシーンで寝てたけど・・・)

そして最後のあのだんなのユリ。会場にきてる人たちの世代って
結構共感した人多いのかも。ただ、私はあのシーンは
わからないことも多々。そもそもあのシーンは何を祝う会
なんだっけ。。おゆきさんの誕生日か何かなのかな。
で、あのユリはおゆきにあげるために、その日に山からとってきた
という解釈であってるのだろうか。あの場面にいたる過程がいまいちよく
わからなかったんだけど、そこはあんまり考えない方がいいのかな。

そして一番気になるのは駆け落ちしちゃった後のおゆきの実家の行く末。
大丈夫だったんでしょうか・・・・

3幕のショーは、中村美律子さんオンステージ。
会場からは結構掛け声がかかったりしてそれもまた面白い。
今日は歌中に「世界一!」って掛け声がかかったらしくて、
美律子さんそれに思わず噴出しそうになったってトークでいったはりました。
私、演歌のこういうショーってはじめてかも。
途中、お弟子さん?の歌が入ったり、トークがあったり、なかなか盛りだくさん。
最後の踊りのシーンは、1幕のおじーちゃんとかも出てきて踊って、
楽しい締めくくり。

あと、照明の使い方がちょっと面白かった。あぁいうのきれいですねー。
座席は、最後列でも双眼鏡いらないくらい、結構観やすかったです。

それにしても11時開始で15時終演。4時間、すごい。
もっとすごいのは、この後16時から夜の部だってこと。いや、すごい。ほんとに。


06/12/18 三婆@新橋演舞場

2006年12月18日(月) 16:00
三婆
1階16列32番 @ 新橋演舞場

皇居のお堀の横を木枯らし舞う中
自転車でいざ新橋演舞場へ。

客席に座ってまず最初の感想。
「さっきより客席の髪が黒い」(笑)

三婆、本妻:波乃久里子さん、妾:水谷八重子さん、妹:園佳也子さん
3人が一つ屋根の下で暮らすことになるドタバタ劇。
ただ、ドタバタ劇といっても、味のある、なんかゆったりした
流れの舞台でした。こうリラックスして、気にせず笑ったり
できる感じ。暗転中、まわりのおばちゃん達がしゃべる
(ひそひそじゃない)話し声もこれもまたライブならでは。
(ただ、飴のびりびり音と、双眼鏡についてるのではと
 思う位りんりん鳴る鈴の音はご勘弁。あと、一幕でずーっと
 かなり苦しそうに咳をし続けてはった右後方のおばぁちゃん。
 右耳がついそっちに神経を奪われてしまい。。。)

今回の私的ヒットは、園さんと笹野さん!
この2人、いやー、素晴らしい。強烈なインパクトだ。。
また、女中役の鴫原桂さんが、とても明るく元気にそして
少ししたたかに(笑)絡んでいく様が痛快でいい
アクセントでした。でもあの2幕の去り方はちょっとさびしい。
(3幕ででてきはった時は別人のようでびっくりした)

この舞台、ニ幕で終わりといわれても、おおおおなかなかええ舞台
やったと思って帰ってしまいそうな感じ。そう、この2幕の後
20分だけの三幕がありまして、これが15年後のお話。
これがまぁなかなか皆さんの15年後が強烈で、
ほんまお見事に演じられてます。そしてあの終わり方。

一人で年老いることについてちょっと考えさせられる感じですね。
(園さんが出ていくあのシーンであぁ展開するとはね・・)

終わった後、後ろのおばあちゃんが「ぼけたくないねぇ」
といってたのが印象的でした。


06/12/19 ブルックリン・ボーイ@紀伊国屋サザンシアター

2006年12月19日(火) 14:00
ブルックリン・ボーイ 千秋楽
1階21列22番 @ 紀伊国屋サザンシアター

実はサザンシアター、初めてです。
最後列でも勾配がきついので舞台がよく見えます。
(ただ、最後椅子がちょっとおしりいたくなった)

昨日から引き続き、ちょっとゆったりテンポの舞台。
暗転ごとに浅野さんのペアが変わる感じの流れ。
ひとつひとつのシーンは結構長めで、台詞もびっしり。
浅野和之さん、味があるいい演技しますね。
しかも浅野さんでずっぱり。トレンチコート姿がかっこよかったです。
月影瞳さん扮するファンの子をお持ち帰りした
シーンでは、ベッドの上の足の演技とか絶妙ー。さすがだ。。

また、今拓哉さんってあんなに筋肉質でしたか!
台詞の読み合わせのシーンはとっても引き込まれました。
阿知波さんはさすがにお上手。彼女のおかげで
すごく躍動感がうまれてる感じがします。

そして最後の親父さんとの対話シーンがめっちゃよかった。
親父さんの登場の仕方もとても自然な演出。
親父さんの思い、息子の思い、
とても伝わってきました。このシーンはほんとによかった。

終わった後、みた人同士で話したくなる感じですね。

いい舞台でした。

それにしても、昨日のおゆき、三婆、そして今日のブルックリン・ボーイと、
3連荘で、人が生きていく上での絆やつながりみたいなものって大事だなぁ、
一人だけではいきていけないよねみたいなことを感じました。
そんな今日、観劇後、今度歌い手さんのピアノ伴奏をすることになって
某グループホームさんにお邪魔してきたのですが、そこで認知症になった
ご老人や、身寄りがまったくない90歳の未婚のおばーちゃんとかのお話
を聞き、この3つの舞台とこのグループホーム訪問、偶然の
スケジュール一致とはいえ、考えさせられるものがありました。


06/12/20 紫式部ものがたり@日生劇場

2006年12月20日(水) 18:00
紫式部ものがたり
1階F列18番 @ 日生劇場

花組芝居の植本潤さんが侍女役の綺麗な姿でチラシに
載ってて面白そう!と思い、またキャストも豪華、観て参りました。

大地真央さんの紫式部、お美しい。何着ても似合う。
でもみてて一番輝いてたのは光源氏役の時かも。お美しいー。

そして最初のシーンでいきなり笑わせてくれたのが
植本潤さんの侍女左近。動きも演技も声も面白いー。
設定以上のキャラクターを演じられてる感じでとても楽しい。

今回のマイベスト2キャストは、
安倍晴明役の姜暢雄さんと紫式部の娘役の田島ゆみかさん。
姜さんはすごい、輝いてます。立ち姿がもう威光を放ってる感じ。
しかも衣装がとってもかっこよい。カーテンコールでのしぐさもよかった!
田島さんは、めっちゃかわいい。私の中のイメージの竹千代みたいな、
なんていうんでしょう、子供の持つかわいらしさと女の子のかわいさが
一緒になってるみたいな感じ。

2幕では、紫式部と藤原道長のシーンをはじめ、
結構いいシーンが多くてかなり楽しめました。
(ただめっちゃいいシーンで右後方のおやじがいびき・・おい・・・)

出だしはミュージカルっぽかったんだけど、踊りはほとんどなくて、
歌は大地真央さんソロがほとんど(もっと高音を聴きたかったなぁ)。
なので、これはミュージカルというよりは演劇になるのだろうか。

カーテンコールの女性陣の衣装はとっても綺麗。
もっと長くカーテンコールみてたかったです。
あ、そうだ、カーテンコールで、左端にいらした亡霊、
定子役の方(お名前がわからない)の笑顔がなんかとてもよかったです♪


06/12/22 NODA MAP ロープ@シアターコクーン

2006年12月22日(金) 19:00
NODA MAP ロープ
1階F列9番 @ シアターコクーン

久々の NODA MAP。事前に先輩のプチネタばれブログを
読んでしまったものの、すっかりその内容を忘れ
(大丈夫か私の記憶力)、事前知識ほぼ0状態で観てきました。

楽しいとか面白いとかいう表現ではなくて、
うーん、うまくいえませんが「いい舞台でした」。
変化球じゃなくて、ストレートでしたねー。でもこの構成はさすがですねぇ。。

以下、ネタばれ含みます。ご注意下さい。

プロレスのリングを中心に舞台は展開しますが、
八百長、暴力、視聴率、戦争、集団心理、史実、
やらせ、DV、引きこもり、偽装結婚、不法滞在
といったいろんなテーマが盛り込まれ、うまーく
結び付けられて伝わってきます。

休憩なしの2時間。とてもみごたえのある舞台でした。

前半は、笑いも多くて私も楽しみながらみてましたが、じょじょに
エスカレートしていって笑えなくなり、そしてミライというのが
未来ではなく、ベトナムのソンミ村ミライ地区で起きた米軍による
村民虐殺事件のミライであることがわかり、宮沢りえさんによる
虐殺の実況シーンは、直接的な演技はなくてほぼ言葉だけによる表現
なんだけど、すごく胸につきささってきました。
観客席も緊張感に包まれた静けさでした。
その後の暗転の時、私はここで終わりなのかなっと一瞬思ったんだけど、
ふっとプロレスリングのシーンに戻ってきて、
少し余韻をやわらげつつ、観客に投げかけるような形で幕は降り、
カーテンコール4回。最後に野田さんが舞台隅でちょこっと表情で
ご挨拶をされたのがとっても印象的でございました。

長い台詞ががががっと続くシーンも結構多いですが、難解ではなく
聞き取りやすくて、頭にもすっと入ってくる感じ。言葉遊び的な
要素も盛り込まれてたりして面白いですが、
NODAMAP-!って感じではないのかもですね。

藤原くんと橋本じゅんさんの、前半と後半の切り替えもお見事。
藤原くんは動きが綺麗ですねー。みてて気持ちいい。演技もさすが。
橋本じゅんさんは、いくつか舞台をみてますが、森の石松の時に
いいっこの人!って思ったんだけど、今日もナイス助演!

宇梶さんのレスラー、いやー、ほんとレスラーって感じでした。
身のこなしもなかなか。今日の舞台、役者さんがリングにのぼる時、
みんなロープを軽々とこえてリングにあがるので、みんな身の
こなしが軽いなーとそんなところに感心しておりました。

そして宮沢りえさん!いい!
透き通った存在で、役柄にもほんとあってて、綺麗!
想像してた声と違ったんだけど、カツゼツもよくて、
長い台詞とかも聞き取りやすくて声が通るのでぐっと伝わってきました。

1回 観たらもういいかなと観終わった直後は
思ったんだけど、今になってじわじわと
きいてまして、もう一度観たいかも。

月に1回くらい、こういう舞台を観たいです。


06/12/24 黄昏@ル・テアトル銀座

2006年12月24日(日) 14:00
黄昏 千秋楽
19列21番 @ ル・テアトル銀座

久々のル・テアトル銀座。ここ、椅子が独特ですね。
お尻のところがちょっとぺこんとへっこんでて。

さてこの黄昏、主演が八千草薫さんと長塚京三さん。
どちらもドラマとかでよく拝見してますが舞台でみるのは初めて。
八千草さんはかわいらしさがすごくあって、それでいてなんか
演技もリアルで、すっと入り込んでくるんですよね。。
自分の老後や親や祖母のことなどをふっと考えながら観てました。。
長塚さんは、80歳という設定にちょっと無理あるんちゃうとか
思ったんだけど、演技はさすが。ちょこっとしたしぐさや表情の
切り替えは、19列目双眼鏡なしでも、すごって思いました。

そして今回おおって思ったのは子役の中村友也君。最初の猫背での
登場から、後半の純粋におじいちゃんになついていく様がとても自然でした。
賀来千香子さんは、ドラマとかで拝見してたイメージと全然違って
細い&とってもお綺麗。チャーリーはちょっと濃すぎちゃいます?(笑)

ストーリー、間、場面転換などどれをとってもゆったりした流れなんだけど、
でもそれが苦痛とか時間が気になるとかは全然ないんですよね。
ストーリーも、老夫婦が湖の別荘にいってひと夏を過ごすという、
だけなんだけど、そこに久々に娘が再婚相手と連れ子をつれてくる
という出来事がうまく絡んで、おじいちゃんと娘の関係や、
おじいちゃんとその連れ子の絆を中心に後半は展開、
そして終盤は死というキーワードが登場したりするんだけど
でも最後は幸せで美しい終わり方で、心があたたまりました。

最後にはじめて、セットの家がちょっと切り離されて湖のシーンに
なるんですが、この湖の描き方、そこにたたずむ夫婦の絵がとーてーもー素敵。
うん、いい舞台だった。親孝行がしたくなりました。


07/01/14 朧の森に棲む鬼@新橋演舞場

2007年1月14日(日) 12:00
劇団☆新感線 「朧の森に棲む鬼」
2階3列45番 @ 新橋演舞場

前半1時間45分、後半1時間10分、合計3時間。
後半ちょっとお尻が痛くなったけど、楽しかった♪

まずなんといっても殺陣がお見事!刀さばきがすごい。
効果音ともぴったりとあってて迫力満点。
染五郎さんが最初刀に操られながら演じてるところは
刀が生きているよう。

また、装束が見事。これがまた役者さんにぴったり
あってるところがさすが。特に染五郎さん、位があがって
いくにしたがって、装束も変わっていくんですが、どんどん
風格がでていってため息がでる位お似合いです。
森の魔物オボロの衣装や、宮女の動きとかもかなりヒット!

キンタの阿部サダヲさんは最高の助演!!!
演技はもちろん、姿勢、キック(笑)、歌(!?)、刀使い、
どれも素晴らしいー。今日一番の大好きキャラです。

そのキンタが惚れるシュテンの真木よう子さんがまた
くノ一って感じの衣装が似合ってて美しい。
ちょっと不安気に聞こえた声(台詞)も、クールビューティ
みたいにとらえればあの声もいいなと思ったり。

古田新太さんは面白い!さすがです。すごい存在感。
刺青のやりとりのところでの短いけどすごく印象に残る
台詞の数々、笑わせていただきました。

高田聖子さんのシキブのはじけっぷりがまた面白く、
秋山菜津子さんの安定感、そしてサダミツの小須田康人さん、
衣装も髪型もものすごい存在感だし、サダミツ似の兵士
として再登場するあたり、おもしろすぎる。

水や滝は出てくるし、幕と花道を使ったうまーい暗転や、
ロック調の音楽、光、効果音、ちょい下ネタなどなど、
終わり方もうまい。見所満載の舞台でした♪ もう一度観たい。

役者さんの名前と顔を確認するためにパンフレットの見本を
みたかったのですが、ない・・チラシに役者さんと役柄の
対応表はあるのはいいんだけど、やっぱりお顔で一致しないと
わからない。。しかもパンフレット、特別仕様とかで3000円って・・

ちなみにカーテンコールの後、アナウンスで「お廊下やお出口は・・」
といってたのが妙に耳に残りました。お廊下っていうんですねー。


07/01/28 クロスセンス@ル・テアトル銀座

2007年1月28日(日) 13:00
クロスセンス
26列11番 @ ル・テアトル銀座

久々のストレートプレイ。
2日だけの公演の最終日千秋楽。
ロビーにはやたら芸能人っぽい人やそういう関係者
らしい人がわんさか。そっか、そういう人が出るのか。

と思って観劇。休憩なしの1時間45分。

自殺がテーマで暗いんだけど、後半はぐいっと舞台の流れ
に引き込まれました。ストーリーはよくできてたと思う。

でも、台詞のテンポや間、演技、声に、どうもぎこちなさを
感じてしまい、がんばってる!みたいなのが伝わってきちゃって。。。
それはそれでいいのですが。。
時々ぐっと伝わってくるものがあるんだけど、
基本的に間がいまいち変なので、
時間の経過をすごく感じてしまった舞台でした。

そして暗転が長すぎる。。
あんなにシンプルそうに見える舞台セットなのにあの暗転時間。。
そしてなんか非効率そうに出し入れしてる感じに見えるスタッフ。
アンサンブルの人たちも舞台なれしてるように思えなかったし、
音楽やBGMも、今から流れますー的に聞こえて、自然じゃなかった。
あまり舞台なれしてない人が作ったって感じに思えてしまったのは私だけかな。
ただ、舞台の上下で、うまくその段差を使った演出とかは面白かったです。

でですねー、今回は左隣のおばちゃんのマナーがひどかった。
まず開演と同時に、カップを手にされた。
そしてそのカップを口に。まーここまでは我慢しよう。
が!その後、ずずずず、ずずずずずっと音をたてて飲む!
や、やめてー。コーヒーの匂いがぽわぁぁんと伝わってきて、
またずずずずず、ずずずずず。そしてその後に、ゲップ!
さらにゲップ!またまたゲップ! ちょっと横をみてしまった
んだけど、気にする感じも全然なく。。。
何故あと10分はやくそのカップを飲まなかったのだ・・
そして途中寝てたかと思いきや、がさごそしはじめて、また飲む。
そしてゲップ。左後方では鈴がりんりんりん。なんで鈴がなる!?
マナーにはほんと気をつけてほしい。。。


07/02/03 てぃだぬ島@全労災ホール

2007年2月3日 14:00
5列19番 @ 全労災ホール/スペース・ゼロ
Garden 2007 Winter 『てぃだぬ島』

休憩無しの2時間半。堪!能!です!!!
沖縄が舞台で、琉球王朝前、島がいくつかの王の国に
わかれていた戦国時代のお話。
前半は殺陣と多彩なダンスを交えた序章といった感じで、
後半は、愛、憎しみ、島を一つにしたいという思いなどが
交差してラストまで一気に展開。ストーリーもとても
うまくできてて、観終わった後でなるほどだからこの
キャスティングだったのかと思わせる感じ。

尚巴志の黒川賢一さん、心理的な変化がすごく伝わって
きました。殺陣も見事。刀を持ち直しての切り替えしや、
キック、肘撃ちなど、動きもみてて気持ちいい殺陣でした。

そして武寧の榊陽介さんの存在感が光ってます♪
まさに信頼できる王って感じ。めっちゃ頼もしい。
最後のシーン、うん、幸せになって!って感じ。
それにしてもあの傷から生還するとは、さすがだ。

クカルの笹原綾さんは、芯の強い女性を見事に演じていて
ガラシがだまされたとわかった時の戦いを宣言する台詞はお見事。

今回のマイヒットキャストは志慶間瑠璃の山本珠乃さん。
下手で「覚えておきます」といいながら去ったシーン、
あの一言の言い方がめっちゃ好き。また、「これが国か?」
の言い方とか、さりぎわの姿勢など、いいっ♪
佐藤孝之さんがやっと見つけた花を渡すシーン、
じーんときました。いいシーンだ。

後半は、何箇所か、うるっときて涙が・・・・
(一人で観劇して涙してしまった場合、カーテンコール
終わるまでに涙を戻さねばと思ってしまうんですよね。。)

ちなみに、30日にライオンキングを観たせいか、
ユタの岡部ささらさんの話し方が、ラフィキ
とだぶってしまって。。なぜだろう。。

そして、ダンスがすばらっしい!
振り付け、きれ、一体感、流れ、のり、満足度めっちゃ高い。
アクロバティックな回転も、絶妙なタイミングで入ってくるし
みていてほんとに気持ちよかった。衣装もいいっ。
このダンスカンパニー Dance Company MKMDC さんの
公演観にいきたい。HPみたけど次回公演はまだ未定?

余談。音がいきなりおっきくなったり小さくなったりってのが
頻繁にあるのですが、いきなり爆音って時も何箇所かあって、
スピーカーが近い、センターブロック以外の前方ブロックの
お客さんは、時々びくっとなったはりました。
スピーカーの位置とかって難しいですよねー。

もう一度観たくなる作品でした。DVDにしてほしいな。


07/02/11 MIKOSHI@グローブ座

2007年2月11日(日) 17:30
2階C列44番 @ グローブ座
MIKOSHI ~美しい故郷へ~

これまた事前知識ゼロで観てきたのですが、
市長選のお話だったんですが、キャストが
なかなか固められてて、とても楽しかったです。

主役の田中幸太郎さん、頼んないけど正義感強くて
真面目な25歳を演じきっていて、よかった!
最後のいとうあいこさんとのシーンもいいシーン。
この二人にもうちょっと恋の進展あると思ったんだけどな。

コンボイショーの石坂勇さんと瀬下尚人さんはさっすが。
瀬下さん、かっちょえー。きまったはります。

で今日のマイヒットが西條義将さんと生井亜実さん!
西條さんは、モダンスイマーズの公演で印象に残ってて
あ、あの人だってのがすぐにわかりました。
土下座させられるシーン、させるシーン、そして最後の
???のシーンなど、さすがでございます。うまいっ。
そして小笠原加世子役の生井さん。
この方のはじけっぷりが楽しかった。
みてて気持ちいい。他の舞台も観てみたくなりますねぇ。

全体的にストーリーもよくできてると思うんだけど、
最後あぁもっていかれると、それまでの深みのある展開が
軽うぅくなっちゃって、なんかちょっと足元救われた感じに。。
でもその後の展開がうまくて気持ちいいのでそれはそれで
いいんだけど、あれが本当だったらなぁとちょっと考えちゃいました。

休憩なしの2時間10分。ちょっと全体的に間が長めに感じられて、
暗転も長かったかなと。また、セット下手の庭の部分
って全く使われないんですね。でも面白かった!!

グローブ座、多分いったの2回目だけど、2階
最後列でもオペラなしで充分観劇できますね。
駅からの道がちょっとわかりにくいけれども・・・


07/02/12 仇討物語・でんでん虫@明治座

2007年2月12日(月) 11:00
仇討物語・でんでん虫
1階席右上段1列16番

笑い、そして泣きました。
めっちゃいい舞台でしたー!!
以下、ちょとネタばれ含んでるかも。

最初の出だしの音楽から、お、いいんちゃうって
いう感じの出だし。暗転中の音楽とかがまたいい。

キャストがみんな笑いのつかみどころがうまくて、
笑いが絶えない感じの舞台です。3幕で休憩30分30分を
はさんで合計3時間45分だけど、その時間の経過を全然
感じないです。面白かったー。

今日のマイヒットははしのえみさん!
舞台映えしますねー。お絹と木綿のシーンや、
マキ割りのシーン、そして3幕最初の慎之介とのシーン、
めっちゃよかったです。目がくりんとしてて、
表情や台詞やしぐさがすごく印象的。彼女の舞台をまたみたい。

萩本欽一さんは、さすがの貫禄。自然に笑える。
つっこみやアドリブと思える対応は面白い。
(でも最前列の子供の客を、お絹が面倒みてるから
 栄養がたりない蛙なんだって言うのはちょっとどうなんだ!!)
佐藤B作さんもいい味出してます。あだ討ちの仲裁に
入ったやっさん、なるほど、うまい、うまい展開だ。

あめくみちこさんもいい味出してる。雰囲気つかんでて、
何度同じようなボケやっても、しつこいって思わなくて、
逆にもう1回やってって思うくらい。

夫婦円満の秘訣、大きな耳に小さな口、
なるほど、いい言葉ですねー。

缶チューハイや、姉歯、納豆食べても痩せないよ
みたいな台詞とかがあったり、坂上二郎さんの
アドリブ的登場もたくさんあるんだけど
(「台本 アドリブ」って最高)、
こういう小ネタが、メインのストーリーを邪魔せずに、
逆に盛り上げてるのがうまいなぁと。

そしてメインキャストが一人づつ挨拶していくカーテンコール。
これもいい。欽ちゃんと坂上二郎さんの挨拶もよかったんだけど、
風見しんごさんの涙流しながら、娘が天国にいってという
挨拶は、オペラでみてたら涙がぼろぼろ出てきたので
裸眼でみてました。でも最後に、くさったお刺身
食べないようにと持ち上げるあたりはさすが。

さて、おまけというか、なんといいますか、
今回もいろいろありました客席の嫌々音。
今日もたくさんの嫌々音達に囲まれておりました。

まず、左前方でお菓子の袋ががさがさ。
右前方で紙袋がばさばさ。
左後方では演技のつっこみ。
ただまー、このつっこみはなれてくればそれはそれで
面白いんだけど、そのせいで次の台詞が聞き取れない時はショックやねん。
また、このつっこみしてるおばちゃんが、遅れてきたおじさんに
「うるさい」っていってたのはびっくり。。
そして真後ろで熱いお茶をズズズズズ! これはやめて!
3幕では、右後方のじいちゃんが塩こんぶかなんか
しらんけど、ぺっちゃくっちゃぺっちゃくっちゃ食べる。
さすがにこれはめちゃめちゃ耳につくので、振り返って
目線でやめてとPR。すると横の連れっぽい方が口から出して
といってくれたんだけど、その後のめっちゃいいシーンで
この連れの方が飴をびりびりびりびり。。おーい・・・

また、開演直後に、スタッフの方から「すみません」と
声をかけられて、ん?と思ったら、床照らして、「こちらです」
と目の前を遅れてきたお客さん達を誘導。み、みえませんです。
いや、別にいいんですが、ステージで台詞しゃべってる時に、
遅れてきた人のために観客に声かけるってどうなんでしょ。
暗転の時とか、タイミングを考えるべきなのではと。。。
しかもそこで笑いおきてたし。。聞き逃したやんかー。

ところで、1幕と2幕の幕間の最後(休憩時間中?)
に行われたあだ討ちのイキサツシーン、このシーン
重要なので見逃さない方がよろしいかと。

はしのえみさん、めっちゃよかってんけど、
これをWキャストで田中美佐子さんが
どう演じはるのか、それもみてみたいな♪

【キャスト】
萩本欽一/坂上二郎/はしのえみ / 風見しんご
佐藤B作/あめくみちこ 他


07/02/25 フールフォアラブ@パルコ劇場

2007年2月25日(日) 14:00
フールフォアラブ
M列4番@パルコ劇場

最初のシーン、夕暮れ時のアメリカの西部の砂漠が、セットの背景に
ぼぉーっと浮かび上がってきて、モーテルやガソリンスタンドの電光が
ばちばちってつきはじめて、で、背景が再び暗くなってモーテルの
一室が明るくなるという美術、これは綺麗でした。

前半は、最近みた舞台の中ではかなりゆったりとした展開。
眠くないのに途中目つむっても、あけたらまだ同じシーンみたいな。
また、役者さんの動作とかも間が長く、上演時間が1時間25分なのに
結構長く感じました。あまりにもシーンとしてる時間が長く、
客席の前の前の方で飴の包み紙をあける音や、右の後方で
おなかが減ってます音みたいなのが聞こえてくる位。

寺島しのぶさんのきびっとした演技は印象的でした。
香川照之さんは、私、香川さんって最初気づかなくて、
この男の人は誰だろうと思いながら観てました。
で最初の方はセリフの言い方にちょっと違和感があったんだけど、
途中床に転がりだすあたりから、面白くなりはじめて。。。

その後、おっとりキャラの甲本雅裕さんが登場してからはストーリーにも
変化がでてきます。でもこの甲本雅裕さんのキャラというか演出が、
テーマを必要以上に軽く茶化してしまってる気がしてしまいました。
大谷亮介さんは役柄からすると若すぎるのでは。。最後のシーンも
必要以上に頑張ってまくしたててる感じにみえて、入り込めず。
キャストの皆さんはみな熱演。だけどなんか伝わってこない。そんな感じ。
どうも演出が苦手なのかもしれません。

ドアが鉄砲でぶちぬかれるシーンは迫力ありましたが、
ドアが閉まる時の爆音はビクっとする位で心臓に悪いし。
この爆音がする時しない時の意図も伝わってこない。

少し重いテーマなのに舞台に入り込めず軽い印象でした。

あと、パルコ劇場、開演前のあのエレベータの混雑なんとかしてー。
せめてあの横の階段でいけるようにしてほしい。


07/03/07 雪まろげ@帝国劇場

2007年3月7日(水) 15:00
雪まろげ 初日
2階E列6番@帝国劇場

入り口でリンゴが配られました。
皮ごとOKって書いてたので帰宅後、丸かじり♪


私、観劇では初、森光子さん!
1幕、2幕、3幕とどんどん面白くなっていって
3幕の最後は、うまい終わり方! 思わず拍手♪
1幕では正直、森さんセリフがフラットで、テンポが独特なので
ちょっと流れがつかめなかったんですが、
2幕の居酒屋のシーンのやりとりで、森さんの雰囲気が好きになり、
3幕ではかなり楽しんでました。今年87歳なんて絶対思えません。
「は~い~~」ってかわいくいいながら膝をちょこんと曲げて
のセリフ、観てるこっちも力が抜けて気持ちいいです。

石田純一さんは、味のある感じで好演。りんごの皮むきも、うまーい。
森口博子さんはレポーターシーンは声もよくておぉぉぉって思って
見入ってしまった。んですが、セリフや身振り手振りや表情から
役柄の感情というのがなんかつかめなかった。。そういう演出?

山田まりやさんは、最初、演技演技してるなって思ったんだけど、
どんどんよくなって、2幕、3幕とすごく好演したはりましたです。
中田喜子さんは、着物が似合ってお美しい!!!

1幕はちょっと間延びした感じがあってストーリーも
フラットでちょっと長いなぁと。登場人物もかなり多い・・と
思うんだけど、チャイナドレスの人とか、他のシーンでも
出てるんだろうか。最初の3人の女子高生は、仲居さんとかに
なってたりするんだろうか。最初のカメラマンの人はその後どこへ・・
うーん、わからん。

セットは結構がしっと作られてたんだけど、
大掛かりな入れ替えのためか、着物の着替えに時間がかかるからか、
暗転がやーたーらー長かったです。

この雪まろげ、物語の設定では、夢子(森光子さん)は何歳の設定なんだろう。
山田まりやさん演じるストリッパーが、石田純一さんへの恋の想いをあきらめて
夢子に恋をゆずるシーンがあるんだけど、物語上は、石田純一さんより
少し上くらいの設定なのかなぁと。でもそんな年齢を感じさせない森光子さんに
今日はパワーをいただけた気がします。観劇最高~。

ただ、1幕やっぱ長いな。。
あと、私も「雪まろげ」をしないように気をつけないとなぁ。

観劇ノススメ


07/03/09 倭人の噂@東京芸術劇場

2007年3月9日(金) 19:00
劇団スーパーエキセントリックシアター
倭人の噂
1階R列6番@東京芸術劇場中ホール

めっちゃ楽しかった!
歌あり踊りあり笑いありで、役者さん達の
多彩(多芸)さに感動。特に二幕の殺陣シーンは見事。
舞台のあっちこっちで、アクロバティックな殺陣から
短剣の切り替えしが超かっちょいい茶色い服の方達やら
メインキャストの赤い服着た野崎数馬さんがとても身軽に
アクロバティック演技やハイキックをされてて、思わず、
おぉぉぉぉといってしまいました。
しかも出し惜しみせずこれでもかぁと続けてくれるので
満足感がとてもある。この殺陣もう一度みたい~。

そして数多くの笑いが満載!アドリブや、ブックオフネタや
つっこみやら・・・でもそれが決してメインのストーリーを
ぶちこわしてないところがうまい。ストーリーもよくできてるなぁと。

アンサンブルの歌がいくつかあって、1幕最後の歌は
とても耳に残りました。休憩時間、ロビーに出たら、
まずフンフンと鼻歌うたってる人、話題にしてる人、そして歌ってる二人組がいました!
気持ち、めっちゃわかります。さすがに私は歌うまではいかないけど(笑)

二幕最初の女性アンサンブルのダンスがよくて、またその
ダンスの終わり方が楽しかった。こういう演出、好きです。

主役の久ヶ沢徹さんは演技が楽しくて、セリフやアドリブも面白い。
また、ところどころで、アドリブっぽい演出が入ったりして
そういうのも楽しめます。

ちなみに最後の全員の歌で、久ヶ沢さんと柴田さんだけ
全く歌ってなかったのは何故なんだろう。。何か意味があるのだろうか。

今日のマイヒットはウエタミ役の宮内大さん。
恐縮です、といった演技、そしてあの足と足裏を使った音のダンス。
お見事でござんした。キャラ的にはシュラ役の柴田健児さんのサプライズがツボ♪

最後のテーマの投げかけが自然だし、観終わった後
ほんとに気持ちよくさせてくれる舞台。うん、いい舞台だ~。
アクロバティックなダンスでミュージカルって私の一番好きなタイプかも。
明日スケジュールがあいてたらリピートしたかったです。
劇団SET、お気に入りに追加!

観劇ノススメ


07/03/16 グッドラック、ハリウッド@紀伊国屋サザンシアター

2007年3月16日(金) 14:00
グッドラック、ハリウッド
15列20番@紀伊国屋サザンシアター

ちょっとネタばれ含みます。

最後のセリフでふわっと心が軽くなる舞台でした。
登場人物は3人だけなんだけど、ベテランの映画監督と
若手の映画監督の、両者の見方を、なんか今の自分に
だぶらせてみたりして、どっちの気持ちもわかる気がしました。
そういう意味でお芝居の内容はとても興味深かったです。

ただ、お芝居お芝居したセリフが続くので(3人ともセリフが
感情を出すというよりは、たんたんと話す系)、途中
睡魔に襲われる場面が何度かありました。でも別にそれが
嫌だとかそういうことはなくて、ちょっと目をとじてまた
あけても、ストーリーについていける、みたいなそんな感じ。

最後、ぱっと後ろにライトがついて、あぁこれは劇中劇というか、
自分自身が映画のストーリーみたいな感じだったのかなぁと。

久世星佳さん、いい声されてますねー。カツゼツもいいし。
眼鏡っこで猫背なままで最後まで通されるとは。でも最後の
ドレスシーン、ちょっとみとれてました。

観劇ノススメ


07/03/16 かぶき座の怪人@全労災ホール

2007年3月16日(金) 19:00
花組芝居 かぶき座の怪人
7列10番@全労災ホール スペースゼロ

しのぶ役の植本潤さん、めっちゃ綺麗!&かわいい!&めっちゃおもろい!
最初の登場から衝撃的でした。お美しい~。
二幕ラストの後ろ姿が、これまたかわいらしい。
なししょったお姿、面白すぎ。なし園って・・・大笑
立ち姿、ふるまい、声、表情、目、瞬き、どれも最高~。
一番印象的なのは目なのかなぁ。まさに乙女って感じ。
そして衣装が登場するたびに変わる変わる。
でまたそれが似合う似合う! 紅白で話題になった系の
裸シーンがあったんだけど、どきっとする位なまなましかったです。
NHKでは放送できないかも(笑)

そしてかぶき座の怪人ちゃんが、予想と全然違って、
すっごいいいキャラなんです。八代進一さん、面白すぎです。
動きといい、仕草といい、ふっと気を抜かせてくれるような、
こんなお化けがいたら会いたい、そんな感じ。
カーテンコールのにやっとした笑顔がこれまたはまります。

今回は金魚蜂絡みのシーンがめちゃめちゃ面白くて、
かなり笑いました。客席も結構笑い声にあふれていて、
こういう客席の笑の連鎖みたいなのもすごく心地よかった。

今回のマイスポットお気に入りキャラは、お化けの存在がわかる堀越涼さん
と有明暁役の大井靖彦さん。堀越さんは、他の人とは少し違った、
なんていうか、今日のマチネに観たグッドラックハリウッド的にいうと
エッジのきいた魅力と面白さがあるんですよねー。
そして、大井さん、水中ダイブのシーン、大爆笑でした。楽しい~。
ストーリーは、なんとここから、意外な方向へと進み、
おおおおおおおっという結末に♪

加納幸和さんは、九重八重子になりきってますね。
八重子にみんながほれるの、なんかすごくよくわかる。
うん、ほれちゃうと思う。
「努力という鍵を使わなければ才能という扉は開きません」
というシーンもいいシーンだ。
私まではげまされてる感じです。

約3時間という大作でしたが、
それぞれの役者さんに全員スポットが当たるように
なっていて、見所満載、おおいに笑い、
そして心温まる舞台でした♪

観劇ノススメ


07/04/14 HONOR@シアタードラマシティ

2007年4月14日(土) 18:00
TEAM NACS 「HONOR 守り続けた痛みと共に」
9列34番@シアタードラマシティ

NewOSK春のおどりに続いて本日二本目の観劇「HONOR」。
ハケンの品格に出ていた大泉洋さんが出てることと、
HONOR はすごく面白いという噂を聞いていたのだけど、
どういうタイプの舞台なのかは予備知識一切なしで観劇。

いやー、めーーーっちゃすごかった。素晴らしい~、感動しました泣きました。
終演後、客席がいっせいにどばっとたち、
総立ちスタンディングオベーション。普段遠慮がちな私もすぐ立ってしまった位。

最初はじまって、正直、客席の層がちょっと若めで、彼女達の反応をみて、
笑いのポイントとかにちょっとついていけるかなって不安さが若干あったんです。
が、最初のシーンの後、大泉さんが声のトーンを切り替えて、
舞台上手で、今からはじまりますみたいな宣言を真面目なトーンで宣言された時、
あ、この舞台、いいかもっていう予感に変りました。
そしてこの最初いっけんはちゃめちゃにみえたセリフや演技が全て
ちゃんとストーリーにつながり、すごい、うまいっと感動の連続。
脚本がとてもよくできてるんですおね。

そしてですね、小学生から83歳のおじーちゃん、娘役、妻役などを
たった5人だけで全て表現してるのがびっくり。
また、その見せ方・登場の仕方もうまくて、こんがらがらない。
キャスティングも見事。一人一人の役者さんの高い演技力に脱帽です。
今回のマイベストキャラは5人全員。5人全員素晴らしかった。

また、今回、3回涙ぐみ、最後の背景が変わるシーンで感動してついに涙こぼれました。
近くの席からは、嗚咽の声が聞こえてきたくらい。客席が涙した一体感ってのを感じました。
これって映画で感じる一体感と違って、舞台ならではの感じだなと思います。
同じ客同士に感情のリンクが起きてるんですよね。。
そんな涙シーンの後に、すっと笑いをもってきたりして、これがまたうまい。
心地よい笑いなんですよね。

途中、ここで終わりかなっていう部分があったんですが、そこでは全然終わらず、
暗転の後さらに舞台は続いて、素晴らしい感動のラストシーン。
最後の「ちえ」の登場のさせ方とか、ほんとうに素晴らしい。

最後のカーテンコールの挨拶を聞いていても、すっごく好印象。
今までの舞台、もう一度全部やってほしいって思ってしまいました。

カーテンコールで、今日のトップランナーで放送されるって聞いて
放送みたのですが、このタイミングで放送みれたのもラッキー。
5人の人柄、いいですねー。
北海道を拠点にしてるってのもなんかいいなって思いました。
また、途中、公演のシーンが少し流れたけど、
あの生のよさを、映像で伝えるのはとっても難しいなと思いました。
やっぱり舞台は生に限るなと思わせてくれる舞台です。
オーロラを創り出すシーン、オーロラが現れるシーン、
そして最後の背景が落ちるシーン、こうした感動はライブでないと体感できない!!

ミュージカルじゃないのに、帰り路、流れていた曲を口ずさんでました。
この感動で5800円とは。
次回公演、がんばってチケット入手してみたいです!

観劇ノススメ


07/04/17 龍宮物語@麻布 die pratze

2007年4月17日(火) 19:00
劇団BOOGIE★WOOGIE「龍宮物語」初日
麻布 die pratze

2年ぶり位の麻布 die pratze。
再開発の影響で今年一杯で閉館とのこと。
客席に置かれていた冊子の
「麻布 die pratze閉館について」という記事が
なかなか興味深かったです。

休憩なしの2時間。セットは一見シンプルなように
見えるんだけど、照明と、あと客席の方向をうまく
使った演出で、龍宮城や砂浜、家の中といった設定が
特に説明なくてもすっと入ってきました。
また、龍の登場シーンや飛行機のシーンなど、
小道具を使わずに、人間の体と光と演技だけで
うまーく表現されていて、みてて気持ちいいです。

乙姫が地上にいっちゃうあたりから、ストーリーが
ぐっと展開しはじめて、サンゴ礁が破壊されているという
メッセージが、ストーリーの展開と共にすっと伝わってきます。
押し付けがましくなく伝わってきたので募金箱とか置いてあったら募金した気がします。

乙女役の和田真由子さんの「あいたかっ  た」ってのとか、
あの入り込み方、いいわ~。
また、マキシの小川信太郎さんが面白い。劇中のアドリブとか
つっこみが随所にあるんだけど、彼のギャグは外してもその後の
フォローや間がうまいので笑えます(笑)
個人的にこのマキシと部下役の山口篤司の絡みが面白かったです。
小劇場は、こうした役者さんと客席の近さがほんとに魅力ですよねー。

最後、終わった後の佐藤秀樹さんの一発ギャグ、
汚いけど(笑)いい締めだったような。。明日は別のギャグするのかな。。

観劇ノススメ


07/04/19 コンフィダント・絆@パルコ劇場

2007年4月19日(木) 19:00
コンフィダント・絆
G列30番@パルコ劇場

す、すばらしい。なんて最高のキャスティング。
(三谷さんって最初に俳優さんを決めてから役を当てはめていくんですね)

登場人物5人で場面転換無し、音楽はピアノオンリー、2時間40分、
って聞くと、最後まで集中してみれるかなって思っちゃうんだけど、
最後まで舞台にひきつけられてました。
三谷幸喜さんの演出を100%以上に演じきっている
役者さんたちがほんとーに素晴らしかったです。
特に、セリフの間と、モードの切り替えが見事!
堀内敬子さんが、これまた紅一点の素晴らしい演技と歌。
最初、ピアノ伴奏にのせた堀内敬子さんの語り
からはじまるんですが、ステージにぱっとのった瞬間に、
おばーちゃんから娘さんにぱっと変身、
これでぐっと舞台に吸い込まれていきました。
やっぱり舞台って最初が大事。
堀内敬子さん、今回の舞台でとってもとってもファンになりました。
歌、演技はもういうことなしなのですが、
動きがかわいくてみてて気持ちいいです。去って行き方とか、
少しおどけるシーンとか、走り回るシーン、闘牛シーン、
そしてカーテンコールの紹介の仕方!私的にはあの紹介シーンが
一番ドキュンときました。すごく身が軽い!!!!
ただ、二幕最後のシーン、涙する堀内さんをオペラでみすぎて
「星」を見逃したのはいたかった。。星輝いてたんですね。。

さて、この舞台、随所に笑いのポイントがあって笑いもかなりおきますが、
ストーリー的には、後半、考えさせられる内容になってきます。
芸術家たちの間に友情は成り立つのかというテーマのようですが、
「天才」や「才能」という言葉を日頃意識しているような人
にとっては、特に二幕、少し重く感じるかもしれません。
(二幕の3人から一斉に言われるシーン、その前の、僕は○と○の間位
 といった表現や、ゴッホの絵を選ぶシーンでの演出など、あぁした
 少し勘違い君的な表現がなければ、もっと重く感じたと思います)

中井貴一さんは基本真面目なスーラなんですが、時々でる
おちゃめさがたまりません。一方で、一肌脱ぐといって話し始めた
シーンは、真面目に聞き入ってしまいました。
苦悩する天才ゴッホ役の生瀬勝久さんは、
今日の舞台で一番はまってる感がありました。というかはまりすぎ♪
ピリリとくるゴーギャンの寺脇康文さん、ゴッホとゴーギャンの関係は
見所の一つです。そして最後二幕、気持ちがとても
伝わってくるシュフネッケル役の相島一之さん。役柄としてはこの
シュフネッケル役が今回の舞台、一番ポイントな気がしました。

ところで三谷さん自身がパンフレットで、自分自身をスーラに例えてはりましたが、
となると、三谷さんにとって天才ゴッホは誰?というのが気になるところだねと
一緒にいった友人と話しておりました。

ちなみに、舞台上方にはってあった線は何の線?
この線、何かに使われましたでしょうか???

あと、ピアニストの荻野清子さんが素敵。
舞台下手でピアノを弾かれているんですが、音色が優しくて綺麗。
また、曲が素敵なんですが、この方の作曲なのでしょうか。
舞台上で乾杯のシーンで、暗~い中一緒に小さく乾杯されてたのが好印象でした。

それにしてもさすがだ三谷幸喜さん~。
しかも二幕はじめに三谷さんが登場して
いきなり演奏始められたし。。昨日も弾かれたと
聞いたんですが、毎日登場されてるんでしょうか。

観劇ノススメ


07/04/25 雨に笑えば@東京芸術劇場

2007年4月25日(水) 19:00
東京アンテナコンテナ「雨に笑えば」 初日
H列16番@池袋芸術劇場小ホール

GO-JAPの時になんて面白いの!って注目して、
その後劇団I-CHI-MIをみにいくようになって、
そこから東京アンテナコンテナの旗揚げ公演から
ほぼ毎回観にいってるお気に入りの劇団。

イジリー岡田さん、ほんっとに安定感抜群で、
すっごく面白いんです。女性の人には、ギルガメの影響で
あまりいい印象がないみたいなんですが、彼の舞台、
ぜひ一度みてほしい。めっちゃ面白いです。

小浦一優さん、この方の動き、ダンス、ギャグ、ボケ、
見た目、そして歌! 面白いんです。
イジリー岡田さんが、(多分アドリブで)ギャグを要求する
シーンが結構あって、それに見事に答える小浦さんが面白すぎ。
こういうアドリブがいきなり舞台に入ると、出演してる役者さんも
気が抜けないだろうなぁと思ったり。でもそういう要素がこれまた観てて楽しい。
アドリブ的セリフも多くて、でもその使い方とタイミングがうまいんですよね。。

また、今回は昔GO-JAPの時に見た人事部の歌が歌われるシーンがあるんだけど
(GO-JAPの時と同じかどうかはちょっと記憶にないんだけど)、
この曲の歌詞と動き、めっちゃ面白いです。
小浦さんの後ろにいるスーツ姿の女性ダンサーもばっちし決まっていました。

そしてメインキャスト3人目の下平ヒロシさん、この方のなのともいえない
ちょっと抜けた感がよくて、この3人のキャラが見事なんですよね。

なのでこの3人をもっと全面に出して欲しい、というかそれを期待して
観にいってるんですが、前回、そして今回の公演ともに、他の男性役者さんを
前に出すシーンが多かったように思います。このメイン3人が絡むシーン
と絡まないシーンでは、笑いや表現のパワーが全然違うように感じます。

あとは、タップシーンや全体ダンスのシーンが結構多いんだけど
(これは前回の公演でもそうだった)、多い割にはちょっと完成度
としてはどうなのかなぁと思ったり。。最初に「コメディとしてみて下さい」
みたいなアナウンスがあったかと思うんですが、それだったらこうした
真面目系のタップやダンスを頑張るより、コメディ要素満載の
人事部みたいな歌とか、「変死」のシーンのような描写とか、
あぁいった爆笑系のコメディ要素でもっとガンガンせめてほしい。。
とここまで書くのは、旗揚公演の演目「上海 J'triangle」があまりにも強烈で、
あのレベルを期待してしまうからなんですが・・・・

一方で、女性役者さん達はいいっ。
坂口真紀さんは、いつもとっても素敵な女の子を演じられるし、
深見恭子さんは、今回は性同一性障害の女性役なんだけど、
男性の服を着た時のお姿がとっても素敵♪かっこいい~。
変死のシーンを演じていた女性の方、よかった~。あのシーン今回一番好きかも。

ストーリー的には、いつもの公演の奥深さやうるるん的要素があまりなくて、
最後は、え?いつのまにかみんな戻ることになるの?みたいな感じで
ちょっとはしょられちゃった感があるように感じてしまいました。

と、期待が高すぎる分、こういう風に書いちゃったんですが、
でも、全体を通してみると、やっぱり面白いし、好きですこの劇団。
次回公演も必ずみにいきまっす!

あ、いつもカーテンコールの後の最後の挨拶で声聞くのが楽しみなんですが、
今日はなかったですね。ちょっと残念。

観劇ノススメ


07/05/15 夏の夜の夢@星陵会館

2007年5月15日(火) 18:00
夏の夜の夢@星陵会館(永田町)
自由席

お誘いを受けていってきました。
ウィリアム・シェイクスピア
A MIDSUMMER NIGHT'S DREAM
そう、夏の夜の夢。

実はこの演目をみるのははじめて。
で、今日はロンドンのシアターカンパニーの公演。
そう、つまり全部英語。そしてお客さんほぼ外国人。

前半は、前から2列目に座りました。
前半は字幕のパワーポイントが落ちまくりだったんですが、
字幕が上手にあって、右左を首を動かしまくる形になるので、
後半は、舞台上手最後方へ。ここがすごく見心地よかった。
しかも後半は、舞台展開も面白く、特に妖精キャストが印象的で
王オーベロンと、召使(?)のパックは動きが面白かったです。

3時間超の舞台。舞台セットはすっごくシンプルで、最初は
大味な熱気と観客席の笑い声とタイミングにちょっとついて
いけないかもという思いが正直あったんですが、休憩後の後半は、
ぐいぐい入り込んで観てました。

それにしてもこの公演、6人で全キャストを演じていたのでしょうか!!
す、すごすぎです。そのことを最初に知っていたら見方が全然違ったかも。
カーテンコールで、ん?これだけ?って思った時は仰天でした。
Gareth Radcliffe さん、私てっきりパック役だけかと思ってたんでですよねー。
ちょっと、もう一度みて確認したいかも。


07/05/19 演劇公社ライトマン@シアターZOO

2007年5月19日(土) 14:00
シアターZOO演劇祭 ZOO7
演劇公社ライトマン「行き止まりに吹き溜まる澱んだ空気は何処から流れ来たるのか」
自由席 \1,500@シアターZOO (札幌)

札幌のプリン出張を1日伸ばして、札幌で何か舞台観れないかなぁと
思って検索してたら、ちょうど最終日に、札幌で演劇祭を
やっているという情報をみつけて、早速当日券で観てきました。

どういう作品でどういうテイストなのか、まったくわからないまま劇場へ。
こういう場合、だいたい最初に受付で終演時間聞いておくと
心づもりができるので聞くんですが(あと飛行機の時間もあるので)、
1時間40分休憩無しとのこと。うん、ちょうどいいかも、と。
ところで、舞台のチラシって上演時間とか終演時間書いてるチラシってまずないですよねー
特に夜公演とかだと、何時に終わるのかとか大事だと思うんだけどなぁ。
あと、別公演でマチソワする場合とかは、例えばマチネが2時でソワレが6時開演
とかの場合もすごく終演時刻が重要になってくるんですよねぇ。

すみません、話がずれました。
劇場は、中島公園駅から少し歩いたところにある劇場で、
ちょっと前についちゃった私はパークホテルのロビーで読書。
ちなみに、札幌まだまだ寒いです。上はおるもの必要!
で、開場後に入ると、小さな地下の劇場の客席は結構埋まってました。

最初、作・演出のじゅうどうげんきさんが前説。っとその話が
終わりきる前に役者さんたちが舞台に登場して、じゅうどう氏の
顔にいきなりケーキ(?)をぐちゃっと押し付けて、舞台スタート。
観てる方もそうくるとは思ってないから、つかみ、うまいなぁと(笑)

北海道の学校の教室が舞台なんだけど、小さな街の人間関係が
いろいろ絡み合って、そこに思春期の男子学生達や悩みを抱える人たちが・・・・・
って感じなんですが、面白かったです! 人間関係がわかりやすく
びしびしつながっていくので、おおお、これ、どうなるなどうという感じで興味持って
舞台に見入ってました。こうくるのかな?って期待したらそうこなかったり
(こたつで先生の免許証籠の中に入れたのはカナエが見つけると思ったんだけど)
いきなりロッカーががらがらくずれたり、黒ずくめの男は彼なの?みたいな、
伏線がからみあいそうになったりして、このあとどうなるのかなぁというところで、
急展開! あり? 礼? あれ? 休憩?じゃなくて終わり?
でも高校生の時って、確かにそういうものかも、みたいな感じで幕。
後味が悪いわけじゃいので、舞台みた後みんなで話すネタに事欠かない系で、
これはこれで楽しい気がするんだけど、続編がみたいです。
人間関係、恋愛関係、先生があの後どうしたのか、先生の貯金は
いくらあったのか(笑)、お姉さんは南国にいけたのか、クニとワコウの関係は?などなど。

決して下ネタばりばりではなく、内輪ネタとかもなくて、
アドリブっぽい演出もあったり(あれは毎回変わるのだろうか)、
演じてる登場人物の個性がすっごくよく出ていて楽しかったです。
また、カツゲンやセイコーマートといった私がわかるレベルの北海道ローカルネタもいい♪

クニ(三島祐樹さん)&
金髪のロシアンハーフ(フレンチさん)&
ナカサ(あんどうけいすけさん)
  vs ワコウ(重堂元樹さん)
という構図が実にわかりやすくて、しかもそれぞれの
キャラのノリと演じ方が見事にはまってるなぁと思ってみてて気持ちよくて、
そこにカナエ(武田のぞみさん)がうまーく絡んでて、うん、やっぱり続きがみたいな。

舞台中で、合唱祭のシーンがあって、皆さんで歌うたってたんだけど
(歌い終わった時拍手したかったんだけど、客席シーンとしてたので拍手できなかった私)
それがなんとCDで売ってるとのこと。多分千円位とかだろうなぁと思ってたら、
300円!おおおおお、いや、300円だったらね、買いますよ。記念だし。
ということで、買ってしまいました。これ作曲は今日出演されてた三島祐樹さんなんですね。すごい。
でですね、この合唱の曲の歌詞再度聴いてたら、そっか、この舞台は、あえてそれぞれの
結論をはっきりさせる必要ないのかもなぁと。
「ゆとりの心で育まれた僕等」とい部分のセリフなどは、考えさせられるものがありますね。
見てみたい という曲も、げやひろしさんという出演者の作曲だったんですねー。
こうした曲も自分達で作って、しかも重唱にしちゃうあたりのこだわり、好きです。

こうして新しい劇団と偶然出会って、当たりだった時ってとても嬉しいです。
というわけで、ちょっと感想長くなっちゃいました。これから東京戻ります。明日はMA♪


07/05/24 うそつき弥次郎@明治座

2007年5月24日(木) 16:00
うそつき弥次郎
1階10列21番@明治座

ソワレ公演、16時開演。
普通のサラリーマンにはなかなか難しい時間。
いってきました! 会場の年齢層は高めだけど、
ちらほらと若い方も。そう、多分今回、キャストに
要潤さんがでてたからかな。

さて、開演直後、おおおお、いきなり蒲田行進曲
(映画蒲田行進曲の風間杜夫さんと
平田満さんが主演なのだ!)
あのテーマ曲が流れて風間杜夫さん登場~。
早口で落語をしゃべりまくります。弥次郎キャラがとてもいい感じ♪

で、今日は平田満さんの黄門さま!?がよかった!
ナイス変装!そして助さん角さんの二人も好演。
(要潤さんは、初舞台なんですね!新鮮な感じでした!)

ストーリーは、うん、3幕がいい!
全体的には小ネタ、くすくす笑いという感じなんだけど、
3幕は、いろいろつながって、見せ場も多くて楽しめました。
個人的には仇討のシーン、もうちょっと深くやってほしかったけど。

安倍麻美さんは、とってもかわいらしくていい感じなんだけど、
ちょっと見せ場的な出番が少なくて残念かなぁ。
観る方としては混乱してしまうくらい、脇役キャラの方達の数が多すぎる気が。。。

今日一番私がうけたのは、かっこうのカモ(笑)

それにしても3時間半の舞台で休憩30分x2回というのはすごい。


07/06/01 WOMAN@下北沢駅前劇場

2007年6月1日(金) 19:30
LEMON LIVE vol.2 『WOMAN』
F列9番@下北沢駅前劇場

母親と息子を同じ役者さんが一人二役で演じるというすごい企画。
母親達のいる旅館の部屋と、息子達のいるおかまバーの楽屋が
交互に舞台になるんだけど、そのたびに、役者さんが母親になったり、
息子になったりと、とにかく衣装チェンジがすごい。
そして皆さんよくお似合い(笑)
母親役をやってる時の、役者さん達の「味」がすごいです。お見事!

特に好きだったのは、最初窓から部屋に入ろうとした岡本ひろみ
阿部丈二さん)が、部屋に入らず露天風呂に飛び込むシーン。
ほんとに飛び込んだようにみえた。
そして旅館の女中役の浅野雅博さんとの卓球シーン、すげー、
なんかめっちゃかっちょえー。きりっとした女中さん姿もいいっ!

津村知与支さんは目がきてて面白い!
「今回かぎどで」、笑わせていただいました!
心の中の声を照明うまく使って録音した声で表現してるんだけど、
タイミングが絶妙で見事でした。

一人一人のキャラが展開にしたがってどんどんわかっていったんですが、
最後カーテンコールで、皆さんの素のモードに戻った時のギャップに
私の頭は一番混乱してました(笑)

最後どうもってくるのかなと。。なるほど、そうきましたかと(笑)
ストーリー的には、ん?ん?なところも多いんだけど、
各シーンのどたばたぶりが楽しく、そのまま最後までいっちゃったって感じの舞台でした♪


07/06/02 NO BORDER@東京芸術劇場

2007年6月2日(土) 18:00
劇団スーパーエキセントリックシアター
「no border」
M列15番@東京芸術劇場

めっちゃ楽しい!
最初のストリートダンス系のシーンは、
別のアンサンブルのダンサーさん達が出てきたかと
思ったんですが、これ、このメインの9人の方達だけで
やってたんですねー。すごいー!

とにかく、笑いのタイミングがうますぎです。
シリアスなシーンでも見事に笑いをいれてくる。
お父さんが死んじゃうシーンにも笑いをいれてくる。
でもその笑いの入れ方がめちゃめちゃ見事。
なんていうんでしょう、そのシーンの意味をそこなわずに
笑いが入る。めっちゃ楽しいです。

第2次大戦後東西に分断された日本という設定で、
国家機関に所属する父と、ラジオアナウンサーでありながら
クーデターを計画する娘。そんな中、恋愛あり、スパイあり、
社会的なテーマ性もあり、考えさせられる内容もあり、
いろんな要素をよくこの2時間にばしっとまとめはったなぁと。。
ビニールがささーってくずれてきたのは、なにかなぁと思ってたら、
あ、そっか、東西に分断してた壁なのかと。

役者さんがそれぞれ個性ありまくりでめっちゃ面白いです。
今回は、劇団set創立メンバーと自称(笑)若手が手を組んだ
ユニットということらしいのですが、パワーありまくりです。
特に今日印象的だったのが三谷悦代さんのおばーちゃん。
いいキャラだーおばーちゃん。笑いのポイントもすばらしい~。
「ぶさいくだね~」が全然いやな感じじゃない(笑)

一方で若さあふれる自称若手陣も演技が光ってます!
この作品、役者さんにあわせて脚本演出されたようで、
例えば久下恵美さんの声のネタや、その他いろんな役者さんの
自虐ネタなどが随所にあるんだけど、お、おもしろい。
リピータじゃなくても初見でもわかる笑い、いや、ほんと楽しかった。

前の倭人の噂の時にあのアクションシーンに感動したんですが、
今回も、ダンス、アクション、見事でした。しかも歌もあって、
久下恵美さんの歌声も素敵(あのアナウンサーには向かないというお声(笑)、私好きです!)。

今日は西日本の現状をプロジェクターに投影するシーンで、
プロジェクターがうまく動作しないというハプニングがあったようで、
映像の様子を、全てアドリブで表現されてたのも楽しかったです。

すっごく楽しかったので、メイキングdvdというのも買っちゃいました。
これ、上演期間中はなんと500円(通常1000円。それでも安い)。
稽古場風景とか、対談シーンとかあって、30分の映像、早速2回みました♪

p.s. リーフレットの「ごあいさつ」の演出の大関真さんと
脚本の杉野なつ美さんのコメントが最高です(笑)


07/06/22 ぶるーブルーバースディ@東京芸術劇場

2007年6月22日(金) 19:00
ぶるー・ブルー・バースディ 初日
J列22番@東京芸術劇場小ホール2

いしだ壱成 (父)
中澤裕子 (母)
住田隆 (覆面・・)
大口兼悟 (保険屋)
須藤温子 (娘)
吉田昌美 (おばーちゃん)
蛭子直和 (便利屋)
佐渡稔東京ヴォードヴィルショー) (支店長)
ほか

電車が遅れて劇場到着はなんと開演1分前。ふー間に合ったー。

休憩なしの2時間。
かなりベタベタなどたばたコメディなんですが、
元モー娘の中澤裕子さん、彼女の演技が光ってます!
コメディいけますね! 間とか表情や切り替えがうまい。

そして彼女のだんな役がいしだ壱成さん。
猫背で頼んなーい感じのサラリーマン役でしたが、
時々みせるきりっとした表情が素敵でした。
彼にはだめだめ役で笑わせるより、かっちょいい系の役やってほしいなぁ。
今日の舞台でいえば、彼の保険屋さん役もいいなと思うんだけど。。

あとは、最初登場した時はちょっと緊張してるようにみえたけど、
娘役の須藤温子さんが、冷めた感じでいい味出したはります。

おばーちゃん、声、どうしたんでしょう。。
そういう声の方なのかな。ケンタをむさぼるシーンは、ちょっと間が・・・

そう、なんかコメディにしては全体的な間がちょっと長かったような気がしました。
ほんと、多分一瞬の差とかだと思うんですけどね。

あと、病気ネタで笑いをとろうとするのは個人的にかなり嫌です。。

日替わりで劇中にお笑い芸人さんが登場するとのことなんですが、
今日の芸人さんは、んー、もちょっと客の心を掴む感じで
やってほしかったなぁと。ネタ自体は面白かったんですけどね。
その前の司会の人のムカデネタは、全然意味わからなかったです(笑

セリフミスからくるアドリブとかは、こういうコメディでは
笑いにつながると面白いですねー。その点でも中澤裕子さんは
落ち着いててうまかった! 住田隆と、それにとまどった
大口兼悟さんの「じゃ」のシーンもアドリブですよね?
あぁいう生の切り替えしも、面白い!そういう意味ではあの芸人さんの
シーン、もっといじってほしいなぁ。
このあたりに生のアドリブいじりは、東京アンテナコンテナ
の舞台がめっちゃおもしろくておすすめです♪


07/06/24 松本商店街芝居始めました@東京芸術劇場

2007年6月24日(日) 14:00
劇団サードクォーター第26回公演
松本商店街芝居始めました
自由席@東京芸術劇場小ホール1

一昨日に引き続き、東京芸術劇場。
この一ヶ月に5回くらいいってますね私このホール。
家からも会社からも近くて便利なのに気づいてしまいまして。。
でですね、いっつも、池袋駅のどの出口を
出たらいいのかわからなくなるんです。
通勤で毎日池袋駅使ってるにも関わらず。
池袋駅、誘導悪すぎ。今日も駅員さんに聞いちゃったのですが
で言われたのが「2bの出口だよ」と。
そうやん、出口番号覚えておけば完璧やんっと思ったのは一瞬、
この2bがどこにあるかという誘導が一切!一切ない!
ふらふらしてたら、遠くの方に「1 2」と書かれた黄色い看板が。
12? と思いつつ近づいたら、おおおお、2bって
東京芸術劇場に直結してるんですねぇ。雨に濡れずに便利だけど誘導悪すぎです。

さて、前置きが長くなりました。
休憩なしの100分の舞台。
ゆったりとしたスローペースの出だし。
内容はシャッター街となった商店街のイベントをどうしようというお話。
確かにこのシャッター街、今日本のあちこちで問題になってますよね。
都内でもそう。そんな商店街を活性化させるというお話で、この内容自体
にもとても興味あったんですが、ストーリー後半、うん、いい!

劇作家役の松堂雅さん、演出家役の宮澤瞬さんの演技がきらーん
と光ってて、後半ぐいぐいと引き込まれていきました。
会議での○○っすっていうセリフのあたりから、いいねーいいねーと思いながら観てました(笑

ただ、全体的に、コメディ部分とか、観てるこっちがちょっと緊張しちゃう感じのシーンとか
役者さん同士のやりとりの間が微妙に長かったりで、あまり笑えなかったのが残念。
紫のバラの人は。。。。なんだったんだろう。。こちらもちょっと間が微妙でした。。

ちなみになんで「松本商店街」かといえば、劇団がさいたま市南区松本にあるからだそうです。
今回の公演は「松本という苗字」の人は、なんと1000円引き(定価3000円)。
松本って日本で16番目に多い苗字とのこと。意外~。

でもこうした商店街の活性化をテーマにするあたり、面白いなーと。
問題とか悩みとかをテーマにした舞台とかって、最後は自分で考えよう系のエンディング
が多い気がしますが、今日のはちゃんと最後、活性化につながるイベントまで
みせてくれたし、何かに打ち込めるっていいなって思える舞台でした。

観客は、演劇にしてはちょっと年齢層が高めだったのも新鮮でした。


07/06/24 THE BEE@シアタートラム

2007年6月24日(日) 19:30
THE BEE
D列9番@シアタートラム

野田秀樹
秋山菜津子
近藤良平
浅野和之

久々のシアタートラム。しかも3列目センターでめっちゃいい席。
最初野田さんの登場で、うわっちかっ!って。
劇場に入ると舞台上に、どでかい紙がどーんと存在してるんですが、
これが劇中でいろんなものに変身。。こういう使い方もあるんだーと。

この舞台は、こうした小道具(大道具?)の使い方がとっても
うまいです。また、役者さんは4人だけなんだけど、
ネタばれになるのであまり書かないですが、
一瞬でぱっと役が変わったり、小道具が登場人物に変身したりと、
とても新鮮でした。テレビカメラとか、あれでテレビカメラに
みえちゃうのがすごい。テレビややかん、鉛筆とかの使い方も面白い!

ストーリーは、後半、どんどん重く重くなっていきます。
そしてなぜそうなるんだろうっと考えさせられていく感じ。
休憩なしの70分なんだけど、もっともっと長く感じました。
でも、時間の経過が気になる感じじゃなくて、なんというか
登場人物と一緒に緊迫した時間を共有してるかのような、濃密な感じ。

野田秀樹さん、間とか、動き(踊り!)、演技は、ほんと、さすがです。
蜂を異常に怖がる際の演技とか、みててその意味をとても考えさせられます。
くすっと笑えるシーンも多いんだけど、ストーリー的にネタで笑わせるとかじゃなくて、
小道具であったり、間であったり、見せ方であったり、脇キャラ
(浅野さん・・・笑)で自然にツボをついてくれる感じでした。
浅野和之さんの登場がどれも新鮮で演技が見事だったので、
彼にはもっともっと登場してほしかったなぁ。

7月のロンドン版では、野田さんは、女性役しはるんですね。
しかも今回野田さんが演じてたサラリーマン役を、
女性の方が演じられるとのこと。パンフレットを観たら、
ほんとの男性かと思ってしまいました。

ちょっと大人の演劇といった感じでしたが、
新鮮で深く重い世界に70分ひたれますよ♪


07/06/28 WISHES@東京芸術劇場

2007年6月28日(木) 19:00
Garden 3周年記念公演「WISHES」
自由席(3列目)@東京芸術劇場小ホール1

今日も東京芸術劇場へ♪
写真なんぞをとってみました。
ちょっと絵があるといいかなと。

Garden さんは、毎回脚本(黒川賢一さん)がとても好きで、
ストーリーが後半どかどかっと構築されていく様が
いいんですよね。そして毎回きらりと光る方がいらっしゃる。

今日は、まず登場から一瞬で目を奪われた堀井秀子さんのレイン!
かっちょよくて美しい。衣装がとってもとてもお似合い。
恋人モードの時と、恋人敵対モードの時の、表情や声の切り替えがお見事で、
登場や立ち姿がきまりまくったはります!

そしてメアリーの宇野桃子さん!
7名のダンサーと一緒に踊るシーンや、エドワードとのシーンの
うつろな「目」にやられました! 目だけで感情が伝わってきます。

で、今日なマイヒットキャラは殺陣の
明石太志さん、齋藤翔さん、竹田亘さん、平山正樹さんの4名。
動きや表情から別世界の住人というのがびしびし感じられて、
動きをみてるだけで気持ちいい♪

今回のセット、大きな動きはないんですがうまく空間使ってて面白いです。
上手と下手でセットの高いところから舞台後方にはける際、
ステージの2階部分に頭があたらないように役者さん達が
毎回少しかがまれるんですが、ごつっていかないか、
ちょっとどきどきしちゃいます(笑)

今日は初日だったんですが、ラカムJチームの3人のしゃべり方や間や表情が、
最初とてもかたくて、後半どんどん自然になっていかはったんですが、
私の場合、最初の登場のインパクトでその後の登場の期待感とかが
決まっちゃっうので、コミカルなシーンとか、多分後半だけみれば
面白いんだけど、前半のかたさが印象に残ってるのでなかなか笑えず。。。
休憩とか入ったりするとまた違うのかもしんない。
(今日の舞台は休憩無しの1時間45分)

でも今日はかっちょいい佐藤孝之さんと、レイン、メアリーの
衣装、お顔、声、立ち姿が頭にこびりついてまして、心地よい余韻です。
夢に出てきそう~。


07/07/05 東京タワー舞台版@銀河劇場

2007年7月5日(木) 19:00
東京タワー ~オカンとボクと時々オトン~ 初日
1階M列31番@天王洲銀河劇場

いい!!
キャスティングが見事です!全員いい!
私は連続ドラマで泣いてはまったくちなのですが、
この東京タワー舞台版、2時間弱で見事に表現しはったなぁという感じです!

初日の感想なので、ネタばれしない範囲で書いてみます。
(多少のネタばれにはなってしまう危険性もありますが)

冒頭、マドロス役の津村知与支さん、はまりすぎ!
この方、モダンスイマーズの公演やその他の公演で
何度かお目にかかっていますが、彼の持ってる魅力が
めちゃくちゃ生きていたと思います。
観客としては、舞台版でどう表現するのか、映画・ドラマと比べて
どうなのかみたいな視線が集まっていたと思うし、
客席もシーンとしている中での大注目の冒頭シーンで、あの演技。
そして目立ちすぎる一歩手前で去っていくあの演出。素晴らしい。
また、シリアスなシーンであっても、ぼそっとした一言で
ふっとなごませてくれたり、この舞台で彼のファン急増するんではないでしょうか。
ダンスシーンも面白いです♪

萩原聖人さんは、最初の語りがすこーしかたいなと思いましたが、
いえいえ、そこからはもうぐんぐんとひきこんでくれます。
特にオカンとの電話シーンなどは、現在、過去、ナレーションの切り分けが見事!
また、子供時代の表現がすごく面白くて自然でテンポもよくて、
ここでも彼の持つ演技センスがすごくでているなって思いました。
かなりのセリフ量でほとんどでずっぱりなんですが、素晴らしい!拍手!

石田ひかりさんは、これまた役柄にはまる演技!
めっちゃ綺麗なんだけど、どこか一本抜けてるようで、でも芯が通ってる子。。
うまくいえないけど、そんな感じ。萩原さん、津村さんと石田ひかりさんの
3人のシーンが結構多いのですが、この3人のシーンが、この舞台版の良さ
というか安定感を感じさせる一番のベースなってるように思いました。

そして加賀まりこさん!テレビで観ていた印象と全然違う!さすがですね。
上京してくる時の身なりといい、姿勢といい、遺書シーンでのあの雰囲気といい、
のりもよくて、セリフの間とかもうまくて、うん、ほんとさすがです。

お父さんの林隆三さん、舟のシーン、ほんと短いワンシーンなんだけど、
ぐっときました。ちなみにこのオトンの登場シーンは何度かびくっとします(笑

今回の舞台、出演は9人なんですが、登場人物はもっと多いんです。
つまり、メインキャストの4人以外は、いろいろな役をするんですね!
これがみていて面白い! で、今日の舞台でいいなと思ったのは、
同じ人が違う役をやった時に「○○に似てるねぇ」とか「○○を思い出すねぇ」とか
観客にヒントをくれるセリフが、自然に入ってきたこと。
このセリフのおかげで、あ!あの役の人なんだ!ってのがピーンときて、
その後の演技とかの見方もちょっとかわったりします。

そんな中で今回のマイお気に入りが、新谷真弓さん。彼女も何役もやってますが、
まさかうさぎがあのように表現されるとは思いませんでした。
私はこういう演出大好き。あの衣装なのに決して目立ちすぎず、
時には完全にとけこんでるにも関わらず、そ、そんなことしますか
みたいな演出もあって、とても楽しめます。そして身のこなしが軽い♪

千葉雅子さんの演じ分けもお見事。お風呂入った?入ってない?とかの
連続するセリフのくだり、なんかまねしたくなります。マージャンシーンも面白い!
あるものをキャッチするシーンが2回ありますが、あのキャッチ、2回目はドキドキします。

八十田勇一さん、お、おもろい。いい雰囲気の管理人さんだー。
しかも役替わりの登場シーンは、えーーーって感じで登場しはるし。

三上市朗さんは、最後、じーんときました。すごく伝わってきました。
このシーン、すごくいいシーンでした。ぐっときました。

っという感じで、9人全員がほんとに演技が多彩!!!!
ストーリーを知ってる人も知らない人も楽しめると思います。
1幕と2幕のセットの違いも楽しいです。休憩の意味がわかります(笑)
ちょっとマイクで拾えてないところや、林隆三さんの最後のセリフが
あまり聞き取れなかったりしたのが唯一残念な点かな。

シーンの数も多いんだけど、舞台セットをうまく使っていて、
転換もスムーズで、すっと全然別のシーンになる移り方が綺麗!
曲も、最初は連ドラのあの曲を期待してしまっていたんですが、
ストーリーが展開するに従って、最後はこの舞台版の曲が
シーンにあってるなぁって感じるようになってました。
チラシにも書いてましたが、「舞台ならでは」の仕掛けや表現が
いたるところに見られて、テレビとかとはまた違ったよさがあり、
舞台って素敵だなぁって思いますよ!

最初から最後まで、たんたんと進む感じですが、中だるみせず、
もっとこの流れが続いて欲しい、オカンにもっと生きて欲しい、
といった思いがどんどん芽生えてきて、最後も、ここで終わったら嫌だなー
というところでは終わらず、もうひと展開あって、余韻もいい感じ。
二幕、ハンカチが必要になる方多いと思います。
ちなみに私もカーテンコールで、ちょっと涙きてしまいました。
スタンディングオベーションしたい感じでした!
(右前の方で一人立ってた子に私は、よく立った!と拍手してました)

ちなみに、最後。一点だけ。観客のマナー、これだけが残念。
シーンとした場面が多いのと、客席の構造のせいか、客席で発生した音が
かなり客席に響きます。上演中の会話、演技へのつっこみ独り言、携帯のバイブ音、
チラシを落とす音、お金を落とす音(なんでこんなに何人も落とすんだと思った位。
しかも落ちたお金がくるくると回転してる様子がもろに伝わってきたのも悲しい)、
靴とコツコツさせる音、かばんをがさごそする音などなど。。。
2幕はじまる前に、上演中に話さないで下さいというようなアナウンスが
入ったのも、悲しかったです。皆さん、気をつけようねー!

観劇ノススメ


07/07/12 タイツ馬鹿@紀伊國屋ホール

2007年7月12日(木) 19:00
劇団スーパーエキセントリックシアター
「タイツ馬鹿」
Q列6番@紀伊國屋ホール

出演者:
 赤堀二英
 野添義弘
 宮内大
 大竹浩一
 白倉裕二
 丸山優子
 白土直子
 良田麻美
 小形里美
 中島奏

行ってきました!初日♪
紀伊国屋ホール、実は初めて?いや、久々なのか。。
覚えてないくらい。この劇場、ロビーの雰囲気が素敵。
少し古い感じだけど、壁一面に演劇のポスターが貼ってあって、
あぁ劇場という空間に足を入れたなぁって気持ちがわいてきます。
(ただ、座席が昔ながらの感じなので、前の席の人によってはかなり観にくいです)

先日の稽古場レポでは、アクションやタップといった全体シーンが
中心だったのですが、もう全体的に楽しい楽しい。爆笑コントの連続といった感じで、
笑いにあふれてます!!そこにアクロバットや殺陣や歌やタップが
見事にからむのですが、その絡み方が自然。特に歌とタップは、
オムニバス形式の最後のストーリーで使われるんだけど、
最後の方は、ほんとに、役者さんがタイツをまとわれてることなんて忘れて、
タップや歌から、ある生き物の気持ちがじーんと伝わってくる感じなのです。
そして最後のあのラストシーン。照明と音楽も効果的に使われていて、
思い切り拍手したくなるエンディングでした。

野添義弘さん最高~!超パワフル、めちゃめちゃ元気もらえます。
今回特に好きだったのは、面接シーン。お、おもしろすぎです。
思い出し笑いしてしまうくらい。間と動きと表情、そして声もいい~♪

野添義弘さんと赤堀二英さん二人が中心で展開するシーンが多いのですが、
このお二人のぼけ具合と間の取り方が実にうまい!
アドリブなのか、ネタなのか、ほんとに間違えたのか全然わからない。。
しりとりの部分も、どこまで事前に決まっているのかわからない!
どんどんと展開していくのですが、頭を使わずに観れて
「贅沢な息抜き」って感じ。

また、出ている10人の役者さん達が、最初は全身タイツで区別が
つきにくかったりするんだけど、じょじょに個性がわかってきて、
キャラがたってきて、この役者さんのことをもっと知りたい!って
思ってしまう自分がいました。そして、側転や回転がとっても綺麗。
受付嬢(だったかな)の二人の側転は一瞬だったのですがみとれました。。

オープニングだけはちょっとかたーい気がしたんですが、
これは、この○○○(ある生き物)君達が、あえて、ストーリー上
かたくパフォーマンスしたのかなと。特にジャンプに元気がなくて。。
わざとなのかも。私的には残念だけど。
なので、最後、もう一回ショーしますという時、今度は元気なトランポリン技が!
ってかなり期待してしまった私がいたのですが、見事にやられました(笑

休憩無しの2時間弱。これ、マチネ公演だったら、ソワレもいったと思います。
いや、ほんとにね、思い出し笑いしております(笑)野添さんおもしろすぎ。


07/07/14 The Last Laugh@パルコ劇場

2007年7月14日(土) 19:00
The Last Laugh
L列9番@パルコ劇場

商談の後スーツのまま、雨の渋谷へ。。
ただでさえ嫌な渋谷の人ごみ、
雨の日は、それはもう傘が歩いてる感じです。

さてこの三谷幸喜さんの笑の大学のイギリス版舞台。
まずセットがとても雰囲気あっていい感じ。
そこに舞台作家と検閲係という二人舞台。
ふざけた感とかが全然なくて、なんというか、
正統派の喜劇という感じで、でも堅苦しくなく気軽に楽しめて、
しかもこの二人の役者さんの息やキャラ作りも見事でした。

まずは舞台作家役の Martin Freeman さん、彼の早口セリフを
英語で理解したいー。舞台左右に字幕が設置されてるんですが、
彼がかーなーりーしゃべったにも関わらず字幕は2行だったりしますからね。
演技は、ほんとに素晴らしい。
イギリス演劇の第一線の役者さんを見れた!って感じです。
表情や声も表現豊かで、演技と見事に同期した細かな動き、好きだなぁこの役者さん。

検閲係の Roger Lloyd Pack さん、この方の描写も興味深いです。
特にラストは、考えさせられる感じですね。。
でも私としては、この終わり方、ちょーっと物足りない感じが。
ここで終わりなのかな、もうひとおし欲しいなってところで終わりました。

あと、この二人以外に、途中検閲係の部下が、途中2度ほど登場するんだけど、
休日のゴミ捨て&チョコシーンの意味は何なんでしょうか、
彼の存在理由がよくわからないです。。

笑いという点でみると、大爆笑というよりは、笑うポイントを探して見つけて
観客同士が一緒に笑って楽しむ感じ。こういう笑いは私的には正直ちょっと苦手
なんだけど、笑いという点を別にして、演技自体の魅力という点では、今日の舞台
は観れてよかったです。少しの間イギリスの劇場にいたように思えますよ。

最後に。。やっぱり字幕は見ずらい。目が疲れます。
また字幕だけを追ってると、ところどころ、ストーリー的に、
ん?ってなる部分がいくつかありました。
やっぱり字幕ではなかなか笑えないです。間もずれますからね。英語勉強しよ♪


07/07/16 歌姫@シアターサンモール

2007年7月16日(月) 19:00
東京セレソンデラックス「歌姫」
H列8番@シアターサンモール

す、すばらしい舞台でした。
まず印象的だったのは、暗転。この暗転がめちゃめちゃ美しい~。
タイミングがまたいいんです。涙のシーンや、すっごくいいシーンの後、
その余韻を味わいながらふっと消えて、
すっと次のシーンに切り替えられる感じ。
素晴らしい暗転だ!!!!これぞ暗転!気持ちいい!

ストーリーもいい感じで、最初のシーンで、観てる方の記憶に
キーワードをいくつか焼き付けておいた後で、過去へ。。
松中とか、なるほど、そうやって頭の中に印象付けるのかーと。うまい!

主演の宅間孝行さん、素晴らしい!
どの衣装もとても似合うんですが、白い帽子かぶってたばこ
吸うしぐさ、めちゃめちゃかっこいいです。
最後の雷の後は、ほんとに見事で。。。私もだまされました。。
雷シーンの後で涙きてた私ですが、あのジェームスへのセリフで、
鳥肌が。。。。さらに宿のおばちゃんと握手してる時の
あの表情。。。あれで追い討ちの涙がやってきました。。。
ジョージとのアドリブ「立ち振る舞い」も面白かったです。
これ、毎日ネタ違うのでしょうか。。
舞台の世界観に入り込んでいた頭が一瞬現実に戻りそうでしたが、大丈夫でした♪

村川絵梨さん、鈴!って感じの元気いっぱいな感じが
すごく好感度高かったのですが、最後、あの叫ぶシーンでじーん
ときちゃいまして。ルリ子役の時は、全然イメージが変わってびっくり。
さすが役者さんだなーと。

また、この方いい!って思ったのが 西村清孝さんと阿南敦子さん。
西村さん、クロワッサンの松。登場した時、めっちゃ怖かったんですが、
その後の展開で、どんどん引き込まれていきます。ある意味キーマンですね。
そして阿南さんの美和子役。最初に登場した時と全然違うイメージの再登場に
最初は同じ方だとわかりませんでした。太郎とソファで向かい合って二人で
話すシーンはとても気持ちが伝わってきて。で、こういうシーンを
観ながら、自然と、あぁ戦争ってほんとよくないなってずしって伝わって
くるんですよね。

それ以外の役者さんも皆さんほんとに強烈キャラ盛りだくさん!って
感じでとても楽しかったです。最後の登場はあまりにもさらりとした
登場だったので、もっと顔見せてーそんなにはやくいっちゃわないでー
という感じでございました。

ある程度ストーリーに予想がつくものの(舞台冒頭であえてそのヒント
出してますからね)、その予想をはるかに超えた演技と演出で魅了されました。
素晴らしい!ブラボー!!最後の終わり方も、すっごくいいー!!!
終わった後、よかった点を語りまくりたくなる♪

セットは、大枠は同じセットなんだけど、
暗転で下手のポスターがちゃんと変わってたり、
入り口の向こうのセットが自動販売機があったり
なかったり、きちんと考えられてるなぁと。。。
小道具の片付けとかもすごく自然で、ほんとに
なんというか、みてて美しい。前半の現在から過去に
移り変わるシーンのスローモーション描写とか、
すっごい美しい~んです!
これぞタイムスリップ!って感じ。

観終わった後にチラシを改めて観ると、作品を思い出せる
いいチラシなんですが、作品観る前にこのチラシを観て、
今回の感動と笑いと涙が想像できるかと考えると、
ほんとチラシの表現って難しいなあと。
あと、その日によって違うアドリブもいろいろ盛り込まれてる
ようなんですが、ただ、あまり素で笑われると、
観てる方も現実に戻っちゃいますよーっといったところも少々。

観終わった後は、迷わずパンフレット(\1000)を購入。
パンフレットの裏面が一面フルキャスト。
なるほどー、上演中のあのセリフもこれつながりかー。
いや、とても自然で笑えました。こういうのも面白い。
ってか、パンフレットにプロフィール紹介がないってどういうことー!?
あと、パンフレットの大きさ大きすぎー。

とはいえ、次回公演もぜひ観にいきたいなと思える、
ほんとに演劇っていいなと思える作品♪
帰り道、iPod 聴こうかと思いつつ、でも劇中の音楽が
これまたよかったので、ヘッドフォンせずに、余韻に
浸りつつ、帰路につきました♪

そうそう、開演前から、舞台下手に役者さん達が出てきて、
観劇マナーを自然に(?)話すんです。これ、すごくいい!
しかも最後に上演時間(2時間弱)と休憩の有無(無い)を
ちゃんと伝えてくれて、素晴らしい前座だと思いました!
開演直前じゃなくて、少し前にいかれるといいと思いますよ♪


07/07/26 犬顔家の一族の陰謀@シアターBRAVA!

2007年7月26日(木) 18:00
劇団☆新感線2007年夏休みチャンピオン祭り
犬顔家の一族の陰謀
~金田真一耕助之介の事件です。ノート

急遽観劇してきました犬顔家♪
パロディものかなって思ってましたが、
はい、かなりパロディってか、パロディだらけで、
ここまでパロディかというくらい、いろんなパロディが出てきます。

今回はネタばれしない範囲で書いてみたいと思いますが、
やっぱり少々ネタばれはしてしまうと思います。ご注意を。

まずはいっちばん最初の冒頭映像からしていきなりやってくれはります。
そして直後、某有名劇団の人気演目のパロディでがんがん展開!
正直、私はこのオープニングで、んっちょっと心配かもって
思ったのですが、本編はじまったら、もう一つ一つのパロディが楽しくて、
盛りだくさんすぎる感じであっという間の3時間(途中休憩20分)。

「構えずに気楽に楽しもう」ってスタンスでふにゃーっと
構えて観劇してれば、きっとツボにはまるパロディが見つかります!
というか、ほんと随所にちりばめられていて、ビリーズブートキャンプは
もちろんでてきますし、TVもの、映画もの、舞台もの、お笑いもの、CMもの、
コンサートもの、流行りもの、物まね、駄洒落、いや、ほんと、すごいっす。楽しすぎ♪
中にはきっとわからないものも出てくるんだけど、それはすっとばせばいいんです。
1幕最後の結構長編のパロディは、今年は来日の大阪公演で盛り上がったからっ
てのもあるんでしょうね。最後ババンババンってなってるのが締めもうまいなぁと(笑

で、かといってですね、ストーリーがぐちゃぐちゃかといえば、
しっかりしてるんですよ。本筋はちゃんと犬顔家の一族の陰謀になってます。

後半、そこまでいっちゃいますかという、誰もがご存知の某童話シーンが
かなり長いんですが、途中川を流れるシーンが、映像との融合が見事でした!
素晴らしい。そう、今回の舞台も映像を多様されてるんですが、以前TOMMYを
観た時は、映像と役者さんがかぶっちゃう感じでちょっとどうかなって思ったりも
したんだけど、今回の犬顔家では、映像の使い方がなんかとても綺麗。
このスクリーンの映像をうまーく使ってるので、暗転とかも全然感じず、実にうまい。
さらには上演中にライブカメラ映像まで使うあたりがびっくり。かなり新鮮!
そうそう、今回の舞台、舞台下手ブロックとセンターブロックの間の通路、
美味しいなーと。役者さん通りまくりです。ドア傍の下手L列あたりも美味しい!

個別の役者さんとしては、登場機会がそれほど多いわけでもないけれども
強烈なインパクトと笑いを提供してくれたのが橋本じゅんさん!
一言一言、物まね一つ一つ、全部面白い!めっちゃ楽しいです。

そしてさわやかなのが勝地涼さん。舞台中でもさわやかキャラですが、
ほんっとーにさわやかでした。見たことあるなーと思ってたら
ハケンの品格に出てた方ですね!

古田新太さんは、さすがの存在感。たった一言でも笑わせられてしまいます。。。

あとマイヒットは、ちわ子と大地マヤを演じた中谷さとみさん。
存在が綺麗です。後半みて、もう一度最初の方を観てみたくなります。

主人公の宮藤官九郎さんは、たんたんとしたはりますが、他の役者さんとの
バランスを考えるとうまいなーと。この力の抜け具合が舞台にあってますね。

ただ、パンフレット、2800円は高いよ~。買おうと思ったけど価格みて断念しました。。


07/07/29 風咲き花@萬劇場

2007年7月29日(日) 16:30
劇団Birth 風咲き花
自由席@萬劇場(大塚)

劇場の入り口入ると、おおお、スタッフの方の服なども含め
雰囲気がなんか沖縄♪
舞台は、沖縄のとある離れた島の家の一室。
なにげないほのぼのとした一家のシーンからスタートするんですが、
ここに東京からやってきた百合が加わってドラマ展開。
人の温かさを感じるとともに、どこか懐かしさを感じて、
ちょっと故郷や近所付き合いが盛んだった田舎が恋しくなる感じです。
そして、縁側、いいですねー。私も寝れない時線香花火してみたい。

キャストのキャラがうまーくたっていて、くどすぎず、弱すぎず、
みんなストーリーを持っていて、とっても心地いい感じ。

私的涙腺ポイントは2箇所!
まず、ストーリーやセリフの一部から、百合は全てわかっていてここに来ていて、
それを明かせずに過ごしてる、そんな百合の気持ちを考えながら観てたので、
終盤の主人公の百合(狩俣咲子さん)告白の後の
お父さん(北川伸太郎さん。この方の雰囲気、なんかいい!)のセリフで涙腺開放。

お次は、屋根の上のシーンで、里子(色摩由維さん)さんがお兄ちゃん(大野敏之さん)を
なぐさめに行ったところでのお兄ちゃんのセリフ。
どちらも、百合と里子のいい感じのせりふの後の、
もうひと展開するお父さん(サキがこの地を忘れてなかった点)と
お兄ちゃん(両親はまかせとけ)の一言。このもうひと展開が涙腺ポイント!!
色摩さんは、紫陽花KABUKiやスウィングの看護婦さんの時のイメージとは一転、
活発な娘さん役もいいですね~。

また、お母さん役の竹内理恵さんが産婆の出産シーンがかなり迫力。
新藤幸子さんの最後の絶叫がすごくリアル!
そして旦那さんの塩見淳史さんの明るいキャラがこれまたいいアクセント!

若泉亮さんのサキへの一途な巡査さん、いいっ、いいキャラだなー。
お父ちゃんと毎晩酒を飲むこの雰囲気も、なんかいいなー、なんて思ったり。
学君(石井直樹さん)は、里子を待ち続けるのかな。

そしてこの舞台、セットの中で本物を使うところがよりリアル感が出ていていいです!
線香花火や、線香花火用のバケツに水を汲む時の
水を入れる時の蛇口から出る水(このバケツに入る音が、とても
なんか懐かしさを感じます。これ、セット的にはどうなってるんでしょう?)、
食事(お茶碗によそったご飯からはほくほくと湯気が!そして
皆さんほんとにちゃんと食べてます!)、
カレンダー(日付見ると設定は2007年7月?最後は9月になってましたね)、などなど。

ちょっとした演出とかもうまくて、最後のシーンは、劇中にも
出てきた流れ星がぴかーんと光ります。これ、なかなか素敵な終わり方。
客席の天井にも☆が輝いて、お、最後列選択正解!って思いました。
箱がそんなに大きくない劇場だと後方席が好きな管理人でした♪
ただ、途中から「ぶーーーーーーん」という音がずっと響いていたのが
気になりました。なんの音だったんですかね。スピーカー?

ちなみにこのタイトルは、なんで「風咲き花」なんでしょうね。
風の音、サキ、咲かせる、百合、そのあたりからきてるのでしょうか。


07/08/01 N先生とS師匠@サンモールスタジオ

2007年8月1日(水) 19:30
ひらり、空中分解
『N先生とS師匠』 初日
C列6番@サンモールスタジオ(新宿御苑)

ゲスト出演があると聞いていたので、
本編とは全然違う形で、コントみたいにするのかなと
思っていたら、このゲスト出演が、ストーリーの中にうまーく
組み込まれていて、めっちゃ自然!
しかもこれが、前半と後半の間のいい切り替えポイント
になっていて、うまいなぁ。

ゲスト出演コーナーは、完全なアドリブな10分間。
(回想シーンみたいな感じでうまーくつながってる!)
今日のゲストは、野口聖古さんと山口森広さん。
野口聖古さん、どこかで観たことある方だなと
思ったら、そうだ、ラステカービベに出てはった方だ!
しかも明治ミルクと珈琲や花王のバブのCMにも出てはるとのこと!

今日のゲスト出演の設定は、書斎にこのゲスト2人が新人タレントとして
マネージャー(若山慎さん)に連れられてくるという設定。
ここから後はもう完全アドリブ。自己紹介からはじまり、
ものまね(途中で断念)、白紙の紙を渡してこの台本で演技してっとか、
なかなか楽しい10分でした。最後の引き際も、マネージャーの
携帯電話がなって帰っていくという、自然な流れ。うまい~。

後半は、セットが左右反転してたから、あれって思ったら、
なるほど! 面白い構成ですねー。
この舞台、登場人物は2人の作家先生(S師匠とN先生)ですが、
前半のストーリーはS師匠の視点、後半はN先生の視点になります。
このあたり、ミステリーとコメディという二人の作家の特徴とも重なって面白い♪

S師匠の坂本克広さんのぎょっとした動きは、後半かなりはまります!
N先生の若山慎さんは、前半と後半の印象が全然違って、
あぁほんと一方的な見方だけで判断しちゃいけないなぁなんてことを
漠然と思ったりしておりました。

後半は、先がある程度読める分、時々意識がお尻にきてました
(椅子のせいも大きい)。でも前半とセリフとかもちゃんと
変えられていて、私がずーっと気になっていた、"ライバル"の
作者の件も、最後に、そうきましたかという形でフィナーレ。
前半、後半、ラストと、"ひらり、空中分解"という名前が
かなり頭の中に残る舞台でした♪

ちなみに、暗転中に、S師匠がセットの移動を誘導したりするのが
見えてしまうのですが、これはあえてそういう演出なのかな~。
(舞台に入り込んでた気持ちがふっと現実に戻っちゃうタイプなので)
あと、開演前の脚本家の方による前説、これ、生なのかな??
録音なのか、生なのか、わからなかったのが残念。。。

今日は二人舞台でしたが、ひらり、空中分解は男性5人の
ユニットとのこと、ぜひ5人出演される舞台、
観にいってみたいと思いました!!


07/08/04 いとこ同志@東京芸術劇場

2007年8月4日(土) 13:00
いとこ同志
I列1番@東京芸術劇場小ホール1

渡辺美佐子
佐野史郎
宮本裕子
向井考成

劇場に入ると、おおおお、舞台の上に夜行列車が一両、どかんと置かれてます!
(ちなみにこの写真は芸術劇場一階の1コーナーですが、
 背景のこのチラシ、全部いとこ同志です)

出だしはかなりスローペースな展開。
ん、このまま休憩無しで2時間走るの?っと正直少し不安に。。

だけど、同じセットなんですが、背景の工夫(森の背景は、
ぱっとみた瞬間 TEAM NACS の HORNORの森の背景を思い出しました。
奥行き感のある、少し幻想的で光が差し込む森。この森の表現、好きです)
や照明などを使うことによって別荘シーンを表現したり、前の方でテレビ放送シーンを
表現するなど、夜行列車の客席シーンだけでなかったので、途中からは
あまり時間も気にならず、後半の、現在過去の有名人いとこ同士夫婦の
名前を連呼するシーンのあたりはかなり見入ってました
(結構いとこ夫婦っているんですね!あの人そうなのーみたいな感じでびっくり)
ただ、ストーリー展開にそんなに大きな波はなく(婚約の場面も結局展開しないし)、
見終わって、、なんか結局よくわからないみたいなぽかんとした後味が残りました。

役者さんでは、佐野史郎さん、最初のあのボックス席を渡り歩くシーン、
脚、綺麗~、すらっと長い~!ぴっと伸びて、陸上のハードル走のようにぱぱっつぱぱっと
渡り歩いていかはるんですよね。テレビドラマでは拝見してましたが、
舞台でもいい味出される方だなと思いました。
そしてかなり客席に目線が飛んできまして、佐野史郎さんと何度か
目あったなーみたいな錯角をしてしまいました。こういうの嬉しい♪

そして宮本裕子さんがいい!
可憐な感じ、動き、スタイル、セリフ、とってもあってました。
魅力的ないとこのお姉さん、婚約相手として登場するシーンの演技、うん、よかった!
向井考成さんも、ナイス助演って感じ。

渡辺美佐子さんは結構セリフにつまられてたのが
すこーしだけ気になりましたが、演じる役柄によってがらっと
変わる演技は、さすがだなと。

途中、笑いも何箇所かあったりしますが、後半あたりから、人間関係が
ちょっと????となりました。現在と過去、夢などの時空を超えた
シーンが交互に現れたり、同じ役者さんが何役かしたりするのですが、
いとこ同士の子供がいとこ同士でその子供もいとこ同士で、
今舞台上で話してるのはそのうちどのいとこ?
みたいなふうになったりして、ちょっと頭がこんがらがりました。

また、席は後方でしたが、オペラグラスは不要で、すごく舞台が
近く感じました。このステージ、普通の舞台より前に出てます?

観てるうちに、夜行列車にちょっと乗りたくなりました♪
カタンコトンって音を聞きながら、どっかいってみたい。。


07/08/12 unbalanace@赤坂レッドシアター

2007年8月12日(日) 13:00
Unbalance アンバランス 千秋楽
M列12番@赤坂レッドシアター

吉野圭吾
入野自由
小野妃香里
沢樹くるみ
中川賢
多賀啓史
笹木重人

初めての赤坂レッドシアター。
赤坂見附駅前のコージーコーナーから、
歩いてほんの数分。こんなところに劇場が!
今日は最後列だったけど、舞台までとても近く、
オペラグラスなしで全然OKな感じ。
座席の前に小さなテーブル。
これ、アンケート書く時とかも便利そうだなと。
で、チラシが座席の裏側にあるのも最初気づかなかった。
このチラシ達、最初座席を降ろす前に気づかなければ、
もうそのまま二度と気づかないかもなーと思ったり。。。

今日の舞台は、本を持ちながらのリーディングパフォーマンス。
休憩なしの1時間40分。上手奥にキーボードの生演奏。
前半は、あまり動きもなく、比較的たんたんと進む形なので
結構時間の経過を感じてしまい、睡魔に襲われたりもしてましたが、
次第に、本を持ってることが全然気にならなくなり、
それぞれの役者さんのキャラに入り込んでとても興味深く観てました。
後半はダンスや歌もあってシーンごとに見所も多いです!

吉野圭吾さん!声が素敵で間も絶妙!
しかもこの優柔不断な男性役がお見事!!!
声のトーンと表情がとても自然で、感情豊かで奥深い♪
うーん、うまくいえないけど、なんか味がある!!!そして華がある!!
いろいろな衣装を着ていくシーンでは、おぉぉぉ、どれも似合ってる。。
モーツァルトのシカネーダやヴァンパイアのヘルベルトは強烈で
面白かったけど、今日観て、ストレートプレイの吉野圭吾さんも
じっくり観てみたいなと思いました。

謎な人役の中川賢さん、左手に鈴をつけて猫になるシーン、
あのリンリンという音と、あの足音たてない動き、まさに猫!
魅了されました。あの狭いステージでの猫のダンス、素晴らしい~。
私にはまさに猫に見えてました。彼のほかの舞台(ダンス)、観てみたいです。

小野妃香里さんと沢樹くるみさんと吉野圭吾さんの三重唱や
二重唱があったり、服をうまくつかった演出など、後半は、各シーンの見所を存分に
楽しんでました。

今日は千秋楽ということで、最後に皆さんから一言づつ挨拶がありました。
ほぼ全員「今日はお暑い中。。」ではじまるご挨拶。そう、ほんとに今日は暑かった。
でもこうしたカーテンコールの挨拶って、素の表情や声が聴けたりするので、
舞台中の役者さんのイメージがより印象づけられて(特にギャップがある時とか!)私は好きです。
吉野圭吾さんは、めっちゃ笑顔でした。いい笑顔だー!!!
また、カテコの挨拶、女性陣は凛としてしっかり挨拶されてて、男性陣はちょっと
言葉少なではにかみ系の方が多かったのが、今日の内容とちょっとリンクして面白くもありました。


07/08/14 しとやかな獣@シアター1010

2007年8月14日(火) 19:00
しとやかな獣(けだもの) 初日@シアター1010

久々のシアター1010。客席は勾配もあり背もたれも
交差しているのでとても舞台が観やすい劇場。
ただ、マルイの11階にあるのだけど、エレベータが全然こない。
しかもすぐ定員になるんですよねぇ。

以下、ネタばれ含みます。ご注意を。

さて、この舞台、40年以上前の映画 の舞台化らしい。
静かな出だし。スロースタート。
そしてそのまま最後まで。。。間も長めで、ゆるめのテンポで展開。

最初と最後、スクリーンが降りてきて、映画風にキャストの名前が表示され、
こういう表現は面白いですね。

舞台上には、団地の一室と思われるセット。
下手側の階段セットは、ちょっとこじゃれた
ニューヨークのSOHOっぽい感じでいまいち団地感がしないのよねん。

最初、感じたことは、この舞台、もっと小さな小劇場で
やったらいいんちゃうかなぁと。セリフの反響がかなりすごくて、
特にお父さんの声がもごもごしててあまり聞き取れず残念。。

個別の役者さんでは、山田まりやさん、いい演技しはります!
雪まろげの時もすごくよかったんですよね。声も通るし、演技もみてて気持ちいい)
別室での動きとかもとっても自然。バスタオル姿や下着姿等どきっとする衣装も多いです。
くねくねダンスも雰囲気出てます!
ただ、他の役者さんの演技がみななんというか昔風なので、この娘役の山田まりやさんだけ、
モノクロテレビの中に一人色がついた人がいるみたいに見えてしまいました。
うつみ宮土里さんは、別室でぼぉーっとしてるお顔や、ちょこちょこ動く姿が面白かった。

真琴つばささん、背が高い~。お綺麗~。
宝塚男役さんの低い声だーと思いながら楽しんで聞いてましたが、
「○○しなくちゃ」の「ちゃ」って部分が、
セリフの読み方の演出とは思うんだけど、ちょっとなじめず。。
最後まで何かベールをかぶったままって感じでした。

そして最後の終わり方は、ありゃ?それで終わり?みたいな。。
シーンとシーンが結構ぶつぶつ切れてて、その表現を
観客に考えさせる系なのかなぁ(最後の終わり方も)。うーん。
お囃子の音楽や、スポットライトの演出等は、
これは多分映画もそうなってるんだろうなぁと想像してみたり。

休憩なしの1時間50分。ちょっと消化不良感あったのでプリン三つも買っちゃいました。


07/08/15 天切り松闇がたり@俳優座劇場

2007年8月15日 14:00
天切り松 闇がたり
12列21番@俳優座劇場

実ははじめていってきました俳優座劇場。
六本木のど真ん中にこんな劇場があったんですね。
少し古きよき劇場って感じの入り口、いいですねー。
後ろの方でもオペラグラス全然なしで役者さんの顔がみれる距離感。

すまけいさん!声はもちろんいいのですが、
表情や目、そしてなんというか(朗読なんですが)首や
目線の動きがとーってもいい♪
そして、間、これぞ「間」なんだという絶妙な間合い。
正直、最初舞台に出ていらした時、ちょっと怖い感じの方
なのかなと思ったんです。が、最初のつかみ、
「お盆なのにきてくだすって。。」よかったです。
いきなり朗読に入るのではなく、朗読の語り口調で、
世間話風のネタで会場に語りかけるあたり、とても自然。
朗読途中の語句解説とかも、とーっても自然。本編を全然邪魔しない。

途中から舞台下手側で一人舞台を演じるおこん役の鷲尾真知子さんは、
きりっとした演技で魅せてくれはりました。
すまけいさんとのやりとりのテンポ感がとっても気持ちいい。そしてうまい。
最後の葬儀のシーンでは、ほろり、じーんときますね。
ただ、最後の最後、カタギにはなれない云々の後の台詞が、
何をいわはったのか、少し難しくて聞き取れず残念。

尺八の藤原道山さんは、あの静寂な会場に尺八の音色、いいですねー。
花火の音のボンッふわふわーという音がとても印象的でした。

黒子役の増田英治さん。役者さんなんですね。
メインのストーリーを邪魔しない範囲での、
軽いやりとりが面白くて気持ちよかったです。

最後も、お茶がネタになったエンディング。
それを藤原道山さんの尺八でさらに追い立てる演出。
最後まで気持ちいい舞台でした。「和」っていいですね。

舞台も、炎がゆらゆらと、なんかお盆を感じつつ、
休憩なしの素敵な一時間半でした。


07/08/22 HAVE A NICE FLIGHT!@赤坂レッドシアター

2007年8月22日(水) 19:00
劇団スーパーエキセントリックシアター
HAVE A NICE FLIGHT!
J列2番@赤坂RED/THEATER

最初の開演アナウンス、やられました。
私の観劇史上もっともかわいらしい開演アナウンスでした。

そしてこの舞台、笑って笑ってちょっと泣きました!
どのシーンにも、小さな笑いや大きな笑いが散りばめられていて、
それでいて、大きなストーリーがそれらを飲み込んで、
終盤では涙が。。。思わず上向いて涙を抑えてしまいました。

もうですね、最高なのは、野添義弘さん。
24歳(という設定の)の竹下恵(三原珠紀さん)が好きになるのも
わかる!という魅力! きばった感じの「んんんんんん~」っが大好き!
そして今日もう私のツボにはまって今でも思い出し笑いしてしまうのが、
カバンの中に入ってたあの「B5」ネタ。お、おもしろすぎます!!!
おけぴのオフィスにあれ飾っておきたい。。

いしのようこさん、細い!お綺麗~!
ベッドの上で悲しそうにしているシーンはぐさっときます。
めちゃめちゃかよわいです。そしてラストのあの涙が頬をつたった
シーンも見事でした。

そして今回演出もなさってる久ヶ沢徹さん。
今のシーンと昔のシーンでほんっとに別人みたい。
圧巻はいしのようこさんとのラストシーン。
りんごが手から落ちるさま。。。そしてそのりんごが。。

セットは変わらないのですが、舞台は変わりまくる、そんな感じ。
今いつの時代で、どれがいつの誰でってのが正直こんがらがりますが、
こんがらがったまま観続けても大丈夫な感じ。
(カーテンコールで野添さん自身今自分はいつをやってるのかわからなくなる
っておっしゃってましたから)

まわりのキャストの方達もキャラや雰囲気がたっていて
すっごく楽しめます!
ってかですね、今回の舞台、登場しているキャストさん
全員のキャラが楽しかった!

特に印象に残ったのが、
副支配人の宮内大さん、ギャップがとても楽しい~。
丸山優子さん、素な感じがいい!最初はほんとに天使かと思ったのに(笑
大竹浩一さん、今まで観たいくつかの大竹さんが出る舞台、毎回イメージが変わります♪
三原珠紀さん、野添さんとのラブラブ会話は、気持ちいいくらいかわいい
安田裕さん、かんだのを一瞬で電話相手のネタにしたのはうまいー!

前回のタイツ馬鹿ではアクロバティックな技を連発していた方達も
多数出演されていて、時々みせる、ソファ超えのジャンプや、
シャキっと伸びるさまなど、そうした動きもみてて気持ちいいです。
また、多分アドリブも随所にあったように思います。
(カテコの最後の野添さんのご挨拶で、毎回ちょっと変わるかもとおっしゃってたのが
気になってリピートしたいかもーと思ってる管理人でした)

後半、やたら客席が暑い暑い状態になり、それが少し気になりましたが、
休憩無しの2時間。会社帰りに、ふらっとお洒落な赤坂レッドシアター。
座席の前に小さなテーブルがあってアンケートも書きやすい。
座る前に、座席の後ろにあるチラシ束をとるのを忘れずに♪
(座ってしまったらもう二度と気づかないと思います)
かなりお気に入りの劇場です。あ、トイレがちっちゃいので赤坂見附駅の
ベルビーの中とかでトイレにいっとくのがいいかと思います。


07/08/29 犬顔家の一族の陰謀@サンシャイン劇場

2007年8月29日(水) 18:00
劇団☆新感線2007年夏休みチャンピオン祭り
犬顔家の一族の陰謀~金田真一耕助之介の事件です。ノート
1階10列30番@サンシャイン劇場

サンシャイン劇場って実ははじめてかも。
こんなところに劇場あったんですね。

今回は少々ネタばれ注意です。

さてさて、大阪での観劇に続き2回目の犬顔家。
すごい!めっちゃパワーアップしてる!!!
アドリブとか小ネタとか、
そしてアンサンブル陣のパワーアップ度がとても楽しい!!

大きなネタばれは基本的に前観たのでわかってたんだけど、
各シーン各シーンでの、小ネタが楽しくって仕方ないです。

最初に私のツボにはまったのが、古田新太さんの
「画家のピータン」(画家の卵ってことね)。
なんでもフランスっぽくいうそのしゃべりかたで、
ピータンをこう使ってくるところやその言い方がたまらなく好き。
西友の卵売り場といい、卵ネタ、すっごくツボでした。

そして後半の鬼退治シーン。
ここで顔一面を赤く塗ってたよりないスパイ赤鬼を
演じてたのって木野花さんだったんですね!!!!
これ、終わってから友人にいわれてびっくり仰天。
大阪でやってた時は誰か劇団員の方なんだろうなぁと思い普通にみてました。
今日は、古田新太さんから、好きな動物は何?みたいにして
よくわからないアドリブ的質問を受けて、真面目に答えている
赤鬼がかわいかったです。

前半、小松巡査が、初めてのキスの味はみたいな質問を古田さんにされていて、
たじたじになってたんですが、この質問、なにかのネタだったのでしょうか??

高田聖子さんのE~D~は、もうタイミングといい、声といい絶妙。
高田さんと古田さんのコンビ小ネタ、かわいすぎー。笑いが絶えないっす。

リューク(!)の歌、いいですねー。うん、声も表情も(!?)いいっ!!

中谷さとみさん、高校生役ほんとに似合ってる。
でも彼女で一番好きなシーンは、二幕で着物着て
3人からいじめられるシーン。美しいぃぃ。。

そしてそして今日も橋本じゅんさん最高~。
1幕のあの物まねシーンは、やはりいくつかはアドリブなんですね。
藤子F不二雄とかいきなりふられてやっちゃうあたりが楽しすぎ!
面白すぎです。そしてそして2幕のあの神社シーン!
面白さスーパーパワーアップ!
蚊をぺしってつぶして食べまくるさまとその表情が忘れられへん!!!

また、今日は上演中にキャストが笑い始めてしまう場面が
かなり多かったですが(遺言シーンでの木野さん、後半の小松さん、その他もろもろ)
それはそれでとても楽しい!
そのプチ中断が自然と笑いに変わるあたりが最高です。
(下手したら観客ひいてしまいますからね)

もう一度みにいきたい。。。

そうそう、会場を出て、楽屋口を通って、二階席に少し乱入してという映像、
あれ、録画じゃなくて、生ですよね? 一緒にみた友人は録画でしょーと
いってたんですが。。今日は、2階客席まで木野花さんが追いかけていって
お客さんに誰あんたみたいなことをいったはりました♪


07/08/30 シラノ・ド・ベルジュラック@青山円形劇場

2007年8月30日(木)19:00
シラノ・ド・ベルジュラック 初日
Eブロック29番@青山円形劇場

久々の青山円形劇場。劇場に入ると、真ん中に
円筒形の小さなステージがぽつんと。おおお、シンプルな舞台。
さてさて、この舞台、チラシには「抱腹絶倒」「感涙絶句」と
書いてあるんですが、観終わった感想としては、
笑いまくり泣きまくりではなく、
所々笑いもあるけど最後は愛の涙でぐっとくる、そんな感じ。

最初の出だしから30分くらいは、正直ちょっとついていけなかったんですね。
が!シラノ(市川右近さん)とクリスチャン(桂憲一さん)とロクサアヌ(安寿ミラさん)
のシーンあたりから、ぐっとぐっと入り込んでいきまして、そこから15分の休憩を挟み、
後半最後は、壮絶なラストシーン。美しくもあり、悲しくもありました。
シラノ、かっこいいです!!!

もうですね、メインキャストが美しいのです!
そしてあの膨大な長台詞!
これぞ演劇の醍醐味という感じを味わえました。

市川右近さん、シラノ、Eブロックはちょうど今回の舞台では、裏側に
あたるため、最後のシーン等では表情があまり観れなかったのですが、
声は最初歌舞伎の声だなーって思ってたのですが、
最後の方はシラノの声になってました。そしてラストのあの演技。お見事!!

そして加納幸和さん。美しい~。クリスチャン役でも全然OKですね加納さんは。
おばちゃん役の時もいい味だされてるし、しぐさも綺麗♪

紅一点の安寿ミラさんは、すごく好演!!!いいっ!
最初客席にお菓子を配りまくってる時のイメージから、
接吻の場でひきこまれ、そして二幕のあの演技。素晴らしいー。
そして新聞記者のシーンでのあの一瞬の男役、これがまたかっちょよかった!

そしてそして花組芝居の桂憲一さん!!!
イメージが変わりました!私が最近みた花組芝居の作品では、
(面白くいい意味で)酔っ払ったサラリーマン的なイメージだったのですが、
今回のクリスチャン美しい!!!かっこいいです。さすが役者さんだ。。
「接吻!」と叫んだタイミングも最高~。

そして今回の舞台でとてもいいなぁって思ったのが、
ヴァイオリン(廣川妙子さん)とアコーディオン(大田智美)の女性のお二人。
旋律と音色が非常に美しく、静寂の青山円形劇場内に、ほんっとに心地よく響いて、
さらには途中キャストと奏者の絡みもあったりして、この音だけでも満足度高いです!

たかお鷹さんの素に戻ったっぽい台詞や、修道女シーンでのキャスト同士の笑いは、
私としては、ちょっと現実に戻るのであまり好きじゃないですが、
あれも演出なのかなぁ。。でも修道女シーンは、確かに、見詰め合っていたら
つい笑い出したくなる、その気持ちはみててよくわかりました(笑

観終わった後に、シラノのファンになってる自分がいて、
ふと、あの最初の理解できなかった30分くらいのシーンのシラノはどんなシラノ
だったのかなと、もう一度観たくなりました。
中盤から理解できはじめた人間関係やそれぞれの名前が、
最初はほんとにちんぷんかんぷん状態だったので。

7人の役者さんがいろいろな役をするのでそれが観てて楽しくもあるのですが、
だから逆に混乱したりもしちゃうんですよね。最初は。

円形劇場は、360度見渡せる舞台というのも面白いですが、
なにしろ役者さんとの距離が非常に近い!
そういう意味でもとっても贅沢な時間だなぁと思いました。

いい舞台でした♪


07/08/31 Mr.レディMr.マダム@シアターアプル

2007年8月31日(金) 18:30
Mr.レディ Mr.マダム 初日
7列14番@シアターアプル

ドタバタコメディ。
7列目だったんですが、2幕冒頭、キャストが
この6列目と7列目の間で少し演技します。
でですね、私の目の前で今話題の杉浦太陽君が
止まり、しばし演技。うわっちかっ!!
手のばしたらまじで届く距離。
客席降り、下手側は杉浦太陽君ですが、上手側はパパイヤ鈴木
しかも・・・エプロン姿。。。ある意味衝撃度大ですね。

そう、この演目、全体にわたって、パパイヤ鈴木さんの
強烈なキャラが光ります。出すぎなくらい(笑)。
いや、でも楽しい。カーテンコールでは少し踊ってもくれるし。
この方の動きは楽しい♪

ゲイのお話で、矢崎滋さんの仕草や動きは確かに女性っぽい
んだけど、初日ということもあるのか、動きも台詞もちょっとかため。。

左とん平さんは、演出なのか、ずっと手を腰の前の中途半端な
位置で保ってるのが1幕最初からしっくりこず。。
そしてとん平さんも台詞がかたくて、なかなか入り込めない。
でも2幕最初のベンチシーンはさすがにいい味出したはりました。

そ、そして沢田亜矢子さん、いやー、最後、すごいですねー。
インパクト大です!

杉浦太陽君、ほんとーに顔立ちが美しい。宝塚男役って感じ。
今回の話題をきっかけにのびていってほしいなと思います。

コメディはやっぱり「間」がすごく大事だと思うんですが、
そういうのって初日からどんどん磨かれていってほしいな。
あと、台詞は、覚えた台詞を話してます系に聞こえてしまう時が
ちょこちょこあったんですが、これはそういう話し方なのかなぁ。


07/09/03 ささやき色のあの日たち@シアターBRAVA!

2007年9月3日(月) 13:00
地球ゴージャスプロデュース公演 Vol.9
ささやき色のあの日たち 大阪公演千秋楽
1階K列14番@シアターBRAVA!

前回公演の HUMANITY を観た人から、
地球ゴージャスを一度観てみるべきと聞いて、
それならばーと思い、大阪まで遠征して観てきました。

地球ゴージャスは岸谷五朗さんと寺脇康文さんの二人による
ユニットみたいなんだけど、今回は寺脇さんは出演せずで、
岸谷五朗さん作・演出による公演でした。

休憩無しの1時間45分。
岸谷五朗さんがめちゃめちゃ面白かったです。
ほんと多彩な方ですねー。
コメディシーン、シリアスシーンの演技力はもう素晴らしいのですが、
特に岸谷五朗さんのダンスがかっちょいい!!
男性全員のダンスシーンでも、中央でひときわ光ってました。
余裕がある感じで、観てて気持ちいいのです!
ほほえましく、それでいてかっちょいぃ。すごい方ですね。ファンになりました!

そんな岸谷さんが絡むシーンはどのシーンも面白くなるんですが、
(多分アドリブ?っぽい他のキャストへのつっこみが面白い♪)
他のキャストだけによるシーンは、ちょっともどかしいシーンや
時間の経過が気になったり、台詞や進行を説明的に感じたり。。

今日の舞台は、岸谷五朗さんと北村一輝さんが小さな回想話を
一つ一つ紹介する形でストーリーが進行するのですが、
最終的にそれらはつながるんですが、一つ一つの回想話が
なんかちょっとフラットな感じで、大きな展開がなくて、
あぁまたこれから回想シーンに入るのねみたいに、
頭が慣れちゃってきてまして、正直1時間20分くらいまで
時計を時々観てしまうくらい、時間の経過を感じてしまいました。

突如はじまる殺陣シーンとか、爆音だらけのバンドライブシーン。。
生バンドは、うーん、まずバンドありきで構成したように見えて、
バンドのPRに思えてしまえるほど。。

出ているキャストさん達一人一人は魅力的な人が出ていただけに、
ちょっと残念。ラストはいい具合にまとまっていたけど、
終わってみれば、少し物足りなさが残る感じ。

でも今日の公演で、確実に私は岸谷五朗さんのファンになりました♪
岸谷さんと寺脇さんの二人が出てる公演を観たことは
ないのですが、今日の岸谷さんを観てると、この二人の
やりとりやつっこみとかがすっごく面白いんじゃないかなーと。
なので次回は、岸谷さんと寺脇さんの二人が出演されてる舞台をぜひ観てみたいです。


07/09/04 ロマンス@世田谷パブリックシアター

2007年9月4日(火) 13:30
ロマンス (こまつ座)
1階Q列10番@世田谷パブリックシアター

毎回毎回、三軒茶屋駅から世田谷パブリックシアターの誘導は
ほんとわかりにくい。道はほぼ一本なんだけど標識がない!
そして一度地上に出ると、ほんと一本通りが違うだけで現在位置が
全然わからなくなる。。(帰り、地下鉄入り口をもとめて少しさまよいました)

さてこのロマンス!すっごく密度の濃い満足度の高い舞台でした!
ストーリーはロシアの戯曲家チェーホフの一生を描いたものですが、
その描き方がうまい!チェーホフの成長に従って、
井上芳雄さん→生瀬勝久さん→段田安則さん→木場勝己さん
と演じ手が変わっていくんですが、面白い!
井上君から生瀬さんの移り変わりは、ちょっと、ん?って
思いましたが、生瀬さんから段田さん、そして木場さんへの
移り変わりは見事! 直後に別の役ででてきても、自然に
別の役に観えます。役者さんってすごいなって感激いたしました。
特に段田さん、木場さんのチェーホフは、
感情が手にとるように伝わってきました。

この男性陣を支える女性陣がこれまった見事。
大竹しのぶさん、リューマチのおばーちゃん、お、おもろすぎ。
一転、オリガのシーンでは、売れる前と後での演じわけも見事で、
とにかく間の取り方がめちゃめちゃうまかったです。
一幕で生瀬さんと絡む、何いってるかわからないシーンでは、
あれ、アドリブ入ってるのでしょうか?

そして松たか子さん!素敵すぎます。
声も演技ももちろん素晴らしいですが、とにかく表情!
顔のパーツ全てから伝わってくる感じ!
レストランに忘れ物をして戻ってきた時のあの表情、
壁にもたれかけて何気なくしてる場面でのあの表情、
オリガとの微妙な関係の中で見せるあの表情、
チェーホフとオルガが最後ふざけあってるのをみて
こんなに楽しい二人をみたことがないというような台詞を
いった時のあの目。。。(ここ、ちょっと涙がぐっときちゃった)
複雑な心境の表情とかがめちゃめちゃいいのです。
なんというか、表情に嘘がない感じ。
で、またコミカルな場面での表情の切り替えとかもうまいんですよねぇ。
二幕の松さんの歌もとても素晴らしい♪聴き惚れてました。

通して、一番のマイヒットキャラは生瀬勝久さん!!
目立ちすぎず、他の人をたてつつ、でも美味しいところは
きっちりさらっていって、シーンの中でのインパクトは絶大!
安定感、そして間の取り方が大好きです!
いろんな役をされていてどの役も面白いですが、
レストランのウェイター役とか面白すぎです!
(この舞台、オペラグラスを使ってると、反対側で
一瞬にして起こる面白いネタを見逃しがち。
一幕で松さんが井上君をペチって叩くところを見逃してからは、
オペラグラス使いませんでした)

ところで、この舞台でかなりとりいれられていた歌ナンバーですが、
最後の井上君の歌とオルガのレストランシーン以外は、
歌にしなくてもよかったんじゃないかなぁと思ったりも。特に1幕とか。

音楽は生ピアノオンリーなんだけど、素敵に絡んでます。
時間の経過は少し感じましたが、それが不快でなく、濃密で、
贅沢な、心地よい3時間(休憩15分)。

セットはなんかMAっぽいなって思いました。
あんまり変化しないけど、変化してるように思えるセットです。
照明の使い方も綺麗。
ヴォードヴィル。。。この言葉の意味を想像しながら観てましたが、
終わった後に、ヴォードヴィルってなんていう意味?って気になります。
チェーホフ自体は、知らなくても、楽しめます。
でも知っていれば、もっと楽しめる、そんな作品だろうなぁと思います。
(ちなみに私はよく知らない)


07/09/04 眠れぬ夜のストレイドッグエレジー@新国立劇場

2007年9月4日(火) 19:00
水木英昭プロデュース
眠れぬ夜のストレイドッグエレジー Aキャスト
C1列9番@新国立劇場小ホール

久々の新国立劇場小ホール。
劇場に入るとステージ上に、す、水槽が!
しかも本物っぽい魚が泳いでる!おぉぉぉぉっとこの時点で感動。
(しかもステージ上部にはアロワナ!!!)

とにかく一人一人のキャストがかっちょいい!
今回の観劇レポ、かっちょいいという言葉が何回出てくるでしょう・・

まずは登場シーンで宮本大誠さん、いやー、稽古場の時の長い髪から一転
短くたばねられて、きりっとされたお姿、かっちょいい。

そして津田英佑さん。少年隊の振付、回転リモコン操作、気持ちいい歌声、
憎めないかっちょよさがあります。ラストシーン、ステージ上方での津田さん、
これはねー、ほんとにかっちょいいですよ。

そーしーてー今回の見所は、土居裕子さんと白土直子さんの演技と歌!!
土居裕子さん、MAの修道女アニエスから一転、極道のあねさんなのです!!
凛としていて、ばしっときまってて、かわいくて、アンド、かっちょいい。
去り際のアハハハハ、アハハハハが頭から離れません(笑
そして白土さん、間のとりかたがうまい!そのキャラのままでいくのかなと思いきや、
ラストシーンでは表情が一転!殺陣シーンも見事!かっちょいい!
この二人の歌が今回かなりGOOOOOODです!頭にも残ります♪

今回のマイヒットキャラはPaniCrew山本崇史さん!
素晴らしいキャスティングだなと思いました。
あの独特の話し方も好きだし(あの最後に必ず笑った時の笑顔もいい)、
そこからあのダンス、いいギャップ!
白土さんの歌声にのせてのダンスはもっと観ていたかった。
ダンスをうまく使った殺陣シーン。これももっと観たい。

そして本日Aキャストのヒトシさん、ラップ調の仁義シーン、めっちゃ楽しい!
同じくAキャストの寺尾由布樹さん、青森で・・巣鴨で・・姐さんにかわいがられるのが
わかります。。寺尾さんが出てる今公開中の映画も観てみたくなりました。
しかもこの寺尾さん、あの寺尾関の息子さん!!かっちょいいー。
水木英昭さんと佐藤浩之さんの悪役コンビは、下手側でのお馬鹿ネタが面白い!!
原育美さん達おしゃぶり大好きっこ倶楽部の人たちは、後半あまり本編に絡んでこなくて残念。

あと、せっかく殺陣専門の人たちが出てはったんですが、実際メインキャスト陣の
殺陣の技術がかなり高いこともあるせいか、あまり登場シーンがなく、こちらも残念。
カーテンコールで、あの刀を落としたところ、あれ、
決まってたらかなりかっちょよかったかも。

撃ったり撃たれたり、刺したり刺されたり、そういうシーンも多く、
ちょっと悲しいストーリーではありますが、そのストーリー以上に
キャスト一人一人にうまくスポットをあてていて、
一人一人の見せ場がとても多く、見ごたえのある2時間でした。


07/09/08 RATS-今村さんの早期退職-@青山劇場

2007年9月8日(土) 18:30
RATS~今村さんの早期退職~
2階A列5番@青山劇場

久々のザ・コンボイ。
しかも今回は DA PUMP の3人が共演してのミュージカル
ということでかなり楽しみにいってきました。

劇場入り口の列は、もう女性女性女性。
ほんと、男性全然いない感じ。。。
劇場内も、2階のトイレは全て女性用となり、
男性は地下1階にいかないといけない。。これいと面倒くさし。

前半は歌と踊りが中心で、一人一人の役者さんが順番に中央に
たっていく感じ。それこそCATSっぽい流れ。
なんだけど、その踊りがかーなーりーパワフル!
平均43歳というコンボイ陣は、ほんとすごいですね。芸達者すぎ。

DA PUMP の3人は、時々セリフの発声が聞こえづらかったり
ちょっとかたいかなって感じのシーンはちらほらあったけど、
あのダンスを見せられたら、もう何もいえませんです。素晴らしい~。

舞台は、今村さんという早期退職するおじさんサラリーマン
をめぐるお話(今回今村ねずみさんは出演してない)なんだけど、
舞台はその会社「株式会社RATS」という広告代理店のオフィス。
ストーリー的にはありがちな展開で終わりの持っていき方も、うーん、
サラリーマンネタってやっぱりちょっと地味になっちゃいがちかなぁ。
コンボイ陣&DA PUMP のパワーも、どことなく少し押さえ気味に感じました。
なんというか、一人一人が楽しいのでもっとみていたいんだけど、
ストーリー的には少しつまらないのでつい時計をみちゃう、そんな感じ。

でもほんと、一人一人の出演者は、とーてーもー魅力的。

特にインパクト強いのは、瀬下尚人さん。多才すぎ!!
あのタップシーン、めちゃめちゃ魅せられました。ほんとにパワフル。
演技もみてて気持ちいい~!
そして舘形比呂さん!美しい!動きも綺麗で見た目も綺麗。
歩き方も綺麗~。

また、二幕、ISSA さんの歌声に酔いました。めっちゃここちよい歌声。。
(カーテンコールでやたらベルトのあたりを気にして股間を帽子で覆ってましたが、
 ベルトが外れたのかな)

全員のダンスシーンは、20代(DA PUMP)とか40代(コンボイ)とか
全然関係ない!って感じ(2階からみてると全然意識しない)で
全員一体化してて、ほんとにパワフルで気持ちいいです。
カーテンコールの後、客席がびりびりゆれるほどの振動とともに、
さらにどかーんと踊ってくれるのですが、
これがほんとに気持ちよかった!このカテコの後のダンスはいい演出だ!!

ミュージカル。。というよりは、「演劇+パワフルダンス with 歌」 って感じでした。


07/09/10 劇団鹿殺し殺 ROCK ME@全労災スペースゼロ

2007年9月10日(月) 19:30
劇団鹿殺し サロメ 殺 ROCK ME!
9列6番@全労災スペースゼロ

友人から面白い劇団があるよといわれて、
ずっと気になっていた劇団。ついに観てきました。

開演10分前あたりから、原始人の格好した方達が
客席におりてきて、「イエス!」「イエス!」と叫び始めます。。

そして幕があき、どかーんとライブスタート!
でも客席では誰も歓声あげたり拍手したりはせず、
なんだけど舞台の上でハイテンションがんがん継続。
これはこれでみてて気持ちいい。

セリフはがなったり叫んだりで、
音楽やマイク設定もボリューム大、
かつ早口だったりするのですが
(このあたりはつかこうへいの蒲田行進曲を観た時の印象に近い。
 もともと劇団鹿殺しは、つかこうへいの作品を
 上演するために結成した関西の劇団とのこと)
テンションがやたら高いのです。
その高いままの状態で最後まで突っ走っちゃうところに
すごいパワーを感じました。衣装やセットも凝ってます。

原作のサロメの上でいろいろ遊んだりMIXさせたりしてる感じなので、
サロメをちゃんと知ってればもっと楽しめただろうなと思ったり
しましたが、ちょっと間延び感があったのと、後半の展開は
正直よくつかめませんでした。とにかくパワーで圧倒された感じ。

個人的な注目キャラは、
菜月チョビさん、サロメ、雰囲気、インパクトがでかい!
丸尾丸一郎さん、すみません、私、ずっと丸尾・丸一郎さんと
思ってました。丸尾丸・一郎だったんですね。序盤から中盤にかけての
丸尾丸さんの役柄のポジショニングをつかむのにちょっと時間がかかりましたが、
後半はあまり深く考えずに楽しんでました。
加藤啓さんのヨカマン、デスノートのエルみたいでかっちょいい!
そして月の男爵の江戸川卍丸さん、いい!ナイスキャラです!
動きも面白くて、不思議なオーラが出てました。

で、一番笑ったのは、日替わりゲスト小林健一さんのアドリブ演技。
ガンダムミュージカルやってほしかったなぁ。
これ、どこまで事前打ち合わせしてるんだろう。。
カテコでは、ふんどしいっちょででてきはりました。
植本潤さんゲスト版がとても観たくなった(9/12)

そして劇団鹿殺し!として
黒ブリーフにサスペンダー!でずらっとでてきはった時
のインパクトはすごいっす。
みんな、いい身体してて、結構鍛え上げられてる感じ。
なかなか楽しい2時間10分休憩無しでした。


07/09/14 憑神@新橋演舞場

2007年9月14日(金) 18:00
憑神
2階3列9番@新橋演舞場

歌舞伎座からのハシゴでマチソワ観劇。
マチソワの間は、歌舞伎座の前の日の出寿司の横に
新しくオープンしたばかりっぽいカフェでお茶 with 銀座ブリュレ
ここ、2階がなかなかゴージャスな感じで値段も手ごろで
美味しかったです。今日オープンなのか店員さんめちゃ多かったです。

さて、憑神みてきました。

観劇前に4月に宙組 A/Lを観た時
私の近くに客席降りしてきはって印象に残ってた初嶺磨代さんがご出演と
聞いて、楽しみにしていたのですが、初嶺麿代さん、蕎麦屋の娘なつ!
いい!今日出演されてた女性陣の中で一番光ってました!!
A/L を観た時は、警部役、つまり男役だったのですが、今日は目がぱっちりしてて
表情豊かで(口をすぼめた感じとかとてもキュート)、かわいく綺麗な娘役!
蕎麦屋での小芝居は、私は途中からはメインよりそっちの方に興味がでてきて、
脇ばかり観てました。特に舞台下手側でお相撲さん二人連れにお酒ついでる時とか、
お相撲さん二人もとってもいい感じで観ててほのぼのするシーンだったんです。
でですね、その蕎麦屋に影響されて、
35分の休憩時間、今日は劇場内でお蕎麦を食べてみました♪

そのほか、女性陣は、テレビやドラマでよく見る方が結構出ておられましたが、
秋本奈緒美さん、お綺麗!主役彦四郎の兄嫁なのですが、嫌味感がない絶妙なキャラ!
秋本さんと姑役の野川由美子さんと夫役のデビット伊東さんの3人での
2幕後半の1シーン、回転装置の盆がまわりながら消え行くまでの3人の演技は必見です。
実は知ってたんかなって感じのこの兄嫁の演技がとっても印象的!
これからみる方は、このシーンはぜひお見逃しなく!

野川由美子さんは、二幕後半、息子の名前をいうシーンがすっごくいい!
(ただ、その直後の子役(?)の人、ちょっと間がはやすぎだよ~・・)

男性陣でいいなって思ったのが笠原浩夫さん。
1幕でつや(鈴木杏さん)との鞠のやりとり、面白い!
その後2幕でも、シリアスな面とコミカルな面の切り替えがとってもうまい!
今日の舞台、彼の演技が私的には一番ツボでした。
Studio Lifeの方なんですね。この方のほかの舞台も観てみたくなりました。

ストーリーは、シンプルなようで、最後で少しこんがらがって。。。
なんで上様の身代わりになったのか、
なぜ上様を殺せばいいじゃないとなったのかなぁと。。
舞台装置も、最初は左右の盆が回転して面白いなと思ったけど、
なんか最後まで同じようなパターンで進んだので見方がなれちゃった。
花道も単なる袖としてしか使われてなくてちょっとものたりなく。。
そして、一幕が開いた直後の舞台転換の際、黒子さんが見えるんなら全然いいんだけど、
Tシャツきたスタッフが舞台中央あたりで、セットしてるのが丸見えで、
一瞬さめてしまいました。。

中村橋之助さんは、最初ちょっとかたいなぁって思ったんですが
ラストにかけて、いい感じに! 最後の衣装はさすが、似合いますねぇ。
公演日程の終盤の方だと、もっともっとよくなっている気がします。

あと、コミカルなシーンも随所にあるんだけど、
全員のずっこけとか、小文吾のベタベタなセリフとか、
笑いがかなりベタというか、生の舞台独特の笑いというよりも、
なんとなくテレビ的な笑いだなぁと感じました。

2階席、サイドは結構空席が。
会場はかなりご年配の方も多く、セリフしゃべってる最中でもつっこみまくり、
このあたりは、どんなつっこみしてるのか、中には耳に入って楽しいのもあったり。
でも、お弁当の空箱をしまうくらいの音は別にいいんだけど、
ゴムを箱にぱっちんぱっちんするのはやめて~。


07/09/15 ディレクション@東京芸術劇場

2007年9月15日(土) 18:00
ディレクション Direction 初日
L列12番@東京芸術劇場小ホール2

最初はそれぞれのキャラがつかめなくて
正直ちょっととまどいましたが、途中からキャラが
わかってきて、後半はぐいぐい引き込まれていきました。

チラシにはノンストップコメディと書いてあるんだけど、
前半の笑いは結構ベタベタな感じで、時々、むふふって笑う感じ。
それよりも!後半のおぉぉぉっていうストーリー展開がいいっ。
展開に引き込まれ、最後は心温まる系のハートウォーミング系舞台!
休憩無しの2時間。
あんな別荘あったら、私も泊まってみたなーっと。

川野太郎さんがもて役を好演、
汐風幸さんがすばらしくいい味!歌声も聴けます♪
踊りも一瞬ですがいいっ!そしてお綺麗!!
衣装も変わるたびに、おぉぉぉ、美しい~っとみとれてました。
演技も自然体でありながら、最後は思い切りひきこまれました。

そしてStudio Life曽世海児さん、この方の存在感はめちゃめちゃ大きい!
安定感というか、この方がいると引き締まる感じ。かっちょいいし。
表情や演技の切り替えが気持ちいい!最後はぐっときました。間もいいっ!
この3人がメインキャストで進行するんですが、
まわりの人たちもこれがまたいいキャラで、
Studio Life甲斐政彦さんは、チラシの写真と全然ちがうではないですか!(笑
クールな曽世さんの役と対照的で面白かったです。熱い演技、好きです♪
執事役の山崎直樹さん、この方もチラシと全然写真が違う!あのポーズいい~♪
マネージャーの山口翔悟さん、ラスト、あの去り際の挨拶最高っ!!!!!
そしてなすびさん、ほのぼの系かと思いきや。。雰囲気もってるのでいい味
だしたはりますね。「初日ー!」って叫んでたシーンが一番よかった。

また、石川よしひろさんが舞台下手でギター演奏や歌を歌ったりされて、
上手側で平野勲人さんが演技と交互にパーカッション叩かれたりします。
こういう演出も面白いですね。途中、曽世さんと石川さんが絡むシーンは、
アドリブっぽくて面白かったです♪
あの劇中劇シーンが一番舞台の笑いっぽくて好き!!

ちなみに、最後、なんで先生はまたいっちゃうのー?誰か教えて下さい。

ディレクションのチケットをおけぴで探してみる


07/09/22 FROGS~フロッグス@東京芸術劇場中ホール

2007年9月22日(土) 19:00
FROGS ~フロッグス 裏ガエルバージョン
2階D列38番@東京芸術劇場中ホール

めーちゃーめーちゃーよかった!

いや、正直ですね、行く前は、イケメンの子達が主演で、
観客は若い女の子達ばっかりそうで、ちょっとどうかなぁって
思ってたんです。

でも、演出が「岸谷五朗」。ここにかなり惹かれまして。

先日観た ささやき色のあの日たちもなかなかよかったんですが、
その後、HUMANITY の DVDが出てることを知り先週購入。
で、HUMANITY まずは本編みて大興奮。楽しすぎる!
これを生で観なかったことをめちゃくちゃ悔やみました。
多分観てたら、私の2006年のBEST1 だったと思います。
でその本編の後に岸谷五朗さんと寺脇康文さんの副音声解説バージョン、
これをみてもうすごい!と。連続で2回続けて鑑賞してしまいました。

ということがありまして、岸谷五朗さんの演出はとても
観たかったのでいってきたわけでありますが、
す、すす、素晴らしかったです。

8人全員がめちゃめちゃ踊れて、コメディセンスも楽しくて、
アドリブもきいて、かっこよくて、トークも楽しい。
さらに演出もよくできてて、ストーリーも最後ひねりがある。
笑いもあれば、後半はぐっとくるシーンもある。
メッセージ性も自然で、テーマもしっかりしてる。
さらに、1時間40分で値段は全席指定で5000円!
コストパフォーマンス満点!
しかも今日はトークショー付!!
ほんっとにめちゃめちゃいい舞台!!

本編とトークショーの間に10分休憩があり、その間に
昼も観劇していたという隣の子に聞いたんですが、
昼があまりにもよかったので夜も観にきましたと。
わかりますその気持ち(私も明日行こうか悩んでます)。
でこの夜公演はスペシャルステージ、つまり本公演とは
配役を入れ替えた「裏ガエルバージョン」だったとのこと!!
それは本公演がみたくなるってもんではないですか。
しかも早口言葉シーンは、毎回違うようだし、表と裏では
それぞれでよさが違うと。うーん、表、観たい。

今日は、後半、セリフを忘れたのか、一瞬シーンとなるシーンが
あったんですが、そこにすかさず入った「今の沈黙はなんだったの?」
みたいなアドリブのセリフ、絶妙~!まさかこれも演出じゃないですよね
(昼の公演ではなかったらしいのでアドリブと思うのですが)

そしてお父さんの声として登場する岸谷五朗さんの声。
後半、テル最大の見せ場では、まるで岸谷五朗さんがそこに
父親として存在してるかのような空気を感じました。
寺脇康文さんの声や小倉久寛さんの声もあったんですね!!)

出演者8人全員が、演技、ダンス、素晴らしかったのですが、
特に印象的だったのがテル役の鈴木和也さん。
トークショーでも司会をしたはりましたが、うまい!
多才すぎます。一瞬のおばーちゃんシーンで笑いをとるあたり、
そして後半のあのカケルを説得するシーン。かなりぐっときました。
トークショーで、会場に来てた自分の父親を紹介するあたりも
のりがほんとーにうまい。こういう息子さんをもったらお父さんも
嬉しいだろうなぁと思いながら、1階席にいるらしいお父さんが
みえない二階席から想像してました。

ダンスは、アマネの中村康平さんのダイナミックなダンスと
ピョン吉役の柳澤貴彦さんのきれのあるダンスがめちゃめちゃ
かっちょよかったです。でも全体にわたって、ダンスシーン
だけでなく一つ一つの動きが気持ちよくて、とっても身軽。
しかも動きがカエルっぽいダンスだったりするんですよね。
メインステージは基本的にシンプルな四角い何もない舞台なんだけど、
そこを縦横無尽にかけまわる彼らは、ほんとに気持ちよさそうでした。

2階D列、つまりほとんど最後列でしたが、オペラグラスは不要!
オペラグラスを使ってると、全体のダンスシーンが楽しめない感じ!
一人一人の顔をINPUTするのに使ったくらいで、基本的に使いませんでした。

明後日の月曜日までとのこと。
当日券も出てて、おけぴでもぽこぽこ出てます。
これはもっと長く公演してほしい作品だなぁ。。
10代、20代の女性がほとんどだったように思いますが、
(テニスの王子様からきてるファンが多いんでしょうね)
老若男女問わず、誰でも楽しめる作品と思います。

裏ガエルバージョン配役

カケル・・・・平間壮一
アマネ・・・・中村康平
テル・・・・・鈴木和也
フクロウ・・・松永一哉

ヒロシ・・・・植原卓也
ピョン吉・・・柳澤貴彦
執行者・・・・青柳塁斗
執行者・・・・桜田通

今月は RATS(鼠) → FROGS(蛙) と来て、来週 CATS(猫) 行ってきます♪
なんとなくつながってるようなつながってないような。。


07/09/24 FROGS@東京芸術劇場

2007年9月24日(月祝) 17:00
FROGS ~フロッグス 千秋楽 (表ガエルバージョン)
1階R列28番@東京芸術劇場中ホール

土曜日に観て、めっちゃ楽しくて、
とにかくダンスだけでなく演技も楽しかったので、
ぜひ表ガエルバージョンも観たい!と思い観てきました。
(相模大野でエビータ観劇後ロマンスカーで戻ってきて30分前に劇場到着♪)

全然違った~!
大筋のストーリーは同じなんだけど、受ける印象が全然違いますね。
特にテルとフクロウ役、演技力と笑いのセンスが要求されるこの2つの役柄の
印象が全然違ってました。それぞれに個性があって面白いですが、
一言で感想を表すならば、今日の表は「かっこいいバージョン」、
前回観た裏は「面白い!バージョン」かな。

今日のメインキャスト4名は、見た目もとってもかっこいいんですが、
舞台上で演技として映えるかというと、裏バージョンの配役がよすぎた!
演技、活舌、間、切り替えなど面白さの安定感がベースにあった上での
あのダンスパフォーマンス、これに衝撃を受けちゃったんです。
今日の表バージョンもかっちょいいんだけど、
どこか演技してます感ってのを感じてしまい。。

ちなみに2回観て、一番印象に残ったダンスは中村康平さんのダンス。
美しい、綺麗、安定してる、それでいて豪快。
今日はピョン吉役でしたが、ほのと観ていて気持ちよかった。
そして裏でテルを演じた鈴木和也さんにはぜひ今後活躍してってほしい!
トークショーでの司会進行のうまさ、あれは才能だと思います。

それにしても全員でのダンスシーンとかはほんとにお見事!
曲もいいし、それに見事にあった振付がとっても個性的で面白いし、
次回FROGS上演の際はまた観にいきたいなと思います。

あ、オーディションシーンの声が寺脇さん、
トノサマガエルの声が小倉さんですよね?

ところで、桜田通さんって、読み方「さくらだ どおり」なんですね!
しかも本名!おぉぉぉぉ!すげーインパクト絶大だ。。


07/09/30 ミザリー@シアターアプル

2007年9月30日(日) 13:30
ミザリー
6列16番@シアターアプル

つい先日改名したばかりの渡辺えりさん(前のお名前は渡辺えり子さん)と
小日向文世さんの二人舞台。
劇場入ると、お花の名前も”渡辺えり”さんになってました。

ミザリーはめっちゃ怖いと聞いていましたが、
小日向文世さんの演技が、
明るく軽く監禁中にも関わらず冗談も結構あったりで
会場からは笑い声が聞こえるシーンも多数。
チラシにも”あなたは笑いながら悲鳴をあげる”と書いてありますが、
楽しく笑える感じのホラーでした。
シチュエーション考えるととってもこわいんですけどね。
小日向さん、髪を下ろすと全然イメージ変わりますね。びっくり。

渡辺えりさん、目がいっちゃってる時が・・・こわいっす。。
すっごい間が長いんだけど、こわーい間。次この人何するかわかんないぞ的な間。
さすがですわ。。一番怖かったのは2幕のあのシーンかな。。
でもそんな怖い役なんだけど、ふとしたしぐさや切り替えで
笑いを誘うシーンも多かったです。
1幕のあのバケツのシーンは、一瞬えーってなりますね。
私の隣の方も、かーなーりー驚いてました。
いや、ほんとそのものを飲んでる感じに見えましたです。
そして二幕の彼女が振り下ろすシーン、こえー。
客席がびくってなる空気を感じました。

私があの作家の立場になったら・・と思うと。。ぞっとしますね。こわいよー。
でもほんと、全体的な感じとしては、凍りつく怖さというような感じはほとんどなく、
少しコミカルさが前に出た”ポップなホラー演劇”
普段あまり舞台を観てない人が観ても楽しめる作品と思います。

セットも結構重厚に作られてます。照明で血を表現したり、実際の火も
使ったり(結構炎があがってた)。

余談ですがタイプライターを打ってる時の音が快適でした。
むかーし、実家にタイプライターがあってよく遊んでいたのを思い出しました。
今のパソコンはキーボードほとんど音しないですからねぇ。


07/10/04 寝坊な豆腐屋@新橋演舞場

2007年10月4日(木) 16:30
錦秋演舞場祭り【夜の部】
森光子・中村勘三郎特別公演『寝坊な豆腐屋』
1階9列29番@新橋演舞場

幕が上がって、最初の舞台上の盆が回転すると
一気に昭和37年の世界に!
そのくらい、セットがとっても雰囲気出ていてよかったです。

タイトル通り寝坊な豆腐屋の話なんですが、
いやいや、ええ話でした。ほんと。
最後、ちょっと私ぐっと来ましてですね、涙が。。
まわりのおばさま方も眼鏡を上にあげてぬぐっておられる方多数。

森光子さんがお母さん役、中村勘三郎さんが息子役なんですが、
その脇をかためる役者陣がいいっ!

息子の姉夫婦の波乃久里子さんと坂東彌十郎さんがとってもいい味出してます。
特に、波乃久里子さんのちょっと品のあるおしゃべりなおばちゃんぶりが
とっても好印象でした。

あと、ほいよーと元気な新聞配達青年の中村勘太郎さん!
(キャスト表に載っていない!?今日だけ??)
勘太郎さんと勘三郎さん、そこに森光子さんが入った3人の
シーンの会話は、なかなか楽しい♪アドリブも入ってるっぽい!?

そして酒屋の佐藤B作さん。さすが、間のとり方がうまい。
監督の米倉西斉加年さん、後半のあの説明シーン、
清一がいってた通り、説明がうまい。ほんといいシーンでした。
が!ですよ、今日一番のこのいいシーンで、米倉さんが
下手の縁側に座って、ふっというセリフ「一人の男が母親を○○○」
この○○○のセリフをしゃべってる時に、私の後ろのおばちゃん二人が
いきなり会話! えーーーー!そこはかぶってしゃべらないでー!!
この多分3文字のセリフ、なんだったんでしょう。。
しばらく引きずってしまいました。。

そしてバーでのシーンで印象的だったのが、大和田美帆さん。
この方、演技がすっごく綺麗というか切れがあって気持ちいい!
後ろの方で小芝居してる時も表情がとってもいい感じ。
一幕最初のシーンでも、舞台上手側、私の正面にいはったんですが、
動きや表情もきびきびしていて、みてて楽しい気持ちになります!

あと、結婚相手云々のシーンでは、てっきり、澄子さんは富子さん(田根楽子さん)を
すすめると思ったんだけどなぁ。。会場からも一瞬笑いが
起きてたのは、それを皆が想像したからではなく??

それにしても夕日シーンの森光子さん、き、綺麗でした。。。
87歳にはとうてい見えません。森光子さんの声だけ
ちょっとマイクが強めに入ってる感じで最初は少し気になったり、
途中どこからともなくセリフをフォローする声が聞こえたり、
花道で足がぷるぷるされてて大丈夫かなと心配したりしたけれど、
監督と清一のシーンでは、ずーっと森光子さんの顔と話し方が
頭の中に浮かび続けてました(とっても印象的だったってことですね)。
雪まろげを観劇した時もそうだったのですが、あの独特の話し方が、
途中から、これが舞台にあってるなぁと思うようになっていくんですよね。

観てたおばぁちゃん達も、とっても元気をもらえたんではないでしょうか。
観劇後に耳に入る会話を聞いてたら、そんな感じが伝わってきました。
素敵な舞台でした♪

p.s 16時半開演で途中30分休憩があって19:40終演。
  この時間帯だと、会社勤めの人だとなかなかみれないですね。


07/10/07 昭和クエスト@東京芸術劇場

2007年10月7日(日) 14:30
劇団スーパー・エキセントリック・シアター第45回本公演
教育再生シリアスゲーム「昭和クエスト」
1階M列22番@東京芸術劇場中ホール

絶校長!野添さん、おもろすぎ。
公演観るたびにどんどん野添義弘さんのファンになっていきます♪
表情と声質と間が最高に好き!!

以下、すこーしだけネタばれするかも。

出だしのつかみ、大竹浩一さんと小倉久寛さんの絡み。
面白い~
小倉さんを舞台で拝見するのは多分初めてなのですが、
素晴らしい存在感。息子役の大竹さんとの息もばっちり。
大竹浩一さんは、いい、みてるだけで楽しくなる雰囲気を持ってはりますね。
千手観音のようなあの手の動きも、綺麗だったー。
オープニングのこれをみて、あぁ今日の公演満足って思えるくらいです。

ストーリーは、昭和40年代に送り込まれる現代の中学生3人が中心のお話。
ふと、ちょうど少し前にこの同じ芸術劇場中ホールで観た、
FROGSのストーリーがフラッシュバック。
(FROGSでは二人の高校生がカエルの世界に送り込まれる)

後半の、小倉さんが息子を連れ戻しにいく時のセリフ、
うん、とても伝わってきました。ちなみに FROGS でも
確か人間界に戻るキーパーソンの声をされてましたよね。

三宅祐司さんと小倉久寛さんの絡み、これ、昭和40年代が
懐かしい人にとっては懐かしい言葉や曲の連発で楽しいだろうなぁ。
そこまで長くしますかってくらいたっぷりやってくれはりました。
(途中結構アドリブも入ってたような)

また、三宅さん、小倉さん、野添さんの3人がゲームの世界に行く場面、
やたらと絡みが長かったですが、あれも実はかなりアドリブなのかな。
カーテンコールで、三宅さんが、受けなかったネタはどんどん修正して
よくしていきますみたいにおっしゃってたので、これはぜひとも千秋楽
近くにまた観てみたいものだなーと思いました。こうして日々より楽しめる
ように変化させていく舞台ってのがこれまたライブの醍醐味って感じでいいですね。
カテコで野添さんがやっちゃったこと(これはこれでアドリブが入って面白かった)とか、
小倉さんのセリフを忘れたために起こった長い間のこととか
白状してて、こういうのがきけるのも、なんだかとっても面白い。
もう一度観て見比べたくなりますね。
(今回からリピーターズチケットを導入されたよう。5000円で買える!)
あとカーテンコールで三宅さんおっしゃってましたが、劇団創立28年目ってすごい・・

女子中学生3人組のリーダー!?役の白土直子さん、わ、若い!
永田耕一さんのあの役、お、おもしろい。登場のインパクト大!

ミュージカル・アクション・コメディなので、アクションシーンもかっちょいい!
アクションシーンは、特に白倉裕二さん、きれがあって観てて楽しい。

そしてなんと今回はライブ演奏が!
大竹さんと野添さんがドラム!かっちょいー。白土さんの声も素敵~。
バックコーラスが第九、いいですねーいいですねー。

休憩無しの2時間15分、絶校長野添さんをもう一度観たい。。。


07/10/13 劇団SET 昭和クエスト@東京芸術劇場

2007年10月13日(土) 18:30
劇団スーパー・エキセントリック・シアター
昭和クエスト
1階M列34番@東京芸術劇場中ホール

初日に観て、日々パワーアップしているような気がして
どうにもこうにも観たくなり、いってきました♪

素晴らしい! 予想通りパワーアップしてました!
初日以上に笑いまくりでした!!

まずは最初の小倉久寛さん、今書きながら思い出し笑いしてしまう。。
間というか、あの雰囲気というか、最高。。素敵です。追いかけたい♪

そしてこのオープニングの千手観音。
最高のオープニングです。レベル非常に高いです。
みててとっても気持ちいい。

アドリブっぽい部分も多くて、ほんとにどこまでが
打ち合わせしててどこまでかアドリブかわからないんだけど、
ひっくるめて全て楽しい!笑いまくり。
受けなくても、最終的に受けてしまう、そのフォローがまたうまい。
うますぎる。。

三宅裕司さんのおとぼけに対して小倉さんと野添さんがつっこむシーン、
これも初日に観た時よりもパワーアップ!
一緒に観た友人はこのシーンがツボにはまり、うけまくってました。

野添義弘さんのゼッコーチョーは今日も絶好調!
アクションシーン、めっちゃめちゃかっちょいい。トウーッ!

白土直子さんの歌声、とても素敵♪一番好きな台詞は「安保反対!」。
これ、タイミングと間と言い方が、なんというか、完璧!

また、メインキャスト以外の方達は、いろんな役で登場しはるので
それをみてるだけでも楽しいです!

”MV”ボタン、このシーン、いいわー、ほんと楽しいー。
こういう発想ってほんとに楽しい。嬉しい。舞台って最高だなぁ、
観劇が趣味でよかったなぁなんて思いながら観劇してました。

そして後半、息子に話す場面の小倉さん。いい、いいシーンだ。
ぐっときます。そこから最後にかけてのあの怒涛のライブ、
大竹浩一さんはドラムはじめて間もないそうですが、とってもそうはみえない!
すごい練習しはったんでしょうね。
三宅裕司さんのソロもいい感じ!こうして役者さん自ら演奏して
歌って踊って、まさにミュージカル・アクション・コメディ!
とにかく、アクションのレベルは非常に高いし、ほんとにうけまくりのコメディ。
なんだけど、テーマはきちんと心に響いてくる。うまいなぁ。。

今日は、スクリーンに映った永田耕一さんが「ただ、」といった後
台詞を忘却するシーンがあったのですが、その後のまわりの人の
アドリブフォローがこれまた面白い。さらにカーテンコールで
それをネタにして話すところがいい!
カーテンコールでの小倉さんの手袋反対話も面白かったです。

ほんとに素敵な公演。
休憩無しの2時間15分。最後のカーテンコールでの観客の拍手は、
本当の意味でのカーテンコールの拍手だなと心から思いました。
その拍手に、衣装を着替えはじめてたっぽい状態で幕を上げて
ご挨拶してくださった劇団員の方達、ほんとうに心から拍手です。ありがとー!

この演目、昭和30年代のヒット曲やギャグ、社会背景などが
盛りだくさんなので、この年代を生きた人にはほんとぜひとも
観てほしいと思える作品です。普段観劇をあまりしてない人にもこれはおすすめ!

私も早速、親に大阪公演のチケットを買ってあげようと思ってます


07/10/19 籠釣瓶花街酔醒@シアターブラッツ

2007年10月19日(金) 19:30
サニーサイドウォーカー第6回公演
『籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)』
自由席@シアターブラッツ

演目が面白そうということでお誘い受けていってきました。
お、これは、私の愛読雑誌、モーニングで連載してる
かぶく者”(作:デビッド・宮原 漫画:たなか亜季夫)で
今まさに進行中の演目ですね。
ちなみにこの漫画、今めっちゃ面白い展開になってます。
隔週連載なんだけど、次号がとても待ち遠しい♪

今回の舞台は、籠釣瓶花街酔醒を演じることになった劇団の座長(成瀬優和さん)が
八ツ橋役候補に女性(斉藤範子さん)と出会うシーンからはじまり、
なるほど、現実でも籠釣瓶花街酔醒と同じ展開が起こる感じなのねーと
思い興味度もUP! 以下、ネタばれ含みます。

この作品、劇団が演じてる現代モードの時と、劇中劇として演じてる劇中劇モードの
切り替えがぽんぽんぽんぽん変わっていくので、それが面白くもあるんだけど、
ストーリーに没頭しはじめる直前でモードが突如変わったり、
今どちらのモードかわからなくなったりします。

特に最初の方は、現代モードの時にやくざだった人(阿部丈二さん)が
劇中劇でなぜか役ついてたり(劇団員じゃないのになぜ演じてるのー!と
これ、阿部さんは劇団員とやくざの二役だったってことかな。
手にバンド巻いてる時がやくざで巻いてない時が劇団員??)
また、最初は(もちろん演技として)台詞がたどたどしかった演技素人なはずの八ツ橋(斉藤範子さん)
が、いきなり次のシーンでめちゃくちゃ演技ばりばりモードになっていて、
えー、いつ成長したんだーって心の中でつっこんでしまったり。。

で、これはあまり深く考えずに観た方がいいのだなと思ってからは楽しく観れました♪

親方役の佐藤仁志さんが、ナイス助演!
さりげない表情とかがとってもいい感じ。唇の締まり具合がいいっ!
権八(石原善暢さん)と八ツ橋のいきなりのラブシーンもすごかった。
いきなり急展開でちょっとあせりました。

八ツ橋役の斉藤範子さん、妖艶な感じと(演技上で)やる気ない
だるーい感じがうまく共存したはりました。目力がすごい!

そして次郎役の成瀬優和さん。
次郎の最後の大詰めの斬り殺すシーンは迫真にせまる感じでよかった!
最後は劇中劇モードで終わっちゃうんですが、
個人的には実際の現代モードの人間関係にもけりをつけてほしかったなぁと思ったり。
また、彼の現代モードの演技、つまり歌舞伎歌舞伎してない演技をみてみたいなーと思いました。

全体的には、ちょっと劇中劇モードに入り込めなかった感じ。
歌舞伎調子の言葉が、すんなりと入ってこないというか、
現代モードの台詞だったらきっともっと伝わってきただろうなぁと。。

でも、漫画で作品読んで、今日この作品観て、ぜひとも歌舞伎の演目としての
籠釣瓶花街酔醒を観たくなりました。特に歌舞伎では、最初に次郎左衛門が八ツ橋に
一目ぼれするシーンは見ものとのこと。ぜひとも観たいです!

劇場は満員。19時に当日券を買ったところ、19時20分までお待ち下さいと。
なるほど、前売りの人優先なわけね。そういう文化なんだろうか。
雨の中、20分程劇場の前で待つはめに。。で20分過ぎに案内されると
もう一番前しか空いてなくて。。通常の劇場だったら大喜びなんだけど
小劇場の場合の最前列は、ぎゅうぎゅう詰めの三角座り。
これはですね、けっこーつらいのですよ。しかもお尻痛い痛い。
休憩なしの1時間半。1時間半って短いんだけど三角座りの1時間半は長いです。
隣のおにーちゃんも、時々腰をよじったり浮かせたり。うん、よくわかるよ。

でこうした劇場の場合、荷物スペースは客席にはないに等しいので、
受付で番号札もらって預けるんだけど、貴重品はおとり下さいと。
カバンの中貴重品だらけだったんですが、まー一番大事なパスポートだけは
(この日パスポートの更新でやっとこさ受け取ってきたばかりなので)
と思い、後ろポケットにいれてたら、この最新のパスポート、中に固い紙が
はさまってて、これがまた座り心地を悪くしてて、見終わった後、
はい、今日できたてのパスポート、曲がってました。おぅぅ。。。


07/10/25 犯さん哉@パルコ劇場

2007年10月25日(木) 14:00
犯さん哉(おかさんかな)
L列13番@パルコ劇場

いやー、よく笑いました。
とにかく出演者の方達の魅力とセンスで最後まで突っ走る感じ。
冒頭は正直、どういう展開の舞台なのか、ついていけるのか少し不安
だったけど、映像が映った後14歳の古田新太さん登場からは、
とにかくノリが楽しい!次から次へとライブ感あふれるコミカルシーンの連続!
ぼけとつっこみ、このつっこみが、うまい。。。
関西人の私としてもとても心地よかった。
ちゃんと1幕、2幕、3幕(?)、そして5幕とあって
ストーリーもなんとなくつながってますが(前半のネタが後半につながったりする)、
そこに感情的に入り込む感じという見方ではなく、
身体をゆるくリラックスさせて、生のライブ感を楽しむ感じ♪
そう、理屈じゃない!(笑)

ただ、ゆるーい感じになんだけど、そんな中から、ふっと考えさせられたりする
場面もあったりして、2時間10分休憩無し、途中、少し時間の経過を
感じたり感じなかったりといった場面があるも、3幕予告編からの展開で
またぐっと引き込まれました。あのテンポ感は気持ちいい。

映像も中央スクリーン、右上部スクリーンをうまく使ってて、
音楽と映像が、また観てて気分をあおってくれる感じでいい♪

下ネタが結構でてくるけど、結構幼稚な下ネタなので
そんなにエロエロではないです。
ミザリ・・・は今でも思い出し笑いしてしまう・・・

即興っぽいシーンも多かったですが、実際アドリブなんでしょうか、
それとも結構台本通りなんでしょうかね。。

以下、各キャストを中心に。
少しネタばれ含みます。

古田新太さん、おぉぉぉぉ、パンツ一丁。
しかも登場シーン、いきなり14歳からスタートです。
ほぼずーっとパンツ一丁。ある意味すごい。

そして冒頭の姜暢雄さん、ス、スタイルいいですねー。
ほんとに女性みたい。その後も登場のたびに、違う魅力に魅せられます。

大倉孝二さん、あのだめだめ大学生(浪人生?)キャラからはじまり、
その後もいろんな衣装でいろんなキャラで登場するけど、
彼はほんとになんというか、雰囲気を持ってますよね。いるだけで面白い。
天使のシーンとか好きですね。

犬山イヌコさん、いやー、おかーちゃんのシーン、
似合いすぎ。はまりすぎ。出産シーンのあの複雑な呼吸法、もう一度聴きたい。
ただ、あの巨大容器(?)をまぜまぜするシーンはちょっとうっときてしまいますが。。

中越典子さん、身軽だー。側転後のアタック、びっくりした。
ぼけシーンは客席がシーンとなってたけど、その後のつっこみ役が
おいしいとこもってくので、これもバランスなんだろうなぁと。

山西惇さん、いい味出されてますねぇ。
象の映像と飼育係みたいな無言の絵、あぁ言うシーン好きです。

入江雅人さん、八十田勇一さんなどなど、
出演者8人が一人何役も演じるのですが、皆さん芸達者なのでどのシーンも面白い。
多分一人でも、うーんっていう演技の人が入ってたらまた全然後味違ったかもです。

いきなりの客席降りもすごい。そして一人の観客へのあの叫び。
叫ばれた人は全キャストからの目線の集中砲火、どんな気分なんだろうなぁ。。

作・演出は NYLON100℃主宰のKERA(ケラリーノ・サンドロヴィッチ)さん。
NYLON100℃の舞台も観にいきたいなと思いました。

客席は若い女の子達も多くて、笑い声がストレート。
また、結構若い人でも、舞台上に台詞に対して、
ベタベタのつっこみを客席から声に出してしはるんだなぁ
なんてことを感じながら観てました。
お呪いシーンを一緒に唱えてはった隣の席の方。
つい一緒に唱えたくなっちゃうんでしょうねぇ。


07/10/26 幸福の王子@新宿LIVE

2007年10月26日(金) 18:00
劇団Cruce 幸福の王子
自由席@新宿LIVE

今まで、舞台を観てて、「mixi」という言葉が台詞で
出てきたりして、おぉぉっと思ったことは何度かありましたが、
今回の舞台、その mixi でのコミュニティが
きっかけになって発足した劇団とのこと。

その第一回公演を観にいってきました。
演目はオスカーワイルドの幸福の王子

王子役の堀口弥生さん、いい感じの存在感。
つばめに「ありがとう」と小さくささやいた時、ぐっときました。
そして目が印象的。特に目を失った後の王子の気持ちが伝わってきて切なかったです。

ツバメ役の中村和之さん、真っ直ぐなツバメさん。
王子が最初に歌を歌った際、途中からツバメも
口をもごもごさせて歌詞をつぶやいていたのは演出かな?
王子とツバメのラストシーンはぐっときました。

最後、心臓と(確か)ツバメが銅像の台にぽつんと置かれて終了
という形だったので、さらに切ない。。。
冒頭の天使達の回想という展開だったのでしょうか。

王子が歌う曲がなかなか素敵な曲だったのですが、
これ、生ピアノで生演奏だったらもっと素敵だったんちゃうかなと
そんなことを思いながら観てました。


07/11/22 欲望という名の電車@グローブ座

2007年11月22日(木) 19:00
欲望という名の電車
2階B列11番@グローブ座

久々のグローブ座
相変わらず、新大久保の駅からの行きかたが
よくわからず、若い女性達の流れについていったら着きました。

作品に対する予備知識なしで観劇。
出だし、見知らぬ男(永島克さん)
な、なぬ、フ、フランス語?、となにやら不思議な雰囲気。
この不思議な雰囲気を持つ見知らぬ男、見えない存在みたいな感じ
のようだったので、トートみたいなものなのだろうかと思いながら観劇スタート。

ブランチ(女装です)役の篠井英介さん、気品があり、まさにお上品なご婦人!
途中から女性にしかみえなくなってました。。。

そしてその妹役の小島聖さん、目力がすごい~!
目や動きから放たれる力が私の席までがんがん飛んできて、
感情もびしびし伝わってきて涙出そうになったり。。
ブランチへの想いとスタンリーへの想いの間で生きる様子がお見事。

そして北村有起哉さん!!うぉぉぉぉ!!!
ひとつひとつの挙動から、あの狂ってなぐるシーン、目がいっちゃってて、
ポーカーシーンとかも、ほんとにはまってる感出てるし、
”迫真の演技”みたいな言葉では表現できないくらい、ひきつけられました。
そして、なんというか透通った感じで魅せられるんですよね。
ステラが惚れたのがわかる、みたいな。
また彼が出てると場が締まって、まったく見飽きない。
ドアの外で、中の様子をうかがってる時の表情とかも、いい~
(特に車の下にもぐって汚れた作業着で聞き耳たててる時がいい!)

感情をストレートに出すスタンリーは、ブランチに対しては
ひどいことしてるようにみえるんだけど、その感情をじゃぁ
押し殺したらどう展開するのだろうとか、いろいろなことを考えながら観てました。

上の階に住む星真由美さん、いい味出してますねぇ。。雰囲気完璧。

ブランチの相手役ミッチ(伊達暁さん)は、あの素朴感や挙動、
へりくだったように首を前にひょこひょこする動きとか、
雰囲気が他の人といい意味で違っててあってたなぁと。
ただ、二幕ラストで、ブランチが連れて行かれる時、ブランチがドアの
ところまできた時、カードゲームに興じてるテーブルで、うつむいてたミッチが
一瞬目線をスタンリーに向けたんだけど、それがやたら気になってしまい。。
あの一瞬の目線はなんだったんでしょう。。。

このラストシーンですが、スタンリーがブランチを舞台上手で
ベッドに押し倒した後の暗転後。。

ステラの服、ん、喪服。。。?
あれ、ブランチ死んだ?
と思ったらブランチ真っ白い衣装で登場
(めっちゃ綺麗。ほんと女性にしかみえない)
そのブランチにお迎えの一行登場。
と、そのお迎えの中にあの冒頭の男(見知らぬ男)。。。
ん?ブランチにこの男が見えてるということは?
ステラ喪服?ということは、ブランチ死んだってこと?
それってスタンリーが殺したってこと???
お迎えを拒絶したのは、死の拒絶?
でも受け入れた?

と思って帰ってネットで検索して wikipedia 見たら、
精神病院に連れてかれたとか書いてある。なんと。
確かに、そういう流れがそういえばあったようななかったような。
ということは、あのシーンはあの男性陣には
やっぱり見えていたということか。。
ってなことをあれこれ考えたりしてました。

キャストから伝わってくるものがすごいので、それらの感情や気を
3時間、全身で受け続けるのでかなり重いけど、満足度はとても高い舞台。
最後のカーテンコールの篠山さんの笑顔に少し救われた気がしますが、
観終わった後、思ったことを言い合えるような人と観るといいなぁと。
すると、なんというか、3時間受け止め続けた何かを少し開放できた感じがしました。

このグローブ座の大きさもちょうどいいですね。
(ただ今回の2階下手側席だと、ちょうど舞台下手のドアの下の部分が全く見えなくて、
そこでやりとりされる様子が完全に視界外だのがちょっと残念でございました)
ライブのよさってのがすごく実感できるし、
セットの転換なども一切ないのに、とても引き込まれます。

ちなみに、今日は、篠井さんと小島さん、(あまり気にならない程度に)
ちょこちょこ台詞咬んでましたが、台詞咬むのって伝染するんだなぁって
なんとなく思ってたら一緒に観た友人も、同じこと思ってたようです


07/12/01 花組芝居 KANADEHON 忠臣蔵@世田谷パブリックシアター

2007年12月1日(土) 18:00
花組芝居 KANADEHON 忠臣蔵
1階L列20番@世田谷パブリックシアター

忠臣蔵全11段を2時間半で一気に上演というすごい舞台。

以下、すこーしネタばれあるかもですが、忠臣蔵ですからね。
もし観劇前の方でも、読んでいただいても大丈夫かなと。

ラストシーンのテンポ感は、それまでとは一転、
ぽんぽん進んで気持ちいいです。
襖(フスマ)シーンは、もっともっと長くみてたい。

このラストシーンの入り、
全員で襖蹴飛ばして飛び出てくるところは、稽古場で見た時
蹴飛ばした直後に力弥が飛び出てきて、うぉーーー!かっちょえー!
って思ったのですが
今日は蹴飛ばして襖が倒れてほんの少ししてから力弥が走ってきたので、
もしかして力弥、その直前シーンで舞台上手にはけるのですが、
襖の後ろ側にまわりこむのに時間がちょっとかかっちゃったのかなぁ
なんてことを思ったり。でもこのラストシーンは見ごたえありです!!

個別の役者さんでは、まずは顔世役の嶋倉雷象さん!美しい!
高師直が惚れるのがわかります。

大星由良助役の桂憲一さん、よかった!!
きりっとしたとこ、抜けたとこ、お化粧といい声といい、素敵!
好きなのは後半の、由良助と、その息子、大星力弥(大井靖彦さん)とのシーン。
このシーンでの力弥の、刀シャキーンってところ楽しい~。
大井靖彦のあのお顔、なんともいえず伝わってくる~。
最初のシャキーンはほんとに痛そう・・・(笑

おかる役の植本潤さん!やっぱり楽しいー、声がまた素敵。かわいー。
前半登場シーンのおかる「一緒に呼んでみるべ」(でしたっけ)、
客席への呼びかけがあるので、ぜひ客席の皆さんも一緒に勘平さんを呼びましょう~♪
ハシゴ降りの際の「こーわーいー」。。。この抑揚がたまりませんです。

水下きよしさん、後半めちゃめちゃ決めはりますが、
イノシシ役やお馬さん役でも登場したはります♪
(カーテンコールはお馬さんのままでしたね)

通し稽古で一度観てるので、人物関係はすっと
入ってくるかなと思いきや、公演プログラムの人物関係図、これ必須かも。

休憩時間にこの関係図でチェックしてかなり頭の中すっきりしました。
これからご観劇の方、いくつかややこしいポイントがあるのですが、
そのあたりをざっと頭にいれておくと、かなり違うかも。。
休憩時間に、友人に説明したところを中心に少し書いておきますと。。

高師直(もろのお。原川浩明さん)、いわゆる吉良上野介ですね。
高師直は、桃井若狭助(北沢洋さん)にも塩冶判官(小林大介絵さん)にも嫌味な行動をとる、
まーいってみれば悪者です。

で、一幕前半で、両者(桃井若狭助と塩冶判官)とも、別々のシーンで高師直に切りかかろうとしますが、
桃井若狭助は、家臣の加古川本蔵(溝口健二さん)が高師直に
賄賂を贈って謝らせたために殿中で刀を抜くということは避けられました。
一方、塩冶判官は、高師直の言動に対して、殿中で刀を抜いてしまい。。
という流れ。この賄賂を贈った加古川本蔵のポジション把握がまずポイントかなと。
(私の知識不足か、高師直がフナフナといってからかった部分の意味が少しわからなかったのが残念)

でこの加古川本蔵さんの奥さんが戸無瀬(加納幸和さん)で、
その子(正確には先妻の子)が小波(堀越涼さん、かわいいー!)。
この小波が大星由良助の子、力弥(大井靖彦さんと結ばれるのですね。

あとは、おかる(植本潤さん)をめぐる人間関係。
おかるの逢引相手の早野勘平(各務立基さん)が
誤って殺したのは斧定九郎で、斧定九郎が金目当てで殺したのが
おかるの父親与市兵衛(磯村智彦さん)。
これを、早野勘平は、斧定九郎を誤って撃った際、
斧定九郎を与市兵衛と思い込んでしまい、自決してしまうわけですね。。

この顔にあざがある斧定九郎は、桃井若狭助役と同じ北沢洋さん。
先日の通し稽古では、私はこの部分で混乱しました。。。)
また、おかるのにーちゃんの足軽が寺岡平右衛門で後半登場
しますが、この平右衛門役の方は、塩冶判官役と同じ小林大介さん。
全然違うイメージの役なので、多分意識しなければ一致しないですねー。
その他、顔世役の嶋倉雷象が、男役として別役で出ていたり、
ほかにもいろいろ一人二役があるので、その演じ分けの違い
とかをわかって見れば面白いです♪

花組芝居の役者さんをはじめてみる場合、
多分、最初少し混乱してしまうと思います(一緒に観劇した友人がそうでした)。
でも、一幕、二幕と進むうちに、少しづつ、わかりはじめて。。。
終わった後、いろいろと友達と確認しあいたい感想いいあいたい、
そんな舞台だと思います。

先日の通し稽古の時とは、もう衣装、そしてお化粧が全然違って、
すごかった! 特にお化粧入ると、もう全然、別人になりますね!
私はもうその点に最初からびっくりしまくりでした。

最後、カーテンコールで、加納さんが私服に戻ってるーと思ってたら、
アフタートークがありました♪

幕の前で、加納さんから今日は第三段についての解説。
これ、面白いー。かなり急ぎ足での説明でしたが、
質問時間削っていいからもっとゆっくり聞かせてほしかったくらい。
特におかるが文持っていって・・・って部分が少し意味がわからなくて残念で。。

他の段の解説もぜひ聞きたい。。。そのためには全部観ないとかぁー(笑



07/12/08 丹波屋物語@六行会ホール

2007年12月8日 14:00
丹波屋物語
C列15番@六行会ホール

この週末の観劇本数はですね、
なんと、5本。
この丹波屋物語からはじまり、
日曜夜:ブルーマン、
日曜昼1:つゆ男
日曜昼2:バンドワゴン
日曜夜:関ヶ原ブギウギ
と続きます♪いやーまさに観劇三昧ウィークエンド。
ただ、マチソワ、マチマチソワの場合、
上演時間が非常にキーになってくるんですが、
この上演時間ってチラシやホームページにあんまり
書いてないんですよね。ぜひとも公式HPには
UPするようにしてほしいですー!!

さて、その土日5本一発目のこの丹波屋物語、
場所は京急新馬場駅から徒歩数分のところにある六行会ホール。
時間ぎりぎりで駅員に道を聞いたにも関わらず、
通り(走り)過ぎてしまう私。。。
なんとか開演直前に無事到着。
こんなところに(地下)、秘密の劇場がー
みたいな感じで、綺麗な劇場でした。

1幕は、濃ゆ~いキャラクター達のドタバタ喜劇と駄洒落~な印象。
(ターゲットの年齢層がちょっと高めですかね。。)
2幕は、家族愛あふれる感じの展開で、
出演者の方達からもアットホームな舞台というのが伝わってきたり、
季節がらなシーンもあってよかったです。

1幕、2幕の乱闘シーンは、うぉー舞台汚しまくりだー
ってくらい蕎麦なげたり、箸投げたりの乱闘~。
乱闘の間というかテンポ感がちょっとゆったり目だったので
ドキドキした乱闘というよりは、落ち着いてドタバタ乱闘を楽しむ感じ。

うーん、ただ、あまり笑えなかった。。
亀田兄弟ネタ。。とかもどうなんですかね。

渕真弥子さんの娘役さんぶり、
多賀啓史さんのさめたアルバイター(~っすか)
夜の森あかねさんのバーのママが客に啖呵きるシーンがいい感じでした。

終演後はそのまま六本木、インボイス劇場へ。
週末5観劇の2本目へ続きます~。


07/12/09 つゆ男@THEATER/TOPS

2007年12月9日(日) 13:00
つゆ男
D列7番@THEATER/TOPS

めっちゃ面白かった!
もう引き込まれまくりであっという間の1時間40分(休憩無)。

いや、正直ね、最初の出だしは、どうなることやらと
思ったんです。全部その場のアドリブでいくんだろうか的な。
が、そこから一気に入り込んでいきました。

海女の夫婦の物語で
福田転球さんと平田敦子さんの二人芝居。
なんだけど、劇中では平田敦子さんが一人何役もするわけです。

やくざな兄き役から、お弁当屋さんの同僚、弁護士(?)などなど。
これがまた全部キャラクター違って、袖にはけた一瞬で
よくここまで違うキャラクターを演じ分けるなーとびっくり。

途中、ラブレターのシーン、お互いに手紙をやりとりするシーンは、
それぞれ書いてある内容を読み上げるのですが、
これ、全部アドリブですよね? 織田裕二でpoemを読んでとか、
西城秀樹の歌とか、平田さんがいろいろ手紙で要求すると、
それに対してちゃんと答える福田さんの応答がめっちゃ面白かった。
平田さんもその応答に素でうけてる感じでした♪

そして圧巻は後半の福田転球さんの一人芝居(!?)。
二人の出会いを説明するシーンですが、
この場面に出てきた中国人アシスタントが胡弓を演奏するシーン
(この中国人アシスタントも福田転球さんが演じるわけです)
笑った。。。おもろい。。おもろすぎる。。。
ソフトボールのマネも面白かった。。。

なにしろ転換がうまくて(転換の時福田転球さんが踊る)
テンポ感があるんですよね。
その福田転球さんの動きも気持ちよくって体も絞り込んであるし、
椅子を使った倒立とかも、おぉぉぉぉっと。。

ラストの「トヨコー!」の絶叫シーンは、ちょっとぐっときましたですよ。

でもその後の、食堂のねーさんと風来坊に兄さんのあのシーンの意味は!!?

最初、客席後方から登場して、客席いじりもありーの、
アドリブも満載で(アドリブですよね?DVDでいろんなバージョンが
っておっしゃってたし)、このお二人の魅力に引き込まれまくりでした。
面白かった!


07/12/09 バンドワゴン@サンモールスタジオ

2007年12月9日(日) 15:00
ひらり、空中分解。Vol.14
「バンドワゴン」
D列8番@サンモールスタジオ

面白かった!脚本・演出・キャストがいい!
笑い、そして涙きちゃいましたです。

最初のシーン、秘書猿渡役の大波誠さんが電話しながら、
パソコン打ってる穴山友里役の山口景子さんにちょこちょこ
しぐさで何やら指示するシーンからスタート。このやりとりの
感じがとってもいい。動きにめりはりがあるというか、なんか楽しい♪
出だしが気持ちいい作品ってやっぱりいいです!

ストーリーは、同窓会に集まった相撲部仲間の一人が
衆議院選挙に立候補することになるという選挙ものストーリー。

ストーリーテラーの役割もするのが冒頭シーンにも出てきた
山口景子さん。この方、チラシの写真とあまりにも違って驚いた。
声がいいっ!台詞の声でノックアウトされるタイプのマイ好みの声です♪
そして表情、語りかけ方、仕草、うーん、いいっ!
扉座の女優さんなんですねぇ。他の舞台もぜひ観てみたいです!

ひらり、空中分解。の方は皆それぞれ持ち味があって、
声の感じやイメージも全然違って、キャラがたっていて面白い!

立候補した真田役の八幡トモアキさん、
ラスト、ぐっときました!
そしてカテコのあのつっこみ、最高っす。「(お店今日は閉まってるけど)開けます!」
にはめっちゃうけました(笑)

大波誠さん、熱い!いいっ!このキャラクター好き!

筧泰蔵役の若山慎さん、最初のちょっとこわい系イケイケキャラから、
最後のふんどしキャラ、そしてあの絶叫。まわりの空気を一気に
引き込んでいきます。

とそこに坂本充広さんのつっこみ。いいっこの根津役の存在って
すっごい描き方が面白い。。。
また坂本さん、どぎまぎ具合とかがうまい。。。うますぎる。。

だんご屋さんの松川貴弘さんのいい人ぶり!
そして荻窪えきさんのあのラストの穴山友里(山口景子さん)とのシーン!
ここでもぐっときちゃいましたです。

この5人のバランスが互いにいろいろ絡み合い、
バランスを崩しそうになっては、また持ち直したり、

選挙の結果はどうなるのか、そこはあえて出さないのかなって
思ってましたが、ちゃんとそこまで描かれていて、ある意味ほっとしたような、
そこは想像したかったような。。(ダルマさんもちゃんと変わってましたね)

セットは基本的に変わらないんだけど、
黒板の表裏で時間の違いを表現したりしていて、
その転換時に山口景子さんが私好みの声で舞台上手や下手で
語ってくれるので、まったく飽きず、ずっと続いて欲しい、そんな幸せの2時間(休憩無)。

なかなか綺麗ごとのようにはいかないけれど、
私もそうありたい、そう生きたいなと思い、感動させられた舞台でした。


07/12/09 関ヶ原ブギウギ@シアターVアカサカ

2007年12月9日(日) 18:00
関ヶ原ブギウギ
自由席@シアターVアカサカ

週末マチソワマチマチソワの5本観劇のラストを飾るのは
劇団ブギ★ウギの関ヶ原ブギウギ。

満席のためもしかしたら立見かも・・・と入り口で
言われて立見待ちラインにならんでいたら、
少し余裕があったようで無事客席に座れました♪

開演前からステージが、布陣のようになってて楽しい。
(ただ、開演時間が遅れるとこのドキドキが少しづつ醒めて行くので
開演時間はやっぱり守ってほしいなぁ)

今回のマイヒットは脇坂安治役の高瀬郁子さん!
衣装がとってもお似合いなのと、声もいいし、
動きもきびきびしてて気持ちいい!若!って感じ。
男性陣との絡みも面白い!
昔はこうしてほんとは女性なのに、
男装させていた武将とかもいたんでしょうね。

古満役の上田郁代さん、劇中で「上田正樹の娘」というつっこみが
ありましたが、ほんとにそうなんですね~。古満を好演。

その古満の忍の者の役のお二人の声が、癒し系の声で、
なかなか気持ちいい(笑)。ここだけ雰囲気が違って、
でもそれが忍の非日常な感じとも思えて、ナイスキャスティング。

後半、メインステージ下で合戦の時に活躍する侍さんたちが
みなかっちょよかった。

佐藤秀樹さん、この方のアドリブシーンは、きっとこれ毎回
いろいろ違うんでしょうねー。はずされても、楽しいです。
その他、千秋楽ということもあってか、かなりアドリブっぽい
シーンもいろいろありましたが、そういうノリだと思って
観ると楽しいですが、こうストーリーに陶酔したい人や、
役者のキャラクターをいまいちわかってない人では
温度差が出てしまうのは、しょうがないですよね。。
あと、素に戻るアドリブが多すぎて、
ちょっと興ざめな部分も多々あったのが残念でございました。

でもこうして歴史ものをみると、ふと、歴史というものにも
また興味がでてきますね。
語り部の弁士役の小川大二郎さんもいい感じで、わかりやすくてよかった!

週末マチソワマチマチソワの5本観劇、これにて終了~。
昨日の演目がとーい昔のように思えます。


07/12/11 チャングムの誓い@日生劇場

2007年12月11日 16:30
チャングムの誓い
1階D列12番@日生劇場

冬ソナ、オールインの頃は全部DVDで観てたんですが、
その後は観劇にどっぷりはまり、
韓国ドラマからはちょっとご無沙汰してたので
チャングムの誓いはみてなかったんですが、
いやー、まさに、韓国ドラマみたいな舞台でした。

陰湿ないじめが次々と。
でも、ドラマだと、そのいじめが結構数話にまたがって
展開するんだけど、舞台はそのいじめがシーン中に
うまく解決したりして、そこまでうゎーッとはならなかったです。

チャングム役の菊川怜さん、最初は、なかなか感情が入り込めなかったんだけど、
特に後半の医女になってからは、強くまっすぐ生きていく様を好演♪

育ての親の佐藤輝さんと角替和枝さんのコンビがいい味♪
特に角替和枝さん(カン・ドックの妻)の演技、好きだなぁ。。

前田美波里さん、チョン最高尚宮、綺麗!素敵すぎ!
退官してほしくなかった。。。。

女官役イ・ヨンセン役の有坂来瞳さんがとってもかわいらしく、
舞台映えする表情だなぁと思いながらみとれてました。

そしてチェ・グミョン役の貴城けいさん、
ほんとはいいもんなのかわるもんなのかが最後までわからず。。。
時々ぐさっとひどいこというし、かといって気遣ってるような仕草や表情もみせるし、
このチェ・グミョンはずっと葛藤してたのかなぁ。
そして最後彼女を殺したのは誰? 元部下?
これは、予定外でミンジョンホをかばって殺された!?
一瞬でちょっと見逃してしまいました。。。なにしろ展開がはやくて。。
ミンジョンホの腕の中シーン、うるっとする貴城けいさんに、
男の腕の中に眠るトップスター的な絵がちらりと見えたり~♪

そのミンジョンホ役が山口馬木也さん。信頼できるいい男って感じ。
目に、優しさと強さが同居してる感じです。

多岐川裕美さん、いじわるな役なんだけど、なんというか、一族の定めのため。。
という設定もあるのか、悪者になりきれてない感が出て。。最後。。なんと。。。
悲しいです。
(私は、頭の上のあの飾りが、もうリンゴに見えてしまって。。。)

王様役の外山誠二さんもいい感じー。
最初の酒屋での登場で、これは誰だ?って思って、おおお、そうきたかーと。

ラスト、兵士が刀を振り上げた時は「待った!」と入るのかと思いきや、
そのまま刀を降り下げ、、「まーじーでー!あっちゃー」
と思ってたらあの展開。ちょっとぐっときてしまいましたですよ。
それにしてもあのまま二人で船出して大丈夫なんだろうか。。と余計な心配。

セットがよくできてました。なんというかこれぞ大型セット!
でーーーん!って感じで、宮中のイメージとかいい感じです。
ただ、暗転中のセット移動、それを移動させる人が丸見えなのは
ちょっと興ざめだなぁ。。
(しかも暗転中なのに結構明るい。時にはちょっとスポット
あたってる中にTシャツの人が入ってしまってたりする・・)
暗転数の多さは、
壮大なストーリーを凝縮するのも大変だったんだろうなーと。
ほんと、3時間の舞台にまとめたなぁと思います。
ストーリー自体はしっかり把握できました(と思います)。

次はぜひ冬ソナ舞台版作って欲しい!
(あ、オールインも)


07/12/12 冬のひまわり@新橋演舞場

2007年12月12日 16:00
冬のひまわり
1階14列9番@新橋演舞場

藤山直美さん、実は舞台で拝見するのははじめてだったんですが、
めっちゃファンになりました~!!
1幕最初の「ちんじゃおろーすー」という挨拶でツボにはまってしまいまして。。
そのまた言い方と頭の傾げ方がよくて。。。このちょっとおとぼけたようでいて
でも芯がしっかりしてる女性役、見事!気持ちよく笑え泣けます。
特に表情!一瞬でふっと変わるその表情の醸し出す雰囲気がすごい。
観客席も、その表情の変化ですぐに笑いが起きたり、切ないモードになったり。
魅せるってこういうことなんだなぁって思いながら堪能♪

まわりのおばちゃん達の会話聞いてると、直美ちゃん直美ちゃんという
声があちこちから聞こえてきましたが、いやー、ほんと、直美ちゃんは
すごいです。会場、おじちゃん(おじーちゃん)おばちゃん(おばーちゃん)
ばっかりでしたが、これは若い人も楽しめますですよ!

ストーリーとしては、サウンドオブミュージック日本版みたいな感じ♪
そう、もちろん先生が藤山直美さんですね。実際歌もあったりします。

以下ちょっとネタばれ含むかもです。

この演目、藤山直美さんはもうめちゃめちゃいいですが、
子役もよかった!6人の子役!背の高さも、綺麗に右肩あがり♪
子役好きの私ですが、1幕の子役達登場シーンからヒット!
まず登場のさせ方がうまい。他の大人のアンサンブルの間から、
一人、一人とぴょこぴょこ登場していって、合計6人の子供たち。
皆また演技がよくて、ここぞ!という時の声がいい!
話せなかった三男がはじめて声を発する時のあの絶妙な声の感じ。
長女役の方は美形で綺麗だし、最初やんちゃな感じだった次女、
決して台詞が多いわけじゃないんだけど、動きや表情がいいっ!
特に三幕では次女に可憐な雰囲気がでていて、
花道で見上げて拝見した時にはおぉぉって思ってしまいました。
そして末っ子のさくらちゃんが、歩き方がかわらしくてかわいらしくて。
なんと英語も話しちゃいます♪
次男もやんちゃ具合が出ていてGoo!中華まんじゅう・・(笑
長男もナイス助演!
1幕のまくらなげシーンなどでは、ほんとに藤山直美さんが子供達のお尻をペチペチ
叩いたりするのですが、これがまた愛の鞭みたいで愛らしくいい感じなのです。
子役達、ぜひ写真をチラシに載せてあげて欲しかった!

一幕は、ほんと、一瞬で終わった感じ。もう幕?みたいな。
二幕は、涙腺うるっと、でも直後にふっと笑いで持ち上げたりと、
入り込んでる間にまた幕。花道を去る藤山直美さんの仕草がまたいいっ!
三幕、旦那さんに向って「わたるー」、そうきたか(笑)。これまたツボ♪
そう、これ全部藤山直美さんの魅力に惹きつけられたからだと思います。

あとね、婚約者(国広富之さん)が私としてはやっぱりかわいそうでかわいそうで。。
とっても人がよさそうなサラリーマン、どこか悲しげな雰囲気を感じる笑顔、
お土産もって早く帰ってくるシーンなんてほんとに嬉しそうに帰ってきて、
でもそこに婚約者(藤山直美さんね)と旦那さん(西郷輝彦さん)が家の中にるのをわかると、
ちょっと遠慮して裏にまわるあの場面、あの表情がまた切ない気分にさせます。。
そして、身をひいてしまう。おぅぅぅぅ、客席の拍手でちょっと救われましたが不憫です~

また、外国人キャストの方が数名いらっしゃったのにもびっくり。
横浜の港のシーンや、化粧品を買いにくるシーンで登場するのですが、
特に子供たちが英語を話すシーンは印象的でした。だけど、その前のシーンで
なぜ番頭は店番のあの方を強引にお使いにやってしまったんでしょう??

そしてこの舞台、美術が綺麗で、セットも細かな作りこみとかもしてあって見ごたえあります。
さらに、転換ごとにセットがどかっと丸ごと変わっちゃうんだけど、
転換の間は、綺麗な音楽に少しうっとりできるので、
小さなブレイクみたいな感じで次どんなセットかわくわく迎えられます。
余談ですが、音楽のワンフレーズがどうしてもキャッツのアスパラガスの部分の
フレーズを思い起こさせてしまい、
時々頭の中にグリドルボーンの木村さんが出てきてしまいました。

ラストシーン、舞台で子役が「ひまわりが見える?」みたいに問いかけると、
客席の子供が「見えない」ってつっこんで少し客席に笑いがおきたんだけど、
その後、舞台にはその見えないひまわりが。。。。圧巻。
タイトルの「冬のひまわり」が、ほんとにステージ上で見事に表現されます!綺麗~。
観てるこっちも幸せのお裾分けをもらえるようなエンディング。
カテコが一切ないのも、これはこれで余韻を味わいながら帰れてありなのかもと思ったり。

藤山直美さんの今後の舞台全部観たくなりました♪


07/12/15 黒テント 上海ブギウギ1945@シアターイワト

2007年12月15日(土) 19:30
黒テント第64回公演
上海ブギウギ1945
自由席@theatre iwato

12月はかなりのペースで観劇してますが、
この週末も、何か観ようかなぁと思ってたところに
とある飲み会で「黒テント」をおすすめされたことを思い出し、
公演スケジュールを観たら日曜日が千秋楽。
劇団サイトへ行ったら前売完売。当日券のみ。

というわけで当日券狙いで開演の1時間前に劇場へ。
整理券番号4番!多分大丈夫だろうという思いで、19:15に
戻ってくると、ちょうど開場したところでした。
19:30開演で15分前に開場というのもすごい!
で19:20に、当日券を無事購入していざ入場~。

おぉぉぉぉぉ、バンドスペースがある。
細長いステージを取り囲むような客席。
どこに座ろうか迷いながら奥の方へふらふらと
歩いていって、背もたれのある席をGET。
これ、結果的にとってもいい席でした!
バンドの目の前だったし、何しろ背もたれがあったのはよかった。

上海に滞在してブギウギを生んだ服部良一さんを題材にした、
終戦前後の上海の場末のナイトクラブとラジオ放送局が舞台なんだけど、
公演新聞(プログラム)読んでびっくりというか納得。
主演の服部吉次さん、服部良一さんの次男なんですね。
さらに!ダンサーの服部有吉さんのお父さん。おおおおおおお!
あたりまえといえばあたりまえですが、やっぱりとっても似てる!!

最初はそんな印象からスタートしたのですが、
服部吉次さんの魅力と、曲の楽しさ、当時の上海の雰囲気に
のみ込まれていきました。
私の席の真ん前がキーボードスペースで、
そこが服部吉次さんの定位置で、彼のきっとした目線をなんども
受けました♪ とっても鋭い目線。でまたすっごい雰囲気があって、
演奏がまたまたすごくて、服部吉次さんのサックスの音色にうっとり。
さらに!彼の口笛には酔いましたね。口笛がここまで耳に響いてくるとは。。
また、ピアノを弾き始める時に、椅子にぼんやりと座りながら、
少しうつろな感じで、鍵盤の上をツツツツっと指をはわせて、
ぽんっと弾き始めるあのピアノ演奏。。。なんともいえない居心地の良さでした。

1幕終了後の休憩後半では、プチトークつきミニライブ。
これもよかった。

そしておだやかな感じだった1幕とは一転、2幕はすごかった。
まず服部吉次さんと斉藤晴彦さんにより、いろんなブギウギの紹介トーク!
すごいこれ、全部頭の中に入っててぽんぽん出てくる服部吉次さんは
いうまでもなくすごいし、それに絶妙な合いの手をいれる斉藤晴彦さんもすごい!
こうしたトークやバンド演奏が劇中にふんだんに入るんですが、
そうした背景が”ストーリー”になってるみたいな感じで、
私にとってはとっても新鮮でした。

客席には、若い女性からサラリーマンのおじさんくらい
までの層が中心だったんだけど、
この時代を知ってる人たちが観たら、きっともっと深く
いろいろ感じるんじゃないかなーって思いました。

あ、キャストさんの中で、一人、燕燕役をやっていた
本木幸世さん、衣装の着こなし、髪型、雰囲気、声と仕草が
劇中の雰囲気にぴったりで、いいなぁと思っていたら。。。
ふとどこかで観たかもと。。
あっ先日サニーサイドウォーカーの籠釣瓶花街酔醒に出てはった!

細長いステージをうまく使った舞台の構造、天井からたくさん吊り下がって
当時に感じをとってもよく表現してる照明、昔風のマイクを使った雰囲気満点のライブ演奏、
とにかくすごい臨場感。
普段の大劇場系とは違う魅力を感じたひとときでした。


07/12/16 劇団、本谷有希子 偏路@紀伊国屋ホール

2007年12月16日(日) 19:00
劇団、本谷有希子 第 13 回公演
偏路
C列13番@紀伊国屋ホール

本谷有希子さんは、NHKのトップランナーで観て、
彼女が作る舞台観たいなぁと思っていたんですが、
そのまま観る機会がなく今日まできておりました。
そして先日、なにげなく公式HPを観ておりましたら、前売完売。
今回も観れないかなぁなんて思いながら、
ふと我がおけぴを観ると、
日曜日の夜公演デジポケにて譲りますの掲示。
しかもC列13番!おぉぉぉぉ。我ながらいい仕組みですこと(自画自賛)

即ネットで振込をすませてデジポケ転送していただき、
無事ファミマで紙発券をすませ、
ついにみてきました!!

まず劇場入ってのお花の数がすごかった。これだけでも見ごたえあります。
次に客席入って、舞台の方に目にやると、これまたセットがすごい。
まるでモデルルーム!ちゃーんと作りつけてある感じで、
今からテレビドラマの撮影がスタートするのではというくらい。

そして本編!すごかった!!
正直、最初の20分くらいは、濃~いキャラの登場人物達に
少々戸惑ったのですが、台詞の面白さや、各キャラクターのスポットの
当て方がうまく、スポットがあたるたびにその役者さんのファンになってしまう
というくらい魅せられました。

主演の馬渕英俚可さん、熱演なんて言葉では表現できないくらい、
目からあふれでる感情が伝わってきました。
お父さんが金銭貸与について書いた紙を奪い取って独白してしまい、
思っていたこととは違ったことに気づいた時の、あのさぁーって血の気が引く
感じがとっても伝わってきました。
犬小屋をたたきながらの「グロテスク~」。耳に残りますね~この曲は(笑

近藤芳正さん、ぼぉーっとテレビ眺めてるシーンから、
お遍路さんの衣装、最後こたつで雨乞いのカラクリを語るシーン、
キレるシーン、さすがでございました。

吉本菜穂子さん、いいっ今日のマイ助演女優賞!
途中彼女の登場から、展開や面白さに幅が出た気がしました。
嫌味がない天然な感じがとっても好きです。

池谷のぶえさん、前半のあのはっちゃけた感じから、
後半吉本菜穂子さんに本音を語るシーン、
お、おもい。。。。
あのシーン、その後に引きずらないで展開してたように思えますが、
私の心の中ではちょっと引きづったりしてました。。
軽い話題のようで、あぁいうのってなんか重いです。。。

加藤啓さん、拙者ムニエルの方ですねー。
前歯、ほんとーにないようにみえました。
ほんとーにあの役そのものに見えてしまうところがさすが。
ほんとにいい役者さんですね。。。。

江口のりこさん、さめた目の感じと、でも400万が
兄に盗まれた時のあの行動、喧嘩の感じ、よかったです~。
ハートフルな雰囲気苦手でしょっていう台詞、ツボにはまりました。

田舎と東京、夢と現実、本音と建前、私自身もこう思い当たるような
ことが、自然と描かれていて、でもそこまで我に帰ることなく
後半の展開にのめりこみ、最後のこたつシーンで、おぉぉぉぉぉぉ。。。

最後エンディングの直前に救急車のサイレンが鳴っていましたが、
あれは。。。お隣のお家なのでしょうか。。よーく考えると、
あの兄ちゃんの行動はひどすぎだし(900万のリムジン一瞬で買うかー!
しかも塗装早過ぎ~)、その先輩もめちゃめちゃな行動しよるし、
500万貸す貸さないはどうなったんだとかあるけど、
こういうのこそ観劇し終わった後、観た人同士でほじくりだして
楽しめるポイントなのかもですね。

家のセットの上側に、映像が投影されるシーンがいくつか
あるのですが、それが全てがいい!映像ってこうやって使うと
効果的だなぁって素直に思ってしまいました。

あっという間の2時間10分(休憩無し)。
おけぴにまだ何枚か定価で出てます。おすすめです!


07/12/25 恐れを知らぬ川上音二郎一座@シアタークリエ

2007年12月25日(月) 13:30
恐れを知らぬ川上音二郎一座
15列23番@シアタークリエ

シアタークリエ。新しくできた劇場。
てっきりビルの上にあると思いこんでいたのですが、
地下2階。エレベータでもぐるわけですね。
傾斜が結構ついていたので結構観やすい。
んだけど、全てが狭い。ロビーが狭い、客席も狭い、
休憩時間にロビーでくつろぐ・・なんてことはできません。。
某巨大掲示板に”大江戸線のような劇場”と書かれてあるのをみて、
うまい、なんてうまい表現なんだと思いました。
あ、シャンテの地下とつながってるのは面白いです。

さてさて、この作品、三谷幸喜さんの作品で、
結構楽しみにいってきました。

堀内敬子さん!いいっ!
最初、だ、だれなんだろうぽちゃっとした娘さんは!って一瞬思ったんだけど、
すぐに堀内敬子さんだとわかり、津軽弁でまくしたてる勢いや、
ぽーっとした雰囲気、そして三味線!(実際に弾いてる!?)、
素敵すぎる女優さんです。

そして戸田恵子さん。
この方の顔のあの表情!観客席にストレートに伝わってくる感情、それがまた
みていてとても面白い。15列オペラグラスなしでも、すっごく伝わってきました。
ただ、音二郎一座における、彼女の位置づけが、いまいちよくわからず。。
後半で、音二郎との関係が少し語られるけど、そこから特に深く展開するわけでもなく。。
もったいない。。。もっともっと魅せて欲しい戸田さんの魅力。。

そしてこの舞台で表現されている”音二郎のボストン公演”
が実話というのは実に興味深いなーと思いました。

あとは、うーん、うーーーーーん。
以下、期待値が大きかっただけに少し残念辛口モード。。
あくまでも私自身の受け止めた印象ですので、どうかご理解を。

そこそこ面白くて、笑ったりもするんだけど、爆笑まではいかず、
ネタもながーくひっぱる感じだし、先が予測できてしまうし、
笑いネタも、もういいよというくらいの繰り返し。。
なんというか笑いにつながる動きが遅いというか、
とーってもわかりやすく表現してるというか。。。
笑いのレベルをあえて下げているというか。。
一人一人の役者さんは見どころもあって面白いんだけど、
観終わった後に振り返ると見どころという見どころもあまりなくて、
バカ笑いしてうけまくってる観客の人たちと自分との温度差に、
なんでなんだろーという思いが。。
一緒になって笑いたい~という姿勢で最後まで観てたんですけどね。。。
舞台というより、テレビを観ている感じに思えたり。。

あとは、川上音二郎がアメリカに乗り込んでいったというよりは、
(テレビより)真面目なユースケ・サンタマリアがアメリカに乗り込んでいった・・・
そこに常盤貴子がついていった・・・ように見えてしまったり。。

また、最初の堺正章さんの語りはいい感じだったんだけど、
舞台に入ると、堺正章さんの声のかすれがかなり気になりました。
でも早替えは面白かった!

客席には、ファミリーで来ている人や、演劇好きな奥さんが
普段あんまり演劇をみない旦那さんを誘ってきましたというような感じの
ペアが多かったように思います。いいですねー。観劇人口どんどん増やしましょう。
ただ、飲み物を持って客席に向われる方が多いことが意外で。。
上演中飲食OK!?なのでしょうか。。

ちなみにバルコニー席、ほんとに金髪の袋あるんでしょうか?
ほんとにあったら面白いなぁ。。

悪役が悪役になりきってなくて、恋愛や人間関係も中途半端で煮え切らないし
いや、でもこういうドタバタ喜劇こそ大衆演劇なのかもなのかも。。
と思ってはみたものの、12000円は・・・高いです。


07/12/29 Studio Life アドルフに告ぐ@天王洲銀河劇場

2007年12月29日(土) 12:00
Studio Life
アドルフに告ぐ
1階G列16番@天王洲銀河劇場

濃密な1幕、そしてなんともいえない思いの2幕。
少ーしふっと持ち上げた笑いもあったりするけど、
全体的にはずしーんと重く、つらい、
だけど、観てよかったなって思える、そんな舞台でした。。

ナチス、ユダヤ人、虐殺、子供が・・・・
そして裏切り、自殺。。。人を撃ち殺すシーン、
女性をめぐる二人のアドルフのやりとり
そしてあのラスト。。
手塚治原作の、日本が舞台の3人の「アドルフ」の物語。
私は原作を読まずに観劇したのですが、
約3時間の大作にも関わらず、時間の経過は感じないんですね。
最後まで引き込まれてました。

シンプルなセットなのに、雰囲気にあっていて、
照明とかでうまく効果を出していて、
中央部のスロープの使い方がうまい。

今日観たキャストは、Mut(ムート)チームで、
アドルフ・カウフマンは荒木健太朗さん、前半の純な青年ぶりがえがった。
アドルフ・カミルは松本慎也さん、
ルックスと関西弁と演技がマッチしていてよかった!!

そして峠草平役の曽世海司さん、
キビキビした役とストーリーテラーぶりがいいっ。
そして由季江役の三上俊さんがめーちゃーめーちゃー綺麗!
いや、まじで、ほんとにですね、後姿とかもほれぼれしてしまう。
そしてふくらはぎ!美しいー!!!!
最後、峠に背負われた時のあのか弱い感じもよかった。。。
せめて子供が無事に産まれていればと・・(ストーリー的に)

ヒットラーの甲斐政彦、うまい。。
この方、前みた時とは全然印象違う役どころ。さすがだー。。

本多大佐の石飛幸治さん。
息子を手にかける場面はすごく伝わってきました。

全体を通して、男性が女性を演じてることを全く意識せずにみれました。
考えてみれば、出演者全員男性だったんだなぁと終わってから思った位。

そして、小説や漫画や映画とは違った、生の舞台ならではの表現の
素晴らしさを感じた舞台でもありました。
ぜひこういう作品、多くの人にみてほしい。です。


07/12/30 NYLON100℃ わが闇@本多劇場

2007年12月30日(日) 18:00
NYLON100℃ 31st SESSION
わが闇 千秋楽
O列11番@本多劇場

笑って泣けて、さらに最後の終わり方もいい感じで、
まさに観劇納めにふさわしい舞台でした!

見せかた、表現の仕方がうまい~。
映像っぽくありかつライブ感もある!
最初のプロローグの後、スクリーン仕立てで登場人物を紹介していくのは、
あぁこの人がこの役者さんなのねってのがわかっていいですね。
ながーいプロローグは、とても印象的だったんだけど、
岡田義徳さんの語り部としてのしゃべり方にどこか違和感を
覚えてしまう私でした。語尾か。抑揚か。。なんだろう。。
その後の演技はよかったです♪

大倉孝二さん、ばかっぽい役やらせたら最高ですね。
一つ一つの動きとか、じっとしてる時も、
とにかく面白い。場の雰囲気をこわさずに面白い。
あー、またでてきてーと思ってしまう。
最初っから最後まで笑いどころを全部担当してる感じで、
全体の重さを彼が軽くしてる感じで重要なポジションだなぁと思いましたです。
このシーン、思い出し笑いしてしまう。DVDで再度みたい。。
確かに、ソフトバンクは、やわらかい銀行ですね・・

坂井真紀さんの着替えシーンにはかなりドキっとしました。
そ、そこまで下着姿になられるとは。。。
観てる観客側も目のやり場に困るくらいでございました。

プロローグの精神病シーンはみててつらかったし、
寅夫(みのすけさん)の嫌すぎる男ぶりも。。。ひ、ひどすぎる。。。

立子(犬山イヌコさん)最後、目が・・・というところで、
あぁほんとに闇が。。。。と。。。

舞台がばきばきとひび割れていく感じとか、光、照明の使い方が
すごかったです!
ただ、ラスト近く、家のセットがぎしっと持ち上がって
大きくずれてましたが、こ、この意味は!?

生きるってことを考えさせられて、特にこの後どうなったかは
いわないけどって最後いわれても、
うん、わかったってうなずきたくなる感じ。

観劇納めとしては最高の作品でした!


08/01/06 NODA MAP キル@シアターコクーン

2008年1月6日(日) 14:00
NODA MAP キル
2階A列27番@シアターコクーン

新年初観劇、キル、いってきました!
言葉遊びが楽しいですねー。
ストーリーは、やっぱり、なんーっとなくぼやーっと
理解している感じで、よくよく考えると、
自分の中で説明がつかなかったりするのですが
あまり深く考えずにみたい私には心地よかったりします。
また、時々ふっといろんなテーマとかストーリーのヒント
が投げかけられて、それについてすこーし考えるのが
楽しかったりするんですよね(考えすぎると混乱してしまう)。

今回、おおぉおぉ!と思ったのが
結髪役の勝村政信さん、いいっ!
声もいいしテンポ感もいい!
そして人形役の高田聖子さん!
このお二人の安定度と台詞のテンポ感が
舞台をひっぱっていたと思います。

そして野田秀樹さん。。。
2幕は圧巻です。あの子供役。。。
おとーたまー!!!
思い出し笑いしてしまう。。。
ほんとに子供でした。。。
体がこれまたやわらかいこと!(前後開脚!)

妻夫木聡さんは、冒頭シーンで、台詞の読み上げ方が、
うーん・・・と思ってしまいましたが、
2幕後半はいい感じでした。でも長台詞や叫ぶ系の台詞になると
ちょっと入り込めない感があったりなかったり。

広末涼子さんは、き、綺麗すぎる。。んだけど、
オペラグラスでみないと、その良さが伝わってこないかも・・と思いました。
また、声、これはあえてずっと高い調子の声で演技されてたんでしょうか。
途中ふっと普通のトーンに戻った時があってそっちはすごく自然だったので。。
私的ヒットポイントは、2幕前半、舞台上手で、椅子で後ろ向きに座ってる
シーンがあるのですが、この時の広末さんの目!
2階からオペラグラスでこの広末さんの目を見た時は
ぐーっときてしまいました。2幕ラストでも、テムジンの
台詞に、うんうんとうなずくような表情にも、実にみとれてしまいました。

音楽もかっちょよくて、つい、アクロバティックな動作(ないです)を期待してしまうノリ。
途中の手紙は、シラノドベルジュラックを思い起こさせ、ラストシーンは、
つい昨日DVDで一気に観た華麗なる一族の最終話を思い出してしまいました。

小道具がいろんなところでいろんな用途に使われていて面白いです。
舟出のシーンで、椅子をあのように使うとはー。

客席との絡みも少しあったり、アドリブ的にみえるシーンもありましたが、
どかーんと伝わってくる感じでなく、たんたんと進む感じ。
今日開演前に会った方が、堤真一さんのテムジンが・・っておっしゃって
たのですが、初演は、テムジン=堤真一さん、シルク=羽野晶紀さんなんですね!
そーれーはー観たかったー。


08/01/09 翼をくださいっ!さらばYS-11@銀河劇場

2008年1月9日(水) 19:00
ギンギラ太陽’s
翼をくださいっ!さらばYS-11 呼ばれて東京スペシャル公演
3階C列22番@天王洲銀河劇場

3階3列目だけど舞台が近い!
観やすいですねー。天井も高く全体が見渡せて、
銀河劇場、初の3階でしたがいい劇場ですね。

最初、開演直後、西鉄バスのかぶりものをした
役者さんたちが登場して、なんと強制撮影タイム!?に突入!
みんな携帯をオンに!というアナウンスで、1階席で記念撮影タイムが
はじまり、2階や3階にも西鉄バスのかぶりものをした役者さんたちが!
私も思わずぱちり。面白いですね。

ちなみに私、高校時代仲のよかった友人が
今西鉄バスの運転手してるので、
なんとなく西鉄バス親近感あるんですよね。

強制撮影タイムの後は少し暗転で間があった後
本編スタート!

ほんと、全員がかぶりもの!
かぶりものから顔だけを出している感じなので、
なんというか、役者さんの顔がどかーんと伝わってくるという感じではなく、
声と雰囲気を観る感じ。なので、役者さんを観るというよりは、
キャラクターを観るという感じになるので、
今回は、どの人がよかったー!ってのが特にないです。なんか不思議な感じ。

普通、綺麗だなぁとかかっこいいなぁとかいう印象だと思うんだけど、
頭がかぶりものなので、そのかぶりもののキャラクターがかなり強く、
そういう意味では、役者さんというよりも演目に入り込みやすいのかも
と思いました。かぶりものと衣装でキャラクターが決定づけられる印象で、
でもそこに役者さんの顔つきとか表情も反映されて、かぶりものの
キャラクターが、役者さんの声と表情でよりこうなんというか親しみやすく
リアルに伝わってくるんですよね。

内容はよくできてる!
福岡空港、長崎空港、佐賀空港といった空港の特徴や、
スカイマーク、JAL、ANA、JASいった航空会社の特徴、
スチュワーデスとグランドホステスの関係、
ロイヤルホストとリンガーハット(どちらも九州発)。。
ひよこ。。。
YS-11のたどった運命などなど。

そして雁ノ巣飛行場、太刀洗飛行場という戦時中の地元空港、
さらに、今はこの雁ノ巣飛行場の雁ノ巣さんが、
航空交通管理センターになって。。というのも
実話をもとに今回の公演で追加した部分ということで、
うまい、よくつながってるなぁと。

終演後に座長の大塚ムネトさんの挨拶があって、
この演目初演の時は、まだ雁ノ巣飛行場が存在したそうです。
また、福岡の震災で公演が中止になった時、
パルコ劇場から声がかかってこの演目の東京公演が決まったとのこと。
このカーテンコールの挨拶もとってもいい感じでした。
他の作品もかなり福岡のローカルネタ満載とのこと。
こういう地方色強い公演っていいですよね。

Wikipedia に書いてあった劇団のキャッチフレーズ
「地元の人にしかわからない芝居」。いいっいいですねこのノリ・・

あ、一点だけいわせてー。福岡空港の第2ターミナルさんの新しい子供(!?)、
青いターミナルのかぶりものが、なんとなく古ぼけて見えてしまったのだけが
ちょっと、ん?って感じでした。

誰が主役ってわけじゃなくて、しっかりした脚本の上に、いろんなストーリーが
ちりばめられてて、戦争の特攻のこととかも盛り込まれ、航空業界のことも
面白くわかりやすく盛り込まれ、セットはとってもシンプルなんですが、
休憩なしの2時間、楽しく観劇できました。

ぜひほかの演目とかも観てみたいです。


08/01/17 メディアモノガタリ@ザスズナリ

2008年1月17日(木) 19:30
三条会
メディア モノガタリ
I列2番@ザ・スズナリ

事前知識無しで、急遽お誘いを受けての観劇。

80年代90年代の山口百恵や小室哲哉、森高千里、globe
などの曲が流れる中で、ギリシャ悲劇「メディア」が語られるという舞台。
セットは非常にシンプル。。学校にあるような机とライト。。。
それと舞台後方に1時間のカウントダウンのタイマー。

最初の出だしは、つかみがいいなって思いましたが、
その後は、よくわからない行動が繰り返されることを見るのが
苦手な私にとっては、前半はちょっとついていけず。。
例えば一本一本のライトをかちゃかちゃ叩いていく部分とか。
おそらく何かしら意味はあると思うのですが、それがわからないので、
なんなの?なんで繰り返すの?って思ってしまうのです。。

まわりの役者さんについては、素っぽい部分と演じてる部分が
時々見てて交差したり、台詞が聞き取りにくかったりもありましたが、
後半、音楽にあわせて振りをつけながら語る部分や、
膨大な台詞量のラストの語りはなかなか見ごたえがありました。

こういうお芝居もあるんだなぁと思った久々のスズナリでした。


08/01/31 雪女@Asakusa Little Theatre

2008年1月31日(木) 17:00
雪女
自由席@Asakusa Little Theatre

浅草に新しくできた小劇場。
つくばエクスプレスの浅草駅を出て六区通り沿い。

客席数わずか30席。
この劇場で、2月から5月まで
「雪女」「占い」「遅刻」という3つの演目が
交互に上演されるとのこと。
今日観てきたのは「雪女」。

二人舞台。女と男。
とにかくステージが近い。

ふっとした笑いもあったりするけど、
最初、落下シーンから始まってその後はホテルの一室で展開。
なぜホテルの一室に舞台が変わったかは、
みているうちにじょじょにわかってゆき、
ラストで、そうだよねと。。。
最後の夢。。。
あの後のことを考えると。。
悲しいですねやはり。。

黒いカーテン、照明も綺麗でした。
またステージの段差の使い方もうまい。

途中、少しSEXシーンなどもありますが、
そんなにいやらしい感じではないけど(見えはしない)、
でもドキっとするシーンもあり、そのあたりが「大人の」
というところなのかも。チラシもちょっとドキっとしますしね。

流山児・事務所の女優、伊藤弘子さん、ドキっとする振る舞い。
襲う直井おさむさんから逃げるシーンは、かわいらしくもあり、
少し女神っぽくもあり、最後のコート姿はとてもかっこよかった。

とにかくステージと客席が本当に近いので、役者さんの表情や台詞、しぐさ
など、細かなところまで全部伝わってくる感じです。見ごたえあります。

約50分の上演時間、仕事帰りにこういう舞台を観てってのもいいなと思いました。

ちなみに最初の開演アナウンス、
このアナウンスをしたお兄さんが去り際、
思い切り壁に頭をごつんとやってましたが、これはネタ!?
いや、ほんとに痛そうだったので多分マジだろうなぁ(笑)


08/02/06 恋はコメディー@ルテアトル銀座

2008年2月6日(水) 14:00
恋はコメディー
1階6列16番@ルテアトル銀座

主役セリーヌの浅丘ルリ子さん、
チャーミングさとセクシーさがあってすごい魅力。
こういう歳のとり方って素敵だなぁと思ってしまいます。
ギョーム(業務!?石井一孝さん)が
恋してしまうのもわかる気がします。
衣装替えもたくさんあって、うーん、お美しい。

でまたアンナ(渡辺えりさん)が、セリーヌとは
対照的な感じがいいんですよね。
椅子にぐでーっとおなかつきだして座ってる様や
床に、おなか出して(肌色の肌着でしたが)寝っころがってる様は
ほんとに、いやー、これもまたチャーミング(笑

今回の舞台、渡辺えりさんの助演ぶりが素晴らしいです。
最初の登場で笑いを誘って拍手がおきるあたりも彼女ならではかなと。
ネクタイゆるめながら、”ただいま!”、いいわーこのくだり。
ちなみに最初の登場時、ワインを階段に一本づつ置いていきますよね。
あの行為の意味はなにだったんでしょう。その後、それをまた
片付けていくので、あの意味がいまいちよくわからず。。

ギョーム役の石井一孝さんは、最初、めっちゃ汗かいてはりましたね。
アンナがギョームの顔の汗をふくシーンで、あ、ここで汗ふけるねって
思ったら、全然ふかれてませんでした(な、なんでだ。。。)

駄洒落満載ですが、キャストのキャラクターで、ほのぼのと笑えます。
一方で風間俊介さんの現代っ子的ないきなり切れそうな演技は、ある意味怖く、
また壁の高価な絵を回収した時、その絵の上につなぎの服を投げつけてたのは
え、そ、そんな高価な絵の上に。。。とちょっとここはドキっとしてしまいましたですよ私は。
秋吉久美子さんは、時々なぜだかよくわからない笑みを浮かべてはりましたねぇ。。
でもセリーヌに「お母さま!」って言われるほどには歳いってるように見えない!
ってか、今回の女優さん3人とも、ほんとに若々しいのです。

あと、今日は、いくつか小道具ハプニングあったんですが、
・固くて開かないはずのクッキーの缶をセリーヌがあけてしまった
・手錠をアンナが外すシーン。アンナが外す前に手錠が外れてた。。
あれはアドリブでつないでほしかったなぁと。。

ラスト、カーテンコールで、しゃがんで客席に手をふってる浅丘ルリ子さんが
めちゃめちゃ綺麗でした。。。
この時、目あってる最前列のお客さんは幸せだろう
なぁとか思いながら、見てました。


08/02/09 イッセー尾形の読む!書く!創る!松尾芭蕉編@シアター1010

2008年2月9日(土) 19:00
イッセー尾形の読む!書く!創る! 松尾芭蕉編
2階A席1列27番@シアター1010

吉田君がオススメ!といっていたので、
もしタイミングが
あえば観たいなと思っていたのですが、ちょうどミュージカル座の
通し稽古見学が終わったのが18時。そこからダッシュで
シアター1010へ行ってきました!
この時、駅まで5分ほど走ったのですが、なんと、この時の
筋肉痛が翌日になってやってきました。。5分走ってこれだけの
ダメージを受けている私、来週の東京マラソンはやはり走らない方がいいですね。
(東京マラソンは、友人が勝手に2人分申し込んだのですが友人は落ちて
 私だけ受かったんです。。。こんなところで運使いたくなかった。。)

さてイッセー尾形さん。
1本20分くらいの一人芝居が、次々に展開するんだけど、
その各芝居ごとに、衣装や化粧、カツラなどが全然変わって、
その着替えの様子などをずっとスポットライトあてて客席から
見えるようにしてるんですよね。で着替え終わって、ぱっと
ステージが一瞬暗くなって、再び明るくなったと思えば、
もうそこはさっきまでとは全然違う世界。この切り替えが
とっても気持ちいい!

全編に渡って松尾芭蕉、俳句や奥の細道がテーマになっているのです
が、
特に好きだったのは、やんちゃ高校生風の男の子が田舎の
ペンションかどこかにバイトをしにきてるみたいな設定の芝居。
思い出しただけでも笑えます。ホステス役も面白かった♪

ただ、外人4人(ドイツ人?フランス人?)がほぼ各芝居に
登場するんだけど、その意味や面白さがいまいちわからず。。
研修中というこれらの4人の外国の演劇研修生達の可能性を、
舞台を通して引き出そうという試みだったのかな。。
あ、でも最後に、彼らの発する外国語をイッセー尾形さんが適当に
日本語に変換するのは面白かった。あれ、アドリブだったのかなー。


08/02/10 二人の約束@パルコ劇場

2008年2月10日(日) 14:00
二人の約束
D列21番@パルコ劇場

す、すごくよかった。。
ここ最近観たストレートプレイの中ではすごく好き!
最後、泣きました。涙出てしまいました。

中井貴一さん、段田安則さん、りょうさんの3人芝居。

中井貴一さん、小太郎そのもの、終演後もしもどこかで
会ったなら、小太郎さんって声かけてしまいそうな位。
テンションの高い低い、思いつめた内心、りょうさんとの関係、見事です。。
サムスィングな・・・お、おもしろい。。
そしてあの金の蛙、ぜひストラップに欲しい。

段田安則さん、絶妙な存在感、小太郎とりょうさんを見事に
引き立たせていて、
ラストの語りはもうですね、圧巻です。ハンカチ必須です。

りょうさん、最初のよそよそしい感じから、じょじょにキャラクター

出てきて、これぞまさに紅一点!最後の展開も素敵♪
二人の男を見つめる目がまたいいです。そしてスタイルがめちゃめちゃいい。
あ、カールやポテチを入れたあの玉子焼き、ちょっと食べてみたい。

セットは転換ないけど、雰囲気がとてもあって、
音も必要最低限って感じんだんだけどとっても効果的。
ただ、一点、暗転の時に、セット調整の時に舞台に入ってくる
黒子さんの入場タイミングが早過ぎると思います!
なんども、ん?誰?って思ってしまいました。。

心地よい空間、読めるようで読めない展開、
希望のあるストーリー、2時間、全然時間が気にならない。。
最後のカーテンコールまで心地よく、
あぁ素敵な芝居だったー、って思いながら帰れます。


08/02/10 ちいさき神の、つくりし子ら@俳優座劇場

2008年2月10日(日) 19:00
プレタポルテ#2
ちいさき神の、つくりし子ら
6列10番@俳優座劇場

な、なんと全編手話!
主役は演劇集団キャラメルボックス岡田達也さんと
自身も難聴の津田絵里奈さん。

まず全編通して岡田達也さんの演技力に圧倒されました。
手話をしながら話し、相手役の津田さんの手話を
全て台詞で話す、そして2時間45分ほぼ出ずっぱり。
手話をしながら話す表情やしぐさがほんとに自然。
すごいです。。。

一幕は、笑いを誘う感じの軽めのシーンも多く
(池のあひるに餌をやるシーンでは、一列目の客席に
餌を投げまくってました。。それにぱくって食べるマネを
してる客席のノリもなかなか♪)、
プレイボーイ風キャラで笑いをさそったりしてくれるのですが、
この全てはキスで解決できるといってた主人公が、普通の聴者ではなく、
話せない聴こえないという子を好きになる過程や決意が、
師弟関係からどう流れていったのかちょっと唐突に感じました。
(個人的には、この恋愛感情の芽生えにもう少し時間を割いて
ほしかったですが、でも後半の展開も考えるとどんどん長くなりますもんね)。

そして二幕。弁護士の登場は、ちょっと急展開に思いましたが
その弁護士シーンに絡むオリン役の石曽根有也さんの
手話が圧巻。その熱気が客席までびしびし伝わってきます。

二幕後半は、ずしーんと響いてくるんですよね。
途中の校長先生フランクリン(樋渡真司さん)の台詞とか、
ぐっと伝わって。。。聴こえる人の世界と、聴こえない人の世界、
チラシにも書いてありましたが、恋愛、親子、福祉、いろいろなことを
考えさせられます。

津田絵里奈さんの手話は、途中から、なんとなく、少しづつ
雰囲気で理解できるようになってきたりするんです。
表情や手の動きから感情がストレートに伝わってくるんですよね。
客席数列目の左右に設置してある字幕は聴者(耳が聞こえる人)
は見なくても大丈夫かも。
(でもあるとつい見てしまうんですが。。)
手話、私も名前と簡単な挨拶だけはできたんですが、
公演プログラムにのっていた、いくつかの手話、覚えてみました。

あ、死、世界、冬、地面。。だったかな。
これをわかった聴者はいない。。。という津田さんの台詞が
ちょっと印象的だったのですが、この意味が
なんとなくわかったようなわからないような。。
結局解説ってありましたでしょうか(私が見逃したのかな。。)

よく、テレビ放送や、講演会などで、はしっこの方で手話通訳してる人の
イメージではなく、この舞台の手話は、まさに表現としての手話という感じです。
表情、しぐさ、そして言葉のかわりの手話、そんなふうに感じました。
カテコ最後の手話でのお二人の短い挨拶も、とっても素敵。
とにかく新鮮でした。


08/02/26 スモーキング・ガレージ@シアターサンモール

2008年2月26日(火) 19:00
スモーキング・ガレージ ~ふぞろいな♂たち~
H列4番@シアターサンモール


ハートウォーミングな、いい舞台でした♪
観終わった帰り道、真二、香夏子、亮介、そして早苗の
未来をいろいろと想像しながら、帰りたくなる、そんな感じ。

主演の松田悟志さん、純粋で素直でいい男ですね~。
後半、早苗(さとうやすえさん)の告白を受け止めるシーン、
いい男でした。そしてまた歌も素敵!(歌詞も素敵。。)

その歌のギター伴奏をしちゃったりもする亮介役の大和さん。
劇団ノーティーボーイズ主宰で今回の作品の作。
最初登場シーンでの真二の頭の後ろで煙もくもく演出は
面白かった!あれ、熱くないんだろうか。。

そしてヒロインのさとうやすえさん、
登場シーンのインパクトはすごかった。
光輝いてましたです。姿勢がぴんっとしていて
バレエダンサーのような美しさ!
(と思ったらクラシックバレエされてるんですね)
上品なオーラが出ていて、(役柄上)表と裏があって、好演でした♪
カテコで、松田悟志さんのチャックが大全開で、早苗が指摘
するのも変だし、どうしようかと思いましたとおっしゃってたのも好印象(笑
(途中で松田さん、自分でさっとチャック締めたようです。私気づかなかった。。)

個人的ヒットキャラは香夏子役の三原珠紀さん。
香夏子の真二への想い、とっても伝わってきました。
この二人をくっつけようと誘導しておいて
あそこで見合いを設定するのは香夏子がかわいそすぎるぞ亮介!(笑

香夏子が粗茶でございますっといいつつ、真二に出したお茶に
三角形の紙の包みから、粉をお茶に入れてたシーン、めちゃめちゃ受けました。

劇団SETの方達は、間とかアドリブはさすがですね。。
台詞を咬んでもその後が面白いです♪

舞台セットも、修理する車は本物の車で、ライトやワイパー
なども稼動、それがうまく演出にも使われてます。

最初と最後に、煙草が印象的に登場して、最後も二つの
タバコの火とそれを見守る美咲という綺麗な図で幕。
なるほど、だからスモーキング・ガレージなのかぁ。

上演時間:1時間50分(休憩無)


08/02/27 エドの舞踏会@明治座

2008年2月27日(水) 16:30
エドの舞踏会
1階7列33番@明治座


久々の明治座

観終わっての第一声。
とにかく武子(賀来千香子さん)がとーっても綺麗。
登場のたびにみとれてしまう着物姿も素敵なのですが、
やっぱり一番は鹿鳴館の舞踏会の時のドレス姿!
(チラシに写ってるこの紫色のお衣装です)
これぞ生の魅力!チラシより断然生!
美しすぎました。ぼーっと見とれて目にやきついてます。

そして淡島千景さん!
1幕のその雰囲気から好きでしたが、
2幕の芸者姿シーン!このシーンの見ごたえといったらもう。
凛としていて色気があって、貫禄たっぷり。
姉さん!って言いたくなります。ついていきます!って感じ。
最後の後姿には客席から自然に拍手!私も拍手!

登喜(三田佳子さん)、1幕→2幕→3幕と、
どんどん上品になっていってるように感じました。
た、ただ、最初の遊郭での、登喜と権兵衛との
出会い→一緒に逃げて結婚っという僅か十数分の流れは、
登喜のどこに権兵衛が惚れたのかがわからず...
いや、確かに登喜、綺麗なんですけどね。
このシーンの設定は何歳!?なんだろう・・
でもその逃げるシーンで舞台上の盆がぐるりと大回転
するんですが、このシーンは迫力あります。
レミゼでバリケードが回転するシーンを、
ひとまわり大きくしたようなスケール!
お、おおお、これ、動くんだーという感動がありました。

ちなみに武子がバッグを忘れて登喜が気づいて手渡したのはアドリブなのかな?
舞台袖へはける直前、お気をつけてあそばしてみたいに言った登喜の台詞に対して
「はいっ」と素っぽくいってた武子(賀来千香子さん)が私は好きっ♪

錦織一清さん、真面目な海軍中尉を好演ですね。
薩摩弁がいい感じで耳に響いてきました♪
そして松村雄基さん!最初花道から登場して下手側で
演技してはった時、私、誰だか気づかなかったんです!
が、上手にきた時、ふと、ん?あの髪と髭を戻したら、
あ、あー、松村雄基さんだー!と。
伊藤博文役の田中健さんと二人のシーンは、
とってもいい雰囲気でした。

今回のマイヒットキャラさんは伊藤博文の娘役の渋谷飛鳥さん、
フルート、実際に吹いてらっしゃいますよねー。
そして明るくはじけた演技がよかった!
最後の舞踏会シーンも、赤いドレスが似合う!
そしてウェストが細い!
(ちなみに恋人役の森宮隆さん、三田佳子さんの実のご長男なんですねー)

そう、今回の舞台、一つ一つのセットや美術も凝ってるんです!
(ただ、そのせいか、暗転がひじょーーに長い)
権兵衛と登喜を乗せた舟がそのまま花道を去ってたのにはびっくり!
(余談ですが、あの花道のカーテンを開け閉めする、
 シャーッ!って音が好きです♪)

いろいろなシーンでの結構小道具とかも細かい。
牛乳が赤く血で染まる部分とか、洗濯物を干すシーンの洗濯バサミとか。。
(登喜の着物のたたみ方がかなり適当だったのがなにげに
気になったんですが、これは役柄上の育ちのせいという演出ですかね)

あとすこーし気になったのは3幕、鹿鳴館の2階階段上の部分にだけ、
マイクが設置されてたのでしょうか?
(それ以外全部生声ですよね?すごい。。。)

ピストルの音にはびくっとしますね。
最初の一発目は客席中がびくっとなってたのを感じました。
そしてあの狙われるシーンは、いつ撃つのかいつ撃つのかという
のが本当にドキドキ。年配のおばあちゃん達でいっぱいの客席では
こうした思いを皆さん声に出されるのですが、それはそれで楽しかったです(笑

上演時間:4時間!!!(4時半開演で8時半終演♪)


08/03/03 こまつ座人間合格@紀伊國屋サザンシアター

2008年3月3日(月) 13:30
こまつ座 人間合格
8列2番@紀伊國屋サザンシアター

キャスト一人一人が本当に素敵で見ごたえのある舞台でした。
太宰治の半生を、彼の作品を織り交ぜながら展開していく舞台ですが、
私のように読んだことがなくても(読んでても内容を完全に忘れてたりする)、
楽しめるっていうか、逆に興味出て読んでみたくなる感じです。
そして多分読んだ後、この舞台もう一度観たくなる感じ。

とにかくまず出演者がいい!
最初、写真の紹介シーンは、みなさんの活舌に、ん?ってすこーし
ひっかかったんだけど、その後は、もう全然。
とにかくキャラクター表現が見事で、

馬渕英俚可さん!
いろいろな役柄(下女、看護婦、潜伏員などなんと七役!)を
演じられるんですが、とにかく光ってる。んだけど、時には
その華を消したキャラクターになってたりもするのがさすが。
七役がほんと全然違うキャラクターなんですよね。
しかもどれも衣装本当によく似合う。特に、2幕で、
サングラスかけて外国人を一瞬演じた時に、
先日観た宝塚宙組の黎明の風大和悠河さんのマッカーサを
みた時にに感じた美しさがよみがえってきました!
看護婦シーンの1幕ラストの、舞台上手の津島修治を見つめる目も
とっても素敵。あぁいうちょっとした視線の動きとかずーっと
脳裏に残ったりするんですよね。。

そして田根楽子さん。
田根さんも、七役演じられてるんですが、田根さんは登場のたびに、
もう全然違うキャラクターになりきってるところがすごい。
普通、七役とかすると、一瞬、同じ役柄で違うシーンに登場してるのか
新しい役柄なのかが混同したりする時も多いですが、田根さんは
全然違って、あっ違う役だなと。ってか、誰が演じてるのかなって思っちゃう位。
めがねとか衣装とか腰の曲がり具合とか台詞の感じとか、うまいですよねぇ。

辻萬長さん、中北役もよかったけど、最後の若松屋のおやじがめっちゃ
はまってました。偏屈親父かと思いきや、なるほどなぁと。
あのラストシーン、いいシーンだったなぁ。。。

そしてメインキャスト3名!この方達がこれまた本当に多彩。
ってか、若い!学生時代にも普通に陶酔できました。

津島修治太宰治の本名だそうです)役の岡本健一さん。
たんたんとした感じなのかなと最初思ってたら、
いやいや、2幕、引き込まれました。特に後半のあの叫び。。。
なんかですね、自然にちょっと目がうるっときてしまいました。。
病院シーンとかの魂が半分抜けた雰囲気もよかった。。。
1幕冒頭、客席下手側を観て「あれ、梅ですね」みたいなことを
いってしばらく客席を眺めてるんですが、まさに私の座ってた
席あたりに視線が飛んできてたので、梅になった気分でした。

佐藤浩蔵役の山西惇さんと山田定一役の甲本雅裕さん。
この二人の描かれ方が、とっても響いてくる。
自分の信念をつらぬく佐藤、時代の流れに流されてしまう山田。。
そしてこの二人と津島の三人の絆。
それゆえにラストの津島の背中を観てると。。。。

2幕の旅館シーンの山西惇さんの挙動がとてもツボに
はまってしまいまして。。。あのシーンおもしろすぎ。。
甲本雅裕さんは、表情がほんとに、なんというか、
台詞以上に伝わってきます。2幕の後半部分とか。。

脚本、演出、照明、衣装、ほんとどれも素晴らしかった。
そしてセット!雰囲気がとてもいいのです。

3時間という長さを全然感じさせない、とっても素晴らしい舞台でした。


08/03/07 四人は姉妹@シアター1010

2008年3月7日(金) 18:30
四人は姉妹
1階9列9番@シアター1010

昼間に観てた帝国劇場DREAM BOYSの出演陣の平均年齢を
考えると、その2倍、いや、3倍近い方達では
なかろうかという舞台。客席の年齢層も、そんな感じ。
だったんですが、さすがの存在感と演技力、
歳なんて感じさせません。そして衣装が皆さんまたよく似合う。
今回の衣装は鳥居ユキさん
(パリコレなどでも活躍されているファッションデザイナー)。
トークショーでTAKAさんによると、舞台の芝生で映えるような
色使いとか、そういうことも考えられたお衣装のようです。
久世星佳さんのピンク色の衣装もほんと娘さんって感じ。
モーツァルトでヴァルトシュテッテン男爵夫人だった久世星佳さんが
ナンネールになっちゃった!みたいな感じでした。

そしてTAKAさん、この方何歳なんでしょう。
若いって思うんですが、役柄の設定上は40歳なんですよね?
それにしてもチラシと全然ちゃいました!
髪型から雰囲気からしてまったく違うし。

安奈淳さんの立ち姿が美しかった!ラストの衣装も綺麗!

宝田明さん、74歳!なんて思えないこのダンディーさ、
登場と共に舞台が引き締まり、そしてなんといっても声がいい!
今回の舞台、久世星佳さんと宝田明さんの声が
とにかく気持ちよかったです(声フェチとしては特に)。

1幕は比較的説明的で正直ちょっと退屈モードでしたが、
2幕にそれが生きてきてがんがん展開する感じ。
2幕は、出演者全員、一人一人にこううまくスポットが
あたって、魅力的に表現されていくあたりがとてもよかった。

舞台セットは基本同じで、転換もないんだけど、
蔦の葉みたいな幕は、なかなかいいですね。
ただ、家のセットは結構作りこんであるようにもみえたんだけど、
2階部分とか、中から見てる様子とか、
あまりそれが演出にいかされていないようにもみえたり。。
(私としては、家に入る時のあのドアの開け閉めの間が気になった)

一緒に観劇したIさんいわく、こういう作品は、
人生をいろいろ経験した世代の人たちが観ると
いろいろ共感したりするものなのよということをおっしゃってて
なるほどなぁと。

終演後のトークショーは、TAKAさんと久世星佳さんだったのですが、
TAKAさんよくしゃべる方ですねぇ。劇中、TAKAさんが久世さ
んを
エスコートするシーンがあるのですが、久世さんが私の方が
エスコートがうまくてっておっしゃってたことをうけて、
客席から、ぜひ久世さんがTAKAさんをエスコートしてみせて!
という要望が出て、それに答えてくださったのが楽しかった!


08/03/08 レディマクベス@恵比寿ザガーデンルーム

2008年3月8日(土) 16:00
レディ・マクベス
自由席@恵比寿ザ・ガーデンルーム

東京芸術見本市2008に行ってきまして、
当初観る予定ではなかったんですが、プログラムを観たら
ちょうど16時から舞台が観れるということで、観てきました。

ソウル舞台芸術見本市のショーケース作品とのこと。
主演は、ソ・ジュヒさん。
で、メインキャストの一人がチョン・ドンファンさん。
そう!冬のソナタサンヒョクのお父さん!大学教授!
この方、舞台でもなかなか映えますね。
彼の演技にはひきつけられました。主演の方も迫真。
そして女性の声を使った音楽表現がなかなか興味深かったです。
ただ、あの金属をひっかく音はめちゃめちゃ苦手で私の耳は嫌々状態。

1場、マクベス夫人の夢の中。。粉で絵を描いたり、粉を使って
戯れたり(チョンドンファンさんが、きばった股の間から粉の塊が出てきて
それを侍従の口に掘り込むというのは・・・うーむ)

2場は泥を使い、3場は土を使った演出。4場は、粉を使って
蛇を表現してたんだけど、どういうふうな粉でできてるのか
とても興味津々。最初は粉のかたまりだったのが、どんどん
伸ばしていって、叩いたり投げたりしても全然切れない紐
みたいになっていて、うーん、どうなってるんでしょう。
で、ラスト5場は、水を使った表現。

40分ほどの上演でしたが、途中マクベス夫人と同じく私も
夢の中に入ってしまったんだけど、
夢の中で自分で勝手に続きのストーリーを日本語で創り上げて
いたのが自分でも興味深くて(上演は韓国語。字幕無し)、
なかなか新鮮な体験でした。

今回のはオリジナル版からショーケース用にカットしてあるようで、
オリジナル版では、5場でマクベス夫人が水の中に入ったりするようですね。


08/03/11 TPTある結婚の風景@ベニサンピット

2008年3月11日(火) 19:00
TPT ある結婚の風景
109番@ベニサン・ピット

初めてベニサン・ピットにいってきました。
倉庫のような建物を入っていくと、
倉庫のような空間の中に、
傾斜のついたステージの上に板張りの台。
この空間がなんかとても気持ちよくて綺麗。
客席も段になっててとてもみやすかったです。

イングマール・ベルイマンというスウェーデンの映画・演劇の巨匠の作品。
この作品が1973年にTVシリーズで公開された時には、あまりにも強烈なインパクトで
スウェーデンで離婚が急増したそうです。なんと。。

最初、開演アナウンスをしていた女性が、おっ客席に座らはった。。。と
思っていたら、インタビュアー役(鬼頭典子さん)の方でした。
このインタビュアー役、少し舞台を傍観的にみてるストーリーテラー的な
役割を担ってるんですが、暗転の時の説明的台詞といい、かなり傍観的で
第三者的な演出といい、このインタビュアーの存在、好きです。
(ストーリーテラーがいいと舞台が引き締まりますよね。李香蘭川島芳子とか大好き)

今回の舞台、開演後、舞台後方のスペースがささーっと開けて、
そこに大道具などがいい感じで積んであり(奥行きがかなりある!)、
その大道具を舞台転換時に、スタッフさんが出し入れするのですが、
この時にピアノの音楽が流れ(客席からはみえないんだけど、なんと生演奏!!)、
いい感じのタイミングで登場するインタビュアー役の鬼頭典子さんの表情やしぐさや
台詞の間が気持ちよくて、暗転自体も楽しみに観てました。
そしてこの暗転から次のシーンに切り替わる時の
カシャって音が、こう気持ちの切り替え音って感じでスイッチが入る感じで
観てて気持ちいい。

前半は、ヨハン(天宮良さん)ひで~なんてやつだーと思ってたんですが、
後半は、ヨハンだらしないーマリアンヌ(村岡希美さん)しっかりしてるーと思いきや、
そこには感情や憎悪やらがいろいろ絡み合い、ラストのあの展開。
ううむ、独身の人、結婚してる人によって、感じ方いろいろ違いそう。
ヨハンの天宮良さんとマリアンヌの村岡希美さん、
優勢時劣勢時、理性で話してる時本心が出てしまう時などで、
見え方や表情がまったく別人くらい変わってしまうのがとっても印象的でした。
かっこいい、美しいと思っていたら、
わずか数分後のシーンではめちゃめちゃ弱くなさけなく見えたり。。
また、髪型や衣装も短時間でがらっと変わったりして、暗転のテンポ感と
あいまってこのあたりも気持ちよくみれて、上演時間2時間50分が
まったく気になりませんでした。

ラストの背景の砂漠的なセット、ステージの照明、浮かび上がる二人。
マリアンヌがみたという悪夢にも少しつながるようにも思えたりして、
印象的なラストです。

そうそう、後半の絨毯の上で二人が関係するシーン、
ティッシュの演出がやたらとリアルでびっくりしました。
しかもゴミ箱を探して持ってきたりするあたりまでやたらと細かい!
また、前半途中で、マリアンヌ(NYLON100℃村岡希美さん)が
母親に電話するシーンがあるんですが、
この電話相手の声が微妙にかすかに客席に聞こえるんですよね。
しかもタイミングがあってて、なんかごちゃごちゃといろいろ聞こえてくる。
この演出、面白い!あとで聞いた話によると、電話相手の母親の声、
なんと舞台裏側で、インタビュアー役の鬼頭典子さんが生で話しているとのことでした!
こ、こまかい!こういう細かな演出好き♪

30年以上前の原作ってことは全然感じなくて、今の作品って
いわれても全然不思議じゃない感じ。また、翻訳物という感じも
全然しません。だからかもしれませんが、旅行先を選ぶ場面で、
日本へ旅行!とか出てくると、一瞬ん?って思ってしまうのかも。
マリアンヌとかヨナンとかいう名前はすっと受け入れられるんですけどね。
なんでなんだろうなぁ。。

ちなみに、一点だけ悔やまれるのが、昨夜の睡眠不足がたたり、
前半で一回だけ睡魔にやられてしまった点。
ふっと気づいたら、「ポーラ」という女性が台詞に登場していて、
その後の台詞からすぐ復帰できたのですが、ポーラとヨハンの
出会いの部分だけが私の記憶から抜け落ちていて、うーん、気になる。
そして、ポーラ、どんな女性なのか。
マリアンヌがベッド脇で見ていたポーラの写真、私も見たい。
マリアンヌがまず最初に容姿のことをコメントしなかったところ
をみると(最後にコメントしていたけど)、容姿はそんなでもないのだろうか。

演出は宝塚BOYSや、ハレルヤの演出もされた
自転車キンクリート鈴木裕美さん。
台本は広田敦郎さん。パンフが700円ってのはいい!
で、このパンフにのってるイングマール・ベルイマンの恋愛歴がすごい!
彼もヨハンのように、別れた後もラストシーンのようなことしてたんですかねぇ。。

上演時間:2時間50分(途中15分休憩)

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08/03/13 関東アクトリーグ第2戦@北沢タウンホール

2008年3月13日 19:00
関東アクトリーグ第2戦
北沢タウンホール

面白いステージがあるよと誘っていただいて、いってきました。

アクトリーグってようは何かというと、
1チーム5人くらいで、その場で与えられたテーマで、
起・承・転・結を、それぞれ3分で即興で表現して、
そのできを審査員が採点して競うというもの。

これがですね、いやー、ほんと、びっくりした。
ストーリーが出来上がっていく過程のドキドキ感を
まさに客席も共有できる感じ!

テーマ(お題)は、司会者が、その場で客席から募集。
そのテーマを元に、まずは起承転結の「起」が演じられます。
この時、チームに一人いる監督役の人が、チームメンバーのうち
誰をステージに立たせるかを指示するんです。
起承転結の「起」の3分間が終わると、次の「承」に登場する
メンバーを監督が指示して、この「承」のテーマを今度は
監督が与えます。このテーマの出し方と誰をステージに出すか
(つまりそのシーンを誰が演じるか)というのが非常に
ポイントとなるわけです!そして、「転」「結」と童謡に進み、
3分x4の合計12分間の舞台が作り上げられていきます。

醍醐味はまさにライブ感!
コントではなくて、演技のライブ感。
しかもステージ上にいる役者さん達それぞれが、
自分のキャラやポジションを作り出していく過程がすごく新鮮!

1チーム目のミラクルアクトスターズは、お題が「ひな祭り」。
いきなり冒頭、木戸美穂さんのポーズや行動に対しての
後藤公太さんのつっこみがうまい!
ひな祭りをしようと集まった3人、うち男二人が過去にタイムスリップ、
そこで、あるお城の姫が消えてしまい、実はその姫が現代にいってしまったことが判明。
次第に姫が現代に行ってしまった理由が明かされ。。というストーリー。
これが即興で作られたストーリー!なわけです。
しかも、起承転結は各3分ごとで、その3分の終わり方が、
ドラマでいう次へ続くみたいな感じで、
続きがみたくなるような終わり方なんですよね。
「起」で姫が演じてた桜と梅の話を
「承」で、ちゃーんとネタで使って笑いをとったり、
タイムスリップの方法や、姫が過去から逃げた理由とか、
そういうのが全部即興で作られていってると思うとすごく興奮して、
各3分間が終わるごとにもう心から拍手しておりました。

続いては、ソニックテイルチーム。ここは監督さんの指示がうまかった。
誰をどうキャスティングさせて、テーマをどう与えるか、それをメンバーが
どうとらえるか。肥後あかねさん、いい演技でした!

そして関西アクトリーグ(関西にもある!)から遠征してきていた
ビッグエンジェルズ。「起」で、彼女(松葉奈津子さん)が
彼氏(アミジロウさん)に、ある人と旅行に行きたいのと切り出して彼氏は落ち込み。。
「承」でそのある人が、余命一週間というおじーちゃん(原敏一さん)だと観客にわかる。
で、そのおじーちゃんの介護をしてる人(川面千晶さん)が
そのおじーちゃんを実は好きで、余命一週間というのは嘘で・・と展開して、
最終的に「結」で、彼氏とこの介護師さんが空港で出会って恋に落ちちゃう(笑)
このチームは、とにかく設定が楽しすぎでした。

そしてラストのデビルドリーム。お題は「卒業」だったかな。
最初の「起」シーンは、小川輝晃さんと岩本淳さんと菊池早希子さんの3人。
同窓の小川さんと岩本さんが久々に会って会話してるシーンからはじまるんだけど、
菊池さんの存在を完全に無視したような展開。。。と思ってたら、
なんと、菊池早希子さんは、ユキという亡くなった同級生という展開!
次の「承」シーンに監督が出したテーマが「20年前」。うまい。。なるほど!
で、20年前の学園祭のシーンなどが再現されて。
ここでタイソン大屋さんの歌が入り(笑)。
「転」では、ユキが死んだシーンからスタート、
そこに本郷小次郎さんが「ユキの弟」として登場!
うぉっ、弟ときたよ! この設定はすごい。しかも、ユキが音楽をやめないでくれ
といっていた。。とか、すごくストーリー的につながる展開。おもしろすぎです。
「結」では、一度はあきらめていた音楽を再びやろうという結び。うまい。。

でこの4チームを、審査員が採点。一番高得点だったのが
このデビルドリームチーム!さらにこの一番のチームは、起承転結の後に
さらに3分間というシーンを演じることになるんだけど、これがまた面白かった。
かなりぐっとくる感じでもあり、最後はふっと持ち上げる感じで終わり。。
これが筋書き無しで演技されてたなんて信じられないです!

終演後、ロビーに出演者の方たちがいらっしゃったので少し話を聞いたり
したのですが、今日のレベルはまだまだとのこと。えー、私は今日ので
かなり満足したのですが、いつもはもっとすごいのでしょうか。
また、3分間というのは、客席にいると電光掲示板がカウントダウンされていて
いつでも見えるようになってるんですが、ステージ上からはこれが見えない
らしいんですね。つまり、役者さんたちは体感的にやってるわけです。
これもすごい!さらに、そこに音楽がつくんですが、この音楽の入れ方が
また絶妙!(これはスタッフさんがそのシーンにあいそうなのをその場で
選んで挿入してるんですよねきっと)。

開催は一ヶ月に一回のペースでやっているとのこと(詳しくはこちら)。
出ている役者さんは、大中小いろんな劇団の方たち。
今日出てた役者さんは合計20名くらい。
その役者さんたち全員が、それはもう体当たりで挑む演技バトル。
台本もなし、演出もなし、あるのは自分の演技スキル。
そしてその個人個人がチームの中で他のメンバーと自分の
立ち位置やキャラクターを即興で作り出していく、
なんというか、ダイナミックさというんですかね、
躍動感みたいなのをとても感じた公演(!?)でした!

 アクトリーグの公式HP公演情報
 北沢タウンホールの行き方 携帯版


08/03/16 身毒丸復活@彩の国さいたま芸術劇場

2008年3月16日(日) 13:30
身毒丸 復活
1階LA列12番@彩の国さいたま芸術劇場

はじめての彩の国さいたま芸術劇場。
埼京線北与野駅から徒歩7分。そこそこありますね。
客層は若い女性が多めとはいうものの、老若男女幅広い!

終演後の客席、パラパラと人が立ちはじめて、
3回目くらいのカテコで1階は80%位スタンディングオベーション。
その熱気についていけない私。
決してあわないわけじゃなくて、
私もいい作品だったーって思ってるんですけどね。
(実際公演プログラム買いたいって思ったし)

藤原竜也さんはすごかった。
動きの綺麗さ、なんともいえない魅力、いろんな感情の顔、
藁人形シーンで目があぁなってしまう前と後の変化、
全裸シーンの落ち着き(こっちがドキドキする)、
カテコでのやさしいお顔。
藤原竜也さんは、15歳でこの作品でデビューしたそうですね。
それから約10年、私は初めての身毒丸でしたが、15歳の時のを観たかった!

白石加代子さんは、ナイス助演。変化する形相がすごい!
一番印象的だったのは藁人形シーンの直前、あの大切にしてた小箱が
パカっとなるシーン。あのシーンはほんとーに印象的でした。
想いを語る彼女のセリフは、ぐさぐさ伝わってきました。
そしてなにげに一番の驚きは、彼女の実年齢!!

お父さん(品川徹さん)がセリフをかなりたんたんと話すのは、
家の長という役割を演じているということなんでしょうね。

人身売買(お母さんを買うんです)、屈折、殺人、発狂、折檻、藁人形、禁断の愛。。
そのようなキーワードがうずまいてるんだけど
そこまでどよーんという重い感じでもない演出や音楽やセット。
なんというか、あの芸術劇場の、かしこまった椅子で観るよりは
小劇場の舞台で観てみたい感じ。時間も1時間40分だし。

セットは、新しい母と一緒に家に帰ってくるシーンで、
まず玄関セットができて、
次に仏壇セットができて、居間ができて、
っというのはなかなか気持ちよかったんだけど、
また、家セットにしてもランプにしてもカミキリムシのセットにしても、
つかみがうまいのに、私の中ではそのまま印象がフェードアウトしちゃった。
なんというか、雰囲気の違ういろんな世界のセットが次々に出てくると、
前の世界のセットが、なんかちょっと陳腐に思えてしまったりするんです。。
あ、穴に飛び込むシーンの表現はうまい!ほんとに飛び込んだように見えた!
(飛び込んだ後の世界は、オペラ座の地下みたいなロウソク舟たちが!)

また、ホールが結構響くのか、特に後ろを向いた時のセリフが
かなり聞き取りにくかったです。(せんさくの最後のセリフは全然聞き取れず)

アンサンブルの方たちは、なんとなくバラバラ感があって、
ハンコ(家の権威の象徴だそうです)の踊りシーンとか、え・・・と思うくらい。
ラストの皆さん登場シーンで、スローモーションで動いてた人が、
目の前に落ちてた着物を足でばっと蹴飛ばされてましたが、
あの動きは私的にはかなりさめてしまいましたですよ・・・

作品には興味出たので公演プログラム買おうと思ったんだけど、1800円・・・
色付バッグとか、写真とかそんなにいらないし、サンプルも置いてないっぽいし、
買ってもし中身が写真集みたいな感じだったら嫌だなと思って結局買わず。
単に解説みたいなのだけでいいので、1000円以下で売って欲しいなぁ。
ここに書いてあるようなこと(とてもよくわかる!) が知りたかったんです。。はい。

カテコのノリにはついていけなかったけど、
また将来、もう一度観て、見比べてみたいなと思える作品でした。

上演時間: 約1時間40分(休憩無し)
作: 寺山修司岸田理生
演出: 蜷川幸雄

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08/03/17 みつわ会暮れがた・蛍@六行会ホール

2008年3月17日(月) 14:00
みつわ会 暮れがた・蛍
自由席@六行会ホール

先日稽古場にお邪魔したみつわ会さんの公演を
観にいってきました。

開演5分前に到着したこともあるのですが、
客席ほとんどすでに着席。普通、結構開演5分前
とかって駆け込んでくる人とか結構いると思うのですが、
おそらく、場所(新馬場駅という少しマイナーな駅)と
あと客層がおじーちゃんおばーちゃんが多いということもあり、
おそらく開場時間あたりからいらっしゃってたりするのかなぁと思ったり。

今日は久保田万太郎作品の2本上演。
まずは暮れがた。

舞台は明治45年5月18日、おわっ自分の誕生日と
こういう舞台設定がだぶるとなんとなく特別感♪
この日を選んでくれた久保田万太郎になんとなく感謝(笑)

作品は、三社祭の2日目の夕暮れ時を描いたもの。
なんだけど、そこにはいろいろなご近所さん同士の
コミュニケーションが描かれてます。

ちょっとした伝達も、こうして人と人がフェイストゥーフェイスで
伝え合う時代。今は携帯やメールでちゃちゃっとできちゃうけど
こうした人同士のあったかい関係ってのもいいもんだよなぁ
なんてことを思いながら観てました。

キャラクター的に好きなのが善さん(田村勝彦さん)。
私もこういう近所のおっちゃんになりたいなと思ってしまった。

メインキャストのおりゑ(片岡静香さん)がいう台詞、
なんでも待っているうちが花、
そうそう悪いことばかりありゃしません、
といったなにげない言葉が、うん、そうだよねーと伝わってきます。

ちなみにこの作品、明治45年に、当時の様子を描いたもんなんですよね。
今私は平成20年にこの明治45年の作品を見てるわけですが、
当時の人は明治45年にこの明治45年の作品を見てたわけで、
当時この上演を観た人は観劇後、どういう感想を持ったのか、
当時のアンケート用紙(ないだろうけど・・)とかあったら見てみたい。
(6時にならないと電灯がつけられないってのも当時は当たり前ですもんね)

そうそう、稽古場で拝見した男性陣の髪型が
かーなーりーCUTされて角刈り位になってました!

客席にはご年配の方が多く、いいポイントで笑いがおきてました。
(三社様はきっと1日は降らなきゃ承知しない。。という部分とか)
こういう明治時代(暮れがた)や昭和初期(蛍)、その当時に上演
されていた作品を、こうして今の役者さんと演出で、また観れるというのも、
時代を超えて、なんか昔の観客と一緒に感じてる気持ちになれますね。

休憩後、蛍。

泣きじゃくりよし子(前田真里衣さん)、やっぱりかわいそー!
稽古場で拝見した時に比べて、(当然ですが)衣装・セット・音・美術
などが加わると、本当により入り込みやすくなります。

セットも味がある旧家って感じで、あの窓の外の手すりとか、
ちょっとゆがんだ感じの字で書かれた船木の表札とか、
あぁいうの、好きなんですよね。
そしてラスト、セットが動きます!
その後、虫かごの蛍を持った近所の娘さん(佐藤麻衣子さん)が、今のは。。。と。
あぁぁぁぁ。。。別れた女性を引きずって・・・あぁぁぁ。
やっぱりよし子、かわいそう。。がんばれよし子。

長編作品のあるシーンだけを抜き出したような、
続きがありそうで、でもこれだけでも成立する、そんな作品。

ラスト二役を好演されていた大原真理子さんと、終演後、少しお話できました。
みつわ会という名前の由来をお聞きしてみたところ、
”人の和”、”和事(わごと)”、”和み”の三つの和とのこと。
まさにこの3つの和を感じたひとときでした♪

上演時間:約1時間45分(15分休憩含)


08/03/18 赤坂RED/REVOLUTION東京@赤坂RED/THEATER

2008年3月18日(火) 19:30
赤坂RED/REVOLUTION 第一弾
東京
G列22番@赤坂RED/THEATER

赤坂RED/THEATER さんが「いい芝居を創る」という考えで
脚本に拘り、演出に拘り、有名無名を超えて全キャスト
オーディションをして作り上げたという作品とのこと。

ふむ。。

舞台セットや照明はシンプルな感じ(あの窓好き)、
登場人物15人でそれぞれに小さな見せ場があって絡みも多い。
それぞれの役者さんの見せ場は、結構、おっ
次どうなるんだろうって思うんだけど、
その「次」がない印象なのです。
つまり、んー、その小さな見せ場が
ぽこぽこと連続して、最後まで流れていく感じ。
軸としてあるのは、最初と最後を締める主人公の学(清水優さん)
と思うんだけど、それ以外のキャストは、
彼らに何か見せ場を一つ作るために脚本書かれてる感じだなぁ。。。。
と思って終演後パンフ見たら、
演ぶゼミナールの卒業公演用教材として書き下ろされた作品とのこと。
なるほど、ちょっと納得。

でもこうしてまず戯曲ありきで、オーディションして出演者
選んで上演というのは面白いし、いい試みだと思いました。

舞台は、最初のシーンが、全員関西弁なんだけど、
うーん、多分、関西人でも、大きな声で台詞として関西弁話すとあのように
なってしまうのではないかなと思ったり。
普通のテンションで話してほしかったなぁと関西人の私は思いました。
ま、普通関西人は、大きな声出そうとしなくても声大きい人が多いですけどね・・

そう、この舞台、若い頃のシーンで、若さのエネルギーというか、
役者さんがセリフを大声で叫ぶ感じなんですよね。バックの音楽もがんがん鳴る系。
劇場がまた小さいので、それがかなりダイレクトに伝わってきて、
これは好みの問題というのもあるかもとは思いますが、私はこうした
ただ大きく叫ぶ系は少々苦手でございまして。。特に大きな声出す直前の
あの一瞬の間とか、一生懸命叫んでます感を感じた途端、さめてしまうのです・・・
あと、私がこの舞台でんーと違和感を感じたのが、みんなで笑ったりするシーン。
そこそこ笑い続けるシーンが何箇所かあったんだけど、アハハハハアハハハハ
と口で笑いながら、目が笑ってなかったりして、やはりさめてしまうのです。

でもキャストそれぞれの方達は、さすがオーディションで選ばれただけあって
皆さんキャラクターとしては魅力的な方ばかり。

特に主役の学役の清水優さんは、挙動不審感もじもじ感がうまくて、
キャラクターにぴたーっとはまってたんですね。
つぶやく系の台詞とかは、すっと響いてきました。
ただ、若い頃のシーンで、ストーリーテラー的な存在で
叫ぶ感じで読み上げてた台詞は、やっぱり普通に読んでほしかったなぁ。

あ、オーディションシーン、このシーンは面白かった。
このシーンから私はこの作品の世界に入り込めた感じがします。
海老原礼子さんのあの緊張して紙出して読むシーン、
井筒大介さんの絶妙な猫背、今思い出しても笑える♪
劇団シーンは、小林愛さんと野本光一郎さんが、
舞台上の空気をびしっと引き締められてました。
間が長くても、その間が楽しい。そういう役者さんって素敵です。

観終って、なんとなく、ノリ的には、NYで観た Spring Awakening が思い浮かびました。
(あちらはロックミュージカルですけどね)
Spring Awakening のような作品を、
ぜひ日本でも全メンバーオーディションして選んで、
ワークショップやったりして、作品作り上げて上演してほしいです。


08/03/20 プリズンホテル@三越劇場

2008年3月20日(木) 13:00
プリズンホテル あじさいホテルへようこそ
1階15列12番@三越劇場

日本橋の三越デパートの6階にある劇場、三越劇場。
はじめて行ってまいりました!2階もある劇場なんですね。
後ろから2列目でしたが、オペラグラスなしでもなんとか
表情がわかるって感じでした。

舞台は、ヤクザホテルが舞台の人情物語。
原作(浅田次郎)読まずに観劇。
なんでプリズンホテル(監獄ホテル)っていうんだろう。。
ヤクザが経営してるから?

舞台は2幕後半からの展開、いいっ!
エピソードとか、べたべたな感じだけどいい!

チラシの出演順は多分有名な人順みたいな感じだけど、
観終わっての感想は、主役は野沢聡さんですね!
野沢那智さんの息子さん。であり野沢直子さんはいとこ!)
最初登場シーンで、うぉっ声たかーって思ったんだけど、
そのキャラクターがじょじょに明らかにされていって、
下戸なのに酔っ払って歌うたったり、表情や仕草や台詞が、
精神年齢7歳のまま大人になってしまったという人気極道小説家役を好演!
背も高くてハンサムで多彩な演技、魅せられました!
そして2幕ラスト、3段階の涙腺ポイント!はまっちゃいましたです。

おとみ役の山口果林さん、チラシと全然ちがって驚いた!
いや、すばらしい、役に入り込みまくってますね。
ラストのあのご挨拶。。涙腺きちゃいました。

秘書役の渡辺志保さん、野沢聡さんと、いいペアでした!
少し過去を背負った感じと、強い心、そして衣装が似合ってキュート♪

そして、多岐川裕美さん。チラシ的には主役ですが、
舞台的には、なんというか縁の下の「花」。うん、そんな感じ。
ストーリー上の存在的には、後ろから支えてるおかみ。
一幕は終始うつむき加減だし。。。少し重い役ですからね。
でもそのわりには、あの宿題できなかったねって台詞、
なんでここでそんなふざけた台詞を・・と思ってしまったんですが。。
ちょっとクールな印象でございました。

ボスのあのガンのシーンは、うーん、私的にはなくても。。
ってか、病気ネタって笑えないし好きになれないです。
また、山口果林さんが2幕あぁなったシーンで、
えらいノリが軽い雰囲気になるのも、うーん、なんか抵抗あり。。
医師と看護師の存在もいまいちよくわからず。。
看護師役の方の語尾がとても耳について。。
そして、野沢さんがDVな性格役なんだけど、暴力をふるう
シーンはうーんやっぱりちょっと抵抗持ってみてしまうなぁ。。
暴力シーンに入るあの効果音が変に軽い感じにしてるのもちょっと・・・

あ、どなたかわからないのですが私は支配人役の方がよかった!
この方と息子の話とかもうちょっと観たかったです。

見所は2幕ラスト!!ハンカチ用意!

ちなみに舞台中に、「三越デパートへ探しにいったけど」みたいな
台詞もあったりします(笑)

そして、さすがにお客さんの年齢層は高め。
私の後ろの人たちもしゃべりまくりですが、
まーそれも劇場の雰囲気みたいになっちゃってて特に気にはならず。
それ以上に、劇場外の(多分)デパート内のアナウンスが聞こえてきて、
そっちの方が気になりました。

ちなみに三越劇場と同じ6階には、いろいろな展示即売会
みたいなのが開催されてます。
25分もある休憩時間にこうしたところを
ふらふらってのも楽しいですよ。
(そういう効果を狙ってるんでしょうねー)
例えば箸置きみたいなのに200万とか300万とかの
値札がついてたりして、値段を見るのもなかなか楽しいです♪


08/03/20 燐光群だるまさんがころんだ@笹塚ファクトリー

2008年3月20日(木) 19:00
燐光群 だるまさんがころんだ
F列14番@笹塚ファクトリー

2004年に数多くの賞を受賞した作品の再演初日。
観てきました。
作・演出は坂手洋二さん。

すばらしい舞台でした!
笹塚ファクトリーというキャパも小さめの劇場なんですが、
観終わった後の気持ちは、もっともっと大きなものを観た感じたって印象です。

最初開演前、ちょっと目つむってうとっとしていたんですが、
開演の瞬間のあの音!この音でびくっとなりまして、
その意味がその直後のシーンで理解できて、
より現実的に実感できた感じの幕開きでした。

セットはシンプルなんだけど雰囲気が実にうまく表現されてるんですね。

最初の戦場シーンから、
(以下記憶順に)
税関シーン、茶の間シーン、現地民シーン、組長宅シーン、
セントラルパークシーン、喫茶店シーン、戦場シーン、工場シーン。。。
などなど、ほんとにいろいろなシーンが次から次へと
テンポよく展開するんです。そしてこれらのシーンが
また代わる代わる登場、そのうち別々のシーンと思われていたのが
リンクしたり重なり合ったりしはじめます。

最初税関シーンでほんとのジャーナリストっぽい英語を
がんがん話す記者(伊勢谷能宣さん)に私はすごいなって思ったんだけど、
セントラルパークシーンはなんと全部英語!字幕が出てくるのです!

これらのシーンの間の、カチカチと刻まれる暗転が、
またドキドキするんです。
ぱっと明るくなると、そこはもう全然別シーンだったりで。

印象に残ったシーンはと言われると、全部。
いや、ほんと全部なんですよね。
通常、こういくつもシーンがあると、一つくらい、このシーンは
あまり好きじゃないんだよなぁというのがあったりするもんですが、
この作品では、それがなかっったんです。

強いて言えば、繊維工場に勤めるお父さん(鴨川てんしさん)一家の茶の間シーン。
今日会社で事件があってな。。
ストーリーテラー役の妹(江口敦子さん)がまたよかった。
心地よくすっと響いてきます。

そして喫茶店シーン。男(大西孝洋さん)と女(宮島千栄さん)さんのシーン。
このシーンはとてもよかった。間、テンポ、しぐさ、表情、雰囲気、流れ、
この二人のやりとりをずっとみていたい。宮島さんの声もいいっ。

役者さん、魅力的な人が多いんです。

全てのシーンにつながるテーマは「地雷」。
そのテーマの持って行きかたがうまくて、説明系の台詞とかもかなり多いんだけど
押し付けという印象は受けず、自然に受け入れられる感じでした。
間とか声の大きさとか語り手の表情とかテンポがいいんでしょうね。

観終わって、地雷についてもう少し知りたいなと思ってたら
パンフに地雷関連用語集があって、帰りの電車でこれずっと読んでました。
舞台を観てたのでかなり知識的に受け入れやすい状況になっていたので、
すっと入ってきましたが、クラスター爆弾や、ボンシング・ベティの説明文を
読んでいると胸が締め付けられる思いです。。
全米ライフル協会が家庭用地雷を売ってたってのは創作だったんですね。。

ラストのだるまさんがころんだの全員揃うシーン。
だるまさんがころんだ、これいろんな地方版があるんですね。
「だるまさんがころんだ」と「ぼんさんがへをこいた」しか
知らなかったですが、いろいろな地方版、いわれてみると
これ全部10文字なんですね。アメリカも10カウント。
確かに。。ラストのこのシーンは、日本語からはじまり、
日本語プラスアルファや、韓国語、英語、フランス語、
などなどいろいろな言葉で展開。この展開も好き。

この舞台、この春にドイツ語で翻訳出版され、5月からは
ソウルで韓国語版が上演予定、英訳出版も予定されてるとのこと。
うん、こういう作品はどんどん広がっていってほしいなと思います。

いい舞台です。値段も当日券3600円です。
31日(月)まで笹塚ファクトリーで。
上演時間:約2時間20分(休憩なし)


08/03/21 きみがいた時間 ぼくのいく時間@サンシャイン劇場

2008年3月21日(金) 19:00
キャラメルボックス
きみがいた時間 ぼくのいく時間
1階23列8番@サンシャイン劇場

愛。

愛する人を助けたい、
そのために全てを捨てて39年間待ち続けられるか。。
39年間ですよ39年間。。。

スパイラルが1年、いやせめて5年くらいだったらよかったのに。。
と思ったりもしたけど、そうすると、その後ほぼ同年齢の秋沢里志自体が
二人存在することになってしまう。。ううむ。だから39年位がいいのだろうか。

というようなことを考えながら劇場を後にする私でございましたが、
とってもいい芝居でした!
上川隆也さん、私の中ではまじめキャラな印象だったのですが
この舞台、特に前半では、はじけた感じの演技や
個性的なダンスみせてくれたり、オーバーリアクション連発だったりで、
上川隆也さんってこんな役者さんだーと思うシーンの連続です♪楽しい。
でありながら、後半では、魅せられました。
若い里志と老いた里志、舞台上に二人同時に存在するような印象なのです。
上川隆也さんの見所満載って感じです。

タイムマシンあり、ダンスあり、笑い少々、涙ぽろぽろ、アドリブも(笑)、
音楽もいい、雰囲気がいい!

1幕のいろんなキャストさん達のオーバーリアクションは、
全部その後の展開につながっていくんですねぇ。
ストーリーテラーの妹役の岡内美喜子さんのつっこみがまたいい。
より脳裏に刻まれて、あとにつながっていくんですよね。

今回、キャラメルボックス公演史上はじめて休憩(15分)があるとのこと。
なんと!その休憩時間に、新聞を売ってるのです。1幕の概要をまとめた
という新聞。これが100円。はい、買いました。いいですこれ。
幕間に前半の復習ができて、暇つぶしにもってこい!
リピーターとしては、これが毎回変わったりしたらなお楽しいでしょうね!

そして2幕。2幕後半は、泣けます。。
会場入り口に積んであるポケットティッシュは受け取っておきましょう。

私は最後の最後のあの瞬間が好き。ほんとにそうなったかに見えました。

岡田達也さん、先日手話の舞台ですごく印象に
残る演技をされていたのですが、
今日も柿沼浩二を好演。マックブックとホテルの交渉シーンは迫真の演技でした。
確かに里志にしてみればホテルをつぶしてしまうので排除したい。
でも浩二にとってみれば、そこまで育ってきた環境を考えると、
あそこでホテルも純子も一度になくしたに近いわけで。。おぅぅ。
あぁマックブックがー。

ヒロイン紘未役の西山繭子さん、不思議な魅力の雰囲気を持った方ですね。
この舞台、上川隆也さんがいろんなシーンで発する「ひろみ」という言葉に
ほんと気持ちが入っていて。。あぁ。。。出産、入学式、そして。。あぁ。。

また、よき理解者である純子(坂口理恵さん)。
ラストで台詞であぁは言ったはりましたが、うーん。。。。やっぱりちょっと切ない。

余談。上川隆也さんの台詞にあった、かぼちゃの語源、はじめて知りました。

今日は最後列でしたが、オペラグラスなしでもぜんぜん表情がわかります。
ただ、座席が前後かなりつまってる感じなので、一度入ると
とっても出にくいですね。

2時間半(カテコが10分くらいあるので合計2時間40分くらい)
の舞台でしたが、もっともっと長くいたように感じました(いい意味で)。

チケットもパンフついて6300円。おすすめ!

p.s. 開演前にこれでもかというくらいの携帯切ってねアナウンス(笑)
 その効果で上演中、携帯・バイブ、一回も聞こえず。すばらしい。


08/03/23 イブラヒムおじさんとコーランの花たち@県民共済みらいホール

2008年3月23日(日) 14:00
みなと横濱演劇祭2008
イブラヒムおじさんとコーランの花たち
14列6番@かながわ県民共済みらいホール

久々の朗読鑑賞。
生演奏付の一人芝居。
語りは麻実れいさん。
生演奏はパーカッション演奏で、演奏は萱谷亮一さん。

出だしがなかなかインパクトのある内容。
少年モモの声、イブラヒムおじさんの声、モモの心情を語る声など
いろんな声が登場しますが、私が一番いいなって思ったのは
イブラヒムおじさんの老いた声♪ イブラヒムおじさんの顔が浮かんでくるようです。
麻実れいさんが、表情(泣いたと思ったら一瞬で切り替わったり)、身振り手振り、
時には足も使って表現されるのですが、
目線も客席の方を見たり、演奏してる萱谷さんを見たり、
優しく目でも語られてる感じでした。


(画像使用の許可をいただいてます。無断転載はご遠慮下さい)

パーカッション演奏はビブラホーンが綺麗。マリンバのメロディーも素敵♪
またこのメロディーと麻実れいさんの語りのタイミングも気持ちよかった。
ただ、あれだけ楽器が揃っているのであれば、
海の音や列車の音も録音でなく、何かしら楽器で表現してほしかったなぁと。。
あと、いくつかの楽器のBGMはちょっと唐突に感じましたです。

ラストの終わり方、ふっと消えていく感じで、
イブラヒムおじさんに見守られつつ、
私たち観客もモモの成長を見守りつつフェードアウト。。
綺麗な終わり方でした。

そして終演後、すくっと立たれた麻実れいさんのお姿が
めちゃめちゃ綺麗。すばらしいプロポーション。
カテコの後、麻実れいさんから手を差し出し、
パーカッションの萱谷さんと手をつないで袖にはけられてましたが、
身長差がかなりあって、麻実さんとっても堂々としてられて、
さすがだなぁと見とれておりました。

上演時間:1時間45分
3月28日19時と29日14時に博品館劇場にて上演


08/03/28 トゥーランドット@赤坂ACTシアター

2008年3月28日(金) 19:00
トゥーランドット
1階K列31番@赤坂ACTシアター

赤坂ACTシアター、こけら落しシリーズ。

さて、観おわっての私の感想。

「あのラスト十数分で、終わりよければなんとかやら」

という印象でございました。
上からひらひらとたくさん振ってきました。

昨日が初日で、劇場もオープンしたての劇場で、
おそらくあまりこの劇場のステージ上での通しとかもできてない中での
上演だったんだろうなぁと思いましたが、とはいえプレビュー公演ではなく
本公演ですし、チケットも13500円と結構お高いので、
以下、率直に個人的な感想書いてみました。

芸達者な役者さんが揃ってるので、演技はさすがでした!
見ごたえあります。話題の劇場ですし、一度行ってみてもいいと思います。

観てみて、受ける印象は人それぞれと思いますし、
(幕間や終演後、まわりの感想聞いてると、皆さんそれぞれで面白いです)
また少々ネタバレもあるかもしれませんので、
観てない人は観てから読んでいただけるといいかも。

さて、トゥーランドット1幕出だし。
北村有起哉さん。最初のつかみ。
この冒頭で歌を入れるのであれば、歌える人で聴かせてほしかったなぁと。
オープニングはもっとどかーんとくるかなと思ったのですがスロースタート。

そしてですね、最初とにかく気になったのが、
オーケストラピットの音(生オケです)や、役者の台詞が全て、
ステージ上手袖の右側スピーカーから聴こえてくること。
二胡の音はダイレクトに響いてきました)
私の席、K列31番で、上手ブロックとはいえ、
センターブロックよりの通路の2つ中に入った席なので、
そんなに端っこでもないのですが
それでもそう聴こえるということは、
もっと端っこだったらよりそれが顕著なんだろうなぁと。
(ちなみに舞台袖の声っぽいのも結構漏れて聞こえてました。
 最初はこれ演出なのかなと思ったんですが。。多分違いますよね)
そしてこのスピーカーから流れるオケの音量が大きくて、
特にアンサンブルの歌の台詞が全然聴き取れない。。。
そのアンサンブルの歌も、久石譲さんが音楽なんですが、
あのハウルの動く城とかもののけ姫とかの戦いのシーンの前みたいな感じの音楽
(ずっとそんな感じ。全然メロディーも頭に入ってこない)
に乗せて歌うオペラチックな曲ばかりなんですが、
アンサンブルにミュージカルで歌える人が揃っているのに、
彼らの歌唱力が活かされきれてない感じでとても歯がゆくみてました。

ソロパートは、基本的にメインキャストの人たち。
なんですが、メインキャストは基本「歌」系ではない人たち。
特に1幕の中村獅童さんには、歌わせなくてもよかったのではと。。
2幕の獅童さんはすごい迫力ございました。
こういう部分はほんと見ごたえあるんです。
お得意でないことをさせるところに、違和感を持ってしまうわけでして。。

歌でよかったのが安倍なつみさん。高音部が綺麗!
客席での歌もよかった。堂々とされてますね。また、とてもかわいい。
ただ、かわいすぎる。。見た目が現代っ子ぽい感じでなかなか感情移入できず。
現代からタイムスリップしてティムールがかくまってるみたいに思えてしまうのです。。

そして早乙女太一さん。立ち姿が美しい。絶妙な角度!!
しなやか。綺麗。宦官(去勢された官吏)ミンを好演。
動きや視線、着こなしがいいっ!16歳!?若いっ。
安倍なつみさんとのペアシーンもよかった!
この二人をもっと前面に持ってきてもよかったんちゃうかなと思ってしまうくらいでした。
衣装もとっても似合ってた(唯一鞭シーンの肌着のしわしわが残念)。

岸谷五朗さんは、動きが俊敏ですね。殺陣シーンの動きも気持ちいい。
台詞もしっかりと届き、歌も低音部はぐっと聴かせてくれはります。
ただ、観てて受けた印象としては、この皇太子カラフ役としては
ちょっとお歳を召してしまってる感も・・どうなんでしょ。

トゥーランドット役のアーメイさん。
この役、なぜ外国の方にしたのだろう。
日本語、かなりがんばっておられましたが、やはりというか、台詞としてはとても不自然。
歌でも、特に”た”行と”か”行の発音がすごくきつく出るので耳にも心地よくない。
また、もっとパンチのある伸びやかな感じの歌声かと期待してたんだけど、
かなり抑え気味というか控えめな印象。
二幕ラストで、人の名前を中国語で呼ぶシーンがあるのですが、
その発音が(当然ですが)とっても綺麗で、
あぁそのまま歌も中国語で歌ってほしい~と思ってしまいました。
また、予想していたほど歌も多くなかったです。

側近ティムール役の小林勝也さん。たんたんとした台詞まわしは演出でしょうか。

また、兵士役の方達の台詞が、がなる・叫ぶ感じの言い方が多くで、うーん。
これも演出ですかね。

セットは、階段セットがどーん。ステージのほとんどを占領です。
しかも階段の間の隙間から後ろの光がもれたり、セットの左右の端から
舞台袖のスタッフの人たちが見えたり、セットの後ろにスタッフの足が見えたり
(あの足の人はいつ出てくるのかとドキドキして待ってたのに結局出てこなかった!)
暗転で暗くなりきれてなくてスタッフさん丸見えだったり。。。

この階段セット上で基本演技されるのですが、結構な速度で駆け上ったり
転げ落ちたりされてるんだけど、そのダイナミックさが伝わってこないんですよね。
なんでだろう。また、二幕の殺陣シーン、結構長い間続くのですが、こちらも
スピード感が感じられなくて、「あ、今型間違ったんだ」とか気づいちゃうくらい。。
今まで殺陣シーンであんまりそういうこと感じたことなかったのですが。
殺陣、音楽、振付、衣装、照明、演出、そのあたりの組み合わせのせいかなぁと。

巻物に書かれた”光”とか”夢”とかいう字、めっちゃ読みやすいのですが
見ててその字ってどーよみたいに感じてしまい。。
また、質問が書かれた巻物も、オペラグラスでみると
印刷しましたみたいなフォントで、こちらもちょっと拍子抜け。

あ、客席降りすごくあります。そして客席後方からの登場もたっくさん。
ステージは階段セットに占領されてるので、アンサンブルの人たちは
客席に降りまくりなのです(メインキャストもよく降りる。カラフなんて、
登場と退場は全部客席からではないかと思っちゃうくらい)。
(逆に全員がステージにあがる時は、それぞれが立ち位置を調整して
たりするのが観てて伝わってきちゃう時も・・)
センターブロック左右の通路はもう何回通られたことか。
また、客席で立ち止まって歌う時もあるのですが、
おおおおお、アンサンブルの人歌うまいーとかいう小さな感動も味わえます。
そういう意味でもこの作品、観るなら2階より後ろでも1階が楽しいように思います。

ストーリー的には、途中いろいろ伏線っぽいのがあったんですが、
二幕、あのラストのシーンで、全部それらを忘れて盛り上がろう的にもっていかれた感じ。
副題が”祝祭音楽劇”だから、まーそれでいいのか。。うーん、でもなぁ。。
この舞台全部が、ベガーズオペラみたいな劇中劇だったらと思ってしまったくらい。

時代設定も見えにくくて、時々、特にアンサンブルさんたちが
くだけた今風なしゃべり調で、脇にいる時や去り際に話してるのが
聴こえるたびに(これも演出なんですかね)、さめたりしてました。
特に1幕は、異分野から集結したメインキャストの方たちが、そのまま
異分野のまま存在するような違和感を感じたまま終了。。
ミン以外のキャスティングに疑問を持ってしまったくらいで。。
2幕は、先ほども書きましたが、あのラストシーンで、それまでのストーリー
関係なく、音楽祭~!みたいな感じで盛り上がろうーみたいなノリで
見終わった後の印象を全部かっさらっちゃう感じでした。

トゥーランドット、カラフ、ワン、リュー、ミン、ティムール、物売り、
これらメインキャスト、キャラクター設定的には面白いはずなのに、
彼らの心情部分や行動背景とかをもっと深く描いてほしかったです。

でもこうしていいたいこといっぱいあるってことは、
いい意味でも悪い意味でも
観終わった後の、観劇トークが盛り上がる舞台であることは間違いなし!

さてこの赤坂ACTシアターは、千代田線の赤坂駅からほぼ直結。
千代田線、乗り換え入るけどなにげに便利。
客席自体は、千鳥配列で交差してるんだけど、真正面方向はとても
観やすいけど、前方左右60度くらいは、前列の二席の人の頭で
視界がもろブロックされて、結構観にくかったです
(客席からステージを見上げる感じじゃなくて結構目線がフラットな感じなんですよね)。

プログラムは、2500円。うーん、高い。
衣装の切れ端が入ってるみたいですが、
チケット代とあわせると16000円。高いっす。

ロビーの花の数はすごかったです。花花花花。
そしてトイレがどこかわからない!
今自分が何階にいるかわからない。
階段もどこかわからない。。導線が悪いです。。ご注意あれ。
でも劇場の外に出ると、いろいろお店あったり
食べれるスペースあったりして、観劇前とかマチネの観劇後とかは
楽しそうだなと思いました。

上演時間は約2時間40分(カテコいれたりするともちょっと)で
20分休憩が1回あります(あっという間に休憩終わります)。

有名な人たちが出ていて、有名な人が演出していて、話題の劇場。
でも、笑えるわけでもなく、泣けるわけでもなく、感動できるわけでもなく(私的にね)、
上演中客席からは拍手もおきず(ミュージカルじゃないんですよね)、
音楽やストーリーや世界観に入り込めず(私はね)、
カテコの後のオケピの演奏終了後、キャストの人達が再度出てきた時に
ぱらぱらと客席スタンディングオベーションに。
スタンディングオベーションって、終わった瞬間どばって立ち上がりたくなれば
素晴らしい行為と思うんだけど、後からばらばらってどうなのよーと思うんですけどねぇ。。
(ちなみにここ1年で終わった瞬間、私が自然にどばって
立ち上がってしまったのは、TEAM NACS の HONOR!あれはすごかった)

まだ初日あけて2日目なので、これからぐんっと変わっていくのかも。
今の時点ではリピートはないな。チケット高いし。

今まで私的に少々苦手だった宮本亜門さんでしたが、
今回もやはりちょっと相性があわなかったようです。
次の5月帝劇ルドルフでどう感じるかを個人的に楽しみにしてます♪


08/04/07 滝沢演舞城08@新橋演舞場

2008年4月7日(月) 18:00
滝沢演舞城 '08
1階8列30番@新橋演舞場

先月のドリームボーイズ観劇に続いて、
ジャニーズの舞台、観てきました♪

一幕冒頭、きますねー、どかーん!
まさにエンターテイメントショー!

ワイヤーアクションのスピードが速い!
タッキーこと滝沢秀明さん、びゅんびゅん飛んでます。
G-Rocketsジャパンアクションエンタープライズ
の人たちのアクションも満載!(歌舞伎の宙返りも!)

1幕は、白虎隊での自己紹介シーンから展開して、
滝沢歌舞伎へ!この滝沢歌舞伎、歌舞伎のいろんな演目を
次から次へとみせていくのですが、演目を知ってると
より楽しめると思います!たとえば弁天娘女男白浪などは、
今年の新春浅草歌舞伎で
中村七之助さん、中村獅童さん、中村勘太郎さん、市川亀治郎さん、片岡愛之助さん
の五人だったんですよねー。あー見逃したのは大きい。
今回の滝沢歌舞伎の5人の娘さん、かわいかったです。

それ以外にも、瀧の白糸の水芸や、安珍清姫の大蛇、
次々に変わるお面や、次々に出てくる傘などなど、
次から次へと、どんどんショーが展開する感じ。
映像とセットとアンサンブルの融合も面白いです。

そして、ここで1幕終わりかな、ここで終わりかなと思う
箇所が何箇所がありましたが、いえいえ、がんがん続きまして、
そこまでいっちゃいますか的な感じで幕。
1幕オープニングとラストは見ごたえありました。

2幕は、義経。

タッキー、義経と頼朝の早替りはみてて楽しいです!
気づかなかったりします(笑

この2幕をみてて思ったのは、舞台上に一人残って観客の視線を
一気に一人で集めてそれに応えられるってすごいことなんだなぁと。
そんなことを思いながら滝沢君を見てました。

ちなみにこの2幕の影絵シーン、かなり面白いです!
うさぎ、狼、子供、ゴジラ!?、とってもほほえましい。。
それにしてもよくぱぱぱっと手であの影絵が作れるなぁと。
私もちょっとやってみたくなりましたですよ。

2幕は、花道横で観客とのやりとりも。
滝沢秀明さん、このあたりのやりとりも、いい感じで
力が抜けていてうまい。
力んでるとあの雰囲気は出せないですよね。

2幕後半、殺陣シーンみごたえあります。
ただ、口から吐く血と、ぐぇっとかいう音がなまなましすぎる~。

そしてあのラスト、あああああと思ってたら、
滝沢秀明さん再び登場して、ご挨拶。
この挨拶がとっても好印象でした。
最後あぁしたのも命の大切さをいいたかったと。なるほど。

そしてその後に、彼自身作詞作曲という命をテーマにした歌を歌い、
しゃぼん玉と桜で盛り上がって幕。いい終わり方ですね。

それにしても滝沢秀明さん、でずっぱりであの運動量は半端じゃないですね。
天井まであるセットのてっぺんから、一気に落ちる際のあのひねりの速さも気持ちよかった。
この舞台を1日2公演やったりしてるわけだから、いやはや、すごすぎる。。

客層は幅広いなぁと思いました。若い子からおばーちゃん達まで。

あ、そうそう、終わってから、京本政樹さんの息子さん(京本大我さん)や、
日舞の藤間紫さんのお孫さん(藤間貴彦さん)も出てはったと聞いて、
あぁもっとちゃんと事前にチェックしとけばよかったーと少し後悔。

でも、滝沢演舞城、堪能しました!
ジャニーズの舞台はエンターテイメントショー!演出がとても楽しい!

p.s. 今回、演舞場の地下の休憩コーナーにはじめて行ったのですがここ、綺麗で快適ですね!


08/04/17 Studio Life 夏の夜の夢 ゲネプロ@シアターサンモール

2008年4月17日(木) 13:30
Studio Life
夏の夜の夢 ゲネプロ(Lunaチーム)
@シアターサンモール

二人の女性、ハーミアとヘレナがいいっ!

ハーミアの岩﨑大さん、JUMP力すごい!
綺麗&パワフル&高い&でかい!いい意味ででかい!
あの段差をひとっとびで超えていったり、
棒をぐるりとまわってのあの回転ジャンプ、気持ちいい!
それでいて美女オーラが出てます♪

そしてヘレナの坂本岳大さん、キャラクターがいいっ!
ハーミアともいいバランス!
表情がたまりませんです。後半、そんなヘレナを
私もいとおしく感じてしまうように。。。
いいキャラクターです。ヘレナ。
ラスト、ディミートリアスと肩を並べて下手側上方でたたずむ
ヘレナの目がうるうるキラキラしてました。
ちょうど私の席がその目線の高さと方向だったので、
どきっとしてしまいましたですよ。


ハーミア(岩﨑大さん)とライサンダー(曽世海司さん)

そしてこの2人の女性に恋する2人の男。
ライサンダーとディミートリアス。

ライサンダーの曽世海司さん、Get down! a-----nd ride on!
あれ、いいっ!まねしたくなる(笑)
パック(倉本徹さん。パックもまた面白い)
が後半マネしたりますが、うんうん、あれはマネしたい。ゲッダウン!(笑
ライサンダー、一途ですね。
そして曽世さんの目や口などの表情の変化はすごいです。

仲原裕之さんは、若い真っ直ぐなディミートリアスを好演。
二幕の、この4人が入り乱れ、そこにパックが絡んでというシーンは
見ごたえあり!!

オーベロン王の石飛幸治さん、この王の存在感と安定感!
そして女王ティターニアの林勇輔さん、歌声の伸びが気持ちいい♪

ヒポリタ役の松本慎也さんは、いやー、綺麗。
足首が綺麗!後ろ姿がきれい!美しい女性がそこにいました。
今回の公演、キャスト2チームでの公演なのですが、
今日見たのはLunaチーム、そしてもう一つの
Dianaチームの方では、ハーミアが松本慎也さんに、
そしてこのヒポリタ役が岩﨑大さんになるんですね!
これはまた違った感じになって面白そうです。

妖精4人(加藤陽平さん、三上俊さん、吉田隆太さん、冨士亮太さん)
の衣装や振付も楽しい。
そしてこの妖精の中に、ひときわチャーミングで綺麗でかっこいい妖精が。。
名前を豆の花という。。。三上俊さん!
アドルフに告ぐで由季江役だった方ですね!
髪型と衣装がまた本当によくお似合いで。。必見です(下の写真一番左)。


休憩入れて合計3時間。まさにシェイクスピアの夏の夜の夢の世界に
ひたれる3時間です。夏の夜の夢、読んだこと・観たことなくても、
今回の Studio Life の夏の夜の夢、
キャラたちがはっきりしていて、また笑いどころも多く、
とってもわかりやすいです。Studio Life を今まで見たことない人でも
この作品観て、あ、この人・・って興味持つ役者さんきっとたくさん
出てくるんじゃないかなと。そういう意味でもおすすめの作品。

ちなみにシアターサンモールはI列から段差になってて、
H列とI列の間に通路がありますが、この公演、
このH列とI列の間の通路を役者さんがたくさん通ります。
なので、I列とかかなりおいしくて観やすいかもです。

あ、オープニングの星のライトの動きがとーっても綺麗だったんですが、
あれ、どうやって動かしてるんでしょうね?
あの星の綺麗さに、私は一瞬にしてふっと夏の夜の夢の世界に入っていけました。


Dianaチームの松本慎也さんハーミア(左)と山本芳樹さんライサンダー(右)

※舞台写真の掲載は、関係者の許可を頂いていますので、無断引用・転載はご遠慮ください。


08/04/25 空中ブランコ@東京芸術劇場

2008年4月25日(金) 19:00
空中ブランコ
1階T列16番@東京芸術劇場中ホール

雨上がり決死隊の宮迫博之さんと佐藤江梨子さんの二人がどーんと
うつったチラシが観劇前は印象的だったこの公演、
実は坂元健児さんが大活躍でございました。

その坂元さん、もうオープニングから怒りまくってます(笑)
本気モードかと思うくらい。
サーカスの舞台裏でしばらく展開したところで、
がらっと場面が変わり。。。宮迫さん登場。

おおお、宮迫さん登場でちょっと舞台上の雰囲気が変わった。
客席もなんか、ほんわかっと和んだ感じ。
このあたりの雰囲気を作のはさすがですね。

佐藤江梨子さん、終始やる気レスな感じがいい感じ。
妖艶なオーラといいますか、かもしだす魅力がすごい。
ラストのあの中央上部の輪に乗った彼女には思わず注視!

宮迫博之さんは、いい声したはりますね。
そして、もう、なんといっても間が最高。切り替えもうまい。

一幕は、おおお、そ、そこで終わりますかーというところで終了。

二幕は、伊良部医師(宮迫さんの役)がサーカスをひっかきまわして
サーカス団の問題点をどんどん露呈させていく課程がなかなか痛快。
欲を言えば、各問題点ごとにいい感じのストーリーがあるのでそれを
もう少し深くみせてほしかったけど、そこまでは限られた生の舞台では
難しいところですよね。
ってか、伏線多すぎません!?司会とか外人とか手品姉妹とか。。

でも、坂元さんが春樹(永山たかしさん)に頭をぺこっとたたいたシーンには
ぐっときてしまいましたです。

高橋由美子さん、最初登場シーン、おぉぉぉ、という衣装でご登場♪
その後も、独り言シーンなど、演技はもうさすがです。
高橋由美子さんの演技や声の音量やバランス、声質、仕草、大好きでございます。

二幕で客席をまわったピエロ役の吉田メタルさん、
あの客席降りはいいっ!最後プードルも見事!その後「あ・・・」って思う前にプシュっ。
尾藤イサオさん、登場シーンでいきなりあのジャグリング。自然にうまい。。
そして最近いろんな舞台でよく拝見します G-Rockets さん。
最初のシーンで登場したあの大きな車輪の中に入ってのパフォーマンス。
すごい、気持ちいい。四季の夢醒めのあの車輪がレベルアップした感じ!

二幕ラストシーンは、坂元健児さんの空中ブランコの動きが綺麗!
(左側のキャッチャー内田(今奈良孝行さん)のブランコ乗りも自然な感じですごい!)
あれ、もっとよーくみたかった!暗転のタイミング、もう少し伸ばしてー!
できれば暗転なしで!(それは無理な注文というのはわかっておりますが・・)

でもその後のサーカスシーンが楽しいです!
坂元健児さんと宮迫博之さんのあの三つの輪も見事!拍手!

ロビーの花の数もすごいです!しかも花じゃないものもあったり♪
休憩時間、ぼぉーっと眺めてるだけであっという間。

上演時間:約2時間半(途中15分休憩)
東京芸術劇場中ホール
東京公演は5月5日まで。その後全国公演。


08/04/26 ハリジャン@シアタートラム

2008年4月26日(土) 14:00
イノセントスフィア ハリジャン
シアタートラム

ラストの尾上松録さんの叫びがすごい。
まさに魂の叫び!

尾上松録さんは、もう登場からインパクト大。
すごいメイクです。そして不気味な存在。。
エビスという役柄になりきったはります。
歌舞伎の要素はないんだけど、
ラストの存在感はさすがですね。立ち姿もきまってる。

そのラストのエビスの叫びはすごかったんだけど、
冒頭のあの恋人達に対するエビスの行動があまりにもひどく、
そんな君に叫ばれても・・・という思いが。。。
後半のストーリーは彼自身が作り出した火種ではなかったので
納得がいったのですが、あのレイプは彼自身が火種を作ったわけですよね。

恋人、院長、やくざ、牧師、看護士、障害者といった登場人物に
絡む出来事がたくさん登場して、どの出来事も意味を持ってると
思えるんだけど、その意味は観てる観客に考えさせられる感じで、
ちょっとその小さなストーリーの量が多く、私の頭では許容量オーバー気味。

障害者達の反逆行為も、なんか極端な感じで、いまいちよく理解できず。。。
???な部分が多くて。。。

ただ、私には???だった部分、ちゃんと全部意味がある気がするんですよね。
そういう意味では、アフタートークで解説聞いてみたかった。

前半はちょっと時間の経過を意識してしまいましたが、
後半は、それまでのことをあまり深くややこしく考えないよう
頭をリセットして、あのラストシーンを堪能しました。

舞台セットは不思議なオブジェを中心に比較的シンプルな感じだけど、
うまく配置・構成されてるなーと思えるセット。
ちなみにいろいろ効果音使われてたのに、
なぜ病室の扉の音だけガラガラ音がなかったのかな?
(やたらこの病室の扉をあけるシーンが多くて逆に気になった)

最後、あの車椅子の役者さん、なんて名前なのかなーと
思ってキャスト表見たんですが、わからず。
キャスト表に役どころ書いてほしいなー。


08/04/26 新宿芸能社 銀座通りのデカプリオ@シアターブラッツ

2008年4月26日(土) 18:00
新宿芸能社 銀座通りのデカプリオ
自由席@シアターブラッツ

先日、インタビューさせていただいた羽原大介さん主催の
劇団「新宿芸能社」の公演を観てきました。

最初のダンス、倉貫匡弘さん、いいですねー!
テンポ感とキレがある!&イケメン!
この小さなステージをいっぱいに使ってのダンス♪
出だしのオープニングのつかみ、いいです。

ステージ上は舞台セットは基本なしなんだけど、
小道具や、役者のいろいろなパフォーマンスは満載で
自然と、酒屋の背景とか理髪店の看板とかが目に浮かぶ感じ。

最初、絹子(中川絵美さん)の三河屋での
ポジションがわからなかったんだけど、途中で判明してなるほどーっと。
その他、商店街でのいろんな小さなストーリーが登場するんだけど、
ちゃーんと後でフォローされてるのがいいです。

全体を通して「ゴミ」が一つのテーマになってて、
ゴミや掃除にまつわる話がいろいろ出てきます。
デカプリオという名前も、そういうところから来ていたのかぁと。。

ヒロインの本名陽子さんは、プログラム見てびっくり、
なんと、アニメ映画「耳をすませば」の月島雫の声を
担当されてたんですね!しかもレミゼのコゼット役もされている!
この舞台では、登場から綺麗なお姉さんオーラが出ていて、
女優さんとしても素敵な方ですね。

三河屋の主人、及川いぞうさん、この方が舞台上に
いると安定感が増して雰囲気がよくなりますねぇ。

劇中、役者さん一人一人に一芸をさせたりするのですが、
うけてもうけなくてもこれが楽しい。結構笑いました♪

そして後半のお祭りシーン。いろんなショーが楽しめます!
エアー三味線、あのシーン好きだなぁ。女性陣の浴衣姿も素敵です。
男性陣のあのフンドシパフォーマンス、そしてその後の・・・・も!
みなさんいい体してます。

休憩なしの1時間45分、手拍子も交えて気軽に楽しくみれる舞台ですが、
マナブ(倉貫匡弘さん)はあの後三河屋をどう切り盛りしていくのか、
ススム(ゆかわたかしさん)が提案していたあの案はあの後どうなったのか。。
康子先生(本名陽子さん)はあの後・・・
なんてことや、チェーン店、商店街、地域コミュニティ・・といったことを考えつつ、
あぁまず部屋の掃除しなくちゃなぁと思いながら帰路につく私でございました。


08/04/27 HAKANA@明治座

2008年4月27日(日) 11:00
HAKANA 千秋楽
2階正面5列32番@明治座

まず明治座入ってびっくりしたのがいつもとの客層の違い。
なんといいますか、20-30代の男性が多い。
しかも、ロビーやトイレで、顔見知り同士の挨拶の声が
結構聞こえたりして、かなり大きな輪が存在するのかなーと思ったり。
「8回目だよー」とか大声で話してる声も聞こえてきました。
と思ったら、結構ご年配の方もいらっしゃったり、
私の前の列には子連れ。しかもお母さんと子供4人!
(さすがに制御できてませんでした)

さて、そんな感じで観劇スタートしたHAKANA千秋楽。

ホリヒロシさんの人形が美しかった。。
ホリヒロシさん、写真が古風で整ったお顔立ちですよね)
ちりりーん、ちりりーん。。。
表情がみえるようでした。

観劇前に、いろいろニュースとかで見た時は、
結構エロチックなシーンが強調されてましたが、
今日観劇してみて、私としては特にそういう印象は受けず。
ニュースとかだとやっぱりそういうキャッチーな部分を
強調することになっちゃうんですねー。
本来の見所じゃない部分を強調して、興味をひかせる。。。
でもまぁそれで注目して劇場に足を運ぶ人が増えて。。
ということになればそういうのもありなんですかねぇ。。。

藤本美貴さんは綺麗。可憐。お美しい。
舞台でも映える方ですね。
最初のシーンはどきっとします。
笑い声シーンとかは自然で好きです。

大口兼悟さんは鈴次郎のキャラを好演。
声が少しかすれてたのが残念でしたが、役柄にあってました!

よかったのが青鬼!!(山本亨さん)
まず山本亨さんの声がいいし、
キャラクターもいい(物まねまでする!)、
そして設定もいい。
この青鬼、ようはストーリーテラーですよね。
青鬼ではじまり青鬼で終わります。
二幕、崩れていく鈴次郎に対し、
青鬼が物語の外部から気持ちを表現する
シーンなどはちょっとぐっときてしまいました。

そしてもう一匹の鬼。この赤鬼が、
なんとレイザーラモンの住谷正樹さん。
途中、ものまねを指示されるシーンでフォーッが
出ましたが、それ以外では真面目に(!?)赤鬼を好演。
セリフがちょっと説明的というか棒読み調の部分も
ありましたが、またぜひ舞台に出てきてほしいなと思える方ですね。
一方の相方さんは、うーん、赤鬼と王様のコントは
面白かったけど、そのまま、コントの相手という感じでした。

その他いくつか箇条書きで

・花売りの渚あきさん、いい声~。でもあの役柄の位置づけいまいちわからず
片岡サチって、汐風幸さんが改名された名前だったんですね!
松澤一之さん、坊主好演。雰囲気をきゅっとしめはりますね。
・登場人物で一番うーんと思ってしまったのがゾロ政。声も演技も軽い。
 あえてあそこまで軽くした演出なんですかねぇ。。。

ちなみに最後の方、鈴次郎がHAKANAをアカネ、アカネって
呼んでるように聞こえたんですが、これはハカナの聞き間違い?

最後、カーテンコールではなんと全員挨拶!
三味線と太夫の方までご挨拶。

ストーリー的には私好みです!リピートしたいくらい。
今回キャストが、なんというかテレビ的なキャストって印象だったので
ぜひ演技派、魅せる派、のキャストさん達でも観てみたいって思える作品でした。


08/05/03 アクトラッシュ@六行会ホール

2008年5月3日(土) 14:00
アクトラッシュ
H列11番@六行会ホール

先日観劇したアクトリーグがとーっても面白かったので
今回はその個人戦ともいえるアクトラッシュ
を観てきました。

アクトリーグやアクトラッシュを観る前は、
演劇バトルって何を競うのーって思ってたんですが、
実際に観てみたらその面白さはすぐにわかります!

例えば今日のアクトラッシュはまず最初

 デスアクト

からスタート。

9人の役者さんたちが、会場のお客さんから与えられたテーマで、
制限時間内で即興でストーリーを作っていき、
その演技力で場を作った人が勝ち残っていくというもの。
もちろん即興なのでセリフがかぶったりもするんだけど、
そこはさすが役者さんたち、即座に軌道修正して、
自分のポジションなどを作りつつ、自分だけ前に出るのではなく、
相手もたてて対話をしつつ、自分を出していくわけです。
俺が俺がになってしまうと、見ててあいたたた・・になってしまうわけで、
そのあたりは、ほんともうセンスになってくるんですが、
このアクトラッシュにエントリーされてる役者さんたちは
そのあたりがしっかりしてるので安心して即興劇を楽しめるんです。
(多分素人の人がやると支離滅裂&ぐだぐだになると思います)

最後は客席の拍手の大きさでどちらが勝つかを決めるんですが、
今日のデスアクトで見事勝ち残ったのはタイソン大屋さん。
私も彼に拍手!ほんといい味出されてました♪

そして今日は、スペシャルマッチ、ミドル級タイトルマッチ挑戦権争奪戦、
ライト級タイトルマッチ、ヘビー級タイトルマッチ、タッグタイトル
という戦いが行われました。

ちなみにミドル級というのは、与えられたテーマに対して、
笑いとシリアス、両方を求められるクラス。
ライト級は、軽く、薄く、不条理、不可思議でもOKな笑いを主体とするクラス、
ヘビー級はシリアスのみで重厚な演技・ストーリーを求められるクラス。

このクラス分けが実にうまい。よく考えられてますねー。
どの戦いも、その場で審査員や客席からお題が出されて、
考える時間もなくいきなりゴングで、3分間でストーリーを
互いに作り出すというものなんですが、
今日一番私がいいなって思ったのがミドル級タイトルマッチ挑戦権争奪戦。

西岡竜一朗さん vs 後藤公太さんの戦い。
与えられたテーマが「日記」。これがうまかった。
バトルではなく、純粋にストーリーとして入り込んでお芝居として楽しかった。
二人の服装もストーリーにあってた感じがします。
最後、あの日記には何が書かれていたのか。とっても気になります。
あの続きがみたいー!

戦いは3分間3本勝負で2本先取したものが勝ちというルールなんだけど、
1本目と2本目でテーマが全然違ったりするので、演じるキャラも全然
違ってきて、そのあたりも、さすがだなぁと感心します。

あと印象に残ったのはライト級の木戸美歩さんの木戸ワールドと
呼ばれる彼女独特の世界。ほんと、まさに彼女の渦に巻き込まれていく感が
みてとれました。ぜひこの渦をぐじゃぐじゃにしてくれる挑戦者の方との
戦いがみてみたいです。

ラストのタッグタイトルは、シアターFのナビゲータでもある小川輝晃さんと勝矢さんに
岩本淳さんと中川素州さんが挑むというもの。
最初はシナリオマッチといって、同じシナリオが事前に渡されていてそれを
演じるというもの(なので即興ではない)だったんだけど、この2チームで
もうまったく違う設定で、小川勝矢チームのうまさを実感しました。
(この審査の審査員コメントが実に的確でした。確かに小川チームは
 その場面以前の背景まで表現してましたね。あの審査員の方(映画監督さんで
したでしょうか)、それ以外にも実に納得するコメントしたはりまして、コメント聞くのも楽しかったです)

そして最後のあの戦い!テーマは「ラスト」
いやー、岩本淳さんのあの最初の「自由契約だ!」
あの言葉でスコーンともっていかれました。そしてその後の「ラストっ!」
あの叫びもタイミングよかった。この時点でかなり岩本チーム有利と
思ったんだけど、その後、絡み合う展開にならなくてちょっと残念。
これも先ほどの審査員の方のコメントが実に的確で、
お互いの対話合戦を私も観たかったです。

それにしても2時間(休憩なし)あっという間です。
アクトラッシュとアクトリーグ、どっちが面白いといわれれば、
うーん、どっちも面白い。しいてあげるならアクトラッシュかな。
誰かに頼ることなく、まさに1対1での演技バトル。
バトルというか、2人で芝居を作り上げていくその感じが
すごく好きです。どんなストーリーにしてくれるんだろうというドキドキ感。

そしてなにげに好きなのがあの司会者の眞邊明人さん(主催者の社長さん!!)
客席からお題を募集する時の雰囲気作りがうまいっ。
そして演技バトル後のぼそっという一言が好き♪
岩本さんと中川さんに対するつっこみ、かなりうけました(笑)
いつかテーマで「プリン」っていってみたい管理人です。

p.s. 登場する役者さんの簡単なプロフィールや、
審査員紹介など、簡単なペラ紙とかあるといいのになーとおもいました。
さらに希望をいえば、ホームページ
戦いの時のお題を出しておいてくれれば、あーあの時のはあの人だったのかと
後からチェックできるので嬉しいです♪


08/05/09 モダンスイマーズ 夜光ホテル@下北沢OFFOFFシアター

2008年5月9日(金) 19:30
モダンスイマーズ 夜光ホテル
C列7番@下北沢OFFOFFシアター

近い!
客席から舞台めちゃ近いです。
ホテル内アナウンスがはじまった瞬間、
ほんとにホテルの一室の空間って感じになります。
(なのでちょっとでも遅れてくると、目立ちます)
客席70人の劇場、というよりも
75人入ったシングルの部屋という感じの一体感。

あっ
という間の1時間半でした。
ほんとに客席とステージが近いので、
セリフがびしびし響いてきて、
私をみて私に話しかけられてるような嬉しい錯覚に陥ります。

例えばなお(なあ?なぁ?なぉ?なお?)(津村知与支さん)
ツッキー(小椋毅さん)が
やりあっているシーンでは、ステージ上にぴーんと
張り詰めた緊張感が。。そしてその同じ緊張感が客席にも
伝わってきて、まさにこれぞ生のステージの一体感。

そしてこのはりつめた後に、ふっと抜いた演出が入ったり
するのですが、そのタイミングが実にうまい。
そしてこのふっと抜ける瞬間、客席のそこらかしこで、
姿勢をなおしたりする仕草が見受けられます。

やとわれの功(西條義将さん)が、
とーってもいい味出したはりました!和み系です。
いや、ほんと6人全員がそれぞれの持ち味出しまくりです。
ひろ(古山憲太郎さん)、全然セリフないですが、あのアクションは怖い!
ラストのあのかじる音、あんなに響くんですね!
そしてラストのけんちゃん(萩原聖人さん)の語りも伝わってくる。。

あ、そのけんちゃんとなおの例のシーン。
稽古場で見た時からがらっと変わってました!
うん、今日の方がいい!

ストーリー的には、この続編をみたいところです。

一ヶ月のロングラン公演@下北沢OFFOFFシアター


08/05/15 越路吹雪物語@日生劇場

2008年5月15日(木) 12:00
越路吹雪物語
1階D列@日生劇場

宝塚出身の越路吹雪さんの生前のご活躍を知らない私ですが、
池畑慎之介ピーター)さんを通して、
越路吹雪さんの魅力がどーんと伝わってくる、感動的な舞台でした。

客席はご年配の方達が中心でしたが、若い方が観ても
楽しめます!笑いあり、涙ありです!

ラストのコンサートシーンは、越路吹雪さんファンには
たまらないでしょうねー。実際、終わった後、客席で涙を
ぬぐってるおばあちゃんとかも多数お見かけしました。いい光景だ。。

愛の賛歌の歌詞誕生シーン(岩谷時子さん訳詞)、好きなシーンです!
このシーンへの草刈正雄さんのあの持って行きかたもうまい演出ですね。

高畑淳子さん演じる岩谷時子さん、調べれば調べるほどすごい方です。
ザ・ピーナッツ恋のバカンス」や加山雄三君といつまでも」等の作詞も岩谷時子さん。
そーしーて、ミュージカル「ミス・サイゴン」の訳詞も岩谷時子さん!
高畑淳子さんの岩谷時子役、時子の魅力がすごく伝わってくる感じでいいっ!
ナフタリン、かなりうけました。面白い!またその言い方もうまいっ!
朝コーヒーネタとかも楽しい♪

この舞台、セット、照明も、シンプルに美しいです。
そしてその分衣装がとーっても映えます。

一幕最初の池畑慎之介さんの乙女な感じ、楽しい!
後ろ向いての小走り、かわいい♪
ベロって舌出す仕草がとってもチャーミング。時子とのタッグもいいっ!
初めてのソロシーンで、扇子の先っちょが飛んでいったのはハプニング?
そしてパリからかえってきたシックな衣装もよかったですが、
ラストのコンサートシーン(結構たっぷりと歌って魅せてくれはります!)の
青、赤の衣装がまたよく似合う!
男性?女性?関係ないって感じです。越路吹雪さんがそこにいる感覚でした。

草刈正雄さんもいい味出してますね。高畑淳子さんとともに、
ストーリーテラー的な役割も担ってはります。
登場とともに衣装もいろいろ変えられて、うーん、ダンディ~♪
そしてこの草刈正雄さんの眞木役、その役の息子が!!!
その名前を聞いて、客席からは、あぁあぁおぉおぉとのどよめきが。
二幕最初のピアノ生演奏も素敵です。高畑さんの歌声も素敵です♪

越路吹雪さん、岩谷時子さんにぴーんと来る人にはぜひ観て欲しい舞台です!


08/06/01 眠れぬ夜の電波ハイジャック@博品館劇場

2008年6月1日(日) 18:00
水木英昭プロデュース
眠れぬ夜の電波ハイジャック ~銀座でLAZY MIDNIGHT~
G列9番@博品館劇場

LAZY MIDNIGHT! 楽しい!
かなり笑いました。笑いすぎて涙出ました。
通し稽古を拝見してましたが、
スーパーパワーアップしてました!

間、テンポ感がいいっ!2時間があっという間です。
シリアスとコミカルがうまーく交差して共存してる感じ。
その一瞬の切り替えが実に気持ちいい!

宮本大誠さん、かっちょいいです。いい男です。
ラストの登場シーンなんて、素敵すぎる!
衣装も面白い!カテコでベルトがまわってましたが
殺陣の登場シーンもベルト、ぐるぐるまわってたのかなぁ。
もう一度みて確認したい・・・

そして高嶺ふぶきさん、最初のタバコシーン大好きです。
演技はもうお見事!なりきったはります。
時々繰り出されるマジックもすごい。タネが全然わかりません。
最初の登場シーンのインパクトと、その後のあのカメラ目線の時の
はっちゃけぶり、この素晴らしいギャップ。いやー楽しい。最高!
衣装もいろいろ見れて楽しいです。腰のラインも綺麗~。
ダンス(!?)も堪能できます!脇にいらっしゃる時の目線とか表情もいい~。
そしてあのプロモーションビデオの高嶺ふぶきさんも面白すぎ。いきなり亀ですか!

その高嶺ふぶきさんに対する水木英昭さんのつっこみもうまいっ!
(このプロモーションビデオへのつっこみとかうますぎ)
「くぐってくださーい」って部分、なにげに好きです。
水木英昭さん、貫禄あるので、すごみと軽さのギャップにまた惹き付けられます。

山本崇史さん(PaniCrew)のキャラクターがこれまた本当に楽しいのです。
もちろんダンスもちょこっとみれますが、それ以上にキャラが楽しいです。
最後あのビデオを見ようとするときの嬉しそうなお顔とお声(笑)
ちなみにあの背の高さマジックどうなってるのでしょうか?
お尻に何か入ってるのかなぁと思ったんだけど、そうも見えないし。。

ポスターの二人も面白い!そしてなにげに声もいい。ヒーッ!
曾我泰久さん、印象がどんどん変わっていく演出でおもしろい!
白土直子さんのあのラストシーン、ぐっときますね。歌声もいいっ♪
転換のたびに幽霊が登場すると客席からは笑い声も♪ルールルル♪

開演前のパフォーマンスも、いいですね。
開演までの時間がこうして楽しく過ごせる演出って好きです。
あそこでギターケースにお金を入れにいくってなかなか勇気いりますが
(多分客席まわるといっぱい集まると思うけど)
何人かのお客さんがお金入れにいっていて、いい光景でした。

笑いどころ満載で、しかもコアな笑いとかじゃなくて
誰でもわかる笑いなので、この舞台、あまり普段舞台を
見てない人にも観てほしいなーって思います
が、明日千秋楽。そしてチケットは完売・・
でも明日の千秋楽を撮影してDVDになるそうです♪


08/06/04 飛び降りたらトランポリン@ベニサンピット

2008年6月4日(水) 14:00
飛び降りたらトランポリン
自由席@ベニサンピット

白川侑二朗さん、大きい!筋肉がすごい!
この舞台の主演の白川侑二朗さん、なんと序二段までいった
元力士さん!それにしてもあの筋肉はすごい!
磨き上げてる感じ。11月のRENTにはベニー役で
ご出演予定、RENTも楽しみです。

さてこの飛び降りたらトランポリン、
このタイトル、観劇前はどういう意味なのかなと
思ってましたが、後半、意味がわかります。

でもほんと、ベニサンピットって観劇のたびに
全然違う劇場のように感じますね。好きですこういう空間も。
(私の座った椅子、クッションがずれてて、途中から少しお尻が痛かったけど)

はえぎわの竹口龍茶さん、途中からこの方のキャラクターが
わかりだしてくると、面白くなってきました。

そして、佐久間麻由さん好演。眼力がいい。声も通ります。
ラスト、目線があって(勝手にそう思ってるだけですが)ドキっとしました。

堀田ゆい夏さんも、演出的に、あの相撲とかは少し無理あるかなーと
思ったりしましたが、そのままストレートに真面目な人形路線でも
よかったんじゃないかなと思ったり(先日の明治座HAKANAが頭の中に浮かんでは消え・・)。

前半、ストーリー的に少しよくわからなくなっても
(打ち上げシーンは正直あれを打ち上げたらどうなるのかがよくわからなかった)、
各シーンのおおよその印象さえ頭の片隅にINPUTしておけば、
後半、それらがつながっていきます♪

あのお札、私なら何書くかなぁ。。

かぶりものに、かなり手作り感出てたり、
最初の扉開き(あの演出好きなんだけど)の所作が粗かったり、
小芝居がぎこちなかったりと、
細かい点でいろいろ感じましたが、逆に小さい箱ならではの、
近さや、目線の魅力などを感じることができました!

もう少しキャストさんがなじんでくると魅力がいろいろ出てくるのではないかな
と感じた舞台でした。


08/06/06 細雪@帝国劇場

2008年6月6日(金) 17:00
細雪
1階J列49番@帝国劇場

衣装が綺麗!美しい!まさに、ほんと華!!
この舞台に登場する着物の数といったら。。
そしてそれを着こなす四姉妹。
素敵すぎます。
登場のたびにうっすらとスポットライトがあたるのですが、
ほんと、ぼぉーーーっとみとれてしまいます。

舞台は大阪、船場。木綿問屋の蒔岡商店(まきおか)。

高橋恵子さん(御寮人様。ごりょんさん)、家を守る古風な姐さん風長女「鶴子」。
落ち着いた中にも、気持ちの揺れがちらっとみえたりして好演!

賀来千香子さん(中姉ちゃん、なかあんちゃん)、美しい~、声も素敵~、
役柄的にも、四姉妹の中心人物。
役柄の性格も素敵。恋してしまうくらい(笑)
特に立ち姿、所作、つまさきの感じなどなど、うっとり・・・

三女、檀れいさん(きあんちゃん。雪姉ちゃんが縮まった呼称らしい)。
1幕で上手側でうつむいて伏せ眼がちにもくもくと鶴折ってる時の感じにポッ。。。
後半の「ふぅーん~~」はちょっと(演出的に)やりすぎちゃいますかね(笑)
檀れいさん、私舞台で拝見するの初なんですが、声がいいっ!
特に三幕の、少しではありましたがあの歌声にはうっとりしてしまいました。

そして中越典子さん(こいさん)!輝いてました!
チラシにもある桃色の着物もお似合いですが、洋装がすっごく綺麗!
展覧会シーンの赤(めちゃめちゃ似合ってる!)、
本家での水玉模様、和と洋、両方を堪能させていただきました。
そしてカテコでは左目に涙が。。美しい。。

また、この女性陣の旦那集、恋人役の男性陣もナイス助演です。

啓ぼん役の太川陽介さん。だめ坊ぶりを好演。
長女の旦那役の磯部勉さんも、どっしりした安定感で長らしい安定感。
次女の旦那、橋爪淳さんも脇をかためてます。
板倉役(新藤栄作さん)、四姉妹がみな「いたくら」って呼び捨てに
するのに少し抵抗ありましたが、これもこの時代の「格差」なんでしょうねぇ。
あの出来事の日、家にきた板倉さんが足気にしてるのに、着替えもすすめず
酒をすすめるというのも、これも身分差からきているのでしょうか。いやーうーん。。
ちなみにあの出来事の日、舞台中央から登場した板垣さんに客席から笑いが
少しおきてましたが、これ、私も勘違いしてしまったんですが、
私も含めてお客さん達、(板蔵さんを)啓ぼんと勘違いしたんですよね?

あ、そうそう、役の名前と呼び方(愛称や呼称)が違うので最初はちょっと
混乱したりします。そのあたりまでチラシに書いておいてくれると嬉しいんだけどなぁ。

あと、暗転がとっても長い。。盆使って回転とかしてほしいなぁと。。
そしてその暗転時の音楽(クラシック)があまり心地よくなかったのが残念。
「あぁまた暗転かぁ」とか思ってしまっていたのであります。

この舞台のストーリーの中でも「時代の流れ」を感じますが、
”家”というものについて、ふと考えてみたりする、そんなお芝居でもありました。

p.s. 三幕ラストシーン、誰かが歌いはじめそうなそんな印象を持ってしまったのはここが帝劇だから?


08/06/13 こまつ座父と暮せば@紀伊國屋サザンシアター

2008年6月13日(金) 19:00
こまつ座 父と暮せば
7列8番@紀伊國屋サザンシアター

先日稽古場で一場と二場だけ拝見していたのですが、
今日、初日で全て観てきました。

いい意味で予想とは違った展開で、美津江が背負っていたもの、
美津江が親友のお母さんから言われた一言など、第三場からの展開は
美津江の感情がストレートに伝わってきます。
観客席も涙する人多数。

登場人物は二人だけですが、辻萬長さんと栗田桃子さんの声の張りや、
表情、動き、登場の仕方などが、とても「いい」。ほんと、いい舞台です。
セリフに乗せて語られていくストーリー展開は自然で、
どうなるんだろう、キノシタさんとはどうなるんだろう、
と、最後は私も美津江を応援する気持ちになってました。
人形を抱こうとする竹造の表情にぐっときてしまいました。

また、地上580メートル、太陽二つ分といった原爆の数字が
重く伝わってきますが、そうした重いテーマの中にも、
前向きな明るさを感じる、そんな舞台でした。

ラスト間際の栗田桃子さんの潤んだ目、
ラストシーン、美津江に笑顔がちょっと見えたかも、
そして(客席からはみえないけど)風呂をたきながら微笑む父親竹造の表情が
見えたような気がしました。

竹造(辻萬長さん)の前向きな明るさと、過去を背負っている美津江(栗田桃子さん)の
揺れ動く気持ちのバランスが絶妙です。前向きに生きて行きたい、
そんなことを実感した舞台でした。

客席はご年配の方達が多かったですが、
これはぜひ若い人にも、ぜひ観てほしいなぁ。

上演時間は休憩無しの1時間20分。
観終わった後、感じることの多い舞台です。オススメ。


08/06/21 ハイ!ミラクルズ@青山円形劇場

2008年6月21日(土) 14:00
劇団ダンダンブエノ
七味公演「ハイ!ミラクルズ
Bブロック21番@青山円形劇場

久々の青山円形劇場。
円形ではなく半円形で半分がステージになってるので
円形劇場って感じでなくてサイドシートみたいな感じ。

昨年劇団、本谷有希子偏路
印象深い役をされてた近藤芳正さんが座長。
今回の公演も演出、そして出演。さすが、落ち着いて楽しめます。

今回きらーんと印象に残ったのはまず、山西惇さん。
先日のこまつ座 人間合格でもとっても挙動が印象
に残ってましたが、今回もよかった!つっこみの間やテンポ感が
よくてセリフも聞き取りやすい!
存在感がとても自然で、主張しすぎず、それでいて笑いどころは
しっかりと笑わせてくれる。しょっぱなのダブルプレーネタも
表情や声の抑揚とかタイミングとか、そのあたりがうまいんだと思います。

峯村リエさん。いいキャラクターだ。
ゆっくりしたつっこみ方がとても気持ちいい。
独特のテンポ感、好きです。南野陽子さんとの掛け合いも楽しかった。
ぜひ峯村さんのほかの舞台を観て見たくなりました。
ナイロン100℃の方なんですね。

そして主演の南野陽子さん!
私、舞台で拝見するのははじめて!
登場シーンが、ほんとうに「おつかれ様」という
くたびれた感じだったのがある意味衝撃でしたが(笑)、
声がいい~。特に歌声が素敵すぎます。
ぜひミュージカル出てほしい。
また、パン工場シーン、とってもかわいい。。。
ちなみに、あのどでか写真は、顔って拡大すると
わからないもんだなーと思いました。

あ、あと、前田健さん。
最初、どこかでみたことある方だなーと思ってたら
テレビでよく拝見してた芸人さんではないですか。
複数役の早替えはなにげにすごかったです。
ただ、立ってる時の手のぶらぶら具合とか
微妙に硬直して立ってる感が、少し硬く感じたので
そのあたりがやわらかくなってくると面白いキャラに
なるだろうなと思いました。

休憩なしの2時間。途中ちょっとゆったり間が長めに
感じて時間が気になったりもしましたが、楽しく笑える舞台でした。


08/06/24 新派 鹿鳴館@新橋演舞場

2008年6月24日(火) 16:30
六月新派公演 鹿鳴館
3階左列15番@新橋演舞場

新派の方がいろいろな舞台に出演されてるのは
見てきましたが、新派の本公演ははじめて。
百二十周年記念公演、百二十年はすごい。。

今日は3階席左サイドの端っこで観劇。
舞台の左側3分の1くらいは見えないですが、
役者さんの顔は結構近く感じます。
花道はぜんぜん見えないけど、大きなディスプレイが
置いてあって、それで雰囲気はわかる感じ。
3階席、リピートする際は、お値段もお手ごろでおすすめです。

鹿鳴館。
圧倒的に素晴らしかったのが第3幕の市川團十郎さん。
第3幕で洋装で登場した時、珍しい洋装がかなり新鮮だったのですが、
途中から、もう、立ち姿、セリフ、立ち振る舞い、すごい存在感でした。

1幕、2幕は、セットも変わらず、結構たんたんとした演技で展開
するので、結構睡魔にもおそわれ、イヤホンガイドにかなりフォロー
していただきました。そうそう、今回の舞台、口語体なんですが、
イヤホンガイドがあるんですね。で、そのイヤホンガイドの藤野穣さんの
声がまたいいのです。ここちいい。役者の紹介や、セリフのフォローを
してくださるほか、随所随所で、それまでのストーリーを振り返って
くれたり、「今こういう動作したってことを覚えておいてくださいね」
みたいなわかりやすいポイント指摘があって、これがまた興味をそそります。

3幕の鹿鳴館シーン、ストーリー的な展開、市川團十郎さん演じる影山伯爵と
永之輔(西郷輝彦さん)の目線バチバチも見ものです。

鹿鳴館での水谷八重子さんの洋装、きれいです。
ちょっぴりセクシーでもあります。でも伊藤博文のキスは長すぎな気がします(笑)
あ、その伊藤博文の奥さん役の方がお綺麗でした!!(つっこみもよかった)

1幕2幕を見終わった印象としては、鹿鳴館を読んでる(舞台を観てるという
よりは朗読を聴いてる感じ)、そんな印象だったのですが、3幕でがらりと
印象変わって、鹿鳴館でおきるいろいろな出来事、ドラマが伝わってきました。

カテコがあって、ひとことづつ挨拶されたのですが、
市川團十郎さんのご挨拶が影山伯爵の挨拶のように聞こえて楽しかったです。
そしてここでゲストのお二人が登場。ゲストっててっきり劇中に登場するものだと
ばかり思ってたんですが、カテコで登場するとは・・・予想外でした。
ちなみにゲストの方のコメントは、ちょっと内輪向けという感じで残念。

そうそう、前にディッシュウォッシャーズで動画インタビューさせて
いただいた田口守さん、ウェイター姿で発見。セリフいってほしかったー。

ちなみにこの舞台、微妙にマイク入ってるんですかね。
カテコで水谷八重子さんがマイクなしでといってしゃべって
おられた声がちょっと生っぽかったので、本番中はステージ前方の
マイクとかで集音してたんでしょうか。

新派の次回公演は、三越劇場片岡愛之助さんと、今日娘役をされてた
瀬戸摩純さんが共演されるようです。これはみたいかも。

p.s. 今日は4人で観劇してたのですが、30分の休憩時間は地下の喫茶コーナーで
談笑してました。モナカアイス300円、おすすめです。この喫茶コーナーおすすめです。
そして男性の方、トイレは地下トイレが結構すいてておすすめです。


08/06/25 演劇倶楽部「座」わが町@ベニサンピット

2008年6月25日(水) 14:00
演劇倶楽部「座」
わが町
ベニサンピット

フラットなステージと客席。
ステージ中央に大きな白い木。
ほんとベニサンピットは公演ごとに
ぜんぜん違う空間になりますね。

ルドルフでフランツヨーゼフ役を好演されていた
壤晴彦さんの声がとってもいい!

そして成田浬さん、この方、会場の空気を
よんで間をつかんでる感じがして、うまい!

この壤さんと成田さん二人が主にストーリーテラーとして
物語を進行させ、時には劇中の登場人物となりながら、
舞台が展開していきます。詠み芝居と聞いていたので朗読劇
かなと思っていましたが、この二人の話ぶりと声のよさ、
そしてテンポ感がいい感じで、劇中劇の世界とこの二人の世界
のいったりきたりが心地よくもありました。

若い二人、相沢まどかさんと忌部祥さんも、好演。
キスシーン、さらっとしているようでなにげに長い。
二人ともチラシの写真とぜんぜんちがっていて、
最初チラシと一対一で認識できませんでした。。

2時間15分の舞台で10分休憩が2回、
うん、こういうインターバルもいいかもって思いました。

見終わって、”生きる”ということを感じる、いい作品でした。
風邪をひくと、いつも健康のありがたさを実感するんですが、
生きてることに感謝しながら、今を生きたいなと。

それと、食事は、よく噛んでゆっくり食べないとなと思いました(笑


08/06/25 D-BOYS ラストゲーム@青山劇場

2008年6月25日(水) 19:00
ラストゲーム 最後の早慶戦 (Bキャスト)
1階S列36番@青山劇場

よかった!という声が結構聞こえてきまして、
一度D-BOYSを観て見たいなーと思っていたので、
ちょっと勇気出していってきました。
なんで勇気出すかって?
それは、客席ほとんど女の子だらけだから。
ほんと、男性、ぜんぜんいません。男性トイレもガラガラ。

が、勇気出していってきてよかった。
すごくいい作品でした!

脚本は、前にインタビューもさせていただいた
羽原大介さん。
サブタイトルに「最後の早慶戦」とあるとおり、この舞台、
学徒動員時の大学野球の話なんですが、メインキャストが
早稲田側の話で描かれていて、「ワセダ」という言葉が
もうそれはそれは何回も何回も登場します。たぶんここまで
早稲田という言葉がセリフとして登場する舞台は過去そして
これからもないのではないかと思える位の多さでした。

最初現代のシーンからはじまって、おじーちゃんの日記の中へと
舞台がうつり、また現代のシーンになって・・という展開もいい。
休憩前のアナウンス方法や、最後の終わり方は、とても微笑ましい(笑

それぞれの出演者の方がほんとに魅力的でした。
現代の二人、城田優さん、お、おおきい。。でもこの方役の幅が広いです。
新聞記者役は、一瞬別人に見えます。背が高いのと顔が特徴的なのですぐわかるけど。
そして、とーてーもー不思議な雰囲気満載の柳浩太郎さん。
いい、あのなよなよ感がたまらない。。。ラストのダンスシーンでも、
へなっとしているんだけどダンスの一体感を崩してなくて
それが魅力に感じてしまうあたり、私的にかなりツボでした。

舞台は戦時中のお話なんだけど、なんというか、野球に一生懸命な、
ほんと、まっすぐな、彼らの熱い思いがストレートに伝わってくる、いい舞台でした。

荒木宏文さん、好青年役!一途な一生懸命さがいい!
(なんとなく頼りないような立ち姿も全部いい!)

応援団長の足立理さんのキャラがまたいいっ。
キャッチボールシーンのあの立ち姿たまりませぬ。
そして最後、おぉぉぉぅ。。。いい。。。
慶應の応援シーンもぐっときました。

新聞記者の碓井将大さんもさわやかさが印象に残りました
(カテコで挨拶されてました)。

でもこれだけキャストいて、恋愛ネタも少し出てくるけど、
女性の出演者が一人もいない舞台というのも珍しいなと。

いや、でもほんと、若さがすっごくいい感じで出てた
素晴らしい公演でした。ほんとに。。
セリフ多少かんでもぜんぜん気にならないし(フォローもうまい)。
競争シーンとかも、おおお、実際に登ったり跳ねたり
腕立てしたり、全部ちゃんとやってる。。。すばらしい。

笑いあり、涙あり、ダンスあり、少々アクションありで、
最後のエピローグまでしっかりした脚本で、演出(茅野イサムさん)もよく、
さらに音楽もよかったし、セットもよかった。あのステージで
球場の様子、練習の様子や試合の様子がほんとうまく表現されていて、
おぉぉと思いました。あのセットはうまいなぁ。

戦時中、やりたいことができなかったあの時代、
そしてこの恵まれた今の時代、
メッセージがこれまたストレートで、
今のネタとかもわかりやすく盛り込んでいて、
こういういい舞台を、こういう客席の若い子達がみて、
泣いて、笑って、いろいろ感じてる姿って素晴らしいなぁ
なんて思いながら、少しおじさんの気持ちになってしまった管理人でありました。

テニミュも一度観てみたいなぁ。。。


08/06/26 サンシャインボーイズ@パルコ劇場

2008年6月26日(木) 14:00
サンシャインボーイズ
1階L列9番@パルコ劇場

充電期間中の三谷幸喜さんの東京サンシャインボーイズではなく、
ニールサイモンサンシャインボーイズ。もっとも、
東京サンシャインボーイズという劇団名は、このニールサイモン
サンシャインボーイズに由来しているそうです。
(そしてこの「おけぴ」は、三谷幸喜さんの「オケピ!」に由来してたりします)

さて今回のパルコ劇場のこの舞台、
江守徹さんの舞台復帰第一作ということだったのですが、
ブランクがあったとはぜんぜん感じなかった!
セリフのテンポ感や間と仕草、歩き方まで、役になりきってはりました。

アル・ルイス役の西岡徳馬さんとのドタバタシーンも
面白かったけど、それ以上に、
江守徹さんとベン・シルヴァーマン役の笠原浩夫さん
StudioLifeの方です)のやりとりがとてもツボにはまりました。
なんというか、二人の相性がほんとぴったり、
だからマネージャーもつとまるんだよねという、ほんとそんな感じ。
チラシは黒髪であまり魅力的じゃなかったんだけど、舞台上では
背が高くて、髪も金髪で、とても印象に残る役でした。

あと、抱腹絶倒、超絶技巧の大舌戦というチラシ文句とは
私的にはちょっと印象が違って、比較的テンポ感的にはゆっくりと展開して
時々ほほえましい、そんな感じの印象。
ただ一方で、私の親世代の観客の方には、かなりツボにはまって、
舞台に「あらら、コンセントが○○だわよ」とつっこんでる方も
結構いらっしゃいました。。世代によってってのもあるのかな。

そして、今日は私の隣の人の飴の音がかなりつらかった。。。
飴の音で今までここまで「えー」って思ったことなかったんですが、
飴をぺちゃくちゃと口を開けて転がす舐め方は、やめて下さい。。お願い。。


08/06/28 宋家の三姉妹@グローブ座

2008年6月28日(土) 14:00
宋家の三姉妹
1階G列12番@グローブ座

中国の実在したすごい三姉妹の物語。
長女、宋靄齢は、お金を愛した女性。
孔子の子孫の財閥と結婚して中国一のお金持ちになった女性。
次女、宋慶齢は、権力を愛した女性。
中国革命の祖、孫文と結婚し、後に協賛中国の精神的支柱となった女性。
三女、宋美麗は、中国を愛した女性。
蒋介石と結婚し、政治のひのき舞台で活躍した女性。
なんと、この宋美麗さんは、百五歳の時のビデオが残っているそう。
(詳しくはこちら
す、すごすぎる三姉妹。

この三姉妹の3人が歌で語っていく音楽劇。
セリフや歌は中国語。左右に縦の日本語字幕。
ゆったりと舞いながら歌う感じ。

長女、綺麗~。歌声も美しい。
呉汝俊ウールーチンさん)、久々に拝見。
2002年に国際フォーラムで楊貴妃を観た際は、
あのお声は正直ちょっと苦手だったんですが、
今日は、なんといいますか、歌力みたいなものが伝わってきて、
後半の独唱は圧倒されました。カテコの日本語挨拶は普通の音程の声でした!

感情をあまり出さずにどちらかというと客観的に歌で語る感じで展開。
左右に字幕があって、字幕を完全に追おうとすると、目がつかれますが、
なんとなくストーリーを把握して、あとはキャストの人の歌声や発音
を楽しんでました(中国語の発音好きなのです)。

あと、字幕の誤字がちょっとあって残念。
注目してるがゆえに、誤字だった時一気に現実に戻ってしまうんです。。
そしてタイミングも大事だなぁと。キャストが袖にはけた後に、
一行ぱっと表示されると、「ん?」と。

安奈淳さん、安寿ミラさん、森ほさちさんで
来年1月後半にサンシャイン劇場でこの宋家の三姉妹の日本版が
上映されるそうです。そちらは歌あり踊りありのエンターテイメントとのこと。
見てみたいかも!

北京、上海など、中国の京劇のトップスターが一緒の舞台に立つことって
中国では今までなかったそうで、そういう意味でも異文化のスターを
体感できる貴重なひとときとなりました。

休憩なし2時間


08/07/02 部屋と僕と弟のはなし@シアターグリーンBOXinBOX

2008年7月2日(水) 19:00
部屋と僕と弟のはなし
B列17番@シアターグリーンBOX inBOX

これまたとーってもいい舞台でした。
脚本(金沢知樹さん)と、演出(大関真さん)がいいんだと思います。
そして出演者のキャラクターが面白い!(キャスティングがうまい)
最初、少々濃いキャラ達(笑)に、ん?っとなるかもですが、
そのキャラクターが、もうストーリーが展開するにつれて、
ぐんぐん生きてくるんですよねー。

そしてラストは、涙SPOTが何度もありまして、
いや、ほんと、笑って、泣いて、観終わった後
ふんわりと心暖かくなれる、素敵な舞台でしたっ♪

今回の舞台、登場人物が8人いて、たいてい8人くらいいると
全員いいなって思える時ってそうそうないんですが、この舞台は
8人が全員よかった!しかもそれぞれにおいしいシーンがある!

まずは主役の大竹浩一さん。
めっちゃめちゃソフトな感じのキャラクターを好演。
後半、いろいろな行動の背景の理由が明かされていきます。
(お花をどうして買ったかとか。。。いい話だ。。。)
そしてほんと、なにげないつっこみが非常に面白いのです。
「表紙だよ」の言い方とか。。ヴォルビックを。。。
という部分の言い方とか、めっちゃいい。。

その双子の弟役が、
今回、脚色・演出・出演もされている大関真さん。
舞台袖でじっと兄をみつめている時の感じなど、
兄を思う弟ってのがすごく優しく伝わってきました。目がいいです。

安田裕さん、山崎大輔さん、三谷悦代さん、
この3人は登場からかなり強烈なインパクトがあります。
そして、途中、ある出来事から、立場がいろいろ変化していき、
最初に受けたインパクトが、いい感じで変わっていくんですよね。
そして最後は、まさかあのようになってしまうとは・・・

村上尚子さん、この方もキャラクターがぴたっとはまっていて好演。
声がまたいいので、かわいらしさも倍増。ぐたっとなってるシーンもかわいらしい。
お花屋さんでお花売ってたら、確かに買ってしまいそう。。。
そのお兄さん、出口哲也さん、この方も、最後に見せてくれはります。

そして!今回の舞台のマイベストヒットキャラクターは女性お二人。

久下恵美さん、思い出し笑いしてしまうくらいの
気持ちいい、とってもいい奴、「あかね」。面白すぎる。
ラストシーンで下手から部屋に入ってくるあかねの
あの一瞬の表情は、なんともいえず最高でした。
あかねの登場で、こうなんといいますか、舞台に躍動感が出てますね。見事!

そして杉野なつ美さん。面白すぎる!
楽しいです。その面白さを文章でうまくお伝えできないのが
もどかしい。とにかく観て欲しい。
あのちょこまか感とチャーミングな感じ、
最後のソファーに座っちゃった後の一瞬の表情とか大好き!

劇団SETのジェネレーションギャップシリーズの第2弾。
昨年の第1弾のノーボーダーもとっても楽しかったのですが、
第2弾、期待した以上の面白さでした。ぜひ第3弾と続けてほしいです。

値段も3800円とお手ごろです。
休憩なしの1時間50分、場所は池袋駅南口から少しあるいたところ。
7月6日(日)まで

p.s. 第1弾の時、終演後にメイキングDVDが500円で特売
されてて迷わず購入、めっちゃ面白かったので、今回も楽しみ
にしておりましたが、今回は初日終演時点ではまだできあがってなくて
「予約」ということだったので、買えませんでした。。残念。


08/07/03 思い出を売る男@四季自由劇場

2008年7月3日(木) 14:00
思い出を売る男
1階13列21番@四季自由劇場

最初に、日下武史さんから舞台に立ち、
加藤道夫さんのことを語られました。
このときの雰囲気がとってもいい感じ。
長すぎず短すぎず、いい感じのプレトーク(?)でした。
日下さんがおっしゃってた四季の原点ともいえる作品という
お言葉、観終わって、なんとなくそのことがわかるような気もしました。

その日下さんの乞食役、さすがだ。。。。
舞台と客席の空気をぐっとつかむ何かをもっておられます。

そしていいなーと思ったのが、歌を堪能できたGIの青年のシーン。
いいシーンだったなぁ。GIの青年は金田俊秀さん。
そしてお相手の恋人ジェニイが秋夢子さん。この方の声もよかった。
後ろからふっとあらわれる演出も夢のようで美しかった。

黒マスクのジョオは、おおおお、芝清道さんだったんですねー。
ファ、ファントムだーって思ってしまった。

田邊真也さんは、まじめな役、あいますね。好演♪

観劇後、アンサンブルに有賀光一さんの名前発見。
えー!どこーに出てたのー?
かなり一階席後方で、オペラグラスを忘れてきたことをちょっと後悔しました。

休憩なしで1時間ちょっとの短い舞台だったんですが、結構長めに感じた気がします。
ひとつひとつのシーンやセリフが、ちょっと丁寧すぎるように思えた部分が多かったからかな。

思い出かぁ。。。
私は、思い出に浸るってことはほとんどないですねぇ。
あえて、思い出さないようにしたいことがいっぱいあるというか(笑)
過去は、もう過去ですからね。。
今、というか、未来の空想に浸る方が楽しいと思う管理人でした。



08/07/11 かもめ@赤坂ACTシアター

2008年7月11日(金) 19:00
かもめ
1階E列8番@赤坂ACTシアター

今回の客席はD列が先頭なので、なんと2列目!
近い!めちゃめちゃ近い!

最初からもう安心して観ていられる感じで、
一人一人の演技をじっくり堪能できました。

常に喪服の小島聖さん、前に欲望という名の電車で
拝見した際、強烈な目力を感じたのがまだ記憶に残ってますが、
椅子に座って、じっと客席下手をみつめてるシーン。。
今日はなんと目線が私の座ってる方向に。。。。
目の奥に映る何か深ーいものが伝わってきました。
もう一度あのシーンを体感したい。。。

麻実れいさん、気持ちいい演技をされます。
藤原竜也さんとの親子シーン、笑いもいれつつの
絡み合い、さすがです。そしてその存在感。
ひきつけられる何かがありました。

美波さん、1幕の純粋な少女シーンが印象的でよかった。
湖のほとりでのお芝居のシーンは、幕あいた瞬間、おぉっとみとれてしまった。
衣装の白が照明でとっても映えて、光輝いてる感じでした。

鹿賀丈史さん、久々に拝見しましたが、
トリゴーリン、非常に味がある役で、見せ所も多く、
中心人物ですね。1幕美波さんとのシーンがとっても好き!
かもめが強烈にINPUTされます。。。もう一度観たい。

藤原竜也さん、美しい。。。。かっこいい。。。
まっすぐな感じ。気持ちいい。素敵すぎる。。。
目の前の階段降りてきて、私から2m位の近さのところで
演技されるともうぼぉーっとみとれるしかなく。。
上手で客席からステージに転がり飛びのった(ように見えた)
のもかっこよかった。。

最後のラストシーンで、先生(中嶋しゅうさん)の印象がぐっと引き立ちますね。

実は「かもめ」観るのはじめてだったんですが、
チェーホフすごいなと。
とってもわかりやすく、すっと入ってきました。
終わり方、一瞬の暗転をうまく使って、あ・・・
と思ったらカーテンコール。やっぱり藤原竜也さん、かっこいい。

ちなみに、この近さだから感じるものも多かったようにも思いました。
比較的展開がゆっくりで、さらに舞台が横に広く
奥行きもあるので、セットも少しまばらに感じられ、
全体的にこうなんというか大きくおおらかな感じで、
音楽もかすかに奏でられるような感じなので(でも心地いい)、
2階後方とかで観たらまた感じ方全然違うかもと思いました。

あ、そうそう、1幕、時々マイクが音を拾って左側のスピーカー
から部分的にセリフが流れたり流れてこなかったりってのが
ちょっと気になりました。これ、どこでマイク拾ってるんだろう・・

p.s. これだけ前だと贅沢な悩みですが、ステージの表面は見えないんですね。
 上手の方に水たまりがあるような感じだったので、
 一幕は、ステージ床は湖のようになっていたのかなぁと。

上演時間:2時間50分(途中休憩20分)


08/07/12 椿組08年夏・花園神社野外劇新宿番外地@花園神社

2008年7月12日(土) 19:00
椿組08年夏・花園神社野外劇
新宿番外地 @新宿花園神社

2年ぶりに椿組花園神社野外劇を観劇♪
直前に夕立だったものの、からっと晴れて
逆に少し涼しくなった気がしました。
(前回観劇時はスーパー暑かった)

ただ、雨でも屋根つきだから大丈夫なんですけどね。
入り口でウチワを配られて、またペットボトルドリンクや
ビールなども安価で役者さん自ら販売されてます。
こうして野外でビール飲んで観劇、いい雰囲気です。

しかも舞台が、ほんとの「地面(土)」なんですね。
ざくっざくっていう足音がほんとの土だからより
臨場感もあります。またこの野外で、あれだけ
転換するのもすごいっ!

今回の舞台は女性陣が多かった!
久々に拝見しました毛皮族!
町田マリーさん、なんともいえない魅力がございます。
そしていろんな劇団さんからの多数の客演、
公演ホームページの写真とかなり印象が違うので、
もう少し役に近い写真もUPしてほしいなと思ったり(笑

千葉哲也さん、あの回転はびっくりした!おおおおっと。
有薗芳記さん、ポールパフォーマンスとバイク乗りは曲芸の域!
そうそう、今回の舞台みて、またカブに乗りたくなりました。

未来のストーリーなんだけど、アングラなレトロな雰囲気を
感じて、野外ということもあって、どこかタイムスリップ
したような、観劇後に外に出ると現代ではなかった・・・
みたいなそんなことを感じてしまう野外劇でした!

ラストの芝居、血と塩がかっこいいっ!
外波山文明さんが90歳になられた頃は、キムタクが・・・に
なってるのでしょうか。楽しみです♪

休憩無しの2時間。
公演は7月22日まで。


08/07/16 おしん@新橋演舞場

2008年7月16日(水) 11:30
おしん
2階5列38番@新橋演舞場

小林綾子さん主演でのおしん。

なのですが、子供時代のおしん役、佐々木麻緒さんが
素晴らしかった!ほんっとに素晴らしかった。

走り方、タイミング、間、表情、いやらしくない演技、そして目!
「ヘェ」 とういあの言葉、○○っす、方言、かわいらしさ、前向きさ、ひたむきさ、
加代との格闘、土下座、草履をそろえる仕草。。。
いいところがじゃんじゃん出てきます。素晴らしすぎる。
もう一度観たい。。。

ってかですね、実は、私、今日、
急用が入ってしまい、二幕からの観劇だったのです。

なんですが!二幕前半に佐々木麻緒さんのおしんが
たっぷり観れてほんとーによかった。
一幕ずっと彼女が堪能できるならもう一度観きたい。

以下、二幕だけの感想になってしまいますが、
暗転でシーンが移り変わっていくのですが、
この暗転中のナレーション(この声どなたでしたでしょうか)の
声がこれまたなんともいえずにいいっ!

そしてその全シーンに涙します。
ほんとに涙流れるくらい、じーんとくる。
まわりの客席も、すすり泣く方、ハンカチ出す方続出。
客席中が涙に包まれてた感じ。
涙の連鎖反応。いやほんとに。

そんな中にも、笑いがあるんですよねー。
「泣かされた後に、くすっと笑わせられて涙をぬぐう」
っての、好きでございます!

そして!まわりのキャストも素晴らしい!
出演陣が大変豪華で、
一幕で活躍したであろう人たちのことがまったく
かけないのが悔やまれるところではありますが、
二幕だけでも盛りだくさん。

まず大人になったおしんは、小林綾子さん!
私小学校時代にリアルタイムでおしん、観てましたからねぇ。
小林綾子さんのおしん、あの寒い中
赤ちゃんを背負って、手をこすりながら・・・
という映像を頭で思い浮かべながら、観てました。
二幕で花道から彼女が登場した際、客席なにか反応
あるかなと思ったんですが、意外になくて逆にびっくり。
もしかして、小林綾子さんって気づいてない?
もしくは、一幕ですでに小林綾子さん出てきてた?

おしんの両親役が、前田吟さんと長山藍子さん。
この二人がまた素晴らしい。2幕後半のお酒シーンも、泣けます。

そして、めっちゃよかったのが大奥様の山本陽子さん!!
上品なたたずまい、物腰、歩き方、声、よかった。。。

二幕だけみた私が言うのもなんですが、この舞台、
最悪開演に遅れても、2幕だけ間に合えば、それだけ
観るだけでも本当に入り込めます。
2幕はじめがまだ丁稚奉公中のシーンですから。
でも1幕の別れのシーンとかも、よかったんだろうなぁきっと。
ちなみにこの2幕だけで110分。
すごいでしょー、でもこれがですねー、
終わらないで、終わらないでって思ってしまう位いいんですよ。

セットの回転(盆の回転)も見事。よくできてる。
全部つながってる感じ。
ラストの白い花道、そしてあの背景も素敵です。
カーテンコールがないので拍手ができなかったのが残念なくらい。

おしんの子役時代は、ダブルキャストなんですね。
もうお一人の諸星すみれさんも観てみたいところですが、
今日観た佐々木麻緒さんがあまりにも素晴らしかったので、
彼女でもう一度リピート、ってか一幕観たい!


08/07/24 THE☆ どツボ@東京芸術劇場

2008年7月24日(木) 19:00
劇団たいしゅう小説家
THE☆ どツボ!!
F列21番@東京芸術劇場小ホール2

モト冬樹さん扮する小説家が
愛人関係を隠すために来る人来る人に嘘をついてどんどん
ドツボにはまっていくストーリー。

上演時間2時間、クレッシェンドでドツボにはまっていきます(笑)
モト冬樹さん、お、おもろい。雰囲気からしていいですね。

今回の舞台いちばん印象的でよかったのがゆきなりくん!
そのゆきなりくん役は篠田光亮さん。
役柄的にもストーリー的にもかなりおいしい役だけど、
それを見事に好演♪ これはいい役だー。
モト冬樹さんのアドリブっぽい突っ込みも
面白かった(確かに、篠田さん、上戸彩に似てる・・)

途中、少しパターンが読めるような笑いや、若干長い間があったりで、
たたみかけるような感じではなかったんですが、
最後の最後のあの描き方はとっても素敵。プロポーズの時の話、
あれはいいもっていき方だなぁ。と思いました。

保田圭さん、キャラクターにあってて、しかも舞台映えしますねー。
ぜひいろんな舞台に出てほしいなと思いました。

八神蓮さんファン、かなり客席に多かったとみた!
(誰も入れないでねシーンのあの八神さんが出てくる回数は毎回違うのかな)
そして彼の彼女役のAKB48篠田麻里子さん、
初舞台とは思えないくらい印象的。インパクト大!
他のキャラクターでもぜひ拝見してみたいところです。

p.s. 今日は小銭じゃらじゃらおばちゃんがかなり客席のひんしゅくかってました。
   私が座ってた席の数列前の席ではありましたが、
   舞台終盤、小銭入れを取り出して、なにやら勘定してるようなしてないような。。。
   じゃりじゃりじゃりじゃりちゃりんちゃりんという音が響き渡り。。。
   これ隣のお連れさんも絶対気になってたと思うんだけど、注意してほしかった。。


08/07/26 カムカムミニキーナダルマ@シアターアプル

2008年7月26日(土) 19:00
カムカムミニキーナ
ダルマ
20列21番@シアターアプル

すっごく濃密な2時間15分でした。
全体は大きく三部構成で、二部のあたりでなんとなく
大きな展開に予想はつくものの、予想以上に濃密に展開。
そして一つ一つのシーンの描写やセリフまわしがとっても面白かった♪

まずは今回の舞台の主役ともいえる沙悟浄(八嶋智人さん)。
武器さばきがかっちょいい。そして他のどのキャラクターとも相性がいい感じ。
時には面白く、時には真面目に、客席いりじや
ネタ披露(これは毎回違う?今日は猿と物理の先生)などなど、
沙悟浄の安定感(とつっこみ)が舞台をひっぱってる感じでした。

そして猪八戒(藤田記子さん)の動き!道具さばき!
身のこなし、段差越えとか歩き方がほんと軽やか。音しない感じ。
みてて気持ちよかったです。
7年後に・・というシーンは、あれ実際言われたらつらいなぁぁ。。

楽しかったのは、信長(松村武さん)。
お、おもしろい。ボケがすっとツボに入ります。楽しい♪
それに対する沙悟浄のつっこみもナイスっ。

今回の舞台、冒頭に山崎樹範さんの一人開演トーク(?)が
あって、最初は、ん?ちょっと内輪ネタ系?と思ったりもしましたが、
崖の上のポニョのくだりとかかなりうけてしまいました(笑)
田舎へ泊まろうは、ほんとに出演される?

あとインパクト強かったのが姫(田端玲実さん)の
”しょーりゅーけんっ”や”なっとー!”、”サンクス!”といった数々の意味不明行動。
あれだけ堂々とみせてもらえると楽しいです!

そして猫ランチ!(佐藤恭子さん)。のそっとした猫の動きがいいっ!
幽霊になってダルマと孫悟空を入れ替えるシーンは見事でした。

あと、講談師役の方の、講談師の”後”のセリフの活舌が気持ちよかったっ!

ちなみに全員で何度もやってた指あげる「フィィィー」ってのは
何か今はやりのネタとかなのでしょうか?(テレビぜんぜん見ないのでわからない)

まわりではいびきをかいてる人もいらっしゃいましたが、
各シーンの描写がほんと濃密な感じなので、全部きっちり理解しようとすると
脳細胞が消費されて睡魔におそわれてしまうのかも。

シアターアプル、結構後方でしたが、かなり傾斜があるので
舞台がとっても観やすい。ここがなくなってしまうのはさみしいなぁーー。


08/07/28 ウエディング・ママ@世田谷パブリックシアター

2008年7月28日(月) 19:00
ウエディング・ママ
1階F列15番@世田谷パブリックシアター

最初観劇前は、木の実ナナさんが主役でどーん!と前面で
っというイメージで思っていたんですが、
キャスト一人ひとりに見せ場があり、特に3人の子供
香寿たつきさん、新納慎也さん、平田敦子さん)は大活躍でした♪

香寿たつきさんは、オープニング、キャリアウーマン的な登場で、
ヴァルトシュテッテン男爵夫人(モーツァルトね)と同一人物とは思えない!
さすがでございます。
しかも声がいい! 最後少し歌声も聴けましたが、いい歌声でございました。
もっと歌って欲しかった~。ってかこの作品、ミュージカルでもよかったのではと
思ってしまったくらい。。

新納慎也さんは、パーティや2幕ラストシーンでも、
手の動きや全体の動きがみてて気持ちいい♪
キャラクターがまたよくて、歌声も素敵。特にクリスマスパーティでは
もっと歌い続けてほしかったくらい(でも結構たっぷり聴けたのかも)。
また、今回のキャラクター設定も楽しい設定です(キス・・・)

そして平田敦子さん。最近どこかで拝見した方だ・・・・と記憶を
たどっておりましたら、昨年末に観たつゆ男@シアタートップスだ!
あのつゆ男の一人何役もの演じわけはほんとにすごかった。すごみもあった(笑)
今回の舞台では、だめだめな旦那を持つおばちゃん(?)を好演!!
表情がですね、もうほんとなんともいえません。素晴らしい。

そしてその3人のお母さんが木の実ナナさん。
この方は、かつらや衣装が変わると、いやーイメージががらりと変わる。すごい。
モンティ(井上順さん)との絡みでは、かわいいって思えますほんと。
ただ、一幕冒頭で、この三姉弟妹が、あれだけ泣いて嫌がるほど
すさまじいママではないんちゃうかなぁと思ったりもするのですが。。
いいママじゃないですか(笑)

この舞台、脇を固めるダンディな3人のリッチな紳士も見所の一つ。
井上順さん、尾藤イサオさん、田中健さん、
あなたは誰がタイプ?といいたくなるくらいまさに三者三様の魅力。

2幕の展開が楽しいです。ミュージカルではないけど、聴きどころもある!
井上順さんのはじけたダンスもみれます!

セットは、主に下手セットと上手セットに分かれていて、
新納さん香寿さんファンなら下手側、木の実ナナさんファンなら上手側がおすすめかな。
比較的シンプルなセットだけど、空港の案内ボードだけがやたらリアルな印象でございました。

結構音楽が響き渡る感じですねこのホール。
ラストの方で流れるリトルマーメイドの曲とかすごく気持ちよく響くのです。
時々流れるホルン(?)か何かの金管の音だけは、
なんとなく生で吹いてるっぽい臨場感(少しはずした感じ)でした♪それもよし。

公演は8月4日まで。世田谷パブリックシアターにて。

p.s. お土産つきでした♪


08/07/31 夜と星と風の物語@シアター1010

2008年7月31日(木) 19:00
音楽劇 夜と星と風の物語
~「星の王子さま」より~
1階14列10番@シアター1010

美術と照明がまずオープニングから美しい!
もうこのオープニングで物語の世界にすーっと入っていけました。

そして飛行士の曽世海司さん登場。
その時も、ちょうど曽世さんの頭の上くらいに雲が!!
すごいぞあの雲!と、ただただ驚きのオープニングでした。

そして星の王子さま登場!
毬谷友子さんの王子、か、かわいい!
声や動きや仕草が私のツボを刺激しました!
脇にいる時の動きがもう愛らしくて愛らしくて。
カテコでノリよくかわいく飛び跳ねている姿は、劇中の王子そのままでした♪
毬谷友子さんのほかの舞台もみてみたくなりました。

舞台は、星の王子さまをちょっとひねった感じの作品。
小中学生料金もあったけど、子供向けという感じではなかったです。

そして今回もう何が素晴らしかったって、音楽!!
生演奏なのですが、これが素晴らしい生演奏。

まずギターの方以外譜面台がない。
全て頭に入ってるということですね。素敵~。
ピアノ(築田佳奈さん)の音色、特に高音は星が輝くようにきらーんとした音でした。
クラリネットの稲本渡さん、
今回音楽担当されてる稲本響さんの実弟さん!クラ回転かっちょいー!
そーしーてー、ヒューマンビートボックスMaLさん!
この方の口からつむぎだされるビート、音がすごかった!
まったく違和感なく音楽にとけこんでいて、あの手のしぐさがまた
みてても気持ちい。この舞台をとっても盛り上げてますね。
彼の舞台とかぜひいってみたいと思いました。

さらに!今日はなんとサンテグジュペリの命日だったそうで、
特別カーテンコールだったのです!ラッキー♪
ここで、稲本響さん登場!
ピアノ椅子に座り、演奏スタート!
おおお、少し強めのピアノのこの音色、気持ちいい!
そこから、どんどん他の楽器が参加していって、
ヒューマンビートボックスMaLさんが加わって全快!
稲本響さんもピアノ椅子からお尻をジャンプする位のりのりで、
この曲がこれまた素晴らしく頭に残ってですね、感激後数日たった今でも
まだ頭に残ってます。この曲、会場でCD売ってたんだろうか。。
売ってたら買いたかった。。。

舞台とライブ、2倍楽しめた、そんな観劇でした♪


08/08/01 宝塚BOYS@シアタークリエ

2008年8月1日(金) 18:30
宝塚BOYS
1階17列7番@シアタークリエ

前回かなり話題となった舞台の再演ということもあり、
今回は初日にいってまいりました!!

おばちゃん役の初風諄さん、いい味出されてますねぇ。
窓を吹いてて、稽古場に入ってくるシーン、そしてあのお芝居。
会場からの拍手も暖かかった。歌声もとっても素敵でした。
皇太后ゾフィーのイメージはこれっぽっちもありませんでした。さすがです。

この舞台は、基本的に「お芝居」なんですね。
セットも、稽古場、寮の2つが基本。特に寮のセットの時は、
小劇場的な匂いを感じますね(と思うとクリエの17列目はちょっと遠い)。

また、最初に、稽古場での男子部の歌を聴いて、ん?と思ってしまったんですが、
そう、キャストさんはほとんど歌える方・踊れる方ではないんですね。。。
吉野圭吾さんだけ別格)
ラストシーンでも、かなりがんばられたとは思いますが、うーん、これだと
宝塚の舞台にはのるのはどうなのかと思ってしまいましたが、
そんな中、この方にはのってほしいかもと思ってしまったのが
池田和也役の山路和弘さん。いい味だされてます。
一升瓶のシーンとか好きです。

ちなみに公式HPの「宝塚男子部について」というページを
読んだら、音楽学校の生徒たちと遠足いったり海水浴いったり、観客限定とはいえ
共演も実現したりしてたんですね。今回の舞台では「馬の足」にかなりスポットが
あたってしまっていて、そのあたりがなんか少し軽く感じられたような・・・

今日は初日カテコということで皆さんから挨拶がありました!
山内圭哉さんは、あぁいうキャラなんでしょうね(笑)
舞台上で耳垢かいてそれを見るという行為を繰り返すのも毎回同じ!?
(あのゴホゴホだけはもうちょっとうまくやってほしい!)

p.s. スポットライトの動きが何度かぎこちなく感じてしまって残念でした。
  あ、追ってるな・・・みたいな。


08/08/09 由比正雪~半面美人の巻~@本多劇場

2008年8月9日(土) 19:30
流山児☆事務所
由比正雪~半面美人の巻~
O列4番@本多劇場

お誘いを受けて、流山児☆事務所の舞台を観てきました。
唐十郎さんの40年前、28歳で書いた作品とのこと。

冒頭の殺陣シーンは迫力と勢いがあって、おおおおっ!と。
冒頭からこの殺陣シーンまでは身を乗り出して見てましたのですが、
不覚にも一瞬睡没してしまい、
島原の乱から逃げ帰った!?というあたりで少しわからなくなり、
その後ぽんぽんと飛ぶ印象の展開についていけなくなりつつも、
柳生十兵衛、金井半兵衛、丸橋忠弥、
そして由比正雪のキャラクターを楽しみつつ、
映像効果や最近のネタが入りつつも舞台全体に漂うアングラ的雰囲気を楽しんでました。

シアターFのゲストコーナー
「すごくわけのわからないけども、おいてきぼりになるような勢いのある芝居」
とおっしゃってたんですが、うん、確かに、そんな印象。
ちなみにこの”勢い”についてちょっと考えてみたんですが、
40年前にこの舞台を当時観たらもっと勢いを感じたかもしれないけど、
今の感覚で観ると、流れ的には私には少しゆっくりに感じました。
それが逆にまたいいのかもしれませんね。


08/08/12 不毛会議@劇小劇場

2008年8月12日(火) 19:30
1970 PROJECT Vol.2
不毛会議
自由席@劇小劇場

初日に観てきました。
近い!
とにかくステージがめちゃめちゃ近いです。
ステージ上の足の振動が客席まで伝わってきます。
仮面ライダー龍騎の萩野崇さんが目の前です。
めっちゃかっこいいです。
客席下手側に座るとより近いです♪
(自由席。座席数は確か130席くらいかな)。
ちなみに電話シーンのあのセリフは・・・・

StudioLife の甲斐政彦さんほか、個性的な役者さんがたくさん。
私的には、谷戸亮太さんの少尉の独特の挙動不審具合がツボでした。
しかも後半、少尉、ちょとぐっとくるセリフをいいます。いい役だ。。。
大根田良樹さん、おおお、先日のみつわ会の
暮れがたに出てられた方だ。
高塩誠さんのキャラも味があっていい。

それぞれの役者さんがそれぞれの個性的キャラーを好演されていて、
戦争末期のある夜の会議を通して、
戦時中の上下関係、若者達の本音、熱意、恋愛、不条理などいろいろな人間模様が描かれてます。

こうした実力ある役者さん達をこの距離で観れるのはすごいっ!
ほんとに近いです。最後列でも全然近い。
オペラグラス不要です(一応持っていったけど・・)

ラストの展開は、あぁぁ・・・

作=なるせゆうせい
演出=大岩美智子
休憩なしの1時間45分。ちょうどいい長さです。


08/08/13 四十雀ノコイ@THEATER/TOPS

2008年8月13日(水) 19:00
ケイファクトリー Produce
四十雀ノコイ
E列7番@THEATER/TOPS

四十(しじゅう)から始まる大人の恋・・・・
みたいに想像してたんですが、ぜんぜん違った!!

強烈な登場をする妖精のような女性によって
四十男達の心がぐるぐると変化し、
ぽっぽっぽっと次々と花が咲いていくような、
観終わった後、あったかい気持ちになれる素敵な舞台でした!!

最後の暗転の瞬間、客席からも割れんばかりの勢いある拍手!
(と思ったらその後にさらにもう一展開あった・・)

観終わった後の余韻がまたいいのです。
笑って、泣けて、前向きになれて、気になる役者さんが
たくさんできて、リピートしたくなりました。

上演時間約1時間35分。昨夜寝不足にも関わらず、
全てのシーンがよくてまったく睡魔おそってこず。
どのシーンももう一回観てみたい。

次々と登場してくる登場人物がほんとに魅力的!
見事な演出、脚本も素敵!
(作・演出はIOH(アイオー)の林邦應さん)

山崎直樹さん、
金太郎飴のような表情という役柄から最後に見せるあの表情がいいっ!
吉井怜さんとの後半のシーンには涙してしまいましたです。

その吉井怜さん、登場シーンがかなり強烈です。身体柔らかい!
登場前に期待感をあおる四十男達のセリフの応酬を聞いて、
そーんな女の子出てこないよね・・と思ってたら出てきました。
びっくりした。
期待感通り、いやそれ以上のインパクトあるキャラクターを好演!
最初ちょこっとだけ固くなっちゃっているかなと思う場面も少し
ありましたが、まわりの四十男さん達(笑)との絡みで、
どんどん輝き輝かせる一輪の花という印象でした!素敵でございました。
特に脇や後ろにいる時の目線、表情、足の仕草などもいいんですよね。
ぼろぞーきんシーンも楽しい。

井之上隆志さん、はいはいパン屋のしゃっちょさんですよーは爆笑!
冒頭の井之上隆志さんと山崎直樹さんとのやりとりの部分も好き。
(最後の携帯は、あれは自分からかけたということでしょうか?)

黒田アーサーさん、かっこいいー。
でもおじーちゃん!? そしてガングロと呼ばれ(笑)。。

小野剛民(オノヨシミ)さん、メールを読んだ後の表情がいい味!

名和利志子さん、ん!あのあと二人は!?

坂東工さん、熱いノリ、好きっす! 超リスペクト!

ほんとに今回、登場人物全員がいい人で、どのシーンも見返したい、
そう思える作品でした。リピートしたい!

公演は8月20日まで。新宿THEATER/TOPSにて。


08/08/15 こまつ座闇に咲く花@紀伊國屋サザンシアター

2008年8月15日(金) 18:30
こまつ座 闇に咲く花
9列12番@紀伊國屋サザンシアター

先日通し稽古を拝見させていただいてましたが、
その時とは、セリフを変えたのではと思ってしまうくらい、
伝わってくるものがより大きくなってました。部員紹介で涙がでました。。

一度通しで観てるのに、全てのシーンがほんとに印象的で、
もう一度観たいシーンはどれと聞かれると全てのシーンが候補になるくらいです。

第一場 御賽銭箱(おさいせんばこ)
第二場 御神籤(おみくじ)
第三場 神鈴(すず)
第四場 種銭(たねせん)
第五場 御守(おまもり)
第六場 太鼓(たいこ)

御守かなぁ。。種銭も好きだなぁ。。御神籤は楽しいし。。やっぱり選べないです。
アンケートとったらどれになるんだろう。第六場も前向きになれます。
各シーンに出てくるエピソードや食べ物、流行モノの話もまたいいんですよね。
(私の後ろに座ってたおばーちゃんの懐かしそうな相槌は心地よかったです)

間とかセリフの声とかが、ほんと心地よく、すっと入ってくるんですよね。
そしてぐっと重い中にふっと持ち上げる演出がとっても好きです。
暗転でギターの生演奏の曲が変わったと同時にあがる幕もいい。
カーテンコールの登場の仕方もいい。

そしてですね、この舞台のパンフレット、これとてもお勧めです。
まず冒頭の井上ひさしさんの前口上が面白い。

そして栗山民也さんの2ページに渡る文章は帰りの電車で
読んだのですが、とてもわかりやすく栗山さんの思いが
伝わってきて、今日の観劇の感激をよりひとまわり大きくしてくださいます。

お次、パンフレットの辻萬長さんの文章、舞台と同様に、
ぐっとくる部分とふっと持ち上げる部分のバランスが絶妙~。
「周りの戦争未亡人たちに実権を握られつつも、しっかり支えられて生きている(笑)」
という部分、思わず読んでて微笑んでしまいました。

ギター生演奏の水村直也さんのページでは、弾いてる曲のことや
(クラシックを水村さんが編曲して弾かれてたんですね!
 しかも弾き方も現代風にならないよう気をつけられてるとのこと)
お母上の話もぐっときた。。そして最後の「セリフと合う時もあれば、
合わない時があってもいいと思っていますよ」という部分もなんか好き。

このような感じで全出演者の文章が載っているのですが、
どれも読みやすく、すっと入ってきて、もう一回観たくなります。
そして皆さんお写真の顔がいいっ!(カメラマンさんグッジョブ!)

これだけ載ってて800円はお得。
なんか今回の感激レポ、パンフレットレポみたいになってしまいましたが(笑)
観劇前、休憩時間、観劇後、リピート前に一冊、オススメです。

終戦記念日という日にこの演目を観たこともより印象深く記憶に刻まれました。

公演は8月31日まで。紀伊國屋サザンシアターにて。


08/08/16 庭劇団ペニノ 星影のJr.@ザ・スズナリ

2008年8月16日(土) 19:00
庭劇団ペニノ 星影のJr.
I列4番@ザ・スズナリ

一度観てみたいなと思っていた庭劇団ペニノさん。
観にいってきました。

最初に、はさみこまれてたタニノクロウさんの「観劇の手引き」を読み、
主人公の少年は、演劇経験がなく、2年前にフランスから日本に来たばかりとのこと。
その彼のための教育プログラムのための擬似家族の演技が始まります。と。

擬似家族。。。いまひとつ理解できてないまま観劇スタート。

最初は、後輩役の飯田一期さんや、父の久保井研さんの演技が
しっかりしていて、少年役のラヴェルヌ拓海クンもかっこいい少年で、
屋根裏部屋のババァやウインナ妖精との絡みなども楽しく観てたのですが、
母親が、父親に縛られて犬にされてしまったあたりから、ちょっと観ていてつらくなり。。
そうなってほしくないなーという方向に展開していき。。
最後も、あぁ水鉄砲。。。

と観終わった後の気持ちはかなり精神的に重かったのですが、
ふっと振り返ってみると、
最初と最後の喪服シーン。
庭には茄子と胡瓜。
今はお盆。

回想だったってこと?
擬似家族ということは、それぞれの登場人物が
引きこもり少年のためにそれぞれの役割を演じたと。。
そして最後、撃て、撃てと父親から言われて、
自ら水鉄砲で愛人を撃ち、引きこもりから立ち直り・・・
あの梯子の花々は!?
この少年は誰?
回想?
少しわかりかけたようで、でもまだこんがらがってる状態です。

でもやっぱりあの縛られた犬は観ててつらいです。
タカヒロ君が近づくたびに、あぁぁぁと思ってしまいました。
このあたり、「教育」がテーマということで、足を運んだお客さんの中は、
あれま・・・・とちょっとそのギャップを感じた方も多かったのではないかなと。
特に演劇が初めての女性を連れて行くにはあまり適さないかも・・と思いました。
でも、深読みしたい、謎解きしたいというような人を連れて行くと
観劇後にいろいろ話せていいかも、とも思いました。

舞台セットは、噂には聞いてましたが、
煙突の煙や、1階と2階と屋根、蛇口、そして庭、梯子、ラストの花々。
かなりリアルに作りこまれてて見ごたえありました。


08/08/17 劇団M.O.P. 阿片と拳銃@紀伊國屋ホール

2008年8月17日(日) 14:00
劇団M.O.P.
阿片と拳銃
J列8番@紀伊國屋ホール

「観て!」
といろんな人に言いたい舞台でした。

役者陣の魅力はもちろん、セット、照明、雰囲気、転換、
そして最後の生ライブ!!
あまりにも満足すぎて言葉が出てこないくらい。

滝口ヒカル役のキムラ緑子さん、
最初のシーンの上手にいる時から雰囲気にもうひと目惚れでした。
転換のたびに時間軸ががらっとずれるので、若い時だったらいおばーちゃん
だったりするのですが、その切り替えがすごい!
ラストの、ホーム→出会い→ライブ だけでもすごい!
どのシーンも雰囲気たっぷり、見惚れます。
そして声が好き!歌声も好き!
登場からもう目が釘付けでしたが、ストーリーが展開するにつれて
どんどんファンになっていって、最後のライブでどーんと背中を押された感じです♪

滝口新吉役の三上市朗さん、見事な老い方。。。
しばらく同一人物ってわからなかったです。

守山良文役の小市慢太郎さん、いい役者さんだー。
かっこよくて味があって、役柄のかもし出す雰囲気をすごくうまく出されてます。

とにかく構成がとってもよくできてるのです!!
(作・演出はマキノノゾミさん)
100円の話とかにしても、持って行きかたがうますぎる!
笑いどころもあり、ホロリともきて、優しい気持ちになれる、うーん、いい!
舞台っていいなーと心から思いました。
もういっぺん誰かを誘って、観せに連れて行きたい舞台です。
観客を飽きさせない度満点です!
最後のセピア色の出会いシーンとか素敵~。ダメ押しされた感じ。
そして皆さんセリフの声がいいっ!
木下政治さんとかとっても好き!
あーほんとにいい舞台だったです。
まさに観劇に感激!

ところで滝口さんの息子さん(関戸博一さん)、
お母さん(キムラ緑子さん)を訪問した時に持ってた傘が
ビニール傘でしたが、これはなぜビニール傘だったのでしょう(もうお一人は普通の傘でしたから)。

あと2年後に解散を発表された劇団M.O.P.
必見です。


08/08/29 StudioLife マージナル砂漠編ゲネレポ@紀伊國屋ホール

2008年8月29日(金) 14:00
劇団スタジオライフ マージナル砂漠編 ジュテレスチーム ゲネプロ
紀伊國屋ホール

先日、稽古場を拝見させていただいた
スタジオライフのマージナルの砂漠編を
観にいってきました!

純粋なキラ(松本慎也さん)
ふっと見上げる表情とかが純心です。
そしてふわっと浮いて消えてしまいそうな雰囲気のキラ。
グリンジャ、グリンジャーっと叫ぶキラの声が耳に残ってます。

そしてグリンジャ(曽世海司さん)の目尻の刺青メイク、かっこいいっ!
アシジン(岩崎大さん)の包み込むような頼もしいかっこよさ。
この二人の戦いシーンは迫力です。圧倒!
そして音楽もかっちょいいっ♪

もともと壮大なストーリーなので、もうどんどん展開します。
前夜たっぷりと睡眠をとっておいてから観にいきましょう。
一人ひとりのキャラにもっと背景がありそうで、
都市編が観てみたくなると思いますよ
(都市編では、砂漠編の裏の都市で何が起きてるかが描かれる)

三上俊さん、美しいー。「ミカル」役ですが「ミカミ」に聞こえます♪
超能力者センザイマスター(林勇輔さん)が結構ツボです!
いいキャラクターだー。

最後の海のシーンの演出、照明と演出で、こう舞台がほんと流れてる感じ。
巨大なセンザイマスターも必死につかまってました。
そしてその直後のあのお姿!!おおおお!

キラがどこからきた何者なのか、少しわかったような気がしてますが、
「じゃぁ説明して」といわれると、うまく言えない。。。
また、あれは何だったんだろうと謎の数々。これは都市編にその謎が
隠されているのだろうか。。というわけで次は都市編観てきます!

追記→都市編観てきました!


08/09/03 StudioLife マージナル都市編ゲネレポ@紀伊國屋ホール

2008年9月3日(水) 13:30
劇団スタジオライフ
マージナル 都市編 ウームチーム。

い、いい、都市編いいです!!!
砂漠編を観てたからか、都市編、かなり入り込めました。

まずはメイヤード(青木隆敏さん)のストーリー、
そしてキラ(荒木健太朗さん)誕生の背景など、
そうだったのかーっと壮大な世界感に感激♪
特にメイヤードがとっても印象に残りまして、
ちょっとジーンときてしまいましたです。

月の女性が美しく、地球と月の交信とかも描写がうまいです。
今の世界からつながった2999年の世界。
砂漠編の後半部分にSPOTがあたった感じでしょうか。
砂漠編はグリンジャが中心に展開した印象ですが、
都市編はアシジン(仲原裕之さん)に軸がうつる感じです。
ミカル役の三上俊さんも都市編ではぐっと活躍の場が増えます!

としょの家にいた鳥が籠から羽ばたいてマザにとまって。。
あぁマザ・・・なんと。。。

砂漠編でも楽しかったセンザイマスターのキャラクター。
林勇輔さん、ますますパワーアップしてました。お、おもしろい。。
そして肉体も鍛えられてます。

このマージナル、もちろん都市編だけを観ても楽しめると思いますが、
砂漠編をみてから都市編をみると、砂漠編で謎に思ってた部分が
こうどんどん紐とかれていて、砂漠編で気になっていた人物達が
深く描かれていて満足度超高いです!


08/09/03 ひらり、空中分解5GB@赤坂RED/THEATER

2008年9月3日(水) 19:00
ひらり、空中分解
5GB Five Guys Burger for seat
G列8番@赤坂RED/THEATER

バラバラに見えたそれぞれの登場人物が
どんどんつながっていくさまが気持ちいいっ!んですが、
なんといっても各キャラクターが楽しい!♪
全員笑わせてくれます(笑)

まずはびんたされまくり(笑)の坂本充広さん、乞食具合が最高っ!
ベーコンの大波誠さんとビーフの若山慎さんコンビの
テンポ感や、バーガーの食べっぷりも楽しい(終演後バーガー食べたくなった)。
レタスの八幡朋昭さんとピクルスの枝元萌のペア(といっとこう)
もいいコンビです。キャラクターの持ち味が出まくりです♪
そしてチーズの松川貴弘さんとトマトの山口景子さんの
婚前カップルのやりとりがこれまた楽しいんですが、
山口景子さん、キャラクターさいこー。
前向き突進型的な女の子をめちゃめちゃ好演。
声がいいから留守電の声も心地いい。前にバンドワゴンの時も
声にノックアウトされたんですが、今回はまた違ったキャラでめちゃいい!
ケーセラーセラーと一曲歌フルで唄ってたシーンだけ、
このトマトちゃんの魅力がすこーしかたくなってたような・・・
気がちょいとだけしましたが、一途なトマトちゃん大好きです!

後半のひらり5人のライブシーンも楽しかった!客席も手拍子で参加!
八幡さんが指名して振ってたシーンは、アドリブですよね?
あぁいうのも面白いっ。

セット自体は一見シンプルなんだけど、
舞台中央にスクリーンがあって、
そこに各シーンを象徴する写真が映写されるんですが、
これが結構気持ち的に入り込めるんですよね。
あ、今バーガー屋だ、今橋の上だ、今どこどこだ・・・と。
こういうスクリーンの使い方は好きでございます。
舞台はNYなので、ニューヨークが好きな人は、
知ってる場所の写真がたくさん出てきてそこも楽しいですよ。
ってかですね、この舞台、シーンの数がめちゃめちゃ多いのです。
数分に1回くらいの割合の場面転換なんですが、
これがまたいいテンポ感になってるんですよね。

途中、時間軸の前後にん?と思いはじめたら、
そのあたりからどんどんつながっていきます。
そのテンポ感が心地よく、ラストも、ここで
終わりかなというところからさらに二展開あって満足!
あっという間の1時間40分(休憩なし)。

ちなみにタイトルの
Five Guys Burger for seat
の for seat って何だろう・・


08/09/06 花組芝居 怪談牡丹燈籠@あうるすぽっと

2008年9月6日(土) 13:00
花組芝居 怪談牡丹燈籠
I列17番@あうるすぽっと

久々の花組芝居。
昨年の20周年ラストの忠臣蔵から
九ヶ月の充電期間を経ての公演。
プログラム見たら、皆さん髪型とか
印象がなんとなく変わっていて、
九ヶ月という時の流れを感じたり、いや、でも
これはメイクと髪型のせいかもと思ったり。。

怪談牡丹燈籠は、「落語」「怪談」の常識を覆したという
三遊亭円朝さんの作品とのことですが、
円朝さん自身が高座で語った本作はなんと
十五日間にも渡って完結する長編大作とのこと!
これを今回花組芝居さんは休憩ありの2時間30分で上演!

堪能してきました!
仇討ちもので、こわいかと思いきや、怖くないです!
ってか、随所に遊び心満載です。登場するアイテムや
出てくるネタは今のもの。それがこの舞台の世界感と
変にミスマッチでありながら溶け込んでるのが楽しい。

三遊亭円朝さんの語りではじまるのですが、
最初桂憲一さんと気づかなかった!その後下手から出てきたシーンで、
あ・・・と思い。ぺしっと頭を叩かれて桂がずれてリーゼントに
なったシーン、最後なんていって上手にはけたか聞こえなくて残念!
(前方の客席の人は笑ってたのできっと面白いこといったと思うのですが)

水下きよしさん、わ、わかい!

お米(大井靖彦さん)とお露(磯村智彦さん)の幽霊コンビが楽しい♪

プログラムの人物相関図をみてもわかるのですが、
登場人物が多く、いろんな場面があり、ちょっとこんがらがったりしますが、
最初の飯島(e-jima。水下きよしさん。かっこいー)と黒川孝蔵(北沢洋さん)との
シーン、そして黒川孝蔵には息子がいて・・というシーンさえ覚えていれば大丈夫。
ってか、このシーンを見逃すと、ついていけなくなるので遅刻しちゃだめです。
ちなみにプログラムの人物相関図、同じ役者さんでも役が違うと本人の写真が
微妙に全部違ってるのが楽しいです。ってか、桂さんこわいっす(笑)

舞台が本郷近辺だったのも、以前本郷三丁目に住んでたものと
しては懐かしかったりしました。

セットですが、昨年の忠臣蔵のラストシーンで印象的だった
立て板のセットみたいなのが、今回いたるところで現れていて、
裏っかえしになると全然違う絵になってたりして面白かったです。
また、ぼぉーっと花を照らすように浮かび上がる照明等も不気味に綺麗です。

今回、実は初のあうるすぽっとだったんですが、
観やすいし、ロビーも広く、休憩時間も退屈しないし
(今回はロビーで、今回の宣伝イラストのために描き下ろされた
岡田嘉夫さんの原画展も開催中だったりします)、
いい劇場でした♪


08/09/07 クロカミショウネン18 弔@OFFOFFシアター

2008年9月7日(日) 19:00
クロカミショウネン18

B列11番@OFFOFFシアター

ち、近い!楽しい!
葬儀会場である畳の応接間と庭のセットが劇場に
溶け込んでいて不思議な空間。客席と舞台がめっちゃ近いです。

この舞台、隣同士の2つの劇場で、
同一時刻同一キャストによる公演。
しかも、今年はじめに上演された前回公演の
NINPU妊XXX婦SANJO」からもつながっているとのことで、
なんと3作品が連動しているとうすごい企画。
しかもその前回作を今回の上演期間中、2日間、
無料上映しているのです!

開演前、前の列の人達がみていた祝との関連図っぽい紙が
気になって必死にさがしたんだけど見つからず・・・
と思ってたら帰り際に配られましたっ。
そう、終演後に配られるのです。この弔が祝というもう一つの
作品とどうつながっているかが・・・
ということは、前の列の人たちは、隣の劇場の「祝」を
観た方達だったということですね。

休憩なしの1時間40分の舞台なんですが、かなりたくさんの
登場人物が出てきます。しかも、一瞬だけ出てくる人もいたりして、
おそらくその人はもう一つの「祝」の方でメインで出てるんでしょうね。
また、あれ?そこで笑う?的な一部客席の反応をみてると、これは
祝の方を観た人がわかる的な笑いかもしれないなと思いつつも、
弔だけみててもとっても楽しい作品でした。

展開的にはドタバタ化するんですが、行き過ぎないところで
収束してくれるので観ててテンポ感もよくて楽しいんです。

親父さん(猪俣俊明さん)と虎之助(杉本政志さん)のやりとり
とかめっちゃ面白い。親父さんのあのおならはアドリブ(本物)!?
それとも効果音!?

謎なのが田中地球(ワダ・タワーさん)の存在。
かなり意味ありげな存在で、人物相関図みても「?」「?」
という記号ばかり。な、なんなんだろう。祝を観ればわかるのだろうか・・

渡辺裕也さん、このセットの雰囲気にとけこんだ安定感!
奥さん(米田弥央さん)美人すぎ!若いし!
この二人の出会いも気になってしまう・・・
このよくできたっぽい奥さんがいるのに不倫に走るとは・・・
それにしてもヤンバルクイナとかいう言葉が出てくるあたりも面白いっ!
設定が楽しすぎです(作・演出は野坂実さん)。

また娘役の山田留美さん、いいキャラクターだー。
ますます田中地球さんが謎になります。

そして明智大五郎(久米靖馬さん)、後半いきなりの登場です!
祝の方で前半活躍されてたのでしょうか!?このあたりいきなり
かなりインパクトのある方がどんどん出てくるので多少混乱しつつも、
深く考えずに楽しめます(笑)

弔を観終わって。。「祝」がとても気になりました。
ってか、祝の状況設定だけ読んでも面白いです。
栗田家がオーナーのレストランが舞台。
この「弔」で行われている葬儀の日に、
亡き母親の意思を引き継いで通夜であっても営業を続けていたレストランに
この葬儀の日に突然ある女性が来店、今日このレストランで
結婚式を執り行う予約をしたという・・・そこにどんどん
親族たちが来店するという設定。。お、おもしろすぎる。

この祝と弔は、セットの中にある時計が同じ時刻を刻んでいます。
(開演と同時に時を刻み始めるのです!)
DVDとかでテレビ2台で同時再生しながら観てみたいかも・・・

水曜日に「祝」観にいってきます!


08/09/08 戸惑いの日曜日アパッチ砦の攻防より@サンシャイン劇場

2008年9月8日(月) 19:00
戸惑いの日曜日アパッチ砦の攻防」より
12列18番@サンシャイン劇場

一幕石野真子さんめっちゃかわいー。
二幕ビビアン(小林美江さん)さいこー。笑いすぎて涙出た。

全編ドタバタコメディ調ではありますが、
二幕の展開が楽しい!!
一幕はどちらかというとコメディとしての展開は
ゆったり笑わせる系かなという印象だったんですが、
休憩後の二幕は、その一幕で印象づけられたキャラクターの魅力全開。
鏑木家と鴨田家の面々が楽しすぎです。

まずは鏑木家から。
娘役の中澤裕子さん、セリフの間に味がある!いい演技しはります♪
あめくみちこさん、いいっ!!
二幕のマイベストキャラクターはあめくみちこさんです!
一幕は単なるおばちゃんという印象だったのに、二幕、その魅力が大発揮。
チャーミングな部分、強さ、弱さ、そして一幕よりぐっと若く見える!
この前妻役の魅力をほんとフルで出すような脚本(三谷幸喜さん)
と演出(佐藤B作さん)とあめくみちこさんの演技。
素晴らしいー。スリッパも気持ちいいですっ。
升毅さん、今回佐藤B作さんの代役でキャスティングされたなんて
わかんないくらい、電器屋さん(!?)を好演、軽さと人柄がいい感じで出てました!
(プログラムのプロフィール欄が「東京都出身」、えー、これだけー?)

お次は鴨田家。大変な目にあった鴨田家。
西郷輝彦さん、静かで真面目な中にも少しユーモラスを感じる
あたりの雰囲気が、みてて落ち着いて安心して笑えます♪
妻役の石野真子さんのキャラクターが対照的でもうかわいくて。。
飴なめながら話すところとか、袖への走り去り方とかほんとーにかわいい♪
そしてこの二人から産まれたというユミちゃん(山本ふじこさん)の
キャラクターがこれまた強烈(笑)

恋人役の小林十市さん、本物のバレエダンサーだったんですね!
プログラムのプロフィールを幕間に読んで、
スイスのベジャール・バレエ・ローザンヌに入団と
書いてあって、おぉぉぉと。二幕ちょっと注目していたら
確かに歩き方とか背筋がぴーんとしていて綺麗っ。

部屋のセットは、とってもいい感じ。背景が時間に従って
夕焼けっぽくなっていくのも素敵でした。
ただ、下手の玄関のドアの音だけが、録音って感じで残念だったなぁ。。

いやーでも二幕のラストのキャラの深堀は楽しいです。
ビビアン最高ー。そーきたか(笑)


08/09/10 クロカミショウネン18 祝@下北沢駅前劇場

2008年9月10日(水) 19:30
クロカミショウネン18
祝 IWAI
F列13番@下北沢駅前劇場

先週隣の劇場で同時上演されていた弔を
観たのですが、祝の方は隣で同時上演されているというのを
忘れてしまうくらい、作品として楽しかったです!
事前にざっとしたあらすじを読んでましたが、
予想以上の脚本で、楽しかったー。

最初、出だしはちょっとスローテンポなINという
感じでしたが、じょじょにドライブがかかり、
どんどん展開していって、おっと、どうなるんだろうと
ある意味みてるこっちもハラハラしながら楽しめました!
みててちょっとこんがらがったりするんだけどそれがまた楽しい感じ。

秋彦役の関根信一さん、「式」「クシュン」
司会さいこー。いい声したはります♪
がらっと衣装変えたシーンは、誰かからつっこみあるかと
思いきや、あれ、ないんだーと(笑)。司会かっこよかったです!

吉川アダムさん、素晴らしい。
展開の軸になってますね。
彼女の演技がぶれてないから安心して楽しめたと思います!

そして弔でいうところのお母さん、米田弥央さん、
レストランではウエイトレスのようですが、
ちょっとした表情や仕草がツボ。小芝居が楽しいです♪

また、三国孝一役の中泉裕矢さんの微妙な表情もいいっ。

明智君(久米靖馬さん)、後半出てこないなぁと思ってたら、
そっか、後半は弔でご活躍でしたね。

渡辺裕也さんは祝はほとんど一瞬だけのご登場なんですね。
でも1時間40分でこれだけの人数出演ということを
考えるとそれで皆印象に残ってしまうのはすごいのかも。

田所さん(細身慎之介さん)のセリフなど、伏線もちゃんとその後つながったりして、
もう一度祝を観ても楽しめる作品と思いました!脚本よくできてる!

こっちは椅子が快適でした!終わってほしくなかったくらい。

そして最後のシェフ(古賀亜矢子さん)のセリフ。。
これは前回作品につながるのでしょうか。地球さんとの関係は!?
気になりますー。


08/09/12 セレブ気どり@シアター1010

2008年9月12日(金) 19:00
セレブ気どり
@シアター1010

真那胡敬二さんと丸山裕子さん以外は
オーディションで選ばれた方達というこの舞台。
の初日を観にいってきました♪

丸山裕子さんって、声優でもあるのですが、
キャプテン翼の石崎了の声や、
ドカベンの夏子さん、はじめ人間ギャートルズのゴンの声の方なんです。
で、私は石崎了の声って今でも耳に結構印象に残っていて、
今日舞台で拝聴して、あーーーー確かにー!と懐かしくなりました。

さてこの舞台、オーディションで選ばれた方達、みんな結構若い。
二十歳前後くらいの方が多い感じでしょうか。
さらに出演者かなり多い。そしてみんな鼻に
赤いクラウンの鼻をつけてます。
この鼻、カテコではぜひ外して素顔をみたかったのだけどなー。
若い子達が多いのであれば、やっぱりいいなと思った人は顔を
覚えたいのに、あのクラウンの鼻があると顔がよくわからない。
チラシの写真もあの赤い鼻のおかげでよくわからないし。。

最初、開演前に客席から一人男性が連れ出されたのですが、
ちょっと手順がいまいちかみ合ってなくて、あの男性には
「お、おつかれさまでした」といってあげたい。。

上演時間は休憩無しの1時間45分。
コメディって難しいよねーと思いながら観ておりました。
若い子達を見守って、応援してあげるような気持ちで観劇に臨むといいかもですが、
それにしては当日券5500円は高いかと。

ドラム、ベース、ピアノの生演奏なんですが、生演奏なのに
なんかちょっとリズムがずれてたり、歌とあってなかったのも残念でござりました。


08/09/14 どんずまり・・・稽古場レポ

2008年9月14日(日) 13:00
私立だるまセブン公演
どんずまり… 稽古場レポ

舞台どんずまり…の通し稽古を拝見してきました!
(公演名に”てんてんてん”が付くんですね)
瀬下尚人さん、藤浦功一さん、川平慈英さん、もう声が通る通る。
テンションが高まった時の声のインパクトが半端ないです。

作・演出は、劇団方南ぐみ樫田正剛さん。
前の方へどうぞーとおっしゃってくださり、
なんと樫田さんの前の席に座らせていただきまして。。
特等席で拝見してまいりました!
(この写真中央手前が樫田さんです。私が座ったのがその二列前の席♪)

とあるショーパブに集まる人達の人間模様を描いた作品で
登場人物が、最初は交わりがないように見えるんだけど
交差して、絡み合い、ふきだまり…、どんずまり…
表裏、見栄、夢、現実・・・翻弄して、翻弄され・・・
そんな人間模様が、個性的な出演者によって描かれ・・・

・・・るのですが、出演者の方達、濃い!
いい意味でめっちゃ濃いです!!
この出演者さん達を客席約二百の
シアターモリエールで堪能できるのは贅沢だー!

THE CONVOY SHOW瀬下尚人さん。
緊張と弛緩の差に、観てるこっちも心地よく翻弄されます。
かっこいいシーンから、あらまっという展開まで、
まさに体張っての瀬下さんの魅力大全開!
バーテン、かっこいーです♪
下の写真のポーズは、おっ!!

藤浦功一さんの動きのキレ!(&切れ?)
アリスとのコンビ具合が楽しい♪ 一方で
藤浦さんと瀬下さんとの絡みは、ぜひこの写真をご覧くだ・・・
おっと、やめときましょう(笑)
本番でたっぷりとお楽しみ下さい。
ああああオーシャンビュー!(意味がよくわからないのですが・・笑)

川平慈英さんのノリ!
手足をはじめとして体中、特に表情の動きは必見です。
かなり動きがはやくて一瞬でも目を離すと見逃すかもしれません。
そして早口言葉対決、すごいです。
しゅわくちゃしゃつひゃくちゃく。。。これしかも連続で!
また、暗転中にJazzyなBGMが流れるんですが、口ずさんではりました♪いい声~

このお三方の演技、毎日変わるのではないかという一種のアドリブ的ライブ感を
すっごく感じました。相手への反応やセリフがほんとに「生」なんだってのが
びんびん伝わってくるのでございます。これぞライブのよさ!

ちなみに↓この写真のシーンが行われている際、舞台上手で
その下の写真ような感じで声を出されてたりします。
(多分ここ舞台袖なので見えないと思う。多分)

また、なか。たつやさん(本業マジシャン!)の手品もすごい!
かなり間近でみてましたがまったくわかりませんでした。
ヒカル役の斉藤佑介さんのブログによると、
稽古中に、何も無いところから急に物体を出したりもされるそうです。
すごいー、楽しそうー!

あれ?消えた!


スタジオライフ小野健太郎さんの立ち姿とセリフまわし、
そして動きにも注目です♪
↓このシーン、瀬下さんのこの表情、原因は・・・

長谷部優さん、川平さんから逃げ回り、
瀬下さんにでれっとする感じの対比が面白い♪
そして各シーンでみせる一瞬の表情にドキっ。
翻弄されるヒカル(斉藤佑介さん)との絡みにもドキッ。

この舞台、各シーンごとに暗転になるのですが、
暗転直前に、続きが気になってしまうようなセリフやショットが入るので、
暗転中に次どうなるんだろう・・と考えてると暗転があっという間です。
逆にその暗転が心地いいかもです(今日は実際に”暗”転ではなかったので)。
たとえるならば、連続ドラマを初回から最終回まで一気に観た感じ!

最後に瀬下さん、藤浦さん、川平さん、そして小野さん4人から
動画コメントいただきました。めっちゃ雰囲気楽しいです!
最後にコメントでもおっしゃってますが、ラストは、おぉっ・・・・!!です。
では、はい、お待たせいたしました、コメント動画です!

公演は9月17日から23日までシアターモリエールにて。
このキャストとこの内容とこの近さでチケット4800円。
チケットはほとんどの日程は完売ですが、
18日(木)と22日(月)だとまだ大丈夫とのことです。

(ドラマでいうところの)放送枠拡大の最終話、きっと興奮します。
私、めちゃめちゃ興奮しました。保証します。
どんずまり!いえーーーーい!

p.s. 瀬下さんが手にもってるもの、本番では何になるのでしょうか♪

[作・演出]
樫田正剛
[出演]
瀬下尚人
藤浦功一
山素由湖
小野健太郎 (StudioLife)
斉藤佑介
江原里実
佐藤仁志
なか。たつや
中塚未乃(天然スパイラル
川島広輝
群雲葛馬(劇団タイプラボ)
長谷部優
川平慈英

■関連サイト
 ・劇団方南ぐみ内の公演HP
 ・どんずまり・・・稽古場ブログ
 ・おけぴ携帯用劇場MAP[新宿シアターモリエール ]


08/09/17 青猫物語@シアタークリエ

2008年9月17日(水) 19:00
青猫物語
10列7番@シアタークリエ

セットがステージ上にしっかりと作りこんであって、
雰囲気満天、しかも最初のきたろうさんの
語りの出だしも自然でいい感じ。現代から戦前の
カフェ・青猫の世界にふっとタイムスリップした感じで
心地よい観劇スタート♪

1幕。
北村有起哉さんのあのパフォーマンスのたびにびっくり(笑)
あれ、うまくいかない時もありますよねー。どうなるんだろう。
ちなみに1幕は、冒頭の本田誠人さんの強烈なインパクトが
楽しかったのにその後出てこなかったのが残念(他の役で出てた?)。。
シーンも多くて登場人物も多いのですが、結構濃くて個性的なキャラなわりには
ちょっと控えめでおとなしい印象で、ちょっぴり間のび感も感じた一幕でした。。

が2幕!
楽しかったでごわす♪
北村有起哉さん閣下、楽しいー。仕草も楽しいし、しゃべり口調も楽しい、
ちょこまかした動きや腰の曲がり具合など、見所満載です。
笑いどころもたくさんあって、ちょっぴりはらはらしつつ、
応援したくなるキャラクターですね!
黒谷友香さん。ラストの衣装がとっても素敵っ!
背も高いっ。かるーい天真爛漫ぶりがよかったです。

きたろうさんのマスターぶりもいい。
雰囲気というか味がありますね。軽めだけど(笑)
ラスト、みてるこっちも翻弄されます。
大か小か!おおおおお!
テンポ感も気持ちいい。2幕はあっという間でした。

そ・し・て、山田ウメの北村岳子さん!あはははは!楽しいっ!
ステージを楽しみまくっておられる感じです。声もいいっ!
パフォーマンスも思い切りがよくて、こけ方もダイナミック!!
キャラというかインパクトが強すぎる感も一瞬だけ頭をよぎりましたが、
すぐに打ち消しました(笑)
観ていて楽しいし、舞台に躍動感が出てすごく楽しかった!

あと音楽も素敵でした。
最後に流れる曲とかもメロディー美しいんですよねー♪

いろんなバックグラウンドの役者さんたちも結構出ていたりして、
プロフィール等で一人一人注目すると結構面白かったりするんですが、
全員に少しでも見せ場やセリフを与えて・・というように感じられたのと、
どことなく皆さんかたい印象だったんですよね。。ただ逆にそれが
戦前のあの時代のレトロな雰囲気にあっていたといえばあっていた気もするのですが。

2幕の展開は楽しかったのですが、もすこし登場人物整理して、
もすこし上演時間短くして、もすこし安くしてくれると嬉しいなと思いました。

上演時間:2時間35分(途中20分休憩)


08/09/18 どんずまり・・・@シアターモリエール

2008年9月18日(木) 19:00
私立だるまセブン公演
どんずまり・・・
G列6番@シアターモリエール

このシアターモリエールというキャパ200人位の空間で、
このキャストでこの近さ、そしてこの熱気!
オペラグラスなんて全然不要。出演者がこっちの方向いたら
自分を見てるのではないかと錯覚するくらい近いです。

つい先日通し稽古を見せていただいたのです
が、
通し稽古の時に比べてセリフや芝居も変わっていて
テンポ感もパワーアップ、あっという間の2時間!
一度観てるというのを忘れる位、とっても新鮮でした!

瀬下尚人さん、演技熱い!体も熱い!燃えてます!
真剣さと前向きさ、どんずまっても上を向いて突き進む
というケンの気合がビンビンきます。
そんなケンのまわりでおこるいろんな出来事。。
足ひっぱるのもいれば邪魔する輩、変な道にひっぱりこむ輩、
翻弄する人される人、一方であたたかく支えてくれる人などなど、
そんな人達の描写が軽快でかつDEEPで面白い舞台です。
(演出は方南ぐみ樫田正剛さん)

藤浦功一さん、動きが綺麗っ。
くるっとまわってほんの一瞬とまる、あのぴたっという瞬間が素敵!
ちょっとやんちゃな両刀使いの”こわる”(小悪?)を気持ちよく好演ですっ!
芝居をメモる時の、あの「目」、最高です。完全にヨシオでした。
そして瀬下さんとのラブシーン(!?)、暗転のタイミングもうまいなー(笑)

川平慈英さんは、エロ悪(笑)でしょうか。
ノリは軽いけどDEEPでずる賢そうなテレビ局のエロリーマン。
飲み屋の悪ふざけ的なノリかと思いきや、そこから人々の関係の輪が
崩れていく様をみてると、ほんと人間関係ってちょっとしたことから
崩れるんだよねと改めて思ったり。
翻弄する立場翻弄される立場両方の視点でみてると興味深いです。
川平さんは表情の変化がほんと楽しいですっ。脇にいる時の表情もみてると楽しいっ!
慈恵医大の慈♪ 稽古場では沖縄ネタでしたが、これ日替わりなのかな!?
あの早口シーンも、毎日内容違うのかも。
ちなみに今日は最初のシーンで舞台上の照明のところからクリップか何かが
ぽとっと落ちてきたのですが川平さんすかさずアドリブ。さっすがー。

そして藤浦功一さんとの早口対決、この藤浦さんの言い方が
先日拝見した時からめっちゃめちゃテンポ感良くて面白くなってた!
私も思わず爆笑してしまいました。この早口シーン大好きなのです。

なか。たつやさんの手品も、なんか毎日違ってそうな感じ。
今日はボーリングのボールでした。びっくりした。どこにあったのあのボール!?

今日すごく印象に残ったのが小野健太郎さん(スタジオライフ)。
料理が得意なゲイ藤吉郎を好演!お竜へのつっこみめっちゃ受けた(笑)
瀬下さんの手を股間にすりすりするのもなんかエロくなくみれてしまうのが不思議。
動き、仕草、そして声のはりが気持ちいい!場が引き締まります。
バーでの後ろ姿やお尻のラインも雰囲気が出てたっ!!

そしてお竜(山素由湖さん)、ちょっととぼけた感じの間がいいっ!
ほんと何歳なんだろう。。。パンフもほかの方結構生年月日女性でも
書いてるのにお竜はやっぱり書いてなかった。。。
でもとあるサイトで発見。
ええーーーーーーーーーー!見えないーーー!!!

ラストは出演者勢ぞろいの○○○!
私、あのタップの最初の踏み始めの、コツッコツッていう
入りというか前段階というか直前の助走というか、
その後の怒涛のTAPに入るあの直前数TAPがたまらなく好きなのです♪
藤浦さん、瀬下さん、川平さん、3人並んでのSHOWは圧巻。
ただ、後列だと、前の人の頭でステージの床面はほとんど見えないので
TAPの足元が見えなくて、それがちと残念ではありました。

また、暗転の真っ暗さとBGMが期待感と想像力をかきたてて
いいなって思ってたんですが(ばさっとスクリーンがおりてくるのもすごい!)、
今日は暗転中に外に出たお客さんがいて、
扉の外から光が入ってきて、さらにその後のシーンでそのお客さんがまた
戻ってきて、二度、頭のスイッチが切り替えられてしまいました。
こういうのはちょっぴり残念(ドアに黒いカーテンとかあったらよかったのかも)。
あと客席に携帯アラームが鳴り響いてましたねぇ。
いいシーンだっただけに客席がその雰囲気を壊してしまうのは本当に残念。
携帯切っていても電源自動ONアラームってありますからね。
これ、ほんと気をつけましょう。

ってなこともありましたが、この近さでこのキャストの方達を堪能
できるのはほんとーに贅沢なひととき。笑いあり、楽しい手品あり、
モノマネあり!、対決!?あり、劇中劇!?あり、一方で真剣なシーンや
心理的な面をぐさっとつくようなセリフや演出もあり、
観終わった後、ふわっと気持ちが軽くなるというか、
どんずまった後、上を向いて上昇入りました!みたいな、そんな気持ちになれます♪

でも、川平さんがオーナーからの電話の直前に言おうとしたせりふが気になる・・
なんていおうとしたのでしょう?


08/09/19 双頭の鷲@ルテアトル銀座

2008年9月19日(金) 18:30
双頭の鷲
11列19番@ルテアトル銀座

開演前、ロビーにて「咳をする場合は
ハンカチ等を口にあてて・・」というような張り紙発見。
はて、と思って席に座ると、会場内のアナウンスも携帯よりも先にこのアナウンス。
他のお客様からのクレームがあったような説明でしたが、
それにしても携帯電話よりこの咳に関する注意事項を優先とは。
さらに休憩時間にも、2度にわたり咳についてのアナウンス。
確かに、舞台自体、非常にシーンとした場面が多かったです。
痛くなったお尻の位置をなおそうとちょっと座る角度を変えた時に
ギュってなる椅子のきしみ音さえも気になるくらい。
でもここまで注意するのって。。驚きでした。
今日はカメラが入っているような張り紙もあったのでそのせいも?
途中、押し殺して咳してる方もいらっしゃいましたが、
それよりも飴の包み紙の音も響き渡ってました。これをまず注意してほしいぞっ!
(あと、アナウンスの言い方もちょっと一方的に感じて悲しかった)

さてこの双頭の鷲。モデルはかの王妃エリザベート。
そう思うと、結構すっと入ってきました。

上演時間は3時間半。途中15分休憩が2回。
キャストは6名。オペラでよくみる結構凝った大味のセット。
そう、この演目、歌がないオペラのような印象でございました。
動きは基本的にスローペースで、
お芝居というよりは型にはめて展開している印象。
セリフも独特のアクセントで、なんというか物語の朗読劇を
聞いてる感じでした(でもちょっと聞き取りにくかった)。

私は美輪明宏さんの舞台ははじめてだったのですが、
綺麗です。うん、確かに美しい。光ってる!男であることは忘れてしまいます。
でも年齢設定との開きが・・・31歳の設定ですよね。
オペラだとこの開きも「歌唱力」でカバーといったところですが、
舞台では美輪さんの「オーラ」でカバーしてた感じでしたっ。

相手役の木村彰吾さん、なかなか演技が若いっ。
3幕では盛り上がってテンション頂点の階段シーンでセリフ忘却のハプニングも。。
ラストの階段落ち、なるほど。。
このラストシーンはうまいなぁと。絶対拍手したくなりますね。

ジャン・マレージャンコクトーに依頼した際の言葉
「一幕は沈黙、二幕は饒舌、三幕は階段落ち」、これ見事にそのままあてはまってます!
笑いや涙といったポイントはなく、丁寧に作られた上品な感じの舞台でした。


08/09/19 双頭の鷲@ルテアトル銀座

2008年9月19日(金) 18:30
双頭の鷲
11列19番@ルテアトル銀座

開演前、ロビーにて「咳をする場合は
ハンカチ等を口にあてて・・」というような張り紙発見。
はて、と思って席に座ると、会場内のアナウンスも携帯よりも先にこのアナウンス。
他のお客様からのクレームがあったような説明でしたが、
それにしても携帯電話よりこの咳に関する注意事項を優先とは。
さらに休憩時間にも、2度にわたり咳についてのアナウンス。
確かに、舞台自体、非常にシーンとした場面が多かったです。
痛くなったお尻の位置をなおそうとちょっと座る角度を変えた時に
ギュってなる椅子のきしみ音さえも気になるくらい。
でもここまで注意するのって。。驚きでした。
今日はカメラが入っているような張り紙もあったのでそのせいも?
途中、押し殺して咳してる方もいらっしゃいましたが、
それよりも飴の包み紙の音も響き渡ってました。これをまず注意してほしいぞっ!
(あと、アナウンスの言い方もちょっと一方的に感じて悲しかった)

さてこの双頭の鷲。モデルはかの王妃エリザベート。
そう思うと、結構すっと入ってきました。

上演時間は3時間半。途中15分休憩が2回。
キャストは6名。オペラでよくみる結構凝った大味のセット。
そう、この演目、歌がないオペラのような印象でございました。
動きは基本的にスローペースで、
お芝居というよりは型にはめて展開している印象。
セリフも独特のアクセントで、なんというか物語の朗読劇を
聞いてる感じでした(でもちょっと聞き取りにくかった)。

私は美輪明宏さんの舞台ははじめてだったのですが、
綺麗です。うん、確かに美しい。光ってる!男であることは忘れてしまいます。
でも年齢設定との開きが・・・31歳の設定ですよね。
オペラだとこの開きも「歌唱力」でカバーといったところですが、
舞台では美輪さんの「オーラ」でカバーしてた感じでしたっ。

相手役の木村彰吾さん、なかなか演技が若いっ。
3幕では盛り上がってテンション頂点の階段シーンでセリフ忘却のハプニングも。。
ラストの階段落ち、なるほど。。
このラストシーンはうまいなぁと。絶対拍手したくなりますね。

ジャン・マレージャンコクトーに依頼した際の言葉
「一幕は沈黙、二幕は饒舌、三幕は階段落ち」、これ見事にそのままあてはまってます!
笑いや涙といったポイントはなく、丁寧に作られた上品な感じの舞台でした。


08/09/22 アル☆カンパニー ゆすり通し稽古レポ@SPACE雑遊

2008年9月22日(月) 14:00
アル☆カンパニー
ゆすり 通し稽古レポ@SPACE雑遊(新宿)

出演者三名(平田満さん、井上加奈子さん、大谷亮介さん)
の存在する世界というか空間に
するすると、ススススと、そしてずずずずと
深みに吸い込まれていくような舞台でした。
75分の舞台ですが、この上演時間の中に
すごくドラマがあって濃密なのです。
客席数もわずか80席。近いんだけど近すぎないし、
ステージはそんなに広くないんだけど、左側の窓の向こうの
アパートや庭が想像できるくらいの広さを感じました。

まだ初日前なのであまり深くは書きませんが、
タイトルの「ゆすり」。から想像できるように、「ゆすり」です。
東海林さだおさんの絵が入ったチラシを見ていた印象で
”ゆすり”の手口をネタにしたお芝居かなと思ってましたが、
こうなんといいますか、
「ぐらぐらとゆすった」みたいなニュアンスもある「ゆすり」でした。
「ゆすり」の裏側にあるドラマ展開
(身体の内側にぐっと入り込んでくるような禁断の・・)に、
思わず身を乗り出してみてしまいそうになりました!
(脚本・演出:青木豪さん)

平田満さん、虚ろな目線と、テンションの切り替えが
ほんとにダイレクトに伝わってきます。
また、なんといいますかどう接していいかわからない人との間にできるような、
会話の間のあの独特の「間」、長い「間」なんだけど、
はっとする直前でその間が破られて・・といった”間”に引き込まれました。

井上加奈子さん。最初は、ほんとに突然来られて困惑してる様子が
リアルに伝わってきました!(返事の仕方一つとっても!)
そして後半の神経症、兄に対する想い。。すごいです。
ベッドの上のシーンではどうなるんだろう・・とドキッ。。。

大谷亮介さん、朴とつとした中に煮えたぎる熱さ。
背負って抱え込んでいる様子がとってもよくわかる。
ラスト、それらがちょっと溶けていったように思いました。
大谷亮介さんのセリフがずっしり響いてきます。
ふと、私自身の記憶の中にも、妄想が事実化してるのも
あるかもと思い返してしまいました。あるかも・・(汗

客席数わずか80席でお値段も当日3800円!
好評のため25日(木) 14時に追加公演が決定したとのことで、
この追加公演は、私が通し稽古を拝見した22日現在ではまだ
チケット大丈夫とのことでしたので、この機会にぜひどうぞ~♪
(9月30日の新百合ヶ丘公演もあるとのことです)

あ、あとですね、
FM世田谷にゲスト出演された放送も本日バックナンバーをUPしました。
(作演出の青木豪さん、そして出演者全員出演。チラシ秘話も聞けますよ♪)
放送をおけぴで聞けます→ こちら

p.s. 庭で鳴いているあの泣き声は。。。ん?

公演HPはこちら

p.s.2. 客席のざぶとんが2枚重ね、これ嬉しい♪


08/09/22 鳥の眼@シアターミラクル

2008年9月22日(月) 19:30
ラカンパニーアン
鳥の眼
自由席@新宿シアターミラクル

最初、開演前、ステージで女優さんが踊っていて、
これからどういう感じで展開していくのかなぁと思っていたら、
うぉ、ステージの端で着替えがはじまってちょっとびっくりしました。

でいざ開演。
じょじょにじょじょに各人物にSPOTが
あたっていくんだけど、古い昔からのつながりみたいなものが
それぞれの登場人物の女性に息付いているように感じられて、
動きに躍動感があり、愛、死、原点、関係性、つながり、輪廻
みたいなことを感じた舞台でした。

出演者は6名ですが、皆さんほんとに魅力的。

成本千枝さんと扇田拓也さんの
過去を背負った二人の結びつき、名前の由来、不思議な関係、
そして自分自身の誕生にまつわる話。。。
舞台上で布で隠されているとはいえ裸になったり、
感情が身体からストレートに出ている演技に圧倒ー。。

明樹由佳さん、なんかちょっと胸打たれましたです。
独白シーンはもうぐっと見入ってしまいました。。
でもラストの選択は・・・おぅぅぅ。
ちょっとした表現の面白さも私的にツボでした。
メダカの飼育機はうけた。。

立花あかねさん、女医。に、にあう。
足組んでステージ中央を見つめる姿がかっこいいっす。

そしてへび役の岸波綾香さんの躍動感が気持ちいい。
ストーリー上はちょっと不思議な第三者的存在で、
いろいろちゃちゃやらつっこみやらいれたりするんだけど、
彼女がこう全てをわかっていて、世界を上から観てる感じ(鳥の眼?)。
最後は物語をハッピーエンドにという意図からか、
自らつながりの続きに登場したりされるのですが、
ポールを使った動きとか側転とかみててほんと気持ちよかった。

ふく職人の貝塚建さん、いい味だわー。
あの帽子似合うー。ふくへの愛を感じた!!

今回の舞台は、生DJなのですが、工藤ケンタさん、
あのさりげない手の動きがいいっ。生DJで舞台って気持ちいい。

舞台上で着替えをしたり裸になるシーンもある(見えないけどね)ので
ドキっとしたりもしますが、別にそれがいやらしいという感じではなく、
例えば着替えはそこで原点に返って別の役へと生まれ変わったのだと思えたり
愛はなくても二人は支えあってつながっているのかなぁと思ったり、
なんかいろいろ感じるところがありました。うまくいえませんが。

健康と幸福といったことや、背負ってる過去のこと、
それよりもっと大きな視点で人間が昔から大きな流れで
受け継いできてるものといったことなどを感じる、
鳥瞰図的な舞台だったなぁと思います。
ほんと各シーンが印象的でした♪

シアターミラクルという劇場もはじめていったのですが、
この距離感、いいですね。役者の息使いが聞こえてくる感じです!!
生って素晴らしいー

上演時間は約1時間40分



08/09/27 眠れぬ夜のホンキートンクブルース完結編稽古場レポ

2008年9月27日(土) 20:00
水木英昭プロデュース第7弾
眠れぬ夜のホンキートンクブルース 完結編 ~ホスト参上~
通し稽古レポ

水木英昭プロデュースの通し稽古を拝見してきました!
「WELCOME TO ホンキートンク!!」
という声と、アカペラで歌われた曲が頭に残りまくっております♪
(曲の旋律も素敵だけどその曲を歌うシーンとのマッチ具合が最高~)

今回はゲスト陣もすごいです。
まずは土居裕子さん。前回拝見した際は極道の姐さん役でしたが、
今回は○○役! 歌声も楽しめるのですが、今回舞台で拝見していて、
特に仕草や表情、そしてセリフの勢いや間といった
もういろいろな魅力(ステージ横で控えられてる際の笑顔も楽しいのです)
に私はメロメロです。真剣な大人の部分と純粋な子供の笑顔の両方の魅力
といいましょうか、ひとことでいうと「素敵」です。必見です。

そしてFROGSでめちゃめちゃキレのあるダンスが
印象に残ってる柳澤貴彦さん(ミュージカルテニスの王子様にもご出演ですね)が
かっこよくてかわいらしい新人ホスト役を好演!(一部を動画でご覧いただけます♪)

川口真五さん(仮面ライダー響鬼のトドロキ役の方ですね)、
柳澤さんと対象的な扱いの役で、見た目のかっこよさとのギャップが楽しいです。

小松彩夏さん(ドラマバンビーノ!や舞台アンラッキーデイズ主演)、
今回の作品のキーマン的存在。見た目はもちろん声も美しいっ。
いろいろな方との絡みがあるのですが、そのどれもが見所!
原育美さんとの絡みは最高です。ほとんど原さんの一人言ですがおもろすぎです。
柳澤さんとの絡みも、動と静という対比が楽しいっ。
最初に出会った時のあの反応は・・・・ということは。。。
そして、、、もう一つの一番肝心の絡みは本番にてお楽しみに!

津田英佑さん、宮本大誠さん、水木英昭さんの同級生(役)3人は、
前作までをみてなくてもこのお三方の魅力はすぐに感じ取れると思います♪
この3人は特に目線が鋭く、シアターサンモールという空間だと目があう確率も高いですよ!
そして津田さんの歌声がこれまた素敵で心に響いてくるんですねー♪

今回通し稽古を拝見してのマイ注目人物は、相澤一成さん。
その役どころも面白いですし、キャラクターの切り替えが楽しいです!
バッキュンレポーターとの絡み、笑ってしまい撮影していたカメラがぶれました(笑)

笑いあり、涙あり、歌あり、踊りあり、モノマネあり、アカペラあり、○○あり、
あっという間の2時間弱。
音楽は地球ゴージャス等の音楽も手がけられている高木茂治さん。
(最初通し稽古前にラストシーンの音あわせの稽古があったんですが、音楽ってすごいなと!)
そしてステージングはおしりかじり虫の振付等もされてる南流石さん!
(動画インタビューにもご登場いただきました!)

シリーズ完結編、今までの作品を観てなくてもまったく問題なし。
楽しめます。そして観てる人はパワーアップした完結編をお楽しみに!

お稽古の様子の一部を動画でどうぞ!!
動画の最後部分、土居裕子さん涙の理由は!?

そしてインタビュー映像もどーん!
土居裕子さん/柳澤貴彦さん/津田英佑さん/水木英昭さん/宮本大誠さん/川口真五さん/小松彩夏さん&南流石さん、
ヒトシさん/佐藤浩之さん
土居裕子さんのピースサイン、んーーかわいい。。。めっちゃお茶目。すごくかわいい(笑)

公演はシアターサンモールにて10月3日(金)から10月13日(月)まで♪

「眠れぬ夜のホンキートンクブルース完結編 -ホスト参上-」
@シアターサンモール (新宿御苑)

脚本:松田環
演出:水木英昭佐藤浩之
CAST:
 宮本大誠津田英佑水木英昭
 柳澤貴彦川口真五
 小松彩夏
 相澤一成大橋光ヒトシ松田沙希阿部未来
 宮本理英紗久真弓斉藤夏子平本隆嗣
 佐藤浩之原育美
 土居裕子 他


08/10/02 KAKUTA STAR MAN@青山円形劇場

2008年10月2日(木) 19:30
KAKUTA STAR MAN
Aブロック30番@青山円形劇場

入るといきなりもうそこはキャンプ場~。
キャンプ事務所の前に成清正紀さんくつろいで座ってはります。
で高校野球のラジオが流れていて、ラジオ放送チックに開演アナウンス。
でそこから自然に舞台スタート。
こういう、なんとなく客席に座るとなんとなくそこはもう劇中の世界
というのってなかなかいいものです(”なんとなく”でなく、これが
強制されてリラックスしてられない位になると逆にちょっとギャップがあって
抵抗してしまったりするのですけどね)。

観終わって、キャンプ場にいきたくなりました。
テント張って、星空の下や、また逆に雨が降る中で、
寝袋で寝てみたくなりましたです(一応ボーイスカウトだったので
キャンプは小さい頃たくさんしたので懐かしいという思いもある)。
キャンプ場で仲間とわいわいというのもありだけど、
ふらっと週末に一人で山に入って日ごろの情報洪水から開放されてってのもいいな
と思いつつ、でもノートパソコン持っていってしまうかも、
みたいな余計なことも考えてしまうほど”キャンプ”にいきたくなりました。
もし成清正紀さんと桑原裕子さんの夫婦役の
この二人が経営するキャンプ場あったら、ぜひ行きたい!
北の地でもおっかけていきます!

さてこの舞台、「一途」な話に更に輪をかけて「一途」な感じ。

ラスト、さゆり(高山奈央子さん)の驚いた表情、うん、
あの反応とあの時の内心の心情までどくんっと伝わってきました。
えーーーーーって感じですよね。いや、え・・・・・かな。
そして最後のとしお(若狭勝也さん)のあの言葉の意味するところは!!

今回の作・演出でもあります桑原裕子さん
(どこかで拝見した方だなーと思って記憶をたどってましたら、ランプだ!と)
演技が気持ちいい。スコーンと通ったほんとに面倒見がよさそうな、
ほんとにノリで野菜たくさん買っちゃいそうな若い母ちゃん。
そこにちょっととぼけた感じだけどやる時はやるという若い父ちゃん成清正紀さん。
肝試しのくじ引きシーン楽しかったー。

原扶貴子さんと青木岳美さんの姉妹のやりとりにはひきつけられます。
姉を心配する妹、姉の心の中、そしてそうなっちゃうんだー同級生(内田健介さん)・・・

そ・し・て・STAR MAN 星次(横山真二さん)!
一途です。でもあの状況からあぁなったらそうなる気持ちも
わからんでもない。あなただけを・・・あぁ一途・・・・
最初の登場シーンのあの虚ろな目の感じといい、
特に頬ぷるぷるは、もうセリフ以上に伝わってきました。
一方、そんな星次以上に一途というか、対照的というか、
あらまな展開のラスト。ひょえー。。。。
あそこであぁ言わなかったらあの後どういう展開になったんだろう
とかいろいろ想像してしまいました。

ころころ変わるノリがいい軽い大学生4人も楽しいです♪
若いって素晴らしい~と思ってしまった。カップルの組み合わせにもご注目♪
小堀友里絵さん、アメリカンホームダイレクトのCMの方!!!)

青山円形劇場をうまく使って
セットがほんとにキャンプ場って感じがすごく出てます。
バンガローもちゃんと作られてる感じだし、脇の道もいい。
キャンプ場受付横の伊藤園の自動販売機見てたらすっごく喉渇いてきます。
星次がお姉さんからもらっていたあのサイダーがまたキーンと冷えてそうだったのです。
(休憩時間がもしあったらあの自動販売機で買いたいです。そして左上の
おーいお茶のボタン押してみたい)

見終わった後、ねーなんでしめちゃうの?あの二人はどうなったの?
あの後彼はどうするのか、あの彼女はなぜあぁなったの?
といろいろ観劇談をしたくなる舞台です。

ちなみに平日公演にはおまけCDがついてきまして、
今このおまけCDを聴きながらレポ書いてます♪
(今、ハウワ!って叫んでるところです)
コアです(笑)

FM世田谷で放送された若狭勝也さんと青木岳美さんの
オンエアも、おけぴでお聴きいただけます!観た人も観てない人もぜひどうぞー
こちら

公演は10月5日まで。


08/10/04 水木英昭プロデュース眠れぬ夜のホンキートンクブルース完結編@シアターサンモール

2008年10月4日(土) 19:00
水木英昭プロデュース
眠れぬ夜のホンキートンクブルース完結編 ~ホスト参上~
J列4番@シアターサンモール

先日お稽古場で通しを拝見してきたのですが、
一つ一つのシーンが稽古場で拝見した時以上により印象に残りました。
あ、あの人がそうだったのかーっという展開がいろいろ
出てくるのですが、各人物が印象に残るのでわかりやすいっ!

そして、今回とくにセリフのフレーズがすっごくIMPACT大!

土居裕子さんの「しんきくさっ」とか(笑)
原育美さんの「無視・・・っ」(これ好き)
大橋光さんの「ゆーめーじゃないー」(これ頭から離れないのです・・)
津田英佑さんの「7000万!」
相澤一成さんの「公務執行妨害で」「おれ、あるから」
小松彩夏さんの役睦美を表す「地味なOL風」とか、
平本隆嗣さんの「源氏名変えます」
宮本大誠さんの「すずちゃん」
などなど。

土居裕子さんが歌に入る前の挨拶も好きー。
また土居さんのお芝居の表情や声もいいです!
下手2階側の喫茶店でのやりとりはオペラグラスでじっくりと観たいっ!

そうそう、この下手2階部分のシーンがすごく好きでございます。
喫茶店シーンと小松彩夏さん演じる睦美のおうちシーンですね。
ここの登場人物が皆素敵で。
松田沙希さんと阿部未来さんの
お笑いコンビ蔦姫、息あってますねー。
テンポ感もよくて早口のセリフも聞き取りやすくて、またラスト結構
そこそこ重要な鍵を握ってもいるこの二人、面白いです。
そして喫茶店の店員宮本理英さん、バーテンシーンや
舞台冒頭にも登場するのですが、冒頭のドレスめちゃめちゃ綺麗です。
美しい。見惚れます。ご注目下さい。あっという間のシーンですから。

水木英昭さんの政治ネタも面白かった。
ひょっとしてこの後は政治シリーズ!?
蔦姫にナイフなげて「痛っ」って舞台袖で言ってる蔦姫もかわいい。

また、佐藤浩之さん、今まではちょっとこわい悪役という印象が
強いように思いましたが、今回はプチ悪ガキって感じでかわいかったです(笑)

睦美(小松彩夏さん)と新人ホスト(柳澤貴彦さん)との関係はどうなるか!?
川口真五さんのポケットに入ったのはいつか。。
などなど見所もたくさん!

1階部分のセットは基本的に変わらないので
今何号店にいるのかはちょっと混乱しますが、
WELCOME TO ホンキートンク
からはじまる、このホストクラブホンキートンクの世界にどっぷり浸れます。

アカペラシーン冒頭の津田英佑さんの声、聞き惚れますよー。

あっという間の2時間です。
公演は10月13日(月)まで。


08/10/05 罠@サンシャイン劇場

2008年10月5日(日) 14:00
罠 千秋楽
2階6列2番@サンシャイン劇場

二幕後半のスイッチの瞬間がすごく気持ちよかった。
脳がささーって洗われた感じ。
1幕は少しまったり感がありつつも、そこで各登場人物を丁寧に
みっちりと描き、2幕それらが展開してそしてあの展開。
やられました。面白かったです。

池畑慎之介さん、あのプロポーションすごいです!
足綺麗だし細いし、胸の谷間あるし、衣装めちゃ似合うし。。。
川﨑麻世さん、声ちょっとかすれ気味かなと
最初思いましたが、経過に従って変化していく様がすごく出てて好演♪
絵描き田口守さん、味のあるいい役ー、めりはりあっていいアクセント!
神父宮川浩さん、ラストはお顔が別人のように見えました。すごい。
上條恒彦さん、がっしりとした警部こちらも好演!

そして今回の私のヒットキャラクターが杜けあきさん。
明るさ、動き、声、あの軽さがいいです。気持ちいいっ!
杜けあきさんが出る他の舞台をすごく観たくなりました。

普段、ネタばれって別に舞台の場合別にいいやんって思うんですが、
この舞台の場合は、後半の展開はブログに書かない方がいいなと思った次第です。
千秋楽ですけどね。また再演されるかもしんないしね。

楽しかったです。頭がすきっとしました。


08/10/16 劇団離風霊船 黒船だあ!@横浜みなとみらいテント劇場

2008年10月17日(木) 19:30
劇団離風霊船
黒船だあ!
自由席@みなとみらいテント劇場

横浜みなとみらいで開催中の第2回横浜フリンジフェスティバル
観にいってきました。今回観たのは劇団離風霊船
大橋泰彦さんと伊東由美子さん主宰の劇団です。

会場は、みなとみらい線新高島駅から徒歩約15分。
3番出口を出て、マリノスの練習場とかがあるマリノスタウンを
ぐるーっとまわり(ローソンをさらに通り過ぎる)、
新高島駅からみてマリノスタウンの裏っかわに大きなテントが!
(正直迷いました。到着に25分もかかってしまった。。目印が少ないっ!!)

到着してみるととても立派なテント。新宿梁山泊さんのテントなんだそうです。
テント内は、すごくしっかりした作りになっていて、
部屋というか空間がたくさんあって、場面転換なども手際がいい。
下手の部屋空間、真ん中の空間、そして上手の部屋空間、
さらに下手上部のお座敷空間、上手上部の奏者空間、
そしてステージ後方の扉の向こうの空間(草原!)。
特に最後の空間はテント劇場ならではですね。
今日は快晴でしたが、これ、雨の日にどういう形になるかも
観てみたいなと思いました。

ストーリーは、日本の鎖国が2008年まで続いていたら。。。
というもの。情報遮断された地域とかってこういう状態なんだろうなぁと。

幕末に活躍した人物と、当時の流行、また今の2008年の旬な話題などが
うまく混ぜられて(事故米ネタとかもでてくる)、幕末ワールド in 2008
みたいな感じで不思議なひとときでした。
なんだろう、見た目は幕末なんだけど雰囲気は現代みたいな感じ。

平賀源内松戸俊二さん)、竹とんぼの発明者だったの!?
またその源内をしたう”すま”役の大矢敦子さんのぱちっとした目が印象的。
そして声がすごくよう通って気持ちいいー。お着物似合いすぎです。
ちなみにラスト、あの船にかかれいてた番号(確か1047?)は??

今回ちょっと上手寄りに座ったのですが、
殺陣シーンの「シャキーン」という音がちょっとこすれうるさい感じでしたが、
上手上方で生演奏されている笛の音色がとっても心地よかったです♪

p.s. パンフレットのそれぞれの方の特技欄が楽しいです。
 伊東由美子さんはパチンコ、小林裕忠さんは洗濯!?


08/10/17 舟木一夫特別公演@新橋演舞場

2008年10月17日(金) 16:00
舟木一夫特別公演
1階14列37番@新橋演舞場

友人のおばちゃんにお誘いいただきまして、
新橋演舞場で、舟木一夫さんのお芝居&ショーを
観てきました。

客席見渡すと、なんといいますか、品のいいご年配の方達がたくさん。
お芝居「鶴八鶴次郎」は、全体的にはゆったりとした流れなんですが、そんな中、
キリっとした舟木一夫さん演じる鶴次郎のお芝居がいいっ。
間とか声のテンションとかもいいし、衣装やカツラがまたよく似合う。素敵です。
息が荒い役でしたが、ちょっとしたしぐさで笑いもおきたり、
ぼろ屋での後姿シーンなどは、かわいらしくもありました。

客席の反応も聞いてると面白いです。
劇中で、「いたばし」という言葉がでると、おそらく板橋区に住まわれているのか、
「いたばし♪」と小声でつぶやき喜んでるおばさまや、
鶴八(長谷川稀世さん)がもろうて下さいというシーンでは「え!?」という声に出ての
素直な反応。こういうちょこっとした客席の反応は楽しいです♪

でもお客さんで一番びっくりしたのは、後半のシアターコンサート。
まず幕間終了間際に、通路に、花束や紙袋を持ったお客さんたちが列を
作っておられまして。。。でコンサートがはじまって舟木一夫さんが
歌いだすと、おおっ、舟木さん、歌いながら各通路で並んでいる方達から
一人一人握手して受け取っていくではありませんか。この数がまたすごい。
あの紙袋たちの中身はなんなんでしょう。お菓子とかですかねぇ。

このシアターコンサート、舞台上に生バンドなんですが、照明が気持ちよかった。
ミスサイゴンのあのヘリコプター基地の照明みたいなのがずらずらっと並んでいて
色とりどりに上空を照らして形を作るんです。これは綺麗だったぁ。。
そして舟木一夫さんの歌。
”高校三年生”、いい曲だぁと思い聞いてました。リアルタイムで聞いてる世代では
ないんですが、なんとなく昭和の懐かしさを感じるところが心地いいです。

合間合間に入る舟木一夫さんのトーク、つぶやき系で
聞き取れないところも多かったけど、自然体のトークがいい感じでした。

そして!カーテンコール、さっきまで座っていた品のいいおばさま方が立ち上がり、
手拍子、それも手を上にあげての手拍子。前方席センターブロックは手が真上くらいのノリ!
見上げると、二階席や三階席も立っておられる方も。おおおおおおおお!

普段カーテンコールなどで舞台に向かって手を振ることはまずしない私ですが、
なんといいますか、この雰囲気にのってしまい、すこーしだけ手を振ってしまいました。


08/10/21 文化座てけれっつのぱ@俳優座劇場

2008年10月21日(火) 19:00
劇団文化座
てけれっつのぱ
3列13番@俳優座劇場

友人にお誘いいただいて劇場で待ち合わせをして
席に座ったら。。。。なんと最前列!うぉっ近いっ。
近すぎるくらい近かったです。

どたばたシーン、殺陣シーン、そして人力車から飛び降りるシーン
などは、ほんとに自分の席の方までせまってくるようで、ドキーっとします。

1幕は比較的たんたんと進み、2幕でどっと動きが出てくる感じでした。
(ストーリー的にもお芝居的にも)

1幕、若者が手を握るだけでドキドキする「きし屋」の看板奥さん、
阿部敦子さん)、確かに優しさあふれて魅力的なんだけど、
若者達が握手して興奮してる部分だけ年齢的ギャップが少々。

おばーちゃん役は佐々木愛さん。
あちらこちらで、「お母さんに似てきたわねー」の声。
お母さん、鈴木光枝さんだそうで
文化座の創立メンバーの方なんですね。皆さんよくご存知です。

客席には結構笑いもおきてたんだけど、
若干置いてかれ気味の私でして。。
展開が読めるドタバタシーンや、ちょっとがなり気味のセリフまわしや
演じてる方の”目”が泳いでるようにみえたり(最前列だから!?)
でもご年配の方には安心した展開とゆったりめのストーリーはいいのかも・・・
と思いながら、まわりの客席の反応をみて感じてました。
あ、途中落ち込んでるみんな仕切ろうとする部分のロビンの演技はとてもよかった!

あと、ストーリー的には、みんなで力あわせてきし屋を盛り立てていく2幕の展開は
ちょっと熱くいい感じだなぁと思ったんですが、その後の後半の展開で、
あの家の資金出してくれてるのは別所クンですよね。
それであぁいう行動に出るのはちょっと勝手なんちゃうのーと思ったりもするのですが・・


08/10/24 劇団SET 任侠るねっさんす@東京芸術劇場中ホール

2008年10月24日(金) 14:30
劇団スーパーエキセントリックシアター
任侠るねっさんす
1階O列1番@東京芸術劇場中ホール

小倉久寛さんの持つ雰囲気とノリ大好き♪
今回の舞台でも、若頭の小倉さん、登場の仕方から面白いー!!
リアクションや動きがとにかく楽しいです。素敵だ。。

劇団SETの本公演なので、三宅祐司さんをはじめ
劇団SETのメンバー総出演なわけですが、今回、松本明子さんが客演で
かなり重要ポジションなんですが、松本明子さん絡みの笑いネタはほとんどなく、
10歳の女の子から純粋に歌と演技で魅了。ってか、歌唱力素晴らしかったです。
バラエティのイメージから歌手のイメージにちょっと変わりました。
(ただ、松本明子さんが前面に出てる一方で、劇団SETの若手の方達が
ちょっと抑えめな印象で、それがちょっと残念ではありましたが。。)

でもSPOT的なツボはかなりたくさん♪

”だども・・”、杉野なつ美さん。いい、いいー!ナイスです。
永田耕一さんの開脚&前屈面白い!
野添義弘さん、あのちょっと抜いた感じのオトボケ具合最高ー。
良田麻美さん、カツラびっくり&楽しいー。意外性が最高ー。
白土直子さんブギウギうまい!三宅祐司さんへのつっこみの間もうまいっ♪

任侠道のお芝居ではありますが、私的には芸能や興行の成り立ちみたいなものが興味深かった。
全体的にノリのいい感じのダンスやアクションは少なめでしたが、
ラストの立ち回りは、回転舞台を使って殺陣の醍醐味たっぷりでした!
(個人的にはジャンプや宙返りありの方が好きだけど、討ち入りにはあわないか・・・)

カーテンコールでの小倉さんの一言コメント&三宅さんの中断が楽しいです(笑)


08/10/26 劇団ムーンライト 翼@新宿SPACE107

2008年10月26日(日) 17:00
劇団ムーンライト 翼
自由席@新宿SPACE107

声優の野沢雅子さんの劇団、
劇団ムーンライトの公演を観にいってきました。
場所は新宿西口の郵便局横の劇場、新宿SPACE107
観やすいけど、椅子が浅くて座布団一枚では少々お尻が厳しいですが、
今日の1時間40分位だと何回か位置調整すればなんとか大丈夫な感じ。

この演目、内容はウルトラマン誕生秘話。
前半は、なんとなくゆったり目の展開でしたが、
ウルトラマン誕生のきっかけあたりから
ぐっと展開しはじめ、最後はいよいよ興奮の初回放送へと!!。
(私的にはもうひとおし展開してほしかったけど・・)

ドラゴンボールの悟空や銀河鉄道999の鉄郎の声などで有名な
野沢雅子さんの劇団なんですが、今回は演出を
手がけられてて、舞台には”声”で出演。

ウルトラマンのアイデアをどんどん思いついていくあたりは楽しい♪
ただ、妹の京子に出会った時の京子や三郎のリアクションがあまりにも
あっさりで、逆に何か理由が。。と疑ってしまいましたが。。
恋人との関係も、本筋に絡みそうでそこまで絡まず、
でもこうした誕生秘話系のお話って楽しいなと思いました。

あと、特撮のトリックネタは面白かったー。へぇぇぇ!!


08/10/28 劇団東演 空ゆく風のこいのぼり@紀伊國屋ホール

2008年10月28日(火) 19:00
劇団東演
空ゆく風のこいのぼり
1階G列7番@紀伊國屋ホール

いい舞台でしたー。
後半、数度涙流してしまいました。
チーサオ(小池友理香さん)が一度袖にはけて戻ってきた場面、
ひろとし(原野寛之さん)が産んでくれてありがとうといった場面などなど
今でも頭に浮かびます。

主役のひとえ(古田美奈子さん)は登場からナイスキャラクター♪
ちょっとしたしぐさや、動き、目の中まで、ぜんぶ「ひとえ」でした。

おじさん(笹山栄一さん)とおばさん(溝口順子さん)。
笑顔がいいのですが、その笑顔の後ろにある、ずっと抱え込んできたものも
感じられて、特に後半の展開とその表情にぐっときます。
ひろとし(原野寛之さん)がおばさん(溝口順子さん)の
手をとるシーン、ほんとにいいシーンだった。。。場面の切り替え方も素敵。
光や音によってすっと雰囲気が変わるんですよね。
暗転時の軽快な音楽も、暗転が苦になりません。
セット自体は変わらないんだけど(このおうちセットもよくできてる!)、
同じセットでも、人気(ひとけ)のある・ないってのが出ているのがとても不思議です。

そしていいなーと思ったのが継道(能登剛さん)。
後半、いやなおじさんから一転。
この方のいろんな役見てみたい。間、表情がよくて、感情に嘘がない感じ。
後半の告白もぐっときました。

おひとりおひとりの表情がほんとによかったです。
そして声もいい。口ずさまれる歌声の声もいい♪

島の穴から水が湧き出てくる話や、星の話なども、
それを語ってる場面の演出がうまくて、これがいい雰囲気なのです。
音、照明、そして物干しや鯉のぼりのセット、いい感じ。

この舞台中にも出てきた、時刻を告げる放送(音楽?)など聞こえもしない
都会に今私は住んでますが、いろいろなことを感じました。
ばーちゃんに会いに実家に久々に帰省しようかなと思いました。
(いつもは観劇遠征するついでに帰省してますもので・・・)

なんと今回の公演は第130回公演。
劇団創立が1959年と、とっても歴史のある劇団。
今日おじちゃん役をやっていた笹山栄一さんは創立メンバーなんですね!
劇団東演の東演って「東京演劇ゼミナール」からきてるとのこと。

休憩なし1時間50分くらい。

場所は宮崎県野辺町。時代設定は現代ですが、
時代を超えて、場所を超えて、観る人の年齢を超えて
楽しめて感じ入れる作品だと思いました。

p.s. 入り口で配られるパンフレットの各役者さんの写真が
  舞台を観て感じるイメージと全然違うのも新鮮♪
  口を開け方がみなさんなかなか個性的(笑)


08/10/29 東京ギンガ堂 高峰譲吉@紀伊國屋サザンシアター

2008年10月29日(水) 19:00
東京ギンガ堂
サムライ 高峰譲吉 初日
12列1番@紀伊國屋サザンシアター

この舞台を観て、高峰譲吉という人物にとても興味を持ちました。
12歳の頃からはじまるのですが、この12歳の時点ですでにすごい。
加賀藩から選ばれて長崎に留学したのが12歳。12歳って・・
小学6年生ですよね。

劇中に出てくる下記のようなキーワード、これ全て高峰譲吉さんの発明等がきっかけで
できたものや会社なんですよね。すごい。。

東京人造肥料会社(後の日産化学
タカジアスターゼ
アドレナリン
三共(新三共胃腸薬!)
住友ベークライト

工場や汽車の音をはじめ、背景の音などがダイレクトに伝わってきます。

高峰譲吉を演じたのは串間保さん。
”ひとかわむけて”という部分が劇中にありますが、あのあたりからの
演技がとてもよかったです。お髭がはえたあたりからでしょうか。

そして私が好きなのが、スクリーンをバックの彼自身が演説風に語るシーン。
日米友好についてのいろいろな功績をきいて、ただただすごいなーと。
ワシントンDCのポトマック川にある桜並木も、高峰譲吉さんらによる寄贈とのこと。

こうした舞台を通して人物に興味を持てるってとてもいいことだと思いました。
今日は会場に住友ベークライトの方や三共の方もいらっしゃっていたようで、
自分の会社の初代社長や、商品を開発した人物の舞台ってのは嬉しいものなんだろうなぁ。


08/11/05 劇団青年座フユヒコ@紀伊國屋ホール

2008年11月5日(水) 18:30
劇団青年座 第193回公演
マキノノゾミ三部作
フユヒコ
H列17番@紀伊國屋ホール

劇場の客席に入った瞬間、セットが醸し出してる雰囲気が
好きになりました♪ 部屋の雰囲気がとっても素敵。
そして舞台がはじまると、さらに細部までほんとによく
作りこんであるなぁと関心します。窓に積もる雪とか、
お母さんの部屋とか、階段の下の隠れスペースとか。。

そしてこの部屋の配置がなんともいえずいい感じ。
いやー作・演出のマキノノゾミさん、素晴らしいです。ほんとに。

役者さんもいいっ。印象的だったのは
後妻、津田真澄さん、落ち着いたキャラがいいっ。
秋子、加茂美穂子さん、表情がいいっ。困った顔が実にいいー。
(HPのプロフィール写真は別人かと思いました!)
寺田家次男、五十嵐明さん、役的にも美味しいっ!
家主、寺田冬彦役、山野史人さん。味のあるいい役!

感覚が今風でありながら昭和9年のあわただしくもあったかい雰囲気にどっぷり浸れる作品。
カレンダーの文字、部屋の雰囲気、天井から吊るされた照明、窓の雪、窓に○○があたる音!
休憩に入る直前に上からすっとおりてきたあの文字もいいっ。開演前のBGMも素敵です。
湯たんぽにお湯入れてる時間や、湯のみにお茶入れてる時間が
まったく時間を感じない、なんか心地いい時間が流れてる感じ。
終わりも、ひとひねりあって満足!帰ってきた理由はなんなんだろうなぁ。。。
ちなみに10銭っていくらくらい?

家族の絆や夫婦の関係とかもしみじみ感じられる、とっても素敵ないい作品でした。
終わった後、思わず「いい作品でしたよねー」と隣の人にいいたくなります♪


08/11/13 おーい!竜馬 青春編 ザ・ファイナル@シアターサンモール

2008年11月13日(木) 19:00
おーい!竜馬 青春編 ザ・ファイナル
M列7番@シアターサンモール

当日券で観劇。
出演者めちゃめちゃ多い。
プログラムで数えたら47名!
そしてシアターサンモールの舞台機構もなかなかすごい!
黒船は地底から登場でした!

前半の展開はちょっとまったり。

三又又三さん。のほほんとした竜馬。
ここまでのぼーっとした竜馬も珍しいなーと
思いながら観てました。独特のテンポ感の竜馬ですね。
武地役の方、お笑いの人なんですね。。セリフまわしがちょっとつらかったです。
雰囲気作りはよかったんだけど。

タカギマコトさんのバク転、見事なんだけど、
ぜひ殺陣シーンでそのアクロバット技をみせてほしかった。。
地球バランスボールでバシってのは見事!ボーン!!

黒船の人たちはいい顔してました!

大勢で出てる方達は、ただ舞台を通り過ぎるだけでも、所作や立ち姿の
居所の無さ感みたいな不安定さをこう感じ取ってしまうんですよね。
また、どうしてもがなってる、叫んでる、皆一方向を見てる、的な、
そういう演出もあるのはわかるんだけど、私的には苦手で。。。
そして、あまり演技に慣れてない人一人一人にしゃべらせたり
という演出は内輪向色が濃くなって萎えますです。

あ、ナレーション、声いいなと思ったら高嶋政伸さん。
こんな声でしたっけ?

ラストはぐっとくる展開なんだけど、入り込めなかった。。。残念。
でもまわりのお客さんは結構泣いてる方もいたようです。

そんな中、以蔵の松谷賢示さんは軽やかな殺陣や雰囲気作りがうまかった!

それにしてもたくさん人が斬られた舞台でした。
ブシュッって音何回聞いただろう。。

サンモールで2時間40分は長い..お尻が痛い...


08/11/16 SAMURAI7@新宿コマ劇場

2008年11月16日(日) 13:00
SAMURAI7
22列24番@新宿コマ劇場

コマ最後の時代劇 by 森山栄治さん談。
この森山さんが、1幕2幕の開演前に
ちょっとした前説をするんですが、これが楽しい。
出演する役者さんみずからこうした前説をして
注意事項とか説明してくれると、
携帯電源とかそういうのより耳たてて聞きますよね。

そして楽しいなーと思ったのは、観客参加型ですとかいって、
なになのかなーと思ったら、まずは掛け声。
開演10分後にこのタイミングで掛け声かけてくださいーと。
う、うまい。楽しい演出だ。開演10分後にっと具体的に指定するあたりがGood。
そして2幕は、このタイミングで万歳しましょうと。
で万歳の直前に森山さんが「イマデスッ!」って小さく素早く言うんですが
これがまた大筋を邪魔するわけではなく楽しい。
まさに参加型エンターテイメント♪

原作の七人の侍は、コンピュータグラフィックスを研究していた大学時代、
研究室の先生が、七人の侍は基本だからみとくべき
ということでみんなで見たのを覚えています。確かに面白かった。
この SAMURAI7 はそのアニメ版のさらなる舞台版。
時代設定は未来なんですが、結構すっと入り込める内容になってます。

7人の侍役の方達は、みなそれぞれに味があっていいんだけど、
キクチヨ役のレイザーラモンの住谷正樹さん、
真面目によかったです!いいお芝居、いい動きをされてました!
中河内雅貴さん、私が座った22列から肉眼でみても、
オペラグラスでみてもめちゃめちゃかっこいい。そして立ち姿も美しいー。
山崎銀之丞さん、不思議なオーラを出されいていいっ!
メイクでの印象では若い方と思っていたら、なんと最年長!!
そして主役の加藤雅也さん。でーんという存在感。頼もしいー。

一方で、コマチ役の子役の子の立ち姿が浮いてしまってる感じで、
立ってる際、位置調整ばかりしてるように見えたのが残念でした。
なので、コマチとキクチヨのシーンも、うーん・・・と。

また、赤ちゃんの鳴き声、あれ、実際に観客席で赤ちゃん泣いてるのかと思った。
舞台上手側で泣いてる設定なのに、下手側から聞こえたんですよね。

全体的に音がどっかんどっかんくるので、これスピーカーの近くだとどうなんでしょうね。
でもこうした音に、後ろの映像、そしてお芝居がリンクするとめっちゃ気持ちいい!
そしてとにかくこの舞台、殺陣満載です。
もっとアクロバット的動きがあるのかなと思ったんだけど、
アクロバット的動きはそれほどでもなく、とにかく次から次へと、斬って斬って斬りまくり!
殺陣シーンはみものです。展開的には、あんまりセットが大きく動かないので、
ちょっとあっけない感はありましたが。。
あ、あと、セリフの直前に音のボリュームを調整する部分が妙に気になりました。

この舞台、若い観客の子達の反応を観てると、とっても入り込んでる感じ。うん。
一方でちょっと私は距離置いてみてる感じ。
私、”ノリ”と”勢い”みたいなのについていけてない? 歳? なのかしらん。。。


08/11/17 ベゴニアと雪の日@下北沢OFFOFFシアター

2008年11月17日(月) 14:30
ベゴニアと雪の日
ベンチシート@下北沢OFFOFFシアター

先日通し稽古を拝見させていただいた佐藤治彦さんの
演劇ユニット「経済とH」の公演を観てきました。

今回、まず座ったのがベンチシートなんですが、
OFFOFFシアターの最後列に少しクッション性のあるベンチが。
おおおお、これはいいかも。背もたれ度100%OKということもあり、
結構気に入りました。

さていざ開演!
通し稽古からパワーアップしてました!
例えば、ポイントポイントのキャラクターの仕草やくせとかセリフとかが、
面白く印象深くなってたように思いました。

そんな中でのインパクトNO1は、岡田静さん。
ストレートプレイで、いきなりスコーンと歌い始められるわけですから、
一瞬どきっとします。でもこれが自然なんですよね。なにしろ設定が、
”ミュージカル好きの主婦”ですから。そのミュージカル好きの主婦の練習
に付き合わされているという設定の旦那さん(今林久弥さん)
が今回の舞台のマンションの管理人さんで。。という具合にいろんな人たちが
うまーくつながっているんですよね。いやー岡田静さん、楽しかった。
確かにあんな奥さんだと大変だ(笑)

さてその旦那さん、管理人さん役の今林久弥さんですが、
最初のテレビ画面に流れた映像、そう、クイズ番組の、あれ実際に
子供の頃に出演されてた番組ですよねー。面白い!こういうの楽しいです。

そしてこの舞台の中心の二人、田端玲実さんと杉山薫さん、そして
後半出てくるはざまみゆきさん、この3人の女性のお芝居が楽しかった♪
この3人の役柄の間柄がうまーく表現されてました。

そして今回私が思わず笑わされてしまったのが内藤陳さん。
じーちゃん(役柄ね)、おもろいです! アドリブでいろいろふりまくり。
毎日役者さんたちに振るネタ変えてるんでしょうねー。楽しかった♪
そしてソファのところで朗(丸川敬之さん)に言った
アドバイス、うん、いいセリフだった。

あ、一点、えーって思ったのはですね、最後、その朗が
その場にいた全員の数をいきなりセリフの中で14人と言ったこと。
しかもそのセリフに対するつっこみが”13人でしょっ”なんだけど、
数える仕草とかそういうのがなかったので、な、なぜいきなりわかるの?
と思ってしまいました。

ほんわかとあったかくなる感じの舞台でしたが、
経済評論家の佐藤治彦さんならではの経済やビジネスみたいな切り口での舞台の
舞台もぜひ観てみたいなぁと思ったり。。
今日のルヴィヴォード交易社長(田嶋綾夫さん)の起業物語とか観たい。。


08/11/21 こまつ座 太鼓たたいて笛ふいて@紀伊國屋サザンシアター

2008年11月21日(金) 18:30
こまつ座 太鼓たたいて笛ふいて
11列17番@紀伊國屋サザンシアター

稽古場レポでは見れなかった、冒頭のスクリーン効果、
音響効果なども加わって。見ごたえ満点の舞台でございました。

稽古場レポでも冒頭からいいっと書いた通り、今日も
冒頭の木場勝己さんと梅沢昌代さんのやりとりが気持ちいいです。
特に今日は梅沢昌代さんの魅力全開!
この気丈に振舞うお母さんが、いろいろいいつつも暖かく見守っていて、
そして最後は本当に背中が丸くなって、我が子を。。。。。
袖を去るまで、最後までみてくださいね。

大竹しのぶさん。
林芙美子大竹しのぶさんの魅力の相乗効果!
二幕の創作シーンの声の七変化、見ごたえあります。
セリフに音色がある感じ。いい。。。ここちいい!!
時男の語りの後の、書かなくてはね。。。という言葉など、
特に二幕、セリフの温かみを感じます。シンプルな言葉なんだけど、
とっても温かく心に響いてくるんです。。痛いくらいに。。

大竹しのぶさん、木場勝己さん、梅沢昌代さん、
山崎一さん、阿南健治さん、神野三鈴さん、
6人の出演者皆それぞれの、声、表情、テンション、ノリといった
いろいろな魅力が味わえました。特に掛け合いが素晴らしい!!

そして最後のラジオ放送。これでまた思い出すんです。
なんともいえない余韻。

ピアノは生演奏なんですが、なんとステージ中央手前にピアノが一台設置
されているんです。ここで朴勝哲さんが演奏されるんですが、
ちょっと時代を感じるような調整をしてる印象で、
舞台の雰囲気とあっていて浸れました。
また、ふっとあらわれる原稿用紙や林芙美子自画像、キクの手紙(文字がいい!)
そうした効果がほんとに美しく響いてきます。
一幕爆竹の音には驚きました。
(一方で、客席から携帯の着信音やバイブ音が鳴り響いてしまったのは本当に残念です)

一幕の終わりは、おっとここで終わりかーという感じの幕切れ
(兵隊さんが・・・)でしたが、その幕切れの感じが休憩時間もずっと保たれていて
そのまま二幕にすっと入れる感じです。
二幕は、ぐっとくるシーン、自然と鳥肌がたつシーン、涙。。。
ぜひ劇場にて堪能してください。
千秋楽まで一ヶ月ありますし、私もリピートしたいと思ってます。

余談ですが、帰り際、エレベータで井上ひさしさんと
同じエレベータになりました。私がボタンを押すのを忘れていて
あわてて1を押すと、ふっと一言冗談をおっしゃられて、
エレベータ内が和やかな雰囲気になり、
余韻の余韻まで、感動にひたれたひと時でした。


08/11/23 innerchild i/c@吉祥寺シアター

2008年11月23日(日) 19:00
innerchild vol.15
i/c
F列14番@吉祥寺シアター

初の吉祥寺シアターinnerchild観劇。

innerchild は、いろんな方からオススメの劇団と言われていて
観たいと思っていたのですが、今日実際に観劇して、
innerchild world!堪能しました!
まず冒頭の映像と音楽、音楽の響きと曲調、そして映像の迫力、
この凝り具合が気持ちいいです。
2階のキャットウォークに設置されたオブジェや、ステージ上の
いっけんシンプルな階段セットの使われ方、奈落を客席から見せる
ことによるステージの立体感など、こうした空間の使い方が実にうまいっ。
例えば階段の左側と右側が別の部屋になっていて、階段の下が通路に
なっていたりするのですが、この二つの部屋は実際に空間としては存在
しないのにほんとにそこに部屋があるように感じるのです。
そしてドアの叩く音や呼び鈴の音。こうした音にもいろいろ種類があって、
タイミング、音の大きさなどが実にうまい。唯一今日大きすぎるんちゃうのと
思ったのは、兵隊が走りながらビービー鳴らしてたホイッスルの音くらいでした。

”インナーチャイルド”って、心理学用語だったんですね。
こうした解説が、背景一面のスクリーンを使って、綺麗に語られるように映写されます。
この作品は、このインナーチャイルドがテーマになっていて、
トラウマに悩む主人公が、母の死をきっかけに父の軌跡をたどるという
ものなんですが、そのたどり方の演出がうまい。。飽きないです。
日本から香港、インド、ネパール、チベットへとたどっていくわけですが、
それぞれの国において、民族の様子や背景、言葉!
この言葉だけでもほんとすごいと思う!中国語、英語、チベット語(?)などが
いろいろ出てきて、特に和訳した解説とかはないんですが、自然とわかるんですよね。
この外国語の組み入れ方もうまいんです。さらに出演者の皆さんの英語が
すごくリズミカルですごい。。現地の人ということが自然に伝わってきます。

役者さんはたっくさんご出演で、最初の登場人物紹介(映像を絡めて。この映像と
音楽がまた気持ちいい)の時、これだけいたら誰が誰かよくわからないかもーと
実は思ってしまったんですが、観終わって、そんなこと全然なかったです!
一人一人が印象に残るんです(役名は現地語だったりするので覚えられなかったですが)。

翼役の佐藤誓さん。悩まされながら紐とかれていって最後ふわっと
軽くなるのが見ててほんとによく伝わってきました。大好演!
玉子役の菊岡理沙さん、子供が撃たれる前と後のシーンの演技の違いが胸を打ちます。
健(タケル)役の成清正紀さん、まっすぐなセリフの数々が響いてきます。
そして士郎役の北川義彦さんのちょっと反抗期的息子ぶりがいい感じ。
ファインダーを覗くラストシーンは印象的でした。

バックパッカーの二人、ナイス助演。旅がしたくなった!
香港の女性3人組もセリフの活舌が気持ちよくてノリも楽しいっ。
ヤオウー、いい奴だー。Leon 、かっこいい!
タクシーの運ちゃん、楽しい!
インドのサルメの語りシーンは聞き応えがありました。

ヨンホン役の狩野和馬さん、いろいろな役で出られてますが、
町の人で出演されてる時のやわらかな表情と、ヨンホン役の表情の差!

今回の舞台の脚本・演出をされてる小手伸也さん、なんとご出演で、
結構キーとなるシーンでご登場されるのですが、最後の下手キャットウォークでの
セリフには、ジーンときました。小手さん、出演者の今後の予定コーナーをみると、
アニメや映画にもご出演で、そんな中また4月の銀座時事通信ホールでの次回公演
では作・演出。すごい!

一言では感想を表現できないくらい、いろんな見所がつまった作品でした。
休憩なしの2時間弱。見ごたえあります。終わった後の、
満足感で胸が熱くなりました。

ちなみに一番好きだったシーンは、チベット語しか話せない女性が経典の箱に
詰めた花を、翼が仏壇の前でひらひらさせている後方で、玉子の上から花が舞ってるシーン。
ジーンときました。

吉祥寺シアターは、客席も観やすくて、劇場の雰囲気もよくて、いい劇場!
(行きしな、一本道を行き過ぎましたが・・道沿いに看板欲しい)


08/11/26 表裏源内蛙合戦@シアターコクーン

2008年11月26日(水) 12:30
表裏源内蛙合戦
S席2階B列6番@シアターコクーン

4時間弱!
な、ながいっ!

開演前に出演者がずらっと並んでの前口上があるんですが、
うーん、あの口上は、この上演時間を考えるとなくても
よかったのではないかなと。
ひとりひとりに話させるものだから、
内容も「がんばります」的な言葉が並び、
私的にかなり期待していただけにちょと出鼻をくじかれました。

出演者がかなり多くて、メインキャスト中心であれば
よかったと思うんですが、なんというかアンサンブルの方達
ひとりひとりを順にSPOTあてていく感じで(いろんなシーンで)、
一幕は観ててかなり間延び感が。。。キャストも結構名の知れた方が多いだけど、
ん?そ、そこだけ?という方も結構いたりして。。

お話的には、平賀源内のお話なんですが、その源内という人物の
表面と裏面を描いてる感じ。
表を上川隆也さん、裏を勝村政信さん。
この二人、とても好演!
上川隆也の赤ちゃん、これは楽しい。表情もなんともいえない。
でこの赤ちゃんから大人になっていく過程の演じ方がお見事。

二幕冒頭の勝村政信さんの講釈シーンも気持ちいい。
二幕は一幕に比べてテンポ感もあって、
絵の具のシーンや発明シーンは興味深く観てました。
ただ、全体的な流れというか、なんか断片的な感じで、
よくつかめなかったです(一幕でちょっとうとっとしてしまったのもあるのかも・・)

内容的には、言葉遊びなどもいろいろはいってるものの、
下ネタもかなり満載で、1幕の自慰ネタもやたら長いし、
お殿様の女性選びは、結構ひいてしまいますねぇ。。
2幕の腑分け(首切った女性の解体シーン)は
2階席でみててもかなりなまなましい感じだったので、
これは、う・・・・と思ってしまう人も多いのではと余計な心配。
客席との距離がもっと濃密な、比較的小さめの劇場で
濃密な感じで観たい感じかもと思いました。

音楽は、結構POPな感じでノリもいいんだけど、
なーんかタイミングが間延びしてるんですよね。
また、アンサンブルでの歌はいいんだけど、ソロは・・・

口上とか背景とかセットとか歌舞伎チックなんですが、
逆にちょっとやすっぽく、セットもとってもシンプルな感じに思えてしまいました。

うーん、なんだろう。演出がちょっと私、あわなんだかな。


08/11/27 ギンギラ太陽'S BORN TO RUN さよなら初代0系新幹線ゲネレポ@あうるすぽっと

2008年11月27日(水) 19:00
ギンギラ太陽’S
「BORN TO RUN」さよなら初代0系新幹線
~引退記念スペシャルバージョン~
ゲネレポ@あうるすぽっと

今年はじめに、翼をくださいを観て、開演パフォーマンスと被り物の表現力、
そして脚本の取材力に魅了されたギンギラ太陽'S のあうるすぽっと公演の
ゲネを観にいってきました。

最初のパフォーマンスは、ゲネでもたっぷりとやってくれはります。
撮影タイムも、携帯バイブ体感タイムもございました(笑)

今回の公演は、ちょうど初代0系新幹線の引退時期とタイミングが重なっていて、
私も子供の頃、あの新幹線に乗ることをあこがれていたなぁなんと思い出し
(今だに新幹線に乗るとワクワクします)、引退と聞くとなんとなく
寂しい気持ちになったりしながら、観ておりました。

本編とはほとんど関係なく途中に挿入されるストーリーも見所の一つで、
今回は、福岡天神のデパート事情。女性陣がかなり好演。玉屋さん、
これ現地で事情知っていたらもっと入り込めて楽しいんだろうなぁと思いました。
自分の実家や親しみのある地域のことが掘り下げられて演劇になってたら、
やっぱり楽しいってもんです。
ギンギラ太陽'Sさんのこの取材力、着目点ってのはすごいなぁと思います。

さて本編の方は、福岡の車庫にいた0系新幹線が、暴走して東京駅を目指す
というお話ですが、途中我が実家近くにそびえ立つ太陽の塔の登場や、
YS11の登場(翼をください!を
思い出しました)はかなり強引な気もしましたが(笑)、
黄色い新幹線ドクターイエローや500系のぞみ、レールスター、
ドイツ・フランスの新幹線やSLなども登場。
そして、あの「ひよこ侍」さんも(笑)登場します。
リニア超特急さんネタも面白かった!

カーテンコールでの大塚ムネトさんによるプチ解説
みたいなのも聞き所と思いますが、ゲネでも少しその思いを
語られていて、ちょっとじーんときました。

前回に比べて、東京駅に突っ走るという一直線系だったので、
ちょっとドラマ性が薄かったようにも思いましたが、
そこは新幹線なので、びゅーんと一直線でいいような気もしました。
絶対無理といわれた0系新幹線の存在が、今の時代の新幹線に
受け継がれているんだよなーみたいなことを感じながら劇場を後にしました。

カーテンコールで一列にならんだメンバーをみていると、
これだけのメンバーであれだけの数を演じてたのかと思ってしまいます。

ロビーの新幹線の模型や写真、こういうのもいいですね♪


08/12/02 Livespire 嵐になるまで待って試写会@アキバシアター

2008年12月2日(火) 11:00
演劇集団キャラメルボックス
Livespire企画 嵐になるまで待って 試写会
@アキバシアター

Livespire は、ソニーが取り組むデジタルライブコンテンツ製作・配給サービス。
デジタルシネマ作品として、ライブイベントが与える感動・刺激・快感を映画館で
多くの人に楽しんできてほしいという企画。

その第1弾は音楽座ミュージカルの「メトロに乗って」で、
私も映画版を観たのですが、メトロの時は「映画になった舞台」
という感想を持ったんですね。
今回の"嵐になるまで待って"は、メトロの時とはまたひとあじ違って
「映画館で観た舞台」という印象でした。
単なる記録映像ではもちろんなく、なんというか、カメラが観客目線といいましょうか、
舞台を観ている視線の流れがそのまま自然なカメラワークになっていて、
ズームアップされているところは、まさにオペラグラス状態という感じ。
あー今カメラに入ってない部分がみたいーというストレスが全然なかったです。

もちろん、観客席の生の反応や、その時の役者さんの調子やテンションや間、
そしてステージ上の雨や嵐などの各種効果や鏡や照明のインパクトといったライブ感までは
及びませんが、とはいえ、ほんとに劇場で観てきたといった思いに浸れました。

また、この演目、作品自体、そして出演者の方達の魅力も大きいと思います。
手話が随所にでてきますが、手話が自然に取り入れられていて、特に解説が
なくてもすっと入ってきます。

声優志望のユーリ、渡邊安理さん。
最初の読み合わせシーンからはっと惹かれるものがありましたが、
第二の声を聴いてからの演技はとてもせまってくるものがありました。

雪絵役の温井摩耶さん、耳が聴こえない役なので
よーく思い返すと一言もしゃべってなかったのですが、
手話、表情、ジェスチャー、そして体全体からほんとに伝わってくるものがあり
観終わった後、彼女の声を聴いていたような気分です。

作曲家、波多野祥也役の細見大輔さん。
最初の登場で、うわっかっこいーと思い、
その後の展開で、うわっこわいーという印象に変わり、
最後は彼の思いが痛く突き刺さってくる感じで、好演!

幸吉くん役の土屋裕一さん(*pnish*の方ですね)。
こーきちクンを想うユーリの気持ちが、
ほんとに一途なまでに伝わってきました。
こーきちクンにもらったイルカのペンダントを取りにいくユーリ。あぁぁ。

広瀬教授役の西川浩幸さん。面白い。。
声のトーンと表情がなんともいえずいい感じ。
頼りがいがあるようでないようであるような、そんな感じ。
なんともいい役者さんです。いい味です♪

第二の声、聴こえたらこわいなー。

この演目を劇場で観た方にとっては別の日程をリピートする気分で、
そして観てない方は、まるで劇場で観てきたような気分になれると思いますよ。

ちなみに細見大輔さんと渡邊安理さん出演の
エフエム世田谷の放送バックナンバー&写真がこちらで聴けます♪
http://okepi.net/fm/20080716.asp


08/12/02 文学座 口紅 rouge @東京芸術劇場小2

2008年12月2日(火) 19:00
文学座 口紅 -rouge-
M列13番@東京芸術劇場小ホール2

劇場入ると、古きよき銭湯が舞台上にふわっと浮かんでる感じ。
銭湯の番台を中心としたセットなんですが、
庭や二階、トイレ、玄関や男湯女湯の暖簾の雰囲気、
そしてその暖簾の奥まで感じられるセットで、
このセットを見ただけでちょっとわくわくしてきます。

渡辺徹さん、スリムになられてたんですね!
登場直後、いきなり男湯からブリーフ姿で出てきてでびっくり
しましたが、体系が逆三角形って感じでした。
役柄の設定にぴったりのやんちゃな感じがあってました!
後半の親分シーンはちょっとジーンときます。

そしてこの銭湯の主人が小林勝也さん。
今まで外部の公演で何度か拝見してきましたが、
今日は、なんというか、味があって重みもあって、
存在感もあって、印象に残りました。
(デートシーンはかわいいおじーちゃんでした♪)

最初、このシーン、この子供は誰?という感じで
はじまりますが、そのシーンの意味が後半明らかになります。
それがわかった時、
あ!あっちであの役をされてるのはこっちではこの役!?
みたいに急にぱぱぱっと浮かび上がってきます!
あきな役の松岡依都美さん、綾乃役の金沢映子さん、
そしてモンさん(助川嘉隆)も、あーーーー!と(笑)

やくざ!?(高橋克明さん)とのやりとりの楽しめます。
椅子直すあたりが実にかわいらしい。
孫の吉野実紗さんも、イキイキしててナイス助演。

福沢諭吉の銭湯の話はほんとだったんですね。
帰ってからネットで調べて、おおおおっと。

私も学生時代、住みこみの下宿だったのですが、
お風呂が2日に1回だったので、お風呂がない日は、
先輩と東林間駅近くの銭湯に通っていたのを懐かしく思い出しました。

あとね、観終わった後、麺が食べたくなって、夕食は蕎麦食べました。

脚本は東京セレソンデラックスサタケミキオさんです。
公演は12月12日まで東京芸術劇場小ホール2にて


08/12/06 扉座 人生のクライマックス@紀伊國屋ホール

2008年12月6日(土) 19:00
扉座
人生のクライマックス
T列9番@紀伊國屋ホール

有馬自由さん演じる日比野氏建築部岡田さんの、
貸倉庫にこっそり保管していたブランド物コレクションの紹介シーン、
面白すぎて涙が出ました。でもその後の、
服は誰かと出会うために着る。。。というようなくだり、
またこの岡田さんの思いみたいなものが伝わってきて、
人と人のつながりというのは、お金が絡む組織の下では、
なかなか難しいもんだよなぁと思ったり。。。

しつつも、演劇集団キャラメルボックス
岡田達也さん演じる”瀬古利一”。
えーんえーんという泣く瀬古。
面白すぎです。そしてあの目つき!
岡田さん、すごい役者だ。。
今年はじめに、ちいさき神のつくりし子ら
で、
全編手話で会話する岡田さんをみて圧倒されたあの演技とは、
またぜんっぜん違う岡田さんの魅力。素敵です♪
ちなみに頭打ったシーン、一瞬嘘かなと思ってしまったんですが、
そう思った自分を反省。瀬古は反省したんですね。すみません<(_ _)>

レアル・コンサルタンツの岡森諦さん、いい味出してます。
チームレアルコンサルタンツのメンバー、めっちゃ面白いです。
サッカーにたとえまくるのをはじめとして、その行動、言動、姿勢、切り替え、楽しい。
悪いことは自分一人でやると儲かるけど、チームでやると楽しい
というセリフ、共感しそうになってしまいました。
事務員のおばちゃんカモ(中原三千代さん)、こういうおばちゃん大好き!

また、金融公社の清水(犬飼淳治さん)のはじけっぷりも楽しい(笑)
岡田さん(有馬自由さん)と娘(栗原奈美さん)のやりとりも楽しい。

時事ネタも満載。各場面描写がうまくて、お茶の間が次のシーンでは市の建築部に。
ほんとセットの使い方が見事でした!場面転換も気持ちよかった。

ラスト、春日課長(伴美奈子さん)のあの展開はめちゃめちゃ急展開!
岡田さんもびっくりですね。でもこのシーンみながら、親のことをふと考えたり・・・

人生、どこでどんなクライマックスがあるかわからないですよね。

p.s.入り口で配られるパンフ、ぜひぜひ中開いてみてください。写真おもろすぎです。


08/12/09 ACT LEAGUE 日本シリーズ最終戦@スタジオアルタ

2008年12月9日(火) 19:00
ACT LEAGUE 日本シリーズ最終戦
関東リーグ優勝チーム vs 関西リーグ優勝チーム
@スタジオアルタ

今回で3回目となるアクトリーグ観劇。
会場のお客さんからお題をもらって、そのお題を元に
3分間x4話のストーリーを”アドリブ”で演じるというすごい企画。

で、このお芝居がただ演じるだけじゃなくて、審査員の審査を元に
毎回ポイントを記録していて、今日は、その1年間のポイントを元にした
関東リーグと関西リーグの優勝チームが対決するという日本シリーズなのです。
しかも、この日本シリーズの様子がフジテレビで12/27(土) 25:40-26:40 に放送されるそうです。

今回この日本シリーズ最終戦で対決したのは関東第1位のカルツというチームと
関西第一位のフィクションズというチーム。
放送前なので、詳しいことはかかないですが、
アドリブ劇というのが信じられないくらい、
結構観てて入り込めるんです。しかも時々セリフが
かぶったり、変な間があったりするんですが
そのドキドキ感もまた楽しいんですね。

収録されていて、12月27日に放送されるようなので、
結果などは書かないようにしようと思いますが、
審査員の審査も納得です。

2チームによる試合形式なんですが、どっちか先に
演じるかというので、その順番を決めるのもこれまた即興芝居。
両チームから一人づつ選出し、お客さんからその場で出されたお題で
この二人で即興劇を演じ、審査員から多く票をGETできた方が勝ちというルール。

さて2試合づつ行われた対決ですが、詳しくは放送をみていただくとして、
笑わせていただきました!面白かった!

監督さんがこれまたキャラクターがあって面白いんです。
フィクションズの監督さんのオカモト國ヒコさんの、
あの無言で指でジェスチャーで指図する感じとか、
2回戦での戦略、これは観てて面白かった!
またそれに答えた役者の方もさすが!

途中、小川輝晃さん、木戸美歩さん、後藤公太さんによる、
お客さんをステージ上に連れてきてそのお客さんに絡んだ即興芝居も
あったんですね、いろいろ考えますねー。面白いです。
(観客席もドキドキですね)

また、司会の眞邉明人さんの客席のお題めぐりも楽しいです。
私はいつかもし指されることがあったら「プリン」と言ってみたい。

ちなみに、観終わって私はすごく明太子が食べたくなりました。ご飯に乗せて。

3分間。この時間設定がまたいいんでしょうね。


08/12/11 空の定義@俳優座劇場

2008年12月11日(木) 19:00
俳優座劇場プロデュース vol.79
空の定義
1階7列17番@俳優座劇場

俳優座劇場プロデュースの公演の初日、観てきました。
なんと初日二日目はハーフチケットデー!(半額の2800円!)なのです。

まず劇場に入った瞬間、
ステージ上の絵画喫茶店の雰囲気にすーっと呑み込まれました。
セットが素敵です!
俳優座劇場のロビーの雰囲気からなんかつながってる感じ。

舞台の時代設定は現代なのですが、
都会からちょっと離れた街で、どことなくレトロな雰囲気。
でも”タスポ”とかいう言葉が出てくるとなんかとっても新鮮です(笑)

仕事、出産、親、自分のしたいこと、結婚、再婚、安保闘争、絵、抽象画、集合、ベン図!!
そんなキーワードが頭の中にふわふわと浮かんできました。
ラストは、タイトルにもある「空」にふわーっとつつまれてストンと落ちてくるよう。

夫役の浅野雅博さん(文学座。先日こまつ座闇に咲く花でも"医者"でしたね)

妻役の松永玲子さん(ナイロン100℃)の
お医者さん夫婦のキャラクター的バランスが面白いのですが、
特に私はこの松永玲子さん演じる暁子のある前半の言葉に
ちょっとぐっと考えさせられるものがありまして、
日々の仕事に忙殺され、自分がしたいと思ってる免疫の研究ができない。。
みたいなセリフなのですが、お医者さんでもそう思うのかぁと思って
自分自身を振り返ったりしながら観てました。

でも、ほんと、松永玲子さんの暁子、よかった。
娘として、妻として、母として、医者として、研究者として。。。。
そんな暁子の思いがぐさっと伝わってきました。
でなんかちょっとした言動やしぐさにとても惹かれるんです。
(解剖が好きだったってのもおもろいっ♪)

坂崎さん役の中嶋しゅうさん、喫茶に入ってきた時の
不思議な雰囲気と松永さんとの掛け合い、そしてラストのあの展開で、
印象がじょじょに変わっていくんですよね。
たばこをコンコンとする仕草がとっても印象的です。

名取幸政さんと塩屋洋子さん、
この二人の演じる役は、最初そうなのかなと思いつつ、
でも・・・・ん?・・・・あ・・・・・あらま・・おぉぉぉ・・と展開。
後半の見所でございます。

そーしーてー先日の青年座フユヒコで後妻を好演されていた
津田真澄さんのおばちゃんぶりも楽しかった!
塾の宿題の集合問題を教えてもらうシーン、ここから絵につながり、
そしてこのお話全体につながってるんですよね。

それにしてもこの無料パンフレット(無料でここまで掲載してくれると嬉しい!)の
津田真澄さんと杉山文雄さんの写真、
劇中のイメージと全然違うー!
両名ともあんなキャラを演じる人とは思えないお写真でございます(笑)

青年座文学座民藝、 ナイロン100℃グリングM・Tプロジェクト
の役者さん達の共演も見所です。

脚本はグリングの青木豪さん(新作!)演出は、青年座の黒岩亮さん。
公演は12月20日まで六本木の俳優座劇場にて。


08/12/17 夢をかなえるゾウ@品川ステラボウル

2008年12月17日(水) 13:00
夢をかなえるゾウ
@品川ステラボウル

私、この原作本は本屋で立ち読みをした程度だったんですが、
関西弁のゾウ ガネーシャを、小松政夫さん。
小松政夫さん、しぐさや間がさすが。ほんわか♪楽しいです♪
結構アドリブでしゃべってる気もしますが(笑)

主演のゲン(二階堂智さん)の彼女役の
初音映莉子さんが、美しい~。
特に映像の中の彼女が綺麗でございました。。

弟役が中河内雅貴さん。かっこいー。
でもあんまり出番がなくてちょっと寂しい。

そして会社員の後輩二人のでこぼこコンビが面白かった。
このちっちゃい方の方はどなたでしょうか?
(WEBにキャスト表が出てないってのはどうなんでしょう・・)
おっきい方が兼崎健太郎さん。
バーのマスターの冠徹弥さんは、メタルマクベスの王専属シンガー冠くん!?!!!!
このバーマスターとでこぼこ後輩コンビのライブシーンが
すごくはじけてて楽しかったです(兼崎健太郎さんの壊れ具合がおもろい)。

また、会社の先輩役に、先日アクトリーグで観たばかりの勝矢さんが出ていて、
こうして最近他の舞台で観たばかりの役者さんがすぐ後に別の舞台に出ているのをみると、
ちょっと感動してなぜか嬉しくなりますね。

あと、この舞台、劇中オーディションシーンに
日替わりゲストが登場するのですが、今日はその中のお一人が時任三郎さんでした。

自転車を使ったパフォーマンスや、G-Rocketsの半澤友美さんと
齋藤久美子さんが出演されていて、カーテンのパフォーマンスや
アクロバットなどはさすがでした。
でも舞台が左右にすっごく広いわりには、そこを使っていたのは自転車の方
だけというのがなんとももったいないなーと思ったり。

ちょっと前半の展開がまったりしてる部分もあったり、
タップシーンなど、途中のアンサンブルシーンが結構唐突でちょっと流れが切れる感じに思えましたが、
背景スクリーンに映像をうつしての美術効果はいい感じ。

とりあえず今から靴でも磨きますかね♪


09/01/08 ディア・パーヴロヴィチ@紀伊国屋サザンシアター

2009年1月8日(木) 19:00
ttk ディア・パーヴロヴィチ
8列5番@紀伊国屋サザンシアター

紀伊国屋サザンシアターの舞台が、
体育館のようになっていて、おおおお、
何が起こるんだろうという期待感。

でございましたが、
なんだろう、
とーってもたくさんの人たちが出てるんですが、
セリフのかみ合いというか、間が、
ぶつぶつと切れる感じの印象で、
何をどうしたいかがいまいちよくわからず、
また、次々と人が後ろのステージ後方のドアから入ってきては、出て行くんですが、
出て行く際に、ただ一目散にドアを目指して出て行く感じで、
その間の微妙な間というか、時間が、ちょっとこそばゆい感じ。

最初は、あえて、そういう、堅い、”演技をしている感”を出しているのかなと思い、
ある一瞬で、がらっと切り替わるのかなと思ったりもしたのですが、
そのままのペースで進んだので、あぁこういうお芝居なんだなと。

ラストにちょっと展開があって、そこはいい感じと思いましたが、
それまでがとても冗長に感じまして、休憩なしの2時間は長く感じました。


09/01/09 グワィニャオン 池田屋・裏@東京芸術劇場

2009年1月9日(金) 19:00
グワィニャオン 池田屋・裏
G列2番@東京芸術劇場小ホール1

”池田屋・裏”というタイトルの通り、
ステージ上に、”池田屋”とその裏のおうちが
なんと2棟前後に立っていて、奥行き感のあるセット!でした。

稽古場で拝見していたオープニングが結構ざっくりと
CUTされていて、でも、音楽にのったテンポ感あるオープニングになってました。
水崎綾女さん、二段です♪かわいい♪

途中コミカルさも交えつつ、人情に厚く展開する感じがいいですね。
近藤(西村大佑さん)と宮部(咲野俊介さん)の
掛け合いは見応えありました。

ラストのこまちおどりシーンで、組み合いをしている
関田豊枝さんと宮崎重信さん、美しい。
見事でございました。
野村勇さん、ロリコン好き好演♪
池上リョヲマさん、声がいい♪

最初とラストのテンポ感躍動感がとてもいいので、
途中がもうちょっと短くなるといいなぁなんて思いました。

観劇後、数日たって、まだセリフのイントネーションが
頭にこびりついてます♪


09/01/11 風が強く吹いている@ルテアトル銀座

2009年1月11日(日) 18:00
アトリエダンカンプロデュース
風が強く吹いている
9列18番@ルテアトル銀座

毎年正月、箱根駅伝は楽しみに観ているのですが、
その箱根駅伝のお話が舞台になるということで、
どういうふうに”走る”んだろう、またどんなドラマが
あるんだろうと、楽しみにいってきました。

まず今回主演のD-BOYS和田正人さん、
なんと、実際に箱根駅伝に、しかも駅伝部主将として出場経験が!
公演プログラムの”ランニング指導”にも和田正人って書いてありました。
この和田さんが熱演、快走!!
最初の双子(高木万平さんと高木心平さん)の混乱シーンからいい演技!
(公演プログラムの、次に襷を渡す人への一言がおもしろい)

クイズ王キング、瀧川英次さん、おもしろい!御意(笑)
声のトーンとテンションが楽しいです。微妙な間がツボ!
マネージャー役の近野成美さんもいい味出してますね。
マンガ大好き王子、松本慎也(StudioLife)さんの役所も楽しい。
黒人ムサ、デイビット矢野さん、日本語ペラペラで最初びっくりしますが、
この留学生という設定がストーリー展開にもいきてくるんですね。

黄川田将也さん演じるハイジが中心となり、
皆で箱根駅伝を目指すというストーリーなんですが、
その中にある、いろいろなドラマが熱いです。
こういう熱いドラマ好きです♪
カケル(和田正人さん)が榊(荒木宏文さん)との
あの語りのシーンは、みててぐっと目頭があつくなるものがありました。

電波少年でヒッチハイクしていた伊藤高史さん、
こんなに背高かったんですね!
大家さん花王おさむさんの二役は、最初、なに、実は
大家さん解説者だったのか!と勘違いしてしまったけど、
この演じ分けもよかったです。

あの竹青荘がほんとになんか居心地よさそうで、
私も学生時代最初の2年間は、襖で仕切られたような
住み込みの下宿に住んでいたので、あの時一緒だった先輩達を
懐かしく思い出しながら観てました。

それにしてもまさかルー*ラン*ーでくるとは(笑)

今日は終演後にアフタートークがありまして、
瀧川英次さんの司会、
いじられまくりでおもしろかったです。


09/01/13 花組芝居 泉鏡花の夜叉ヶ池@青山円形劇場

2009年1月13日(火) 19:00
花組芝居 泉鏡花の夜叉ヶ池
Aブロック47番@青山円形劇場

今回の舞台、開場時間がなんと開演15分前。
客席に座り、舞台がはじまったらその理由がわかりました。
そこ(!)にいらっしゃったんですね!
話すと外に声もれるでしょうし、
じっと、シーンとして待機されてるんでしょうか。
客席の声とかも聞こえてるんでしょうね。

この夜叉ヶ池、先日稽古場で通し稽古を拝見
していたのですが、生の舞台、本番の盛り上がりはすごかったです!
客席いじりにより面白さ倍増で、
日替わりゲスト(今日は劇団鹿殺しの方達!)の二度にわたる登場で
これまた盛り上がり(意外にたっぷり演じてくださいます!)、
それでいて本編自体の見所満載盛りだくさんで、あっという間の2時間でした。

今日観たのは、武蔵屋組(下記4人がダブルキャストなのです)。
晃役が水下きよしさん(頼れるアニキ!という感じ!)
百合が堀越涼さん(反応がかわいいっ)
山沢学円が桂憲一さん(好演!桂さんの若い時の演技観てみたい!)
白雪姫が山下禎啓さん(白雪姫シーン楽しいですよ)

最初、晃・百合・山沢学円の3人のお芝居は、
どちらかというと”静”な感じでスタートしますが、
そこから、ぐわん、ぐわんと動きが出て、
最初のゲスト登場のあたりから、お?お?という展開、
コイとカニでテンションもヒートアップ、
文箱登場で、異次元ワールドへ突入。
お客さん数名が舞台上に上がったり、踊ったり、
記念撮影したり・・・そして客席絡みの大合唱♪
最前列、もしくは通路側に座っている方、
連れて行かれるかもしれませんよ(笑

いやー、それにしても観ていてぐいぐい引き込まれていくのですが、
時々よくわからない方向にいっちゃったりして、
でもその後すぐに本筋に戻るんですが、その”戻り方”が好きです。
(ゲストによるフリー演技(!?)の後、どう本編に戻すのかなと思っていたら、
 一瞬で戻った!すごい!さすがです!)

客いじりは、しょっぱなの”夕顔”が楽しいです。
その後もこの夕顔の方、かなり集中的にいじられますよね。
そしてお客さん数名を舞台にあげての白雪姫のシーン。
今日はサラリーマンの男性の方も舞台上に上げられていて、
その方の下の名前で**ちゃんと出演者の方達が呼ぶのが
かわいくて楽しかった!

キャストさんの中では、万年姥役の谷山知宏さんの
メイク、動き、声がいい!あの歩き方もいいっ!

そして神主代理の北沢洋さん、いい味!
大井靖彦さんの、かにーーーーも楽しいです♪

最後終わった後の余韻もいいです。
あの鐘が元の場所に戻る瞬間がここちいい。

那河岸屋でもみたくなりますし、日替わりゲスト、
そして日替わり観客!バージョンもぜひ観たくなりました。
おもしろい!


09/01/15 ネオロマンスステージ 遙かなる時空の中で 朧草紙

2009年1月15日(木) 19:00
ネオロマンス ステージ
遙かなる時空の中で 朧草紙
A席2階5列4番@サンシャイン劇場

1幕は、登場人物のキャラクターや名前が少しこんがらがり、
そうこう思っているうちに休憩となってしまったのですが、
2幕は、わからないなりにも展開がわかり、
キャラクターの個性がわかってくると楽しくなってきます♪

それにしても、みなさん、かっこええですなー。
かっこいい中にも笑いや奥ゆかしさがあったりしておもしろいです。
惨魏を演じていた中村英司さん、楽しい♪
地の白虎、寿里さん、美しい♪
小天狗、やまだまいこさん、無垢♪
龍神の神子、はねゆりさん、かわゆい♪

1幕で原作の漫画を持ったシーンとかありましたが、
時々、わからない笑いが起きていたのは原作を知ってる人
ならではの笑いなのかな。
でもこの独特の世界観、楽しかったです。

衣装がまたいい感じで、魅力UPさせる衣装ですね。
ステージセットは、かなりシンプルな感じなんですが、
逆に衣装、光、音などが際だつのでこういうのもありなんだなぁと。

照明の模様がいろいろ意味をもった感じで。
結界で縛られてる様子とかもよく出てました。

あ、ひとつ。アクラム(汐崎アイルさん)が
シリン(小野麻亜矢さん)と一緒にステージ後方にはける際、
身をかがめて後方階段を普通に下りてるのが
みえてしまったのがちょっと悲しかった。。
これは2階席ならではですかね。

お芝居終了後に、歌つきのショーがはじまり
若い女の子達でいっぱいの客席がもしやスタンディングに!
と一瞬不安になりましたが、座ったままでした。ほっ。

退場時に、ハイタッチの列ってのがあって、その列に
並ぶと劇場の出口から出る際、一部の出演者と
ハイタッチができるというもの。これ、いい♪


09/01/17 サンプル伝記@こまばアゴラ劇場

2009年1月17日(土) 18:30
サンプル 伝記
自由席@こまばアゴラ劇場

実はこまばアゴラ劇場って行くの、
はじめてでございます。
なんとなく、今日は時間もあったので、
ふと思い立って今日上演していた演目を観てきました。

自由席なのですが、整理券なので、案内いただいたのは5分前。
でもその待ってる間、隣の演劇関係の本に囲まれたミニ図書館みたいな
ところで、ストーブにあたりながら、いろいろ本を手にとって待てるので、
快適な待ち時間でした。

背もたれのある席がよかったんですが、上手端にあいていた
背もたれ席に座れてよかった♪ ちなみに客席ほぼ満員でした。

最初、キャッチボールする3人というシチュエーションからはじまり、
おおお、その方向へいくのか、そうきますか、みたいな展開で、
興味深く観てました、どうなるんだろうというような連続する展開ではなく、
ぽつりぽつりと断片的に明らかになっていくような感じで、
役者さんや演出なども面白いんだけど、
なんかいろいろごちゃごちゃしてる感じで、
少し長く感じた1時間40分(休憩なし)でした。

おもしろいと思ったのはエレベータ。
これ、劇場のステージに備え付け!?
通常ここで舞台上演する際は、このエレベータは、裏で使用
されるものなんですかね。このエレベータがいい味を出していて、
かなり新鮮でした。

あと、あの焼けたような本棚。そして左右の資料室のような空間。
また、レコーダーやマイク、CDプレイヤー等の使い方も面白かった。

でもほんと、記憶って、本人の中でも作り替えられたりしてますもんね。
本人以外が伝記を書くってかなり作られた話になるんだろうなぁと、
また私自身、自分の両親や祖父祖母といった親しい人の人生についても
実はよく知らないのかも・・・といったことを思いながらみておりました。

地面の砂がじゃりじゃり音たてる中で、半平太(吉田亮さん)に対して
踊るように迫る真紀子(中村真生さん)はちょっと笑ってしまうほどすごかったです。
ちなみに、いろんなシーンで観客席のあちこちで、まばらに笑い声が聞こえるのですが、
皆さん、思い思いのところで感じて笑ってる感じ。これもまた新鮮でした。

あ、一点。ラストの方で、
真紀子が、ゼブラの鼻をつまんで、悪魔はここといったのは
どういうこと?? 結構一瞬でよくわからなかったのですが、
何か私、見逃しましたでしょうか。。

こまばアゴラ劇場。
いいですね。
また平日の夜とかにも、ふらりと観に行ってみたいと思います。


09/01/21 URASUJI III 寵愛@下北沢ザスズナリ

2009年1月21日(水) 14:00
URASUJI III 寵愛 ゲネレポ
@下北沢 ザ・スズナリ

ステージが近い!
ノリが熱い!
このステージ幅での立ち回りや前転は迫力あります!
特に岩崎大さん(Studio Life)の前転が
ダイナミックで綺麗でみとれてしまう前転でした。

西大后の深沢敦さんのド迫力!

ん?あの小道具は何だろう?と思ったらマイクだったり、
また歌うシーン(結構盛りだくさん)でマイクを使って
歌うのも楽しいです。

適度な下ネタもおもろいです。
2時間みっちり、独特の熱い世界観が楽しめました♪

ちなみに二胡の生演奏も楽しめますが、ラストのショーシーンで
後ろでヴァイオリン弾いてた方、この方二胡の方と同じですよね?

幼い溥儀を、”フギフギ”というのがなんかとってもかわいくて
なにげに一番印象に残ってます♪


09/01/28 セメント金魚 Call Me!漬物売ってんだ~!!@笹塚ファクトリー

2009年1月28日(水) 19:30
セメント金魚 Call Me!漬物売ってんだ~!!
自由席@笹塚ファクトリー

久々の笹塚ファクトリー。
観劇前に、一緒に観る友人達と近くで
一杯飲んでからの観劇。こういう観劇もいいものです♪

ストーリー展開や、ギャグは結構ベタな感じなんだけど、
その一生懸命さが楽しくて、後半にはぐっときます。
替え歌シーンは振り付きで楽しいです♪

ただ、展開や笑いがちょっと型にはまってる気もして、
先がよめる感じの時も多く、
もちょっとテンポ感があればなぁと思ったりもしました。

でも、会社内の不和とかって、ほんと些細なことから、
またちょっとした気遣いから発生したりするもんだよなぁ
なんてことを感じさせるような内容で、そんなことを
考えながら観てました。

村井麻友美さん、あー、チョーヤ梅酒のCMに出てる方!
ということは、村井国夫さんの娘さん!?
おおおお!とちょっと感動しました。


09/01/29 自転車キンクリートSTORE 29時@THEATER/TOPS

2009年1月29日(木) 19:00
自転車キンクリートSTORE 29時
L列3番@THEATER/TOPS

こういうラスト好き-。
え?と気持ちが翻弄されて、
でも、すとんと落ちてくる感じ。
うーん、いいなーこういう展開は。

途中の恋愛系トークは、好きになる云々、
告白するされる云々、一番大好き云々、
そして結婚して云々と、
幅広い年齢層の方達が見て聞いて楽しめる感じの軽妙な恋愛トーク!

4人4様の恋愛模様、妄想模様、つっこみあい、
分析仕合など、楽しみどころも満載です♪

舞台設定は友人(?)の結婚式のためにばたばたと準備している
女性のお部屋での話なんですが、その女性(歌川椎子さん)と、
そこに集った男性3人のキャラクターが面白い!

主人公の敷石さん(歌川椎子さん)は、
40半ばで男の人とつきあったことがないという設定。
そして、他人にしか興味が持てない、感情を持てない、など、
ちょっと恋愛に斜めな感じの男性3人なんですが、
この男性3人が、個性的キャラなんだけど、誇張されすぎずに
自然な感じで楽しめるのです。

櫻井智也さん。
熱い男役。この役、テンションとか間とか
結構ポイントの高い役と思うんですが、つっこみ方、ノリ、よかった!!
なんか愛されるキャラクターでした。

横堀悦夫さん、翻弄されました!その展開は予想してなかった(笑)
塩田貞治さん、携帯着信受けた(笑)
歌川椎子さん、動き表情行動雰囲気出まくり!
あの頭抱えてしゃがみこむ姿勢がなにげに気にいりました♪

休憩なしの2時間ちょっと。
普通のラブストーリーとは違って、ちょっと斜めにみた感じの恋愛劇。
そこが面白いです。

携帯のメアド交換とか、表情とか、話し方、笑い方、素っぽかったり、
アドリブ?って思わせられたりするんだけど、
でもほんと自然に展開していくんですよね。楽しかったー。

ところで、あの下手側にある時計、ちゃんと時間変わってるんですが、
暗転中にどうやって針進めてるんでしょう?時計交換してる?

p.s. FM@OKEPI で出演者のラジオ出演のオンエアが聴けます♪


09/02/03 ビロクシーブルース@パルコ劇場

2009年2月3日(火) 19:00
ビロクシー・ブルース
I列19番@パルコ劇場

シーーーーンと静まった静寂、そしてその静寂の中で発せられる音、
たとえばライターのあの「シュポッ」という音が響き渡ったり。
また、独特の間であったり、暗闇の中の明かりや照明であったり、
そういう使い方が印象に残る舞台でした。

一幕で、このビロクシーの訓練所に入った新兵の人柄や背景などが
長い間を使って表現されるのですが、この一幕の描写があってこその
二幕の若く熱いドラマがあると思います。
一幕が歌で終わるとは予想外でしたが。

佐藤隆太さん、二幕で表現されるシーン、どれも印象的で
役柄にあっていて、好演されていたと思います。
今日は結構噛み噛みだった感じですが、
ラストのエピローグ的紹介の部分などは、それも役柄の”味”に思えてくるほどでした。

網の上で寝てる忍成修吾さん、頭がきれる系の
クールで美しい役柄、いいですねー、みてて気持ちいい。

若者達の中では、ジョセフ・ウィコウスキー役の中村昌也さんの
がっしりと大きな存在感が目をひきます。リアリティのある演技。

内田亜希子さん、男性ってこういう純粋な女性に弱いのかもと
思いながら、私も観ながらノックアウトされてました。
最後に手を小さくふりながら、上手側に去っていくシーンとかがたまらんとです。

二幕のトゥーミー軍曹(羽場裕一さん)もあつかった。深い役ですね。

全体的なセットはシンプルですが、
ステージを取り囲むたくさんの縦板の感じは、ほんとにステージが
まさにビロクシーの新兵訓練地の小屋のように思えてきます。

ラスト、暗転になった際、ぱっと明るくなったら
ステージ上一列に並んでるのかと思ったら、
明るくなっても、出演者は最後のシーンの姿勢そのままだったので、
ふと、この暗転はまだストーリーの中だったのかなぁと。
あのようにすることで、”演じてた感”が出ますよね、
この群像劇で描かれていた若者達の気持ちというのは、
今の時代の若者達にも共通してるんだよということを
暗転で役柄と本人を切り分けないことで表したのかしらん
なぁんて考えたりしておりました。

ただ、この舞台は第二次世界大戦の時の話なので、日本は敵国であるわけで、
JAPを。。。みたいなセリフを聞くと(さらにその役を日本人の役者が演じてるわけで)、
日本人としてはちょっと微妙な気持ちになりますね。

それにしてもこれだけ静寂が多いとですね、
誰かのおなかの音が響きわたったり、また客席で声を出してあくびをされると
それが劇場中に響き渡るのです(時々いらっしゃいますよね、はぁぁあって
言いながらあくびする方。あれはやめてほしい。。せめて押し殺して。。願)


09/02/07 武藤晃子プロデュースむーとぴあ この世界にはない音楽@シアターモリエール

2009年2月7日(土) 14:00
武藤晃子プロデュース『むーとぴあ』Vol.1
「この世界にはない音楽」
G列8番@新宿シアターモリエール

武藤晃子さん(死にたいとおもってる人の最後の願いを
ついかなえてあげてしまって魂をすいとれない悪魔ちゃん役)が
めちゃめちゃめちゃめちゃかわいい。
携帯の着信やもろびとこぞりてを聞いて感激する様子がほんとに純真!
ずっとみていたい、観てて気持ちがいいです。
目、眉、表情、手先、全身、心までぜーんぶ使って表現されてる感じ。
後半、西川浩幸さんのまわりをぐるぐるまわりながら歌うシーンが好きです♪
ミとレは確かに多い(笑)。そのつっこみ方も楽しいです。

西川浩幸さん、苦悩する作曲家役ですが、
武藤さんとの組み合わせが観てて飽きないっ!
秋元(富岡晃一郎さん)もいいやつだ。。彼の詩が読みたいっ。
悪魔の上司(澤田育子さん)も、これまたなんと粋な。
我善導さんの変わりようも楽しいです。

公演プログラムの各出演者陣のページにある武藤さんからの
コメントが楽しいです。これを読むと、舞台上での
西川さんへの武藤さんの気持ちがほんといい意味で
”素”のように思えてきます♪

音楽を自分で作れない、楽器を奏でることができない悪魔。
曲が思い浮かばなくなった作曲家。
他人に思ってることを面と向かって言えない大家。
この武藤さん演じる悪魔(天使)が、
ついかなえてあげてしまう本人の望み、
それを思うと、ほんと、誰かがふっと背中を押してあげたり
話を聞いてあげたりすることで、絶望と思っていた部分から
立ち直れたりするものかもと思いながら観てました。

ってか、武藤さん演じるこの悪魔、天使のようです。

p.s. FM世田谷で放送されたオンエア@OKEPIもぜひお聴きください♪
このお声、笑い声、あぁよみがえってきます♪いいお声です♪
http://okepi.net/fm/20090128.asp


09/02/10 ちっちゃなエイヨルフ@あうるすぽっと

2009年2月10日(火) 19:00
ちっちゃなエイヨルフ
F列19番@あうるすぽっと

劇場入って、ステージ上に広がるセットみて、
まず思ったのが、オペラのようなセットだなぁと。
奥行きと高さを感じ、ステージも傾斜していて
とても広がりのある空間。

一人一人の演技がぐいぐいっと伝わってくる感じの舞台でした。
そして、その一人一人に感情移入してしまって
どの人の気持ちもわかるような、そんな感じ。
とよた真帆さんの凛としたたたずまいと、
勝村政信さんの心の葛藤といったバランスがなんかとてもいい。
とよた真帆さんの視線が客席にくるとドキっとします)

そして馬渕英俚可さん、ほんとにいい役者さんだなーと。
毎回舞台で彼女を拝見するたびに、彼女=その作品のその役柄という感じで
ぴたーっとMY脳が同一視しちゃうんです。

そのお相手の野間口徹さんも、ナイス助演。
馬渕さんと野間口さんの掛け合いで、野間口さんが
悲しみには一人で耐えられるが、喜びは一人では分かち合えない
というようなことをおっしゃられたあたりから
ぐいぐいっとこの舞台の世界に引き込まれていきました。

話し方、動き方、歩き方、水、セット、いろいろなところに
いろんなことが意味をもって表現されてるように思いましたが、
そいういう意味では、結構ツウ好みな感じの舞台なんだと思います。

p.s. あうるすぽっとって、OWL SPOT だったんですね。。
今日はじめて知りました。


09/02/11 劇団鹿殺し ベルゼブブ兄弟@赤坂レッドシアター

2009年2月11日(水) 14:00
劇団鹿殺し ベルゼブブ兄弟
C列11番@赤坂レッドシアター

最初から最後までパワーに圧倒されました。
冒頭はスプラッター的なシーンからはじまりますが、
丸尾丸一郎さんの独特の語りから、
フラッシュバックして。。。っと蠅登場!
おおおおおお!蠅のパワーおそるべしです。
ベルゼブブっベルゼブルっ、
あの蠅たちがいまだに私の頭の中でブンブンしながらそう叫んでます。

出演者一人一人が強烈な個性を持ってる感じですが、
よくみると、皆さん眉がない。これは何かを象徴してるんでしょうか。
また、羽根田家以外のキャストさんは皆さん一人何役もしてるので、
え?この方さっきのあの方と同じ!?とびっくりしたりも。
オレノグラフィティさんのトシゾウ(あごにもご注目)や、
森下亮さんのアマンダ(あ、足が美しいー)はかなり強烈なキャラクターなので、一瞬他の役で出てきてもわからないくらい。

中でもかなりインパクトというか、圧倒的存在感を出していたのが、
父親、正造役の今奈良孝行さん。
びびります。こわいです。でも、後半、これがぐっとくるんですねぇ。

菜月チョビさんは、なんというか、ほんとに、不思議な、
独特の魅力をお持ちですよね。そしてあのしゃべり方と、
ちっちゃさがいい。そしてボーカルの歌声も素敵です♪

お通夜の場面では参列者達の行動に唖然として今でも思い出し笑いしてしまいます。
た、たべますか!?

残酷さがありつつも、どこかあたたかな、また家族のつながり
のようなものを感じるお話です。
ラストは・・・・なかなか壮絶ですが、
それ以上に受けるパワーがすごかったです。


09/02/18 劇団伊達組 闇に咲く華@赤坂レッドシアター

2009年2月18日(水) 19:30
劇団伊達組 闇に咲く華
M列5番@赤坂レッドシアター

劇団伊達組さんの旗揚げ公演。
伝説の大盗賊・石川五右衛門のお話なんですが、
じょじょに明かされていくその正体、
お話のストーリーが面白かったです。

今日は初日ということもあってか、
いろいろとあったようですが、
全体的にちょっとバタバタしてる印象が
ありました。

歌舞伎の見得切りなどは、
ちょっと腰が浮ついている感じで残念。

”殺陣集団”ならではの、
これでもかという殺陣シーンを
観てみたかったなぁと。


09/02/25 野田MAP パイパー@シアターコクーン

2009年2月25日(水) 14:00
野田MAP パイパー
1階J列1番@シアターコクーン

松たか子さんはやはりすごかったー。
見終わって、真っ先にそう思いました。
最初は彼女の「つっこみ」が楽しくて楽しくて。
間と表情がもう最高のタイミングで、なんとも絶妙です。
また、歌舞伎風な決めシーンもあるんですが、
観る人を引きつける気合いがさすが!
そして声が通る、声が綺麗で気持ちよくて、出演者の中でダントツ聞きやすい!
もしこの舞台、リピートできたなら
彼女をずーーっと追って観ていたいくらいです。
見つめている目がどこを見てるのか、またどんなことを感じてるのか、
そんなことが、ステージ上のどこにどんな状況でいる時でも感じさせる魅力。
食堂のおばさんシーンの二人は最高ですが、親子シーンの二人も好き。
そしてラストの松たか子さんと宮沢りえさんの
二人の掛け合いシーンは本当にすごかった。ここ、もう一度みたい。
”ガラス、ちりぢり”、この部分の宮沢りえさんの声と表情が頭から離れない。。。

大倉孝二さん、
どの舞台でもこんな感じのキャラのように思いますが、楽しい。
8歳ですって(笑)
あの巨大スポンジにのってぽよんぽよんしたり、骨伝導でふるえるあたりが
ほんとに無邪気な天才8歳って感じで好きです。

佐藤江梨子さんの胸!す、すごいです。で、でかい!
演技もよかった!。

ちなみに、この舞台、パイパーの存在がひとつの鍵となってると思うんですが、
動きは面白かったんですが、パンフレットでも大きな写真で
載っているコンドルズの方達がこのパイパーを演じてる
というその魅力がいまいちぴんとこなかったです。

全体にわたる言葉遊びは面白い、楽しいです。
時々よく聞こえないところもあったりしますが、
聞き逃してもすぐに次のがやってくる感じ。
このノリ、好きだなー。カセイフって(笑)

そしてリワインドシーンの群衆の動きは面白かった!
ただ、どんどんぐいぐいと深みに引きずり込まれる展開
という感じではなく、比較的たんたんと、過去を振り返りながら、
またわかりやすく伝えながらという感じに思えました。
2時間5分だったんですが、ちょっと長く感じちゃったくらい。

野田秀樹さんの声が結構かれていてちょっと残念でしたが、
宮沢りえさんの声もかなり割れたように思ったんですが、
子供シーンの時の声は割れない感じだったので、あのドスのきいた割れた声は
わざと出してるのかな。。
と、ふと、
今回の松たか子さんと宮沢りえさんの役は、今までのお二人の印象だと
お互いに役柄が逆なイメージだったように思うんですが、
今日の舞台観て、この配役は、なんかとても新鮮で
新たな魅力の発見があってよかったです。


09/03/02 文学座 グレンギャリー・グレンロス@紀伊國屋サザンシアター

2009年3月2日(月) 19:00
文学座 グレンギャリー・グレンロス
@紀伊國屋サザンシアター

アメリカン・ドリームを求めて、
もがき、のたうちまわり、しのぎを削る男達
というキャッチコピーのチラシだったので、
どろどろと深い大きいお芝居を予想していたのですが、
予想と結構違いました。

田舎のちょっと古い会社で、
ノルマを競い、社内の人間関係を気にしまくって、
あれこれ画策している冴えない男達という感じで、
展開も間もゆったりしていて、セリフのやりとりも実にゆっくり。
特に”間”が長めに思えて、次のセリフ展開などが余裕をもって
予想できてしまうくらいでした。

動きがでるのは二幕後半、ある事件がおきて犯人がわかった時。
そこで人間模様が浮き上がってくるのですが、
ここから!というところで、幕。
えーーーーー。ここで終わり-?


09/03/03 StudioLife フルーツバスケット@銀河劇場

2009年3月3日(火) 19:00
スタジオライフ フルーツバスケット
1階I列18番@銀河劇場

冒頭、いきなり制服姿の女子高生軍団が舞台に!
この女子高生、すべて男性が演じているのですが、
登場の際、それほど違和感なくすっと入り込んでしまえるのが不思議な魅力。

このフルーツバスケットは、めちゃめちゃ売れた
高屋奈月さんの人気少女漫画「フルーツバスケット」が原作なんですが、
主人公は女の子。でこの女の子を、三上俊さんが演じるのですが、
ちょっとしたしぐさや表情、か、かわいいのでございます。
いや、ほんとに、視線が飛んできたらドキっとしてしまう位。
(公演プログラムの写真とぜひ見比べてみてください)
二幕からは、私、とある女優さんに似てるなぁなんて
思いながら観てました
(二幕では仕草がさらにパワーアップしてました♪)

この演目、ダブルキャストになっていて、今日は
ストロベリーチームだったんですが、
まずは、夾役の上山竜司さん(RUN&GUN)。
気持ちいい演技!アクションも楽しくて
特にパワフル乙女!?米原幸佑さんとの絡みアクションは面白い!
このシーンに限らず、効果音、そして挿入される音楽が気持ちいいです。

そして由希役の松本慎也さん、いっけんクールそうでいて、
でも中に秘めた熱い何かが伝わってくるんですよね。女装美しい-。

荒木健太朗さんの紅葉!このキャラクター楽しい♪
衣装もかわいらしく、飛んだりはねたり、ほんとうさぎのよう。
ずーっと笑ってる感じなのもすごくウキウキするキャラクターです。
二幕ではそんな紅葉の秘話なども紹介されたりして、印象に残ってます。

SHOWTA.さん、何も言われないと、本当に女性って思う人
ほとんどだと思います。見た目、声、そして歌声!
まさに女性的なハートフルな歌声、堪能ー♪

赤いメガネ女子高生の舟見和利さんのキャラ、
面白いです。テヘヘって(笑)
ちなみにこの役、ダブルキャストでは青木隆敏さんなんですねー。
観てみたい。。

その青木隆敏さん、今日は慊人役だったのですが、
この慊人役のかもしだす雰囲気がいいー。あの笑みがたまりません。
冒頭のダンスシーンの青木さんのダンス、かっこいいです。
ラストのカーテンコールでも一人ちょっと違った雰囲気を醸し出していて、
カーテンコールの最後の最後でふっと笑って去っていかれました。おおおお。

あ、あと、一瞬出てきた岩﨑大さんのおばさん姿が
妙に印象に残ってます。

二幕ラストは、おおっと、そ、そこでーという展開になりますが、
原作はどういう形になってるんでしょう。

上演時間は約2時間45分。
ぜひチェリーチームも観てみたい作品です。

雪が溶けたら何になる??


09/03/04 ムサシ初日@さいたま芸術劇場

2009年3月4日(水) 18:30
ムサシ 初日
@さいたま芸術劇場

二幕の展開が楽しい!
18:30にはじまり、終わったのが22:00過ぎ。
3時間半でしたが、特に2幕はあっっつという間。

井上ひさしさんの新作で蜷川幸雄さんの演出。
主演は藤原竜也さんと小栗旬さん。
すごい組み合わせ!
この二人の主演、めっちゃ見応えあります!!
熱いホットなムサシ、藤原竜也さん。
少年っぽさの残るクールな小次郎、小栗旬さん。
美しいです。みとれます。
目線がこっちの方にくると(勝手にそう思ってるだけですが)ドキドキします。

冒頭は”対決”なんですが、その後の描き方が、ほーそーきたかと!
ネタばれになるので詳しくは書きませんが、二幕の展開に乞うご期待。

結構ツボに入るような笑いも随所に織り込まれ、
私のまわりのお客さん達は、二人三脚シーンでツボに入る方続出。
あまりにもまわりの受け具合に、最初はちょっと置いてかれ気味の私でしたが、
そんな私でも声出して笑ってしまったシーン多数!チャチャキ最高♪
今レポ書いてて、思い出し笑いしてしまうくらい。

白石加代子さんは、二幕がいいっ!マイアミ!!!
吉田鋼太郎さん、表情豊か!
辻萬長さん、味がある!
鈴木杏さん、いい本!

奥行き感のある竹林のシーン、ドデーンと存在する見事な月のほか、
お寺のセットが組み合わされていく感じも見応えありです。

埼玉ネタもでてきます。

下手通路側に客席降りやらが結構あります。
(1階前方下手側はおいしい)

ラストはカーテンコール、スタンディングオベーション。

開演前の幕に書いてあるムサシの文字がすごく好き!
そして音楽からはじまる開演の仕方が素敵ですっ!


09/03/05 ストーン夫人のローマの春@パルコ劇場

2009年3月5日(木) 19:00
ストーン夫人のローマの春
PARCO劇場

麻実れいさん演じる”元女優”カレンが、
落ちぶれていく話なんですが、
この元女優カレンの堂々たること!
器が大きい!”女優”オーラを感じるのです。
そして衣装がとーっても美しい。妖艶さもただよい、
ドキっとするようなシーンも。

その麻実れいさんをおぼれさせていく
江波杏子さんの役所(コンテッサ)も
元貴族で今いじわるおばさんになってるんだけど、
どこか悲哀さを感じるんですよね。

気力をなくしているカレン。。
聡明なカレン。。
相手を見透かせるカレン。。
でも見透かせるがゆえにか、
パオロに惹かれ、溺れていくカレン。。

そのパオロ(パク・ソヒさん)なんですが、
ローマいちの美男子といったら私はもっと濃いーーーーい人を
思い浮かべてしまうんですが、今回のパオロは
(筋肉質だけど)淡泊で、(麻実れいさんに比べると)小柄で
どちらかというとすっきりした印象。
ローマいちの美男子というより、韓国いちの美男子というふうに
どうも思えてしまいまして。。
でも、パオロの気持ちが表情や行動などに無邪気に
あらわれてくる部分などは、パオロそのものという感じがしました。

あ、一点だけ。どうしても私、今回の舞台のアンサンブルの方達が
たたく太鼓が苦手で。。あの微妙にリズムを外した感は、あえて
だとは思うんですが、うーむ。

ラストシーン、鍵を受け取る乞食の男性(鈴木信二さん)。
この男性役の方が、結構印象的だったんですが、この後、どうなるのだろう!?
と気になり、家に帰ってネットで調べて。。。えぇぇぇぇ。
そんなぁ。。

とそんな感じではございましたが、とにかく
麻実れいさんの魅了を堪能できた舞台でした♪


09/03/09 地球に落ちてきた男@赤坂レッドシアター

2009年3月9日(月) 19:00
地球に落ちてきた男
K列7番@赤坂レッドシアター

カスパー・ハウザー。
公演プログラムに書いてあった解説いわく、
”人間社会から隔離された育てられた子供のもっとも有名な実話”

冒頭、ステージ中央に横たわり、無邪気に、無垢に動き回る
舘形比呂一さん(THE CONVOY SHOW では舘形比呂さんの
お名前ですが、ソロ活動では舘形比呂一さんで活動されてます)。
時々、客席に絡みながら、時にはお客さんのマスクを取り上げたりして、
動き回るのですが、”目”がほんとに純粋なんですよね。みてると。
そして動きにも嘘がない感じ。この動きというかテンションを
ずっと継続してるってかなり大変だと思うのですが、すごい。
そして舘形さんの衣装の着こなしや髪型、立ち姿、
1シーン1シーンが絵になるというか、印象に残ります。

言葉を知らなかったカスパーが、言葉を覚えていくのですが、
動きや目線からも”言葉”を感じ、ちょっと切なくなったり、
また言葉を大切にしたいなと思うような、そんな感覚を覚える舞台でした。

カスパーを導くプロンプター役に保村大和さん。
アクトリーグで何度か拝見してましたが、いろいろな一面が見える方ですね。

演劇実験室万有引力の方達の不思議な動きや、暗闇でのマッチを使った演出、
客席四方を使った暗闇での音の演出はとても不思議な体験でした。


09/03/10 劇団名古屋さん。彩られたモノ・クローン@恵比寿エコー劇場

2009年3月10日(火) 19:00
劇団名古屋さん。#1
彩られたモノ・クローン
G列6番@恵比寿・エコー劇場

物語が展開するにつれて、ぐいぐい、
そしてじーんと入り込んでいく、そんな舞台でした。

最初は一人一人にSPOTがあたっていく形で展開
するのですが、中でも福田転球さんの
熱いしゃべりとテンションは見所です。面白いっ!
アドリブや実話なのではないかと思ってしまうくらいです。
そして後半の展開。お兄さん(福田転球さんの役所)の
独白シーン、このシーンとっても好き!

この舞台、藤川ジン(高橋優太さん)と瀬尾千尋(岩田さゆりさん)
のカップルが中心となって展開するんですが、
この二人の関係、これが一番の見所です。
初日ということもあり、最初は立ち姿とか、ちょっとかたいかな
という感じだったのですが、展開するにつれて、ぐいぐいぐいと
役柄に入り込んでいき、高橋優太さんは次第に熱く、
岩田さゆりさんはしぐさ、表情、声がどんどんいい感じに♪
(岩田さん、初舞台とは思えなかったです)

神崎役の佐藤雄一さん(PureBOYS)の
後半のジンへの絡みもよかった。

そして瀬尾教授役の山崎直樹さん(解散したカクスコの方ですね)。
何か心を押し殺したような冷たい役柄を好演。
最後はジンの**が**されるんですが、
この経緯をいろいろと帰り道、想像してました。
どうしてそう**するに至ったのかなぁと。

設定は2022年。ということが最初の映像でわかります。
今から13年後、こういう時代が果たしてくるのだろうか、
観劇後、そんな思いがジーンとわき上がってくる舞台でした。

上演時間:約2時間(休憩なし)


09/03/12 ホネノウツワ@小劇場楽園

2009年3月12日(木) 19:30
ホネノウツワ
@下北沢小劇場楽園

初めての劇場。
地下にあるんですが、舞台を取り囲むような客席。
この距離感がいいですね。

いくつかのお話がオムニバス形式で
つながってるような、つながってないような、
骨から肉を求め、肉から骨を。。。
そんなにわかりやすくストレートな展開ではないので、
いろいろと考えながらみてしまい
肉と骨の間をさまよっているような気持ちで
70分、不思議な雰囲気にひたっておりました。

今回の観劇は、観劇前にお仕事の方でトラブルに
見舞われていたこともあり、
時としてこういう状態での観劇にもなってしまうんですが、
気持ち的にちょっといっぱいいっぱいな状態での
観劇になってしまったのも残念で。

女性2人と男性3人の絡み合い、掛け合いで展開するのですが、
水寄真弓さん(間が、なんかリアルで心地いい!)
藤谷みきさん(目と声の変化にドキッ)
どーんと存在するこの女性お二人の存在感は見応えがありました。

炎に包まれたお・ん・なはの3人の掛け合いは、
かなりアドリブが入っているんでしょうかね(ちょっと長かった)。


09/03/27 TRASHMASTERS elevation@下北沢駅前劇場

2009年3月27日(金) 19:00
TRASHMASTERS
elevation
C列13番@駅前劇場

休憩なし2時間45分
なんですが、1部と2部があって
その間に白いスクリーンに文字とナレーションが
投影されるんですが、このナレーションのタイミングが
面白くて(一行ごとに語尾を短めにCUTしてある感じ)、
おおおおっと思っていたら、なんとこの白いスクリーンが
取り外された二部は、一部とは全然別のセット。
驚きでした。この小さな駅前劇場でここまでがらっと
セットが変わってしまうとは。

展開が、先ほどのナレーションのタイミングのように
覆い被さるようにどんどん展開していきます。

宗教、ねずみ講、エコ、そんなキーワード。
さらに撃ち合い、爆弾、テロ組織。。。

一幕はありそうでなさそうな修羅場の連続。
あの女の子の言葉、去り際の言葉とこらえたあの言葉が
ぐっときます(一緒に観てた友人は胸が痛かったとか申してました)
二幕はぶっとび展開。
1部の描写に比べて、2部後半がかなり急展開です。
(なのでちょっとついていくのが大変だったりもする)

照明や音響(ヘリコプターの音とか)、
会議室のセット上方の仕掛けや、奥行き感などの
セットの仕掛けもいろいろ工夫して見所です。

餃子やJR事故など、リアルな事件と紐づいて描写されるシーンは、
私的にはあんまり絡めてほしくなかったですが、
”エコ”の会社の会議内容や、その会社自身が抱える問題
などは個人的にとても興味深かったです。

第一部のあの部屋の若者達の雰囲気、等身大の魅力!
好きだなぁ。

p.s. 無料で配られる公演プログラムの冊子が、
 ほんと普通の冊子で、いい手作り感があって、
 写真もたくさんのっていて、こういうのいいですね♪
 


09/03/30 滝沢演舞城 '09@新橋演舞場

2009年3月30日(月) 18:00
滝沢演舞城 '09
2階左列35番@新橋演舞場

去年に引き続き、いってきました滝沢演舞場。
今年は、1月滝沢革命2月Shock → この滝沢演舞城。
となんと毎月ジャニーズ系の大型公演を観てる私。
ジャニーズの舞台は、演出がほんと素晴らしい。
あと、セットや映像が気持ちいいのです。

今回の滝沢演舞城も、新橋演舞場の舞台上の
スクリーンに投影された映像がほんとにリアルで、
実際のセットがそこにあるように思えるんです。
ほんとこの映像は美しい。特に、桜の橋の映像(だったかな)は
まるでそこにほんとにそういうセットがあるかのようでした。

さらに映像といえば!
今回はなんとど迫力ホラー映像が!
客席はきゃーきゃー状態。
いや、ほんと、あれだけのど迫力スクリーンで
あの映像みせられると、びくんっとしてしまいます。

フライングあり、水あり、影絵あり、立ち廻りあり、
アクロバットあり、歌舞伎あり、客席降りあり、客席絡みありで、
盛りだくさんの第一部♪
休憩時間は、滝沢演舞城特製のかに海鮮サラダそばを。

その後は第二部は、
義経&弁慶をたっぷり(ちょっとテンポがゆるかったけど)。

でその二部最後のキャスト紹介の時の見せ方がとっても綺麗で、
ステージの回転する盆が、花を活けるツルっと光った花器のように見え、、
しかもそこに出演者がぴたっと静止して立っているのです。
そしてくるくるとまわりはじめ。。美しい~。
ラストは、滝沢秀明さんによるテーマ曲「WITH LOVE」。

明日から Shock に参加していたMADの方達も合流とのこと。
するとまた面白さもパワーアップしそうですね。

途中30分休憩で、約3時間15分(終演は21:15)でした。


09/04/01 メモリーズ4@シアターサンモール

2009年4月1日(水) 19:00
メモリーズ4
J列12番@シアターサンモール

冒頭は、入山学さんと扉座の鈴木里沙さん(扉座)の
絶妙の間のやりとりによる、楽しい雰囲気からスタート。
鈴木里沙さんのおばちゃんキャラ、めちゃめちゃ楽しいです(笑)
どんなギャグでも、間とかテンションで、面白くなるんだなーなんて思いながら観てました。
後半は、記憶をたどっていく感じなんですが、イケメンキャスト達による
着ぐるみバトルがかっこよくてかわいくて楽しいです。それでいてぐっときたりもします。

PureBOYS南圭介さん、中村誠治郎さん、
小笠原大晃さん(フジテレビあいのりで愛称「オガ」だった方ですね)、
八戸亮さん、伊阪達也さん(BLEACHの黒崎一護役!)
といったイケメンキャストを、サンモールの近さで一気に堪能できるのは贅沢ですねー。

女性陣では、黒木マリナさん、いい役者さんだー。
彼女は、踊りもいいし、表情もまたはっきりしてて、衣装(コスプレ?)もいいっ!

IMTAダンス部門でグランプリを受賞した蟹瀬令奈さん等
女性ダンサー陣のダンスも見所です。

最後のカテコのご挨拶で、入山学さんが、
無事千秋楽を迎えることが・・・といいかけて、
キャスト全員から総つっこみ。
今日初日ですからね(笑)

公演は12日まで。新宿御苑のサンモールスタジオにて。


09/04/06 夜は短し歩けよ乙女@グローブ座

2009年4月6日(月) 19:00
夜は短し歩けよ乙女
1階J列@グローブ座

主演の田中美保さん、
天然っぽい感じと抜けた感じと好演。
かわいいオーラ満載の華がありますね。
渡部豪太さんも、途中噛みながら言い直すあたりがかわいい。
この主演のお二人、なんと初舞台なんですね。

びっくりしたのが、事務総長の宮菜穂子さん。
透き通るセリフの声やきびきびした動きが気持ちいいなーと
思っていたらなんと前半では花嫁!?と終演後に聞いて、
もう一度花嫁で確認したいー。

ベンガルさんの間が楽しいです。
あの微妙な動き、ついついみててゆるんでしまいます。
黒髪の乙女との偽の電気ブラン(?)の飲み比べシーンの
微妙にアドリブっぽいところとかも面白いです。
ちなみに、眉毛の位置は毎回違うんだそうです。

最後、黒髪の乙女の、大きな声がスコーンと抜けていきます。

アフタートークでは、なんと制作の方が司会(急遽?)
結構ぐだぐだ感のあるアフタートークでしたが、
これはこれでなんだか新鮮でした。
田中美保さんが、かなり人見知りで
稽古場でどんな様子だったかというのが面白かった-。
髪型も、舞台中とは全然違う印象でした。

ところで、田中美保さん、髪、黒髪?
ちょっと茶色っぽくみえたのは照明のせい?


09/04/07 冬の入口@赤坂レッドシアター

2009年4月7日(火) 14:00
冬の入口
G列10番@赤坂レッドシアター

ラスト。
あの一言のセリフで目頭が一気に熱くなりました。
そして、久々に観劇で泣いてしまいました。
背を向けあう二人。
その後ろにたたずむ兄。

舞台は、火葬場。
まず出だしの鈴木省吾さんの登場の仕方がいい。
これから何がはじまるんだろうという導入にぴったりなオープニング。
鈴木省吾さん、声がまたいいんですよね。
綺麗に通ります。

ここから、いろいろな登場人物が登場するんですが、
中でも私が気にいったのが、酒向芳さん♪
登場シーンのあの煙草一服、その後の語り、
そして多門勝さんの話を聞く酒向さんの姿勢がいい。
あの姿勢の直し方が好きです!!
酒向さんの出る他の舞台ぜひみてみたくなりました。
(ちなみに「さこう・よし」さんとお読みするんだそうです)

また、帰り際の琵琶弓子さんの目にはぐっときます!
その後の、青山勝さんのパンチに、おおおお。
花組芝居植本潤さんや
星野園美さんのテンションにもご注目。
SHAMPOO HAT多門勝さんと
鈴木省吾さんのラストの描写は要ハンカチですね。

アドリブ入ってるの?と思ってしまうようなセリフまわしや、
そのセリフの間の長さ、セリフのかぶさり(二組の会話が同時進行したりする)など
ぜひもう一度観て確認してみたい点も多数。

また、ビール瓶の置き方や、靴のはき方など、
ちょっとした行動やセリフの内容で
各登場人物の性格があれこれ推測できるのも楽しいです。

火葬場の話なんですが、暗い話がずっと続くわけではなく、
一つ一つのエピソードはどこにでもありそうな(!?)お話なんだけど、
しっかりした、しかも個性派の役者さん達によって演じられると見応えがあります。
笑いあり、涙あり、いろいろと考えさせられる内容盛りだくさんで、いい舞台でした。

確かに、コンピュータ、別になくてもいいかも。
(といったシーンもあります)

FM世田谷のシアターFにゲスト出演された出演者の方達のオンエアが聴けます


09/04/08 いいだせなくて@SPACE107

2009年4月8日(水) 19:00
カラフル企画 Vol.1
いいだせなくて
F列10番@SPACE107

冒頭の松本梨香さんと田中優樹さんの声マネ対決
楽しい~。
日本昔話のあの声、すごい、そのままだー(笑
ドナルドダックもうけた。
でも今回の舞台で一番ツボにはまった声は、
”カルガモ”の声。あのタイミングであの短さ。
楽しい。あれ、いきなりあの声出されたら惚れます♪
松本梨香さんはポケモンのサトシ役の声のほか、
サンドラブロック、ドリューバリモア、アンジェリーナジョリーの吹き替えなども担当されてます)

一幕大爆笑は警察官(斎藤佑介さん)のあのお尻がつん。
あのリアクションが最高です。
めちゃめちゃ笑ってしまいました。
一幕はほんとあっという間でした。

休憩挟んでの二幕では、各登場人物の背景が
いろいろと描かれていくんですが、ラスト、
彼と彼女がそうなるとは予想外でございました。
沖縄のイントネーションも意外性あって楽しかったです。

編集者(桜田聖子さん)のノリやお隣の子(稲生美紀さん)、
タバタバタ(久道ゆきさん)、ナナちゃん(藤田小織さん)
の女性陣のキャラクターもいいっ!

最後の最後、スポットがあの絵にあたって幕ですが、
あの絵の意味がよくわかってない私です。あと、椅子の後ろに
落ちてあったかぶり物っぽいのはあれは何だったのでしょう??
(エヌティーティーの人が最初かぶってた!?)

いやーそれにしても、
松本梨香さんのノリと声がとっても楽しかった-!
ドライバーの踊り方も楽しい-!!

ゲットだぜ!(笑)


09/04/22 MISSING BOYS@赤坂ACTシアター

2009年4月22日(水) 19:00
MISSING BOYS
@赤坂ACTシアター

ACTシアターの一周年記念公演。
全編尾崎豊さんの楽曲で構成された青春群像劇で、
内容は、歌、芝居、タップ、ダンス、ストリートバスケなどなど
盛りだくさんなんですが、
どれも、各出演者本人が自分の好きにやってる感じのようにみえて、
全体的な流れや統一感みたいなものがあまり感じられなかったんですよね。

そして、歌にしてもタップにしてもバスケにしても、
私の歌を、俺の歌を、俺のタップを、俺たちのバスケテクを感じろ!
というふうに私には思えてしまい、ちょっと構えてしまいました。
強いメッセージ性という意味ではありなのかもとは思うんですが、
メッセージというよりは、個々の能力や、技術披露みたいにとれてしまったものですから。。
自然と見せて聴かせてほしかったなと。

早乙女太一君、雰囲気よくて好きなんですが、
今回の舞台では、物静かなクールなロック歌手という感じで新鮮。

松本まりかさんはかわいかった♪

歌は、アンサンブルの SINGER陣(中山眞美さんや尾藤桃子さんら)に
もっと歌って欲しかったなぁ。

アンサンブル陣のダンス、見応えありました。

そして楽しみにしていた I LOVE YOUですが、
スペシャルゲストが歌うんですが、今日のスペシャルゲストは
キングコングの西野さんでした。
歌い終わられて、本人は「めちゃめちゃ気持ちよかった」と
おっしゃってましたが・・・

でもこの舞台観て、あらためて尾崎豊さんについて興味持って
いろいろ調べたり、本人の歌声を改めて聴いたりしました♪
いい曲ですよね。


09/04/24 経済とH ベゴニアとしあわせ@下北沢OFFOFFシアター

2009年4月24日(金) 19:30
経済とH
ベゴニアとしあわせ~上を向いて歩こう~
@下北沢OFFOFFシアター

ルームシェアをしてるアラフォーのOL、マリ子と由美。
由美が結婚することに・・・
結婚すると言われたマリ子(劇団扉座伴美奈子さん)がとった行動とは!?

このマリ子、妄想に浸るようなシーンも多いのですが、
伴美奈子さん、好演!!!ガッツポーズ!
そして由美(松田かほりさん)の気持ちが切り替わる瞬間が
みていて、おおおっときますよ。そうだったのかと。

花組芝居の桂憲一さんが恋人役なんですが、
素朴でいい人そうでがんばってリードしてる感じが新鮮でした。

由美の兄役の大森ヒロシさん、
こんなお兄ちゃんいたらうるさいだろうなぁ
でも憎めないんだろうなぁと(笑)
コーラ、お、おぉぉぉ、飲まはった!しかもダブル!
あれ毎回飲まはるのだろうか。
妹の恋人役の桂憲一さんと一緒に飲みにいくシーンとかいい感じでした。

マジシャン役の寺岡哲さんがあの行動は!?

最後はほのぼのハッピーエンド♪
式には結局、呼んだのだろうか。。。。

p.s. 冒頭シーンからかなり声のボリュームが大きめで(笑)
大森ヒロシさんの声の大きさとかは気持ちいいんですが、
全員のシーンでみんなが一斉にガハガハいったり黄色い声が飛びまくると、
響いて共鳴しあってる感じでちょっと耳にキンキンきました。


09/04/25 赤い城黒い砂@日生劇場

2009年4月25日(土) 17:00
赤い城 黒い砂
@日生劇場

天真爛漫な中村獅童さん、
衣装もすごく似合っていて恰幅よくみえるんです。

そしてナジャ、黒木メイサさん。
命令系の口調がたまらんです。
「生きろ!」
凛とした立ち姿がかっこいい。

片岡愛之助さんは、いい男ですねぇ。

馬渕英俚可さんの演技が光ってました。

ただ、舞台全体としてはちょっと日生のキャパが
大きすぎるというか、ノリもなんか軽めな感じで、
各役者さんのテンションが微妙にちぐはぐな感じで、
私的に感情移入があまりできませんでした。

ラストの、う・・そ、そうでしたか・・というシーンは衝撃。

生パーカッションも面白いと思うんですが、
私には、ちょっと耳が痛かったです。
叩き方というか音のきつさというか、好みの問題とは思いますが。

あと、特に一幕は、地下で全体的に暗いシーンが続くので
結構睡魔が襲ってきますね。女の子が地上に出た際、
私もめちゃめちゃまぶしかった。。


09/04/28 黒革の手帖@明治座

2009年4月28日(火)
黒革の手帖@明治座

米倉涼子さんの、最後の黒いドレス、
花道をカツカツ歩きながら、サングラスをさっと。
かっこいーーーーーーーー!
めちゃめちゃ素敵です。
みとれます。
美しいです。
螺旋階段と、あの横の絵との対比も印象的。
終わっても思い出すとドキドキします。
これは見終わった後にあの美しさを
誰かと共有したくなりますよ。

カーテンコールの緑のドレスも素敵でした。

いけいけの一幕
背伸びの二幕
大詰めの三幕

女同士の戦いもすごいです。
医者カップル、そ、そこまで!

永井大さん、やるなぁ(笑)
萬田久子さん、左とん平さん、
渡辺哲さんといった出演者も役所にぴったり!

約4時間の舞台ですが、見応えはありまくり!
それにしてもあのラストの花道は脳裏から離れませんです。


09/05/02 ひらり、空中分解嘘ッ!?座付作家が捕まっちゃった@中目黒ウッディシアター

2009年5月2日(土) 19:30
ひらり、空中分解
「嘘ッ!?座付作家が捕まっちゃった」
@中目黒ウッディシアター

開演前に配られたチラシをみると
「公演中止のお知らせ」
ん?

劇中、でてくる、ふらり空中散歩のことでした(笑)
開演前から、舞台上で出演者の方達があれこれ
話しているのですが、なんと、そのまま開演。
あの一瞬だけ客席がシーンとしたのが開演の瞬間だったんだろうか。
ここまで開演前と開演後のくぎりがない舞台は珍しい-。

しかも、なんとなくローテンションのままスタート。
何かが起きている様子。

なんと、演出家がある事件に。。
しかも、誰でも陥る可能性のある事件。

その事件をめぐり、
劇団員などがあれこれと話し合っていくんですが、
ほんとにリアルに繰り広げられている臨場感が新鮮でした。

それにしてもなぜ彼は戸塚駅で降りたのか。
その理由とは!?

大波誠さんの冷静なところがいいです。

それにしてもあのビンタは痛そう。
坂本充広さんの(いつもの!?)おいてきぼりな感じが絶妙でした。


09/05/04 バンダラコンチャ 相思双愛稽古場レポ

2009年5月4日(月) 14:20
バンダラコンチャ ソロアルバム公演
相思双愛 稽古場レポ

劇団ダンダンブエノ主宰の近藤芳正さんが立ち上げた
ソロ活動ユニット「バンダラコンチャ」の通し稽古を拝見してきました♪

一つの舞台で、別々の二つの物語が交差するように展開するんですが、
対比ポイントがたっくさん存在して、舞台が進むにつれて
観てる気持ちの中でどんどんふわふわとリンクしていくんです。
今と昔、誕生と死、現実と希望、パソコンと原稿用紙、携帯と鈴・・・
これがとっても不思議な感覚♪

そして出演者の4人が4人ともいい持ち味出まくり!
昔と今を象徴するような”病気”を抱えた役所の坂井真紀さんと辺見えみりさんに対し、
近藤芳正さんの表情や動き、榎木孝明さんの飛び抜けたキャラクターが
優しく時には激しく包むように絡み合います。
病気に絡む部分など、重く描くわけでなく、かといって軽く描くわけでもなく、
リアクションや表情で、自然と笑いをとりいれてるのがみてて気持ちいいです。

記憶に触れるセリフや仕草がたくさんあったのですが、一つづつあげてみると

辺見えみりさん:マイナスxマイナス=
坂井真紀さん:はやくんっ!
近藤芳正さん:○-○
榎木孝明さん:セイウチ

それぞれの意味は、ぜひ舞台観て確認してくださいー♪

二つの物語が交差する際の衣装チェンジも見所です。
また、美しく心に染み入ってくる音楽(オリジナル!)もいいっ♪

そして近藤芳正さんのリアクションと”困った顔”にもどうぞご注目下さい。

休憩なしの2時間。
「四十回のまばたき」(作・重松清)
「春は場馬車に乗って」(作・横光利一)
という二つの作品を、倉持裕さん(ペンギンプルペイルパイルズ)と
前川知大さん(イキウメ)がそれぞれ脚本を担当し、
近藤芳正さんと桑原裕子さん(KAKUTA)が構成・演出。
音楽はアルケミスト花れん

四十回のまばたきは、原作を読んでみたいです。

お稽古場では、ラストシーンを、舞台袖で座って見守る、
坂井真紀さんと榎木孝明さんの表情も印象的でした。

公演は5月9日から17日まで紀伊國屋ホールにて。
その後、兵庫公演(6月3日)、地方公演なども。
詳しくはこちらをご参照下さい。

p.s. バンダラコンチャというのは、作者、演出、役者が一体となった”バンド”のようなグルーブ感を
演劇の中に生み出したいという思いからきてるそうです。

(写真撮影は清水博孝さん。許可を頂いて掲載しておりますので無断転載はご遠慮下さい)


09/05/09 きらめく星座@銀河劇場

2009年5月9日(土) 12:30
きらめく星座
@銀河劇場

”落ち込めば落ち込むほど明るく”なる
愛華みれさんの陽気なお母さんがとっても素敵でした。
脇にいる時も、ずーっと目でおっていたくなります。
一幕の”目が座ってる”、バケツ体操(振付は謝珠栄さん)、
正座して懇願する時のあの気迫、二幕冒頭の平和で優しい感じ、いろんな魅力堪能です。

そして木場勝己さんの語る雰囲気、
マドンナ女学生の前田亜季さん、
夫の座をいとめた傷痍軍人役の相島一之さんも印象的でした。

音色や弾き方が心に染み入る生ピアノ(後藤浩明さん♪)や警報の”音”、
「煙草屋の娘」「青空」など多くの歌謡曲なども聴き所。

一幕は笑い所も多く、ラストで熱くなって自然と拍手が起きてました。

シーンごとのカレンダーの日付をよーく見てみると・・・
最後のカレンダーの日付は。。そして旅立つのは。。。

チラシのガスマスクが印象的ですが、
これ、当時は本当に空襲の時つけていたそうですね。

観劇し終わった後に話していて、感じたのが、
戦争を体験した世代には当たり前に思えていたことも、
体験してない世代にはわからないということ。

戦争について自然と考え、もう少し自分で調べてみたいなと思えるきっかけになり、
観劇後にいろいろ語り合える作品と思います。
若い世代の人にも、この作品を観てほしいです。


09/05/17 鴨川ホルモー@吉祥寺シアター

2009年5月17日(日) 14:00
鴨川ホルモー
@吉祥寺シアター

一幕、最初はこの舞台のテンポ感に
ちょっととまどいながらの観劇でしたが、
一幕、展開するにつれて、
一人一人の個性がどんどん出てきて、
一幕ラストのあの「奉納の舞」、これがすごかった。

女人禁制の舞!
すごいです。
びっくりした。
これは女人禁制でないとですね(笑)

ノリが楽しくて、
若いっていいなと。
しみじみと感じてしまいました。
若いパワーに満ちあふれている、そんな舞台です。

2幕の”ホルモー”の競技シーンは、
観てる私の方も、なんとなく”オニ”の存在を感じてしまうほどに。
それにしてもすごい競技だ。

秋山奈々さん、公演プログラムと全然イメージが違ってびっくり。
黒い丸眼鏡の奥から客席に送る目線が結構するどくて、ドキっとしますよ。
中川真吾さん、登場の衣装と髪型がかなりインパクトありますが、
その後はもっと強烈になります。これもお楽しみに。でも最後はなじんでみてしまうのが不思議。
主人公、安倍学役の石田卓也さん、
ちょっと不器用な純な感じがすごく出ていて好演!
映画版にもご出演されてるんですね。

映画版も観てみたくなりました♪

私的には札内幸太さんの行動がツボでした(笑)

レナウン娘、楽しい-!!
前方席は、パンツに要注意!


09/05/20 東京セレソンDX 流れ星ゲネレポ

2009年5月20日(水) 13:00
東京セレソンデラックス 流れ星 ゲネレポ
シアターサンモール(新宿御苑)

ラスト、涙、涙、涙(3回泣きました)。
そして胸が、ジーーーーーーンと熱くなるんですよね。
そして見終わった後は、ほんわかとした優しさに包まれます。

素晴らしい舞台でした!!!
脚本がいい。
そして宅間孝行さんの演技がこれまたいい!
やられました。

終演後の宅間さんインタビューで
「夫が妻に見せたくなる作品」
とおっしゃっていて、た、たしかにそうなのかもと男性としては思ったり。
俺がいいたいのはこれなんだよっと、この舞台をみてくれ
と言う男性が続出する気がいたします(笑)
ぜひ夫婦やカップルでみてほしい作品でございます!

うつみ宮土理さん演じる夏子の気持ちの変化、
ラストシーンの心情は客席と一体化してます!!
彼女の思いと客席で観てる観客の思いが一緒になってる感じなんです。
これがまた気持ちいい。

山田まりやさんは、後半どんどん味が出てきます!
いい魔法使いだ。。。あのラスト近くの、宅間孝行さんと山田まりやさんの
やりとり、好きだなぁ。。ほんといいシーンだ。。

登場人物掛け合いも、笑って、泣けて、楽しいですが、
個性的な劇団員の方達の絡み方がこれまたとっても素敵なスパイスになってます。

ラストシーンの流れ星、ぜひお見逃しなく!!

笑って、笑って、泣いて、感動します。
6月中旬まで上演してるので、
普段演劇をあまり観ない”彼”とか”ご主人”とかをぜひ誘って観劇してみてください!

”純愛”です

もう一回観たい!


09/05/31 青年座その受話器はロバの耳@本多劇場

2009年5月31日(日) 14:00
青年座 その受話器はロバの耳
@本多劇場

お稽古場、場あたりとお伺いしてきたこの公演の
本番、それも千秋楽を拝見してまいりました。

やっぱりお客さんが入ると客席の熱気が変わります!
そして役者さんの気合の入り方も違う!

ストーリー全部わかってるんですが、
今までお稽古場でみてきたよりも、
”より”楽しめました。

女関係がぐだぐだなんだけど、憎めない、
室長(綱島郷太郎さん)の演技が、かなりヒートアップ。

三田村(五十嵐明さん)の雰囲気もいい。
ちょっと共感したくなる感じ。

津田真澄さん!
いつもこの方言を話しているかのようなはまり具合!
そしてあの告白の意外性!
おそるべし。

皆が”嘘”や”だまっていたこと”を告白した後、
ふわっと気持ちが軽くなったような感じがとても印象的です。

ただ、告白にも、言ってすっきりする告白と、
言わなくていい告白、言い方に気をつけないといけない告白があるよねぇ
といったことをしみじみと感じながら観ていた管理人でございました。

おもしろかったっちぃ!


09/06/05 座☆ⅡE 森のここドコ夢の羽@みゆき館劇場

2009年6月5日(金) 15:00
座☆ⅡE「森のここドコ夢の羽」
@銀座みゆき館劇場

この座☆ⅡEという劇団は、
明治座アカデミーシニアクラスで
同期だった方達が2007年に旗揚げされた劇団。
その年齢、なんと四十五歳から七十うん歳までの方達。
お元気っ!

観ているうちに、ぐいぐいと出演者の個性や
かわいらしさが見えてきて、最後のシーンでは、
真っ白な衣装でのたたずまいにちょっと
見とれてしまいました。

展開も楽しいです。
舞台は、夏の夜の夢の隣の森のお話。
いろんな要素がまじったファンタジー作品。
作は秋之桜子さん、演出は森さゆ里さん。
パック役でSpaceNoid鈴木啓文さんが出演されていたのですが、
ダイナミックな動きが気持ちよかったです。

最後、あの二人に矢がささるのもいいですね。
(ハートマークを最初血と思ってしまった私ですが。笑)

みゆき館劇場は、ステージと客席が近くて
中央通路を花道として使えたりして、
いい劇場ですね。おけぴのオフィスからも近い!


09/06/06 女信長@青山劇場

2009年6月6日(土) 17:00
女信長
2階D列19番@青山劇場

黒木メイサさん。
かっこいい!
殺陣で手を逆さにして受けるしぐさとかがめちゃめちゃきまってます。
低い低音の声とかわいらしい女の子っぽい声の切り替えも楽しい。

その女信長を支えるアッキー中川晃教さん演じる明智光秀。
ポスターやプログラムの髪型とは違った銀髪!
これが素敵!
そして、りりしく響くセリフの声。御意!
二幕での信長と光秀のやりとりはジーンときました。

ジーンといえば、
この舞台、ジーンとくる場面がそれはもう何度も何度もありまして。
二幕では、あともう少しで涙が。。。というところで歌になりまして。
涙モードから聴きますモードにスイッチが変わってしまいましたが。

本能寺!
ここもジーンとくるのです。
そしてその展開。
なるほど、そういうことだったのか!と。
そのために死んでいってしまってる兵の方が・・・と
少し思いつつも、ラストシーンにはまたまたジーン。

信長と、信長が惚れた男浅井長政(河合龍之介さん)との
あのダンスナンバーには、正直かなり驚きましたが(めちゃめちゃ唐突)、
浅井長政の一人芝居楽しかったです。
それ以外にも、
靴下をはかない斎藤道三(石田純一さん)や(よく登場されます)、
中川さんのフロイス篠田光亮さん(楽しい)の指示、面白かったです。
こういう笑いの要素をいいタイミングで入れてくるので、
受けてとしては重くならなくていいんですよね。

ほかにも魅力的なキャストがたくさん!
歴史で学んだ出来事や登場人物がぽこぽこ出てきます。
こういうところから歴史に興味持つっていいですよね。
ラストの天海和尚。そういう説も実際あるんですね。

照明や音楽もどーんときて気持ちいいっです!
二幕後半はオペラグラスなしで全体を楽しんでました。
ほんと殺陣がかっこいー!
公演日程後半になるともっと盛り上がってくるんだろうなぁと思います。

スクリーン映像もセットの一部としてうまく使われてますね。
ただ、二幕冒頭ほか何箇所で使われる馬達がどどどーっと
走ってくる映像、なんか走り方がちょっと変でそこが妙に気になった管理人でした。

出演者が気になり滅多に買わない公演プログラム、
買ってしまった(でも2500円、た、たかくない?)。


09/06/15 ゼブラ@シアタークリエ

2009年6月15日(月) 14:00
ゼブラ
シアタークリエ

家族ってなんかいいなぁと、
実家で過ごした遠い日をなんとなく思い出す
(両親とも私はまだおかげさまで健在ですが)
心あたたまる、いい舞台でした。

斉藤由貴さん、星野真里さん、山崎静代さん、大沢あかねさん
演じる四姉妹の雰囲気がとってもいいんです。
特に急遽次女役になられた星野真里さん、いいです!
終盤の背中をぴんっとはっての郷愁シーン、
このシーン、とっても好きです。
和田ひろこさんのお母さんぶりがまたいいんです。
セットも雰囲気満点。

そして今井ゆうぞうさんのキャラクターがめっちゃ楽しい!!
(おかあさんといっしょの10代目の歌のお兄さんです!)

電話の受話器の向こうの声があぁいうふうに客席に聞こえてくるのも面白い♪

カラテカの矢部太郎さんといい、面白いキャスティングです(笑)

作品のモチーフは向田邦子さんの「阿修羅のごとく」。
作・演出には劇団ONEOR8の田村孝裕さん。
客席が笑い声に満ち溢れるシーンも多く、
観終わった後ふっとやさしい気持ちになれますよ。

そして帰り道はあのテーマ曲が頭の中をぐるぐると!!

さてこの「ゼブラ」というタイトルですが、
そこにも次女が絡んできます。
そういう意味でも次女役の星野真里さん、凛とした演技が本当によかった!
柿沼兄(村杉蝉之介さん)とのシーンは、
まさかっと、ドキっとしましたですよ♪

公演は6月29日まで。


09/06/16 スタジオライフ LILIESゲネレポ@紀伊國屋ホール

2009年6月16日(火) 14:00
劇団スタジオライフ
LILIES ゲネプロレポ
紀伊國屋ホール

【お知らせ】
FM@OKEPIで新納慎也さんと松本慎也さんをゲストに迎えた
オンエアのノーカット版がお聞きいただけます♪

客席入ると、ホールの舞台一面が独特の雰囲気。
高さを感じる立体的な作りです。
そして牢獄の扉の音がゴーーーーンと響き渡り。。

囚人達が刑務所の中でシモンのために演じる劇(劇中劇)を中心に
展開するのですが、観ているうちに、どんどんはまりこんでいきます!

ビロドー司教に嘘の告白をされて40年以上囚人としていきているシモン。
まずは舞台冒頭、このビロドー司教と晩年のシモンが登場します。

そしてこのビロドーとシモン、そしてヴェリエの若い時を囚人達が演じていきます。
(SOURCE(サルサ)チームではビロドー司教が河内喜一朗さん、晩年シモンが重松収さん。
若い時のビロドー役が奥田努さん、若い時のシモン役が岩﨑大さん、
ヴァリエが村上幸平さん。この組み合わせが日によってなんと3パターン!!)

ビロドー司教はなぜ嘘の告白をしたのか。
赤い手帳とは。
浮かび上がってくる真実。
後半のビロドー司教の独白シーンは必見です。

囚人達が男性役、女性役、母親役などを全て演じるのですが、
劇中劇という設定でありながら、囚人達の体当たりの想いが伝わってきます。
キスシーン、バスタブシーン、ドキッとしつつも
相手を想い、愛するその深さが伝わってきますよ。

劇中劇という設定なので、舞台転換なども、囚人達自ら行います。
そしてこの転換の間などに流れる音楽が素晴らしい。
私の大好きなクライスラーの前奏曲とアレグロなども♪
(私は個人的にミシミシと勝手に呼んでる曲ですが(出だしがミシミシなので)♪)

観終わった後、もう一度最初からみたくなりますよ。
このメインキャストの組み合わせが、FEUチーム、SOURCEチーム、TERREチームで
がらっと変わりますので、見比べるとまた全然違ってみえてきそうです。

終演後に来日中のミシェル・マルク・ブシャールさんが、
ロビーで、目の動き、体の動きが美しいとおっしゃってましたが、
確かに、演じている役柄(劇中の役柄)の心情が、目や体の動きから
伝わってきます。これ、本当の役者さんがまず囚人役を演じていて、
その囚人がさらに劇中の役柄を演じている構造なのですが、
観ていると、この人物の気持ちは、どの気持ちなんだろうっと
不思議な二重構造みたいな楽しさが味わえます。

新納慎也さんは、
バスタブのシーンで、みじめで切なくなり、
脚本家はなんて女心(!?)がわかるんだろうと思われたとのこと。
(FEUチームで)シモンを演じている時には、
自分はなんてちっぽけなんだと、これからちゃんと
恋愛していこうと思います!とおっしゃってました。

確かに、この舞台を観終わった帰り道、愛することについて
考えたくなるような、そんなきっかけになると思います。

休憩なしの2時間25分。
東京公演は6月17日から7月12日まで。
神戸公演は7月18日と19日。
詳細は公式HPにて。


09/06/17 Swanky Rider ホーンテッドアパート@中野ザ・ポケット

2009年6月17日(水) 19:30
Swanky Rider 第12回公演
ホーンテッドアパート
中野ザ・ポケット

中野ザ・ポケット、はじめて行ってまいりました。
中野駅南口で、駅員さんに方向を聞いて向ったものの
迷ってしまい、お弁当屋さんで教えてもらって
さらに迷い、今度は歩いてたおばちゃんに聞いたら
「となりよ」といわれて、みたら、ありました!
よかったー、間に合った。。はじめて行く方ぜひ
地図持参をオススメします。

ホーンテッドアパート、
チラシの印象からちょっとホラーな感じかなと
思っていたんですが、心あったまるハートウォーミングなお話でした。

奇怪な噂があるアパートのお話です。
私も霊媒師や、誰かが乗り移った!とかいうのも信じられない方なのですが、
”幽霊の立場から”こういう現象をみてみると、
受け止める印象が全然変わって来るんですね。
あぁこやつわかってないなー、今そこに死んでしまったあの人がいて
声かけてるのにー、疑うなーとか思ってしまうのです(笑)

霊媒師役のかねこあずみさん、
当初の怪しい感じから、応援したくなる人柄に変化していく様子が楽しいです。

主人公良子(大寺祐恵さん)の落ち込みをみてると、生きてるうちにこそ
いろいろと優しくしとかないとなっと改めて思った舞台でした。


09/06/27 東京ギンガ堂 新宿パラダイス@大久保公園シアターパーク

2009年6月27日(土) 19:00
東京ギンガ堂 新宿パラダイス
@新宿大久保公園 シアターパーク

新宿大久保公園にテントが!
なんとここが劇場になり、
その名もシアターパークに。

舞台は、戦後すぐの新宿のお話。
焼け野原にマーケットをたてた
尾津の親分、尾津喜之助(大谷朗さん)を中心とした人情話。
実在の人物が実名で登場し、
しかもその舞台と同じ新宿の地で上演。
戦後、まさにこの場所でこういうことが行われていたんだなぁ
という思いにひたれました。

テント劇場なんですが、
空調や客席の見安さなどもしっかりしています。

力道山役の丸山厚人さんが、いい!
力を感じます。
バイクも登場!
雨まで!!

音楽劇なので、楽しいパフォーマンスもあり、
そしてテント劇場ならではの、
舞台後方の公園スペースまでを
たっぷり使った演出で、楽しかったです。
串間保さんによる前座もいいですね。

一人で観るよりかは、戦後を知ってる、
両親や祖父母たちとみたい、そんな舞台と思います。

今日は晴れてましたが、雨の日の観劇でもまたあいそうですね。


09/07/03 ガブリエル・シャネル@新橋演舞場

2009年7月3日(金)
ガブリエル・シャネル@新橋演舞場

ガブリエル・シャネルの大地真央さんにうっとり~。
かわいい孤児院時代から美しい時代、かっこいい晩年するまで、もー素敵っ!

特に晩年のあの「ストライキですって!?」のシーンがよかった!
惚れ惚れ。かっこよすぎる。
少し年老いた感じの髪型と衣装で、
ポケットに手をつっこみながら話すあの姿勢がいいっ!
セリフや語りの声もじつーに気持ちいいです♪

舞台は、シャネルの半生を振り返る感じの内容なのですが、
男のためでなくて(女性自身が)自分のために着る服を
という姿勢がすごく伝わってきて、
ガブリエル・シャネルという人物に興味が出ました。

ガブリエルと恋仲になるアーサーカペルを今井翼さん。
ガブリエルが好きなんだなぁというのが真っ直ぐに伝わってきます。
キスシーンにはドキっとしました。
それにしてもこのお二人のシーンを観ているとほんと大地真央さん、お若い!

葛山信吾さんのストーリーテラー的役割がとても素敵
(ちょっと噛んでたりしてもなんか好印象に思えてしまう)。
そして升毅さんをはじめ、一人複数役されてる方が結構いて
お楽しみポイントも随所にありますよ
(シャネルNo5誕生シーンのポーも升毅さん)。
同世代を生きたサティやピカソ、プルースト、ストラヴィンスキーも登場します。
また、大地真央さん、今井翼さんのソロナンバーをはじめ、
アンサンブルの歌、ダンス、衣装の変化、髪形の変化などみどころたくさん。

私が好きなストライキシーンの後、
香水を除く全てのお店を閉めてしまうガブリエルですが、
その後15年のブランクを経て再び復帰します。
演舞場の舞台では、終盤にあたるこの場面ですが、
ルテアトル銀座で上演中の COCO はちょうどこの復帰シーンからを深く描く感じなのです。
なんという連携プレー。
セット公演にしてもいいのではと思ったくらいです。

COCO を観た方には、ぜひこの演舞場のガブリエル・シャネル、オススメです!


09/07/10 劇団扉座 新浄瑠璃 百鬼丸@紀伊國屋サザンシアター

2009年7月10日(金) 19:00
劇団扉座 新浄瑠璃 百鬼丸 - 手塚治虫「どろろ」より -
@紀伊國屋サザンシアター

せまってくる舞台でした。
熱気というか込み上げられた思いがすごく伝わってくる熱い芝居。

お母さん、平栗あつみさん、演劇集団円の方。すごくいいっ!
私の隣の(知らない)方は、号泣。
うん、わかる(ちょっと泣きすぎとは思ったけど。。。)

こそ泥の”どろろ”の山中崇史さん、まさに熱演!
百鬼丸の”心”の黒子の高橋麻里さん、なんて真っ直ぐなの!
姿勢がとてもいいっ!
どろろを見つめる瞳が優しくてとっても素敵♪声もいいー!
そして百鬼丸(累央さん)!
目が戻って黒子から人間になる瞬間、
まさに”メキメキ”という音が聞こえて来るような迫力でした。
私、ちょっと震えてしまいました。

役者さん自ら演奏される楽器、笛、口笛、効果音が
とてもいい効果を出していて、さらに迫力あるキツネの面や
ろうそく、手、など、いろんな表現手法が楽しめます。

笑いあり、泣きあり、心もぐいっとつかまれて、
ジーンとして、ふと考えさせられて、とてもいい舞台でした。
手の平を返したあの女性、村の人たち、考えたくなるポイント満載です。

もう一度最初から観てみたいと思うお芝居でした。


09/07/11 プロペラ ヴェニスの商人@東京芸術劇場

2009年7月11日(土) 13:30
プロペラ「ヴェニスの商人」@東京芸術劇場中ホール

イギリスの男性だけのシェイクスピア劇団「プロペラ」の
ヴェニスの商人を観てきました。

ヴェニスの商人を観るのは実はこれが初めて。
白鳥の湖も、最初に観たのがアダム・クーパー主演の
男性オンリーの白鳥の湖だったので、それに近いなぁと思いつつ観劇。

今回の舞台、最初、イヤホンガイドが苦痛で、
イヤホンガイドを外して観てしまったことと、
プロペラの雰囲気にいまいちついていけなくて、
ちょっと面白さを実感できなかったのですが、
後半、次第にキャラクターのパンチ力に、魅了されていき、
観終わった後は面白かったーという感想になってました。

特にポーシャとネリッサ、この二人が印象的。
服装やメイクでは、ほとんど女性という感じを表現
してないんですが、口紅や靴に加えて、立ち姿とあの表情、
口調などで、そう見えてしまうところが面白いです。

衣装も舞台もシンプル。
本来のセットは、間違えて中国に運ばれてしまったとかで、
今回のセットは急遽用意されたとのこと。言われなければ
全然気づかないくらい、刑務所風鉄格子セットもシンプルだけどいい感じでした。

一点、二幕の有名なシーンで、シャイロックがナイフで刺そうとする瞬間の
ポーシャの制止のタイミングが遅いのが、???でした。
まるでポーシャの制止がかかるのをわかっていてあえて刺さなかったかのよう。あえて?

ちなみにイヤホンガイドですが、1幕は、セリフとイヤホンガイドがもろかぶりで、
ガイドの声質がちょっと苦手系で、さらにめちゃめちゃ平坦に朗読されて、
ページをめくる音が聞こえたり、結構噛んだりされるので、途中ちょっと嫌になって
イヤホンガイドを外していたりしたのですが、二幕は、いい感じで、舞台のセリフとも
タイミングがちょうどよくて楽しめました。
ただ、全編訳のイヤホンガイドというのは初めてだったんですが、
これなら字幕の方がいいなぁというのが正直な感想。
字幕で全訳が観れて、イヤホンガイドでは、歌舞伎のイヤホンガイドのような、
作品や演出の背景を語ってくれる感じだと嬉しいんだけどなぁ。。

でもこうして海外のホットな劇団の公演が6500円で観れる
というのはすごくいい機会と思うし、今回高校生の団体もたくさん
観劇されてましたが、演劇好きな高校生達が、こういう舞台に
触れて刺激を受けれるってのはとてもいいことだなーと。

このプロペラ、イギリスで上演してるホームグラウンドは水車小屋とのこと。
私自身の英語力を上達させて、そのくらいの劇場でぜひ堪能してみたいなと思う劇団でした。


09/07/30 舞台版イタズラなKiss卒業編@博品館劇場

2009年7月30日(木) 19:00
イタズラなKiss 卒業編
L列8番@博品館劇場

生徒一人一人のキャラクターが面白い!!

観劇前は、安倍麻美さん演じる琴子が青柳塁斗さん演じる入江君に
ラブラブな部分がかなりのシーンを占めるのではと勝手に思っていたんですが、
この二人の関係は一つの核で、バレンタインを経て”卒業”へと向う高校三年生たちの、
いろんな人間模様が楽しく、面白く、ハートウォーミングに描かれいて、
伏線もいきまくりっ!
脚本の KAKUTA桑原裕子さん、グッジョブ!

沢渡役の永岡卓也さん(Pure Boys)のキャラクターと恋(!?)、
幼馴染でレスラー目指してる佐藤雄一さん(Pure Boys)のチョコを背負う姿、
レイレイ(長谷川愛さん)を巡っての
仲原裕之さん(Studio Life)と
ライオンの鬣のような金髪が素敵な上鶴徹さんのやりとりも面白い!
担任の西海健二郎さん(SET)の存在感や髪のうすさ(笑。劇中の自虐ネタです)や、
KAKUTA の成清正紀さんのラストシーンの一言にぐっときたり。
このあたりのキャラクターの描かれ方が実に楽しいのでございます。

舞台中央にある木は、ラスト、重要な役割を果たしますよ♪

そして、劇中、暗転シーンでスクリーンに映し出される
イタズラなKissの漫画のカットをみるとこれは
原作漫画「イタズラなKiss(イタキス)」、読んでみたくなります!
いい相乗効果になっておりました。

そーしーて、カーテンコールのダンスがすごくかっこいい!!
入江君の宙返りもばっちし決まってました!

初日開演前のロビー会見も拝見したのですが、
みなさんめちゃめちゃ元気。
イエー、ヒュー、ヨッ、みたいな言葉が飛びまくり、コメントに突っ込みもありまくりで
笑顔満載のとても楽しい会見でした。まさに学園の雰囲気そのままな感じです。

入江君役の青柳塁斗さん。
劇中ではかわいくツンとしたクールGUY。時々微笑むのがかわいー。
そして琴子役の安倍麻美さん。
元気いっぱいで、素でそのままのような明るく元気な感じがいいっ!

入江ママ役の岡まゆみさん、面白いです(笑)
ちなみに下の写真では入江君(青柳塁斗さん)を見つめる目が参観日のお母さんのよう♪
岡まゆみさんの隣は、レイレイ役の長谷川愛さん)

金ちゃん役の中川真吾さん。劇中では髪型がごっついことになってます。

原作:多田かおる
脚本:桑原裕子(KAKUTA)
演出:堤泰之(プラチナペーパーズ)

出演:
安倍麻美
青柳塁斗
中川真吾(D-BOYS)
佐藤雄一(Pure Boys)
永岡卓也(Pure Boys)
仲原裕之(Studio Life)
川隅美慎
上鶴徹
折井あゆみ
長谷川桃
長谷川愛
仲原 舞
相沢美衣
葉月あい
矢崎美香
小塚つかさ
成清正紀(KAKUTA)
西海健二郎(SET)
岡まゆみ

※写真は、初日開演前のロビー会見の時の様子です。写真の無断転載はご遠慮下さい


09/07/31 こまつ座 兄おとうと@紀伊國屋サザンシアター

2009年7月31日(金) 18:30
こまつ座 兄おとうと
9列6番@紀伊國屋サザンシアター

印象に残る、覚えておきたい、そんなセリフやシーンがたくさん!
一幕冒頭の蜜柑の皮の場面などは、
同じパターンを繰り返して繰り返して、さっとひく。
そのタイミングと描写がうまくて心地いいんですよね。

辻萬長さんの語り口調って、思いがこもっていて響いてくるんです。
長いセリフでも長く感じない。自然と諭されて聞いてしまう。
吉野作造という人物の魅力がすごく伝わってきました。
そして辻萬長さん演じる作造のあの晩年のお髭姿。
公演プログラムでもある the座 に載っていた吉野作造さん自身の
お写真を見て、辻萬長さんのお顔がふっとだぶったほどです。
(このthe座、当時の時代背景や、井上ひさしさんが実際に
説教強盗に会ったという話、一人一人の出演者インタビューの内容、
そして舞台監督さんの現場レポがとても面白いです。しかも\800とお手ごろ)

弟の信次、大鷹明良さん。
二幕冒頭の信次の背景が描かれる場と、判子シーンが大好き!
とくに、あの「いかんっ!」は思い出し笑いしてしまう(笑

この兄弟の妻がこれまた姉妹なんですが、
一幕冒頭では弟信次と君代さんの結婚につながるシーン、
ここも好きだなぁ。
って書いてると、好きなシーンばかりになりますが(笑

作造の妻、玉乃さんを、剣幸さん。
声、たたずまい、美琴との踊りシーン、晩年のお姿などなど、とっても素敵!
一幕のあの斬奸状青年に対する落ち着き具合も気持ちいい!

弟信次の妻、君代さんは、高橋礼恵さん。
姿勢や表情、髪型、大正から昭和にかけてのあの時代の女性らしい美しさを
(その時代知らない私がいうのもなんですが)とても感じた気がしました。
所作がまたいいーっ!!

そしてこの舞台の見所でもあるのが、複数役をこなすお二人。
宮本裕子さんと、小嶋尚樹さん。どの役も素晴らしい。
小嶋直樹さんは特におにぎりシーンの作太郎!
宮本裕子さんの袁世凱の娘、説教泥棒、お春さん、必見です。

セットは、正面のお客さんに限らず、どの方向のお客さんにも
楽しめるようにできていて、さらに小さな小道具へのこだわりにもぜひご注目下さい。
ピアノ生演奏の朴勝哲さんの演奏も素敵です♪
(ピアノとの絡みシーンもありますよ 笑)

銀時計のシーンで、客席から自然発生的に起きた拍手も心地よかったです。
これぞ生の魅力だなぁと。

憲法、民主主義、国の基、そんなことを、笑いながら観ているうちに、
自然と考えたくなる、そんな舞台でした。観終わった後は、
このフレーズが印象に残る帰り道になると思いますよ。

三度のごはん きちんとたべて、火の用心 元気で生きよう きっとね

公演は8月16日まで新宿の紀伊國屋サザンシアターにて。
上演時間は約3時間(途中休憩15分)

※写真は許可を得て掲載しています(撮影:谷古宇正彦さん)。無断転載はご遠慮下さい。


09/08/05 六月燈の三姉妹@赤坂レッドシアター

2009年8月5日(水) 14:00
六月燈の三姉妹
J列14番@赤坂レッドシアター

いいお芝居でした!
冒頭から鹿児島弁ばりばりですが(なんと全編鹿児島弁!)、
鹿児島弁がわからない私でも、その面白さがわかるといううまい仕組み!
この舞台、鹿児島弁がわかる人にはさらにスーパー面白いはず!
その証拠に私の後ろにいた鹿児島の方っぽいお客さんは
冒頭のセリフから受けまくってました。

さらに、途中三姉妹が歌う地元の歌(フレーズにはなんとなく私も聞き覚えあるのですが)には
客席のあちこちで、一緒に口ずさまれる方多数。す、すごい認知度!!

出演者六名全員が印象的で好演だったのですが、
私的にツボにはまったのがお母さん!重田千穂子さん、最高です!!
声、ノリ、キャンディーズ、ぞうり(スリッパ?)、つっこみ、ビンタ、母親、愛情。。。
このキーワードが全て私のツボでした。しかもみててとても気持ちいい!!
舞台が展開するにつれてどんどんこのお母さんの魅力にはまっていきました。
「人愛天敬」ネタには、タイミングがこれまた面白くて笑いすぎて涙(笑)

このお母さんをはじめ、一人一人の魅力がとーってもよくでてるんです。
離婚調停中の次女役は辺見えみりさん。”素”な感じが好印象!
髪を上で束ねながら出てくるシーンのあのしぐさが好き(男性的ツボかな!?)。
その夫役を井之上隆志さん。真面目なあたふた具合が面白いっ。
三女、栄役の檜山明子さん。自由奔放!扇風機には驚き、ラストはジーーン!
出戻りの長女静江役ははしのえみさん。浴衣姿がとーってもキュート。
くりっとした目の表情と、優しくみまもるお姉さんの演技、素晴らしい!ずっと観てたい!
こんなおうちの大黒柱、否、居候のお父さん役を西田聖志郎さん。
このお父さんの存在感がまた楽しいのです。

鹿児島の和菓子屋さん「つる屋」。
そこに東京から離婚調停中の夫が妻(次女)をたずねてやってくる、
その数日間を描いた舞台。

約1時間半の舞台なんですが、あっという間には感じず、
時間の経過はまったく気にならず、
たっぷりと、テンポ良く、虫の音も聞こえながら、心地よく、面白いひととき。
そしてかつ、セットから、田舎のなつかしい感じが思い起こされて、
まさにお盆前、ちょっと実家の居間が恋しくなりますよ。
と同時に、結婚のあり方なんてのも考えながらみてました。

一点だけ私がわかってない点が、当初次の日の飛行機で帰るといっていた次女の夫が
結局数日間滞在してたように思うんですが、いつ飛行機を延期したのかな???と。
(セリフを聞き逃した??)

今回、出演者全員、鹿児島もしくは宮崎出身か縁のある役者さんたち。
公演プログラムには、劇中で使われる鹿児島の方言なども載ってます。

おじゃったもんせー!
あいがともしゃげもす<(_ _)>

この三姉妹のキャンディーズみたかったなー(笑)
でもお母さんのがみれたから満足!!

鹿児島ローカルネタ満載ですが、鹿児島をよくしらなくても
めちゃめちゃ楽しめます!このお芝居、いろんな地方版でやってほしいなぁ。

作・演出は水谷龍二さん。
公演は8月11日まで、赤坂レッドシアターにて。
17日と18日は鹿児島公演も!!(めちゃ盛り上がりそう 笑)

p.s. つる屋のかるきゃん、食べたい!


09/08/06 劇団、本谷有希子 来来来来来@本多劇場

2009年8月6日(木) 14:00
劇団、本谷有希子
来来来来来
@本多劇場

ちっちゃい箱で濃密な空間で観るような
どちらかというと、アングラな印象なんだけど、
本多劇場で補助席まで出る満席ぶりで、
お客さんも平日昼間にも関わらず、
若いお客さんもたくさんいて、すごいなぁと。

お話は、有刺鉄線で囲まれた閉鎖的空間(野鳥園)が舞台。
そこに嫁いできた蓉子(リョウさん)が、
次々と、まわりのひとたちの
精神的な負のエネルギーを引き出して、というか
呼び込んでいく感じの展開。
内面をえぐるような、
負の力がどんどん湧いて出てくるような、
あぁぁぁぁぁぁっと思ってしまようなシーンも多く、
描写も結構ドロっとした感じでもあったりするんですが、
ちょっと笑えるような場面もあって、
気持ちが底に底に落ち込むことまではいかないところのバランスがいい感じ。

孔雀の羽がまた怖いくらい似合うリョウさんの美しさや、
キャストさん達の演技のパワーで
エンターテイメント的な感じになってしまうのがすごいなと。
(最後の暴走にはちょっと驚きましたが)
木野花さんのおばーさんぶりがナイスでございました。

また、客席の反応もさまざまで、
ん?そこで?というところで、けたたましく笑う方もいれば、
そ、そこでなの?というところでキャハキャハ笑う若い女性など、
そういう反応も新鮮でした。


09/08/19 斎藤幸子@ルテアトル銀座

2009年8月19日(水) 19:00
斎藤幸子
@ル・テアトル銀座

劇場入ると、ロビーにもんじゃ!
そう、月島のお話なんですね。

一幕は、ドタバタ喜劇。
二幕は、それぞれの人物に優しくスポットがあたっていって
一幕で強く描かれた個性が、二幕でいきてきます。

主演の斉藤由貴さん、冒頭は高校生役です。
ムチっとした元気さがすごく楽しい”斎藤幸子”。
基本的にキャスト全体が濃ゆいーい感じの中、
幸子に近いんだけど、ストーリーテラー的な
役どころでもある坂本君役の
中山祐一朗さんの描かれ方、演技がよかったです。

金髪先生のような髪型の粟根まことさんの
一幕での真っ直ぐ一直線ぶりと、
二幕での変化が楽しかったです。

いや、でもちょっと二幕長すぎるな(笑
合計3時間の舞台で、二幕だけで1時間45分。
二幕冒頭の「もんじゃ講座」は楽しいんだけど、
開演前とか休憩時間にまわしてほしい感じ。
ちなみに、関西人の私としては、
作った土手を固めて食べたくなるんですけどね。。


09/08/22 狭き門より入れ@パルコ劇場

2009年8月22日(土) 14:00
狭き門より入れ
@パルコ劇場

まず劇場の客席に入った瞬間、
「お、おおおおお!コンビニがそこに!」
とびっくり。
コンビニがそのままステージにありました。

舞台はこのコンビニなんですが、
冒頭は踏み切りシーンからはじまります。
この場面での、佐々木蔵之助さんと市川亀治郎さんの
妙なテンションのやりとりや、そこで起きる笑い、
これはこの二人だから出せる味なんだろうなぁと。

そこから場面はコンビニへ。

店長、有川マコトさん、いいっ!
ちょっと困った感じの店長キャラがとてもいいです。
めちゃめちゃはまってます。
今回の出演者の中で一番お気に入りになってしまった位。

”世界の更新”。
どーーーーーん。
なるほど。
設定が面白いです。
しかも”コンビニ”って。

佐々木蔵之介さんの後半の説得はかなり熱入っていて見所です。
浅野和之さんの自由な感じのおっちゃんもさすがでした。
冒頭の感じは、ほんとそこらへんのコンビニで、
賞味期限切れの弁当をまってるおっちゃんそのものでした。

誰も不幸にしない犯罪と皆を不幸にする善行のくだりや、
なるほどなぁと考えさせられるポイントがいろいろあって、
観終わった後いろいろ話したくなる作品でした。

公演プログラムに、出演者がコンビニで1000円で
買ってきたものというコーナーがあって、この企画楽しい!
市川亀治郎さんのチョイス、面白いです。

作演出はイキウメ前川知大さん。
休憩なしで2時間。
このくらいの時間でこのキャスティングで
この面白さで7500円という価格、いいっ!


09/09/04 トリツカレ男@銀河劇場

2009年9月4日(金) 19:00
トリツカレ男
@銀河劇場

ゆるーい♪
ゆるゆる、ゆらゆら、まるでマリモが
水槽の中で上下しているのを眺めているような2時間半でした。

不思議少女なペチカ(クラムボンの原田郁子さん)が
活きるように演出されていて、原田さんご自身は、そのままな印象です。
それがこの舞台の特徴であり、雰囲気を本物にしてると思います。
音楽劇というより、原田郁子さんのコンサート劇♪(お得!)

そしてそのペチカの気をひこうと一生懸命な
トリツカレ男の坂元健児さん、
その一生懸命な感じの演技が好感でした。
高い歌声も気持ちよくて、原田さんと坂元さんのデュエットは
もうなんとも楽しそう!
原田さんのピアノも素敵ですよ♪

ペチカの恋人タタン先生役の小林正寛さん、
ガブリエルシャネルにも出演されていましたね!
おっきーです(191cm!!)。演技もおっきーです。

原田郁子さんがすごく強い世界をまとわれているので、
その雰囲気を愛せる人にはこれはオススメ!

p.s.あのネズミは・・・


09/09/24 ブックショップ@シアターサンモール

2009年9月24日(木) 13:30
ブック・ショップ
@シアターサンモール

本が大好きなジェーン(麻乃佳世さん)。
そんなジェーンの本好きがわかるオープニングがとっても素敵♪
もうね、本がとーっても好きだなぁというのが
伝わってくるんです。カバーの触り方ひとつから。

そのジェーンですが、
隣のチョコレート屋さんのイケメンサミュエル
溝呂木賢さん)が気になるんだけど、
なかなか話せない。

そんなジェーンの背中を押すヴィクター(川井康弘さん)。
そのヴィクターはぺトラ(明美見枝子さん)が忘れられない。

この4名の出演者による舞台なんですが、
アフタートークで知ったんですが、その他の出演者をはじめ、
転換やいろいろなところから聴こえる声の表現なども、
全てこの4名だけでされているらしいのです。

つまり、ステージの脇にはこの出演者4名しかいない!
(あとは音響さんと照明さんだけだそうです)。

大小さまざまな本が山積みになったセットは、とってもファンタジーな感じ。
この本達はそこそこ適当に置かれてるようで、
そんなあたりのジェーンの性格も好印象でした(笑)
ちなみに、その本の間や隙間から、まるで飛び出す絵本のように
ビクターが飛び出してきますよ。

サミュエルはフランス語の歌をチョコレート作りながら口づさむんですが、
それにあわせて、ふわっと口ずさむジェーンの歌声が
めーちゃーめーちゃー心地よかったです♪

エンディングがこれまた素敵。
最後のサミュエルの「二人」の仕草がいい!!

さらにこの舞台、全日程、アフタートークがあるんですが、これが楽しい。
今日は、川井康弘さんの司会で、まずは出演者4名から
一言づつあってその後客席からの質問が三つほど。
お一人お一人のちょっと素な部分がみえてとても楽しかったです♪

1時間20分の舞台。ふわっとした、優しいひとときがおくれます。
公演は27日まで、新宿御苑前のシアターサンモールにて。

ちなみに稽古場レポはこちら


09/09/25 水木英昭プロデュース 虹色唱歌@紀伊國屋ホール

2009年9月25日(金) 19:00
水木英昭プロデュース
虹色唱歌 ~眠れぬ夜のオールドメロディ~
@紀伊國屋ホール

笑いました笑いました(笑)
楽しかった!
そしてラストはホロリ。

まずは土居裕子さん。
清子と潔子の二役の演じわけのほか、
ラストのあの一曲。この歌声♪♪
この超気持ちいい日本最高品質の歌声を
堪能できて、もうなんと幸せなこと♪

そして松竹梅三姉妹。
この三姉妹はすごいです。
歌のハモリがこれまためちゃめちゃ気持ちいい。
そして清子の”乗り移り”具合が最高なのです。
ほんとに別人、というか清子が乗り移るんです。
特にトップバッターの横関咲栄さんの乗り移り具合がお見事でした!
(ここで外すと面白さのインパクトが全然違ってきますもんね)
そして入絵加奈子さんと白土直子さんからは目が離せません。
おもろすぎです(笑)

好感度UPだったのが寿司屋!
劇中でも「寿司屋!」と呼ばれるので、寿司屋でINPUTされてますが、
椎名鯛造さん。
ネオロマンスステージやpnish の舞台にも出演されてる方なんですね。
最初の空気椅子もお見事でしたが、乗り移りっぷりも楽しかった!

先日お稽古場で拝見した時から、もうテンポ感が数倍変わっていて、
さらに髪型も皆さんすごいことになっていて(ひとしさんの頭が!)
さらにラストの展開にはハートをつかまれました!!
ハートフルな小ネタが散りばめられてます♪♪

そしてあのカーテンコール!おおおお。

ちなみに公演プログラムがかなりナイスです。
出演者の高校時代の写真がとても面白く、
佐藤浩之さんがめちゃめちゃ怖い!)
またこの”ノート”ってのがいい!
これはいいプログラムでございますよ!


09/10/01 赤と黒ゲネプロレポ@赤坂RED/THEATER

2009年10月1日(木) 13:00
赤と黒ゲネプロレポ
@赤坂RED/THEATER

舞台上に一本のランウェイ(ファッションショーのあの長細いステージ)。
その脇には、色とりどりの衣装が数十着。
表側のステージと裏側の楽屋がつながっているようなセット!

ジュリアンソレル=木村了さん、
最初のウブなところでは、
鏡の中にいる尊敬するナポレオン(上山竜司さん)にいつも話しかけ、他人の意見を気にしていたジュリアン。
そんなジュリアンが、出世に、恋に、栄光へ、破滅へと突き進んでいくお話です。
木村了さん、演技に”裏”がなく、ほんとピュア!

衣装を着替えることで場面がどんどん変わっていきます。
モデルの4名の方達
本間ひとしさん、池下重大さん、眞藤ヒロシさん、佐藤晴彦さん)は、
衣装とともに役柄も変化していきます。
楽屋に吊ってある衣装をとって着替えたりと、
ほんとさながらファッションショーのよう。

赤澤ムックさんと木村了さんにインタビューした際、
「ゲームでステージをクリアするような感覚」とおっしゃっいましたが、
クリアするごとに、衣装やスカーフなどのアイテムをGETして、
次のステージに進んでいく様は、まるでジュリアン・ソレル育成ゲームのようでもあります。

「次の舞台はパリだ!結果オーライだな!」

そんなジュリアンですが、
ステージを駆け上り、ポイント(資産や名誉、地位など)をためていきますが、
マチルド登場のあたりから、己の思うがままに、がんがん突き進んでいきます
(照明や音楽のノリもこのあたりからさらにヒートアップ)。

そして待ち受ける選択肢を、
私管理人とは、全て逆のチョイスを選択していくジュリアン。

”マチルドの部屋に行く・行かない”

”レナール夫人を撃つ・撃たない”

”裁判で自ら死を選ぶ・選ばない”

”一人になる・ならない”

そして最後のあの”音”。
あの音はゲームクリアの音なのかゲームオーバーの音なのか。

「すべて○○○!」
最後にジュリアンが発するこの言葉が心に残ります。

ジュリアン・ソレルが恋する二人の女性。
歳の離れたレナール夫人役には上野なつひさん。
令嬢マチルド役には富田麻帆さん。
この二人に対するジュリアン・ソレルの態度・恋心にもどうぞご注目下さい。
レナール役の坂東亀三郎さん、いいお声ですよ。

ちなみに最初の冒頭は現代。携帯電話とかもでてきます。
そのまま展開していくのですが、違和感がないんですよね。
このあたりの感覚も面白いっ!
観ていて、時がたつのを忘れてゲームにはまっていくような感覚でした。

公演は10月11日まで、赤坂RED/THEATERにて。
FM世田谷で放送された坂東亀三郎さんと佐藤晴彦さんのオンエアもお聴きいただけます♪


09/10/22 ベッドルームファンタジー@ルテアトル銀座

2009年10月22日(木) 14:00
ベッドルーム・ファンタジー
ルテアトル銀座

黒柳徹子主演海外コメディ・シリーズの20周年公演
観に行ってきました。

セックスレスに悩むお金持ち夫婦(黒柳徹子さんと団時朗さん)が
管理人や泥棒を巻き込んで、怪しいセラピーが展開します。
妻を襲わせて、夫はそれをタンスの中からのぞき見て
性的能力の回復を試みるというすごいセラピーなのですが、
直球のエロさはなく、大人なコメディみたいな感じで
楽しく観れる舞台でした。

なんといっても黒柳徹子さん、
活き活きされてます。
”艶笑コメディ”と聞いてた通り、
黒柳徹子さんのランジェリー姿&豊満な胸の谷間(100cmの特殊加工!)、
この役を本当に楽しんで演じられます。

夫チャールズ(団時朗さん)の
真っ赤なドレスも艶やか!?

まわりの役者さんたちの助演ぶりもナイス。
掛け合いが楽しいセリフ劇です。
最後はあったかく終わります。

セットや舞台が、劇場の雰囲気にもあっています。
カーテンコールでも、まだまだパワーがあまってる感じで、
黒柳徹子さんの現役ぶりを改めて感じた舞台でございました


09/10/22 劇団NLT OH!マイママ@博品館劇場

2009年10月22日(木) 19:00
劇団NLT OH!マイママ
博品館劇場

劇場入ってなによりも、劇場とつながったセット。
高い、でかい!おおお!
博品館でこういうセットははじめてかも、
さらに、照明やBGM、見せかたなどの演出効果が素敵でした♪

七転八倒ってこういう舞台のことだなといえる展開です。
特に二幕の展開がいい感じでした。

セリフも明瞭で、スピードもゆっくりしていて、
あ、こうくるかなっと少し先が想像できるんだけど、
ゆったり楽しめる、安心して笑える舞台。

まわりの客席をみていると、
結構お上品な感じのご年配の方達にはおお受けでした
(その笑いっぷりに私がびっくりしてしまったくらい)

両親とかばーちゃんに見せたい!


09/10/26 劇団SET ステルスボーイ@東京芸術劇場

2009年10月26日(月) 19:00
劇団SET ステルスボーイ
東京芸術劇場中ホール

劇団SETの創立30周年記念公演。
教育再生三部作の最終章。
ゲームで引きこもってる若者のシーンからはじまり、
そこから、イルカ、くじら、オゾン層、地球、と
どんどん描かれる世界が気持ちいいくらい大きくなっていきます。

随所に入る「つっこみ」もめちゃ楽しい。
親御さんたちのバンドシーンでの小倉久寛さんと
三宅裕司さんのやりとり、
小倉久寛さん、おもろすぎです。
ほんわかしたキャラクターとあのしゃべり方、雰囲気、大好きでございます。
殺菌ネタはかなりツボにはまってうけてしまいました。

そして今回のMYヒットキャラクターは、
回想シーンに登場する杉野なつ美さん、楽しすぎです。
あの役柄を堂々と演じてるのがとーっても気持ちよくて楽しい(笑

そして音楽!
30周年!という気合が伝わってくるバンド!&コーラス隊が登場します♪
アクションシーンも切れのある立ち廻りが堪能できますよ。

さらにカーテンコールでは、今日小倉久寛さんの
55歳のバースデーということで、サプライズ演出&演奏がありました!

公演は11月1日まで。


09/10/27 弥々@赤坂レッドシアター

2009年10月27日(火) 19:00
弥々
赤坂RED/THEATER

毬谷友子さんが、16歳の少女から72歳の老女までを
演じるひとり舞台、弥々を観てきました。

どこかあどけなさの残るかわいらしい少女から、
色気ある娼婦、そしてラスト、老婆まで。
特にこの老婆がすごかったです。
静寂の客席、まさに息を呑む感じの雰囲気の中で、
セリフの一言一言に聞き入ってました。
自然と引き込まれていく感じです。

ラスト、そのお婆さんのあの行動の後で、
ふっと娘に変わる瞬間が好き。

冒頭シーンや、目がつぶれるシーンの紙の使い方は
インパクトありました。

弥々の娘が母の生涯を語る舞台ですが、
終わった後に
この本の作者で毬谷友子さんの父親である矢代静一さんを
思いながら語られたご挨拶がまた印象的でした。

また、この弥々と連動して、毬谷友子さん片岡愛之助さん主演の
映画「宮城野」が赤坂レッドシアターで上映されています。
弥々のチケット半券をお持ちの場合1000円で鑑賞できますよ。


09/11/01 *pnish* マハラジャモード@サンシャイン劇場

2009年11月1日(日) 19:00
*pnish* マハラジャモード
@サンシャイン劇場

*pnish*でしたが、
楽しかったー。

テンポ感と、ライブ感満載のノリが楽しいです。
ゲスト陣も魅力的で、
セインカミュさん、めちゃめちゃいい味出されてます。
そして、innerchild の小手伸也さんのキャラクターが
私的にツボにはまり、かなり爆笑。

ストーリー的なネタも面白かった。
オープニングのムービーも、
一つ一つの決めポーズがすごくかっこよく
あっという間の2時間。

衣装がはっきりしてるので遠くからでもよくわかります。
アクションもかっこよく、セットや照明をうまく使っていてうまいなーと。

でまた客席が若い!
最後はお見送りもあったりして、
その前を通るわけなのですが、
なぜかドキっとしてしまう管理人でした。

次回公演もぜひ観に行きたいです。

おまけ:
 稽古場レポ (最後のシーンだけ拝見したので、内容にほとんど触れれなかったのが残念)
 FM世田谷に出演されたオンエア(全部おけぴで聴けます♪)


09/11/17 晩秋@明治座

2009年11月17日(火) 16:00
晩秋
@明治座

すんばらしかった!
マキノノゾミさんぐっじょぶ!です。
こういうお芝居大好きです。

冒頭の看護師達の楽しい入り方、
テンポ良い展開、 次のシーンが非常に気になっての暗転、
飽きさせない進行、わかりやすくて気持ちいい伏線、
そしてなんといってもラストの森光子さんの見せ方!

4時開演8時終演という長い時間を 感じさせない、
スタオベな舞台でした!
さらに明治座、お弁当も美味しかった~。

板東三津五郎さん、お父さん役の時はほんと別人!
お見事というしかないです。
そして、星野真里さん、ほんとかわいい先生!
ゼブラの時も素敵な役者さんだなと思いましたが、たたずまいが好きです。
八千草薫さん、お若い! 窓際での沈黙シーンはぐっときます。
米倉斉加年、渋い。校長先生~。さようならってセリフが好き。
中田喜子さんは変わらずおきれいです。
馬渕英俚可さんはいつもほんと気持ちいい演技されます。
森光子さんのラストの衣装、登場だけで、ナイス!と思わず心で叫びました。

また、冒頭の看護師達から、登美島の人達まで、
まわりを取り囲む役者さんがグッドです。
そして病院の中庭セットなどが私的にはツボでした。印象に残ります。
病院のあの事件の後味だけちょっと気になるところですが。

第三部は休憩中にONにされたと思われる
携帯があちこちで鳴りまくり、しかも
携帯に出ちゃう人!、まったく切らない人、
それを止めに行くスタッフの音。。。
いいシーンでなると少し滅入りましたが、
そんな携帯音をはねのけるすばらしい舞台でした。


09/12/10 按針 ANJIN@銀河劇場

2009年12月10日(木)
按針 ANJIN
@銀河劇場

大作です。
公演プログラムで藤原竜也さんもおっしゃってますが、
ほんと大河ドラマを3時間に凝縮させたような歴史超大作でした。

三浦按針ウィリアム・アダムズ
家康の時代に、日本に漂着し、
日本で旗本になってしまったという実在したイギリス人。

この三浦按針を描いた舞台です。
見終わった後、彼にとても興味を持ち、ロビーの展示物に
じっと見入ってしまい、帰りの電車ではプログラムを熟読していました。

三浦按針を演じるのは、イプセンの「人形の家」ヘルメル役で
トニー賞も受賞しているイギリス人、オーウェン・ティールさん。
漂着した時の異国の外人という面立ちが、
二幕では、日本に馴染んだ顔立ちに変化。
袴姿も似合い、サムライになったことを実感!

この按針が仕えるのが、時のボス、徳川家康=市村正親さん。
市村さんは、どの舞台でも感じるのですが、
その役になりきっておられるところがすごいです。
家康。どっしりとしてリーダーシップもあるんだけど、
どこか親しげな部分も感じる、そんな人間像。
国松とのシーン、そこで語られる、家康の子供の話。
さらに三浦按針の、日本にとどまるかイギリスに戻るかというシーン。
すべて「選択」なんですが、ここで選ばれたチョイスがベストだったか
どうかはわからないけれど、しっかりとした信念で選択しているのだな
ということが伝わってきました。
三浦按針の「按針」というのは、「水先案内人=PILOT」という意味だそうです)

元武士で宣教師修行中の青年ドメニコを演じるのが、藤原竜也さん。
熱くてクールな演技がみていて実に爽快。気持ちいい!
今回かなり英語が入った通訳ぶり・セリフまわしもお見事。
そして思わぬ展開に、おおお!です!
家康の息子役、高橋和也さん、父親との葛藤は見所です。
そして植本潤さん、役柄の幅がめちゃ広い!まさかあそこまでご担当とは!(笑

按針からもらった地球儀をいじりながら「わしはこの国を出たことがない」とつぶやく家康。
今、昔に比べるとほんとに安価でしかも短時間で海外に行けるこの世の中。
異国の地を、いろいろ見て旅しないとなとふと思ったり。
でも、その旅した異国の地で、もし遭難し、助けてもらった人に、
その土地に住めと言われたら。。。。私はどうするんだろう。

休憩時間は頭の整理にぜひロビーの展示をみてみましょうー。グッズもたくさん。
公演は1月18日まで銀河劇場にて。上演時間:約3時間20分。


09/12/17 劇団男魂 男舞@シアターグリーン

2009年12月17日(木) 19:30
劇団男魂 男舞
@シアターグリーン BOX in BOX

すごい劇団名です、劇団男魂。
DANG-KONG。ダンコン。

そして今回の公演名は「男舞」。
オトコマイ。
チラシには「極道×HIPHOP」。

ね、すごいっしょ。
でも、これが、人情もので、
チラシの通り、極道がHIPHOP!ダンスコンテストに
出てしまうんですが、そこに至る経緯や、義理・人情が熱いです。

でまた皆さん面々がめちゃきまってるんです。
特に大迫茂生さんはまりすぎです。
そして大塩ごうさんの、そ、そこでそう言っちゃう!?
な、なにものなのだー!的な存在感が
見ていてワクワクして楽しかった。
さらに敵方の人たちが、怖かった!

随所に笑えるシーンもあり、ダンス大会シーンもたっぷり、
(娘役の神原麻由さんのダンスの動きがこれまた気持ちいい!)
さーらーにー、トイレットペーパーパフォーマンスが
めちゃめちゃ楽しかった。あれは私もやってみたい!!

公演は12月28日まで池袋のシアターグリーン BOX in BOX にて。


10/01/08 十二人の怒れる男たち@俳優座劇場

2010年1月8日(金) 19:00
十二人の怒れる男たち
俳優座劇場

実に味のある、わかりやすい、大人な良質なコメディでした!

まず最初感じたのが、舞台の照明効果が美しい。色味がいい。
後半、室内の蛍光灯が付いた瞬間も、思わず、おぉっと興奮しちゃったくらいです。

この作品、裁判員制度がはじまった日本で、まさに
今観ておくととても面白い舞台と思います。
いや、ってか、そんなに真面目に考えなくとも、面白いです。

12人いたら、ほんとにいろんなキャラクターが集結するんだなと。
職業、年齢もそうですが、地位、人種、考え方、性格。。。
でまたかっこいい人や、だめだめな人(笑)、軽い人、ちゃらい人(笑)・・
被告となっている少年が有罪(=死刑)か否かを話し合っていく過程で
この12人のキャラクターが実にわかりやすく描かれていって
見終わった時には、12人の表情(それぞれに印象的な表情が頭にこびりつきます)が
ぱっとうかびますよ。

そして面白いのが、見終わった後に、プログラム(入口で無料配布)を
改めて見返すこと。特に出演者のお写真。舞台上のお顔と全然違う!!
外山誠二さんなんてこのプログラムの写真と同一人物とは思えない!!

お一人お一人ほんとに印象に残ってますが、中でも記憶に残ってるのが、
先ほども書いた外山誠二さん。熱いです。熱演です。そして最後あぁぁ。
必ずある一言からはじまる里村孝雄さん。あの落ち着き具合が素敵っ!
まさにダフ屋的な高橋克明さん。軽い感じが実に気持ちいいくらい。
そして演劇集団円の井上倫宏さんが、実にかっこいい味を出されてました。

「十二人の怒れる男たち」の原作はレジナルド・ローズ
このお話は彼の実体験が元になってるそうです(つまり陪審員八号が彼自身!)。
そして、この原作が元になっている三谷幸喜さんの映画「12人の優しい日本人」もオススメ。

上演時間:約2時間5分(休憩なし)


10/01/22 黒色綺譚カナリア派 雨を乞わぬ人@中野ザポケット

2010年1月22日(金) 19:00
黒色綺譚カナリア派
音楽劇「雨を乞わぬ人」
@中野ザポケット

天治村という閉鎖された村。
その村のさらに閉鎖された空間”蔵”で育てられた巫女のお話。
巫女は、空をみたこともなく、泣くことを許されず、
ただ次の巫女を産むために毎夜村をあげて饗宴。。
そこに、都会から女子大生が恋人と共にやってくる。。。

最初客席入ってステージみると、もうその時点で雰囲気が伝わってきます。
さらに冒頭シーンで、赤澤ムックさんの出産シーン。
で、あの出来事。。
ぐぉー、あれはめちゃめちゃ痛そうです。。。。

そこから紡がれていく物語。
中心になるのは巫女。
この巫女役の牛水里美さんがそれはもう終始笑い続け、飛びはねたり駆け回ったり、
テンションを高い状態でキープし続けた状態での演技、素晴らしかった。
ふっとみせる表情や目の奥に、
ほんとうの気持ちがみえるような見えないような絶妙な感じ。

舞台中、一気に動き始めるのが、甘雨(カンウ)の登場。
この甘雨役の桑原勝行さん、
いい感じにいっちゃってます。いいっ。
このあたりから、村の内部がぐじゃぐじゃになってきて、
いろいろなエピソードが絡み合い、
その後が気になるシーンも随所に出てくるのですが
(ズイウの行く末がちょっと気になってます)、
そのまま突き抜けて、あのラストシーンへと突入します。

ラストシーンは圧巻です。
ぐばばばばばばばば!という感じで、美術効果すさまじい!

観終わって、管理人的には、あの閉鎖空間の中で育てられた巫女の精神状態以上に、
天治家の長男、翠雨(スイウ。眞藤ヒロシさん)が
気になりました。彼はどうなってしまうのか。そしてあの村は。。

公演は24日まで、中野ザ・ポケットにて。


10/01/24 ハッピー・マン@青年座劇場

2010年1月24日(日) 14:00
ハッピー・マン@青年座劇場

公演案内にマキノノゾミさんが
「坂本龍馬が上海で仲良しのパンダに助けられる」というお話と
書かれていましたが、確かに(笑)
幕末ブームに日本が沸く中、
”幕末外伝”のノリでみるととっても面白い!

20年前のマキノノゾミさんの二本目のお芝居なんだそうです。
それを今回、脚色=鈴木哲也さん、演出=磯村純さんでの再演。

十字型に敷かれた通路で
歌い、踊り、派手な殺陣!
それがまた近い!
そして冒頭から終始勢いのあるステージ!
殺陣、かなりはやいです!
最前列の人(自由席です)はかなりの迫力。
後半の展開も、かなりスピーディです!
音楽もノってます♪(歌はご愛敬♪)

このパンダ(野々村のんさん)が実にかわいらしくて
竜馬とじゃれあってる姿はかなり微笑ましい~。
ちなみに馬も登場しますよ(笑)

二人のハッピーマン坂本竜馬(高松潤さん)と高杉晋作(宇宙さん)の
若く勢いあるお芝居もさわやかっ。そしてこの二人を引き立てる
李麗華(松山愛佳さん)と五代才助(石井テルユキさん)の絡み具合もいい感じ。
ちなみに、李麗華のおにーちゃんが、先日まで音楽座ミュージカルにいらっしゃった
吉田朋弘さんで、悟浄役でもご出演!

また、印象に残ったのが
吉田松陰役の秦由香里さん(演劇集団円)の心地良く響く声、
すっごく楽しそうに演じている犬飼淳治さん(扉座)、
そしてスタジオライフの河内喜一朗さんが、歌い、踊り、八戒に!!!

最後のエピローグ紹介を聞いてると、各登場人物により興味が出てきますよ。
登場人物の関係はよくわかったのですが、複数ある勢力の関係が最初ちょっとつかめず、
また個性の強い役者さんが一人二役以上してたりするので、多少混乱したりも(笑)しましたが、
そのあたりの混乱も含めて、どんどん先へ展開してもってってくれる楽しい舞台でした!

この近さとスピード感がいいっ!

休憩なし2時間5分。


10/02/03 飛龍伝@新橋演舞場

2010年2月3日(水) 18:30
飛龍伝@新橋演舞場

73年の早稲田大学演劇研究会のアトリエでの初演以来、
旬な女優を主演に迎えて上演を重ねてきた
つかこうへいさんの「飛龍伝」。

今回は主役、全共闘40万人を率いる委員長に黒木メイサさん。
殺陣が美しい、そして綺麗!!
かわいこぶりっこな演技も素敵でございました。
そしてラストのラストのあの衣装はまぶしかった!

冒頭、丸い眼鏡をかけたぶさいくな娘として登場し、
矢部太郎さんとの絡みはかなり体当たり、
そして展開がちょー早い!

東幹久さんの三枚目っぷりも堪能できます(あのCM話が!)

黒木メイサさんの故郷沖縄もストーリーに盛り込まれ、
殺陣満載、アクション、シンプルなセット、独特の発声、
立ち姿、衣装(ジャージ!)、音楽、踊り、照明、展開など、
つかこうへいワールド全開な印象の舞台でした。

そして終演後は、節分パフォーマンスが。
お豆さん、いただきました♪


10/02/13 友情-秋桜のバラード@博品館劇場

2010年2月13日(土)17:00
友情 - 秋桜のバラード
@博品館劇場

生徒さん役の方達の熱演が素晴らしいっ!
一幕から涙いたしました。
特に森山君(藤村直樹さん)が
病床のあゆみ(佐藤葵さん)に
持って行ったあれ。見つめるあゆみ。
ここで涙でございます。。。

いやー、それにしても涙の後の休憩はつらいです。
涙が流れてからちょっと間はあったものの、
客席がぱっと明るくなると、小っ恥ずかしくなり。。
堂々と泣けばいいんですけどね。

一人一人の生徒役の方がほんと熱演されていて、
二幕も熱かった。そしてカテコも熱かった。

大人キャストはしっかり要所要所を押さえるメンバーで、
生徒の演技をしっかり盛り上げてらっしゃる。素晴らしい。
野本先生役はかとうかず子さん。とても素敵な先生!です。
そしてあゆみのお母さんとお父さんには、星奈優里さんと新田純一さん。
あゆみを見つめる目が本物でした。

そして看護婦の花風みらいさん、宝塚元星組の方!
ベッドのあゆみの脇の椅子にじっと座ってるお姿がなんとも
雰囲気がございました。こういう看護婦さんに弱いです。
ダンプ松本さんは、元気なおねーちゃん(笑)でした。

ちなみにアートネイチャーが協賛しているのですが、
あのウィッグ、すごい、よくできてる。。。。
そして二幕皆さんほんといい表情してました。
最後の歌もいいです。

岡野医師役の方は日替わりなんですが、今日は
実際の順天堂大学の、青木晃さんという先生。
20年前の研修医だった頃の白血病患者のお話をされて、
かなり胸に響きました。
(兄弟なら25%の確率で一致するんだそうです)
公演プログラムも50%(500円)が骨髄バンクへの寄付になるそうです。

上演時間は約2時間半(途中休憩あり)
公演は2月28日まで、博品館劇場にて。


10/02/16 THE 39 STEPS@シアタークリエ

2010年2月16日(火) 14:00
THE 39 STEPS@シアタークリエ

4人で139役!?
ほんとにーと思ってましたが、ほんとでした!

4人というか、石丸幹二さんは主役のハネイ一役で、
紅一点の高岡早紀さんは三役なので、残り135役を
今村ねずみさんと浅野和之さんが!!

その早替わりのすごさも見所です。
時には一瞬で(笑)
また、時には人間以外のあんなものやこんなものにまで。。

上演時間1時間50分ですので、あっという間です。
舞台、場面がどんどん変わります。
そのセットを動かすのも役者自身。

髪がウェーブでお髭が素敵なハネイ役の石丸幹二さん、ほぼ出ずっぱり♪
コミカルシーンも満載ですよ。
超キュートな高岡早紀さんとのストッキングのシーンはドキドキでした。
高岡早紀さんは、ほんと役柄によっていろんな魅力を醸し出されます。素敵!

CONVOY SHOWの今村ねずみさんのごっつい変装ぶりや、
浅野和之さんの芸達者ぶりは必見!
特にご老人役やホテルの夫婦、最高ー!!

原作はヒッチコック監督の映画「三十九夜」。
音楽効果や照明がとっても雰囲気あり、
パロディも随所に散りばめられますよ。
ヒッチコック映画お約束のヒッチコック監督ご本人のご登場も!?
果たして「39 STEPS」の意味とは!!

笑いのタイプとしては、古典ではあるけど質の高い笑いのネタで、
そのネタを、この4人が実力でネタ以上の笑いに変えている、そんな感じ!

開演前に、演出助手の鈴木ひがしさんが前説をされていて、これがまた面白く、
そして最後にクイズを出題され、手挙げて正解すると、
原作映画のDVDやサイン付きプログラムなどをプレゼントしてました。
こういう前説は楽しいっ!
(公演プログラムの鈴木ひがしさんの稽古場レポートがまたわかりやすくて楽しい!!)


10/02/17 天璋院篤姫@明治座

2010年2月17日(水) 14:00
天璋院篤姫@明治座

内山理名さんの篤姫、
愛おしい強さです!

特に最後のあのセリフ、
なんかちょっと切なくなりつつも、
ぎゅっと抱きしめたくなる強さでございますよ。

序盤から終盤にかけて、
どんどんリーダーシップを発揮し、
頼もしくなっていく篤姫。
引き下がりません。強いです。
私もついていきたいって思ってしまいました。

その篤姫が嫁いだのは、徳川家定(今拓哉さん)。
今さん登場するとびしっと引き締まります。
亡くなるシーンは、見せ場でございます。よかった!

篤姫の義理のお父さんが、島津斉彬(西岡徳馬さん)
威厳ある、いかにも藩主!って感じの存在感。
後半のあの篤姫に会いに(!?)くる場面が好きです。

皇女和宮(遠野あすかさん)、宮さんだ!
あのちょこんとした口紅、奔放なわがままぶり、
そして篤姫との関係の変化、これも見所です。

大奥のメンバーは、幾島(香寿たつきさん)、
滝山(高橋かおりさん)、重野(小林綾子さん)ら。
この大奥の面々の衣装、お着物!
とっても美しいです。
しかも、どんどん変わります。
このあたりも”見”どころですね。

ちなみに和宮の側近の庭田嗣子役の山田スミ子さん。
めっちゃ楽しいです。あの和宮を咎める顔の仕草がとっても好き!

そして、あの毒味をさせるな!といっていた子役の子がいい!

ラスト、左右に出る字幕の内容に
ジーンと感動してしまいました。
あぁ和宮、そんな年で。。。あぁ。。。。
そして篤姫も。。。。
重野役の小林綾子さんのストーリーテラー的声が
心地良く切なく響いてきました。

ラストのあのセリフを話してる時の篤姫、内山理名さんの
あの表情がまだ脳裏に残ってます。
と思って、内山理名さんのHPみたら、
トップページのお写真が篤姫と違って、おぉぉと。
さすが女優!!


10/02/23 かげぜん@あうるすぽっと

2010年2月23日(火)19:00
かげぜん
@あうるすぽっと

泣きました。
じんわりと、心にしみこんできて、
涙がにじみ出てくる感じでした。

中村亀鶴さん演じる詐欺師が、
お金持ちと思われるおばーちゃん(喜多道枝さん)の孫になりすまし、
お金を奪おうとたくらむというストーリー。

こういっちゃえば、詐欺師のお話?って思うじゃないですか。
でも、そんな、単なる詐欺師のお話じゃないんです。

戦時中のいろいろな時代背景や出来事(空襲や配給、徴兵や病気)を
実にうまく絡ませて、ラスト近くにいくにしたがって、
涙がじんわりとにじみ出て、
心がぽかっとあったかくなるような人情物のお話なんです!

特に二幕で、娘さんに詐欺師であることを打ち明けたあたりからの展開がいいっ!

なんといっても、その詐欺師役の中村亀鶴さんの
お芝居が素晴らしいのでございます。
頼りがいがあって、心意気があって、憎めないんですよね。
歌舞伎役者さんだけあって、立ち振る舞いやセリフの発声も
実に聞き取りやすく、中でも特に印象的だったのが切り替え。
おばーちゃんをだまして独り言を言ってる時の低いドスのきいた声と、
おばーちゃんの孫を演じてる時の、高い声。その切り替わる瞬間や、
またその時の後ろ姿、立ち去り方など、一つ一つの所作まで印象的でした。

そしてこの舞台、出演者が12名いるんですが、一人一人が丁寧に描かれていて、
ちょっとした一瞬の演技まで丁寧に熱く描かれていて、気持ちが冷める時がなかったです。
指を折られる女詐欺師(藤森麻由さん)らの芯の強さ。
扉座の伴美奈子さん演じるおばちゃんの戦後生き残ったご主人の話。
新米警官の斉藤祐介さんの若い正義感あるまっすぐな思い。
そして、詐欺という悪い行為をしてるんだけど、
結果、騙されていた人は幸せだったという話にも考えさせられました。

二幕後半の、あのおみつばーちゃんのあの行動。
私の目はもうウルウル状態でございました。
戦争後、彼が3年間かかってしまったあの理由、ここもジーンジーンでございます。

そしてラスト、”かげぜん”という言葉がここで登場します。

かげぜん、”陰膳”なんですね。ここでまた戦争の悲惨さを
ぐっと感じるんです。ストレートに戦争の悲惨さを伝えるのもいいですが、
このように胸にしみいってくる伝え方はずっと残り続けると思います。

ちなみにこの舞台、俳優で今回 作・演出の増沢望さんが
中村亀鶴さんと組んだ演劇ユニット「dash」の
第一回の企画とのことで、続編が非常に楽しみ!です。
もっと多くの人にこの舞台を観て欲しいー!

上演時間は、休憩含めて約2時間半。
公演は25日まで。

↑ロビーのお花がこんな具合で楽しい!


10/02/26 モリー先生との火曜日@朝日ホール

2010年2月26日(金)14:00
モリー先生との火曜日
@朝日ホール

素晴らしい公演。
鳥肌です。
かが”や”いてるー♪
CDがほしいです
なんて心に響く歌声なんでしょう。
これぞ音楽劇♪

台本は小道具になってます。
読んでないし、ものすごく演じてます。

ミッチの涙で涙です。

照明も素敵でした。
いつの間にか月が出てたり、
ラストは全体が海になったり。

特にエンディングがすんごく好き。
モリー先生の授業がずっと続いている。。
そしてその授業を受けにまた戻ってきたいなと
思えるエンディングです。

もう少し歳とってからみるとまた違った
受け止め方になるのかもしれません。
本当に素敵な作品でした。

あー曲がいい、ヴァイオリンもいい、朗読もいい、歌もいい!全部いい!


10/02/28 スタジオライフ トーマの心臓@紀伊國屋ホール

2010年2月28日(日)13:30
スタジオライフ トーマの心臓
@紀伊國屋ホール

スタジオライフをまだ観たことない方は、
ぜひこの作品で観てほしいなと思える作品でした!

中心となる、ユリスモール、エーリク、オスカーはもちろんですが、
それ以外の一人一人全員が、実に魅力、持ち味がうまーく
にじみ出るように演出されていて、全員がよかった!

萩尾望都さんのマンガを原作とした舞台で、
ドイツの寄宿舎生活を行う男の子達のお話です。
トーマの遺書、トーマにそっくりな転入生、次第に明かされる真実。

Wキャストなのですが、今日観たのはBlauチーム。
これ、もう一つのGrauチームもみてみたくなる!

Blauチームですが、ユリスモール役は青木隆敏さん。
(ちなみにGrauチームだと山本芳樹さんになります)
笑わなかったユリスモールが、後半、笑顔を作るシーン、
じょじょに心を開いていくシーン、もう一度観たいいい場面でした。

エーリク役は松本慎也さん。
一見かわいらしいんだけど、ずばっと気持ちいいくらいはっきりと
言ってしまうエーリク。ユリスモールの実家でおばーちゃんに向かって
いったあの言葉はびっくりした!
そしてフェンシングシーンでの運動神経のよさ!

オスカー役は岩﨑大さん(Grauチームは曽世海司さん)。
オスカー、これはなかなか深い役ですねー。熱いです。そして素敵です。
こんな先輩いてほしいです。

また最初に書いたように、それぞれの方に印象的なシーンがあるんですが、
中でも、バッカス牧島進一さんの粋でスマートな先輩的魅力、
下級生アンテ(植田圭輔さん)のオスカーへの思い、
シャール役の山本芳樹さんのひとりビンタ!(おもろい!)
石飛幸治さんの女性役!(ごついんだけど魅力的なのです)
そして寄宿舎の五人組、外出時のおしゃれやリンゴシーン等、仲良くて楽しい!!
などなど、たぶんリピートしたらまたいろんな魅力が印象に残ると想います。

公演プログラムに、「トーマの心臓、好きなシーンは?」という項目が
各出演者ごとにあるんですが、私は、オスカーが、ユーリとエーリクの
帰りをいまかいまかとそわそわしながら待っているシーンが好きでした。

上演時間は約2時間50分(途中休憩10分)
公演は3月22日まで、新宿紀伊國屋ホールにて。

(写真は製作発表の時の写真です♪)

p.s. これからアヴェマリアのあの曲を聞くとトーマの心臓を思い出しそうです


10/03/03 こまつ座シャンハイムーン@紀伊國屋サザンシアター

2010年3月3日(水)18:30
こまつ座 シャンハイムーン
@紀伊國屋サザンシアター

面白かった!

魯迅
中国文学史で、初めての現代小説を書いた人物。
その魯迅の晩年の舞台。

正直、名前だけは知っていたものの、
実際に読んだことはなく、今回の舞台で魯迅の人柄や
考えた方に触れ、魯迅にとても興味を持ちました。

その魯迅を演じるのは村井国夫さん。
公演プログラムにも書かれてたとおりの
「おおらかなイキイキとした魯迅」。

ロレツがまわらなくなったり、人物誤認症になったりする魯迅
ですが、そんな魯迅を上海の地で
あたたかく見守った日本人達がいた。

実は、開演前に、公演プログラムの最初の井上ひさしさんの
3ページほどの「魯迅の講義ノート」という文章を読んでいたのですが、
ここに書いてあることが、劇中で、
それはそれは自然に、すすすーっと入ってきました!

一般論の話、藤野先生の話、
さらに!泣いてしまいましたです。

真面目なところで笑いがきて、
かと思えば、またふっと真面目になって、
この転換が絶妙に観てる心を和みながらゆさぶられます。

公演プログラムの最初の見開きに、仙台医学校で
魯迅のノートに藤野先生が添削した内容を見ることができます。
いや、藤野先生すごいわほんと。


10/03/05 自転車キンクリートSTORE 富士見町アパートメント@座・高円寺

2010年3月5日(金) 19:00
自転車キンクリートSTORE
富士見町アパートメント
「魔女の夜」「海へ」
@座・高円寺1

初、座・高円寺!
駅から線路に沿って数分歩くと、どーんとそびえ立つ劇場が!

ここ、なかなか居心地いい劇場ですね。
ロビーにはチラシがずらーっ、休憩時間も楽しいです。

そんな座・高円寺1の客席に入ると、
富士見町アパートメントの一室が!
(この時点では手前側に窓が設置してあり、部屋の中まではよくみえない)

でも舞台がはじまると、その手前の窓部分がなくなり、
ほんとにアパートメントの一室がどーんとあらわれます。
この部屋がよくできてるっ!

壁のタイルから水道からトイレからお風呂から奥の部屋の窓の外まで。。
醸し出してる雰囲気が”リアル”。

この部屋のセットを使って、休憩挟んで別の脚本家の作品を上演するんです。
(正しくは、さらに別の演目が二つあるので同じセットで4演目!)

これがですね、15分休憩の間に、ガラっと変わるんですよ。
それもめちゃめちゃ汚く(笑)なります。

前半、あれだけこぎれいだった部屋がよくもまーここまで
という具合に。

内容的には、
一本目(作:蓬莱竜太さん)は、あるマネージャーさんの部屋。
ん?このシチュエーションは、もしかして?いや、違う?やっぱりそう?
ほーそうなのか、あららー、という感じの
押したり押されたりの心理戦的な展開でした。
そして気をつけようと思ったのが「なにげない一言」。

二本目(作:赤堀雅秋さん)は、亡くなってしまった双子の部屋。
そこに友人、大家さん、女の子、とどんどん集まってきて。。
エロビデオやら、浮気やら、コアな感じで展開していきますが、
大家さんの登場あたりでよくわからなくなったので
途中からストーリーを追わず、その場その場の演技を楽しんで観てましたが、
ミカ役の遠藤留奈さんがあまりにも本物っぽくて、
彼女をネットで検索して出てきた写真を見て二度びっくりして、
ぜひ遠藤さんの他の舞台も観たくなりました。

もう二つの、鄭義信さんと、マキノノゾミさんの演目がどう描かれるのかも興味ある!


10/03/09 棄憶@青山円形劇場

2010年3月9日(火)19:30
棄憶
@青山円形劇場

帰り道の雪の冷たさに助けられたくらい、
緊迫した、心が静かに煮えるような90分でした。

舞台は1948年。終戦3年後。
人体実験を行っていた731部隊と、
帝銀事件を絡めて物語は展開します。

椅子と机のシンプルなセットなんですが、
青山円形劇場を大胆にシンプルに印象的に使ったステージで
そこに照明をうまく当て、(ストーリー上の)日が進むごとに、
心の緊張度合いが1レベルづつあがっていくような舞台。

特に、野中隆光さんが、歯でガリっと言わせて
襲いかかろうとしたシーンは、私もビクッ。
ほんとうに人が心から怒った時のあの気迫の空気感が
客席までびしびし伝わってくるんです。実にリアル。

そしてラストの衛生兵の清水優さんの叫び。
ここもほんものでした。彼の口から明かされた事実も驚愕です。

また大内厚雄さん演じる辰沢のとった行動。
ここも実に考えさせられます。

内容は非常に重いんですが、研究者&衛生兵の出演者7名全員、
心情描写がクールに熱くてリアルで、とにかく見事でした。

私は帝銀事件という事件そのものを知らなかったのですが、
Wikipedia で読んで、実際のこの事件もGHQから捜査中止となったと知り。。

帝銀事件、731部隊、また戦争について、
帰り道、舞台を観て熱くなった心で考えながら帰ることになると思います
(なので今日は雪の冷たさに助けられました)。

なにより、ストーリー展開(脚本:野木萌葱さん)と、
演出(ノゾエ征爾さん)も見事。

心臓に鋭く冷たいものをぐさっと刺されたような舞台でした。
今年観てよかった一本です。

上演時間:約90分(休憩なし)


10/03/10 Tシャツ三国志@全労済ホール

2010年3月10日(水)19:00
Tシャツ三国志
@全労済ホール/スペースゼロ

タイトル通り、Tシャツ三国志!
草食系の主人公(古原靖久さん)。
登場シーンではかっこよくスーツを着てるも、
会社さぼって寝転んでマンガ読んでたりします。
そして好きな子には緊張しすぎて何もいえなくなってしまう、そんな男の子。

その男の子のじーちゃんが開発したのが
名前を書いたTシャツを着るとその人物になりきってしまうというTシャツ。
(このあたりの設定は、ゆるーく楽しんで深く考えずに受け入れるのがポイント♪)

主人公が勤める会社のクールな社員達が、
三国志登場人物の名前がが書かれたそのTシャツを着ると・・・!?

クールなサラリーマンぶりと、
三国志のキャラクターぶりのギャップがすさまじいです。
脳内で一致できないくらいです(笑)

呂布になった主人公は果たしてどうなるのか!

三国志のことを事前に知ってなくても全然無問題で、
要所要所で、解説も入る(解説は日替わりで声優さんが担当)ので
とってもわかりやすく、三国志に興味持ちました!
ちなみにこの解説者の、最後の姿にもご注目下さい!

そうきましたかという怒濤の闘いシーンや(全勝はすごい!)、
日替わりなのではないかと思われるようなお笑いシーンも随所に!

赤兎馬(HIROMUさん)のブレイクダンスは超かっこいいです。
あの”毛”がかっこよさを引き立ててますね!

アフタートーク(ほぼ全公演にある)の出演者の素っぽいトークも楽しかった♪

p.s. 三国志占いやってみました(\300)→「紹蝉」。杉ありささんの役ですね。
  今日の私は、意外と戦略的!? なのだとか。ほぉぉぉー。


10/03/11 カフカの変身@ルテアトル銀座

2010年3月11日(木)19:00
カフカの変身
@ルテアトル銀座

森山未來さんのあの身体能力にただただ驚きの公演でした。
まさに”虫”です。
虫の動きです。

ある朝目覚めたら虫になってしまった青年。
その青年を演じるのが森山未來さん。

天井に這い上る様、
天井からのジャンプ、
動き方、
手の動き、
蠅(?)のつかみ方、
顔の動き、
すべて”虫”なのです!

手足は、まるで六本あるかのようで、
甲殻類の細い手足のような動き。
お見事でございました。

舞台セットは、最初シンプルに感じたのですが、
見てる内に、どんどん脳内補完されていくんです。
まるで、そこに机があるように、まるでそこにリンゴがあるように。。

リンゴといえば、あのボコっはかわいそう・・・・でした。
(このシーン、音が若干ずれたのが残念!)

キャスト全員、動きがかなり特殊なのですが、中でも
お母さん役の久世星佳さんの動きは、心の動きも含めて見事!
鹿殺しの丸尾丸一郎さんの下宿人のキャラクターもまた突き抜けてますが、
あそこでロッキーはさすがに遊びすぎでは!?(アドリブ?)

とにかく森山未來さんの虫ぶりは必見です。

p.s. 森山未來さんの丸い眼鏡も私的にはかなりツボでした


10/03/13 農業少女@東京芸術劇場

2010年3月13日(土)14:00
農業少女
@東京芸術劇場小

多部未華子さんにキュン!
倒れてるだけでかわいい。
なんてまっすぐでクリンとした瞳!
少女的な可憐な存在感も美しい~。
声も響く!声質の切り替えも楽しい!
さらにいうと、終盤の、
顔を少し白く塗った時の雰囲気がとても好き!(マニアック!?)

っと、テレビでしか拝見したことのなかった
多部さんの魅力をびしびし感じましたが、
これは多部さんの魅力はもちろん、
その魅力を引き出してる三人の共演者の存在が大きいです。

まず冒頭、そ、そこですか!
という場所にいる山崎一さん。
一瞬、誰っ!?っと思うくらいのホンモノの緊迫感でした(笑

そして不思議な存在感を醸し出しまくりの
江本純子さんと、吹越満さん。
観客の心をつかむのがさすがにうまいです。

ストーリー的には、後半、田植えあたりから
ちょっとこんがらがってきて、最終的には、
ん?妄想!?と、つかめそうで掴めなくなりましたが、
いらいらする混乱ではなく、心地良い混乱なのですよね。

会場に入った時、一瞬、ん?このセット!?と思うセットなのですが、
その使われ方が非常に面白いです。遊び心もありつつ、いろんな風刺も入ってる感じ。
さらにロビーまで遊びに溢れてました。

原作の野田秀樹さんも思わぬところでご出演(笑
ツイッターもセリフに出てきますよ。”なう”って!

田舎から東京に出てきた15歳の少女役の多部未華子さん、もいちど観たい!

p.s. プログラムがいい!
   このサイズ(A5)でこの価格(\500!)で今後全部揃えてほしいっ!


10/03/14 兵器のある風景@俳優座劇場

2010年3月14日(日)14:00
兵器のある風景
@俳優座劇場

航空技術のエンジニアが発明したもの。
それは、兵器産業に大きな衝撃を与える新兵器。

その兵器により手に入るもの、失うもの、心の葛藤。
それを兄弟同士、会社と個人、政府・国と開発者
といった視点で描かれてゆきます。

そのセリフの応酬がすっごく見応えありまくり。
時には観てるこっちも頭を結構使ったなぁって思えるくらい頭脳的であり、
かと思えば、時に感情的でもあり、時に本能的にもなるんです。
その様子が、実にリアル、ほんものの気迫でした。

主人公の天才的エンジニアには燐光群大西孝洋さん。
息づかいまで含めて全てがリアルでした。ぜひみてほしい。
一幕、中嶋しゅうさんとの取っ組み合いの気迫なんてものすごいです。
観てるこっちの心臓の鼓動まではやくなってしまいました。
(さらに客席までカレーの匂いが...)
そして二幕は、ほんとうに見事なまでにぼろぼろなんです。

荻野目慶子さん、浅野雅博さん演じるキャラクターも実に個性的。
説得しあうシーンは必見です。
キャラクター的にはかなり強調されてますが、
一個人の事情が、組織や、さらには国際問題まで及んでしまう様子には少し怖くなりました。

ジョー・ペンホールさん原作で2007年にロンドンで初演され、
今回、坂手洋二さんの演出での上演です。

大西さん演じるネッド、もう一度じっくりと観たい!

公演は3月22日まで六本木の俳優座劇場にて


10/03/15 SHINGEN@あうるすぽっと

2010年3月15日(月)18:30
SHINGEN~風林火山落日~
@あうるすぽっと

ハムレットと戦国武将の武田家を絡めた舞台。
一幕はハムレットベースで比較的おとなしめの展開、
二幕はアクロバット的な殺陣からはじまり、
刺しまくり刺されまくりで殺陣満載、客席通りまくりの迫力!

登場人物の描かれ方も
一幕と二幕で全然変わり、
受ける印象も変わってきます。

和泉元彌さん演じる若様、武田勝頼。
信玄が亡くなった後、
武田信廉への不信、
亡霊との対面・・・・
そう、ハムレット的展開です。
そして若様の暴走、家臣たちのとった行動は・・・

石坂勇さん演じる信廉、キーパーソンです。
ハムレットでいうところのクローディアスですね。
信廉と勝頼が一対一で剣を交えるシーン、
このシーンの描写、えええええ!?っていう感じです。
そ、そんな、勝頼、そ、その言い方は・・・と思っちゃう位。

信玄の妻には汀夏子さん=王妃。
二幕でハムレット的な展開をするかと思いきや・・・
蘭丸の夕貴まおさんが美しい~♪
花組芝居の小林大介さんの忠信ぶりも胸に響きます。

一番ぐっときたのは、
二幕で、家臣たちに”あの”指示をだした信廉。
このあたり、信廉の気持ちをもっと伝えて欲しかったですが、
その分、一緒に観劇した友人との観劇後トークが盛り上がりました。

戦国シェイクスピア。
ハムレット(勝頼)とクローディアス(信廉)の運命やいかに!

一幕で寝てしまったとしても二幕は寝る暇ありません!
とにかく二幕は熱いです!

p.s.
劇中、コミカルなシーンはないのですが、
ラスト、きゅるきゅると音をたててゆっくりと閉まる幕が唯一私的にはコミカルでした


10/04/30 ローマの休日@銀河劇場

2010年4月30日(金)14:00
ローマの休日
@銀河劇場

たーっぷり浸ってきました!
なんてあたたかく描かれてるんでしょう。
名画『ローマの休日』の、あの世界がすぐそこに広がっています。

一幕、朝海ひかるさん演じるアン王女が夢を語る場面で、
私はもう目頭がぐっと熱くなり、
二幕某シーンでは、優しく、包まれるような涙が流れました。
"ありがとう"という言葉ひとつにも気品が溢れているのです。

お衣装は、ウエストをポイントにマークしたロングのフレアスカートに
おなじみの開襟ブラウス&スカーフ姿♪
そして当時大流行したヘップバーンカット!
めちゃめちゃ似合われております。
キュンとしまくりでございます。

ジョー(吉田栄作さん)とアン王女のやり取りは最高にキュート!
小倉久寛さんの小芝居も堪能♪
何種類の声!?と思ってしまう川下大洋さんの十人十色の声色もすごい!

随所に流れる音楽も雰囲気を盛り上げ、
ベスパシーンやラストシーンでのあの映像効果!
ベスパシーンは、みているこっちもドキドキするリアル感。
セットや衣装、ジェラート、ベスパの色彩も注目です!

演出はマキノノゾミさん。
ロマンチックコメディとしてのテンポ感を保ちつつ、
分かり易く、たっぷりと、そして予想以上に感情豊かに描かれていますよ♪

アン王女の記者会見時の衣装がずっと目に焼き付いてます!


そして、ここまでは30日に観劇しての感想ですが、
ここからは、ゲネプロ終了時の、記者会見レポをお届けします。

見どころのひとつの舞台装置について、
「“真実の口”がお気に入り!
先日、実際にローマに行って見て来ましたが、本物そっくり!」
と朝海さん。ちゃんと実物大に作ってあるそうですよ。
「自分(ジョー)のアパートが、ほんとうに居心地がよくて(笑)」と吉田さん。
小倉さんも、「セットはみんな好きなんですが、
ジョーの部屋の窓から見える景色がこれまた良いんですよ~」と絶賛!

そして、舞台上でもスイスイと走り回るおなじみべスパ。
このベスパ、舞台用に排気ガスが出ないようになっているそうです。
「朝海さんの運転にみんな心配していたんです(笑)」と小倉さん。
「さっきも、両脇にあるスクリーンに
ぶつかりそうになってしまって(笑)」と苦笑いの朝海さん。

ロングスカートをひらひらさせながら、
楽しそうにローマの街を走り回るお姿は、ぜひ生でみとれてください!

『ローマの休日』の“良さ”と今回の舞台の“見どころ”については
「みなさん大好きな映画ですよね。
そのイメージを崩さずに、スタッフ一同やってきました。
映画より、人物像がより一層深まっているところが魅力」と吉田さん。
「舞台ならではの息遣いを会場で感じていただきたいです!
その時の感情を大切に演じたい」と朝海さん。
また、「ローマに旅行に行った感じを味わって頂けると思います」
と、自信たっぷりに語ってくださいました♪

小倉さんは、「この立派なお腹は、もちろん中に詰め物をいれていますよ~(笑)」
と、一同の笑いを誘いつつ、
「素敵なストーリーですから、負けないように演じたいです」
と、その意気込みを聞かせてくれました。

プライベートでも仲が良いという吉田さんと小倉さん。
「舞台でも、それを発揮しないとね」と話す小倉さん。
お二人のあの絶妙な間に発揮されておりました!!

出演者三人のストレートプレイですが、音楽、ダンス、セット、映像、声、小物などなど
見所満載、見応えたっぷり、世界観に浸りまくれる、舞台版「ローマの休日」。
東京公演は、5月9日(日)まで、天王洲の銀河劇場にて。
大阪公演は、5月12日(水)から16日(日)までシアター・ドラマシティにて。

p.s. あの"卵"に、なんともなんとも切なく愛おしくなった私です


10/04/30 マウストラップ@俳優座劇場

2010年4月30日(金)18:30
マウストラップ
@俳優座劇場

アガサクリスティ原作の傑作娯楽ミステリー「マウストラップ」
イギリスでは、なんと1952年からずーっといまだロングラン中
その公演回数やなんと二万数千公演!!!

そのマウストラップの、大和田伸也さん演出による日本版を観てきました!

一幕と、二幕で、出演者の描かれ方、見方が
変わってくるのが面白かった!
観てる自分自身も犯人捜しをしたくなります。
なにしろ全員あやしいんですもの!

オープン初日の、とある山荘に泊まりにくる人々。
外は大雪。ラジオから流れる殺人事件のニュース。
一幕は、もう全員が、とにかく怪しい。
その怪しさが時間の経過とともに、
愛おしく、またそれぞれの”個性”に魅力を
感じてくるのが不思議です。

中でも照井裕隆さんのキャラクターはとっても個性的。
落ち着きがなくぴょんぴょん飛び跳ねてたり挙動不審具合がすごいです。
口ずさむ歌声がこれまた素敵で♪さすがミュージカル俳優!
さらに今回の役名もミスサイゴンと同じ”クリス”!
このクリスと、山荘の女将、舞風りらさんとのシーンも見所ですよ!

出演は、綱島郷太郎さん、照井裕隆さん、倉石功さん、こぐれ修さん、
光GENJI内海光司さん、
そして元宝塚の女性陣、舞風りらさん、北嶋マミさん、榛名由梨さん。

どの人物もほんとにみんnあやしく思える一幕。
そして事件が起こり、グイグイトトトっと展開する二幕。あいやーなラスト。
途中、予想できそうな展開かと思いきや。。。
ちゃんとそれ以上の展開が用意されてるところがさすがです。
それをわかった上で、もう一度観てみるとより面白そう!!

さて犯人は、誰!?そして。。。

セットもうまくできていて、家の構造のみえない部分も想像できます♪

ところで劇中に出てくる「三匹の盲目のねずみ」、このフレーズ、
なんで私も知ってるんでしょう。。。
この童話、親から読んでもらってたのかなぁ。。
それにしてもすごい歌詞です!!

そして、今回ご観劇される際は、ぜひ俳優座劇場のロビー奥にもご注目下さい。
いえ、ご注目というか、ぜひ一杯お楽しみください!!


10/05/06 青年座 赤シャツ@本多劇場

2010年5月6日(木) 18:30
青年座第198回公演
赤シャツ
@本多劇場

”赤シャツ”観てきました♪
2時間50分、ぐいぐい引き込まれました。

赤シャツ、横堀悦夫さん、いいですねー。
赤いシャツがまた似合う。
ほんの些細な誤解からどんどん思わぬ報告に
発展していくんですが、
それに真摯に対応していく赤シャツをみていくうちに
赤シャツにどんどん情が沸いていって。。。
見方って面白いものだなーと。

特に好きなのが、書斎のシーン。
うらなりと赤シャツの場面がお気に入りです。
実にいい。うらなり役の宇宙(たかおき)さんは、
HAPPY MAN の時とは全然違って、なんというか
うらなりの感情がにじみ出ている感じでものごっつうよかったです。

このシーンの最後に、あの場所に潜んでいたウシ(今井和子さん)!
このウシがまためちゃめちゃいい味なんですが、
ウシはどうやってあの場所に入ったの!?

登場人物一人一人が印象に残ります。
特に山嵐の大家仁志さんのテンション!
小鈴の野々村のんさんの芸者ぶり
(プログラムの写真と同じ人とは思えない(笑))、
田中耕二さんの福地記者ぶりは、インパクト大でございます。

また、セットも雰囲気がいいのです。
特に暗転中のあの絶妙な照明の照らされ具合とあのセット回転!
あの回転中の雰囲気がとても気に入りました。

作:マキノノゾミさん、演出は宮田慶子さん。
公式HPに「マキノノゾミ文人三部作完結編」これが最後の東京公演。
とあります。最後!これは皆さんお見逃しなきよう。
ちなみに東京公演の後、四国公演があるようです。詳細はこちら


10/05/08 モジョミキボー@下北沢OFFOFFシアター

2010年5月8日(土)14:00
モジョ ミキボー
@下北沢OFFOFFシアター

二人の子供、モジョ君とミキボー君のお話。

原作は、北アイルランドの劇作家、
オーウェン・マカファーティさんで、
2005年に映画化された「モジョ ミキボー」の舞台版とのこと。

開演直前のアナウンスは、
浅野雅博さんと石橋徹郎さんのお二人による、
いい感じのぐだぐだアナウンス(笑

いざ開演、さすがでした!
まずナレータ役もこなす浅野雅博さんの声がいいテンポ感。
そして石橋徹郎さんのヘディングのタップ音からはじまります。
石橋さんのあのタタンッていう足音のリズムがとても気持ちいいんです!

二人の子供が出会い、遊び、やんちゃし、いろいろな出来事に遭遇し、
そして成長し。。と展開していきます。
秘密の小屋シーンやケンカのシーンや、やんちゃシーンでは
私も小学校の時にしたケンカして相手にキズつけてしまい謝りにいった
あの時の彼はいまどうしてるかなぁなんて思いながら観ておりました。
さすがに映画館で唾ははきませんでしたけどね(笑

この舞台、浅野さんと石橋さんの二人芝居で、
お二人で17役を演じるのですが、その切替が面白いです。
特に自分自身から相手の父母役への切替が見事!
それもちゃんと小道具や姿勢が変わるなので、ぱっとわかるんですよね。
映画館のシドニーおじさんの声(石橋さん)なんてまったく別人の声ですし、
ファックフェイスはめちゃめちゃ大きく見えますよ。
浅野さん演じるバスの男も好き!

転げるシーンや走るシーン、転んで取り残されていく表現はめちゃ楽しいです(笑)
椅子や小道具も効果的に使われて、客席にせまりくるブランコは最前列10番の
席の人にはかなりの迫力かと!

下手の扉があいて、劇場の外の光と外の様子が取り込まれるのも新鮮で
かなり効果的でした。外が雨だったり夜だったりするとまた雰囲気も違うんでしょうね。

文学座の浅野雅博さんと石橋徹郎さんの二人が
たっぷりと堪能できる二人芝居。演出は鵜山仁さん。

モジョ君とミキボー君、二人ともマ行なので、途中、どっちがどっちか
ちょっとこんがらがりましたが、見終わった後、そのモジョ君、ミキボー君の
両親や、その他の17名の登場人物もやたらと印象に残る舞台でした。

上演時間は1時間20分。
公演は5月30日まで下北沢OFFOFFシアターにて


10/05/09 Z団リバースヒストリカ@六行会ホール

2010年5月9日(日)18:00
Z団第8回公演 リバースヒストリカ
@六行会ホール(新馬場)

めちゃめちゃおもろかったー!!!
笑い、そして興奮しました!

六行会ホールに神社のセット。
この神社に訪れた歴史探訪ツアーの一行。
この一行の面々に、霊媒師によって、戦国武将が君臨!
その豹変ぶりが必見です!(その呪文も必聴です)
設定がほんとに楽しくて、コミカルで面白いのでございます。

まずは中村誠治郎さんの秀吉!
とってもフレンドリーでいい奴風な秀吉。
その秀吉、立ち回りの動きがめちゃめちゃかっこいいー。
本能寺の変で明智光秀、織田信長と何があったか。
そんな一面も明かされていきますよ。

その明智光秀は丸山敦史さん。実にクールです光秀。
そして真山奈緒さんの信長!
この真山さんの豹変ぶりがとくにすごかった。
目がいっちゃってます。信長のオーラびんびんです。

この信長に仕えた蘭丸くん(田口治さん)、
この蘭丸君がちょー面白いです。笑いすぎて涙出ました。

そしてめちゃかっこよく豹変したのが石田光成(玉城裕規さん)。
あの後半の殺陣シーンはきまりまくりでした。

歴史マニアのおにーちゃん(篠田光亮さん)が楽しくて
いい雰囲気とテンポ感を作ってて、みてて爽快です。

現世に君臨しまくったこれらの戦国武将たちは果たしてどうなるのか。
ぜひ劇場でたっぷりとご堪能下さい!

脚本は *pnish*。脚色・演出はキタムラトシヒロさん。
楽しい楽しい2時間15分(途中休憩有)ですよー♪


10/05/19 ムサシ ロンドンNYバージョン@さいたま芸術劇場

2010年5月19日(水)18:30
ムサシ ロンドン・NYバージョン
@彩の国さいたま芸術劇場

宮本武蔵の藤原竜也さん、
そして佐々木小次郎に勝地涼さんを迎えたムサシ
ロンドンNYバージョン観てきました。

勝地小次郎、ギラギラしてる感じがしてとてもワイルド!
対して余裕な感じのムサシ!
ムサシ藤原竜也さんの、
あの襟をぴっと正す仕草がとても好きなんでございます。

今回の再演、柳生宗矩役の吉田鋼太郎さんと
まい役の白石加代子さんの安定感と存在感はさすがです。
間合いとせりふ回しが気持ちいい!
”カチカチ山のうさぎ”を話す柳生先生、好きだなー。

最後、鈴木杏さんのセリフに、
先日おなくなりになった井上ひさしさんのお姿が
だぶってジーン。。。

ちなみに最後の場面、客席から登場する一団は、
ムサシには挨拶するけど、小次郎には挨拶しませんよね。
このシーン、初演観た時は、なんでかなーと思ってたんですが、
今回の再演観て、小次郎の存在まで含めて、そういうこと
だったのかなーと。

さいたま芸術劇場のロビーにはすでに上演されたロンドンでの
新聞評などが飾られていて、この内容も面白いですよ。


10/05/27 扉座人情噺 神崎与五郎 東下り@座高円寺1

2010年5月27日(木)19:00
扉座人情噺
「神崎与五郎 東下り」
@座高円寺1

劇場に入ると、そこは居酒屋のセット!
タイトルから予想していたのとは全然違って、
ど、どう展開するんだろいうという思いで迎えた開演。

すばらしかった!
設定は現代、居酒屋”一力”を舞台に、
劇中劇として展開されるのが公演タイトルの
「神崎与五郎 東下り」なんですね。

その劇中劇との絡みが最高なんでございます。
特にラストの岡森諦さんの講釈!
その講釈への六角精児さんの絡み!
(この講釈シーンめちゃめちゃ好き!)

六角精児さんのお芝居はじめて拝見したんですが、
アドリブもたっぷりでめちゃめちゃ面白く
”花房兎”の演技もすばらしかった!
あの劇中劇「高塚旭初座長公演」をぜひ観にいきたい!

その座長役の市川笑也さん!
(スーツ!そして靴下はいてない!)
立ち姿がさすがです。そして役どころにほんとぴったり。
最後、一力を後にする時のあの両手あわせた姿が目に焼きついてます。

市川さん演じる座長と、
六角さん演じるタクシー運転手の宇佐美との
”ああいえばこういう”掛け合いの迫力もすごかった。
お互いの心情を、観てる観客側はわかってるので
より気持ちが入ってしまうんですよね。
そこに劇中劇の内容がまた絡んでくるので、
さらに輪をかけて伝わってきて、涙です。

また、私的にとっても気にいってしまったのが、
居酒屋”一力”で女将のかわりにお留守番している由希子、
高橋麻理さん。
登場から、冷めてるんだけどあったかい演技がすごく好きで、
一力行きたくなりました。あのカウンターでビール飲みたい!

笑いもあり、涙もあり、
思わず”うまいっ!”とうなってしまうお芝居です。
公演は5月30日まで、座高円寺1にて。


10/06/01 大奥ゲネレポ@明治座

2010年6月1日(火)16:00
『大奥』ゲネレポ
@明治座

大奥感激!
各幕ごとにドラマがあり、
特に第三幕は瀧山(浅野ゆう子さん)の見所満載!
美しさと涙に感涙涙涙でした。

第一幕、幕があいたらそこは華やかな宴!
きらびやかな世界が目の前に広がり
いきなり興奮状態に突入。
奥行き感のある雰囲気満点の舞台セットにも必見!

でもこの華やかな豪華絢爛な大奥には、
女たちの憎しみ、恨みつらみが渦巻く
ドロドロの世界でござります。
まずはそれを一幕たっぷりとご覧下さい。
おそのーーー!と叫びたくなった管理人でした。

浅野ゆう子さん演じる瀧山の花道登場シーンは
あまりにも堂々たる風格に、鳳凰の刺繍が恐ろしいほどに映えます。
黒地に金刺繍の鳳凰の打掛!

その瀧山と将軍家茂の生母である実成院役の多岐川裕美さんとの
バトルシーンは、二人のものすごいオーラに包まれ、その迫力にピリピリ!

瀧山の「ここ(大奥)は、おなごの牢獄じゃ!」のセリフに背筋が凍りつきました。
女性って。。ホントすごいですね。。。こわいぃ。。

将軍家茂役は金子昇さん。和服ちょんまげ姿が素敵です。
その家茂に嫁いできた和宮役が安達祐実さん。
はんなりとやわらかい京ことばが似合っていて凛♪
家茂が初めて和宮を「親子(ちかこ)」と名前で呼ぶ場面で、
安達さんの大きな瞳から大粒の涙が!!!

初島役の中山忍さんの色鮮やかな打掛も、美しさを引き立ててました。
そして、おなじみ大奥スリーアミーゴスが
(久保田磨希さん、鷲尾真知子さん、山口香緒里さん)
張り詰めた場面が連続の舞台に、ホッと息抜きを与えてくれます。
(あの瓦版が欲しい。。。)

登場のたびにどんどんかわる美しい打掛。
その色や柄の変化にもぜひご注目下さい。
また、それらを着こなす豪華女優陣の見事な裾さばき、所作、表情。
凝った襖絵、そして奥行きを感じる舞台美術、照明などなど
豪華絢爛雰囲気満点の大奥。
その大奥という女の牢獄で、彼女たちはどうクライマックスを迎えるのでしょう?
目が離せませんよ。オペラグラスも離せません。

時代のはざ間を懸命に生きた女性たちの物語は、
きっとあなたの心を強くしてくれるはず!

東京公演は、6月27日(日)まで、明治座にて。
福岡公演は、7月3日(土)から27日(火)まで、博多座にて。
大阪公演は、11月3日(水・祝)から28日(日)まで、松竹座にて。


おけぴ稽古場取材班:ごまクリーム1号&おけぴ管理人 写真提供:明治座

10/06/05 ちはやぶる神の国@俳優座劇場

2010年6月5日(土)14:30
ちはやぶる神の国 ~異聞・本能寺の変~
@俳優座劇場

本能寺の変は実は・・・
という内容で、
特に後半の信長(大沢樹生さん)、
明智光秀(東武志さん)のシーンは熱い、熱かった!

前半は、信長が寵愛したお小姓の視点から
描かれていて、そこも面白ポイントでした。
お小姓達の間でも、我こそが信長様の寵愛を!
みたいなライバル心がすごくあるんですね。
そして信長への献身ぶりがまたすごい。
本能寺の変の時の、
森蘭丸(颯太さん)をはじめとするお小姓達の想い、
ここも見所ポイントでございます。

出演キャストは結構多く
立廻りの場面もたっぷりなのですが、
今回最前列で観たのですが、
剣がこっちに飛んでこないか、
ヒヤヒヤドキドキしながらの観劇でした。
なにしろ舞台が近く、
とても贅沢な怖さでございました。

それにしても、私が、あれを依頼されたら、
んー、さすがに、あぁはできないだろうなぁ。。
いやいや、すごい展開で驚き、胸が痛かったです。


10/06/23 熱海五郎一座「男と女と浮ついた遺伝子」@サンシャイン劇場

2010年6月23日(水)19:00
熱海五郎一座
「男と女と浮わついた遺伝子」
@サンシャイン劇場

「いわしの頭も信心から!」
あの全身使った表現が頭にこびりついてます!
水野真紀さんがピシっとした姿勢で
あの振りをされるのが、
気持ちいい!インパクトが大きい!

伊東四朗一座の公演で、伊東四郎さんが出演されない時は
伊東が熱海に、四郎が五郎になるこの一座。
今回は、熱海五郎一座としては初のラブストーリーなのです。

ヒロインの水野真紀さんは、いや、もう、なんといいますか、
お綺麗です。それであの振りをあれだけ気持ちよくやってしまう
わけですから、さすがでございます。
そのヒロインの相手役は、春風亭昇太さん。
浮いたサラリーマンを好演!
歌わはります!熱唱です!!

開演前の前説からたのしく、渡辺正行さん、東貴博さんらの
持ちネタで会場も沸き、三宅裕司さん、小倉久寛さん、河本千明さんの
どこまでが台本でどこまでがアドリブかまったくわからない
やりとりが軽快で楽しい!

管理人的には、ウエイトレス役の良田麻美さんのキャラクターと、
ダンサー陣のキレのある鰯ダンスがツボでございました。
特に松村真知子さんの動きが気持ちよかった!

あったかい雰囲気につつまれる中での笑い、
みていくうちにどんどんはまっていく笑いです。
声を出して笑い、手をたたいて笑い、
老若男女、みなガハガハ!そんな客席でした!


10/07/16 東京セレソンDX くちづけ@シアターサンモール

2010年7月16日(金)19:00
東京セレソンDX「くちづけ」
@シアターサンモール

じわりと泣きました!
愛情いっぽん(金田明夫さん)の心情が
わき出るように出てきた場面。
じわじわ、じわじわ、うるうる、ボロボロオーーって感じでした。

でも涙が出たと思ったと思ったら、
うーやん(宅間孝行さん)の台詞で、
思わず笑ってしまうんですよね。
うーやんのつっこみのタイミングが絶妙!

埼玉のとある街の知的障害者のグループホームの
お話なんですが、きっかけは宅間さんが10年前に
新聞で読んだ小さな記事がきっかけなんだそうです。
劇中、いろいろな数字も提示されながら展開するため、
お話の内容にリアリティを感じ、
愛情いっぽん(金田明夫さん)とマコ(加藤貴子さん)の親子の絆、
国村先生一家、島ちんの家の事情、うーやんを思う妹智ちゃんの思いなど
いろんなことが、ストレートに伝わってくるんです。
芳賀優里亜さん演じる国村はるかが、みんなと一緒に
育ってきた雰囲気もすごく出てて、いいシーンだったなぁ。。

そして、後半の、愛情いっぽんとマコを中心としたやりとりは
客席は静まりかえり、かと思ったら笑い声!と思ったらすすり泣き。。。
といった具合に、流れるような感情の起伏を味わいました。

重いテーマを抱えた舞台ですが、帰り道の足取りが重くなるわけではなく、
この舞台をきっかけに、ふと正面からいろんなことを考えるきっかけになると思います。

どのシーンももう一度観たくなり、
そしてリピートする時は
この舞台をまだ観たことがない人を誘って、
一緒に笑って泣いて考えたくなりますよ。

最後の宅間さんのご挨拶でも、
友人の方達に口コミで伝えてとおっしゃってましたが、
管理人も自信を持ってオススメします!

電波少年でチューヤンと一緒に旅をしていた頃とは
全然印象が変わった伊藤高史さんとうーやんの絡みも楽しいですよ。
石井愃一さん、藤吉久美子さん、東風万智子さん(こちまちこ、元芸名真中瞳さんです)もご出演。
公演は8月1日まで東京にて。その後、大阪、名古屋、札幌と公演されます!

くちづけ、この公演タイトル、よく名付けられたなぁと。
見終わって、この”くちづけ”というタイトルをきっかけに、
じわじわと劇中の出来事が走馬燈のように思い浮かべる、
そんな観劇後の余韻を味わえるタイトルだなと思いました。

p.s. 暗転がとても好き。あの入り方と抜け方。じんわりいきますって感じで大好き


10/07/17 東京ギンガ堂 東京・坊ちゃん@新宿シアターパーク

2010年7月17日(土) 18:00

新宿で東京ギンガ堂観劇。後半の漱石先生を見ていて、何かクリエイティブなことをしたくなりました。 劇場の後ろの扉がどーんと開くのはこうした小屋ならでは。これ、雨だったらどうなるのかな。。 1day1puddingをフォローしましょう


10/07/18 上海J'TRIANGLE@俳優座劇場

2010年7月18日(日) 19:00

俳優座で東京アンテナコンテナ観劇。HIDEBOHさんの何気なく踏むタップが気持ちよかったー♬風花舞さんの可憐さ、瀬下尚人さんとの妄想デュエットにはうっとり。大堀恵さんの雰囲気も素敵。客席にはSDN48の方達もいらしてて華やかでした‼芋洗坂係長は出てくるだけで笑う人多数‼
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10/07/26 空白に落ちた男@パルコ劇場

2010年7月26日(月) 19:30

空白に落ちた男@パルコ。 最初は正直ちょっと抵抗を感じたんですが、、 最後は見入ってました! 動きが気持ちよく、音楽にノって次々と展開。 シュールだったり、おぉそうくるか的であったり、 あるある!って感じだったり。 身体能力をフルに使って自然に動いて演じているのがとにかくすごいステージでした。

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10/08/11 つばき、時跳び初日レポ【舞台写真付】@明治座

2010年8月11日(水)11:00
「つばき、時跳び」初日レポ
@明治座

幕末と現代の時を超えた爽やかなラブストーリー「つばき、時跳び」。
梶尾真治さんの原作、演劇集団キャラメルボックスの成井豊さん脚本・演出で
歴史ある明治座にて上演という珍しいコラボ舞台の初日を拝見して来ました。


初日後囲み取材で、舞台で着る四着のお着物の中でもお気に入りの赤いお着物で登場した福田沙紀さん。

SF作家の伊納惇(永井大さん)が
熊本の古い屋敷へ引越しをするシーンから幕が開きます。


左から高杉真宙さん、真野恵里菜さん、永井大さん、金子貴俊さん、坂口理恵さん

その築150年の古い屋敷には幽霊が出るという噂が...
居眠りしてしまった惇が目を覚ますと、
屋敷の様子がなんだか変わっている!?
と、そこへ美しい着物の女性が!!!

その女性"つばき"を演じる福田沙紀さん、
武家の娘として堂々として品も良く、裾さばきもとってもキレイ。
でも時々、自分の感情をストレートに出しすぎて、
おっとっとーという場面もまたかわいらしい〜。

パニックになったつばきが思わず熊本弁でしゃべる様子もたまらなくかわいい♪
(福田さんは熊本出身!お国言葉なのです)
それを優しくなだめながらみそ汁を作りに行こうとする惇もいい味。

惇役の永井大さんの演技は実に自然体、そして爽やか!
成井豊さんが原作梶尾真治さんの小説を読んで
「なんてすがすがしい物語だろう」と思われたたその印象通り!
この永井大さんから感じる爽やかさは、
作品のまっすぐなさわやかさにとっても貢献してると思います。

こちらは大学の友人、黒瀬幸太(金子貴俊さん)と惇。仲がいいっ!

真野恵里菜さん、勝ち気な女の子役を好演。
ちょっぴりつばきに嫉妬している感じが伝わってきていい感じ!


町につばきを連れ出したときに起こる一幕

つばきのお家に仕える福園紀代(岡田さつきさん)。
めちゃおちゃめ!江戸時代のシーンのムードメーカー!

こちらは現代のムードメーカー黒瀬幸太(金子貴俊さん)。
実は、二幕から二役目の黒瀬虎太郎として再登場するのですが、
すさまじいギャップ!!金子さん、男らしい!!本気でかっこいい!


一番左が金子さん

紫吹淳さん、"母"、そして"女"を感じました!


左から永池南津子さん、岡田さつきさん、紫吹淳さん

勝野洋さん。酔った時に、ある一言で一瞬で正気に戻る様がかわいい!(笑


左は坂本龍馬役の渡邉紘平さん。真ん中が勝野洋さん。右が紫吹淳さん

全体的に演出が楽しかったです!
ふすまが透けたり、タイムトリップする前後で家の中が一瞬で変わる様子は
歌舞伎の"四谷怪談"ばりの仕掛け!からくり屋敷のよう!
タイムマシーンも、アナログでエエーッてくらい単純で愛着がわくと思いますよ。

こんな場面(殺陣シーン)もございます♪

音楽も、THEさわやか!
堂島孝平さんがこの作品のために書き下ろした「♪時を跳べたなら」を始め、
曲が残す清々しい余韻、入るタイミングもめちゃめちゃ気持ちいい♪
(明治座1階でCDを売っているそうです。ただ、今回のテーマ曲は入ってないのですが。。)

明治座のお客様には年配者も多いのですが、
おばーちゃん達も若い人もとっても楽しそうだったのが印象的でした。
休憩前後の演出がテレビの連ドラのようで、これもまた新鮮な感覚♪

一幕の幕が降りた瞬間、たまたま私の目の前で観劇されていた脚本・演出の成井さんも
「おもしろいっ!」とつぶやいていらっしゃいましたのを私の耳は聞き逃しませんでした♪
はい、おもしろかったです!!

公演は8月11日から29日まで、明治座にて!


上演時間情報

おまけ:明治座くいしんぼう情報♪
明治座は”食”につよい。というのは本当で、
オススメは西京焼のお弁当(銀だら1260円/鮭1050円)。

リピート決定の美味しさです。明治座内の厨房で作っているそうです。納得!
また、期間限定で「銀座熊本館」も明治座内に出店していて、
劇中に出て来る"いきなり団子"も売ってますよ♪


おけぴ取材班:nats & おけぴ管理人 撮影:おけぴ管理人

10/08/11 スリーベルズ@パルコ劇場

2010年8月11日(水) 19:00
スリー・ベルズ@パルコ劇場

開演前いきなり、注意文を客席の人に読ませる演出は楽しい♪

後藤ひろひとさん冒頭自ら登場してはじまり
いくつかのお話が絡み合って
一つのお話になっていく展開。
その共通点が”ベル”。

ひとつひとつのお話も面白く、
キャスティングがナイスでした。

特に岡田浩暉さんとウーイェイよしたかさんの
ストーリーが、切なくて好きです。

最後のベルへのつながりは、
もうひとひねり欲しかったですが、
濃いーキャラが集結した舞台で
かなり笑い満載かなと予想していたのですが、
意外にあったかい舞台でした♪

p.s. アメ女(ちすんさん)のあのキャンディマシン、
ほんとにあれば、欲しいようないらないような(笑


10/08/16 ファンタスティックストークイベント

2010年8月16日(月)11:30
ホリプロ創業50周年記念公演
亜門版ミュージカル
ファンタスティックストークイベント
@自由学園明日館(講堂)

人間味あふれるキャストと宮本亜門さんの愉快なトークで
講堂に集まった一般のお客さんも報道陣もスタッフも笑いっぱなし。
そして劇中の名曲”Try to remember”をみんなで歌ったりと、
とってもたのしいトークイベントでございました♪

鹿賀丈史さん、こんなにユニークな方だとは!

ミュージカル「ファンタスティックス」は世界中で50年以上も上演され、
史上最長ロングラン記録も打ち立てた”ミュージカルの原点”とも言える舞台。
宮本亜門さん演出のもと、2003年、2005年と上演され、
2010年は新キャストを迎えての再々演になります。

古いタイプのミュージカルではあっても、
こんなに長い時間を超えて愛されているのは、
その人間味あふれるところと、観た人を愛情に包むところだろう。
とお話された、演出の宮本亜門さん。


左が斉藤さん、右が亜門さん

若い恋人たちの爽やかなラブストーリーを主軸に、親と子の愛情など
"本当の愛は身近にある"ということを気づかせてくれる本作品。
家が隣同士の青年マット(田代万里生さん)と少女ルイザ(神田沙也加さん)。
二人はお互いを熱烈に恋していたが、父親同士(斉藤暁さん、モト冬樹さん)の
仲が悪く、両家の間には高い壁が建てられていた。恋は障壁があるほど燃え上がるもの。
ところが、実は父親同士は大の仲良し。二人の恋も承知。
二人の絆を深めるべく不仲を装っていたのだ!結果は上々。
後はうまく、仲直りをしてみせれば万事めでたしだったのですが...

↑↑この二人が親子役でございます↑↑
神田さんは亜門版ファンタスティックス初演を見たときからルイザ役に憧れ、
「6年越しの念願かなったりです!」と話すと、
「沙也加が、ルイザ役をやりたがっているのは知っていたけど、あくまでも
ここは実力の世界。オーディションをしたら沙也加が来ていて、相当稽古をして
来たんだろうな。と思いましたよ。」と亜門さん。


※左から鹿賀さん、田代さん、斉藤さん、宮本さん

↑↑田代さんと斉藤さんも親子役です↑↑
斉藤暁さんは2003年、2005年とルイザの父親役。
今度はマットの父親役に挑戦です。
「ミュージカルが苦手だったのに、この作品でミュージカルの虜になっちゃった。
歌っているととにかく気持ちいいーーーんです!お客さんがニコニコしているんです。」
観る人までも愛情でつつむ、あたたかい舞台だということが伝わって来ます。

この父親たちが相談をもちかけたのは流れ者のエル・ガヨ。
うさんくさげだけど、男の色香漂うジゴロ、それが鹿賀丈史さん♪

殺され役専門の天然ボケのモーティマー役には
お笑い芸人「カラテカ」の矢部太郎さん。
”死ぬ演技をする”というオーディションで見事選ばれたのだそう。
歌下手(うたへた)選手権にも出場したことのある矢部さんが戸惑いを隠せないでいると、
宮本さんに「歌では選んでない」と言われ会場爆笑。
「後でみんなで歌を歌んですよね?僕はどうすればいいんですか?」と訪ねると
モトさんが「マイクを離して歌えばいい」とアドバイス(笑)。
実際の歌のシーンでは、
矢部さん、一生懸命マイクを口から離して歌っていました。
でも、モトさんはもっと離していましたっ!!(笑)

注目したいのは、ミュージカル界のカリスマ鹿賀さんの大人な歌声と、
ミュージカル界の若手注目株、田代万里生さんのテノールヴォイス♪♪
ロマンティックなメロディーにのったお声を早く聴きたいです!

田代万里生さん、目が☆キラキラ☆キラキラ☆
姿勢の良さといい、長身を活かした着こなしといい、
話をしている鹿賀さんを見つめるまっっすぐな目といい、王子的オーラが漂ってます♪
純情なマットが恋をして、大人になって行く様子をどう演じてくれるのか
とーっても楽しみ!

舞台上にも客席をしつらえ、最小限の小道具と紙吹雪
そして名曲の数々で観客を包む演出。
再々演のこの機会に観たことがない人も、観たことがある人も♪
モトさんや斉藤さんのようにミュージカルは
ちょっと苦手と思っていた方も虜にするおすすめの舞台です。

2010年10月9日(土)~31日(日)までBunkamuraシアターコクーンにて(公演紹介HP)
2010年11月20日(土),21日(日)には梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ(公演紹介HP)にて。

おまけ:

父親役のモトさんの汗をふいてあげる神田さん。
モトさんは小さい頃から神田沙也加さんを知っているため、
神田さんを見る目がすでにお父さんのよう!
ちなみに、劇中でウェディングドレスやタキシードを着用する
シーンはありませんので予めご了承下さいませ。



おけぴ取材班:nats & おけぴ管理人  写真撮影:おけぴ管理人


10/08/17 W(ダブル)初日@ルテアトル銀座

2010年8月17日(火) 19:00
W - ダブル -
@ルテアトル銀座

W初日観てきました!
2時間40分という時間の長さを感じさせない芝居展開。
橋本さとしさん、中越典子さん、堀内敬子さんは出ずっぱりで、
スリリングな展開ながら、思わず笑ってしまう場面も多く、
まさに傑作コメディサスペンスでした!

橋本さとしさんのあの役、存在感。
兄のかるーい感じと、弟のすごみのある感じ、、
一人二役、この舞台のあの役柄に
ものすごくあっていてお見事!!

二幕から登場するコング桑田さんも重要な役所です。
山西惇さんもいい味だされてます!

ストレートプレイですが、
キャストの皆さんの"声"もいい♪
セットの転換はなく、登場人物も少ないですが、
見終わった後のやられた感、満足度がとても高いです。

そして、サスペンスながら、結末がわかっていても、
もう一度はじめから観てみたくなる魅力をもった舞台なのです。

展開を言葉にするとすれば、おぉ!あは!え?あっ!おおぉ!。
(ネタばれになるのでこんなことしか言えなくてすみません)

結末はぜひ劇場でお楽しみ下さい!


10/08/18 ガラスの仮面@さいたま芸術劇場

2010年8月18日(水) 19:00
ガラスの仮面 - 二人のヘレン-
@さいたま芸術劇場

ガラスの仮面、二幕のヘレン(大和田美帆さん)圧巻です!
サリバン先生(香寿たつきさん)との間合いも素晴らしく、
この劇中劇「奇跡の人」は、ぜひ舞台として上演してほしいくらい!

大和田美帆さん。
演技に迷いがなくて、みていてとても気持ちいい。
特に麗(月川悠貴さん)とヘレンの稽古する時のあのヘレンへの入り方
ゾクゾクきました。
かと思えば、買い物袋を持って等身大の女の子になる場面や、
受賞シーンでのかわいらしい一面など、気持ちよく翻弄されました。

また、もうひとりの天才少女亜弓(奥村佳恵さん)のツンツンぶりや、
授賞式発言、ヘレンの演技の対比も面白かったです。

月影千草役には夏木マリさん。
雰囲気満点です。
通路を歩いて行く場面で、その真っ黒な後ろ姿に
なんともいえないオーラを感じました。

そして!香寿たつきさん、とてもキレイなお母さん役!
惚れてしまいそうなくらい魅力的でした。
サリバン先生の場面も好きだなぁ。。

また、黒木マリナさんが、今までみてきた
彼女のイメージとは全然違ったのも新鮮。

客席自体を使った演出も盛りだくさん♪
客席から登場したり(実際にいつのまにか客席に座ってたりします)、
客席通路を使った演出(自転車であの階段を降りるとは!)、楽しかったです。

そして開演前パフォーマンス。
も少しはやめに劇場入りしておけばよかったなと後悔したくらい、
あっちこっちで役者さんが準備運動したり挨拶したりしてます。
新納慎也さんの柔軟体操もたっぷり♪

ただ、開演直後のシーンで、登場した自転車おじさん集団、
あの登場のノリにちょっと私はついていけず。
客席からは笑い声も起きてますが、現実にぐっと引き戻されて、
なぜそこで?と思ってしまうんですよね。

また、音楽劇ということで、
香寿さんと大和田美帆さんは歌声もステキだったのですが、
各キャストのソロを無理矢理いれなくてもいいのではないかなぁとも思いました。

でもでも、二幕の劇中劇はほんと必見!
最後のフライングも気持ちよかった!


こんな車が劇場前に!

10/09/10 ハーパー・リーガン@パルコ劇場

2010年9月10日(金)19:00
ハーパー・リーガン
@パルコ劇場

ラストシーンの現れ方がとても素敵でした♪
あれはあぁいう意味なのかなーと
いろいろ考えながら、ゆったりと味わえるラスト!


冒頭からの展開は、とっても静寂な雰囲気で、
まさに静寂が客席を支配してる感じ。

ハーパーリーガンという一人の女性の自分探しの旅の話ということは
事前にわかっていたのですが、自分探しというよりは、
家庭や仕事でいろいろ問題を抱えた彼女が、2日間家出をして、
心の殻を破り。。。そして。。。。。。みたいな印象でした。

一幕途中から徐々に動きが出てきて、立ち飲みバーでの
小林聡美さんと福田転球さんとのやりとりは、かなり衝撃。
そこからのハーパーリーガン(小林聡美さん)の行動は、
いやー、なかなか、すごいです。

ちなみにこのバーの場面で福田転球さんのセリフが、
公演プログラム(このプログラムの装丁も
台本っぽくていい)で演出の長塚圭史さんが
書いてた言葉にリンクしてきますね。

山崎一さんの二役にちょっと混乱しましたが、
別人!?と思えるくらい、背の高さや姿勢も違ってみえました。

小林聡美さんは、しぐさや雰囲気から、
この舞台の設定にとてもあってるなーと思ったんですが、
それにしてもあの行動は。。。えーーー!?でございますよ。

後半の娘役の美波さんとの親子の対話シーン。
こういう場面、なにげに私好きなんですよね。
素の会話っぽい流れとあの間が、なんか心地いい。
美波さんは、声もいいですね。
ラストシーンでパジャマ姿で目をこする場面が実にかわいかった。。

ところでそのラストシーンで、山崎さんが話してる中、
小林さんが一言だけ話したのは、セリフフォロー?

立方体のセットの使われ方が面白いです。
ラストシーンの現れ方はもう一度観たいくらい。

間宮祥太朗さん、いい男でございました!


10/09/12 グワィニャオン「闘争×ホルモン」@俳優座劇場

2010年9月12日(日)19:00
グワィニャオン「闘争×ホルモン」@俳優座劇場

観劇後の気持ちが、ラグビーの熱い試合を観終わったような感覚です。
”モーーール”と叫びたくなりました。

物語は、商店街のおっちゃん達がラグビーチームを結成し、
ラグビーのルールを覚える段階から、数々のドラマを乗り越えて。。。
と展開していくのですが、試合の場面は、まさに手に汗にぎる展開です。

俳優座のステージが、まさにラグビーのフィールドなのです。
そこに実際のラグビーチームの選手数と同じ、
1チーム15名同士、合計30名がぶつかりあってるのです!
さらにステージ後方にはチアのチームが!!

観劇前にチラシをみて、これだけの出演者をどう出すのかなぁ
と思っていたのですが、いやぁお見事でした。
最初はただのおっちゃん(失礼!)に思えた人達が、
ボールさばきや、走る様子(ほんとにはやく走ってるように見える!)を
みてると、どんどん上達してるようにみえて、
またユニフォームが似合うんです。かっこええんです。

スペシャルゲストで監督役!?のうつみ宮土理さん、
一生懸命な表情がかわいらしい堀越のりさん、
存在感たっぷりの咲野俊介さんが、さらに舞台を盛り上げ、
途中に盛り込まれる伏線的ストーリーも、ちゃんとつながっていって、
声あげて笑ってしまう場面や(ハンコ、ジブリの場面楽しい♪)、
目頭が熱くなる場面も。また、懐かしい昭和ネタもいろいろ盛り込まれてますよ!

終演後、出て入らした作・演出の西村太佑さんにちょっとお話させていただきました。
今年の春から、お稽古というよりは部活のような練習!?をされてきたそうで
舞台上でのスピード感やアングルにこだわり、
スクラム組んでいる人の顔などが客席からみえるようにも工夫されたそうです。
まさにその工夫を実感できますよ。


終演直後の写真。中央が西村さん。左端が藤原さん

入口で配布される公演プログラムをみるとわかりますが、
今回の舞台で熱いスポーツ用品店のお兄ちゃんを演じる藤原新太さん。
藤原さんの「ラグビーの魅力を舞台で表現する」という思いから
今回の舞台が生まれたのだそうです
(今回の舞台の企画・プロデュース(&出演)は藤原さんなのです!)。

高校時代、その藤原さんをラグビー部に勧誘したのが浅野良太さん。
浅野さんはNECグリーンロケッツに所属し、日本代表キャプテンもつとめられた選手。
その浅野さんも映像でご登場されますよ!

ラグビーの知識がなくても、全然問題なし。
劇中でも紹介されますが、ラグビーのワールドカップが
2019年に日本で開催されるのがすごく楽しみになると思います!
ぜひ熱い試合を劇場にてご観戦下さい!!!

試合の後、喜びを静かに噛みしめる選手たちがすっごく好きでした。
あのチームメンバーが好きになると思いますよ。

公演は9月19日(日)まで俳優座劇場にて。
そして、今ならおけぴ管理人レポ特典、
こちらのメールから予約すると、
3500円で観賞できます!
★"おけぴ管理人レポ特典"と明記の上、
お名前(フルネーム)と希望日時を必ずご記入下さい。
(各公演枠数が限られてますのでどうぞおはやめに!)

あ、あと、上演時間は2時間40分なのですが、驚いたのがこちら↓

休憩時間が7分!
7分という休憩時間、今までみたことがないです。
が、その理由がちゃーんと説明されます。そして納得です!
(近づいてOK、写メOKみたいです!お楽しみに!)

※冒頭と最後の舞台写真の撮影は橋本和典さん


10/09/19 さくら色 オカンの嫁入り@紀伊國屋サザンシアター

2010年9月19日(日)14:00
さくら色 オカンの嫁入り
@紀伊國屋サザンシアター

第三回日本ラブストーリー大賞を受賞し、
映画化もされたヒューマンドラマの舞台版。

登場人物、ひとりひとりがよかった!

一幕冒頭、二幕冒頭は過去を背負った
重い描写ではじまりますが、
そこからの展開は、みていて心が暖かくなります。
がんばれーって応援したくなると同時に、
応援してくれる人の存在ってほんとありがたいなぁと
しみじみと感じながら観てました。

お話の中心となるのは、月子(三倉佳奈さん)と
オカン(香寿たつきさん)の母子家庭と、
突如その家庭に同居することになる研二(佐藤アツヒロさん)。

そこに、サク婆(正司花江さん)と研二の祖父(すまけいさん)
そして犬!(松下洸平さん)があたたかく包む形で絡んできます。

劇中、いろんな不幸な問題が続出するんですが、
それを支え合って乗り越えていく登場人物たち。
自分を不幸へ追いやった張本人までも
暖かくみてしまうのはちょっと共感できなかったりもしましたが、
幸せの感じ方は人それぞれだし、
私も性善説を信じたいなぁと思いました。

6名のキャストさんが皆印象的だったので、
思いつくままに書いてみますと。。。

研二役の佐藤アツヒロさん、赤シャツを着てる時と脱いだ時、
月子、オカン、祖父への接し方がそれぞれどれも
あたたかみがあって好演でした。スマートなかっこよさです!

そして、とある原因で外出することに恐怖を覚えていた月子(三倉さん)が
はじめて外出した時のあの衣裳のかわいらしさと明るさも好き。

オカン(香寿さん)の白無垢、美しい!もっと観ていたかった!
そして、酔っ払って帰って来た、あの理由がわかる独白場面も心に残ります。

サク婆(正司さん)が、時々ふっと話す一言の力も大きかった。

松下さん演じる犬の動き!と、時々発する犬の言葉!?
結構存在感ある犬なんです。ふざけたキャラでなく、
結構真面目に犬役なんです!

そしてすまけいさん演じる祖父のあの場面、
ほんとにそこが料理屋にみえました。

舞台全般をつつむ大阪弁もあったかいです。
関西を離れて最近は敬語以外ほとんど抜けた(と思ってる)私ですが、
もしも娘を持ったら関西弁をしゃべらしたいと思いました(笑

大阪の電車のホームの音も懐かしかったー!!

咲乃月音の作で、脚本は赤澤ムックさん、演出は西川信廣さん。
東京公演は26日(日)まで。大阪公演は10月8,9日!
公式HPからリンクされていた赤澤ムックさんのインタビューも面白いです


10/10/08 33の変奏曲@ルテアトル銀座

2010年10月8日(金) 18:30

33の変奏曲@ルテ銀初日。江守徹さんのベートーヴェンが素晴らしい!あの声と雰囲気、後姿、歩き方、全部好き!私も会話したい!投影セットも雰囲気あり、ピアノが生演奏で変奏曲が聴けるのもいい!二幕の江守さん&黒柳さんの場面もいいシーンでした
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10/11/01 家族の写真@俳優座劇場

2010年11月1日(月) 19:00

俳優座劇場で家族の写真観劇。不思議な四人の"家族"のお話。冒頭からあったかい照明にほっこり。イーゴリ以外、プログラムなどの写真と全然違うのも面白い。これもまたひとつの家族の写真!イーゴリ石田圭祐さんの骨太な感じが好きでした♪
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10/11/03 夜想曲 GOLD ゲネレポ@博品館劇場

2010年11月3日(祝)13:00
夜想曲…GOLD ゲネプロレポ

暗い中に浮かび上がる一列のGOLDの椅子が
「まるでコーラスラインみたい」
と思ったら、色とりどりの若者が現れて
本当にオーディションから始まりました!

オーディションに合格し役を演じる彼らと、その役を解かれた役者達の本音が
劇中劇であるミュージカル「GOLD」とその楽屋をメインに進行します。

人としての悩み妬み嫉み葛藤..
誰しも人は羨ましく、誰しもそれぞれの弱さ・コンプレックスを持っている。
今こそ自分をチェンジする時。
演出家はいいます。
「お前たちにとっていちばん大切なものを探せ」

とにかく“劇中劇での役柄”と“楽屋に戻った役者役”のギャップが凄いのです!
楽屋でのキャラもかなり個性的で衝撃的。
あんなに穏やかな神父様に見えたのに!
あんなに優しい夫に見えたのに!

劇中劇が始まり、単純に男性しか登場しないと思いこんでいたので、
女の子(!)が出てきてまずびっくり!
そしてみんな早口で難解な(哲学的な)台詞をも、立て板に水の如く発します。

その言葉遊び的なセリフが面白い!
いろいろな展開が同時に折り重なっているので
どんどん新しい発見が出てくるんです。
この本を書いている友澤晃一さんは一体どんな脳を持っているんだ!

プログラムに記載の座談会(←これがまた、非常に興味深い内容!)で
脚本・演出の友澤晃一さんが
「この人(キャスト)たちで、新しいもの、今まで見たことがないものを創りたい」と思い
「あるお客様は深いテーマまで分かっていただけると思うし、別のお客様には
(全部はわからないけど)感覚的にはわかるよと受け入れられるかもしれない」
とおっしゃっています。
これはストーリーの本質の部分についてのお話しではありますけれど
観る側は難しく考えず、好みの深度で観ればいいんだよね、と妙に納得しました。

今回、双子の坂本直弥さんと坂本和弥さんが双子役でご出演ですが、
劇中劇では離れ離れで育ったそれぞれのエピソードをお互い逆に演じるという
シチュエーションでもあり、
「26年間双子をやってきて、役とはいえ、自分がどっちかわからなくなったのは初めて」
と直弥さんがおっしゃっています。

両方を同時に理解していくのにとっても集中が必要なので、
プログラムを開演前に購入しておいて
幕間になったら、相関図を確認するのが有効と思いますよ!


坂本直弥さん


坂本和弥さん

また、石井一彰さんと岩崎大(Studio Life)さんが、
今までにない役を演っておられて意外だったのですが、
友澤さんの狙いであったことも座談会で明かされています


石井一彰さん(左)とヨウスケ・クロフォード


岩崎大さん

作品自体はストレートプレイですが、
劇中劇はミュージカルということで「GOLD」のテーマ曲が歌われます。
そーしーてー!日替わりでとびっきりのダンサーゲストが!
(振付は森新吾さん。本日のゲネのゲストダンサーも森新吾さん)
重いテーマのなか、とっても効果的にソロで踊られます。
激しい台詞劇の中だからこそ、このダンスは魅惑的♪♪


森新吾さん

「自分にとっていちばん大切なもの....」
あなたの「GOLD」は何ですか?

脚本・演出:友澤晃一
出演:坂本直弥(ON/OFF),坂本和弥(ON/OFF),水田航生,
石井一彰,ヨウスケ・クロフォード,黒田耕平,小寺利光,原知宏,
咲山類,TAKA,張替慎貴,岩崎大(Studio Life)
日替わりゲスト:東山義久,森新吾,中塚皓平,和田泰右

公演:2010年11月3日〜11月7日 博品館劇場にて


水田航生さん

おけぴ稽古場取材班:rick 写真提供:博品館劇場 監修:おけぴ管理人

10/11/08 カーディガン@パルコ劇場

2010年11月8日(月) 19:00

パルコでカーディガン観劇。中井貴一さん、市原隼人さんはじめ各キャストの”マジ”ぶり”ガチ”ぶり、そしてラストの展開が面白かった!ふっと抜ける笑いもたくさん。キムラ緑子さんのキャラが好き♪
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10/11/12 こまつ座「水の手紙」「少年口伝隊一九四五」@紀伊國屋サザンシアター

2010年11月12日(金) 19:00

こまつ座初日観劇。ゲストトークはすまけいさん。今日来て本当によかったと思える”語り”が聞けました!そして少年口伝隊、ギターに押されるように、メッセージがズンっと胸に響いてきました。若者達による井上ひさしさんのまっすぐな描写とメッセージ、ぜひ劇場にて!
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10/11/16 MATSUぼっちゲネレポ@ラフォーレミュージアム原宿

2010年11月16日(火) 15:00
『MATSUぼっち ~ラフォーレ前までみんな一緒だったのに…~』
ゲネレポ@ラフォーレミュージアム原宿

EXILEメンバー、Performerとして活躍中のMATSUさんが
ひとり芝居に挑戦する「MATSUぼっち」。

ストーリーは、修学旅行中にラフォーレ前でみんなとはぐれてしまった学生、
「松くん」の不思議な旅を軸に展開させてゆくオムニバスショー。

真っ白な靴下とピカピカのローファーがまぶしい松くん。
松高の学生さんのよう!
田舎者だと思われないように、レジで待つ姿勢がおもしろいっ!

ダンス、芝居、映像、パペット、落語、オカリナ演奏、
ひとりコント、読み聞かせなど
1か月半の稽古で多方面に初挑戦をしたMATSUさん。

まっちゃんせんせいが読み聞かせをしてくれます。
赤ずきんちゃんでクスリ。
このときのMATSUさんのお声がいい~のです。

クレイアニメのキャラクターをMATSUさんが
自作する映像なんかも流れます。
完成作品はなかなかシュールでした。

一番驚いたのが、この落語。
そして今日、一番お似合いと思った衣装がこの和服!
ラーメン屋の店主という設定で、オリジナル落語でしたが、
むしろ、MATSUさんが古典落語に体当たりで挑戦している様子を
みてみたい気持ちになりました。
額に光る汗に好感。

もちろん、ダンスもあります!

♪愛すべき未来へ をオカリナで演奏。
最後は、EXILEの他メンバーがセリフの中に出てきたり。
「何もかもが初めてだった」とフリートークで語ったMATSUさん。

今まできっとみたことがないようなMATSUさんの意外な一面を、
たーっぷりとご堪能いただける公演です。

公演は2010年11月16日(火)から21日(日)まで
ラフォーレミュージアム原宿にて。



おけぴ稽古場取材班:nats 監修:おけぴ管理人


10/11/23 取り立てやお春@明治座

2010年11月23日(火) 17:00

明治座取り立てやお春。マキノノゾミさんの喜劇。ヒルといわれた後の黒木瞳さんの溜息にキュン。二幕のあの後ろ姿の色っぽさ!石黒賢さん弥七好演。錦織一清さんコメディうまい。バラバラにみえた一幕が二幕で繋がります。波野久里子さんのラストシーンが好き。最後は踊り歌うフィナーレも♪
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10/12/02 アントニーとクレオパトラ@シアター1010

2010年12月2日(木) 13:00

シアター1010でアントニーとクレオパトラ。二幕が実に熱く、原田優一さんのあの場面から、平幹二朗さん松井誠さんの愛の運命、250歳役の光枝明彦さんの最後のセリフ、いい!運命に翻弄され愛に殉じていく物語。和泉元彌さん今井清隆さんら出演者18名全員男性。小沢道成さん演じる女性が強い!


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10/12/06 ろくでなしBLUES 劇団EXILE 華組 風組 合同公演@銀河劇場

2010年12月6日(月) 19:00

劇団EXILEすごかった!冒頭から見せ方うまっ!学ランつっぱり達のキレのある動きが気持ちいい!照明音楽のタイミングも絶妙、前田役の青柳翔さんのかっこよさは半端ない!配役最高。普段なら買わない2500円のプログラムを即買い。ラストもしびれてリピートしたい 1day1puddingをフォロー


10/12/22 抜け穴の会議室@パルコ劇場

2010年12月22日(水) 19:00

パルコで抜け穴の会議室。公演パンフの対談が実に面白い!佐々木蔵之介さんと大杉漣さんの、二人の関係性が見所の90分。狭き門もそうでしたが超越した世界観が好き。スクランブル交差点で、あの人もしかして私と...と妄想しながら帰宅中♪
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10/12/23 マクベス@新国立劇場

2010年12月23日(木) 18:00

新国立小でマクベス観劇。冒頭いきなりロックなバイクで登場。シンプルな舞台にスーツで迷彩服でうっとりジャジーな音楽のマクベス。この組み合わせについて考えながら、これから帰宅中
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11/01/13 わが町@新国立劇場

2011年1月13日(木) 18:30

新国立劇場でわが町初日観劇。シンプルな舞台にあの照明効果見事。稲本響さんの生ピアノがまたいいっ!小さな音が特に素敵!心が洗われました。一日一日を大切に生きよう♪
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11/02/20 ろくでなし啄木@天王洲 銀河劇場

2011年2月20日(日) 18:00

ろくでなし啄木、表と裏と上から描いたような演出。最後の啄木藤原竜也さんの締め方が好き。出演者三人だけなのに、しかもそれを銀河の箱で等身大に演じていて三階席からもノーオペラで堪能できました。勘太郎さんの動きは実に気持ちいい!2時間45分
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11/02/23 眠狂四郎無頼控@東京国際フォーラム

2011年2月23日(水) 17:30

眠狂四郎無頼控。いやーGACKTは美しい。「ふっ」と優しく鼻に抜ける音と目線と着流し。男ですが生太ももが見えるとドキっ。立ち廻りと映像音響照明の同期は気持ちいい。たっぷりの3時間半。美しい。田中健さんにも拍手!
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11/09/06 「女房は幽霊 笑いと涙の百日間」初日&囲みレポ@京都四條南座

2011年9月6日(火)11:00
「女房は幽霊(ゴースト)笑いと涙の百日間」初日&囲み取材レポ@京都四條 南座

名取裕子さんがとーてーもーお美しい&楽しい舞台です!

"人気夫婦漫才コンビを襲った突然の別れ、
そして二人に起こった百日間だけの奇跡とは!"

とチラシにあるように、別れが一つのテーマでもある舞台ですが、
名取裕子さんが笑わせてくれるので、重くならず、
観終わった後、あったかい感じになれる喜劇です♪

間のとり具合や、つっこみ方などが絶妙な名取さん、
星由里子さんとの掛け合いはほんとに楽しいですよ!

そして夫(山下真司さん)を想う気持ちがとってもお茶目!
山下真司さんも天然なキャラクターで、
ご本人もおっしゃってましたが、キャラぴったり!

さらに、この夫婦役お二人による劇中の夫婦漫才が最高なのです(笑
どこまでが脚本なのかわからないくらい、アドリブ感も満載!
名取裕子さん、山下真司さんが実際に出演していたテレビ番組ネタも出てきますよ♪

それでは、ここで終演後の囲み取材の様子を少しご紹介しますね♪

<演じてみて>
名取裕子さん:エネルギーのいる舞台です!
山下真司さん:演じていて、拍手や笑い声で元気付けられます
川上麻衣子さん:稽古と全然違って反応を楽しませていただきました
愛華みれさん:台風後で快晴の今日、
涙あり笑いありで晴れやかな気持ちでお帰りいただけたら♪
星由里子さん:静かな京都の町、楽しいお笑いで京都がはじけそうです!

<本作品は漫才、劇中劇など盛りだくさんですが>
名取裕子さん:幽霊になってハリセンボンの春菜さんになったつもりでがんばっています
山下真司さん:名取さんの美しいお顔が間近で見れるんです
川上麻衣子さん:お二人の漫才は楽しいアドリブが増えそうで楽しみです
愛華みれさん:名取さんのパワーと(こんなこと言っていいのかしら・・と)山下さんの天然で・・
ここで名取さん:この二人(愛華さんと山下さん)、応援したくなっちゃうの!
山下真司さん:役柄とキャラクターとあってますよね
星由里子さん:名取さんのはじけるパワーが、うらやましいなと思って、
今回の舞台で盗ませていただこうと(笑顔♪)

囲み取材が終わって去られる時の名取裕子さんは
着物の袖をフリフリされてとってもお茶目でかわいかったです!
キャストの皆さんたち仲良いんだろうなぁという雰囲気が伝わってきました。

最後に、作・演出の岡本さとるさんの言葉をご紹介しますね。

「お客様がそれぞれ、今もそばにいて見守ってくれているに違いない、
自分を愛してくれた”あの人”のことを懐かしく思い出してくだされば、この上もありません」

そして主演の名取裕子さんも

「舞台を見てくださった奥様が、
”だんなさんのために今晩の夕食はもう一品、多くつけましょう”
と思ってくれるような作品にしたいですね」

とのこと!

青空球児さんや名取裕子さんの登場の仕方や、名取さんの着物の変化もどうぞお楽しみに!

公演は9月6日から25日まで、京都四條南座にて。公演HPはこちら



おけぴ取材班:yuki 監修:おけぴ管理人 舞台写真提供:松竹


11/09/20 「朱雀家の滅亡」初日観劇レポ@新国立劇場

2011年9月20日(火)18:30
「朱雀家の滅亡」初日観劇レポート
@新国立劇場小劇場

新国立劇場「シリーズ[美×劇] -滅びゆくものに託した美意識-」の第一弾公演
三島由紀夫、晩年の傑作戯曲を新国立劇場・演劇芸術監督の宮田慶子さんが演出する「朱雀家の滅亡」
日本独特の「滅びの美学」を圧倒的な筆力で描く三島戯曲、そして出演者の皆さんの素晴らしい演技対決!!
衣裳、セットなど全てがハイレベルの「演劇」、そのパワーに完全に圧倒されてきた、
おけぴ取材班 mamiko がレポート致します!

三島由紀夫が衝撃的な自決により命を絶つ、
その3年前に書かれたこちらの作品。
名門侯爵家の当主・朱雀経隆を中心として「忠誠心とは、国家や大義とはいったい何なのか」
と観る者に大きな問いを投げかけてくるような物語が、太平洋戦争末期の東京を舞台に展開していきます。

登場人物は朱雀家に関わるこちらの5名。
左から
女中・おれい役の香寿たつきさん、当主の弟・宍戸光康役の近藤芳正さん、
朱雀家当主・朱雀経隆を演じる國村隼さん、その息子・朱雀経広役の木村了さん、そしてその婚約者・璃津子役、柴本幸さん。
それぞれに想いを抱えた5人の人物が緊張感のある5角形を舞台上に作り出します。

~ものがたり~
時は、太平洋戦争末期。
名門侯爵家の当主、朱雀経隆は専横な振る舞いを続ける首相を天皇のために失脚させたのち、自らも辞職して帰還する。
女中おれいや婚約者璃津子の反対を押し切って、出征を願いでた息子の経広は、叔父宍戸光康とおれいの反対にもかかわらず、戦地へ赴き戦死してしまう。
おれいは、経広を無為に失わせた経隆を責め、死を嘆き悲しむが…
忠誠心とは、国家や大義とはいったい何なのか、ある華族の崩壊を通して問いかける。

出演者の皆さんの演技!素晴らしかったです!
特に國村隼さんと香寿たつきさんの第三幕での鬼気迫るやり取りは圧巻。
第一幕では楚々としていて、着物を美しく着こなし完璧な所作をみせた香寿さんの三幕でのあの姿・・。
そして國村さんの醸し出す空虚感。これはぜひ劇場で観ていただきたい!

代々、琵琶奏者として天皇家に仕えてきた朱雀家の守り神は庭の祠に祀られている弁財天。
芸術を司り嫉妬深いとされる弁財天のたたりなのか、代々朱雀家当主の妻は若くして亡くなる運命にあります。
そのため、嫡男・経広の産みの母でありながら戸籍上は母でも妻でもなく、そう名乗ることも許されない女中・おれい。
このおれいを演じる香寿さんの美しさ!そして恐ろしさ!
本能的に子どもを守り生き抜こうとする女性の動物的な姿を、冷徹な目で観察する三島戯曲。
そして秩序、“お上”への忠誠を決して崩すことのない男・朱雀経隆。

このふたりの対決は静かに息をのむような迫力なのですが、
また一方で若いカップル・経広と璃津子の「三島的青春♪」なやりとりもぐっときます!
三島由紀夫の母校でもある学習院の制服に身を包んだふたりの清らかな美しさ。
木村了さんは軍国青年らしく短髪にされていて、ため息の出るような凛々しさです。美しい!
柴本幸さんの三つ編み姿も初々しく、儚い青春の輝きがギュッと凝縮されているようです。
この若い2人が庭で海を見ながら語りあうシーン、美しいセリフに耳が喜びます♪

そして舞台にふっと軽さを感じさせてくれる近藤芳正さん。
時代の変化に柔軟に対応していく姿と、國村さん演じる朱雀侯爵との対比がくっきりと浮かび上がります。

舞台奥に見えるのは、庭に祀られた弁天様の鳥居。
戦争が終わり迎えた冬。何もかもが崩壊した世界で主人公は何を見るのでしょうか・・。

数々の映画での演技も印象的な、主演の國村隼さん。
劇場で、そして目の前で拝見するとまず心惹かれるのは、そのお声!
独特の渋さ、そして抑制がきいていながらもはっきりと響くその声で三島戯曲の台詞が語られ、
観客の心にスッと入り込みます。
感情をあらわにすることの少ない役柄ですが、
目や手のちょっとした動きや声の抑揚で細やかな心情が伝わる國村さんの演技。
もう大拍手です!
3方向から舞台を囲むかたちの客席ですので、座る場所によってまた物語の見え方も変わってくるかもしれません。

一流の俳優たちによって語られる三島戯曲を読み解くもよし、
その熟成された演技を楽しむもよし、
若さが悲しくも美しい木村さん、柴本さんの初々しさを愛でるもよし、
「三島戯曲・・難しそう」と敬遠するにはあまりにも勿体ない贅沢な舞台です。
照明、セットなども決して派手ではないのですが、必要十分な効果と美しさ。
(個人的には床面のマーブル模様に“三島っぽい!”と興奮しました・・)

日本ならではの美学がいっぱいにつまった「朱雀家の滅亡」は
10月10日(月・祝)まで新国立劇場・小劇場にて上演中。
作品への理解が一層深まる記事が満載のプログラムもお勧めです!

「朱雀家の滅亡」を含むシリーズ[美×劇] -滅びゆくものに託した美意識-の3作品共同製作発表の様子はこちら
新国立劇場ホームページはこちら



おけぴ取材班:mamiko 写真提供:新国立劇場 撮影:谷古宇正彦


11/11/06 「天守物語」@新国立劇場

2011年11月6日(日)13:00
「天守物語」@新国立劇場 観劇レポ

高さと奥行のある驚きの舞台セット、
そして伝統的な「和」の美しさのようでありながら、モダンで独特の発想が見事な衣裳、音楽。
豪華な出演者の皆さんの口から発せられる美しい台詞の数々。
クラクラとめまいがするような美しくも妖しい泉鏡花ワールドを堪能してまいりました!

天守夫人・富姫を演じる篠井英介さん(上の写真中央)。
天守の主人として懐の広さを感じさせる演技と、
恋に落ちた後の繊細な表情に惹きつけられます。
そして手描き、手染めで仕上げられたという衣裳の美しさ。
富姫の着物の背中部分、鮮やかに描かれた鳥の模様が斬新。
薄役の江波杏子さん(上の写真右)や、
葛役・粟田麗さんの衣裳もそれぞれ役柄に合わせた模様が美しいです!
康本雅子さんの振り付けや所作と相まって、そこに広がるのはまさに「美」の世界。
役者さんが舞台上で動くたびに聞こえる衣擦れの音にもうっとりです♪
(この写真でも少しお分かりいただけると思うのですが、
皆さんが立ち止まるたびに着物の裾の部分が美しく丸くなっています。きれい♪)
素晴らしい衣裳、美しい登場人物たち。眼福です。

「天守物語」の舞台は姫路・白鷺城の天守。そこに棲むのは魔界の者たち。
篠井英介さん演じる富姫、そのお友達の亀姫(奥村佳恵さん・上の写真右端)や
従者・朱の盤坊(坂元健児さん・上の写真右から2番目)もみんな妖かしの者、つまり「妖怪」です。
写真で奥村佳恵さんが手にしているのは、富姫へのお土産の生首(!)。
このお土産をきれいに「掃除」する舌長姥(田根楽子さん)の怪演、舞台でぜひご注目を♪

そんな凄まじい妖怪ぶりをみせつつも、
印象に残るのは人間よりも人間らしい心を持っている妖怪たちの真っ当さ、そして愛らしさ。
泉鏡花がこの作品に込めた想いが台詞の端々から感じられます。

魔界の住人である富姫と恋に落ちてしまう鷹匠・姫川図書之助を演じる平岡祐太さん(上の写真左)。
鏡花の言葉を借りるなら「お涼しい」心の持ち主・図書之助が、
魔界と下界の間で揺れる姿を繊細に表現。
刀を持って戦う姿も凛々しく、平岡さん大好演です。
セリを多用した、動きと奥行のある舞台を図書之助と討手たちが
縦横無尽に走り回る殺陣のシーンは必見。みているだけでヒヤヒヤするような高低差!
新国立劇場の中劇場は「中」と言いながらも約1000席の大きな劇場。
今回のセット(美術は小竹信節さん)では特にその奥行と多彩な舞台機構を楽しめますよ♪

人間の討手たちに囲まれた富姫と図書之助の運命は果たして・・?
(写真右は近江之丞桃六役の小林勝也さん。)

劇場のロビーでは、作者泉鏡花の生涯や物語に登場する妖怪たちの紹介パネルが展示中。
こちらをチェックしてから観劇すると、より深く天守物語の世界を楽しめそうです。
さらに白井晃さんの演出、物語冒頭にあっと驚く試みが。
開演に間に合うよう、お時間に余裕を持って劇場に向かうことをおすすめします。

上演時間は休憩なしの1時間50分。
まるで夢の中にいるような、不思議な時間を過ごせる「天守物語」は
11月20日(日)まで新国立劇場中劇場にて上演中。

「天守物語」
作:泉鏡花
演出:白井晃
出演:篠井英介、平岡祐太
奥村佳恵、村岡希美、関秀人、関戸将志、坂元健児
小林勝也、田根楽子、江波杏子、他

公演特別サイトはこちら
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おけぴ取材班:mamiko 監修:おけぴ管理人 写真提供:新国立劇場 撮影:谷古宇正彦

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